スゲ〜 : はるきや

そんな感想が出たお店です。

思ったよりもお酒側に寄り添うお店でした。幸せです。
気になっていたお店ですが、キレイすぎるHPとかなんか商売っ気があり過ぎると言うか？
無防備に訪問してはしっぺ返しもあるかもしんね？と思っていたってのは正直に申し上げます。

本日、ゆく当てが満席との案内プレートにより崩壊。途方に暮れてとぼとぼと歩き、「老東北」さんの店内を見て多分相性ダメっぽいか？と思いつつ、ここまで来たら気になる蕎麦屋さんに行くしかないなって流れで目指し到着・入った次第でございます。
「松坂家」さんでしたっけ？近くにもう一つ未訪の蕎麦屋さんがあります。
そちらと迷いましたが、こちらを選択しました。どうせどっちもいくだろうと思って、まずは拠点から少しでも遠い方を利用しようと選択でした。

無事入店出来ました。席数は多目かな？食べログには３０席とありました。
そう言えばどうでも良いのですが、食べログに会員登録しないお店ってHPとか掲載できなくなったんですね。こりゃ離れるわ・・・

さて、席に着きメニューを見ます。
おや？なんて魅力的なものたち？
「あの、これ頼めるんですか？」「ハイ！」とのこと。
凄いお店に出会ってしまった。
これは本気で考えねば。

まずは飲もう。
甲子（きのえね）。千葉のお酒。そうなんです、地元のお酒をなるべく扱って欲しいなって思うのです。地方に旅行。引越し。そうして近所のお店で日本酒見ると、県外の物しかないお店もあります。
日本酒の国新潟出身だからそう感じるのか？・・・若者の日本酒離れが・・・あ、とにかくに飲みます。
旨みの強いしっかりとした重さを感じつつ甘うまな方向。純米酒らしいと言えばそうか？
アテで出た、昆布の佃煮のなんとしょっぱ美味いことよ！一気に日本酒とマッチマッチョカルパッチョ。あ、おやぢですか何か？

鴨ロースも到着。
うん、日本酒って料理によってガラリと表情を変える物もありますね。温度や種類や相性なんでしょうが今回はそう感じました。
ロースにもぶち合うんじゃい！と、偽高知弁的な言葉で表現してみます。
量も嬉しい量。しっかりした厚みとサイズ感で６切れ。これで１２８０円らしい。感覚的に半値ですね。
味もバルサミコなんかのソースがあっても良いかもと思いましたが、すでについている味で十分成立しています。
生のスライスオニオンとわさびが良いアクセントです。

お造り到着。
コレが激ウマ。
軽く今までの経験したお店たちの上位グループに入ってきたとです。
値段など色々考えて安いと判断です。ホタテ・イカ・本鮪・サーモンが２・３切れづつで、盛り付けも美しくて１６８０円なの？
凄すぎです。

こりゃスゲー。日本酒に合う蕎麦前コース３２００円ってのがあります。７品出るんだそうな。
何合飲めるんだろう・・・酔いつぶれてしまう。
大穴子の天風良。２２００円。A5の黒毛和牛のステーキ２３８０円。自家製のからすみ１３００円。
１０００円以下の物も沢山あります。あん肝ポン酢８８０円。クリームチーズの西京漬け６３０円。本鮪の佃煮６８０円。若鶏の塩炙り焼き６８０円。などなどなど。
で、ワインもすごい。すごい種類沢山ありました。そのお供も考えています。バーニャカウダ。生ハムとガーリックチーズ。それも試したい。本鮪ユッケに合うワインを探してみたい。干し柿とレーズンバターの鳴門ってなんかすごく興味あります。
うーん。なんだここ。すごいと思います。メニューで一合消えちゃった。嫌、ウソです。おかわりおかわり。
千葉のお酒で攻めます。不動（ふどう）にします。

チョコは変えないお店です。別に私はどっちでも良いけど、こだわる人もいるかもとはちょっと思っちゃいます。
なのにビールのおかわりは普通に同じジョッキでもいいと思う派。泡がどうのとありますが、最初の一杯だけですね。

不動（ふどう）
なるほど辛口です。好みとしてはこっちかな？

しかし美味いお店です。
都内のどこにも引けを取らぬ美味さです。
コレがランチ食事のみで、おそらく一回転でその後スカスカになるお店ではないです。たまたまかな？
和の部分のレベルたっかい。いや、料理全般に言えると思います。
これは普通に通うお店だ。自家製のチーズケーキも気になる。

蕎麦はどうなんでしょうね？ついつい期待してしまいます。
惜しまれつつもマイルール。２品２合で〆のせいろを発注です。

呼び鈴があるので目が行き届かない席でも大丈夫ですね。
他のお店で何度も経験しているのですが、忙しくなってくると、追加で頼む長っちりの私は孤独で放置されてしまい、日本酒1合で諦めたお店はいくつかあります。

蕎麦到着。

おや？手打ちではなさそうですね。押出成形タイプかな？珍しい。いただいてみます。
あらら。うまい。そして啜りやすい。なのにカチッとしている。
なんだろう。手打ちってとても負担になるなって思っていました。あ、まだ分かんないですけど。
良い粉を仕入れたら、後は技術は無くても美味く出来る方法は無いものか？常日頃そう考えていました。機械打ちの良いところって労働力の補助だと思うのです。
こだわりの粉をこだわりの水分量とかで機械打ちで出すお店の蕎麦を食べた経験がありますが、下手な手打ちの蕎麦よりもはるかに美味いと感じた経験となっています。
何度か通うなぁここ。

とにかくメチャクチャ相性の良いお店となりました。