気になるお店はこちらで保存ができます
いにしえスイーツ大作戦 第二十二回 －店内モダンながら、実は御年142歳の古株カフェ－
-
エステルハージートルテ
-
表面のチョコ流し矢羽根模様がお約束
-
ちょっとコントラスト不足なのが残念
-
マッセとバタクリの積層体
-
珈琲（大）€5.50
-
雰囲気満点のケーキメニュー
-
ウィーン大学近くの広々風情
-
創業1873年!!
-
{"count_target":".js-result-Review-40093203 .js-count","target":".js-like-button-Review-40093203","content_type":"Review","content_id":40093203,"voted_flag":null,"count":34,"user_status":"","blocked":false}
-
口コミが参考になったらフォローしよう
ミニミニ大作戦
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
ミニミニ大作戦さんの他のお店の口コミ
-
DiMillo's on the Water（ニューハンプシャー州 / アメリカ料理）
-
ZUNFTHAUS ZU PFISTERN（チューリッヒ / 洋食）
-
ソラノイロ ファクトリーアンドラボ（浅草橋、蔵前、両国 / ラーメン）
-
タイズ（本郷三丁目、湯島、上野広小路 / 喫茶店、カフェ、ケーキ）
-
ラーメン二郎（神保町、新御茶ノ水、小川町 / ラーメン）
-
水新菜館（浅草橋、蔵前、両国 / 中華料理、餃子）
店舗情報（詳細）
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店舗基本情報
| 店名 |
Café Landtmann
|
|---|---|
| ジャンル | カフェ、ヨーロッパ料理 |
|
予約・ お問い合わせ |
(+43) 124100100 |
| 予約可否 |
予約可 予約不可の時期、時間帯あり。HPの予約ページで事前確認可能。 |
| 住所 |
オーストリアUniversitätsring 4 A-1010 Wien |
| 営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
| 予算（口コミ集計） |
|
| 支払い方法 |
カード可 （VISA、Master、JCB、AMEX、Diners） |
席・設備
| 席数 |
（たくさん。優に100席以上あり） |
|---|
特徴・関連情報
| 利用シーン |
|
|---|---|
| ホームページ | |
| オープン日 |
1873年10月1日 |
| 初投稿者 |
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます！この機会に是非ご登録ください！
周辺のお店ランキング
ウィーン×カフェのランキング（点数の高いお店）です。
グルメキュレーションサイト
毎日の外食が楽しくなるグルメ情報
全国で活躍するレビュアー
飲食店専門の求人サイト
ほぼ1年ぶりのウィーンなのだが多分全く何も変わっちゃいない。シュテファン寺院の化粧直しも遅々として進んでる様には見えぬし、相変わらずの犬猫排泄物滲みも歩道のあちこちに。流石に化石都だけあって、刻々と変化する帝都東京とは大違いなんである。させそんなウィーンの有名カフェの喰い歩き大作戦、これまで超有名ホテルにその永遠のライバル、自称実力店や多くを語らぬ真の実力店なんかをご報告して来た。
2015年11月13日
ウィーンの旧市街は通称リンクと呼ばれてて、環状トラム（市電版山手線）で囲まれた内側がメインエリア。そんなリンク内側エリアでも、ウィーン大学に程近いリンクの北端に位置するのがこのレストランカフェ。創業は1873年であるから、ウィーン市内でも比較的古いカフェに属するのだろう。とにかく全てがいにしえた街なので、何が古参で何が新参なのか異邦人には良く分からんってのが本当の所。
【エステルハージートルテ】€5.50
Esterhazy Torteと綴る。因みに円形の本体から切り出した扇型のピースがトルテ、四角形の本体から切り出した矩形、あるいは棒状を輪切りにしたピースだとシュニッテと呼ばれるのはご存じの通り。だからトルテだろうとシュニッテだろうと、その呼称自体で味が変わるもんじゃない。ここのエステルハージーは扇型だからトルテ。別のお店だと、エステルハージーシュニッテってのもある訳だ。
エステルハージー･･･ハンガリー貴族旧家、エステルハージー家の名を冠したケーキである。何で?と問われれば、きっと何代目かのエステルハージー公爵がオキニだったって事なんだろう。我が国で言うならば、出雲の國、七代目藩主松平直郷公が寵愛した若草や山川なんかがそれに当たる。そのレシピは、ヘーゼルナッツを混ぜ込んだマジパンローマッセ（生地）とバタクリの積層体。表面にフォンダンコートした後に、チョコを流して引っ張って、エステルハージー家の矢羽根紋章をインスパイアしたデコレーションがフォーマット。これは中々優雅な造作で、そのクールにして幾何学的な造形は、実はオーストリアンデザインの真骨頂の一つじゃなかろうか。その味わいは、マジパンのザクリ、バタクリのヌルリとした食感とフォンダンのクッと来る甘さ。言えばそれだけのシンプルな仕上がり。日本の凝りまくったケーキには無い単純で平板な味わいだから、所詮驚きのコメントなど出来ないのだけれど、このシンプルさ故、却って今風なナチュラルな味わいに感じてしまう。
【まとめ】
素っ気ない程のシンプルさは、やはり根っからのオーストリア菓子、と言うかドイツ菓子。凝り性味に馴れた私の如きバカ舌には、即座にその価値が響かないのが情けないが、それでもこの嫌味の無さ、毒気の無さは、恐らく我々が日常食すどら焼きや饅頭のようなものなのだ。そう考えると、このスカンとした素味にも、なるほどと頷けたりもする。