秋田：地方寿司店の醍醐味。 : 寿し割烹 一心

秋田に来ています。

初日。レンタカーで男鹿半島に行って、秋田に戻ってホテルにチェックイン。駅の近くを歩いて、駅ビル、西武、市民市場などさっと見て。

夜になりました。

元気な大将と気配りの女将さんがいると言う評判の寿司屋さん。秋田駅から歩いて１０分くらい。寒い雨が降っている中、風邪ひかなければいいなとか思いつつたどり着きました。

店は年月に洗われた老舗感や郷愁を感じるような雰囲気。なかなかいいです。創業４２年。

本当に元気、大声、実直な大将。すっかり意気投合しました。物静かでいつもにこにこしている女将さん。会合、寄り合い、呑み会ができる 部屋もありますが。この日の客は、居た時間ではジブンだけ。

しかし、ネタケースを覗き込むとネタはばっちり入れてます。

お店のウェルカムドリンク。無料の梅酒。自家製５年物。

『どうぞ、お好きなだけ呑んでいってください。』これ、本当においしい。作るコツ、教えてもらいました。３杯いただきました。

このお店、お料理がいっぱいでてくるんです。 秋田の野菜魚介を使った料理ですごく魅力なんですが、あまりに量が多そうなので、

『大将。ジブン寿司がダイスキで１５貫くらい握ってください。料理の方は、厳選３皿か４皿でお願いします。』

こんな感じでスタートしました。先ず、女将さんがお酌してくれます。

『最初に前菜が４つです。』

いやあ、うまそう。でも、前菜で４皿終わりじゃん（笑）。

＊自家製のところてん。　海からも豊かな食材が。男鹿半島でとれたてんぐさを使って。とてもおいしい。郷土料理と言ってもいいほど、昔っからよく食べるんでしょうね。鳥取のおばあちゃんの家でもよく作ってました。

＊ヤリイカ、小松菜、菊酢味噌和え　キライな酢味噌でしたが、これはうまかったです。

＊秋田の山菜、みずの和え物　白いご飯ください。

＊あびこ茸？？　赤松に寄生するのは松茸。これは黒松に寄生するキノコで、歯ごたえも風味もある珍味でした。松露の形とも違うし。名前が分かりませんが。あびこ茸と聞こえましたが、そんなキノコｗｅｂではなくて（汗）。

もちろんずっと話が続いてます。梅酒の話になったら、奥から何やら出して来ました。２０年ものの梅酒古酒。

＊出汁巻きたまご

＊根曲がり竹、三梨牛、どんこ　根曲がり竹と呼んでいて、道の駅や市場で沢山売られてました。山奥に密集していて、熊の大好物。今年熊の被害者が多く出た原因の根曲がり竹、笹竹が旬です。肉は、幻と言われる三梨牛。湯沢で十数軒の農家だけで生産されいる牛。

ジブンの勘定ではもう６皿。握ってください。

①大トロ　本マグロではないですね。でも、とろける旨さ。

②ひらめのエンガワ　話を分析すると、どうやらおひょうのような大きさだったようです。

＊女将さんの漬物。絶品。

③ひらめ

④ミズダコ

⑤うに

⑥⑦サザエ、サザエ肝

⑧甲いか（すみいか）

⑨そい

⑩鯛

⑪あわび

おなかいっぱいになりました。が、大将。ワタシが冒頭言ったことはすっかり忘れてこのあと３皿出てきます。断れるわけないよね（笑）。はらぱんでクルシーけど。

＊青わらび

＊黒わらび　黒わらびは日陰で生育し、こちらを珍重するそうです。食感の違い、微妙にありますが、どっちもおいしいとしておきましょう。

うわ～、でったあ。もう無理よ。

＊白子、じゅんさい

めちゃうま。うますぎます。おなか破裂するよ。

目の前にある赤貝が食べたくて追加（笑）。

⑫⑬赤貝、赤貝ひも

あっ、もう１貫あるのわすれてたあ。

この店、穴子料理もスペシャルテ。コースもあるんです。店に入ってすぐの会話で、握り頼んでました。

⑭あなご　でっかい。２貫分くらいありそう。これまた絶品でした。

席を立とうとすると、秋田にも佐藤錦の産地があって山形に負けないという話から、

アメリカ産で佐藤錦よりもおいしいさくらんぼがあるのを知ってますか？と言われ、

じゃん。

＊アメリカ産レイニアチェリー。糖度２０度。　食感が佐藤錦そっくり。大粒でめちゃめちゃうまい。

本当に本当にごちそうさまでした。おみやげもいっぱいいただきました。ここに書くと、行列にはあげたのに、とやきもち焼かれるので内容は書きませんが。

風邪ひくといけないからと、車で送っていただき。

人と人の交流。こういうことなんです。

この日は予約に余裕がありそうでしたのでマイレビュアーさんをお誘いしましたが時間が取れないと言うことで、残念でした。

（＃５５０９）