お気に入りのお店でゆったりディナー : よし味

最もお気に入りで２、３ヶ月おきにうかがっている「よし味」さんでおよそ１年ぶりのディナー。この時ばかりはお酒も少しいただく。

お店は高台にあるので普通に車で走っていては見つけるのは無理で口コミやマップで探すしか知るしかない。

決まったメニューは無く、おまかせのコースのみで5,000円くらいからと思うが予算をいえば相談に応じてくれるかも。
なにをいただいても美味しく自分の好みとは違うということがほとんどない。
特にオススメは酒粕のグラタンと茶碗蒸し。
グラタンはたいしたものは入ってないが酒粕の香りと優しい甘さでとても旨い。使用する酒粕により微妙に違うのが楽しみ。
茶碗蒸しは何処のお店よりも出汁が強く利いている。

<本日のお品書き>
お通し
お造り 8種盛り
あみたけ、くろかわたけの含め煮
酒粕のグラタン (鳳凰美田)
野菜の炊き合わせ
鱈の煮付け
自家製すくい豆腐
天ぷら ３種
焼きおにぎりの出汁茶漬け
デザート (黒豆入り豆乳のムース)
冷酒 (大七、鳳凰美田)

ランチは「お昼のミニ懐石」2,000円〜とコスパよくお試しとして特にオススメ。

大都市に比べ飲食店の数は少なくても、勝るとも劣らない良いお店が揃っていると思う。こちらの「よし味」さんもそんな割烹料理のお店の一つ。

場所は東海道線豊橋駅の一つ先の二川駅近く。北口の一つ向こうの信号を右に折れ、コンビニ前の細い坂道を進むとある。途中に「うずらプリン」が有名な菓匠・華月の幟がある。

懐石と聞くと堅苦しいと思いがちだが、こちらのお店は全然そんなことはなく、若いカップルも気軽に入店されていて安心して利用出来る。

注文はお昼のミニ懐石にプラス一品。初めに食前酒・豆乳どちらか尋ねられるが少量とはいえ酒を口にする訳には。

<食前酒>
・豆乳
　店主のご実家がお豆腐屋さんとのこと。市販豆乳飲料のいかにもな大豆臭さがなく飲み易い。
<先付>
・卯の花と小松菜。
<お造り>
・バチマグロとキビナゴ
　手前のオレンジ色は、刺し身には珍しい自家製柚子胡椒。すりおろした本山葵もいいけど、柚子胡椒のピリッとした辛さもなかなかいける。
<焼き物>
・サトイモすり流し
　いつもとは違い、焼き物替わりの冷たい一品で具は海老、枝豆。
アクも味のうちと言ったのは誰だったか？ほどよく残るアクに里芋らしさが感じられる。
<お店からのサービス品>
・新サツマイモ天ぷら
<蒸し物>
・トウモロコシ葛寄せ
<プラス一品>
・三河赤鶏香草焼き
　追加の一品は和牛たたき、三河赤鶏柚子胡椒焼き、長ネギのイカ肝陶板焼きなど７〜８品のなかから選択。どれ選んでもハズレがない。豆腐づいてしまうが、自家製厚揚げも揚げたてアツアツで捨てがたい。
この香草焼きで追加のお造り以外は制覇。
<揚げ物>
・生姜団子、しめじ、ししとう、サツマイモ
　だんごはみじん切りの生姜・人参入りのさかなの真薯。料理名通りに生姜が主役。
サツマイモのかき揚げはマッチの軸より細いせん切り。食べ物を食べ物で説明してはいけないとはいうが、吉芋・塩花火といえばわかる人にはわかる。花火がわからなければ極細プリッツのようなカリポリした食感と言えば伝わるか？
<？？？>
・自家製豆腐
　懐石のコースで言えば何にあたるのだろう？
豆腐の上にのっているのは辛子。一般的には山葵だが、辛子のほうが好みかも。
<お食事>
混ぜご飯(昆布、胡麻、山椒の実)
味噌汁
漬物
<デザート>
小豆と豆乳のムース、抹茶

今日の例のように一番趣向を凝らしているのが焼き物だと思う。その中でも「酒粕のグラタン」は、どこかのサイトではないけれど、食べるべき一品。
他所ではあまり出てこない系統の料理で酒粕の香りと甘さがとても良い。
気のせいかもしれないし、体調によるのかもしれないが、使用する酒粕、季節で微妙に変わるのも面白い。

本日のお品書き
・豆乳
・卯の花煮と小松菜
・バチマグロとキビナゴのお造り
・サトイモすり流し
・新サツマイモ天ぷら
・トウモロコシ葛寄せ
・三河赤鶏香草焼き
・生姜団子、しめじ、ししとう、サツマイモのかき揚げ
・自家製豆腐
・混ぜご飯、味噌汁、漬物
・小豆と豆乳のムース、抹茶
以上で締めて¥2,500 追加無しなら¥2,000
特別な材料は使用していないとはいえこの価格はコスパの健康優良児(表現が古い！)である。
これが田舎のよいところで、普段ランチで利用するエリアならこんなものでは済まないと思う。

夜も一度だけ利用したことがあり細部は忘れてしまったが、お造りが三河・遠州・駿河産を中心に１０品盛りくらいで、いろいろなタイプの魚が楽しめたことだけ覚えている。なかなか利用する機会が無いのが残念。