-
【先付】胡麻豆腐
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545966 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545966","content_type":"ReviewImage","content_id":54545966,"voted_flag":false,"count":24,"user_status":"","blocked":false}
-
【椀盛】鱧真薯、冬瓜、炙り椎茸
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545969 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545969","content_type":"ReviewImage","content_id":54545969,"voted_flag":false,"count":25,"user_status":"","blocked":false}
-
【椀盛】鱧真薯、冬瓜、炙り椎茸
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545960 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545960","content_type":"ReviewImage","content_id":54545960,"voted_flag":false,"count":30,"user_status":"","blocked":false}
-
【向付】伊佐木、甘海老、鯣烏賊
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545980 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545980","content_type":"ReviewImage","content_id":54545980,"voted_flag":false,"count":29,"user_status":"","blocked":false}
-
【揚物】里芋饅頭
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545959 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545959","content_type":"ReviewImage","content_id":54545959,"voted_flag":false,"count":22,"user_status":"","blocked":false}
-
【揚物】里芋饅頭
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545995 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545995","content_type":"ReviewImage","content_id":54545995,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
【八寸】卵焼き、酸漿トマト、獅子唐挟み揚げ、鮭幽庵焼き、薩摩芋檸檬煮、茄子の和蘭陀煮
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545950 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545950","content_type":"ReviewImage","content_id":54545950,"voted_flag":false,"count":20,"user_status":"","blocked":false}
-
【御飯】御飯、赤出汁
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545954 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545954","content_type":"ReviewImage","content_id":54545954,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
【水菓子】葛切り
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545999 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545999","content_type":"ReviewImage","content_id":54545999,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545976 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545976","content_type":"ReviewImage","content_id":54545976,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545988 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545988","content_type":"ReviewImage","content_id":54545988,"voted_flag":false,"count":15,"user_status":"","blocked":false}
-
KIRIN 一番搾り(中瓶)
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545968 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545968","content_type":"ReviewImage","content_id":54545968,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
初孫 辛口純米 魔斬(東北名醸/山形県)
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545957 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545957","content_type":"ReviewImage","content_id":54545957,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545971 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545971","content_type":"ReviewImage","content_id":54545971,"voted_flag":false,"count":15,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545948 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545948","content_type":"ReviewImage","content_id":54545948,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545962 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545962","content_type":"ReviewImage","content_id":54545962,"voted_flag":false,"count":17,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545991 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545991","content_type":"ReviewImage","content_id":54545991,"voted_flag":false,"count":15,"user_status":"","blocked":false}
-
{"count_target":".js-result-ReviewImage-54545983 .js-count","target":".js-like-button-ReviewImage-54545983","content_type":"ReviewImage","content_id":54545983,"voted_flag":false,"count":16,"user_status":"","blocked":false}
愛知県道319号西尾環状線"徳次町"信号交差点を北に約100m左手。
西尾の知人宅に出向くことになり、「以前から出向いてみたいと思っていた店があるので行ってみないか」と知人を誘えば、「是非」という返事。
早速電話してみると、その日、夜は満席ながら昼は人数分の空きがあるというので迷うことなく予約を入れる。
当日は11時30分の開店時間5分前に到着。
程なく、店主らしき男性が脚立をもって現れ、脚立に登ると入口に白地の暖簾をかける。
目が合うと、「○○様ですか?」と聞くので、そうだと応じると、「お待たせしました。どうぞお入り下さい」と物腰の柔らかい応対。
入口の右手から奥に続く通路を抜けると、調理場に対面したカウンター席がある。
カウンター席の後方にはテーブル席の用意もあるようだが、目隠しになっていて見通せない。
予約時にカウンター席と言われていたので、左端から三席を占領する。
紅色のカウンターに黒い盆のコントラストは刺激的だが、ステンレスで統一された調理場は、レンジフードはもちろん、随所まで手入れが行き届いていて気持ちがいい。
「ビールの銘柄は?」と聞くと、「中瓶になりますが、キリン、アサヒ、サントリーをご用意しています」とのこと。
ビールの銘柄を選べるという当たり前の気配りすら出来ない店も少なくないので感心。
最初から気分がいい。
渇いた喉を潤すのはKIRIN 一番搾り(中瓶)。
【先付】胡麻豆腐
舌触りが滑らかな胡麻豆腐の上には、微塵に叩いたオクラ、雲丹、食用花は山査子か。
雲丹の上に乗せられたおろし山葵が嬉しい。
昨今は、胡麻豆腐のたれも凝ったものが多いが、生醤油をベースにしていて、それがいい。
【椀盛】鱧真薯、冬瓜、炙り椎茸
尾張三河といえば、鰹であれ昆布であれ、出汁はやたらと厚めの店が多い。
誰にでもわかりやすいといえばわかりやすいかも知れないが、味の品格という意味ではいかがなものかと思わされることも少なくない。
厚い出汁は男性的な印象があり、板前が拵える分にはそれもありかも知れないが、だからこそ、繊細な出汁だと感心する。
鱧真薯も上手く拵えてある。
鱧の風味はしっかり残し、食感で楽しませることが店主の狙いであるなら、これはまんまと引っかかった。
冬瓜も程良い固さ、炙り椎茸の香りの見せ方もいい。
蓋を取った瞬間、ふわっと漂う香りの中に、しっかり存在感はあるものの、押しすぎることもない。
透明度の高い京風出汁は、加速度的に豊かな味わいとなって飽きさせない。
調理場では向付の準備が進む。
刺身ときたら日本酒が飲みたい。
ランチでも酒の用意はあるのか確認するとメニューが運ばれる。
初孫 辛口純米 魔斬(東北名醸/山形県)を選ぶ。
涼しげなガラス徳利と猪口で供され、向付の登場を待つ。
【向付】伊佐木、甘海老、鯣烏賊
夏場に旬を迎える伊佐木だが、初夏から文月までが最高潮だという人は少なくない。
産卵期のことを指しているのだと思うが、そこは目利き次第。
この時期、脂のりよりもさっぱりとした口あたりの方が嬉しい向きは少なくない。
甘海老も、身がしっかりとしていて文句はなく、夏烏賊の別名をもつ鯣烏賊は、もっちりとした独特の食感も楽しめていい。
【揚物】里芋饅頭
湯葉と蟹肉、三つ葉の餡がかけられた里芋饅頭は、調味料としての甘味に依存しないところは好感。
三つ葉の香りもいい仕事をしているし、湯葉も存在感がしっかりとある。
何より里芋饅頭が丁寧に作られていることを一口一口感じられ、思わず、「これは美味い」と独りごちてしまった。
【八寸】卵焼き、酸漿トマト、獅子唐挟み揚げ、鮭幽庵焼き、薩摩芋檸檬煮、茄子の和蘭陀煮
卵焼きが甘いのは意外だったが、細長い八寸皿に並べられた一口サイズの一品は、ここまでの流れに反することなく、きっちりと拵えられている。
夜ともなれば八寸は酒肴だが、日もまだ高い正午過ぎ。
ビールだの純米酒だのとだらしのないことを言っているのはカウンター席のみで、テーブル席は地元マダムと思しき方々を中心に上品に会食が進行中。
そこでは当然のことながら、おかずになる。
同行した知人夫妻の奥方が、「お弁当に入れたくなります」と嬉しそうに言っていたが、なるほど、入れられそうな体ではある。
【御飯】御飯、赤出汁
温暖な三河の地は米作には向かないと言われていているが、こちらの御飯は炊き方も固さもいい。
赤出汁は、風味、味わいとも、やや中途半端な気はしたが、まあ、好みか。
【水菓子】葛切り
目の前で葛粉を溶き、湯煎で固めて氷水に入れられる。
つまり、目の前で葛切りを作り出す。
冷えた葛を包丁で切り、黒糖の蜜と一緒に供される。
熱い焙じ茶が添えられてくるのも嬉しい。
出来立ての葛切りはツルツルとコシがあり、舌触りも楽しく申し分ない。
黒糖の蜜がいい。
甘味は苦手で、水菓子は大抵同行者に譲るのが常だが、この日は全部食べてしまった。
甘味より、黒糖の香ばしい香りや濃密さが際立ち、ついつい食べてしまった。
饒舌とはいえないが、無愛想というわけではなく、どこまでも一つ身を引いた店主の物言いや接客は、ふと京都の職人を連想させる。
もちろん、個人差があることは承知しているが、そこはイメージだ。
「こんな言い方をしたら失礼かも知れないが、なぜ西尾で店をだそうと思ったのか」と聞いてみた。
これだけの腕があれば、名古屋はもちろん、どこでも勝負できると思う。
聞けば、この界隈の出らしく、地元で店を出したいと思っていたとのこと。
しかし、ここまで丁寧な仕事をして3,000円では厳しいのではないかと言うと、「頑張らせていただいてます」と謙虚。
CPがいいという場合、だから多少のことは目を瞑るということも少なくないが、ここはそのようなエクスキューズは皆無。
料理はもちろん、磨かれた調理場を含む雰囲気も、接客も、マイナス要素が見当たらない。
3,000円という枠内で、ここまでの料理を供する店となると珍しいのではないか。
地元の知人の意見では、この界隈ではランチは2,000円、夜は5,000円を超えると高いと思われるらしい。
予約時に夜は満席と言われたことを拾い、流行っているらしいから予約は難しいかと店主を冷やかすと、「今日はたまたまです」と謙遜する。
以前から出向いてみたいと思っていたが、出向いてみれば同行した西尾の知人宅からは徒歩圏。
帰り際、「この二人がちゃんと来てるかどうか、今度来た時に聞くからちゃんと覚えておいてやってくれ」と言い残すと、困ったような顔をしながら肯いていた。