: 麺屋さくら

2023.12.4(月)

⚪︎さくらワンタン　塩1780円
　和え玉　200円
■食後の印象
　「飽きないシンプル」では片付けられないが、調和された一杯。

スープを戴くとクリアで上品な塩気に鰹節や昆布の様な出汁の旨味がくっきり。魚粉の様な雑味が最後に組み合わさり幅を広げる。赤タマネギの薬味も新鮮な辛味を伴う甘味と食感のアクセント。麺は艶やかでズッシリした食感と感覚、滑らかな啜り心地もナイス！ワンタンは店主インスタを見て、かなり唆られ注文。ニュルっとした感触が厚さランダムなワンタン羽が、最高の食感。
チャーシューはブラン三元豚らしく、肉質に雑味と旨味。メンマで箸が止まる！ビックリの美味。名古屋市下前津のお店以来の甘ジョッパさが衝撃的。トッピングも抜かり無し！

腹パンでも和え玉は必食。若い職人さんがピンで任されている様子で、その心意気を戴く様で、何だか嬉しい気分。ランダムさはあるが創意工夫を込みで楽しみ。え！200円なの！レベル。

店主が調和した一杯に、奥様の渾身の麺、若い職人さんの和え玉の三位一体の技と調和が滲み出るお店。値上げしようがしまいが、定期的に楽しみたいお店と雰囲気な一杯。

ご馳走さまでした。

2023.8.24(木)

○チャーシューさくら　醤油　一玉　1680円
　和え玉　一玉　250円
■食後の印象
丁寧な完成度高い一杯。

ラーメン師匠のレビューに即発され伺う。
表面に脂、牛脂との事だが捉えられず、円やかなコク。
スープはキレある醤油を甘味で丸めた爽やかさと、円やかさが両立。今回はチャーシュー付近から様々なコクも増され、チャーシューの胡椒かアクセントにもなる。温度低下で魚出汁を感じ、湾底にはザラザラした魚粉みたいな物も残っていた。
麺は中太ストレート、よく茹でな食感と麺肌の艶かな滑らかさ、旨味と微かに苦味を伴う麺。
スープも麺も良き！
チャーシューは鶏、豚、レア、イベリコ豚。鶏は皮付き胡椒が効き肉質が柔らかい。煮豚、低温、イベリコもそれぞれの良さが引き出されたチャーシュー達。
メンマ、海苔。

和え玉はこちらが一番好み。
周りもほぼ注文しており、え250円！な必食レベル。

まだまだ食材や詳細は捉えられず。
ご馳走さまでした。

2022.11.28(月)11時

○味噌煮込みつけ麺　1680円
　和え玉　250円
■食後の印象
強調が協調に変化した一杯。

11月限定麺をもう一度食べに伺う。

つけ汁単体で戴くと表面はマイルドだが全体を掬うと豆感とピリ辛は前回同様にしっかり。麺と戴くと酸味が増した印象。レモンや薬味との組み合わせは前回より味噌突出は薄まり、バランス良く味わえた。
麺は前回よりしっとりした印象。

和え玉は店員さんの「今日は鴨油を効かしてみました。」の声かけ通り、今までの香ばしい汁と比較すると鴨の旨味を感じた。

「継続は力なり」とは良く聞くが「変化」は勇気と向上心なのかも知れないと感じさせてもらえました。食べながら嬉しかったです。

ご馳走さまでした。

2022.11.7(月)記帳台9時20 11時30着席

○味噌煮込みつけ麺　1680円
■食後の印象
ソウルのコンセプト通りなこの味噌！

麺を一本、そのまま戴く。コンセプト通り味噌煮込みうどんに近い食感。太く硬めだがクセを抑えた麺。

グツグツのつけ汁はまんま味噌煮込みうどんのそれ。メチャクチャ好みな豆味噌の特徴あるコクが尾を引き辛子の辛味との組み合わせに愛知県育ちの食のルーツを覚える。チャーシューは鴨、濃厚味噌に合うのかな？と思いつつ戴く。やはりスープが突出、長ネギとの相性はやはり良い。大葉、茗荷、カイワレの薬味も味噌に押され気味。

スープ単体は暫く単品で飲んでも、そうそうこの味！レベル。完成度も素晴らしい。が故に周囲とのバランス取りは難しい。

少し調べたところ、八丁味噌は煮込みに適正があるとの事、この後味のコクをラーメンに落とし込みバランスを取るのは難しそうに思いつつ、11月中の限定ラーメンなので、11月終盤にもう一度食べる事が楽しみな一杯でした。

ご馳走さまでした。

2022.11.4(金)11時15分　記帳台9時過ぎ　8番手

○牛タンつけ麺 1830円
■食後の印象
牛タンにくるめて食べるつけ麺を初体験。

限定の味噌煮込みつけ麺を食べたく伺うが、対象本の提示が必須で断念。

未食のつけ麺に変更。

グツグツのつけ汁は、濃口醤油の様な黒みがかった色味の通りな味わいに魚介を感じる香味油、煎りゴマや薬味の大葉、辛味が効果的。中には甘味控えめなざく切り玉ねぎ。
麺は、つけ麺の剛なイメージとかけ離れた平麺、加水は高め表面はシルキー。そのまま一本啜ると小麦の甘味もしっかり。
すだちを掛けたり、薬味を混ぜたり、メンマ、味玉、海苔の味変もナイス。一番気に入ったのは牛タンで麺を包み、薬味と一緒に噛み締め残りを啜る。

品良く、バランス良く全ての食材の良さを感じられつつ個性の光る変化球。

ご馳走さまでした。

2022.9.11(月)9時15分記帳台10番手　11時30着席

○淡麗塩ラーメン1480円　和え玉1玉250円
■食後の印象
マイベスト塩ラーメン

潔い素ラーメン。スープ、透き通ったスープ。塩分控えめながら滋味深く後味にジワジワ塩。昆布や鰹節の存在も温度変化で味わえる。
麺は加水や太さは普通。後味にふくよかな小麦で一瞬華やか。別添えの香味油やトッピングを入れずに、素ラーメンで完食したくなる。

香味油は昆布や鰹節の微かな酸味を、円やかに仕上げる。チャーシューは2種、レアな薄切りはスープの熱と一緒に旨味が入り、端正。レアで厚切りは脂身も入った部位、塩の下味が付き脂身はしっかりと甘味。
海苔は香り高く、口の中でほろっと解ける。メンマ、カイワレ、大葉、茗荷の薬味もそれぞれ主張。

和え玉は前回同様。アツアツ鯛の香味油に醤油タレと麺だけでも素晴らしいが、魚粉、ゴマ、ラーメン同様の薬味が入り満足。この値段でいいのかな？な美味しさ。

引き算の美学ながら、それぞれがオーケストラの様に見せ場がある一杯。

ご馳走さまでした。

2022.2.28(月)
8時40分、記帳台3番手。11時に入店。

○さくらラーメン塩1450円、和え玉350円、筍の十五穀ご飯400円。
■食後の印象
音楽の様な設計の一杯、和え玉は必食。

春休みの長男を誘い訪問。家族同行はシェア食が利点。長男はさくらラーメンの醤油味を注文し食べ比べ。

塩の表面層は味醂主体と思われる甘味が強い、全体を掬うとネギが絡み、薬味と円やかな塩味、魚介出汁に魚粉が効き薬味の紫タマネギの苦味、糖分で広がりを打ち出す設計。軽ーくニンニクが効いているのが意外。
シルキーな麺との相性も秀逸。
麺は加水が高めだが、舌触りや啜り心地も研ぎ澄まされた完成度高い品の良い麺。
トッピングはチャーシュー2種、メンマ、半玉。
チャーシューはロースと軽く脂身の入った部位の低温調理、エグみや喉に掛かる感じも無く肉質の良さを引き出したチャーシュー。
メンマ、味玉も同様で丁寧ながら要所を抑えた仕上がりで椀の中でキラリと輝きつつ調和が取れている。


醤油も同様に甘味が張り出しつつ、パンチある溜まりと鰹節が効き私はこちらが好み。
麺も茶色を帯び表面がザラっとした感触、スープ馴染みや一体感も秀逸。麺のグレードも高い。

推しは和え玉！
豚骨ラーメンの麺を思わせる麺に、溜まりが軽く効いた香味油、魚粉にスパイス、薬味の大葉に茗荷、レアチャーシューの細切りに白黒の炒り胡麻。
書くと情報過多だが凄まじい一体感！必食の一品です。

ご飯も甘味が強め、春らしい一杯。

フラッグシップの一杯は私は醤油派、和え玉は完璧で必食レベル。

ご馳走さまでした。

2022.1.17 12時40分

鴨ねぎ霰(あられ)そば1.5玉1800円　
あえ玉200円

10時前に記帳、27番目。12時から様子見しつつ着席。

食後の印象。
美味しいという事に関して至ってシンプルだが、繊細で複雑な味わいの為、情報過多となり理解できす。
理解力を高める必要性のある一杯。

スープ、表面に若干浮くオイルは葱油と感じた。次にスープ全体はネギ、柚子の味と香味に続いて丸みを帯びた醤油、じわじわと動物出汁。スープ温度は油の影響もあるのか高め。
麺、細麺でねっとりした舌触り、噛み締めると小麦の甘味が深いが、余韻は控えめ。
トッピングは、鴨チャーシュー、肉団子、メンマ、半玉、葉物野菜のお浸し。
鴨チャーシューは、マグロの赤身の様な色合いで厚みもあるが、包丁が入り噛み過ぎずに食べやすい。脂身のコクが牛肉の様に濃厚、薄口の醤油タレにつけてある様に感じる。肉団子は鶏の様だが鴨は感じない、軽く軟骨が入り歯応えがある箇所もあり存在感はあった。メンマは太く形もワイルド、柔らかいので満足感も高い。半玉は薄味で手を加えてない様に感じた。お浸しは菜の花の様な独特な苦味を感じた。

あえ玉、脂身がバランス良く入ったレア豚肉を細かく切り分けたチャーシューの上に白胡麻、黒胡麻。そのまま食べると肉質が伝わる中、香ばしい胡麻が絡んでいる。細麺の上に魚粉らしき粉とカイワレに紫玉葱。大葉の味も感じた。底面に甘辛い醤油タレがあり混ぜ合わせて戴く。魚粉らしき物にはスパイスらしきアクセントも混ざっている。

シンプルに美味しく感じ、好みの味わい、かなり手が混み複雑な箇所を少しずつ捉えていくべく又伺いたいお店です。

ご馳走さまでした。

2021.10.7

特製淡麗しお（一玉）1550円。

11時15分頃に記帳し28番目。13時過ぎに店内へ。
相変わらずの人気店。しおラーメンで1550円は強気だが過去来店の満足度の高さから気にはならない。

素ラーメンに別添えのトッピング。香味油。

潔い構成。
スープ、鰹節、昆布の澄んだ出汁に調和しつつ塩。潔く澄み渡る。うん、これだけで満足！レンゲが止まらず味変やトッピングすら迷ったが、流石にオススメ通り食べるか…と決意しトッピングや、香味油に手を伸ばす。
香味油も良いが、ノーマルが圧倒的に好み。薬味は絶妙！クセを抑えた大葉と茗荷が最高。素材を活かしつつ少し引き算。チャーシューはレアな豚。加熱しない方が好き。海苔も素晴らしい！パリパリで風味良い。メンマは柔らかく、味玉も黄身から一瞬柑橘っぽい味わいがする。

絶賛続きだが、麺は美味しいがインパクト弱い。中太ストレート、茶色がかり加水高め、品良い麦感。

しかし…美味しい！

ご馳走様でした！

2021.9.6

鴨香露1.5玉1750円。

久しぶりの訪問。10時過ぎに記帳台に行くと22番目。12時30分に伺うと順番が過ぎており、店員さんに声掛けし入店。

冷たいラーメン。
ころ、の名前通りころうどんの様な分量のスープに、やや黄身がかり加水の高そうなツヤツヤ麺が綺麗に盛り付けられている。非常に整った外観。

麺を啜る。想像していたよりコシがある。太めでコシがある素麺の様な啜り心地。締め過ぎな感もなく絶妙な食感。
スープは醤油と出汁がバランス良く、やや燻した様な雑味を感じる。麺との絡みや相性もバッチリ。ネギやゴマ、との組み合わせもアクセントで、乗っている必要性を感じるトッピング。
味玉も良い。黄身が麺と合わさるのも楽しめた。
鴨がびっくりするくらい美味しい。脂身のコク、赤身の野生感は抑えめだが全体最適な範囲。赤身の中央に包丁が入り、野生感や噛みにくさのバランスを取っている。特筆は微かな後味の旨味と甘味。下味を付けているのだろうか？鴨の特性を出しつつ、エグい部分をカバーしている。
メンマも、太めで集めな上質さの後味に微かな下味。
大根おろし、レモンか暑い時期に合う。

良いなぁ。と思わせてもらえた。
食べ慣れないタイプで経験の比較対象が少ないが、良いものは良い。良いものに触れ合うのが、経験値を高める最善策だと感じる一杯。

ラーメン100名店。丁寧で素晴らしい仕事。複雑に絡み合う絶品ラーメン。

塩さくらチャーシュー1450円。美味！バランスよく品良く、独創的。
スープ感動！澄んだオイルとスープ、後味に魚粉と辛味、薬味のあさつき、紫玉葱の苦味、甘味、食感がアクセント。
麺多加水、喉越し。　
チャーシュー、レア。肉肉しい。私にはチャーシューが多いが美味い。肉の甘味と旨味と塩ダレ。
メンマ美味い。太い部分と細い部分を意図的に一本に組み合わせている。　
海苔、普通。

トップレベルだと感じました。外観もデートにも耐えうる。素晴らしい！