『美味しくお手頃』を高いレベルで実現する凄い寿司屋 : 寿司英

【総評】
築地口駅(愛知)から徒歩2分ほど。住宅街にある一軒家で営業している寿司屋です。
昨今、美味しい寿司を頂こうとすると1万越えは当たり前・・・みたいな状況ですがこの店は超良心的。
多彩な八寸から一品料理、そして充実の握り寿司と、この店の5000円のコースは凄すぎます(^_^)
場所は名古屋の市街地からちょっと離れますが、わざわざ足を運ぶ価値のある名店です。

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美味しくてお得な寿司屋が名古屋港近くにあるらしい。そんな評判を聞きつけて事前予約しての訪問です。
築地口駅って初めて降りましたが、幹線道路以外はめぼしいものが見当たらない駅なんですね(^_^;)
普通の住宅街なので飲食店も少ないです。事前情報がなければまず訪問することはなかった街です。

寿司英は駅からわりとすぐの場所にあります。立派な木製の看板のある渋い木造の一軒家です。
店内は１階がテーブル３卓と奥がカウンターです。２階席もあってそちらは個室になっている模様。
開店時間丁度の訪問でしたが既に予約満席になっているみたいです。かなりの人気店ですね(^_^)
スタッフはご主人とお母さんを含めて4人(多分)でした。皆さんキビキビ動いていて気持ち良いです。

夜は基本コース料理のみで今回は5000円のコースを予約時に注文済みです。後は酒をどうするかだけ。
この手の店にしては値段も良心的で、ビール・日本酒・焼酎にワインもあって中々充実しています。
最初はビールにしましたが、料理内容がめっちゃ日本酒向けだったのですぐ日本酒に切り替えました(^_^)
ちなみにエビス中瓶が750円で日本酒(港の絆)が800円でした。

・八寸
２段重で登場。5000円のコースなのでそこまで期待していなかったんですが、まさかの充実ぶりです。
稚鮎南蛮漬け、スモークサーモンの押し寿司、焼きそら豆、桑名の煮ハマグリ、あん肝、とり貝胡麻焼き、
ヒラメ昆布締め、ホタルイカの胡麻味噌和え、タケノコ木の芽焼き、白魚ポン酢・・・。こりゃ凄いね^m^
旬の食材をふんだんに使ってくれているのもうれしいし、手の掛かりようも半端ないです。そしてどれも旨い！
特にヒラメの昆布締めはヒラメの旨味がギュッと凝縮されていてメチャ旨です。締まった質感もイイ感じ。
この八寸の時点でビールはポンと蒸発しました。早々に日本酒へ切り替えです(^_^;)

・穴子の洗い 梅肉和え
鱧の骨切りみたいに包丁が細かく入っています。軽く湯通ししてあってコリコリクニュクニュした食感。
噛み締めると穴子の旨みがドンドン滲み出てきます。焼いたり煮たりする以外の食い方の穴子も実に美味^m^

・青柳とスナップエンドウと桜えびの茶碗蒸し
出汁がたっぷりで玉子はゆるゆるな仕上がり。桜エビの香ばしい香りもがたまりません(^_^)
中の青柳とスナップエンドだけでも十分旨いですが、出汁が利いた玉子が加わるとより一層旨いです。
ワンポイントで利いてるわさびもイイ仕事してます。

・握り寿司(前半)
握りに入る前にニンニクは大丈夫か聞かれました。こういう気遣いはうれしいです。もちろん私は大丈夫！
握りは前半・後半に分かれて出てきました。前半は本鮪中トロ、サヨリ、炙りサワラ、カツオ、雲丹、本ミルガイ。
サヨリは生姜が利かせてあります。サワラは軽くヅケにしてあるかな？白身の扱いがこの店は巧みです(^_^)
ニンニクはカツオに使っていました。生ニンニクのバシッとした強い辛みがカツオと抜群に合います。
普段は雲丹ってそんなに好んで食べないんですが、ここの雲丹はかなり旨い。ささっと蕩けてしまいました。
途中追加できた赤ムツは軽く炙ってあります。身が繊細で脂トロトロのいい塩梅。塩とスダチの味付けも素晴らしい。

・本ミルガイの肝焼き
『肝がお嫌いじゃなければサービスでつけますよ』との申し入れ。お嫌いも何も、もちろん頂きます^m^
ミルガイは握りでも登場しましたが、肝は磯の風味と香りが別格。これは酒のアテ以外の何物でもありません。
超高級珍味って感じで、好きな人にはたまらない味だと思います。

・握り寿司(後半)
握りはまだまだ続きます。後半の最初はヅケマグロ、イシガレイ肝醤油付き、甘エビ、金華鯖でした。
ヅケマグロはねっとりした舌触りで旨味が超濃厚。イシガレイはネギを咬ませてあって肝醤油付き^m^
甘エビの濃厚な甘みも金華鯖の脂乗りも素晴らしく、どの握りもうっとりするような旨さです。
続く穴子はタレと塩のハーフ＆ハーフ。フンワリ食感で風味も素晴らしく、タレ・塩どっちも旨い(T_T)
寿司の最後は鉄火巻きと紫蘇巻き。怒涛のように旨みが続いた後は一転してさっぱりと〆ます。

・あさりと三つ葉の赤出汁
・フルーツ
最後は赤出汁とフルーツが出てきました。5000円のコースがここまで充実しているとは驚きです。
リンゴとオロブロンコという聞き慣れないフルーツでしたが、これはグレープフルーツの仲間とのこと。
こういう珍しい食材も取り入れてくれると、より一層食事が楽しくなりますね(^_^)

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【最後に】
なんというか、この店は『イイもん食った感』が非常に高いです。満足感が半端ないですね(^_^)
握りは全体に小ぶりで其々が一品料理のようでした。１カンごとに変化があって食べていて楽しいです。
コースの流れも素晴らしく品数も豊富。食材もきっちりいいものを使っています。うーん、大満足^m^
本日のお勘定は〆て6950円。この内容を７千円くらいで堪能できる寿司屋ってちょっと他に思いつきません。
寿司英は名古屋が誇る名店ですね。ご馳走様でした。