こだわりを感じるドイツ風カフェ : ビッテ

以前、大阪住みの時に行ったドイツ風カフェの雰囲気が良かったので、マイレビュアーさんのこの店のレビューを見て、同じドイツ風だということで速攻でブクマしていました。

別にピンポイントでドイツが好きというわけでもないし、ましてやドイツに行ったこともないのですが、なぜか惹かれるのです。たぶん「ビールが美味しく飲める」というイメージがあるからでしょう。(呑兵衛視点)

実際、この店に行ってみて確かにビールが美味しく飲めました。同時に頼んだ『ドイツプレートA』もドイツを感じさせる食材のアソートで、一般のカフェやレストランではあまり見ないものばかりでした。

事前に食べログ上でメニューをチェックして、ビールに関しては『トゥーハークリスタルヴァイツェン』をターゲットにしていたのですが、“品切れ”となっておりちょっと残念でした。

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【Tucher kristall Weizen】
“澄み切った色合いの辛口小麦ビール”
醸造後、小麦ビールの特徴を損なわないよう酵母をゆっくりとろ過。クリアな飲み口の中に、小麦ビール特有のまろやかでフルーティーな味わいを堪能することができる。のどごし爽やかな絶品小麦ビール。
(https://bier.jp/itemdetail/Dx125)
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結局、飲食した内容は下記の通りです。

▶︎瓶ビール『ガッフェルヴィース』
▶︎瓶ビール『ケストリッツアーシュヴァルツ』
▶︎ドイツプレートA
▶︎ミニグリーンサラダ

ドイツビールの分類表記は独特です。

■上面発酵
上面発酵酵母（エール酵母）によって醸造される
・アルトビール
・ケルシュ
・ヴァイツェン(ヴァイス)
など
■下面発酵
下面発酵酵母（ラガー酵母）によって醸造される
・ピルスナー
・ヘレス
・メルツェンビア
・エクスポートビア
など
(Wikipediaより抜粋引用)

最初に飲んだ『ガッフェルヴィース』はヴァイスに分類されますが、実はヴィースはヴァイスが訛ったということらしいです。フローラルな香りが特徴のマイルドで飲みやすいビールです。

次に飲んだのが『ケストリッツアーシュヴァルツ』で、その名の通り黒ビール(シュヴァルツ)で、聞くところによると“詩人ゲーテがこよなく愛した”そうで、モダンでエレガントな味わいの黒ビールとなっています。

一方、ビールのお供として食べた『ドイツプレートA』は下記のような食材がアソートされています。
・ソーセージ2種
・ドイツハム
・マウルタッシェン
・ザワークラウト
・パン2種(ライ麦パンと普通の食パン)

ソーセージやドイツハムの銘柄は不明でしたが、ビールと共に美味しくいただきました。この中で聞き慣れない『マウルタッシェン』は一言で表せば“ドイツ風餃子”でしょうか。

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【Maultaschen】
ドイツの郷土料理で、作る人によりレシピも形も異なるが、一般的にはひき肉、ほうれん草、タマネギ、つなぎには固くなったパンを使い、さらにマジョラムやパセリなどの香料を加えた具材を皮で包む。調理方法も複数ある。
(https://www.asahi.com/and/article/20230309/423604320/)
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2種類のパンのうちライ麦パンは一般的なパンよりも重量感があり、その分食べ応えもありました。こればかり食べていると飽きそうですが、他のパンやおかずと合わせればドイツを感じられそうです。(ドイツでは主食)

ライ麦パンは別名“黒パン”とも呼ばれていますが、ライ麦の割合によって呼称も変わります。

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ライ麦の割合(残りは小麦)
◎10%未満▶︎ヴァイツェンブロートまたはヴァイスブロート（Weizenbrot oder Weißbrot）
◎10%以上50%未満▶︎ヴァイツェンミッシュブロート（Weizenmischbrot）
◎50%以上90%未満▶︎ロッゲンミッシュブロート（Roggenmischbrot）
◎90%以上▶︎ロッゲンブロート（Roggenbrot）
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この店のライ麦パンはライ麦が50%とのことでしたので、ロッゲンミッシュブロートということになります。このライ麦と小麦の割合を分類するのって、蕎麦粉と小麦の割合を表現する日本の蕎麦と発想が似ているように思います。

以上、主にドイツ関係の雑学でしたが、調べてみると歴史的な背景とかが分かって面白いと思います。特に『マウルタッシェン』は、肉食を禁じられていた修道士が“発明”したというエピソードが残っているようで、日本の精進料理に通じる点があるのかな、と思ったりもしました。

話をこの店のことに戻すと、この『ビッテ』は近所の人、特に女性に人気のようで、主にモーニング目当てで利用しているようでした。私が居た1時間余りの間には、ひと組のカップル以外は女性客ばかりでした。モーニングをゆっくりいただきながら、静かに会話を楽しんでいるグループもいたりして、時間がゆっくり流れているように感じました。

テラス席も人気のようで、温室のようなガラス張りのエリアにある複数のテーブル席はほぼ埋まっていました。

内装もそうですが店舗外観も建物自体(※)もドイツ風に統一されており、かなりのこだわりを感じました。(※この店舗はマンションの1階部分にあるがマンションの正面もデザインされている→写真参照)

ということで、食事もそうですが店舗全体に漂っている“ドイツ”をまったりと味わうために、時間の余裕を持って訪れることをお勧めします。なお、ご夫婦と思われる2人のスタッフは日本人だと思います。(男性が厨房、女性がホール)

ごちそうさまでした。


追記。
5%引のクーポンあり。キャッシュレス支払いOK。