名古屋の絶景レストラン : ガーデンレストラン徳川園

昨日はストローマンインプラント社の嶋田社長から「飯食いましょう！」との連絡があり、家内と次男とで徳川園のガーデンレストランに行ってきた。ストローマンインプラント社は口腔に用いるインプラントとしては世界最大のシェアを持ち、そして世界で最高品質のインプラントとして君臨している。私も次男もストローマンインプラント社のメーカー講師として講演などをおこなっている。

さて、徳川園とは？徳川園とは1695年に造営された尾張藩2代藩主徳川光友の隠居所の大曽根御屋敷跡に築造された池泉廻遊式の大名屋敷庭園だ。また園内の龍門の滝は、尾張藩江戸下屋敷戸山荘跡から発掘された龍門の瀧の遺構を移設したもので通常の流量は多くはないが、約20分おきに激流となる仕掛けを施して、下流にある飛石を水に沈めるというかつての戸山荘でのエピソードを再現したものとなっているとのことだ。

ここは「ガーデンレストラン」という通りで、徳川園の絶景の中にあるレストランだ。なんといっても大名屋敷の中に存在している訳で、その優美で優雅な風情を感じさせるという点では名古屋で、このレストランに対抗できるのは八勝館くらいしか思い当たらない。八勝館はどちらかというと料亭なので、フランス料理となると一人勝ちだ。レストランから手洗いに行く途中では園内の滝を眺めることができるが、この風景は素晴らしい！

さて、私達は早めに到着したのでウエイティングで待たせてもらう。やがて皆が到着し席に案内された。席からは池の素晴らしい景色を眺めることができる。グラスでシャンパンとワインをいただくが、この選択が素晴らしい。嶋田社長は現在68歳だが非常に快活だ。私が彼と初めて会ったのは、彼がノーベルバイオケア社の社長に就任した時で、オールオン4を勉強したいということで、名古屋の私の医院の手術室で上下のオールオン4の手術を最初から最後まで見学したのが最初だ。

しかし、ワインのセレクトが素晴らしい。私がワインを注いでくれるマネージャーを褒めると「吉岡先生はカベルネフランがお気に入りだったので」と私のことを知っているというでは無いか！現在はレストランマネージャーを務める水谷さんは以前は壺中天にいて、その時のことを覚えているとのことで大したものだ！

料理は洗練されたフレンチで、とても美味しい！ここは様々な宴会にも使われると思うが、どんな局面でも決して恥ずかしく無い、一流のレストランだ！

友人がここを借り切って2月生まれの飲み仲間の誕生会と竹内君が仙台から名古屋に帰ってきたので「お帰りなさい純君」の会をやった。ここは素晴らしい庭園を眼下に臨めるレストランだが、夜はまた別の顔を見せる素敵なレストランだ。今回のメンバーはワイン友達ばかりで知らない人はほとんど居なかったので気軽な会で助かった。ワインは皆の持ち寄りだがシャトーマルゴー1975のダブルマグナムを筆頭に素晴らしいワインが並んだ。料理はビュッフェ形式だったが今回の主役はワインで食事はワインを美味しく飲む為の多くのアペリェィフという存在だ。しかし、名古屋でもこんな素敵なパーティーに相応しい立派なレストランがあるとは素晴らしい！と感嘆した！

以下は2010年12月のレビューでした。その時のタイトルは「飲み屋が運営する、歴史ある庭園内のレストラン」でした。

食べログは全国規模で徳川園を御存知無い方もいると思いますので、このレストランが存在する徳川園の説明をします。

徳川園は、徳川御三家筆頭である、尾張藩二代藩主光友が、元禄8年（1695年）に自らの造営による隠居所である大曽根屋敷に移り住んだことを起源としています。当時の敷地は約13万坪（約44ha）の広大さで、庭園内の泉水には16挺立の舟を浮かべたと言われています。光友の没後、この地は尾張藩家老職の成瀬、石河、渡邊三家に譲られましたが、明治22年（1889年）からは尾張徳川家の邸宅となりました。昭和6年（1931年）、十九代当主義親から邸宅と庭園の寄付を受けた名古屋市は整備改修を行い、翌年「徳川園」が公開されました。昭和20年（1945年）に大空襲により園内の大部分を焼失した後は一般的な公園として利用されてきましたが、平成16年秋に日本庭園としてリニューアルしました。


ということで歴史ある庭園で徳川美術館も併設している名古屋の観光名所の一つです。この歴史ある庭園に名古屋のゼットンという居酒屋グループが運営しているレストランがここです。

義母が今度の日曜日に青森に帰ることになりました。私は明日、明後日と忙しいので、休診日の本日、私の母を呼んで皆で食事に行くことにしました。テレビで徳川園の紅葉が奇麗だと放映していたのを覚えていて、この店に朝一番に予約の電話をしましたが、窓際席と真ん中の席は一日中満席とのこと。なんとか、壁側の席を確保できました。料理は￥3800円と￥5000円のコースのみということだったので￥5000円のコースを選択しました。この店はマネージメントをゼットンという飲み屋グループがしているので、サービスは良く言えばフレンドリー。悪く言うと少々気品に欠ける嫌いがあります。ホテルレストランとの違いは、給仕をする人たちの歩き方や姿勢が凛としていないということです。しかし、サービスに不備がある訳ではありません。義母は皮膚が弱く、大好きなバケットの固くて薄い皮で唇を切ってしまい、かなり出血しました。それを見た女性のスタッフが、硬い皮の部分を取り除いたバケットをすかさず準備してくれました。また、私の母は胃が弱く、冷たい水が飲めないのですが、頼むと快く暖かいお湯を用意してくれました。そのサービスや笑顔は飲み屋で教育された、洗練はされていないが、素早いホットな対応で高く評価することができます。料理はどれも美味しいです。しかし、難点をあげれば、やはり飲み屋の料理です。お酒があって、完成するコースだと思います。夜であればこの味付けで問題ないと思いますが、平日のランチタイムなので女性客が98%で、ワインを頼んでいる方は5%もいません。そういう意味ではこのランチの味付けは考慮する余地がありそうです。今日は私が運転手なので誰もお酒を飲みませんでした。料理はお酒に合う味でしたので酒を飲まないともったいないのですが、休診日とはいえ明日の午前午後のインプラント手術の準備をしないと行けないのでアルコールは行く前から諦めていました。

食事の一時間くらい前に徳川園についたので、公園内を散策しましたが、本当に奇麗な紅葉で素晴らしかったです。義母も母も大喜びで、今日はこの店を選択して大正解でした。