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名古屋・安田通りのとんかつ屋「金鯱山」。【11th】~東海道ぶらり旅。
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京夏終空
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店名 |
掲載保留
金鯱山 安田店
|
---|---|
ジャンル | とんかつ、ステーキ |
住所 | |
交通手段 |
川名駅から806m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
¥1,000~¥1,999
|
席数 |
40席 |
---|---|
駐車場 |
有 店前に有り。10台程度? |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
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憧れのとんかつ。約35年ぶりに訪問した。
名古屋の今池に縁戚があった。いとこに1学年上のお兄ちゃんがいた。仲がとても良かった。
だから、小学生時代から中学生時代などは、夏休みや冬休みに長期間滞在するコトもあった。
子供時代にいとこにお兄ちゃんがいる人なら似たような経験をお持ちかも知れないが、大体、悪いコトはほぼ、そのお兄ちゃんから教わったような気がする。しかし、大人になってから振り返れば、ソレが何より大事な教育であったような気もする。随分ませていたと思う。お酒やタバコ、それにエッチなコトまで、京都の地元の友達でなく、このお兄ちゃんから教えてもらったコトがたくさんある。
本山にあった「メニーメモリーズ」という洒落たお店で、生まれて初めて外で真剣にお酒を飲んだ。15歳や16歳でカクテルというモノも知った。栄にあったペントハウスというディスコにも何度か行った。ペントハウスはワンとツーがあって、ペントハウスツーの方が今でいう年確がゆるかった。だから「ペンツー行こうぜ」とよく誘われた。
今にして思えば、中3から高校の初め頃、体はデカい方だったが、よく入れたモノだと思う。
そんなお兄ちゃんが「ウマいとんかつ屋がある」と言って連れてきてもらったのがこの店だ。
中学生だった記憶があるから、今から、約35年前だ。
安田通り沿いにあり、入って左側に調理場があり、そのまわりにカウンター席があった。右側にはテーブル席がいくつかあったような気がする。こじんまりとした店だったが、お兄ちゃんの言う通り、とんかつがメチャクチャウマかった。3,4回は訪問したと思う。
大人になり、今池の縁戚の家には行くが、特に用もないこのエリアに足が向くコトも無く時間が過ぎ去った。
随分大きな店に変わっていた。手前に駐車場があり奥まったところに店舗がある。
適当にテーブルに腰を下ろし、メニューを見る。
「とんかつ定食¥900」、きっとコレだろう。その当時がいくらだったか覚えていないが、ソレらしきモノはコレしかない。「とんかつ定食(大)¥1,250」というのもある。まさか「ひれかつ」では無いと思う。僕は、昔からロース派のハズだ。
しかし、店員を呼びメニューを告げる際に、念のため聞いてみた。
「昔からあるとんかつで、最初からソースがかかっているのってコレですよね?何せ35年ぶりなのもので…。」
そうだと言う。しかし、言わなくてもいいコトまで僕は口走ってしまったようだ。
「大将、35年ぶりに、美味しいとんかつに会いたくて来てくれたんですって!」
その店員の声は、大将にはもちろんのコト、他の客にまで聞こえる音量だったので、好奇の目に晒されるコトは必至だった。
その恥ずかしさを食い止めるために、さらに、しでかした。
定食では唯一千円以下の「とんかつ定食」だったため、経過年数と感動度合を表現するために追加の注文をしてしまった。
「とんかつ定食」(¥900)、「カニコロッケ(単品)」(¥1,050) ―― あぁ、目的の倍以上の支出だ。
とんかつ、そうだ!こういう感じだった。最初からデミグラスソースのような自家製の独特のソースがかかっている。ロースの肉は薄めだが、何と言ってもカツとソースの相性が懐かしい。正直なトコロは、期待していた味とはちょっと違ったが、ソレは35年と云う年数が僕の味覚を変えてしまったとしか説明できないのであろう。
僕の中で幼少期のとんかつベスト3は、地元京都の東洋亭などの洋食屋を除けば、神戸元町の高架下のスタンド洋食屋のデミグラスとんかつと、岐阜駅の駅ビルのケチャップとんかつにこの店のとんかつだったような記憶がある。要は、とんかつは肉の良し悪しでなく、かけられるソースによって判断していたのかも知れない。
まぁ、そんなコトはどうでもいい。35年ぶりに対面した赤味がかった特製ソースでいただくとんかつは最高だった。
とんかつ定食には、ご飯と赤だしと漬物が付く。この赤だしも名古屋だなぁと思わせる美味しいモノだった。
そして、カニコロッケ。「カニクリームコロッケ」でなく「カニコロッケ」と言い切れるコトがよくわかるモノである。六本木の「銀河高原ビール」のカニクリームコロッケは2個で¥1,600だが、この店のカニコロッケは2個で¥1,050である。とんかつの価格から比べたらかなり高めの価格設定だと思ったが、食べてみて納得した。確かにつなぎ程度にホワイトクリームも使われているようであるが、正確に表現すれば「カニほぐし身のクリームソース和えコロッケ」という感じであろうか。まぁ難しく言わず、カニ身の量が多いというコトだ。味は、もちろんウマい。良質なカニの風味がたまらない。
とんかつにはキャベツが添えられていたが、コチラはキャベツの他にポテサラも添えられていた。
懐かしのとんかつと、それにカニコロッケまで堪能させていただいた。
ごちそうさまでした。
店を出る時、わざわざ大将が手を止めて、近くまで来ていただいて、一言二言会話した。
そして、最後に、「35年ぶりねぇ~……。」
何故だか、僕より、大将の方が感慨深げであった。
35年間、いやそれ以上店を続けるというコトは、並大抵のコトではないであろう。
僕も、大人になり、経営者側の立場に立って考えるコトが、難しくなくなっていた。
(文責:京夏終空、2015.1.6)
(20件/3.00、2018.8.14)
(※写真は、後日掲載。)