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店名 |
福の家
|
---|---|
ジャンル | そば、食堂、丼 |
予約・ お問い合わせ |
052-871-4897 |
予約可否 |
予約可 |
住所 | |
交通手段 |
東別院駅から886m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 |
個室 |
無 |
---|---|
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 | 全席禁煙 |
駐車場 |
有 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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東京の白金はシロガネーゼという言葉でもわかるように、セレブな方々が住んでいる地域なのであろう。(勿論、行ったことはないが)。
そして、名古屋市昭和区の白金は、中小企業の町工場が寄り添うように佇んでいる生活感が溢れている下町だ。
こういう街には必ずといってもいいほど、単なる客と店員という一線を超えた関係を築いている大地のような女将さんがいる定食屋がある。その定食屋は家族でやり繰りしており、、若い工員のマドンナ的存在となっている楚々とした看板娘がいて、店内は笑顔で言葉が飛び交い、活気に満ちている。
ここ「福の家」は典型的な下町の定食屋さんといえるであろう。90%の方々が注文している「ランチ」は、お腹を減らした工員さんに午後からの活力を与えるに充分な内容だ。定食屋さんだから、お蕎麦も饂飩、きしめんも準備している。今回、初めて「ざる蕎麦」と「鳥南蛮蕎麦」をいただいた。勿論、蕎麦専門店ではないので、お蕎麦そのものに関して、蘊蓄をくどくど述べる必要はない。肝心な点は、気持ちよく、心豊かになる時間を与えてくれるお店かどうかという点のみである。食した後、「ごちそうさまでした」と笑顔で女将さん(できれば、看板娘さん)に言っている私がいた。
とは言え、味わいに関して、まったく感想を述べないのもオヤジさんに失礼かと思うので、一言だけ書き込んでおこう。ざる蕎麦の付け汁が、ざる蕎麦のお汁であった。おかしな日本語と思われるかもしれないが、名古屋ではお蕎麦も饂飩もきしめんも同じ付け汁を使っている定食屋がほとんどで、甘ったるくてお蕎麦には全く合わない付け汁ばかりなのである。「福の家」の付け汁も全品共通なのかもしれないが、キリッとしたお蕎麦に合う汁だった。そして何より、今回驚いた点は、温かい汁の美味さである。透明感があるお汁は、定食屋さんのレベルを遙かに超えている。お出汁がよく効いた甘みが抑えられた汁は、全部飲みきることが出来た。
献立表を見ると、結構な数のおつまみが載っていた。こんな定食屋が近くにあれば、下駄履きで、一杯引っかけにブラリと夕刻に出かけてみたい。日本の下町には笑顔になれる定食屋がある。これも大事な食文化であろう。