今回は、あくまでクリスマス特別コースのみの感想です！ : Baci

今回はボクシングに例えてのレビューをさせて頂きます^^;

ボンパパが一番好きなスポーツ、それはボクシング。
日本ではあまりメジャーなスポーツとは言えないかもしれませんが、
ハラハラドキドキする命がけのスポーツです。
現状、日本人の世界チャンピオンも数多く存在します。
その中で全国的有名な選手は二人。
スーパーフライ級の「井上 尚弥選手」とミドル級の「村田 諒太選手」。
どちらも、日本が誇るとても強い選手です。
ただ、この二人が対戦する事はありません。
何故かと言えば「階級」が全然違うから・・・。
井上選手は体重が約52キロ級の選手。
一方村田選手の方は約72キロ級。
20キロという体重差があるからです。

少しおかしな例えですが^^;
表現力が乏しいボンパパという事でご勘弁下さい。

ワタクシ的に思う事は、食べ物やさんも階級制という事。
同じジャンルのコース料理と想定し、
3,000円以内で食べれるお店と３0,000円以上のお店とどちらが美味しいかを比べるのはナンセンス。
そうなると、やはり満足感の問題・・・になると思うのです。

ならば、5,000円程の満足感の高い人気店が突貫的に高級食材や品数を増やし３0,000円程のコース料理に仕上げた場合。
美味しくなるのかと言うと・・・、
それもダメなのですよね～。
それが難しいところです。

井上選手が一気に体重を20キロ増やし村田選手と対等に戦えるかと言えば、答えは当然「NO」。
現状で一番身体に合ったクラスが力を発揮できるという訳です。
もちろん時間をかけて体重を増やし、少しづつ身体を作って行けば話は別ですが・・・。

今回のバーチさんのクリスマスメニューが何となくそれに近い感じがしましたので、
おかしな前振りではございますが、ボクシングに例えさせていただきました。

バーチさんのレギュラーメニュー。
昼4,000円、夜8,000円のおまかせコース（税　サ別）。
今回のクリスマス特別メニューは15,000円（税　サ別）。

結果、
ボクシングで言うならば、無理に体重を増やし過ぎて身体が重くなりシャープさが失われてしまった感覚。
力が加わった分、持ち味のスピードが落ちてしまったような・・・。
クリスマス用に高級食材が使われ、手間暇もかけられ、とても丁寧に作られた料理。
気持ちは十分に感じとれる料理の数々。
なだけにもったいなく感じました。

ボンパパ的には前回の8,000円レギュラーコースの方が全てにおいて満足感が高め。
15,000円クラスのコース料理としては少し未完成で、身体を支える土台が緩い気がしました。

10,000円弱のイタリアンのお店としては間違いなくチャンピオンクラス。
ですが倍近くの20,000円クラスになると、百戦錬磨の強者（他店）がゴロゴロいますので・・・^^;
もう少し時間をかけ基本となる身体を作ってから階級を上げた方がベターな気が個人的にはしました。

ボクシングは軽量のミニマム級から最重量のヘビー級までは17階級あります。
食べ物屋さんに言い換えれば、1,000円クラスのミニマムのお店から30,000円以上のヘビー級クラスまで。
今回、階級的には中間あたりのフェザー級チャンピオンが上から3番目くらいのライトヘビー級に挑戦してしまったような（体重差20キロ以上）・・・ワタクシ的にはそんな気がしたのです。

ムチャクチャ長い前振り・・・失礼いたしました(ーー;)

では、この日の料理内容を説明させて頂きます。

◆グリッシーニ
◆フォアグラサンド　フォアグラフラン　カプチーノ仕立て
◆蒸しアワビ　フレッシュカリフラワーのスープ　キャビア
◆鴨の生ハム　柿のフリット　ビーズと梅のソース
◆キャンディパスタ（キャンディの形に作られた手間のかかったパスタ）2種
　　　（三元豚、リコッタチーズとほうれん草）
◆活きオマール海老のタリオリーニ
◆河豚のフリット　海苔のソース　（カレー風味の香辛料が使われています）
◆宮崎牛　ミスジ　濃厚トリュフ　トリュフのソース
◆イチゴのデザート
◆小菓子　食後の飲み物

一つ一つの料理感想としては、全料理美味しいです。
高級食材がかなり使われ風味も十分。
鮮度も勿論良いです。
ただ、全体的な組み立てからすると・・・やはり重い感（クリスマス料理という事で和を省いたのかも）があるのです。
出足から顔面とボディのみを狙ったハードパンチ。
結果、体力を使い過ぎて途中から息切れ状態。
やはり軽いパンチや角度を変えた意表を突くようなパンチ等も加えながら組み立てないと、
食べての方は、だんだんとハードパンチにも身体が慣れ、美味しさの感覚が麻痺してしまうのです。
そうなると、折角の高級食材や苦労して作られた料理が「ただの重い料理」に感じ・・・。
もったいない・・・となってしまうのではないでしょうか。

重いクラスになれば強いパンチを撃ち込まなければ通用しない・・・普通に誰もが思う事。
今回、高額設定故に満足度の高い料理に全てを仕上げなければ・・・的マスターの強い思い。
よく分かりますし、料理人として素晴らしい姿勢だと思います。

普段からレギュラーで20,000円程のコースを提供しているお店と比較するのは少し酷な感もありますが、
これから更なる飛躍が期待できる優良店、そしてボンパパ的には推しているお店ですので、
今回も少し厳し目にレビューさせて頂きました^^;

開業してまだ1年程。
更なる期待が持てるお店、それは変わらずです)^o^(
もしかして1年後には十分な身体を作りミドル級クラスにはなっているかも・・・^^;
可能性が十分にあるお店だとボンパパ的には思っています。

注）
今回は、あくまでクリスマス特別メニューのみの感想です。
誤解のないようにお願いいたします。

御馳走さまでした。

開店してまだ１年程。
ですが、既に予約困難店に・・・。
いやいや凄い人気なのです^^;

奥様の話によれば、一切宣伝はしていないとの事。
当に口コミだけの実力店。

場所は高岳。
良さ気な新店が次々と出来ている名古屋においては今一番ホットな地区です。
角地にひっそりとお店はありました。
こじんまりとした店内。
席は１０席ほど。
バーの様な雰囲気。
御主人と奥様、お二人で賄われています。

昼４０００円　夜８０００円のコース料理のみ。
月毎に内容が変わるシステムです。
苦手な食材等は予約時に聞いてくれます。

ではこの日の料理内容です。

◆青森産本マグロのマリネ　ビーツ　バルサミコとトマトソース
　　　王様「大間のマグロ」の横の港？で獲れた本マグロとの事。
　　　ブランド代が無い分、かなりお値打ちに仕入れができるようです。
　　　感想としては・・・美味いです。

◆前菜盛り　（馬肉生ハム　姫リンゴ　オリーブオイルのキャビア　等）
　　　見た目も美しく、飽きのこないバランスがとれた前菜。
　　　優しい味付でこれも美味しいです。

◆金目の炙り　丘ひじき
　　　金目出汁のスープ仕立てです。
　　　日本料理的な優しい味と手間をかけて取った出汁。
　　　ワタクシ的には素晴らしい魚料理に感じました。

◆マッシュルームとトリュフのラヴィオリ
　　　これはイタリアン的な料理。
　　　前の魚料理との組み立てが素晴らしいので、インパクトがありとても美味しく感じました。
　　　味は、やはり優し目。美味しいです。

◆小松菜　タラの白子　アサリのパスタ
　　　味としては伊と和の融合。
　　　パスタの量が選べるサービスもありがたいです。

◆山形牛　イチボのロースト　季節の野菜　カリフラワーのジュレ
　　　洋のコース料理に数多く登場するイチボ。
　　　色々なお店で頂いてますが、その中では美味しいお肉に感じました。
　　　他の料理に比べ、この料理のみオーソドックス。
　　　レベルからすると、もうひと工夫欲しいような・・・。

◆デザート　
　　　２種からの選択。ワタクシはチョコ、ワイフはリンゴ。
　　　写真を見て頂ければお分かり頂けると思います。
　　　手作りで手間がかかったデザート、とても美味しいです。

◆小菓子　食後の飲み物

人気の理由、十分に分かりました!(^^)!
とても素晴らしい料理の数々。
ボンパパ好みです。

日本人向けの身体に優しいイタリアン。
日本料理の要素も取り入れてますが、和が強くならない様に工夫。
伊６０％　和４０％　そんな感じでしょうか。
細かいところから手間暇かけ、とても丁寧に作られた料理。
組立なんかもかなり試行錯誤されたのでは・・・。
バランスのとれた素晴らしいコース料理でした。

また料理だけでなくワインもかなり研究されてみえる気がします・・・。
料理にとても合う美味しいワインばかりなのです～(*^_^*)
それもリーズナブルな価格帯で。
至れり尽くせりで、全てにおいて完璧！

聞くところによると、岐阜の大垣方面から来られたとか・・・。
理由としては、良い食材が思うように調達できないから・・・と仰ってみえました。
プロ意識が高い方。
今後、もっともっと大きくなられる方で間違いないでしょう。

まだ１回のみの訪問。
次回はクリスマス特別コースに行ってみます。
金額は２倍の１５０００円強。
食材もかなり変わると思いますので、どのように仕上げるのか・・・非常に楽しみです!(^^)!
その時に、またご報告させて頂きます。

な感じで、今回は印象より少し辛めの点数で・・・。

個人的には非常に期待できるお店でお勧め店。
是非お試しを・・・。

御馳走さまでした。