夏バテ防止には若草色のお店が有効らしい : 千寿

＜2022年7月再訪＞
北千住駅西口から徒歩２～３分ほどでしょうか。。。
飲み横を抜け、東武グループのタワーマンション近くにある鰻問屋直営の専門店です。

　こちらは創業70年を超える老舗店であり、わたし自身も子供頃から通っている思い出深いお店のひとつです。
　今年も酷暑が続き、気力・体力ともに減退気味。。。東京人ならこんな時は鰻でも食べて元気を出しましょう、土曜の丑の日には少し早いですが、こちらを利用しました。
　レビューの日付を見ると約2年ぶりです。

　とある週末の12時半過ぎに入店。。。先客は２～３組ほど。。。余裕があった厨房前のカウンター席に案内されました。

【オーダー内容】
・ うな重特上（5000円）
・ 生酒天風（940円）＋お通し（300円）

　週末はうな重のみ・・・下から2番目の特上をお願いします。こちらはガッツリ時間がかかるわけでないですが、それなりに提供に時間がかかりますので、お酒を所望。。。
　普段であれば熱燗ですが、酷暑の中をここまで歩いてきましたので、さすがに涼感がほしく、冷酒をお願いしました。
　銘柄はこちらの定番、山形県の天風の生酒。。。2合入りのボトルで提供いただきました。。。
　
　キレのよい辛口ですいすい飲める危険な味わい。。。お通しには板わさとお新香が提供されます。。。
　きちんとした鰻屋では、提供に時間がかかるのは当たり前。。。その間はお新香と鰻の香で一杯やって待つのが粋と教えられて育った身ですが、やはりこういったちょっとしたつまみがあるといいですね。。。蒲鉾も山葵も上質で、ぐっと待ち時間が優雅になった気分ですｗｗ

　そんなこんなで約15分ほどでメインの鰻重が到着しました。。。今回も恒例により詳細は写真を参照いただきたいところですが、蓋をあけると、一匹丸々鰻を使いご飯を覆いつくす迫力は健在。。。美しい外観は何とも代えがたい至高の瞬間です。。。早速いただきましょう。。。

　”ああ。。。この味わい。。。”

　関東の流儀で一度蒸しあげてから、焼き上げるスタイルは、ふっくらとして、すっと箸が入る江戸前の仕事が特徴。。。
口の中でとろける鰻のうまさは何者にも代えがたいものがあります。。。
　
　昔から食べつけてるせいか、わたし個人的にもこちらのお店のタレは本当に好みです。ご飯にもたっぷり染み込んだ味わいは、これだけでお酒が飲めますね。。。

　半身には山椒をかけて味変を楽しみ、肝吸いでさっぱりと仕上げて充実したランチを堪能しました。

　さて、約2年ぶりの訪問となりましたが、変わらない雰囲気と仕事ぶりに安堵した次第。。。
元々川魚問屋ということもあり、昨今すっかり希少となった上質な鰻も安定供給されている模様。。。価格高騰は致し方ないですが、今後も安心して楽しめそうですね。。。

　その昔から土用の丑（うし）の日」にうなぎを食べるという習慣がありますが、これは平賀源内による仕掛けであることは有名な話。。。ところが実際鰻は栄養素たっぷりで特にビタミンB1、ビタミンB2、カリウムの3つがとても夏バテ防止に効果的なんだそうです。。。

　今年は例年にも増して酷暑といった感じありますが、鰻パワーと注入し、何とか乗り越えようと思います。。。ごちそうさまでした。

＜2021年1月再訪＞
北千住駅西口から徒歩２～3分でしょうか。。。
最近できた駅直結のタワーマンション近くにある鰻問屋直営の専門店です。

　こちらは創業60年以上、もうすぐ70年を迎える老舗店であり、わたし自身も子供頃から通っている思い出深いお店のひとつです。

　行こう行こうとは思っていたのですが、近年の天然鰻の高騰で気軽に利用できる価格帯ではなくなったりしまして、気が付けば前回レビューから5年も経ってしまいました。。。先日、フォローさせていただいている蓼喰人さんの再訪レビューを拝見し、気持ちの高ぶりに任せて訪問しました。

　休暇がとれたとある平日。。。11:30過ぎに入店。。。この時間でも先客は2組ほどおりましたが、カウンター席は空いておりましたので、一番奥を陣取ります。

【オーダー内容】
・ うな重　特上（4500円）
・ 肝焼　（400円）
・ 日本酒2号（940円）

　思い切って特上を注文。。。寒い中歩きましたので、熱燗をいただきます。
これだけの予定でしたが、ちょうど提供される肝焼の誘惑にかられ追加オーダー。。。
そうすると必然的にお酒の量も倍に増えｗｗ、コスパを考えて潔く2号お願いしましたｗｗｗ

　まずはサッと熱燗が提供。。。銘柄の記載はないですが、変わらず山形の天風の様子。。。
ちょうど良い燗のつけ具合に身体が芯から温まります。

　続いて提供された肝焼。。。丁寧な下処理が施されており、変な苦味のない安心の味わい。。。独特の歯ごたえと肝のコクがたまりませんね。。。

　約10分弱で提供されたうな重。。。久々に対面しましたが、一面が鰻に覆われた姿は実にいいですね。。。

　”ああ。。やはり。。。”

　関東の流儀で一度蒸しあげてから、焼き上げるスタイルは、ふっくらとして、すっと箸が入る江戸前の仕事が特徴。。。
口の中でとろける鰻のうまさは何者にも代えがたいものがあります。。。
　
　昔から食べつけてるせいか、わたし個人的にもこちらのお店のタレは本当に好みです。ご飯にもたっぷり染み込んだ味わいは、これだけでお酒が飲めますね。。。

　半身には山椒をかけて味変を楽しみ、肝吸いでさっぱりと仕上げて充実したランチを堪能しました。

　さて、久々の訪問でしたが、率直に言って値段の高騰に愕然としました。。。
こちらのお店は川魚問屋ということもあり、上質な鰻を安価で食べられるありがたいお店でしたが、やはり世の中の流れには抗えないことを実感。。。

　しかし、曜日・数量限定ですが、未だにランチサービスで1000円のうな丼を提供していたり、安価に上質な鰻を食べられるお店として頑張っていることが伺えます。

　鰻の質やしっかりとした江戸前の仕事を勘案すれば決して高いものではなく、むしろ割安だと思ってます。サービスレベルを維持するためにも正当な対価だと考えたいですね。。。

　このお店の近所は再開発の一環で、この街は他に類を見ないタワーマンションが建ったりして風景はかなり変わってきております。
そんな中、昔からの若草色の暖簾はいまだに色あせずお客様を迎えてくれておりました。

　これからも定期的に利用したいと思います。ごちそうさまでした。

＜2015.1月再訪＞
今年から地元の老舗店舗への定期訪問をはじめようと思います。

その1店舗目として選んだのは、子供の頃からお世話になっており地元の”千住”の名前を冠したこちらお店です。

結構頻繁に訪れているつもりでしたが、気がつけば1年以上ご無沙汰しておりましたので、年明けの週末に久々に再訪しました。

口開けの11時を狙って入店しますが、お座敷にはすでに一組のお客様がいらっしゃいます。

お一人様であることを告げると、カウンター一番奥の席を案内されました。
すぐにお茶とお新香が出てきます。下町独特のフレンドリーな接客は変わりません。

【オーダー内容】
・うな重　松（2500円）
・肝串（300円）
・御酒（420円）

この寒さですので、昼から熱燗を所望。。。夜のメニューですが、数本なら用意があるということで、肝串もいただいちゃいます。
メインのうな重もすでにお願いしておきました。

ほどなく提供された日本酒は熱すぎず、身体があたたまる絶妙な燗の付け具合。。。昼から一杯ついでいただけるサービスも実にいいですね。銘柄は不明だが、お銚子を見る限り天風という山形の御酒のようです。

前回のレビューでは詳しく触れませんでしたが、こちらのお新香は実に良い味。。。元来江戸前の鰻屋では客の注文を受けてから鰻をさばき始めることから、提供に時間がかかるため、焼きあがるのを待つ間にお新香をつまみに一杯やって待たせたいたとう伝統があります。

従って鰻屋の新香は実に旨い物が多いのですが、こちらもお店も類にもれずさっぱりとした良い味でこれだけでも御酒が進みます。

2杯ほどお猪口を空けたところで提供された肝串。。。こちらは写真を参照いただきたい所ですが、タレのたっぷりかかった濃厚な味。。。

前回のレビューで肝吸いの出来について触れましたが、下処理が丁寧なためか臭みもなく濃厚な肝のうまさが十分に味わえます。
当然、御酒との相性も抜群。。。今度は夜にもうちょっとゆっくり味わっても良いかもしれません。

うな重の出来については、相変わらず揺るぎないものです。

千住で67年目を迎える老舗鰻問屋の利点を活かし、今や希少価値のある国産鰻をこの価格で提供いただけるには本当にお得冠があります。

焼き場の職人さんは以前から変わったようですが、味は変わってなかったので安心しました。

江戸前の鰻というと、夏の土用の丑の日が一番の描き入れどきかもしれませんが、これは江戸時代に平賀源内が夏は鰻が売れないために頼まれて書いたキャッチコピーが現在まで続いているだけで、本当の旬は冬なわけです。本当にうまい鰻を食べれるこの季節がおすすめですね。

今年も年明けから、地元で旨い鰻が食べられことに感謝し、一年がんばっていきたいと思います。

ごちそうさまでした。

※新規に6枚写真を追加しました。
※評価を少し見直しました。
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＜2013.11月のレビュー＞
創業６５年を迎えるこちらのお店は、浅草や深川の老舗うなぎ店にも卸しているという上等な国産うなぎを、問屋の強みを活かしてリーズナブルに提供いただけるため、北千住でウナギといえばこちら！という老舗であります。

うなぎの値段が高騰している現在でも、毎週火曜日２００食限定で８００円でうなぎ弁当を提供してくれています。

北千住で生まれ育った、わたしにとっては子供の頃から通っている思い出のお店のひとつです。

もちろん、うなぎなど高級なものをいつも食べられるわけではないですが、たまに両親に連れて行ってもらえるのが何よりの楽しみでした。

この日は週末、１１：３０過ぎに訪問

鮮やかな若草色の暖簾をくぐると、先客は１組のみ、カウンターとお座敷の店内は、昔から変わらない民家のような雰囲気、厨房から香ばしいうなぎの香りが否が応でも食欲を駆り立てられます。

カウンターに通されるとすぐに熱いお茶をお膳にのせ、お新香と一緒にセットされました。

【オーダー内容】
鰻重　松（肝吸い付き）：２５００円

ちょっと奮発して鰻重をチョイス、諸事情により、今日はお酒はなし・・・

こちらのお店は注文を聞いてから、うなぎを裁き始める訳ではなく、お店で裁いて蒸しがったうなぎを焼き上げるスタイルです。

従って提供は比較的早めで、オーダーから１０分足らずで提供されました。

鮮やかな紅いお重の蓋を取ると、香ばしいうなぎの香りが一気に鼻孔に襲いかかってくる・・・たまらない瞬間です（笑）

早速いただきます。

うまい！！

関東の流儀で一度蒸し上げてから、焼き上げているため、うなぎはふっくらと柔らかい・・・

タレはシンプルな正当派の江戸前ダレ、ご飯にもたっぷりとタレがしみこみ、これだけでも旨いです。

今年は忙しくて、夏にうなぎを食べ損ねましたので、年内に食べられて良かったです（笑）

正直、もっと値段を出せばこれ以上の鰻も食べられるかとは思いますが、地元で昔から続くこのお店はやはり、わたしにとって特別なお店のひとつであります。

ここからは、直接お店とは関係ありませんが、実はこのお店で１００件目のレビューとなります。

件数を増やすことが目的ではないので、あまり数にはこだわってませんでしたが、一応節目ですのでどのお店にしようか、迷っておりました。

色々考えましたが、地元北千住でわたしが子供の頃からある思い出のお店、そして店名が”千寿”というこちらのお店がふさわしいかと思い、選びました。

あくまでもわたし自身の備忘録のつもりで始めた食べログですが、まさかこんなに書くことがあると思いませんでした。

これからも駄文におつきあいいただければ幸いでございます・・・