亀戸のハイレベルなベーカリー : ジュリアンベーカリー

この日は、神田・御茶ノ水エリアのBM店を攻略すべく、その一つである「凱婷縁（カイテイエン）」でランチをとりました。
ユニークなお店でしたが、ラーメンの基本は出来ている感じで、流行るお店の条件を満たしているように思いました。
ただ、ラーメン店の場合は、理屈だけで勝負がつかない難しい面があるので、今後の動静については目が離せないですね。

さて、ランチの後は、いつもの通り、翌日の朝食用パンの調達のためのベーカリー巡りになりますが、今回は、凱婷縁から秋葉原駅に出て、JR総武線に乗り亀戸まで出てみました。

亀戸と言って思いつくのはやはり亀戸天神ですよね。
亀戸天神は、学業成就の神様として名高く、我が家は、私の高校受験から始まって、私の大学受験、長女の中学・大学受験、次女の中学受験と欠かさずお参りしてきました。
私が全勝だったので、それにあやかってお参りしているものですが、その後は、さすがに全勝というわけにはいかなかったものの、まずまずの成果を収めています。

当然のことですが、努力を怠って合格出来るわけでもないので、あくまで心の拠り所としてですけどね

当店は、その亀戸にあるちょっと小洒落た街のベーカリーという雰囲気のお店ですが、オーナーの小谷謙次さんは、ハワイでパン屋をやっていた異色の経歴の方です。
ハワイで営んでいたのも同名のお店で、昭和57年にオープン。最盛期には7店舗を営んでいたそうです。
その小谷さんが平成17年11月に日本に戻って亀戸にオープンさせたのが当店です。
なので、日本でのオープン後、間もなく丸15年ということになりますね。
食べログ上の位置付けは、レビュー数も間も無く100件になりそうですし、評価も3.60点ですから、百名店入りも視野に入っているお店と言っていいと思います。

当店へのアクセスは、亀戸駅北口から出て、明治通りを蔵前橋通り方面へ進みます。
200mほど進んだ亀戸二丁目交差点手前のファミリーマートのある角を右折して亀戸中央通商店街に入り、約100m進むと左手にお店はあります。
赤と白を基調にした可愛らしいファサードのお店で、白い庇には、赤い文字で、「Established in Hawaii, 1982」との文字が見えます。

この日は、12時ちょうどくらいの訪店になりました。
お店に近づくと、店の前に人が並んでいるのが見えます。
当店は、3密対策として、入店人数が常時2名以下になるようにコントロールしています。
したがって、複数人で来店する客には、出来る限り代表の人だけ入店するように協力を求めています。
なので、この日も外で待っている人は、純粋な入店待ちの人のほか、店内で買い物をしている人のお連れさんらしき人の姿も見えましたね。

列に並んでいると、すぐに入店の順番が巡ってきました。

店内のスペースは広くありませんが、数か所に分かれたパン棚には多種類のパンがギッシリという感じで置かれています。
正面のショーケースは対面式で、それ以外の棚はセルフスタイルになっています。
よって、入口近くに置かれているトレイとトングは必要になることが多いでしょう。

パンは、ハード系、惣菜系、ヴィエノワズリー系など多彩で、カジュアルなパンもあるものの、全体に街のベーカリーよりはワンランク上のちょっとこだわった品揃えといった感じですね。
美味しそうなパンばかりなので、かなり迷うこと請け合いです。

人気NO1は、あんチャバタだそうですが、それを含めて、以下3点を購入しました。
・北海道野菜とチキンのカレー@160円
・クレッセントロール@150円
・あんチャバタ@200円
小計510円
消費税40円
合計550円

平均単価@183円ですからまあリーズナブルですよね。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

北海道野菜とチキンのカレーは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで4分間加熱していただきました。
いわゆる揚げカレーパンですが、コクのあるカレーフィリングはかなり手間暇掛けて作った感があります。
なかなか美味しかったです。

クレッセントロールは、レンジで15秒チンした後、600Wのオーブンで3分間加熱しましたが、三日月型の塩パンです。
オーストリアのパンとのことですが、と言うことは、17世紀にオーストリアがオスマントルコの侵攻を阻んだのを記念してトルコ国旗の三日月をかたどって焼かれたパンという由来でしょう。
ご承知の方もいらっしゃるかと思いますが、これがマリー・アントワネットの結婚を機にフランスに渡って進化したのがクロワッサンなんですよね。
牛乳だけで仕込んだとのことですが、軽い食感でバターの香りが芳醇な美味しい塩パンでした。

あんチャバタは、当店人気NO1のパンです。
とにかく持ってずっしりと重く、あんがたっぷり包まれているのが想像出来ます。
チャバタは、加水率の高いパンですが、もっちりとして引きが強く、噛み締めるので包まれたあんとバターの香りが口の中にたっぷり広がって、とても美味しいです。

当店、どのパンも特徴があって、セールスポイントがはっきりしており、これはパン作りに対するしっかりした思いがないと出来ないものだと思います。

タイプとしては街のベーカリーの発展形といった趣きのお店ではありますが、なかなかレベルの高いベーカリーという印象です。
コスパもなかなか高く、こういうお店が街に1軒あると地元の方には重宝すると思います。

是非とも百名店入りを目指して頑張ってもらいたいですね。