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食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店
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芥川龍之介は、大の汁粉好き
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Mr.ぴぃ
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店名 |
竹むら(たけむら)
|
---|---|
受賞・選出歴 |
和菓子・甘味処 百名店 2023 選出店
食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | 甘味処、かき氷、和菓子 |
お問い合わせ |
03-3251-2328 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
東京メトロ丸ノ内線【淡路町駅】徒歩3分 淡路町駅から222m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
¥1,000~¥1,999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 電子マネー不可 QRコード決済不可 |
席数 |
44席 (テーブル席) |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 近隣にコインパーキングあり |
空間・設備 | 落ち着いた空間、座敷あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 一軒家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
オープン日 |
1930年 |
備考 |
料理の撮影可。 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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のっけから何を云っているんだという声も聞こえてくるが、芥川龍之介はとにかく汁粉が好きなのである。彼が残した文章を紹介しよう。
(前略)
震災以來の東京は梅園や松村以外には「しるこ」屋らしい「しるこ」屋は跡を絶つてしまつた。その代りにどこもカツフエだらけである。僕等はもう廣小路の常盤にあの椀になみなみと盛つた「おきな」を味ふことは出来ない。これは僕等下戸仲間の爲には少からぬ損失である。のみならず僕等の東京の爲にもやはり少からぬ損失である。
(後略)
これに続く文章も他愛無いと云えば、本当に他愛無い内容ながら、読んでみるとこれが亦なかなか面白い。
そもそも、久保田万太郎が「しるこ」の事を書いたので、自分も書きたくなったのがそもそもの理由らしいが、大の大人がすることではないだろう。
芥川の文章は、「しるこ」と云う題名のエッセイなのだが、この一編、芥川の全集にもあるので、もし興味があるなら目を通してもらえれば、などと考える。
さて、「しるこ」をじっくり読んでみると、「しるこ」屋らしい「しるこ」屋として「梅」ときて「松」と来る。
ならやはり「竹」が欲しいと云うのが、日本人としての心情と云うものかもしれない。
しかし、残念ながら、芥川存命時点では、「竹」の店、此の方まだ存在していない。
昭和5年創業。神田界隈に本格的な汁粉屋が無かったことから、開業を考えそれにこぎ着けたとの由。
芥川が「ぼんやりとした不安」を理由に自らの命を絶って3年のちと云うことになるのだろうか。
もし、彼が生きていたとして、「梅」「松」はあくまで芥川の好みなれど、此の方を見て、そのうえ「しるこ」を味わって、さてなんと云っただろう等想像するのも亦楽しいことである。
本格的な汁粉屋を目指したと云われて、此の方の看板を見てみると、「しるこ」の文字が店の名前の上に乗る。
読んで字の如く、かの店の看板商品はやはり「しるこ」であることの証左。
この界隈、味わい深い建築物が残ることは云うまでもないことだが、此の方に訪れ、奥の席からいせ源の方向を臨めば、昭和と云うよりも江戸の香りが匂い立つ。
此の方への訪問は、あの雪の日。桜湯を片手に今日と云う否に限定すると、まかない横の席は一等席。
此の方の看板の「る」の字の横にいせ源の軒が白く連なる。雪とのコントラストに、さて、自分は今どの時代に居るのか、とふと思ったり。
看板の汁粉ではなく、粟ぜんざいを所望。
ぜんざいは、東京では粟餅に濃い目の漉し餡をかけたものを云うが、関西では一般的にこちらの田舎汁粉のことを云う。
品の良いしっかりした餡に、こういうぜんざいも亦善き哉などと思ったり。とは云うものの下町の餡。
久しぶりの訪問に揚げまんじゅうを土産にするが、時間と共にどうしても油の味がたってしまうことを考えると、これは店内でいただいた方が良いだろう。
今日の評価、雪に幻惑されたこともあり、多少甘めと云えなくもない。
【参考:芥川龍之介「しるこ」】