無料会員登録/ログイン
閉じる
気になるお店はこちらで保存ができます
空席確認・ネット予約
閉じる
リクエスト予約希望条件をお店に申し込み、お店からの確定の連絡をもって、予約が成立します。
1 予約の申し込み
ご希望の条件を当サイトよりご入力ください。
2 お店からのメール
ご予約が承れるか、お店からの返信メールが届きます。
3 お店へ来店
予約が確定した場合、そのままお店へお越しください。
電話なら予約できることがあります
閉じる
最新の情報は直接店舗へお問い合わせください。
その昔 ハチ公前で 待つよりも 『トップ』で落ち合ふ 澁谷の街は
口コミが参考になったらフォローしよう
酔狂老人卍
利用規約に違反している口コミは、右のリンクから報告することができます。問題のある口コミを連絡する
酔狂老人卍さんの他のお店の口コミ
店舗情報の編集
閉じる
「みんなで作るグルメサイト」という性質上、店舗情報の正確性は保証されませんので、必ず事前にご確認の上ご利用ください。 詳しくはこちら
店名 |
移転
珈琲店トップ 渋谷駅前店(TOP)
|
---|---|
ジャンル | 喫茶店、カフェ |
住所 | |
交通手段 |
JR山手線【渋谷駅】ハチ公口 徒歩1分 渋谷駅から180m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード不可 |
席数 |
50席 (うちカウンター8席) |
---|---|
個室 |
無 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間、カウンター席あり |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
オープン日 |
1952年 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
食べログの会員になるとレストラン情報を編集する事ができます!この機会に是非ご登録ください!
店舗会員になると、無駄な広告費をかけずに効果的なPRができます。詳しくはこちら
紙ではできない予約管理を。いますぐ無料ではじめよう。詳しくはこちら
既に会員登録が完了している方はこちらからログインできます。ログインはこちらから
何(いづ)れの頃よりか、巷(ちまた)にシアトル系と稱(とな)ふる小賢(こざか)しき茶店蔓延(はびこ)る。そのさま、餠に黴(かび)が生え、白蟻が柱に巣食ふに似て、おぞましき限り。僅(わづ)かに殘るはカフェドランブル、コヒアアラビカ(北山珈琲店は未訪)など珈琲の道(みち)究(きは)めんとする一握りの店。
その中にありてトップの、澁谷・新宿に今猶(なほ)數店舖構ふるは實(げ)に驚くばかり。生憎(あいにく)、宮益坂の店は幾年(いくとせ)か前に店じまひと聞き及ぶ。こちら驛前店は四十年(よそとせ)近くに亙(わた)る贔屓(ひいき)。嘗(かつ)ては澁谷で待ち合はせと云ふとこちらを使ふが常(つね)の倣(なら)ひ。
この日、百軒店たるやに腰落ち着け、チビリチビリと飮みながら手許の資料睨(にら)むも、肉(しゝ)悉(ことごと)く燒け、牛筋葱燒も胃の腑へと消えれば、殘るは幾許(いくばく)かの肴と僅かな麥酒のみ。店にはまだ空きありと云へど、時の過ぎるほどに居心地惡く、堪(たま)らず外に出る。先づ目に止まりしは名曲喫茶ライオン。
「名曲喫茶」などと稱(とな)ふる店の未(いま)だこの地に殘るは、實(げ)に珍しく、狐に摘(つま)まれた心地(こゝち)ぞしたりける。さりながら、およそ、この手の店は暗きに過ぎ、書籍(しよじやく)を讀むによろしからず。行き附けのVIRONはあくまでも麺麭(パン)の店。さるほどに、俄(には)かに心に浮かぶはトップの名。
その店は驛前ビルの地下に在(あ)りて風情(ふぜい)の缺片(かけら)もなく、若者はおろか獸(けだもの)すら寄り附かぬ佇(たゝづ)まひ。先客はなく、店の中に控(ひかへ)しは女給仕二人を含む三人。カウンタに腰を落ち着け、手渡された品書きより、昔の儘(まゝ)に「モカ」を頼む。昔ながらの吸管式珈琲淹(い)れ。
・ 「モカ(ハラー)W」、値六百圓也。
色氣なき珈琲碗に竝々(なみなみ)と注(そゝ)がれ、乳(ミルク)を容(い)れるピッチャは昔と寸毫(すんがう)違(たが)はぬ姿容(すがたかたち)。先づは一口。モカに固有の酸味が舌に心地よく、芳(かぐは)しき香(かをり)に暫(しば)し魂(たましひ)を失ふ。三口(みくち)味はひたる後(のち)すかさず砂糖を加ふる。
更にミルクまでも。この類(たぐひ)の珈琲はその儘(まゝ)味はふも、砂糖・ミルクを加へて味はふもよく、酸味に甘味と滑らかさ加ふるは虎に翼(つばさ)を添へるに等しい。一度(ひとたび)クリームを珈琲に注(そゝ)ぐや、懲(こ)りて固り味醤汁のごとき樣相を呈す。あるいは聊(いさゝ)か草臥(くたび)れたるものか。
ともあれ、パック入り植物油脂の跋扈する近頃、敢えて痛(いた)み易き生クリーム使ふは見上げたこと。店じまひの亥の刻まで半時餘(あまり)、只管(ひたすら)に資料をむさぼる。女給仕、水半ばになれば即(すなは)ち繼ぎ足し、目には障(さは)らず無駄口もなし。後から來た客は悉(ことごと)く五十(いそぢ)がらみ。
---------------------------
注)歴史的價値を踏まえ綜合點を3.5としました。