【★3.5】銀座といえば俺の～系列【1830】 : 俺のイタリアンJAZZ

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アルポルト（3.53）出身の安達シェフが腕を奮う「俺のイタリアンJAZZ（3.55）」。
食パン1切れのお通しが500円（＋税）、お店のコンセプトであるジャズピアノが騒音レベルに五月蠅く、
立ち食いではなく座って飲めるも席は狭いなど弱点はいくつかあるのですが、
銀座という立地を考えればリーズナブルに美味しくイタリアンを楽しめる「俺の～」系列の定番業態。

なおシェフは「野菜の魔術師」の異名を持つそうでスペシャリテも野菜だったのですが、
個人的には興味を惹かれなかったので野菜料理は全てスルー。
それでもフォアグラやトリュフといった銀座ならではの食材を楽しめてこの系列の魅力は十分に堪能。
日曜日の19時ぐらいに訪れたところコロナ禍の現在でも満席に近い客入りでした。

お通し（500円）
淡路島の漁師より直送！天然魚のカルパッチョ（999円）
生ハム黒無花果（1,200円）
ブラッティーナ シンプル仕上げ（680円）
日本一寒い町！北海道陸別町の蝦夷鹿で作ったソーセージ2本（680円）
淡路島の漁師からの贈り物 絶品！活穴子のシンプルグリル（1,680円）
ブラックアンガス牛とフォアグラのロッシーニスタイル（2,480円）＋黒トリュフ追加オプション（500円）
一番人気！トリュフたっぷりビスマルク（1,280円）
贅沢！赤海老のトマトクリームパスタ（1,580円）

食べた料理の寸評は以下の通り、【】内は個別の採点、表示価格は外税です

【3.3】お通し（500円）

俺のBakery（3.63）の主力商品である「銀座の食パン～香～（1本 2斤 1,000円）」が1切れ登場。
こういうコラボレーションは多店舗展開する俺の～系列ならでは。
おかわり1切れ200円なので差額の300円は事実上の席料ということになるのでしょうが、
食パン1切れで500円とはなかなか暴利を貪っています。

とはいえモチモチやわらか粉の旨味もあって下手なフレンチやイタリアンの自家製パンより好み。
純粋に味だけで採点すれば3.8ぐらいの高評価となります。
カルパッチョのオリーブオイル、ブラッティーナの生クリーム、ロッシーニの赤ワインソースなど、
食パンで拭ってお皿に残った美味しいところを余すところなく堪能しておりました。
おかわりは1切れ200円なので（それでも高いですが）2回おかわり。

【4.0】淡路島の漁師より直送！天然魚のカルパッチョ（999円）

この日はショウサイフグのカルパッチョでしたが意外なヒット。
キンキンに冷えたショウサイフグのコリコリと弾力ある食感が何とも心地良くて、
オリーブオイルの油脂や岩塩のような塩のコクが旨味を引き立てていました。
お造りでシンプルに味わうのであれば天然トラフグには敵わないショウサイフグでも、
調理法と組み合わせによって下手な天然トラフグより美味しくなるのだと感服。

【3.3】生ハム黒無花果（1,200円）

行きつけにしている下町のビストロと同じ生ハムと黒無花果（佐渡産のビオレソリエス）の組み合わせ。
しかし黒無花果の存在感に対して生ハムが格落ちしているように感じてしまって、
行きつけの生ハム黒無花果ほどのマリアージュは味わえず。
下町の個人店もシェフのセンスが高いお店に限っては銀座を凌駕することを再確認。

【3.4】ブラッティーナ シンプル仕上げ（680円）

ブラッティーナとはミニサイズのブッラータ（生クリーム入りモッツァレラ）チーズ。
フレッシュバジル、ドライトマト、バジルソースも少量だけ乗っていますが、
基本的には塩とオリーブオイルでシンプルに味わうことになります。
ストレートな素材勝負ですがワインや食パンとの相性は良かったです。

【3.3】日本一寒い町！北海道陸別町の蝦夷鹿で作ったソーセージ2本（680円）

肉々しいソーセージで悪くないのですが鹿であることの特性までは感じられず。

【3.5】淡路島の漁師からの贈り物 絶品！活穴子のシンプルグリル（1,680円）

ブリブリと弾力ある身厚な穴子を白焼きスタイルで楽しめます。
付け合わせはズッキーニ、アイコ（ミニトマト）、甘長唐辛子のグリル。
まるで関西風の鰻の白焼きを思い出すような味わい。

【3.7】ブラックアンガス牛とフォアグラのロッシーニスタイル（2,480円）＋黒トリュフ追加オプション（500円）

ブラックアンガス牛200gとフォアグラ（おそらく鴨でしょう）90gの組み合わせ。
お店の女性スタッフがワンコイン（500円＋税）で黒トリュフを増量可能と営業してきたので、
スライス黒トリュフを散らせた豪華仕様へとグレードアップしてみました。

黒毛和牛ではなく米国産ブラックアンガス牛ということで肉質に不安もあったのですが、
しっかりと脂身の付いた部位で赤身肉もやわらかくて予想外の美味しさ。
フォアグラは系列で大量に仕入れているおかげか、この値段にしては良質だと思いました。

残念だったのはオプションで追加した黒トリュフ。
期待したほど香らず見かけ倒しとなってしまっていました。
オプションを追加せず（スタッフの営業に負けず）そのまま味わっておけば3.8以上の評価。

【3.5】一番人気！トリュフたっぷりビスマルク（1,280円）

薄い生地の上にチーズ、マッシュルームソース、黒トリュフ、半熟玉子をトッピング。
トリュフと卵の相性の良さが出るのか500円（＋税）も払って追加したロッシーニの黒トリュフより香ります。

【3.4】贅沢！赤海老のトマトクリームパスタ（1,580円）

半割りカットの赤海老がたっぷり乗っていますが殻の部分がほとんどなので食べるのに少し苦労。
スパゲッティのような細い乾麺もたっぷり入っているのですが、
こういうクリーム系のソースに細長いパスタという組み合わせは珍しいような気がします。
イタリアンの名店が繰り出すような生パスタほどの感動は無いですが安定の美味しさ。