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食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店
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おはぎにおむすび、おでんに汁。甘味処の食事はおだやか
午前の仕事をひと段落させ「おかめ」で昼食。
かき氷がはじまってからお店はいつもにぎやかで、今日もちょうど入れ替わりというタイミングにて、準備を待ってやっと座れる。
交通会館の地下にある甘味のお店。
「甘辛弁当」を選んで食べる。
甘味のお店の「辛」というのは、スパイシーとかホットじゃなくて「甘くないもの」って意味なんでしょうネ。
甘辛セットっていうのもあって、それはおはぎとところてん。とろこてんは辛いわけじゃなく甘くないから甘辛セット。
お弁当にはおはぎと茶めしおむすび、おでんに汁がついてくる。
甘いの1に対して甘くないのが3つ。しかも箸休めの昆布の佃煮、漬物までもを加えれば圧倒的に甘いものが無勢だけれど、やはり主役は甘いおはぎで引き立て役の脇が充実すればするほど主役をおいしく味わえる。主役はつぶあん、きなこ、胡麻から選べるトリプルキャスト。きなこを選んで、さぁ、食べる。
出汁で硬めに炊き上げたご飯で作った茶めしおむすび。
おでんの出汁も茶めしの出汁も同じ出汁です。
東京のおでん屋さんでは茶めしを出す店が多くて、ここもおでんと茶めしの「おでん定食」なんてのがある。
四国から関東にきて食文化の違いを感じたひとつがおでんの食べ方。
今でも家でおでんを作るとご飯じゃなくてうどんを合わせる。しょうがない(笑)。
大根、ちくわ、ごぼ天、はんぺん、こんにゃくとおでんはどれもみずみずしくて口の含むと出汁がじゅわりと滲み出す。
そうそう、はんぺんも未知の味だったなぁ…、こんにゃくになんでこんなに味がしっかり染みるんだろうって、これは今でも不思議のひとつ。おすましの汁もしっかりとした出汁の旨みと塩の塩梅。ぽってりとしたお麩もおいしくオキニイリ。
硬めに炊けた茶めしはパラリと口にちらかって、海苔の風味と混じってく。味は控えめ、出汁の旨みと醤油の香りがほのかに漂う。佃煮昆布をのせて食べると味がととのう。オゴチソウ。
それにしてもここのおはぎはボク好み。
しっとりとしたもち米混じりのご飯でほんの少しのつぶあん包んできな粉をたっぷり。
甘さは控えめ。ご飯の塩の加減がよくて、ちょっと甘めのきな粉ご飯を食べてるって感じ。普通のおはぎはあんこを食べてるって感じがするけど、きな粉のおはぎはご飯が主役。ボクは好き。
かき氷も食べて帰りたかったけどお店の前には小さな行列。申し訳ないから我慢しました、また来よう。
おかめの杏のかき氷
辛くて熱いスパゲティでお腹の中まで汗をかいたら甘くて冷たいもので〆。
ちょっと歩いて交通会館の「おかめ」にきます。
おはぎが人気の甘味処。けれど軽食メニューも充実してて、食事時にもいそがしい。
ご婦人がたでにぎわうにおじさんひとり。恐縮します。
かき氷がはじまっていました。
イチゴに宇治、メロンにレモン、小豆とバエを狙わぬシンプルさ。
一番好きなのは「杏氷」。それにする。
注文するとシャリシャリ氷を削る音がしてまもなく完成。「お待たせしました」と木のトレイにのせられ到着。
小さな器にあふれるほどにたっぷりだから、トレイが受け皿の役目を果たす。心おきなくこぼして散らかし、たのしく食べるオゴチソウ。
杏シロップ、細かく刻んだ杏に、形を残した杏が3枚。
氷は細やか。白く見えるけど光にあったところはキラキラ光って透けるよう。
てっぺん部分はシロップたっぷり。だから氷はみずみずしくて舌にのせると儚くとける。甘くて酸っぱい、とびきり冷たい杏ジュースを食べてる感じ。
ときおり刻んだ杏がクチュリと潰れて杏の香りをひときわ強くする。
山の中腹はシロップ少なめ。舌がすっきりリセットされて、しかも氷の温度も低い。頭がキーンッ、胸にドスンと痛みが走る。
タナカくんは氷を食べても頭や胸が痛くならない体質で、バクバクザクザク食べていた。ボクはゆっくり。お茶を飲んだり杏を食べたりしながら味わう。
器の底に向かうと再び杏シロップがたっぷりで、氷も徐々に溶けていく。そして突然、氷の下から杏が一枚浮いて出てくる。そうそう、いつもこれで得した感じがするのネ。しかも氷でずっと冷やされギュッと締まった杏はおいしい。お腹にすっかり収まった。
去年に比べて50円だけ値段があがり、それでも840円。またまいりましょう、オキニイリ。
おでんに茶飯、赤飯、焼きそば、お弁当
昼の小腹を満たしましょう…、と交通会館。
甘味処をの「おかめ」に来ます。
こういうところで食事をするなんて、若い頃には思いもつかないコトだった。
そもそも甘味処は年寄りくさいって思っていから、来ようとほとんど思わなかった。
それが最近、カフェや喫茶店にはない良さをしみじみ感じてオキニイリ。随分大人になったものです、62歳!
シニアスタッフが中心で営業している小さなお店。
仕事が機敏でしかも丁寧。
お客様が席を立つと同時にササッと飛んできて、テーブルを拭くと同時にテーブルや椅子の周りを目を配り、忘れ物がないかどうかと確認をする。
サービスの基本動作のひとつをよどみなくスムーズにこなす姿にニッコリします。
今日の目当ては「おかめ弁当」。
1040円。
塗りの箱の手前に赤飯、茶飯、それから焼きそば。
奥にはおでんと漬物、昆布の佃煮がギッシリ詰められやってくる。
見た目はとてもやさしく、けれどじっくり見ると炭水化物オンパレードでいささか体によくなさそうなのがご愛嬌。
まず焼きそばの匂いがかぐわしい。
焼けたソースのウキウキするような香りにしっとりとした中華麺。具材はキャベツと豚のひき肉。キャベツはこんがり焦げて仕上がり、味の入ったひき肉が細い麺に絡んで口にやってくるのがなんともおいしい。
もっちりとした赤飯に硬めの茶飯。おでんの出汁で炊き上げた具のない炊き込みご飯のような仕上がりで、おでん屋さんの定食や〆でおなじみのオゴチソウ。
とはいえ「おでんに茶飯」という食べ方は東京にきてはじめて知った。そもそもおでんはうどんのお供に食べるもの…、というのが四国の流儀だったから、おでんにご飯という組み合わせが当時はとても新鮮だった。
出汁がしっかり煮含められたおでんの数々。大根、こんにゃく、竹輪にごぼ天、それからはんぺん。
そうそう、はんぺんというものを見たのも東京に来てのことだった。昔は食の地域性が今以上に顕著で特に、西と東では同じ日本じゃないような感じさえした。なつかしい。
きっぱりとした味のおすましゴクリと飲んで、小腹満たしと思いながらも、すっかりお腹が満たされました。
銀座をちょっと散歩する。
氷蔵王は食べごたえ満点。お盆をしたたか汚して食べる
食後に冷たく甘いものをと交通会館の甘味処の「おかめ」によった。
最近流行りの創作系の高級かき氷と一線画する、昔からあるかき氷が手軽な値段で多彩に揃うところがうれしく、夏になると来たくなる。
今日はここの名物かき氷「氷蔵王」を選んで食べる。
氷の上にあんこをたっぷり、ソフトクリームをドサッとのせたかき氷。ソフトクリームを蔵王の樹氷にみたててそれで氷蔵王。
ガラスの器からこぼれおちそうなほどにたっぷりで890円というありがたさ。
ただあまりに量が多くってどう食べようかと悩んでいたら、お店の人が「よろしけばお使いください」と小さなボウルを運んでくれる。ソフトクリームをボウルに移せば氷を食べやすくなりますからって。なるほどって思って「エイや」とスプーンですくって移してみるも…。
ソフトクリームにくっついていたあんこと氷がボタリと落ちてお盆をしたたか汚す。「あらら、大変…」って慌てていると、お店の人が「大丈夫。思いっきり汚して食べてくださいな」とニッコリ笑う。ありがたい。
あんこがちょっと変わってて、小豆じゃなくて金時豆を炊いている。だから大粒。豆の風味や香りは軽く甘さも控えめ。食べごたえが結構あって、コツコツ奥歯をたたいてホロリととろける感じがオモシロイ。
氷はシャリシャリ、あんこの甘みやソフトクリームの味をたよりに食べるスタイル。ソフトクリームはミルクの香りや風味がつよくてさっぱりとした後口がいい。
あんこのおかげで冷たすぎない。だから頭がキーンとしないのがありがたく体がほどよく涼しくなった。ゆっくり家に帰りましょう。
杏氷は酸っぱくあまく、そしてやさしい
冷たく甘いモノで〆。交通会館の「おかめ」に来ます。
そろそろかき氷がはじまっているんじゃないかと思って来てみれば、入り口脇に「氷」の旗がたなびいている。
杏氷を食べることにする。
シニア女性だけで運営している甘味のお店。空気もリズムのおだやかなのが今の気持ちにありがたい。
注文すると厨房の方からシャリシャリ氷を削る音。
お待たせしました…、とやってくる小さな器から溢るるがごとのかき氷。
杏が3枚。刻んだ杏混じりのシロップたっぷり。削った氷は積もった雪のように白くて細かくて、光に透かすと透明でキラキラ光る。うつくしい。まずは一枚、杏をペロリ。クチュっと潰れて口の中を甘酸っぱくする。そして氷をパクリとひと口。
てっぺんのシロップがかかったところはみずみずしくて、舌にのせると儚く溶ける。杏の香りとやさしい酸味で口の中はスッキリさわやか。
氷の山の中腹部分はシロップがかかっておらず、食べると口が一瞬乾く。水から生まれた氷を食べて渇きを感じる不思議がたのしく、それも一瞬。あっという間に水に戻って消えていく。
乾いた氷を掘り進めると底に溜まったシロップがしみ出してくる。食べすすめると甘み、酸味が徐々に強さをましていき一番底には杏が一枚隠れてる。氷でずっと冷やされてキュキュッとしまった干し杏。口に含むとゆっくり温度をあげながらやわらかくなるおゴチソウ。
790円という値段もうれしい。またまいりましょう、オキニイリ。
杏みつ豆がオキニイリ
おいしい昼の〆に甘いもの。
有楽町の駅前のビル。交通会館の地下一階にある甘味処の「おかめ」を選ぶ。
地下に降りていく階段に「甘味おかめ」と「麺屋ひょっとこ」の看板が並んでて、実はどちらも会社のお店。姉妹店にして「おかめひょっとこ」とは愛嬌たっぷり、気が利いている。
お店はにぎやか。ボクが来たときは満席でちょっとだけ待つ。
待ってる間も次々お客様がやってきて、ボクに続いて待つ人もいればテイクアウトの売り場でおはぎを5個、10個とまとめ買いする人もいて人気を実感。
オキニイリの「杏みつまめ」を選んでたのむ。はなびら5枚の花を模した器に豆に寒天、杏が5個。若草色と桃色の求肥を飾って出来上がり。お花の中で花を咲かせたような可憐な姿。
ぷっくら膨らんだ杏は甘酸っぱくって香りさわやか。甘みはすぐにおだやかになりずっと酸味が持続する。体がシャキッとするような凛々しい酸味で、ほどけるようにとろける食感にウットリします。
下には寒天と茹でた小豆がかくれてて、なにもかけずに食べると寒天の磯の香りに軽い塩味に崩れた小豆が甘みを添える。
黒蜜をかけまわします。すべすべの寒天の表面を包み込んでツヤツヤさせる。コクがあるけどやさしい甘み。寒天の優美な香りもおいしくて舌に乗せるとツルンと滑ってやさしく崩れる。最後に残した杏をパクリ。黒蜜を杏が飲み込みしっとりふっくら。酸味に甘みが混じってなんとおいしい。オキニイリ。
おかめ弁当に蔵王こおり
甘味処で遅めの昼食。
有楽町の交通会館の地下にある「おかめ」にやってくる。
最近、来るたび甘味ばかりを食べていて、食事をするのはひさしぶり。食事メニューが結構多彩に揃ってて、赤飯、きしめん、雑煮に焼きそば。
一番好きでよく食べるのが「おかめ弁当」。
半月型のお弁当箱に閭里がキレイに詰め込まれている。手前には赤飯、茶飯に焼きそば。奥にはおでん、漬物、昆布の佃煮が並んでそれにおすましがつく。
赤飯は好きじゃなかった。もち米のむちむち感とか豆の甘みや崩れる感じが若い舌には重たくて、ところが歳を重ねたらその苦手だったところがおいしいなぁ…、と感じるようになってきた。やさしいゴチソウ。
おでんの出汁で炊いた茶飯は出汁のうま味と醤油の風味、具材から出たほのかな油の香りがおいしい。オキニイリ。
そして焼きそば。
これが独特でしかもおいしい。
麺は細いストレート麺。出汁とウスターソース煮込んだようなしっとり感。
具材はひき肉、もやしにキャベツでソースと一緒に炒められてる。
それを合わせて完成。だから麺はしっとりしていてみずみずしいのに炒めた油の香ばしさが混じって不思議なおいしさがある。
茶飯と一緒に食べると格別。
ソースは酸味がくっきりあざやか。後口さっぱりした仕上がりで出汁のうま味がウスターソースの酸味、香りを支えてる。もやしはシャキシャキ、キャベツはクタッとやわらかく食感多彩で案外野菜がたっぷり入っているのがうれしい。
おでんは出汁がしっかりしみてる。大根、はんぺん、ちくわにごぼ天。それからこんにゃく。芥子がちょこんとあしらわれてる。
関東に来ておでんのはんぺんをはじめてみたときにはびっくりしたものでした。当時の四国にはなかった食べ物。ふっくらしていてふわふわで頼りない食感が気に入らなかった。それも今ではすっかり慣れた。関東に来てもう35年。
大根もごぼ天も箸で持ち上げるだけで出汁がしたたり落ちてきそうで茶飯にのっけて一口大に切り分け一緒にぱくり。ジュワッと口が潤うおいしさ。それにしてもお店のおでんのこんにゃくって、なんでこんなにおいしいんだろう。
ついでにおやつも食べて帰ろう。
うだるような暑さの今日にはやっぱり冷たいかき氷。
「蔵王こおり」。
ガラスの器にあんこを少々。
上にたっぷりかき氷。白蜜をちょっとかけてあんこをのせてソフトクリームをたっぷりしぼる。
蔵王連峰の樹氷をイメージしているから蔵王こおりって言うらしく、目にまず涼しい。
甘さのすっきりしたソフトクリーム。乳脂肪分も控えめで口溶けがよい。やさしい甘みあんこは小豆の粒がしっかりしていて、ホツホツ奥歯を叩いてこわれシャリシャリとした氷を混じって喉を潤す。
あんこのおかげで冷たい過ぎない。食べごたえもありたのしい夏のおやつとなった。ゆっくり家に帰りましょう。
今年もかき氷がはじまったよ!
淡路町から四谷三丁目の間にちょうど銀座がある。
駅を降りて、お昼の〆に甘いものでも食べましょうかと、交通会館の地下にある「おかみ」を選ぶ。
基本、女性だけで運営している甘味処。お客様も女性がメインで、おはぎがおいしい。あんみつ、みつ豆、クリームソーダと品揃えも豊富で何にしようかと来るまでちょっと悩んでた。
ところがお店の入り口脇に「氷」の旗がさがってた。
今年最初のかき氷を、オキニイリのお店で食べる。しかもオキニイリの「杏氷」と洒落てみる。酸味がおいしいかき氷で、タナカくんは甘いイチゴが好きだった。それぞれ好きなものをたのんで分け合い食べるたのしさがなつかしくって、なつかしくって。
お待たせしましたってやってきた杏氷をみながら「今年も氷の季節がやってきたよ」とそっと声掛けシャクッとひとくち。
氷のてっぺんには刻んだシロップ漬けの杏。漬け込んだシロップも一緒にかけてみずみずしい。
氷自体は細かく削られ、限りなく粉末状でシロップがかかっていない場所を食べると口が一瞬乾いた感じに襲われる。水からできたものなのに口を乾かす面白さ。
かき氷の側面に干した杏が3枚。見ているだけで口の中が酸っぱくなるほど酸っぱくて、氷の冷たさにシャキッとしていた体が一層シャキッとなるのがオキニイリ。器の底には杏のシロップ。かき氷をなじませながらゆっくり、ゆっくり。急いで食べると頭がキーンっとなっちゃうからね、とゆっくりゆっくり。
そしたら器の底に一枚、干した杏が隠れてた。シロップをたっぷり含んだ干し杏は甘くて酸っぱくやわらかで、ニッコリしました。オゴチソウ。
茶飯とおでん、きなこのおはぎで甘辛弁当
有楽町の交通会館の地下一階。昼食時でもおやつ時でも、夕食時でもないのんびりとした時間にのんびり。
今日はひさしぶりに「甘辛弁当」と食べることにする。
甘辛という言葉。
いろんな意味があって、ここのこれは「甘いものと甘くないもの」を一緒にたのしむことができるという意味になる。
辛いが「Hot」でも「Spicy」でもなく、「Not Sweet」というオモシロさ。
甘いものはここの名物、おはぎが一個。
甘くないのは茶飯のおむすび、それからおでんにお吸い物。分量的には圧倒的に「辛」の部分が勝ってて、けれどたったひとつのおはぎの存在感が強烈で1対3でも「甘」の印象が強く残るという一品。おはぎはつぶあん、きなこ、胡麻から選べる。きなこを選ぶ。
それにしてもこれ。
まさに日本のアフタヌーンティー。
空きっ腹に甘いものより、ほどよくお腹を満たしてから食べるほうが体に負担が少ないし、おいしく感じる。
だからアフタヌーンティーのセットにはお茶菓子以外にサンドイッチのような軽食が付く。
英国の軽食がバターとマヨネーズ味だとすれば、おかめのそれは出汁の味。
大根、ちくわ、ごぼ天、はんぺん、こんにゃくとおでんはどれもみずみずしくて口の含むと出汁がじゅわりと滲み出す。おむすびを作った茶飯も同じ出汁の味。汁もおすまし。出汁の味。びっくりするようにおいしかったり刺激があるわけじゃないけれど、やさしい味にホッとする。
硬めに炊けた茶飯はパラリと口にちらかり、そこにおでんの出汁が混じって口いっぱいをみずみずしくする。お腹の中の芯の部分におさまって、気持ちをほっかり温めていくような感覚。オゴチソウ。
きなこのおはぎはひさしぶり。昔、おはぎで一番好きだったのは青海苔で続いてつぶあん、そして胡麻。きなこは口が乾くからって理由であんまり好きじゃなかった。
ただここのきなこのおはぎはおいしい。塩をきかせて潰したご飯の中にほんのちょっとだけのつぶあんがある。きなこの風味とご飯の塩気をあんこがそっと引き立てる…、って感じにニッコリ。あっという間にお腹におさまる。オキニイリ。
クリームソーダ
あけぼのでかつ丼を食べたらおかめでなにか甘いもの。
夏だったら絶対、いちごのかき氷。練乳をかけてもらってシャリシャリ食べてた。
冬にはかき氷がないから、さて何にしようかと思ってそうだ。
ソーダ水にしてみよう。
そういえばクリームソーダもあったはず…、と聞いてみるとあるという。小ぶりのグラスにメロンソーダ。氷が浮いててクルンと丸くすくい取ったバニラアイスがのっかっている。
ストローでソーダ水だけを吸い込むと甘くてシュワッと泡がはじける。バニラアイスクリームも甘く、スプーンですくって食べてるうちにどんどんとけてソーダが白く泡立ってくる。泡だけスプーンですくって食べたり、クリーム混じりのソーダを飲んだり、ソーダの水位はどんどん下がる。
そう言えば氷の凹みに溜まったソーダをストローでチューチューするのが好きだったなぁ…。真似してみるとひときわ冷たく泡も細かで本当においしい。オキニイリ。
クリームみつまめ
お好み焼きを食べると、不思議と甘味を食べたくなる。
それもソフトクリームみたいなやさしい甘さ。
近所の「甘味おかめ」にやってくる。
いつもは豆かんとか杏かんとかを食べる店。今日はクリームみつまめを選んで食べる。
豆かんの上にソフトクリーム。ソフトクリームの先端からたれさがるミルクの雫をみているだけでシアワセな気持ちになれる。おゴチソウ。
ここのソフトクリームは味わいやさしい。空気をたっぷり含んでて口の中でたちまちとろける。甘さも控えめでそこに豆かん用の黒蜜をかけて味わう。すると洋菓子の味に和菓子っぽさが混じって不思議な味わいになる。
ソフトクリームで冷やされた寒天が凍ってシャリシャリする感じ。豆がホツホツ崩れる感じ。どれもがソフトクリームのなめらかでやさしい食感を引き立てる。よき昼でした…、帰りましょ。
儚く甘く、儚くおいしい杏みつ豆
移動の途中に有楽町。
徐々にクリスマス仕様になりはじめている街をちょっとブラブラし、甘いものをと交通会館の地下の「おかめ」にやってくる。
甘味のお店。オキニイリのお店で中でも豆かんが好き。
寒天とささげに黒蜜だけのシンプルな組み合わせ。ここの寒天はハリがあってスベスベしてて、香り豊かなオキニイリ。
ただここ1年ほど、豆かんを超えるオキニイリになったのが「杏みつ豆」。
豆かんに求肥をあしらい杏を乗せる。
杏のオレンジ色が鮮やかで、しかも近づき目を凝らしてみるとツヤツヤしていて色っぽい。何もかけずにまず杏を一枚口に含んでみると、酸っぱくやわらか。ほのかな甘みに気持ちがハッと明るくなってく。
黒蜜かけて寒天を豆と一緒に舌に乗せるとツルンと滑ってやさしく崩れる。儚く甘く、儚くおいしい。心の疲れがとれるよう。
やわらかくてあたたかい氷
ふっくらとしたかき氷。
空気をたっぷり含んでフワッと山に盛られた氷の上に、果肉混じりのあんずシロップ。煮含めた杏ものってさっぱりとした甘みと酸味。
あんずシロップがまだらにかかっているから、食べるところで味がかわってずっと飽きずに食べられる。
ここのかき氷は氷がやわらかいから好きなんだよネ…、ってうれしそうに言って食べてた。
あんこがおいしい店で、宇治金時もあったけどここでは不思議と氷杏やイチゴ氷をたのんで食べた。ボクはたいてい豆かんで、底に埋められ半分凍った杏をもらって食べたんだよね。
氷はお彼岸あたりまで。それまでに時間を作ってまた来ようかなぁ…、そんなことを思って店をあとにする。
初対面にて杏みつ豆に恋をする!
家に帰る前にちょっと気持ちを落ち着けましょうと、有楽町の駅前の交通会館の地下一階。
甘味のおかめにやってくる。
マダムの花園のような場所。お客様もお店の人もほぼ女性。たまに甘党のおじさんの姿も見るけどみんなどこか緊張をした面持ちで、肩身狭げにそそくさ食べてそそくさ出てく。
今日はどうかと中にはいると、なんと一人占めの状態でした。最近、ちょっと静かなんですと、こういうところにも少なからぬ影響が出ているようです。なやましい。
入り口脇にテイクアウトの売り場があっておはぎを5個、10個とまとめ買いする人が次々やってくる。これも今のムードかしらってぼんやり思う。
いつもならば豆かんを迷わずたのむところ、趣向を変えて「杏みつまめ」をたのむことにした。
花弁のように縁が波うつ形の器の中にみつ豆。その天辺に若草色と桃色の求肥がそれぞれ一枚づつ。周りを干した杏が取り囲んでいる。
なんとも鮮やか。目にうつくしくまもなくはじまる桜の季節を思わせる。
杏がふっくら、つやつやしていて口に含むと切なくなるような甘酸っぱい香りが鼻から抜けていく。甘くて、しかもキリッと酸っぱい。杏独特のふくよかなほどける食感、そして香りがなんとも優美。
下には寒天と茹でた小豆がかくれてて、なにもかけずに食べると寒天の磯の香りに軽い塩味。小豆が崩れてほのかな甘味をそえてくる。黒蜜をかけるとトロンとスベスベ寒天の表面覆ってやさしい甘みにうっとりします。可憐なおいしさ…、オキニイリ。
すべておいてここちよきかな
交通会館の地下と言えば、昭和的なる飲食店が軒を並べるのどかなフロア。その一角にひときわのどかな雰囲気を漂わせている小さなお店。
丁寧に造り込まれた甘味処らしさに溢れたよき店で、しかもすみずみまでも丁寧に手入れされてる。テーブルなんて白木の板がすり減るほどに磨かれていて、清楚な様なひときわ贅沢。
お店で働く人はみんなおばさま世代。集まってくるお客様もシニアな人たちが中心で、お店の空気はとてもおだやか。先を急がず、ユックリ時間をたのしんでって…、ってムードがあるのがいい感じ。
11時開店とほぼ同時にお店に入って、それから続々、お客様がやってくるのにビックリします。
その人たち。
食事をする人もあり、甘味で一呼吸置く人もあり。使い勝手を選ばぬところが、甘味処のいいところ。
朝食を我慢していたこともあり、ちょっと軽食。
雑煮をたのむ。
商品の正式名称は「玉子雑煮」で、名前の通りお餅をすっかり隠すように落とし卵がのっかっている。
白身はカチッと固まって、箸でつつくと黄身がムチリと顔を覗かす。芯だけ軽く半熟で比較的しっかり熱の入った玉子で汁を汚すことなき孤高の姿。
四角い餅は焼かれてあって、その焦げた香りが出汁にうつってしみじみおいしい。ネットリとろける餅はなめらか。塩の風味がしっかりとした出汁もホッとさせる味。
ココの食事の看板メニュー。「おかめ弁当」も一緒にたのむ。
扇型の弁当箱にギッシリ、たっぷり。その組み合わせがかなり異色でおかずのところをおでんがしめる。大根、こんにゃく、竹輪にはんぺん。どれにも味がしっかりしみて、練った芥子もツーンっと辛い。手前の部分には赤飯、茶飯に焼きそばとボリューム満点。おいしい出汁を吸い込み炊けた茶飯はシットリ。特筆すべきは焼きそばのふっくらとしたおいしさでそれをおかずに茶飯を味わうことができるのもオモシロイ。
ほぼ満席になりはじめた他のお客様を見てみると、おじさんたちは茶飯とおでんの定食や、焼きそば大盛りで食べてたりする。
軽い味わい。
お腹をほどよく満たしてくれるボリューム感がいいのでしょうネ。
ハイカラ甘味をいくつかたのむ。
甘味処のメニューにあれば必ずたのんでみたくなるのが、クリームソーダ。
味は大抵同じなんだけど、どういう器でやってくるか、お店によって違ってたのしい。
ここのはストンとシンプルな形のグラス。
ただうっすらと黄色い色のついた色ガラスを使ったグラスで、緑と黄色がグラデーションを作って目にもおいしい姿。乳脂肪分の少ないバニラアイスクリームとちょこんとのっけておいしそう。
強めの炭酸を使ったソーダは、喉の奥でバチバチはじける。スッキリとした飲みくちがよし。
アイス富士という名前のお菓子は、器いっぱいのソフトクリームに抹茶パウダー。大きな白玉団子がのっかり、ひんやりしながらお腹を満たす。滑らかで口溶けのよいソフトクリームは昔の味で、後口さっぱり、してくれる。
ココで一番好きな甘味が豆かんで、それとおはぎのセットがある。
ちょっと小さめの器に寒天。
自家製で、コリッと固くて口の中でスルンとすべる。黒蜜をかなりたっぷりかけて食べても海藻独特の香りがするのに感心します。
固めに炊いた黒豆は、コリッと潰れて塩の旨みを吐き出し崩れる。
寒天、黒豆、黒蜜以外になにも加えず、ただそれだけで、にも関わらず甘みに旨み、軽い塩味に海藻由来の渋みがあって、味わい多彩。
これに酸味が加われば、五味が揃った完全料理になるんだろうなぁ…、と思ったりする。
おはぎは、あんこ、きな粉に胡麻、それに季節のおはぎが選べる。
今の季節のおはぎは桜。
桜の葉っぱと花の塩漬け。刻んだ花が混ぜ込まれ、お膳がやってきた途端に桜の香りにむせぶような仕上がり。春はすぐそこまで来てるんだ…、って思ってニッコリ。
こういうお店にいると落ち着く。しかも料理がココチヨイ。そういうお年頃になったんだなぁ…、としみじみ思う。オキニイリ。
甘味処で晩ご飯
甘味処にて夜をとる今日…、有楽町の交通会館の地下にある「おかめ」という店。鄙びたビルの鄙びた店が集まる鄙びた地下の食堂街になんの違和感もなくたたずんでいる…、つまりきれいに鄙びた甘味処。
お店で働く人たちも、落ち着いた風情の人たちばかり。
厨房の中にひとり調理をしている男性スタッフがいる以外、基本、女性だけで運営している。
昼間はおばさま的なる女性が集まる女子の花園。
銀ブラ帰りか…。
あるいは観劇前後と言った風情のお客様が主要なお客様。
空気華やか。
ガールズトークにはなを咲かせるにぎにぎしさに、一緒にこちらも笑顔になってく、明るいムード。
さすがに夜は若干控えめ。
いつもシットリしてるんだけど今日は2組。
大人カップルが片寄せあって食事をしてる。
それぞれ2人の関係性はわからない。
けれど女性の笑顔がやわらかで、シアワセそうにみえて、なんだかみているこちらまでもが気持ちがホッコリしてきたりする。
甘味処でデートができるってなんてステキなおじさんたちだろう。だってオトコが夜に甘味処に行く理由は何一つないワケで、女性のコトを思わなければ選択肢には挙がらない。
女性想いをこういう形で表現できる。意図してであってもなくても、こりゃスゴいぞって感心します…、大人の勉強いたします。
それにしてもこもお店。
テーブルが塗装をしないテーブルを使っているんだけれど、これがスベスベ、手触りなめらか。
角のところを見れば磨かれ、薄くなってるようにも見える。
磨き込んでいるのでしょう。
寿司屋に入って一番最初にすべきコトはそっとカウンターをなでてみること。その手触りがなめらかならば気合いの入った正直な店…、とボクは思っているけれど、そんな上等な寿司屋と同じここは上等、ウットリします。
夜のお食事デートができる。つまりすなわち甘味だけじゃなく食事も充実してると言うコト。種類豊富なきしめん類。それとお弁当がここの名物。
弁当たのむ。
おかめ弁当と言うここの一押し。扇型の弁当箱にギッシリ料理が詰め込まれている。その組み合わせが面白くって、とてもユニーク。
甘味処のご飯の定番、赤飯。
それから出汁で炊いた茶飯が半々。
そこにソース焼きそばがつく。
堂々たる炭水化物パレードで、おかずがおでん。
はんぺん、竹輪にごぼう天、それから大根…、どれもに出汁が染みこんで噛むとじゅんわり、口の中が出汁でみずみずしくなっていく。
練った芥子もビリッと鼻から抜ける辛さで本格的。
ソース焼きそばもシットリしあがる独特で、モヤシにキャベツと具材も豊富…、麺の料理というよりも野菜炒めに極細中華麺が混じってるって感じでご飯をおいしくさせる。
実はワタクシメ、赤飯があまり得意ではないのだけれど不思議とココのお店の赤飯はあんまり嫌じゃないのであります…、小豆の存在感をあまり感じなくてすむと言いますか。
塩加減が絶妙で、もち米のネチネチとした食感がおでんと一緒に味わうとスベっと奥歯がスルーしてくれるような気がしてそれで食べられる。
コリコリとしたタクワンと昆布の佃煮もおいしくて、何よりお汁。花の形のお麩が浮かんだオスマシが、きっぱりとした塩の風味がおいしくて口から喉を潤して、お腹をポカッとあっためる。ほどよき量で、気持ちもやさしくなるようなよき晩御飯…、さぁ、帰ろ!
おでんきしめんもおいしい…。
有楽町駅前の交通会館という昭和風情が漂うビルの地下一階。
基本的に近隣のサラリーマン向けの男ぶりいいお店がならぶ食堂街の片隅で、ひっそりここだけご婦人仕様でこざっぱりした気軽なお店。
お店の前に「おはぎ」の暖簾がかかるように、ココはあんこ系の甘味が自慢のお店でだからいつもご婦人がたでにぎわっている。
さすがに中途半端な時間でそれで、お店の中はガランと貸切。
目当てのモノを注文し、椅子に座ってお茶を飲みつつお店を眺めて背筋を伸ばす。
ほぼ女性だけで営業されてるお店で、いつもほがらか。
お店の中の空気もキリッとしていてそれでもあたたかく、自然と背筋が伸びてくる。
甘味の店にはたいてい、魅惑的なる軽食料理があるもので、例えば雑煮やうどんが一般的なるモノでしょうか。
ここも自慢の料理を詰めたお弁当や、小腹をみたすに十分な麺が用意されている。
で、案外これがおいしくて、それでこうして今日の夕。
お待たせしましたとやってきたのは、ポッテリとした分厚い丼。
上にたっぷり鰹節。
おいしい香りがただよってきて思わずお腹がグーッとなる。
してこの実態は何かと言えば、「おでんきしめん」なのであります。
東京にして麺がきしめん。
これがまずは異色なところ。
しかもきしめんの上にはおでんがのっかっている。
鰹節をそっとよけると、下からチクワにゴボテン、はんぺんが姿をあらわす、練り物好きにはたまらぬ一品。
しかもおでんが出汁の味をキッチリ吸い込んで、噛むとクチュっとおいしい出汁を吐き出して、口を満たしてあったかくする…、今の季節にしっくりします。
きしめんがベロベロ滑って、うどんや蕎麦と違ってハリを持っていて、だからムッチリ、練り物の麺とは真逆の食感が料理をとてもにぎやかにする。
時間がたっても伸びぬきしめんが、ユックリ、おしゃべりしながら食べるのに適しているのかときにはきしめんが売り切れになっちゃうほどに売れてるみたい。
それにしてもほとんど色をもたないまるでお湯のごとき透明スープ。
これがなんとも味わい深く、醤油なんかでごまかさずともうま味をドッシリ感じる出汁の力強さにウットリします…、ほどよく体も満たされる。
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サカキシンイチロウ
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店名 |
甘味おかめ 交通会館店
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受賞・選出歴 |
和菓子・甘味処 百名店 2023 選出店
食べログ 和菓子・甘味処 TOKYO 百名店 2023 選出店 |
ジャンル | 甘味処、麺類、おでん |
お問い合わせ |
03-3216-6008 |
予約可否 |
予約不可 |
住所 | |
交通手段 |
有楽町駅から110m |
営業時間 |
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。 |
予算 |
~¥999 ~¥999 |
予算(口コミ集計) |
~¥999
~¥999
|
支払い方法 |
カード可 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 電子マネー可 (交通系電子マネー(Suicaなど)、nanaco、WAON、iD、QUICPay) QRコード決済可 (PayPay) |
サービス料・ チャージ |
なし |
席数 |
28席 |
---|---|
個室 |
無 |
貸切 |
不可 |
禁煙・喫煙 |
全席禁煙 |
駐車場 |
無 |
空間・設備 | 落ち着いた空間 |
利用シーン |
こんな時によく使われます。 |
---|---|
ロケーション | 隠れ家レストラン |
サービス | テイクアウト |
お子様連れ |
子供可 |
ホームページ | |
公式アカウント | |
オープン日 |
1965年 |
備考 |
おはぎのテイクアウト可能 |
初投稿者 | |
最近の編集者 |
|
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有楽町の「おかめ」で軽く虫養いをと思って来てみた。
珍しく今日は静かでボクひとり。「たまご雑煮」を選んでたのむ。
年中雑煮が用意されててしかも2種類。たまご雑煮と味噌雑煮がある。
味噌雑煮はお餅のほかにうどんも入った、味噌味のかちんうどんのような商品。今日のお腹にはちと重い。
たまご雑煮がやってくる。
手のひらにすっぽりおさまる蓋つきの椀。
蓋を開けるとおすましに卵の白身がふわりと浮かび、三つ葉に蒲鉾。うつくしいうえ優しい景色にニッコリします。卵を割れば黄身はほどよき半熟で、汁に溶け出すようで溶け出さずゆらゆら揺れる様子がステキ。
昆布の旨みに塩の風味で仕上がる汁。自然な甘みがオゴチソウ。
白身がスルンと唇撫でるようにしながら滑り込んできてフルルととろける。黄身はとろんとなめらかで、口の中が潤う感じ。
大きな蒲鉾と甘辛煮付けのしいたけが卵の下から浮き上がる。煮付けた椎茸ってなんでこんなにおいしいんだろう…、なめらかな歯応え、独特の香りに風味、ざっくりとした歯切れ感。しいたけが嫌いだったタナカくんはそのすべてが苦手って言っていたなぁ…、って思い出す。
しばらくすると卵の黄身が汁に溶け出し濁らせる。濁った分だけ味に深みとコクがでるのがおもしろく、これもひとつのケミストリ。お腹あったか、虫も養生できました。