格式高い名門ホテルバー : オールドインペリアル バー

帝国ホテルのメインバーです。
ホテルのバーとしては最も有名で格式高い存在ではないでしょうか。

一度行ってみたかったので、近くに来る機会があった際にちょっと敷居が高いですが、行ってみました。
感想としては、確かに素晴らしいバーですが、個人的にはそれ程の感動はありませんでした。

ホテルのバーだと、私は東京ステーションホテルのバーオークや、ホテルオークラのオーキッドバーの方が惹きつけられるものがありました。
このあたりはどれも日本のトップクラスのホテルのバーなので、後は好みの問題かとは思いますが。

バーはホテルの中2階、メインエントランスの方から来るとレストランの奥にひっそりとあります。
タワー側（銀座方面）からだと入口入って中2階に上がってすぐの位置です。

行ったのは平日の14時頃でちょうどお客さんも少なくゆっくり過ごせるかと思ってこの時間にしました。
入口には「係がご案内しますのでこちらでお待ちください」とあったので、手を消毒して一二歩入って店内から見える位置で待っていました。

店内に4人居た店員の方は皆さん忙しいのかどなたでもすぐにはきてくれず、2〜3分ぼーっと立っていました。
この時点でまずおやっと思いました。
結局、1番近い位置で電話をしていた店員さんが、電話が終わると慌ててきて案内してくださいました。

店内は広々としていて、カウンター席が20席程度、ゆったりとしたソファーのテーブル席が40〜50席程度あります。
内装は、かつての建物ロイド館の雰囲気を残しているとの事で、重厚感と暖かみがある造りです。

飲み物は、ホテルのバーなのでビール、ワイン、カクテルから日本酒まで何でもありますが、メニューを見るとウイスキーがかなり揃っているようでした。
この重厚な雰囲気にはやはりウイスキーが一番合うのかもしれません。

また、フードメニューはこれもバーのホテルらしく充実しており、おつまみ、軽食からキャビアや牛フィレステーキといった高級料理まで揃っています。
中でもサンドウィッチが5種類くらいあって充実していました。

この日は、マティーニ、ジントニック2杯、ホテル50周年記念オリジナル カリラ8年 カスクストレングスと、クラブハウスサンドウィッチをいただきました。

マティーニは「ジンはお好みありますか？」と聞かれたので、「お任せします」と答えたところ、ボンベイサファイアを使っていたのが少し意外でした。
歴史あるバーなのでゴードンやビーフィター等の昔からジンを使うのかなと思っていました。

ベースのジンは意外でしたが、ベルベットはマルティニで分量も作り方もスタンダードなやり方でした。
普通に美味しく、ホテルのバーらしく万人受けする味だと思いました。

ジントニックは、ジンに加えてトニックウォーターもシュエップスとフィーバーツリーから選べたので、ゴードンとシュエップスでお願いしました。
ホテルのバーのスタイルで、割りものは新しいものを開けて目の前に置かれるので、庶民の私はどうしても勿体なくてお代わりを頼んでしまいました。

最後はウイスキーをいただこうと思い、ちょうどメニューにバーの50周年記念のオリジナルボトルのカリラ8年があったのでいただきました。
カスクストレングスと加水タイプの2種類があったのでカスクストレングスをお願いしました。
ここでしか飲めない貴重性もあり、味も中々美味しかったのですが、カリラの8年でこの値段は…とも思いました。

昼食もここで食べようと思って取っていなかったので、おつまみにもなる遅めの昼食という事で、いくつかあるサンドウィッチの中からクラブハウスサンドウィッチをいただきました。
表面をカリッと焼いたパンにマヨネーズで和えたチキン、カリカリなベーコン、トマト、レタスを挟んだサンドウィッチは流石に美味しかったです。
付け合わせのポテトフライもカリッと揚げたけでした。

値段はそれなりにするものの、酒、料理、接客、雰囲気いずれも欠点が無く素晴らしいバーだとは思いますが、高いお金を払ってもまた来たい、と強く惹かれるようなものは私は感じませんでした。
期待値が高過ぎたのかもしれませんが。

とは言え、日本を代表する名門ホテルのバーには違いありませんので一度は行ってみて良かったと思います。
良い経験ができました。
一度行ってハードルが下がったので気が向いたらまた行ってみるかもしれません。