8回
2021/10 訪問
10月のはしもと
10月のはしもと。ようやく日常が戻ってきた感がある。
最初は銀杏から。こういうのも季節を感じる一品だよね。最初の刺し身は青森のヒラメと愛知のミル貝。続いて、白子の茶碗蒸し。最初はビールをもらっていたが、ここから早くも日本酒。はしもとは日本酒の品揃えもいいから嬉しい。この日の1本目は田光。継い付いてはカツオ。そういう季節になったねぇ。
まだまだ一品物は続く。「カワハギの肝あえ」。そして「イワシの海苔巻」。このあたりで2本目に移行。これはやばい出てきた。澤屋まつもと 守破離 Ultra 2016 。熟成感がありながらキレもあって、いい日本酒だ。
珍味3種、焼き魚を挟んで、握りに。この日の握りは、「こはだ」、「まだい」「マグロ赤身」「トロ」「あら」「赤貝」「サワラ」「中トロ」「かました」「サンマ」「エビ」「うに」「穴子」という感じだったかな。
うにがなかなか手に入らないとのことだったが十分美味しかった。最後はトロたくを追加で頂いてごちそうさま。
今日も満足だったね!
2021/11/28 更新
2021/07 訪問
夏のはしもと
夏のはしもと。今の場所の移転したのが2019年の8月だったので、まもなく移転後2周年ということになる。オープン当初から通い続けているけど、少しずつ細部が洗練されていっているのはもちろん、その日の状態に応じた柔軟な対応など、本当にいいお店です。
ということで、この日も最初はツマミから。
・枝豆
・刺し身2種(つぶがい、くえ)
・とうもろこしの茶碗蒸し
このトウモロコシの茶碗蒸しも今回はじめてかな。上には海苔とウニが乗る。ウニの旨味と甘味、茶碗蒸し部分は圧倒的にトウモロコシの甘さ。この間をつなぐ海苔がいい意味で存在感を消しながら媒介役を演じている。
・アワビ
・食べ終わった後に、酢飯とイカ、そして肝ソースを追いがけで
・イワシ海苔巻
・珍味三種(あん肝、白エビのカラスミ和え、鮎のペースト)
・うなぎの白焼き、塩すだち
うなぎってのも珍しいし、塩すだちもちょっと見たことがなかったが、この組み合わせいい。酸味と塩味、旨さと程よい脂身のバランス。
ということで、ここから握り。
・いつも通り最初はこはだ
・かすご、昆布締め
・赤身のヅケ
・ほんあら
・ホッキ貝
・せとろ
・中トロ
・エビ
うーん、途中の記憶がだんだんとなくなっているが、もっとたくさん出てた。ここまでで12貫かな。
そして、ウニと煮穴子。この日のウニは天草のあかうに。ウニももちろんだけど、はしもとは海苔が美味いんだ。だからウニの美味さが引き立つ。
最後の追加は、珍しく梅しそ巻きを。シンプルだからこそ、美味しいんだよね。
夏の鮨には独特の良さがあるので、是非トライしてみてほしい。次は秋かな。
2021/08/09 更新
2021/04 訪問
4月のはしもと
緊急事態宣言が断続的に続く2021年の東京。予約しているお店もキャンセルせざるを得なくなったりと本当に先行きが不透明だ。そんな事情もあり、少し時間が空いてしまって春の鮨はしもと。ちょっと来ない間に、細かい進化が随所にあって、また満足な時間を過ごすことができた。なお、訪れたのは緊急事態宣言の直前で、まだお酒が飲めた時代(少し悲しい表現)
最初は空豆にビールから。刺し身は、勝浦のひらめに、エンガワ。そして明石のタコとアオヤギ。アオヤギうまいよね。茶碗蒸しはハマグリをメインに菜の花などが入っていて食べごたえ抜群。
このあたりから日本酒に。最近の橋本さんは日本酒の品揃えがやばい。広島の「雨後の月」。これに合わせるのはホタルイカとご飯。ホタルイカだけじゃなくて胡麻の香ばしさもあって食べやすい。おかわりが欲しくなる味。続いてカツオ。こちらは新玉ねぎとウルイを合わせて。いつもの海苔巻きを挟んで、珍味三種。こちらに合わせのは岐阜の「四十五才の春」。これまたちょっと珍しい日本酒。最後のつまみはサカムツ。ふっくらと、しっとりと仕上げている。
ということで、ここからが握り。最初は天草のコハダ。コハダって世界で一番キレイな握りだと思う(個人的に)。これが最初に出てくることで舌がリセットされるし、気が引き締められる。コハダの次はカスゴ。カスゴの昆布締めだ。日本酒もなくなってきて、出てきたのは「出雲富士」。島根県出雲で作られる超辛口の一品。
続いて、赤身。なにか(失念!)を挟んで、大トロ。光り物(失念!)。美味しすぎて次々食べていたら記憶が…… そんな記憶をどんどんなくさせる美味しい次の日本酒は富山の勝駒。こちらはふくよかな味がいい。
握りまだまだ続く。ミル貝に中トロ、ホッキ貝にアジ。そしてサクラマスは藁で燻して。この燻製香が最高だね。そんな流れで出てくるのが広島の天寶一。その中でも超辛口。ちょっと脂身が多い肴に辛口の日本酒が心地よい。
最後はエビに、うに(バフンウニ)、穴子で終了。玉子にしじみ汁を頂いてごちそうさま。全体の流れもさることながら、日本酒のバリエーションが豊かになりすぎてやばい。
次は夏かな……楽しみです!
2021/05/12 更新
2020/12 訪問
2020年12月のはしもと
2020年12月のはしもと。やっぱりお寿司は冬が良い。いいネタが揃っている。この日も美味しいツマミから。最初は海老芋。海老芋って大きいイメージが合ったけど、里芋ぐらいのサイズで食べやすい。裏側には胡麻がたっぷり。
最初の刺し身は本ボタンエビとクエ。続いて、カワハギのきもあえ。これはちょっとイカと酢飯が入ってくる。絶妙なバランスだ。定番の茶碗蒸しは白子。そういえば、この日はビール無しでずっと日本酒だった。1本めは飛露喜、2本目は新政酒造の瑠璃 (ラピスラズリ)。ワインのような日本酒だった。
そろそろつまみも中盤戦でセイコガニ登場。こちらはいくらとともに。セイコガニは香箱蟹とかコッペと呼ばれるが、この時期しか食べられないので貴重。いつもの海苔巻きはしめ鯖で。そして珍味三種が登場。筋子、あん肝(味噌漬け)に加えて、この日はシロカワカジキを塩漬けで。このシロカワカジキが生ハムみたいな感じで凄く良い。日本酒は安定の十四代。しかも中取り。なめらかな美味しさ。つまみの最後は焼き物。この日はタチウオ。そして日本酒はみむろ杉。
ここから握り。最初はコハダから。この日は2枚かな。コハダ好きなので、しょっぱ中からガツンと美味しいの食べられて嬉しい。ここから、「カスゴ」「マグロ(赤身)」、「サヨリ」と続き、日本酒は而今。
白甘鯛、赤貝(紐入り)、中トロ、大トロの2連発。なんだっけ、、何かを挟んでエビ。日本酒は伯楽星。
握りも終盤に入り、うに、穴子で終了。タマゴとしじみ汁をいただきながら、追加でお願いしたのはトロたく。最近追加はトロタクが多い。
この日も大満足だった。予約取りづらくなってるなぁ、、と思いつつ、2021年のはしもとも楽しみ。
2021/01/05 更新
2020/03 訪問
春のはしもと
2020年3月のはしもと。メモレベルで。
・乾杯のビールと最初の一品はそら豆。
・刺し身は平貝とトリ貝。肉厚で美味しい。
・ホタルイカと花山葵を和えたもの。複雑な味だけど、ゴマが効いてて美味しい。
・蛤と菜の花の茶碗蒸し。菜の花の使い方が贅沢!
・子持ちのヤリイカ
・しめ鯖ののり巻き。季節の魚を使った定番ののり巻きだが、毎回1本食べたいと思わせる旨さ。
・ツマミ3品は、ホタルイカの味噌漬け・マカジキ・あん肝。どれも一級品。これを家にストックして日本酒を飲みまくりたい。
・焼き魚はアカムツ。いい感じに脂が乗っとる!
ということで、握りが開始。
・定番のコハダ。かなり身が大きい!
・カスゴの昆布締め
・白甘鯛
・赤身。しっかり漬かっている。
・中トロ
・鯵。これも肉厚。食べごたえがある。
・ホッキ貝。この食感は癖になるね。
・大トロ。圧倒的存在感。
・鰆
・車海老。プリプリ肉厚。シャリとのバランスが非常にいい。
・紫雲丹。いつも惜しみなくウニを使ってくれるのが嬉しい。
・いつもどおり穴子でいったん終了。
追加でお願いしたのはトロたく。これも美味かったなぁ。移転してからもますます人気のはしもと。日本酒の種類もかなり増えた。この日飲んだのは以下の通り。
・播州一献
・穏(おだやか)
・守破離 Ultra
・手取川 春 うすにごり
・田中六五
・廣戸川
全国津々浦々。食べて飲んで、やっぱり寿司っていいね。
2020/07/23 更新
2019/10 訪問
相変わらずレベルの高い鮨、はしもと
移転してから初の「はしもと」。以前の場所から徒歩5分ぐらいとそれほど離れてはいない。前のお店は入ってすぐにL字型のカウンターだったが、今回は少し細い路地のような作りで、手前にテーブル席、奥にカウンターとなっている。カウンターは8席で横並び。予約は変わらず17時半〜と20時半〜の2回転。この日は20時半の部で。
まずはビールから。最初に出てくるのは「銀杏」。ホント関係ないけど、銀杏とビールの組み合わせって永遠に飲める気がする。最高の始まりってこと。
最初の魚は「ヒラメとつぶ貝」。程よい弾力のつぶ貝がいい。そして「青柳」。バカ貝とも言われる貝だが実も小柱もぎゅっと旨味が詰まっていて美味しい。続いて「マカジキ」。ほんのりと燻製香があって、癖になる味だ。ここらで日本酒にスイッチ。基本は橋本さんにおまかせ。
ちょっとお椀で小休止。「カワハギと肝」。上に芽ネギとごまを乗せて。そして「ししゃも」。冬っていい魚がたくさん出てくるよね。「白子の茶碗蒸し」。濃厚な白子に負けない茶碗蒸し。この白子で日本酒一合いけちゃう。ということで日本酒は而今に。
「しめ鯖の海苔巻」。ツマミの中でどれが一番好きかと聞かれたらこれを上げるかもしれないぐらい好き。よく脂が乗っているし、旨味は詰まっているし。
珍味三種は「シャコとあん肝と筋子の味噌漬け」。これまたお酒に合わせるために生まれてきたと言っていいつまみの数々。合わせるのは「にいだしぜんしゅ」。最後のツマミは「秋刀魚ご飯」。季節的には終盤戦だが、よく脂の乗った秋刀魚だった。
ということで、握り。定番の「コハダ」から始まって「真鯛」、「マグロのヅケ」と続く。途中で日本酒を「みむろ杉」に変更。きっちり仕事をして切込みを入れた「秋刀魚」から「中トロ」そして「ホッキ貝」。日本酒が進んで進んで仕方ないのだが、「賀茂金秀」。
「サワラ」、「トロ」、「車海老」、「カマス」。やっぱり冬の魚は脂がよく乗っていて美味しい。鮨3〜4貫で日本酒を切り替えている気が。続いての日本酒は「日高見」。辛口なお酒と濃厚な「ウニ」がよく合う。最後に「穴子」が出て、「玉子」で締める。
お店は移転したけど、お鮨のクオリティは変わらず高い。橋本さんの人柄も伝わる、いいお店です。
2019/11/25 更新
12月のはしもと。やっぱりお鮨は冬が良いよね。新年を迎えるのに備えて門松がすでに出ていたが、まだ年の瀬である。
最初はビールで乾杯しつつ、冬らしい海老芋で。刺し身は「白甘鯛とほたて」。ホタテが肉厚過ぎてビビる。続いては安定の茶碗蒸し。メインは白子。食べごたえのある白子がお腹をホッコリさせてくれる。早くモビールがなくなり日本酒に移行。移転されてから明らかに日本酒の品揃えがすごくなった。最初はMIYASAKAの美山錦。しぼりたて生原酒で、スッキリとした味わい。
続いてのおつまみはセイコガニの身と子に酢飯を少し和えて、イクラを上に載せた一品。セイコの子がプツプツとした食感、イクラが弾けてねっとりとした味わいもあって、このひと皿だけで日本酒が進んでしまう。日本酒は変わって秋田の「ゆきの美人」。
タコを挟んで、しめ鯖の海苔巻。この海苔巻きが最高なんだわ。やっぱり冬のサバは脂が乗っているし、海苔との相性も良い。合わせる日本酒は福井の黒龍酒造から八十八号だ。味わい深くて、サバにぴったり。
おつまみの3種はまかじき、干し数の子の麹漬け、そしてあん肝。数の子の麹漬けがかなり良かった。続いて焼き魚は、まさかの穴子。パット見た感じはわからなかったが、ふっくらして美味しく仕上げてくれている。
ということで、ここから握り。いつもどおりコハダから。
・ひらすずき
・(失念)
・赤身
・中トロ
・すみいか
・赤貝
・大トロ
・(失念)
・さわら
・車海老
・根室産のバフンウニ
・キンメダイ
・穴子
といった流れ。最後に最近マイブームの巻物をお願いしてごちそうさま。
2022年のミシュラン東京ガイドでも安定の星を獲得。間違いなく進化しているし、通う価値のあるお店だなと再認識。次は春かな!