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1回
夜の点数:4.3
2017/06 訪問
夜の点数:4.3
表面的な演出に目を奪われるけれど、実は芯の通った剛速球フレンチ
2017/06/07 更新
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前の店から天才ぶりが際立っていたシェフが独立したらしい。
新店舗で、あの才能がどっち向いて伸びているのか気になって行ってみた。
なるほど、これがやりたかったのか。
人によっては「キワモノ」と受け取りかねない、演出重視の劇場型フレンチ。
テーブルセッティングからカトラリーから、もちろん料理の一品一品まで、全てにサプライズを用意してくれている。
それをこの中に隠しちゃいましたか。
そのソースを目の前でかけちゃいますか。
それをここでほぐしてよそってくれますか。
パフォーマンスも楽しい。
こういうギミックに溺れると、えてして味はおろそかになったりするのに、ここではそんな心配は無用。
ホワイトアスパラは意外な外見になって出てくるけれど、素材の味わいはしっかり。
サワラの表と裏の火加減のコントラストは見事。
数々の料理の中でメイン料理はどうしてもサプライズさせる余地が少ないけれど、仔牛のステーキはストライクど真ん中の直球勝負。これはこれで十分サプライズだったりして。
遅い時間に行くと、隣の料理と客の反応が見えてしまったりするので、せっかく行くならなるべく早い時間に行くのがお勧め。