3回
2024/01 訪問
美味への探究、そしてサービスとユーモア
仕入れや熟成具合から、その日の良い物を惜しげもなく、そして、ブラッシュアップして提供してくださるので、食事だけで鑑みても非常に満足度が高いです。
それをサービスとユーモアを込めて提供してくださるお店です。
詳細は下記しますのでよろしければご覧ください。
20:30からのディナーの席で予約しました。
直前は空いてることは少ないですが、前広で予約すれば希望の席はとることができます。
18時からの席と20時半の席は大将が対応されており、19時の席は2番手、3番手の握り手さんが提供されているようです。
3回転っぽいですけど、19時と20時半は席を分けて回転させているので実質2.5回転という感じでしょうか。
このお店の魅力は、高品質の食材はもちろん、それを新しい調理方法で食べる楽しさを追求したかと思えば、逆に食材のポテンシャルを活かすために引き算の仕事をされること。そして、日本料理での修行経験からお鮨屋さんであまり見かけないような食材やメニューも登場するバリエーションの豊かさにあります。
そして、それをお客さんに合わせて分かりやすく説明する能力と肩肘張らせず楽しませるユーモアが、このお店の特筆すべき魅力です。
そして、リピーターの特徴やお酒の好みなども接客中の会話から把握して、ドリンクに組み込んでくださいます。
お店のレビューはこれくらいにして、コース内容を下記に、詳細なレビューは写真にコメントします。
【おまかせフルコース】※フルコースのみの提供
鮨:⚫︎ アテとそれ以外:⚪︎
⚫︎トロの手巻き◎
⚪︎鰤しゃぶ
⚪︎白子ポン酢
⚫︎金目鯛
⚫︎スミイカ
⚪︎イカの塩辛◎
⚪︎フグ白子の春巻き⭐︎
⚫︎真鯛(塩締め)⭐︎
⚫︎マグロ赤身(塩釜)◎
⚫︎中トロ⭐︎
⚫︎中トロヅケ◎
⚫︎大トロ⭐︎
⚫︎小肌
⚫︎ホッキ貝◎
⚪︎季節の茶碗蒸し(1月:スッポン)◎
⚫︎車海老
⚫︎バフンウニ◎
⚫︎穴子(塩)◎
⚫︎穴子(ツメ)
⚫︎干瓢巻き
⚫︎カッパ巻き
⚪︎赤だし
⚪︎玉
-追加-
⚫︎ボタンエビ◎
【日本酒】
・天吹 ペスカトーレ(半合)
・寶剱(1/4合)
・三千盛(1/4合)◎
・姿(1/4合)
特に良かったもの:⭐︎
良かったもの:◎
合計 36,905円
※内訳
コース : 25,000円
日本酒半合 : 1,000円
日本酒1/4合×3 : 1,500円
追加の鮨 : 3,000円
サービス料(上記合計の10%) : 3,050円
+消費税 : 3,355円
一回の食事としては高額ではありますが、提供してくださる内容や空間から鑑みると高コスパだと思います。
特に今回の1月の内容(特に鮪)がすごくて、とても満足できる時間になりました。
恵比寿で飲む予定でしたが満足すぎて、ここで締めることにしました。
春、秋、冬と利用させて頂いたので次回は夏頃に。
2024/01/25 更新
2023/09 訪問
夏から秋の変わり目を鮨で堪能
良い食材に丁寧な仕事を施した上で、接客でのさりげなさと楽しませるユーモアが最高です。
大将とカウンターのお客さん全員で、その雰囲気を共有しているような感覚になるのが好きです。
日・祝はランチでディナーと同様のコースを提供されているので狙い目です。
詳細は下記しますので、もしよろしければご覧ください。
以前利用させていただいたときの印象が強く再訪しました。食べログから予約可能で、前広であれば問題なく席が取れます。1週間前くらいからぼつぼつ埋まってきてます。
3月に利用したことも、覚えていただいて嬉しかったです。
頂いたコースと日本酒を紹介。
内容の詳細なレビューは写真でコメントします。
【日本酒】
・墨廼江 ( すみのえ ) 秋純米 麗辛口
・天吹 海の辛口純米 ペスカトーレツキヨミ
・秀よし 純米吟醸酒 hideko
【コース内容】⚫︎が寿司 ○がアテ
⚫︎トロ鉄火
○いくら
○カマス
⚫︎金目鯛
⚫︎新イカ(スミイカの赤ちゃん)
○マナガツオ
○新イカゲソ(おまけ)
○鱧しゃぶ
⚫︎メイチダイ
⚫︎鮪赤身
⚫︎鮪中トロ
⚫︎鮪中トロ漬け
⚫︎鮪大トロ
⚫︎アジ
⚫︎イシガキガイ
○季節の茶碗蒸しシリーズ(アワビ)
⚫︎車海老
⚫︎雲丹
⚫︎煮穴子(塩ゆずとタレ)
⚫︎干瓢巻き
⚫︎カッパ巻き
○シジミの赤だし
⚫︎カマトロ(追加)
○玉
合計23品のコース22,000円と
日本酒半合×3種、追加ネタ1品
サービス料と消費税込み込みで33,154円
一回の食事としては高いですが、都内のいわゆる高級店と比較するとリーズナブルで、かつ行き届いたサービスと楽しい空間というのを鑑みれば、その値段以上の体験かと思います。
大将の仕事に対する姿勢は、フーディーボーイさんのYouTubeでも紹介されているので、行く前のモチベーションをさらに高めたい方にオススメです。
今度は冬にお伺いします。
2024/01/25 更新
2023/03 訪問
万人に開かれた垣根がない高級鮨
矛盾したタイトルですが体験すればわかります。
食材や技術、サービスの質の高さや大将の人柄によって心地よい雰囲気でお鮨を楽しむことができるお店です。
詳細は下記しますのでもしよろしければご覧ください。
食べログから予約しました。現時点では前広で予約すれば席はとれます。日・祝日のみお昼営業をされており、大将曰くそこは比較的席が取りやすい日程とのこと。
狙い目です。
恵比寿駅から上り坂を歩くこと3分。
小さな看板が目印。
12時開店の7分前に一番乗りで来店。
着席すると簡単に挨拶と飲み物の好みを大将自ら尋ねられ、日本酒を飲みたいがあまりお酒に強くないことを伝えると、オススメの日本酒を半合ずつ提供することも可能とのこと。
コースが始まるとお客さんそれぞれに話しかけながらもスピーディーな仕事。合間に見せるユーモアや演出も素晴らしい。お弟子さんへの合図・指示も端的で正確。
ネガティブな感情を表に出さず雰囲気を壊さない。
『見られている』ことを意識している立ち回りです。
筆者自身もいわゆる高級鮨デビューなのですが、
食材も技術もサービスの質も最高で、それを惜しげもなく、お鮨屋さん初心者にも、慣れた方にも、カップルにも、女性客にも、平等にわかりやすく提供される大将の精神がすごいです。
さて、まずはお酒のレビューを。
【日高見】
華やかな香りと辛口過ぎない辛口。
バランスが良く日本酒で飲み始めるにはもってこい。
【紗利(さり)】
お鮨に合うように作られた日本酒とのこと。やや角の立つ風味ですが、鮨と合わせることで角が取れて飲みやすい辛口に変化します。トロとの相性が最高でした。
リクエストにどんぴしゃでコミットするのがさすがです。料理に対するお酒の知識も豊富。他のお客さんには飲み方に合わせて、異なる勧め方をされていました。
提供された順にレビューを。
・トロの手巻き
まずはシャリを味わって欲しいと。
赤酢のクセのないどのネタにも合いそうなシャリ。
ねっとり食感でコクがあるのにサッパリしたマグロ。
歯切れが良く香り旨みの余韻が強い海苔。
バランスが◎◎
以前は青のりを混ぜた海苔(青混ぜ海苔)を使用していたようですが生産が終了したとかで、『佐賀のはしり』という海苔を使用しているとのこと。
・サクラマス
やや臭みがありましたが気にならないレベル。
まったりとした旨みと炙りの香ばしさが良い。
・メバルの煮付け
ふっくらメバルに醤油が効いた煮付け。
日本酒に合う合う。
・黒ムツ
しっかりした身質にガツンと脂。
・スミイカ
さっくり甘く塩と酢橘でさっぱりと。
・太刀魚の焼き物
ほわほわなのに身の味と脂が強い。
・蒸し牡蠣
大将曰く『味付けしないことが味付け』と酢橘1滴。
ぷりぷりでぱんぱんの牡蠣に強烈な旨みのジュース。
・マコガレイ
じんわり甘い身とサクサクえんがわの合わせ技。
・マグロの赤身
春のマグロは味がすっきりして香りが良いとのこと。
その通りで、深紅の身なのに鉄臭くない。
・中トロ
程よい脂の旨み。紗利のと相性が抜群。
・トロの漬け
脂身が締まっているという不思議な体験。
和がらしが良いアクセント。
・大トロ
時間を置くこと、シャリの温度を上げること。
それで脂がとけて旨味の塊に。
これも紗利との相性が神。
・小肌
酢が強くなく小肌そのものの甘みがすっきり。
酢の強い小肌に苦手意識があったので嬉しい。
・北寄貝
片面を炙り甘みを。叩きつけることで身の締まりを。
『口に入れる前が一番美味しい』と大将。
まさしくその通り。
・茶碗蒸しとシャリ ホタルイカの餡掛け
まさかホタルイカが餡になるとは。
茶碗蒸しとシャリをごちゃごちゃにして頂く。
ホタルイカの肝のクセのないコクが◎
・車海老
新鮮な物を使うことでミソが身に残るのだとか。
臭みのない甘いミソとほくほくした甘い車海老。
最高。
・雲丹
口いっぱいが雲丹に。
海苔も負けずに良いアクセント。
・煮穴子(柚塩and煮ツメ)
ふっわふっわの穴子を2つの食べ方で。
どちらも甲乙つけ難い。
・干瓢巻き
濃いめの干瓢にシャリと海苔のバランス◎
落ち着く味わい。
・かっぱ巻き
心地よい食感と風味。アクセントの胡麻も◎
・あら汁(白味噌のお味噌汁)
五臓六腑に染み渡るとはこのこと。
アラの甘みと白味噌のまろ味。
・赤貝(追加オーダー)
爽やかな風味から噛むごとにじわじわと甘さが。
・カマトロ(追加オーダー)
もっちりと吸い付くような舌触り。
余韻の長い脂。大トロの流れるような脂とは対極。
・玉
プルプルのクレームブリュレ。
以上
おまかせコース22,000円
日本酒半合を2種で2,000円
追加が2,000円と1,200円
サービス料と税込
合計32,912円
結構なお手前でした。
高級鮨デビューにうってつけとの紹介で来てみましたが、これほど気兼ねなく鮨を楽しめて、かつ自分好みのお鮨屋さんに他に会えるかどうか、、、。
2024/01/25 更新
高級鮨なのに、大将の人柄、ユーモア、場の空気感から肩肘張らずに楽しめる点がとても良いです。
ドリンクのレパートリーやチョイス、他スタッフさんのサービスの質の高さも魅力です。
2023/09/04 更新