3回
2023/11 訪問
【ディナーコース】
この日は楽しみにしていた、よし奈さんでのディナー。その美味しさを知っていると、お店へと向かう足取りも自然と早くなる。前回のランチを思い出しながら、夜はどんなメニューがいただけるんだろうとわくわくで扉を開ける。
前回よりもキッチンに近い席だったので、盛付けの様子や動きが見えて嬉しい。丁寧に仕上げられたお料理を前に、説明を聞きながらその工程をイメージするこの時間も好きだなあ。
ディナーが始まると、お皿が運ばれてくる度に幸せが花開く。歯ざわりのいい鮑に、口の中で溶けていくように甘みが広がるオマール海老。噛むほどに旨みが溢れるお肉と、ソースの味わい深さ。一つ一つ書いてたら前回に負けない長文になっちゃうから自重するけど、どれも美味しくて口にするたびにやにやが止まらない。
一品ごとに手間ひまかけて丁寧に作られたお料理はどれも、素材の魅力がしっかりと感じられつつ繊細な味わい。前回いただいて印象的だったクレメダンジュと小菓子で締めくくられるコースは、最初から最後までずっと幸せだった。
ランチとはまた違った豪華さもディナーの魅力。次またお邪魔できる日が今から楽しみ。
2023/12/24 更新
2023/09 訪問
【special lunch(完全予約制)/季節のクレメダンジュ】
予約一年待ちと噂のよし奈さん、念願叶ってやっとこさ突撃。店内は洋風の造りで、和食料理店というより喫茶店に近いカジュアルな内装。オープンキッチンで、調理されている様子が見えるのも素敵。
◎前菜
栗の冷やし茶碗蒸し。鬼皮も使って出汁を取り、マスカルポーネを使ったソースにデラウェアが添えられてる。栗の風味と甘味が主役ながらも、マスカルポーネとデラウェアがさり気なく華を添えていて不思議と合う。一品目を食べ終えた時点で、この先のお料理に期待しかない。
◎椀
秋刀魚の真薯とお野菜の椀物。椀物でクセの強い青魚を使ってるお店って、珍しい気がする。臭みのない秋刀魚の旨味とふわふわの真薯、お出汁の美味しさのバランスが絶妙。
◎季節の一品
お刺身(炙り鰆、雲丹、鮪)に、西洋葱やフェンネル等お花をあしらった一品。登場した瞬間、ため息が漏れてしまう程可愛らしい、女性的なビジュアル。どれもお魚の風味と魅力がぐっと濃く感じられて、鼻に抜ける香りや余韻まで幸せ。
エディブルフラワーってある程度大きさがあったり、口当たりや風味でどうしても存在感が出てしまうイメージだったかど、こちらはその感覚が全然なかった。
◎シェフの一品
北海道産帆立ソテー。手前には落花生のソースに、落花生の皮を煮て作ったキャラメルソース。添えられているのは胡桃のキャラメリゼにマッシュルーム、梨、イチジク。肉厚で旨味が凝縮されたホタテはバターとの相性抜群。落花生のソースのコクやキャラメルの甘みがまた合う。帆立以外の食材との構成が新鮮で面白いけど、きちんと計算されているのを感じるバランス感。
◎魚料理
鮎(7時間蒸して揚げたもの)、万願寺唐辛子のソース、牛蒡と桜えび、生姜ソース、薩摩芋(うろ覚え)の松風焼き。岐阜で生まれ育って鮎は色々食べたつもりだったけど、こんなにふわっふわな鮎は初めて。表面のさくっとした食感からしっとりふわふわ食感へと変化して、鮎の味が口に広がる流れはたまらない。スイーツかと思うくらい薩摩芋の甘みが感じられるなめらかな松風に、牛蒡と桜海老が香るサクサクの揚げ物。一皿の中で味や食感のコントラストがついて楽しい。
◎肉料理
黒毛和牛ランプ肉に信長椎茸、生胡椒。噛むほどに旨味が広がるお肉の魅力は勿論、ソースがまた良いお味なの。生胡椒でアクセントを効かせて食べたら、にやにやしちゃう。肉厚でジューシーな椎茸は、付け合わせ以上の存在感。
◎ご飯、味噌汁
インカのめざめを使った炊き込みご飯、いぶりがっこと鰹の佃煮。インカのめざめは、じゃがいもなのに薩摩芋と錯覚しそうなくらい甘みがある。御飯の量が選べるとのことで普通盛りにしてもらったけど、これは大盛りにすべきだった。
◎デザート
季節のクレメダンジュはフロマージュに、イチジクと赤ワインのコンポート。創作和食店で洋風スイーツまで楽しめるなんて想像してなかったから、美味しいデザートにまた衝撃を受ける。コースの最初から最後まで、隙なく美味しさが溢れてた。
お料理が運ばれてくる度、繊細な盛り付けに目を奪われて、説明を聞く度、その工程の奥深さと食材の組み合わせの新鮮さに驚くばかり。旬のものを使いながら、それぞれの素材の魅力を贅沢に感じられるお料理の数々はどれも本当に美味しくて、心と五感が満たされる素晴らしいランチだった。
スペシャルランチ4,800円の価格設定は絶対おかしいと思う。コスパ云々どころか、恐縮するレベル。帰り際に次の予約もさせてもらえたから、またお邪魔できる日が今から楽しみ。
2023/09/30 更新
【ディナーコース(12,000円)】
この日は、お久しぶりのよし奈さんでディナー。予約困難店とあって次お邪魔するまでに間があくから、忘れた頃にご褒美がやってくるような、そんな感覚。前回来た時から季節も変わって、暖簾を揺らす風が気持ちいい。
ホタルイカと季節の野菜(マイクロ春菊なるものの存在を創めて知った)、せとか、白味噌と酢味噌を使った前菜からはじまり、一つ一つが本当に美味しくて食べるたびに笑みが溢れる。
目にも楽しく食べて心満たされるお料理たちに、よし奈さんに来たことを実感。そして、それぞれの説明を聞くたび、その工程にかかる時間と手間を想像して頭がクラっとする。(一つ一つ感想を書くと、以前のように長文になりそうなので割愛笑)
心満たされる創作和食と、本格的な洋菓子で締めくくられるディナーに、食べ終わったそばから余韻ひたひた。
今回は、産休でお休みされていた女将さんと天使のような娘さんの姿もあって、さらに幸せな気持ちでいっぱいになった。