1回
2019/12 訪問
2019.12.06 清水家 / 茅ヶ崎市
2019.12.06 清水家
此方は最寄り駅から距離があり長らくBMでしたが、漸くの初訪となります。
店舗入口右側の交通系ICカード非対応の券売機にて食券を購入します。
此方もメニュー構成は潔い程にシンプルで、券売機のボタンは沢山余ってますね。
ラーメン 並 ¥ 750
店内のクレンリネスと、厨房の掃除が行き届いた様は、気配りが感じられ期待に胸が膨らみます。
繁忙時では無いために、先客6名、後客無しの店内は落ち着いた雰囲気で、大型カウンターに着席し女性店員さんへ食券を渡します。
御主人らしき男性より好みを問われますが、此方の指向を確認するべく、全部普通をコールします。
待ち時間に2名の店員さんのオペを拝見すると、先客への接客態度も良く好印象です。
厨房奥には、“(株)酒井製麺” と銘入りの麺箱が積まれ、総本山の流れをくんだ店である旨を主張してますわ。
麺箱から取り出した麺を解し、且つ手揉みを加え麺茹でポットへの投入、カエシの計量、豚骨臭を拡散させないための寸胴の蓋捌き、平ザルを使用した湯切り、御主人らしき男性が行うオペは、どの工程を切り取っても非常に丁寧であり、間違え無き事を確信します。
適度な待ち時間で、女性店員さんより “熱いので気を付け下さい” との声掛けと共に、カウンター高台に配膳され、引き取り着丼し初対麺と相成ります。
外観は出自の “寿々㐂家” さんを彷彿させる豚骨醤油スープ、肉の部位は肩ロースと思しき大判な煮豚タイプのチャーシュー、薄手乍ら漆黒の板海苔、鮮やかな深緑のほうれん草、5mm位の層を成し煌く鶏油、たっぷりのスープから僅かに覗く酒井製麺の麺と、正に鉄壁な布陣と言えるでしょう。
先ずはスープを啜ると、クリアな豚骨感・カエシ・鶏油が織りなす鬼のバランス感は秀逸で旨味が広がります。
酒井製麺の短い麺線の平打太麺は、ジャストな茹で加減で、モチモチ感と、噛み切る際に小麦の密度を感じさせてくれる程好い抵抗感をしっかりと味わえる出来栄えですね。
大判で若干厚めに切り出されたチャーシューも、しっかりとした塩味が効いて、煮豚タイプ乍ら肉の食感も感じられます。
板海苔、ほうれん草も、双方高品質で手堅く脇を固めてくれます。
本日提供され一杯は、高次元で纏まった出来栄えであるのみならず、クレンリネス、接客を含め全体的にも “寿々㐂家” さんに勝るとも劣らないと思われますね。
此処湘南の地で、本物の家系ラーメンに出逢えましたわ、御馳走様でした。
111-2019
2020/08/09 更新
家系ラーメンの雄である “寿々㐂家” さんからの独立店です。
2022/01/06 更新