kasuganomichiさんが投稿したブション(京都/河原町)の口コミ詳細

kasuganomichi 嚐味隨想                           メインテーマは「京都の好きな店を再訪」

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ブション京都市役所前、三条、神宮丸太町/フレンチ、ダイニングバー、ワインバー

9

  • 夜の点数:4.6

    • ¥3,000~¥3,999 / 1人
      • 料理・味 4.6
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.2
      • |CP 4.6
      • |酒・ドリンク 4.2
9回目

2019/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥3,000~¥3,999
    / 1人

王道のはしご再び①

4.7[ 料理・味4.7 | サービス4.5 | 雰囲気4.4 | CP4.7 | 酒・ドリンク4.4 ]が私の評価です。


連れの提案で今回もかなり王道パターン。

ブションから酣へ。これもかなりの鉄板ですね。

ブションには8時半に予約して入店。

あとがあるのでいつもより軽めの注文で。

シャルキュトリ盛り合わせ1人前をシェアして前菜に。

メインはサーモンのポワレ、グルノーブル風と
京都特産ぽーく、豚ロースのグリエ

シャルキュトリはいつものように内容盛りだくさん。写真は1人前の半分。あらかじめシェアして盛り付けてもらいました。

サーモンは何とも肉厚ですが巧みに火が入っており、付け合わせも十分にいろいろと。

豚ロースもしっかりした焼き加減です。ポテトとチーズのケーキは連れのお気に入り。

飲み物はハウスワイン白のカラフェで。

いつもだったら前菜2、主菜1にチーズと生ハムなんて平気で食べちゃう我々なので、玉ちゃんちょっと心配そうに
「今日は軽いですね」と

そうなんですよ、これから2軒目があるのでね。


店内は相変わらず繁盛、フランス人らしい観光客家族、9歳になるお誕生日のお嬢さんとご両親など。デザートのときに皆で歌ってお祝いを。

いつもながら気持ちのいい小箱、人気のほどがわかりますね。


ごちそうさまでした。

  • シャルキュトリ盛り合わせ

  • サーモンのポワレ

  • 豚ロースのグリエ

2019/07/14 更新

8回目

2018/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

年中恒例行事といえば・・・

さあて、例年の行事、ボジョレーヌーボー解禁パーティです。

お知り合い数名がいらっしゃいますので早めに11時15分くらいにお店に入ると、玉田君が「あー、kasuganomichiさん一番乗りでーす」と。

ボトルの写真などを撮ってから座り、なんか欲しいなーと思っていたら松井さんが「ありますよ、去年のヌーボーが」と。


さすがわかってらっしゃる。いただきましょう。これは違法行為ではありませんよ。

なお支払いはすべて前払い。最初の1杯と3種のタルティーヌ(生ハム、リエット、タプナード)がセットで1000円。


常連さんたちが徐々に集まってきて、私のお連れさんも揃ったあたりで日付変更線が。ラジオの時報を聞きながら、みんなで乾杯、何となく楽しいのですわこれが。今日は幾★の織田君、イルピアット円町のSぼん、みくりの西別當さんなど業界の方も参加。深夜の行事ならではです。

こちらならではの、リヨンのおつまみがふんだんに用意されております。注文したのは、
ポムフリット
グリーンサラダ(以上300円)
チーズ盛り合わせ
ソーシッソン アン ブリオッシュ ソーセージのブリオッシュ添え
グラドゥブル ソテー 牛の第一胃
セルヴェルドカニユ(写真なし)織物職人の脳味噌 生乳のチーズと生クリームのなんちゃって脳味噌料理。
タブリエドサプール 工兵の皮エプロン 牛の第二胃のフライ
クネル 白身魚のすり身
アンドゥイエット 豚の大腸
リヨンソーセージじゃが芋サラダ添え(以上500円)

どれもこれもおいしい。若いワインにもよく合います。

皆でわいわい楽しんで、いつの間にやら1時を過ぎてしまいました。明日のこともあるのでそろそろおいとま。

年に一度のささやかなお祭りです。ごちそうさまでした。


  • 店内1

  • 去年のヌーボー

  • 三種のタルティーヌ

  • チーズ盛り合わせ

  • グリーンサラダ

  • ポムフリット

  • ソーシッソン アン ブリオッシュ

  • グラドゥブル ソテー

  • クネル

  • アンドゥイエット

  • リヨンソーセージじゃが芋サラダ添え

  • タブリエドサプール

2018/11/15 更新

7回目

2018/09 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

ぎりぎりセーフ!で合流成功の巻

4.7 [料理・味 4.7 サービス 4.5 雰囲気 4.4 CP 4.7 酒・ドリンク 4.3 ]が私の評価です。


連れの伊丹到着はやはり大幅に遅れてしまいました。最初夕方に合流するつもりでしたが、こればかりはしかたありません。

私は9時前に入店して、とりあえずワインと前菜を注文します。

Gentil d’ Alsace Méitiss 2015   4800円
久しぶりに私がワインを選びます。やや緊張。

なかなかにおいしい。いろいろな品種を混ぜていますが、素直な感じです。

前菜は
オマール海老のテリーヌ
Terrine de homard

それにしても週末で混んでいるだけでなく、お客の過半数がけと、じゃなかった、フランス人らしき在住者のみなさん。
やはり人気があるんですね。

香港などでも、香港人がにぎる寿司なんか、一発で良しあしがわかるのがこれだそうで、つまり日本人駐在員客がどれだけ支持しているか。

さて、ここは最終入店9時半、できればそれには間に合ってほしいところ、その数分前にご到着、玉田君もほっとした様子です。

さて、前菜はもうオマールを半分以上残してあるからそれにして、主菜をお願いしましょう。

子羊肩肉のブロシェット ローズマリー風味
Brochette d’agneau au romarin

若鶏胸肉のフォワグラ詰め 粒マスタードソース
Blanc de poulet farci de foie gras, sauce moutardée

仔羊のブロシェットは香草がいい感じ、トマトもうまい。若鶏は何度がいただきましたが、やはり隙のない仕上がり、濃厚なフォアグラとあっさりした鶏むね肉が良い組み合わせです。


ああ、本当はこれからに行くつもりでしたが、おたがい疲れ切っており、あえなく帰投。ま、しょうがないよねこういう日は。

予約時間の変更を含めてお店には迷惑をかけてしまったので、連れが心ばかりのお土産を。


ごちそうさまでした。


  • 在住仏蘭西人が目立つ店内

  • オマール海老のテリーヌ

  • 子羊肩肉のブロシェット ローズマリー風味

  • 串からはずしていただきます

  • 若鶏胸肉のフォワグラ詰め 粒マスタードソース

2018/09/16 更新

6回目

2018/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.7
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

疲れが吹っ飛ぶ庶民派ディナー

4.7 [料理・味4.7 サービス4.5 雰囲気4.4 CP4.8 酒・ドリンク4.3]が私の評価です。


今日はブションで大阪から仕事帰りの連れと合流です。お疲れさま。無事に合流してメニューを拝見。

選んだのは、

前菜として

Carpaccio de dorade crue
鯛のカルパッチョ バジル風味サラダ

Assiette cochonnaille
自家製シャルキュトリの盛り合わせ

主菜として

Blanc de poulet farci de foie gras, sauce moutardée
若鶏胸肉のフォワグラ詰め 粒マスタードソース

Couscous d’agneau(Brochette et Kefta)
子羊のクスクス

でございます。


まずは白ハウスワインカラフェで乾杯。鯛のカルパッチョ、バジルのソースが実にいい風味です。そしてたっぷりの野菜、最初はちょっといつもより酸っぱいかな、とも感じたのですが、これが食べ進めるとともにどんどんおいしく感じる。我々、とくに連れは最近お疲れ気味でこういうのがまさにぴったりです。

シャルキュトリもいつも通りに多種多様な部位と味付けで文句なし。下手したらこれで満腹になりそうですが、今日は二人とも腹ペコですので問題ありません。


メインの若鶏、最近栄養の面でいろいろ話題の胸肉ですが、これがフォアグラと合わさるとこういう仕上がりですか。おいしい。ほんとにおいしい。付け合わせのチーズガレットもすばらしい。

そして2回目のクスクス。仔羊肉の腸詰、串焼、そしてキョフテ(肉饅頭)の三役そろい踏み。仔羊肉のスープとお野菜がこれに加わり、辛いソースを好みで入れてクスクスをいただきます。

今日は特に饅頭がいい出来でございます。そして、玉田君に無理をいって、あまった辛味スパイスソースは自宅に持ち帰り、手製のカレーに加えるという大胆な作戦。いつもわがままですみません。そして、実行したらほんとにうまくなるのです。


いやああっという間のお食事タイム。本来であればこれにチーズ、生ハムというデザート(?)に赤ワインと進むのですが今日は連れの希望で久しぶりの訪問。ですからこれで打ち止めです。お値段1人4000円ちょっと。いやもう大満足ですな。


いつもながら、丹精込めたお皿と素朴だけど客を飽きさせることのない正統派の味付け。気取らないが楽しませようという精神あふれるサービス。だからこそ今日も大盛況です。


ごちそうさまでした。


追伸 HPにも上っていないドリンクメニュー写真を載せました。よろしければご参考までに。


  • ドリンクメニュー1

  • 白ワインカラフェ

  • パン、バター、オリーブ

  • シャルキュトリ盛り合わせ

  • 鯛のカルパッチョ

  • 若鶏胸肉のフォワグラ詰め

  • 子羊のクスクス1

  • 店内

  • 自家製カレーに添えて

2018/07/15 更新

5回目

2018/03 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

今年もよろしく、っておいおい(1)

4.7 [料理・味4.7 サービス4.4 雰囲気4.4 CP4.7 酒・ドリンク4.4] が私の評価です。


今日は連れとの現地合流、8時に予約。私が先に着いてしまい、20分以上待つ間にまずはパスティス。そういや、この店以前パスティスって名前だったんですよね。

考えてみれば私は昨年秋のボジョレーヌーボーパーティ以来、連れはそれ以上あいてます。

と、パスティスを飲み切った頃に連れご到着。もう少し早かったら一口あげたのにね。

さっそくメニュー選び。
前菜は
Gras double sauté à la lyonnaise
牛の胃のソテーリヨン風
 と
Assiette cochonnaille
自家製シャルキュトリの盛り合わせ

主菜は
Navarin d'agneau aux pommes
子羊とジャガイモの煮込み
 と
Pâte chaud de volaille en croûte
鶏、豚、フォアグラのパイ包み焼き

まずはカラフェでハウスワイン白。かんぱーい。

やはりシャルキュトリがうまい。豚の腿のハム、顔、そして鼻。鼻がなんといってもキュート。マスタードをたっぷりつけて。野菜もいっぱい入ってますよん。

牛の胃は何度もいただいていますが我々の好物、安定したうまさ。これもマスタードが合います。

メイン、実はなぜかこれまで一度も食べたことがなかった仔羊煮込み。じゃが芋もいい感じ。何よりも、ほろりとほどける仔羊の肉がすばらしくうまいの、これ。
玉田君も「実はこれが一番おいしいと思います」とのことで、それも納得。

パイ包み焼きもしっかりとした焼き具合、パイ生地に中味の旨さが上手に伝わってどこもかしこもおいしいという仕組み。

メインのころにはすでに赤ワイン。奮発して5500円のやつ。しっかりと土の薫りが残り、手強い肉料理にも負けません。


金曜日の夜、当たり前のように満席。とくに中央に鎮座する中年親爺とレディたちのグループがにぎやか。一目でわかる、日仏会館の語学仲間と教師たち。

この店には在住フランス人がいっぱい来ますが、だからといってそれがスノッブな雰囲気にはみじんもなりません。理由は簡単。京都の外人さんって東京などと違い、失礼ながらむちゃくちゃ貧乏な人が多い。典型的なのが語学教師たち。身なりも派手さがなく、安くてうまくて量が多いこの店が頼りという方々。

しまいには写真撮影用に「フランス語入門クラス打ち上げ」なる文字板を取り出して。

彼らを含めて皆さん大盛り上がり、それに対抗すべく店員さんたちも大声で。それが悪循環ではなく、いかにもビストロらしい好ましい喧騒を産んでいます。これがまた好きなのですよ。

少し暇をみつけて玉田君が新人の若い女性店員を紹介してくれました。あ、知ってるこの子。


ちょっと前までオタンペルデュにいたでしょ。
「あ、はい、私もおぼえてます」
盛大にひっくり返してたねえ。伝統を受け継いでますよ

とちょっとからかう。(皿などを床に落とすのは松井シェフの得意技)

さて、まだワインも残っているし、いつものパターンでチーズ盛り合わせとハモンセラーノを。生ハムはなんと初のナイフ入れ。しかも新しいブランドのものだそうです。って言われてもわかんないけど。

とと、セーター姿で松井さんも登場。オタンペルデュの営業を終えて、これからお食事だそうです。

さすがにだんだんお客も引いて、でもゆっくりと楽しむ今宵のワインとチーズとハム。

やはりいいです。このお店。いろんな人に会えたしね。今度、原日出子さんに会えるといいね。

辞去したのは10時半くらい、ごちそうさまでした。

  • 店内

  • パスティス

  • オリーブ、パン、白ワイン

  • 自家製シャルキュトリ盛り合わせ

  • 牛の胃ソテーリヨン風

  • 仔羊とじゃが芋の煮込み

  • 鶏、豚、フォアグラのパイ包み焼き

  • …の中味

  • ハモンセラーノ

  • チーズ盛り合わせ

2018/03/17 更新

4回目

2017/11 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.2
    • | 雰囲気4.2
    • | CP4.6
    • | 酒・ドリンク4.2
    ¥2,000~¥2,999
    / 1人

今年もそういう季節になりましたか

4.7 [料理・味4.7 |サービス4.4 |雰囲気4.4 |CP4.7 |酒・ドリンク4.4 ]が私の評価です。


さああて、年に一度のお祭り、というほどのことはないけれど(というか去年のここでのが初参加)ボジョレーヌーヴォー解禁でございます。

Sぼんと、共通の友人2名と4名で参加しました。

メニュー構成や値段はここ数年変わってないみたいです。

最初の一杯+三種のタルティーヌ(リエット、タプナード、生ハム)
1000円税込

二杯目よりのおかわりボージョレヌーヴォー
500円

リヨンの小皿料理各500円

ミュゾーのサラダ 豚の頭
アンドゥイエット 豚の腸
タブリエドサプール 牛の胃の揚げ焼き
セルヴェルドカニュ 絹職人の脳味噌、という名の生乳チーズ料理
サボデのボージョレ風味 あいびきのソーセージ

と、見事なまでのリヨンのブション(ビストロ)で出される郷土料理が並びます。結局メニューにあったなかでリヨンソーセージジャガイモサラダ添え以外全部を4人でいただきました。人数が多いとこういう点で有利ですね。


「雨だと悲惨なんですよ」とは1週前に玉ちゃんが心配していましたがお天気はよし、そのわりに満員ではなかったですね。ネットで情報上ってないからかな。

雰囲気は上々、各店に散らばったりほかに移ったりした若いメートルたちもお手伝いしたり参加したり。松井さんも張り切っておられます。和服姿の女性もちらほらと。


たいそう楽しかったのですが、かんじんのボジョレーのお味は今一つおぼえていない、そういうだめだめな私ではあります。


KBS京都 『原日出子の京さんぽ』「二条通」 2018年1月15日放映

  • 今宵だけの特別メニュー

  • 舞妓さんも参加

  • さあ乾杯

  • 三種のタルティーヌ

  • アンドゥイエット

  • ミュゾーのサラダ

  • タブリエドサプール

  • サボデのボージョレ風味

  • セルヴェルドカニュ

  • KBS京都 『原日出子の京さんぽ』より

  • 同左

  • 同左 右側の女性は元サービスの方

  • 同左 本当に来ますよ!

2018/02/16 更新

3回目

2017/07 訪問

  • 夜の点数:4.6

    • [ 料理・味4.6
    • | サービス4.1
    • | 雰囲気4.1
    • | CP4.5
    • | 酒・ドリンク4.1
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

今宵の主役はクスクスと初孫。

4.2[ 料理・味4.2| サービス3.7| 雰囲気3.8| CP4.0| 酒・ドリンク3.7]が今回の私の評価です。


雨が激しいです。九州北部にて被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。

さて、週末ですが雨のせいもあってかわりとすいておりましたブション。玉田君が用意してくれた、いつものカウンター際の4人掛けテーブルに二人で。

まずは前菜、今日のお勧めから、いつものシャルキュトリ盛り合わせと、ブーダンノワール・アンクルート。

ワインはまず、アルザスの白を。Bott Geyr d’Alsas 4200円。

林檎と蜂蜜の香り。口に含むとバラのような香りも楽しめる。薄い黄金色で輝きがあり、粘度少々、甘味もあるが適度に酸味も感じられバランスがいい。余韻も長めの8秒。いいワインです。アルザスワイン専用のセクシーなフォルムのグラスでいただくとさらにアゲアゲ気分に。


シャルキュトリは豚の普通は捨ててしまうような部位を使い倒すいつものこちらのやり方。頬、耳、首などの一番おいしいところ。マスタードでまとめてくれます。

そしてブーダンノワール、豚の血のソーセージ、今日はパイ包み。もうね、うまいの一言。

さて、主菜の前に赤ワイン。今日はGigondas 5500円。品種はグルナッシュです。コートドローヌ地方でも有名なワイナリーでじっくりと醸造されたもの。甘いベリーの香り。明るい赤色。なめらかなタンニン。エレガントな赤ワイン、守備範囲広し。

メインは、連れが鱸のクリームソース(メニューになし)。これはもちろん白を残してあります。

ほんとはスープ仕立てだったのだそうですが、それがなくなってこのメニュー。でも濃厚なソースが実に美味です。付け合わせ野菜もいつも通りにうまく仕上がって。


私がお願いしたのは、仔羊とクスクス、っていうなんとも愛想のないメニュー。
كسكس‎、フランス語や英語で綴るとcouscous。発祥地はマグレブ地方という北部アフリカ。今では中東、欧州などでよく食べられるもの。デュラム小麦を粗く挽いて水を加え、小さな粒になるように丸めてそぼろ状にした食材です。ただ、私はこれまでクスクスにはあまりいい経験がなく、ここではパスしてきたのですが、今日これを頼んだ理由は単純。

そろそろ、ここで食べたことがなく、投稿したことのないメニューが少なくなってきたのです。
これが食べログの効用のひとつ。お店については相変わらずリピート志向ですが、まったく同じものばかりでもねえ。という以前にはなかった意識。

これがまた、大正解。食べログに感謝。

骨付きの仔羊肉が二つ、それに添えられたクスクス、みたいなのを想像しておりましたら。

まずはクスクス、それに仔羊肉の腸詰、串焼き、そしてキョフテ(肉餃子、または肉饅頭)。
そして、別にたっぷりの仔羊肉のスープとお野菜。これと、辛いソースをクスクスにかけていただくというもの。

3種の仔羊肉料理は実にコクがあっておいしい。しかしこれにスープとソースと野菜を加えて、まぜて食べる。

おいしい料理はどこにでもあるでしょう。でも、愉快で忙しいお皿というのは稀だ。そしてこの一品はまさにそれ。汗をかきかき、仔羊料理の饗宴に酔いしれます。

そして、料理人のいうことを聞かない私の真骨頂、後半にはこっそりとバターも加えてさらに深い味を楽しみました。

と、そこにベルクールグループの総帥、松井さんが自転車に乗って登場。あらびっくり。まずは[a:26028952,幾星]のオーナーの結婚披露宴でケータリングをしていただいたお礼を。そして、彼からもいくつか慶事のお知らせがありました。まずはお孫さんができたそうで。

孫あるある。「はじめて孫ができました」という人が3秒後にすることは、スマホで写真を見せる。

でも実際ほんとにかわいい男の子。次女の長男だそうです。そして、長女さんもご結婚されたとのこと。おめでとうございます。

〆はいつものようにチーズプレート5種とハモンセラーノ。満足です。


またまた楽しい夕食をいただきました。ありがとうございます。

気がついたらお店には我々だけ。そろそろ帰りましょうか。

  • 店内1

  • テーブルセット

  • 白ワイン

  • グラス

  • ブーダンノワール

  • ・・の中味

  • シャルキュトリ盛り合わせ

  • 仔羊とクスクス1

  • ハモンセラーノ

  • チーズプレート

  • 迷彩服

2017/09/22 更新

2回目

2017/02 訪問

  • 夜の点数:3.9

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス3.3
    • | 雰囲気3.4
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.1
    ¥6,000~¥7,999
    / 1人

「火にかけられた鍋」によるドラマに圧倒された夜

2月も下ってきました。早いですねえ。そして気が付いたらまだ今年未訪でしたよ我らのブション。日曜日当日に思いついたので、あわてて電話してみたらやはり満席、でもそこは何とかしてもらえそうな雰囲気だったので、8時過ぎ2名入店。お店がテーブルを抑えてくださいました。感謝。

本日の前菜から豚加工肉盛り合わせ、これは前にも選んだことありますが、毎回内容が違うのでこれにします。あと、レギュラーメニューからリヨン風牛の胃のソテー。
メインは私が子羊の肩肉のブロシェット、連れがポトフ。まあこんな感じで注文終了、しかしこのあと凄いドラマが待っていようとは。


ハウスワイン白カラフェを頼んで、オリーブなどつまみながら待ちます。こちらのハウスワインは赤白ともにラングドック産の安旨ワイン、京都ではレドゥ ギャルソンさんなど多くのフレンチでもハウスになっております。


おやオーナーシェフ松井さんがいらしたよ。三店舗あちこち飛び回ってこのオーナーはたいへんですな。そういうば、私のランチ師匠の佐藤さんのお店に行かれたそうで。って最初に師匠たちが行ったのですが。

豚加工肉盛り合わせ、はいつも以上にいろどり華やか。なにかお皿の上で花火がはじけているような。ゼラチン質たっぷりのシャルキュトリたちが口の中で暴れまくります。
リヨン風牛の胃、これは定番で何度もいただきましたが、今日のもうまいなあ。サクサク、ザクザク、どんどん胃が胃の中に入ってきます。
前菜では添えられたディジョンマスタードが大活躍。豚加工肉には味わいのバラエティを増すために重要、牛の胃には独特の癖を抑えるのに必須。

さて、ハウスワイン赤もお願いして、メインに。羊肩肉は3つの塊と玉葱が串刺しになって登場、その場でお皿に移されました(撮影チャンス逃した!)エシャロットが効いていて、ぶりっとした食感の肩のお肉がまるでまだ生きているように弾む。付け合せのトマトもしっかりとした香草パン粉焼き、こちらのお店は、ただ豪快なだけでない、繊細な気配りがお皿に溢れています。

しかし、今宵の主役はやはりこれ、ポトフでんがな。
pot-au-feuって、「火にかけられた鍋」と言う意味(それだったらほとんどの料理がそうじゃん!って突っ込みたくなります)ですが、とにかく有名な家庭料理です。フランスのお袋の味。しかし当然こちらでは独特の仕上がりが期待できます。

そもそも我々の想像するポトフって、供される前に肉切りナイフ来ませんよね。それだけで期待が高まります。そして登場、ででーん。
大きな牛肉の塊、部位はともずね、にんじん、キャベツ、蕪、リーク、じゃがいもなどの野菜も大きな塊で。そしてにんじんに隠されていましたのは、なんと巨大なる骨髄ではありませんか。

うわーなにこれ。迫力あるビジュアル、そして滋養があふれる牛のスープは別のポットに入っています。浮き身にはバゲット。さらに黒胡椒、塩、マスタード、ピクルスの付け合せが添えられます。

そして大きく穴が開いた後ろ足の骨、小さなスプーンですくうと、まろやかさのあまりとろけそう。骨髄、脳天直撃です。

思わずギャルソンの玉田君に尋ねます。骨髄ってポトフに入れるものなんですか?
「そうですね、地方や家庭によっていろいろだと思います。ただ、以前ポトフをメニューに載せていたら、あるフランス人のお客様が『骨髄入っているか?』と聞かれるので入れてません、と答えると、『じゃあいらない』とおっしゃりました。ですから人によっては必須アイテムなのかもしれません」
なるほどねえ。いつも思うのですが彼の料理説明は簡潔にして的を外さない、見事なもの。

ただしかし、連れによると、あくまでも野菜がね。主役だそうですこのお料理。たしかにそうかもしれません。おそらく今の冬の京都で採れる野菜を最もおいしくしている品の一つ、ではありましょう。あったまるし、なんだか元気が出てきます。最後に、師団本部の皿に残った汁をスープ連隊と合体させて最後の一滴まで。うまい。ひたすらにうまいです。


私はポトフのボリュームに圧倒され予定していたチーズはやめました。連れは例の別腹理論でもって、りんごのバンドタルトを注文。これも良かった。いや、こんなにも薄い生地でタルトができるのですね。軽い軽いパリパリとしっとりしたリンゴがいい組み合わせです。


店内はいつものように活気に満ち満ちていました。お誕生日会もあって少し照明が落とされてのお祝いケーキ、には皆が拍手。明らかに観光客ではないフランス人たちも大勢。彼ら彼女らにとってここは第二のふるさとなのでしょう。


いつもそうですけど、いつも以上に大満足、な夜でございました。ごちそうさまでした。

  • 本日のメニュー外お勧め前菜

  • 白ワインカラフェ

  • パン、オリーブ、タプナード

  • 豚加工肉盛り合わせ

  • リヨン風牛の胃のソテー

  • 赤ワイン

  • 子羊の肩肉のブロシェット

  • ポトフ師団本部

  • スープ連隊

  • 師団本部、骨髄登場

  • ガーニッシュ分遣隊

  • 骨髄完食

  • 夜更けまでにぎわう店内

  • デザートメニュー

  • リンゴのバンドタルト

2017/02/20 更新

1回目

2016/11 訪問

  • 夜の点数:3.9

    • [ 料理・味3.9
    • | サービス3.1
    • | 雰囲気3.3
    • | CP3.7
    • | 酒・ドリンク3.3
    ¥4,000~¥4,999
    / 1人

本物のビストロ

人生初体験
この齢になって、でもまだまだ若造だと頑張ろうとはしているんですが。
最近経験が足りない自分に忸怩たる思いかられるときがございます。

というわけで、今回こちら我が根城ブションさんで、初めてこれに参加してまいりました!

時刻は、11月16日深夜から。そして17日0時に・・・

そう、ボジョレーヌーヴォー解禁パーティです。予約なし、最初の一杯と3品おつまみで1000円、あとは追加ですべてCOD。

正直バブルのときの乱痴気騒ぎには眉を顰めましたし、そもそもヌーヴォーのような若いワインはそれほど好みではないし。そして、「でも季節もんですから」とほぼ毎年(解禁日ではなく)『はなれ西岡や』さんの西岡君がいいのを見繕って用意してくれたのを夫婦でいただいたりしていました。

ただね、毎年ブションでこれやってるのは知っていたのですが、たいてい連れが京都にいない時で、一人での参加はためらわれる。そこで頼みのSぼんを誘うと二つ返事で同行してくれました。


ベルクールグループのオーナー、松井氏やそのご家族も、あと厨房やフロアでかつて働いていたOBOGたちの姿も。
あちこちで旧交を温めます。旦那さんに連れられた芸妓はんもお一人いてはりました。

そしていよいよカウントダウン、松井さんの音頭で一斉に乾杯!!

さすがにこちらが吟味したもの、うまいです。最初のおつまみは、リエット(豚の首肉を脂煮してほぐしたパテ)、ハモンセラーノ(スペイン産熟成生ハム)、タプナード(黒オリーヴのペースト)の3種。

追加では、アンドゥイエット(豚の大腸の腸詰)。フランス人でもダメな人がいる強烈な個性。マスタードをたっぷりつけて頂きます。Sぼんの反応は・・・OKでしたー。さらにもう一つ内臓系のソーセージを。

最初のとは違うやや高級な銘柄も、松井さんのご示唆に従って試してみました。どれもほんとにおいしく、そして雰囲気が楽しくて。ただこれは一人参加じゃきついですね。Sぼんありがとう。

しかし、深夜にもかかわらず、またHPなどで告知もしてないのに、あとからもどんどんお客さんがやってきはります。これはそろそろ失礼したほうがよさそう。タクシーを呼んでもらって、退却です。

来年は連れと来たいものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・
連れのお友達との楽しい週末、最後はブション。遅れてきた方もいて、総勢7名の宴会です。いろいろ食べたのですが、会話にかまけてあまり料理の写真や料理名をきちんと押さえておりません。

憶えているのは、肉系前菜がうまかったこと。私はウサギのテリーヌ。
連れは豚肉加工品盛り合わせ。

メインは連れがハラミのステーキ、私がまたもや馬肉のタルタル。ここ初めての方も多いので、ちょっと出し物的に注文してみました。

あとデザートをいくつか頼んでシェアしました。少し食べてみましたがここは甘いものもお酒と合うように仕上げています。

わいわいと楽しい時はあっという間に過ぎていきますね。

ワインもハウスワイン赤白をどれだけお替りしたか。皆さん酒好きかつ健啖家で、まさにこちらはうってつけ。

ごちそうさまでした。
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(2016年10月)
しばらく連れとは会えません。またしても地球の裏側に行ってしまうので。

てことで最も愛する食肆の一つで夕食を。

結婚して20年。彼女は20台。私は30台。最初の頃はういういしかったなあ。新婚旅行で最初の到着地はミュンヘン。クリスマスイブですからホテルのレストランを予約。そこのテーブルでボーイさんと冗談口を交わしていると、連れが何だか知らないけどうっとりとしている。どしたの?
「私、そういうこと出来る人と食事したことないから」

嬉しかったと同時に、こりゃあチョロいな、とも思いました。

しかし、考えてみたら私が大学生の時、連れは小学生。成長曲線の角度の差は予想以上に大きくて、彼女の食体験、旅行体験、英語力はどんどん私に追い付いてくる。(英語はまだ上だと思うけど)

今回の南米への出張で、行ったことのある国・地域数はついに追い付かれます。

正直ちょい複雑な気持ちであります。


てなことを考えている私を尻目に連れはワイン選びに余念がない。

前菜は ブーダンノワール、豚肉シャルキュトリ盛り合わせ、いずれも本日のお勧め。
主菜は 鶏胸肉のフォアグラ包み、牛腿肉の詰め物

まず白、リースリング。Trimbach 2013

玉田君がうれしそうに、「これ、格好いいでしょう」とアルザス地方特有だというま新しいグラス。たしかにおしゃれ。「でもこれ、どこまで注いでいいのかよくわからないんです」

ブーダンはパイ包みで。しっかりと血の旨みを楽しめます。
シャルキュトリは豚の鼻入り、耳入り、腿のハムの3種。なかなか面白い陣容ですね。

メインに移るころに赤も注文。

Rasteau 2013

鶏の胸はやはり少しパサつくので、フォアグラとバターも少しくわえて。詰め物はマカロニグラタンと共に。中にはミンチ状の牛肉やうずら卵など。

うんうん、松井さんがいなくても、十分においしいですなあ。

〆はいつものようにデザートではなくチーズと生ハム。

そういえば披露宴は当時のベルクール(現パールデュー)を貸し切りでやりました。ベルクールグループとは今でも深くお付き合いを続けております。今後ともよろしくお願い致します。
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2016年5月
My Pig Snout Story
皆様は豚さんのお鼻って食べたことあります?ある!という方は1000人にお一人くらいでしょうか。しかし、たいていそれは細切りでゼリー寄せみたいになっているでしょう。いわゆる!といういかにもな形をそのままお食べになったことがある人はおそらく少ないでしょう。
私もこれ初めていただきました。その経緯については以下の通りです。

今日は連れが富山から戻るので、とりあえず家飲み、閉店前の伊勢丹にて連れが安いものを買って帰るというよくあるパターン・・・。

のはずでした。しかし、人生常に驚きの連続、連れが疲れたので缶チューハイのロングをお飲みになり、おかげで寝過ごして新大阪まで行っちゃうという事態。お嬢さん、次からレギュラー缶にしておいてください。

ということで伊勢丹はとうに閉店してしまうし、あらためて予定変更、しかしブションって木曜定休のためか、水曜って混んでいることが多い。躊躇しながら電話、なんとか通じて9時半までに入店したらOKと玉田君。

さあ、気を取り直して、9時前に合流が出来ました。結果的に連れが早く到着し、すでに注文済み。

前菜は私がオマールエビのテリーヌ、連れはリヨン風牛の胃のソテー
白ハウスワインのカラフェ

主菜は連れがいつもの馬肉のタルタル、そして私が・・・

豚の頬肉と鼻のソテー(料理名は適当)ここで玉田君にこの料理にはワインは白か赤か、尋ねてみると・・・
「ええっと、たぶん赤、かなあ。ってこの皿は松井が適当に作っているので私も十分把握してないんですよ」
と苦笑しながら。白が少し残っているので、赤を追加します。

他のお皿はすでに前報にて言及しておりますので、この料理だけ詳しくご説明いたします。
持ってきてくれた若手のボーイさんに、思わず、この見かけ漫画みたいだね、と言うと彼も苦笑。

まずは、頬肉。私は頬を赤ワインでとろとろに煮たりするのが、ややありきたりで物足りないと感じておりましたので、これは我が意を得たところ。頬っぺたってやはり筋肉質なんだな、と納得するぶりぶりっとした食感。ナイフがさくりと入り、ソースとからめていただきます。付け合せの野菜が多彩でおいしい。インゲン豆、グリーンアスパラ、人参、ヤングコーン、マッシュポテト。

そして、いよいよお鼻ちゃんです。色は薔薇に近いピンク。表面はプリプリっとしていて、しかし中味はまさにゼラチンそのもの。味は少し透明感のある、しかしソースを吸って実に深いコクを帯びております。人生初体験、さてその背景には・・・

午後7時45分、kasuganomichiブションに電話予約。玉田君が出て予約完了。
午後8時過ぎ、厨房の松井さんに我々の急な予約が伝えられる。
松井さん、細切れにして翌日サラダ仕立てのランチメニューにでもしようかと考えていた豚の鼻を急遽キープ、料理の構想に取り掛かる。
午後9時、連れブション到着、メニューにない一皿としてこの料理が告げられ、連れ即注文。(豚の鼻と聞いて頼まないわけはない、ことは先方百も承知)
そして今このお料理がここにあるわけでございます。

客の嗜好、そして性格までご存じのシェフ松井さんならではの展開、まいりました。

赤ワインおかわり。
そしてデザート、いつものチーズと生ハム、というパターンを今日は破って。

連れが、ディスプレイで出されていて気になっていたというウフアラネージュ。日本語で言うと「淡雪風の卵」。加熱したメレンゲにカラメルソースがかかっております。私は一口だけ、しかし抑えられた甘味が魅力的、フランスの伝統菓子だそうです。

私はフロマージュブラン、クリームソースがけ

生乳を固めたもの、正にフレッシュそのもののチーズ、これにダメ押しのクリーム。軽やかで、爽やか、これから暑い時期にぴったりのデザートです。砂糖が添えられて来ますがかけずに、むしろ塩胡椒という方法もありとは松井さんのご説明。

いやいやいや、満足度の高い夕食、まことに堪能いたしました。さて、8月いっぱいで松井さんはオ・タン・ペルデュに移られるそうです。若手の旅立ちのたびに穴を埋めるべく移動、オーナーって大変ですね。
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(2016年4月)
Chef Matsui Returns to the Kitchen!

4月から松井さんはブションの厨房に入られました。少なくともパールデュー新装開店以来かれは黒服一本でしたし、ベルクールでも白波瀬君をシェフに据えてからはあまり料理されていないはず。
なんだか、アンソニー・ボーデイン氏がNY・レアールのキッチンに戻って後輩にしごかれるお話しを思い出してしまいます。

というわけで、興味津々、冷やかし半分で二人ででかけることに。入店するとすぐ彼の顔がキッチンに見えます。

今日の選択は、
オマールエビのテリーヌ
鯛のカルパッチョ

一枚開きのウズラのポワレ、アーティーチョーク入りリゾット
カスレ

今日は全体的に淡白なお料理を選びました。アメリカ長かったからこうなるのでしょうか。
ハウスワイン白カラフェで。

オマールは私の定番。すっきりとした味わいです。カルパッチョも酢の効かせかたがうまい。白ワインあっという間におかわり。

ウズラのポワレ、筋肉質の鶉肉、ほわほわしてクリーミイなリゾットとの組み合わせの妙。
カスレとは、フランス南西部の豆料理。白いんげん豆の、鴨、豚、ソーセージ入り煮込み。名前の由来にもなったカソール(cassole)という土鍋に入れ、長時間煮込んで作るもの。玉田君から「今日いまちょうどあと一人前残ってまして」とのこと、それで注文しましたけどこれがうまい。
テーブルまで土鍋で運び、それをうやうやしく若いウェイターさんがお皿に移し替えてくれます。
お豆は当然、肉類も適度にとろとろ、家庭的なお料理ですが家ではなかなかできないのがこのカスレ。

赤ワインカラフェをいただいていると、松井さん登場。お疲れ様です、大丈夫ですか?しんどいんじゃない?
「いえいえ調子はいいですね、むしろ気持ちいいくらいです」と少し汗をかきながら笑顔で。
それは頼もしいけど、どうか無理はなさらないように。

仕上げにいつものチーズ&ハモンセラーノ。酒飲みには最高のデザートになります。

ごちそうさまでした。


トイレ お店の奥に男女別なし個室2、非ウオシュレット洋式
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(2015年11月)
今日はブションで連れを含めた4名で7時半に予約して入店。

私は フォワグラのテリーヌ
連れは エスカルゴとシメジのブルゴーニュ風カソレット

メインディッシュとして、

私が 一枚開きのウズラのポワレ、アーティーチョーク入りリゾット
連れが 牛肉のブルゴーニュ風赤ワイン煮込み


4人とも呑兵衛なのでハウスワイン赤白を大き目のカラフェで用意してもらい、基本手酌でまいりましょう。

こちらのフォアグラは安定したうまさ。まさに王道の味。
エスカルゴもおいしい。白ワインと合います。

ウズラは少し淡白な肉質ですが、上手に仕上げてあります。リゾットがまたうまいんだ。
牛の赤ワイン煮込みは濃厚な味わい、これは赤ワイン出動です。

今日は事情があって我々はデザートチーズ類はなしにしまして、二人を残して先にお店を出ました。

おいしかった。
みなさん満足されたようで。
あしたは晴れるかな。
いい一日でありますように。
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(2015年8月)
今晩は連れとの待ち合わせ場所は、ちょい変わっていて、高瀬川沿いにあるギャラリー。友達のアーティスト、Kちゃんとその大学時代のお友達や先生方の作品展です。ただ、土曜日の夕方の京都というだけで混雑するのに、強い夕立も降ったため、連れの到着が遅れそうです。午後7時には画廊が閉まるので、やきもきして待っているとやっとこさ到着。ほっとして、Kちゃんの作品ご説明を聞いて、芸術的な空気を満喫することができました。そして、7時すぎからブションで夕食です。

土曜日のわりには空いています。今日の注文、
前菜 牛の胃のソテーリヨン風   温製ソーセージのレンズ豆添え
主菜 リヨン風クネルのグラタン  鷄・豚・フォアグラのパイ包み焼き
ハウスワイン赤

あいかわらず連れはリヨン風。ブレないというか、ワンパターンというか。

牛の胃。トマトや赤ワインで煮込むのが一つのやり方ですが、今日は玉葱、キャベツを細かく刻んで、ややビネガーも効いた味付けで、夏向けの一皿。
温製ソーセージ。アスパラが入っているなんとも美味なるソーセージと、レンズ豆が相性よし。さらに、上質のマスタード、少しクリームが加えらえて滑らかな味わい。
クネル。定番ながら我々の心を捉える一品。エビが大ぶりで食べ応え満点。
フォアグラパイ包み。3者がパイの中で渾然一体となって、素晴らしくジューシー。

どれもワインが進むので、今日は久しぶりにボトルオーダーを。Laroche-Clauzet Médoc 2010 カベルネ・ソーヴィニヨンとメルロー。 熟した果実味、ヴァニラの香り、タンニンもしっかりと感じられる、芳醇なフルボディ。玉田君のご説明では、初代世界最優秀ソムリエ、ジャン=リュック・プトー氏が直接シャトーを訪問して調査し、試飲のうえ厳選したワインだそうです。


で、いつもの仕上げはデザート(今日はピーチメルバを始め魅力的なラインアップでしたが)ではなく、チーズと生ハムで。ギャルソンの男性バイトももはや驚かず、いつものですね、とうなずく。そして、テーブル横のカウンターで汗をかいている良く冷やされたハウスワイン白が妙においしそうで、それも追加注文。

空いている、と思ったら飛び込み客ががんがん来て、午後9時過ぎで満席状態です。

楽しく飲み食いをさせてくださいました。ごちそうさまでした。
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(2015年5月)
今日は、少しつらい出来事がありまして、家で食事というより「ブション」に行こう!という気になってしまったわけです。我々にとって、こちらはそういうお店。8時半予約して入店。最近お気に入りのバーカウンター沿いのテーブルに。

そういえば、以前NHKの「世界入りにくい居酒屋」(いいシリーズ!)でリヨンのCafé des Artisans le Boushon de Muriel a LYONが紹介されていました。これを見ると、「ブション」がどんなものかもわかるし、あとリヨンの料理が食べてみたくなることは必至です。

最近再放送でこれを見てしまった我々のオーダーは、したがってリヨン色の強いものに。
前菜 リヨン風サラダ・鯛のカルパッチョバジル風味
主菜 リヨン風クネルのグラタン・鶏胸肉のフォアグラ包み

4皿のうち2つがà la lyonnaiseであります。

前菜、リヨン風は、ポーチドエッグをのせて、ソーセージ、カリカリに焼いたベーコン、クルトン、野菜を混ぜたもの。鯛のカルパッチョもそうですが、サニーレタスに和えているヴィネグレットソース(酢・油・塩胡椒)がシンプルながら丁寧に作られている。

クネルは、リヨン名物の魚介を使ったはんぺん。これにエビなどを加え、こってりとしたソースをかけて焼いたもの。魚料理で赤ワインを要求する典型的な一品。うまいねえ。
胸肉もしっとりとした肉質とフォアグラの濃厚な味わいがマッチ。どれも赤ワインがどんどん進みます。

〆はチーズ5種と、あと生ハムをお願いしましょう。玉田君はえっ、という顔をしましたが、酒飲みにはこれでいいんです。

で、今夜気が付いたのは、玉田君のサービスぶり。今日の客は約半数がフランス人。たぶん京都在住。私はフランス語とんと駄目ですけど、彼の言葉が少々たどたどしいのはわかります。でもね、愛嬌が服を着ているような彼の接客は、本当にフランス人ロコの心をつかんでいます。

楽しい一夜となりました。

http://www.tripadvisor.co.uk/ShowUserReviews-g298564-d1172495-r285459900-Le_Bouchon-Kyoto_Kyoto_Prefecture_Kinki.html
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ブションのフロアが松井さんから玉田君に交代。旧「パスティス」時代までさかのぼると確かでないが、玉田ブションにはおじゃましたことがない。ということで早速訪問。と、その前に、お店の前を通りかかって遠目で店内をのぞき見ていたら、玉田君めざとく私をみつけて、「ぜひおこしくださあああい」と寺町二条界隈に響き渡る声をかけてくれるのでありました。

週末で大混雑だが、なんとか予約を入れて7時2名で入店。

前菜 オマールのテリーヌ
   エスカルゴとシメジのブルゴーニュ風カソレット をハウスワイン白で。

主菜 一枚開きのウズラのポワレ、アーティーチョーク入りリゾット(写真なし)
   馬肉のタルタル   をハウスワイン赤で。

で、感想。料理もサービスも、まったく落ちていない。むしろ清々しい活気を感じる。お客さんの多くも、若い新体制での発展を期待している風情。どうかがんばってください。
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奇しくも松井さんのブション最後の日に、友人と3名で予約。満員なのでゆっくりお話しもできず。でも彼が張り切っていることはわかりました。

前菜 タンポポとベーコンのサラダ、豚顔肉のサラダ、エスカルゴとしめじのブルゴーニュ風カソレット。
主菜 牛ハラミのグリエ・エシャロットソース、ペルドロー(やまうずら)のシャルトルーズ、馬肉のタルタル。

タンポポの苦味の効いたサラダが秀逸、ペルドローも美味、いつものタルタルもいつになくおいしく感じる。気のせいでしょうか。

締めはチーズ盛り合わせと、ハモンセラーノ(生ハム)。

ハウスワイン赤、何回お替りしたか、記憶なし。

ごちそうさまでした。さあ、第二幕の始まりです。


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オーナーの松井氏とは、かれこれ30年のおつきあい。銀閣寺の旧ベルクール開店直後以来です。
彼がこちらに移ってから、頻繁に通うようになりました。
雑然とした雰囲気、安いお値段、はずれのないメニュー、私のタイプのお店です。

今年もよろしくお願いいたします。

二人で予約して入店。いつものペラペラのメニューとにらめっこ。猪の前菜に注目しましたが、線で消されているので売り切れなのでしょう。気を取り直して、ファアグラのフラン、パテドカンパーニュ、ペルドローのロースト、馬肉のタルタルを注文。どれも非のうちどころないおいしさでした。前菜を食べ終わりかけたところ、松井さんが小皿に「ほんの少し残ってましたので」と猪肉を出していただきました。我々の好みをご存じで、本当にありがたい。

馬肉のタルタルは、小さな丸テーブルのうえでパフォーマンス的に最後の仕上げがなされてから供されるので、他のお客さんの注目を浴びることになります。生肉だけに、何が入っているのか一目瞭然で、これも楽しいサービスです。

ワインはたいてい、ハウスワインのカラフェ500mlを2ついただいてしまうことになります。

次の日からお休みにはいり、フランス弾丸旅行だそうで、いつになくそわそわしている様子のオーナーでした。

ごちそうさまでした。

  • 準備に大忙しのスタッフ

  • オーナー松井知之さんとは32年のお付き合いです。

  • 芸妓さんもおいでになりました。

  • Sぼんが同行してくれて助かりました

  • 生ハム、リエット、タプナード

  • アンドゥイエット

  • 内臓のソーセージトマトソース

  • スペシャル前菜メニュー

  • 豚肉加工品盛り合わせ

  • ウサギのテリーヌ

  • 今回のタルタル仕上げは玉田君

  • 馬肉のタルタル

  • ハラミステーキ

  • デザート1

  • デザート2

  • デザート3

  • 2016年10月。可愛いグラスで乾杯

  • シャルキュトリ盛り合わせ

  • ブーダンノワール

  • ・・の中味

  • 赤はモンラッシェグラスで。

  • 胸肉のフォアグラ包み

  • 腿肉の詰め物

  • アップ

  • 中味

  • マカロニグラタン

  • チーズ

  • 生ハム

  • 2016年5月。オマールエビのテリーヌ

  • リヨン風牛の胃のソテー

  • 豚の頬肉と鼻のソテー

  • 馬肉のタルタル準備完了

  • 今日は若手のボーイさんが担当

  • 馬肉のタルタル

  • ウフアラネージュ

  • ウフアラネージュアップ

  • フロマージュブラン

  • 2016年4月。鯛のカルパッチョ

  • 一枚開きのウズラのポワレ

  • カスレ

  • 店内

  • 2015年11月。フォワグラのテリーヌ

  • エスカルゴとシメジのカソレット

  • 牛肉の赤ワイン煮込み

  • 8月の前菜メニュー

  • 主菜メニュー

  • デザートメニュー

  • 温製ソーセージのレンズ豆添え

  • オリーヴが付き出しです。

  • クネルには大きなエビがたっぷり

  • 鷄・豚・フォアグラのパイ包み焼き

  • 中はこんな風です。

  • 今日のチーズはブルーが多くて好き。

  • 心なしか盛りがいいハモンセラーノ

  • Laroche-Clauzet Médoc 2010

  • ジャン=リュック・プトー氏のサイン。

  • 5月訪問時、リヨン風サラダ

  • リヨン風クネルのグラタン

  • 鶏胸肉のフォアグラ包み

  • 本日のチーズ

  • 生ハム。酒飲みのデザートオーダーに驚いた玉田君、松井さんの時より盛りは控えめ。

  • 4月来訪時 生ハムの乗ったカウンター

  • バター・オリーブ・パンと白ワインでスタート

  • 猛スピードで仕上げられる馬肉タルタル(玉田君ヴァージョン)

  • 2月1日のメニュー

  • ハウスワイン500ml

  • タンポポのサラダ

  • 豚顔肉のサラダ

  • エスカルゴ

  • 山うずら

  • 牛頬肉

  • 猛スピードで仕上げられる馬肉タルタル(松井さんヴァージョン)

  • ぼけててすみません。猪肉のサラダおすそ分け

  • チーズと生ハム

2016/11/20 更新

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