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せっかくの盆休みなのに、コロナの影響で本来の趣味である登山に全く行けない私の、盆休みメインイベントになります。 『蒼(あお)』さん。 今年1月にオープンしてあれよあれよと言う間に食べログ4点オーバーの超〜予約困難店。 多数のマイレビ様から高い評価を受けているもののネットで調べてもシェフの経歴、顔がイマイチ見えず眉唾ものでの訪問です。 そもそもイノベーティブやらフュージョンやらにイマイチ萌えない私は、当店の口コミ40件を全てチェックして予習をします。 口コミによるとフレンチ出身?の峯村オーナーシェフと尾山台の『オーボンビュータン』出身のパテシェ兼ソムリエの塩谷さんのお店らしい。 お店の専用ホームページは無く、予約はオマカセサイトのみです。 コースは23000円の一本勝負。 普段1万円前後のフレンチを食べて十分な感動を頂いている私ですが、この価格はロオジエなどグランメゾンクラスのお値段。 それだけ素晴らしい食材を駆使したお料理が出てくるのか、それとも最近流行りの単なるボッタクリのお店かドキドキ。 先日訪問した広尾のヌーベルシノワで撃沈してトラウマになっていた私には、危うく予約を止めようかと思ったほどであり、期待半分、不安半分での訪問です。 18時から一斉スタートなので、遅刻は厳禁。 なので早く来て六本木ヒルズの『美味しい浮世絵展』を観て時間調整することにしたのですが、これがやばかった。 浮世絵で表現された江戸時代の天ぷら、寿司、うなぎなど食べ物が実に旨そうであり、私の胃袋は完全に腹ペコ。良い準備運動になりました(笑) 場所は六本木駅から西麻布交差点へ向かう途中とゆうか、ほぼ西麻布交差点の見た目派手な建物の2階。すぐ近くには大好きな『オルタナティブ』がありますね。 15分前に到着すると、早すぎたかまだ扉に鍵がかかっているので外で待つことにしましたが、数分して開きます。 お一人様で初心者の私は当然1番下座に案内されます。この位置からだと厨房の奥が見えなくてちょっと残念。 ■店内の雰囲気 店内はカウンター8席のみで間隔はこのお値段のお店にしてはちょっと狭いでしょうか。 このクラスならもう1つくらい席を間引いて欲しいところですが、奇数だとうまくはまらないかもですね。 本日もコロナに関係無く、当然の満席です。 厨房には黒い調理服の峯村シェフと若いアシスタントさん、サービスは塩谷さんと若い女性の合計4人のオペレーション。 シェフはなんか格闘家のような体格と鋭い雰囲気。見た目は俳優の荒川良々さんに似てます。 内装は大谷石と白い杉板をふんだんに使用した和と中華が融合したような独特な雰囲気で、クエンティンタランティーノの映画『キルビル』に出てきそうです。 ■感想 値段に見合った高級食材をガンガン使用してその食材のパワーをちゃんと感じさせてくれる内容。皿数、ボリューム共に申し分なくお値段相応の満足感を得る事ができるお店でしょうか。 私の好みの問題でコース内容に多少デッコミヒッコミを感じましたが、正直美味いです。 またこちらは広尾の某ヌーベルシノワのような強引な2回転なんかはしてなくて、一通りコースが終わるとそこからは峯村シェフと、塩谷ソムリエさんがそれぞれ皆さんと歓談。ちゃんとお客さんを大事にしている感じで居心地も良く素晴らしい。 また、各お料理はシェフを含めて3人がかりで1秒でも惜しむようなスピード感で提供され、その後シェフがちゃんとそれぞれ説明してくれます。大きな声なので1番端っこの私でもちゃんと聞こえます。 この一斉スタートとサービスには、同席した皆さんとのワンチームを感じますねぇ。 峯村シェフと塩谷パティシエさんの詳細はこの後記述しますが、料理のヲタクシェフと業界を知り尽くしたベテランプロデューサーの最強タッグを感じました。 ■峯村シェフ 聞くと、シェフは長年ビストロなど1人でいろいろ経験してきてはいるものの、都内の有名フレンチ店での経験は無いとのこと。あちこちお店を食べ歩いては独学で勉強してきたとの事です。当店でもフレンチを作っているつもりだと、宣言されておりました。 話すと料理の調理法に関する熱意には相当な物を感じました。 神経締めが登場してから魚の調理法は変えたとか、その他シローとの私にはわからない内容でしたが、様々な調理法について熱弁。 ■塩谷パティシエ兼ソムリエ スタート前に塩谷さんにミネラルウォーターを注がれ、ラベルを見ると何処かで見たことあるなぁと。 そうだ昨日食べた『アズールエマサウエキ』で出てきた静岡県『WASAN』とゆうブランドのミネラルウォーターと同じでした。 そのことを塩谷さんに伝えると、なんと植木シェフとは友人との事。会話の突破口は開かれそこから話が弾みました(笑) 聞くと塩谷さんは尾山台『オーボンビュータン』の後、『アグレス広尾』などお店をいろいろ経営され、48歳で現役としては1度は引退。 そのあとは若手の育成、お店のプロデュースなんかを国内、国外でしてきたとの事。 そして当店にてプロデュースを行い、そのままパティシエ兼ソムリエとして関わっているとの事です。流石にこの業界には顔が広く、私行きつけのシェフなんかともいろいろ繋がっておりました。 そして感じたのは、なによりもホスピタリティ。 8人分の手書きのメニューは、塩谷さんが書かれているとの事であり、さすがは長年プロデュース業をされているだけあって、ツボをついた接客と、裏方として献身的に徹してるなぁと見ていて感じました。 ■本日のコース内容は以下の通り。 お店は本日156回目のディナーとの事。 ❶愛媛県産神経〆鱧のコンソメ ★★ 香りだけで旨いのがわかるくらい強烈な香り。 飲んでみると塩を一切使用していないとのことですが、しっかり塩気も感じられ正に甘味の塊。 スタートからガツンと来て、テンション上がりまくりです。 ❷渥美半島伊良湖産岩牡蠣 ○ 私が今まで食べてきた岩牡蠣で人生最大の大きさ(笑) ヒモでブイヨンをとりその中で低音調理して更に燻して、紀州備長炭で火入れしたもの。 食べるとスモーク感がすごくて、牡蠣そのものの味わいは素晴らしいのですが、3種類の酢、トマトのコンソメ、中国甘酒のソースとのハーモニーは、私には良くわからず。 ❸佐渡の黒アワビ冷製フェデリーニ △ 過去の口コミ読んで、そのビジュアルにウニを楽しみにしていたのですが、本日はアワビ。 パスタの上に大きなアワビが3枚。 肝のソースは想像していたよりもアッサリしていて、濃厚好きな私にはイマイチ響かず。 銚子産ハマグリの出汁を染み込ませたパスタも主張が弱いかなぁ。 ❹相模湾赤座エビとビスク ★★★ 本日1番衝撃を受けたのがこのビスク。 炭で炙った赤座エビはレアで当然旨い。 がそれを忘れてしまいそうなほどの旨さだったビスク。 カップで提供されたビスクを飲むと、うま過ぎてひっくり返りそうでしたね(笑) 8時間かけて作ったとゆうこの赤座エビのビスクは、取れたエビのブイヨン1リッターを100ccまで煮詰めたとゆう、正に時間とお金をかけた象徴のような味わい。 我がビスク人生ブッチギリの濃度と旨さです。また塩を一切使用していないとゆうのに、この味わいはなんなんでしょう。 私のビスク3傑は、恵比寿『アムール』北参道『ロクターブハヤトコバヤシ』、恵比寿『アーティショー』でしたが、これらを周回遅れにする圧倒的な甲殻類の存在感と旨味でした。 恐らく今後、このビスクを超える味に出会う事は一生無いでしょう。 ❺台湾茶飲み比べ 金属の味を嫌うシェフは、フライパンを始め、鉄鍋、ホーローはコーティングされたものを使用し、ステンレスを直接食材に触れさせないように努力しているとの事。 なので、当店のカトラリーは全てチタン製。 ステンレスと陶器で入れたお茶の飲み比べ。 明らかに陶器で入れたお茶のほうが柔らかいです。 瓢箪の茶越しがカワイイ。 ❻京都上賀茂茄子とウニ △ ナスの甘味とウニの塩味のハーモニーを味わいを堪能する1皿で、正に和食で繊細な味わい。ちょっとナスのボリュームあり過ぎて、途中から飽きるかも。 ❼伊豆の太湖豚 ★★ 梅山豚の系統らしい。脂身の甘味は申し分ないが、それより印象に残ってしまったのはよだれ鶏のタレのようなオリジナルソース。 これは白飯に絶対合うやつ。 ❽静岡産トウモロコシのポタージュ ○ 乳製品を一切使用してなくて、正にとうもろこしの新鮮な甘味全開。私の求める甘味がここにあります。 ❾神経締めマナガツオ ★★ 潰さない、焼かないがコンセプトのブイヤベースが凄い。 マナガツオも相当美味しいんですけど、このブイヤベースは、先ほどのビスクに次いで破壊力抜群の旨さ。 ➓プラムとシャンパンのグラニテ アカシアのハチミツ 11.但馬牛ランプのロースト○ 肉の味にはそんな感動は無かったのですが、 赤ワインのソースはシェフの実力を感じましたね。素晴らしい切れ味。 12.トキシラズの炊き込みご飯 △ コンソメ、ハマグリの出汁を使用したピラフ仕立て。 北参道『シンシア』や、代々木上原『Sio』の炊き込みご飯に比べると、パンチ不足でしょうか。 13.サンゴールドキーウィ ○ 味はキーウィですが、そのまんま食べるよりも明らかに美味しいシャーベット。 14.桃のミルフィーユ ★★ これ、凄かったです。 構成は、ミルフィーユのほかにカシスのヨーグルトグラッセ、ブドウのコンポート、焼きイチジク。 見た目はシンプルですが、食べると衝撃の美味しさ。手の込んだ奥深い旨さです。 塩谷パティシエの本領発揮とゆうか、さりげなく実力を見せてるような(笑) まだまだ余力があるような感じのデセールでした。 15.ハーブティー 16.エクレア ★★ このエクレアも凄い。 私のエクレアランキングトップの旨さ。 特にクリームの味は鮮烈でした。 これは、売って欲しい(笑) という事で払った金額に負けない美味しい料理を堪能できるお店です。 いいお値段なので頻繁には来れませんが、又来たいお店でしょうか。
2020/08訪問
1回
The Tabelog Award 2024 Silver 受賞店
食べログ フレンチ TOKYO 百名店 2023 選出店
恵比寿、目黒/フレンチ
ツレの誕生日ということで、初訪問してきました。言わずと知れた日本フレンチの超有名店ですので、気合いを入れて1月初旬に予約を入れたでしょうか。 お洒落な感じのエレベーターで9階に上がり、金曜日の19時半に到着すると、店内は既にほぼ満席です。 店内はカーテンで大きく2つのエリアに分けられており、私達は入って左側のエリアでラッキーなことに景色の良さげな一番角に案内されました。 カーテンでしきられている2つのエリアの違いですが、明らかに左側のエリアの方が、席の間隔に余裕があり、静かで居心地が良かったですね~。 カーテンの向こうのエリアは、結構窮屈な感じでガヤガヤうるさかったように感じました。 どういうルールで分けられているのか、私にはわかりません。 口コミでは、外の景色はイマイチということで期待はしておりませんでしが、実際に来てみると想像していたよりは、銀座並木通りの9階のビルということで遠くに銀座sixが見えたり、それなりに良かったと思いますね。 本日のメニューは、誕生日ディナーということで27000円のコースをお願いしました。 結論から申し上げますと、最近クラシックくばかり食べてきたのもあるかも知れませんが、モダンフレンチの中でもかなり最先端?のモダンなのか、私には味が軽くてあまり感動はいたしませんでした。 確かにいろいろな素材の味、ソースに柑橘類などを組み合わせて攻めてくるのですが、私には繊細過ぎて力強さがないというか、フレンチ特有の重さが無かったので、そんなに響かなかったというのが、正直な感想です。 また品数は多く見た目はアート作品のように美しいのですが、一つ一つのポーションが小さくて、美味しいのに一口で終わってしまうというのは、どうも印象に残りずらいですね。そして何よりお腹がいっぱいになりませんでした。 昨年のツレの誕生日には、ロオジエを訪れましたが、ロオジエと比較すると、多少エスキスの方が金額的にも安いのもあるかも知れませんが、味、雰囲気、ボリューム、サービスなど全てにおいて、ロオジエの方が私的には大満足なお店でした。 お店の雰囲気的にも果たして、こちらのお店をグランメゾンと呼ぶよのか私には疑問ですね。 私のなかでのグランメゾン的なお店のランキングですが 1ロオジエ 2ラフィネス 3カンテサンス 4レフェルベソンス ロブション アピシウス でしょうか。 本日のメニューは、以下の通りです。正直、一つのメニューにたくさんの素材を使用しており、説明を受けても覚えきれませんでした。 ①アミューズ 甘鯛焼きナス ②前菜その1 ホワイトアスパラとつぶ貝と金柑 ③前菜その2 ヤリイカのソテー、こごみ、たらの芽 ④パン チーズを混ぜたバターは激ウマでした。パンは最終的3つ頂きました。 ⑤前菜その3 フォアグラとすっぽん 本日、一番印象に残りました。この組合せで食べたのは初めてでしょうか。旨味の塊でしびれましたね。 ⑥魚料理 さわら、カリフラワー、菜の花 半生でしっとりとした火入れで脂ののったプリプリなさわらは、美味でした。3種類のソースがついておりましたが、特にふきのとうのピューレは苦味が利いていて旨かったですね~付け合わせのお野菜も文句の無い旨さでした。 ⑦魚料理 伊勢海老 最近オマールエビ派になってましたが、久しぶりに旨かったです。伊勢海老の甘味が素晴らしかったですね。 ⑧肉料理 フランス産鴨肉のポワレ、ゴボウ、蓮根 鴨肉の火入れ、肉質は素晴らしかったですね。味的にはジュのソースと、付け合わせのバナナのソースを一緒に食べるとなかなかの味でした。 ⑨チーズ シェフお手製のチーズだそうですが、チーズの苦手な私には評価不能。 ⑩デセールその1 イチゴ、グリーンピースのアイスクリーム? ⑪デセールその2 アイスクリーム ⑫カフェ ⑬ミニャルディーズ タルト 正直、デセールよりも印象に残る旨さでした。 ⑭お土産 フィナンシェ、キャラメル、焼菓子 ということで、私には向かないお店でした。
2019/03訪問
1回
2018.1123 言わずと知れた、老舗グランメゾンの有名店。 滅多に行けるようなお店ではありませんが、私の誕生日祝いということで、連れにお願いして勤労感謝の日のディナーで行ってきました。 予約を入れると18時15分を指定され、時間通りにお店の前に到着。 どうやら、少しずつお店の到着をずらしているようです。 地下に降りる階段から、ゴージャスな雰囲気が伝わって来ます。 階段を降りきると、お店の人が出迎えて下さり、そのままエントランスホールに案内されます。 エントランスホールでは、5~6人の店員さんに出迎えられ、その中でコートを脱いで鞄と共に預けるのですが、 完全に物々しい雰囲気に飲まれる私でした(笑) エントランスから、シャガールやら良くわかりませんが、かなり有名なレプリカではない本物の絵画や彫刻が無造作にかけられた洞窟のような雰囲気の廊下を進み、バーを横目に進むと、重厚な雰囲気のメインダイニングが現れます。 席に座り、担当のソムリエさんからドリンクの案内があり、お酒の飲めない私はソムリエさんから勧められた炭酸入りのリンゴジュースを、オーダーしました。 そのあと、コースメニューの説明を受けてスタートします。 以下コースメニューの内容です。 ※オリーブのアンチョビ仕立て これがかなりはまりました。ホセルーというところのアンチョビオリーブらしく、帰宅して即効Amazonしてしまいました。 ①アミューズ スープとボタン海老だったでしょうか。 ②前菜 クエ、白子、キャビアのサラダ仕立て ③魚料理 ブルターニュ産オマール海老のポシェ コンテチーズと黒トリュフのバターソース ナイフで切れないくらいのオマールエビの歯ごたえと甘さで、トリュフのバターソースとのハーモニーは、素晴らしいものでした。 ④肉料理 私は、スペシャリテという黒毛和牛ロース挽肉の半生ステーキ とにかく旨い。 連れは黒毛和牛フィレ肉のポワレ 白ワインのボルドレーズソース 食べたことのないフィレ肉の歯応えと旨味でした。 ⑤チーズワゴン チーズの苦手な私は、フロマージュブランを、お願いしました。ほとんどヨーグルトのような味。 ⑥デセール 種類がありすぎて、全てを食べることは当然ながらできず、とりあえず タルトタタン マンゴーのタルト イチジクタルト プリン を、お願いしました。申し分のない美味しさです。 ⑦ミニャルディーズ これまた、物凄い種類のお茶菓子が、ワゴンで運ばれて来ます。説明を受けますが、種類が多すぎて覚えれない(笑) ⑧カフェ ハーブティーをお願いすると、6種類のサンプルが運ばれてその中からの選択性。レモンの香りの強い物をお願いしました。 こちらのお店の感想ですが、魚料理とメインのお肉料理はかなりの美味しさでしたが、アミューズ、前菜はそんなに印象に残らず。 また、皿数、ボリュームも少ない感じで満足できませんでした。 チーズ、デセール、ミナャルディーズで、お腹がいっぱいになるのもどうなのかなぁと。 そして、冷たいパンも私には理解できず。こういう物なのでしょうか。 このクラスのグランメゾンでは、今年の3月にロオジエを訪問してスーパー感動を覚えました。ロオジエと比較すると、満足度は低いですね。 サービスの質は申し分ないのですが、無駄に人が多いような印象を受けました。 これだけのお値段ですが、マンパワーをかけたサービスと、美術館の中での食事代ということで、受け入れるしかないのでしょうかね。
2018/11訪問
1回
やっとしのはら。