ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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120 件を表示 31

ワインとお肉料理 レストランMINORIKAWA

伊豆急下田/スペイン料理、肉料理

3.14

21

¥6,000~¥7,999

-

定休日
月曜日

夜の点数:4.3

私が勝手に「下田の四天王」と思い入れた4つのお店。 磯料理の「辻」さん、町中華の「一品香」さん、バーの「ハーバーライト」さん、そしてコチラ「MINORIKAWA 」さん。 いずれも素晴らしい、忘れられない思い出となったお店だ。 中でも僅か2週間で3回も訪問したコチラは、本当に地元にもこんな素敵なお店があればなぁ…と しみじみ思ってしまった。 それぞれのお店との別れを惜しみながら、最後に選んだのがMINORIKAWA さんだ。 コチラのお店の魅力は前2回のレビューで伝わると思うが、それでもこの日はまた新しい美味を提供して頂いた。 それがデザートなのだから もう完璧だろう。 「下田ブルー」という名前の鶏卵を検索して欲しい。 それがいかに優れた鶏卵であるのかを理解して頂けると思う。 天候などの様々な要因で生産量がまちまちになってしまうのは仕方ないにしても、この入手困難な鶏卵の価値をいち早く理解してお店の料理に取り入れたので、生産農家さんも優先的に納品してくださるようだ。 それでなくても地元で購入することすら困難なのは、この下田ブルーが引く手あまただからだろう。 そんな素晴らしい鶏卵を使用した料理やデザート…。 本当に今回でしばらく伺うことが出来なくなってしまうのが口惜しい。 マダムのワインのセレクトも冴えている。 この日も素敵なワインをフェア商品としてお値打ちに提供してくださった。 この日は前菜無しの、いきなりポワソンからのビストロスタイルにしたが、シェフのスペシャリテの金目鯛を ソースを変更してブールノアゼットにして提供されたが、それに完璧にマリアージュしている。 私にしては珍しくメインは仔牛にしたが、その料理にも複雑なセパージュの赤ワインをお勧めしてもらった。 そして これまた素晴らしいマリアージュ! ビストロの基本である「ドゥ プラ」(二皿の料理、という意味)で満足できるのが良いのだ。 そして上記のデザート。 シェフ、マダム。短い期間でしたが大変お世話になりました。 また来ます。きっとまた来ますから それまでお元気で……。 週を跨ぐことなく今月の1日に初めて訪問したばかりなのに、今日(6日)また予約を入れてしまった。 それほどコチラのお店は魅力に溢れている。 この日は偶然にも勤め先の同僚夫妻とバッティングしたが、このご夫婦のように2人で来店できたら もっといろんな料理をシェアして楽しめるのに…。 ちょっと羨ましいな。 2人が飲み終えていたファーストドリンクは、私の支払いにしてもらうようマダムにお願いした。 私も負けじとコチラの素晴らしい料理とワインを楽しむぞ! 先ずはアペリティフとしてキレのある、よく冷やされた白ワインを勧めて頂いた。 前回来た時にも感じたことだが、コチラのソムリエール兼マダムは本当にスペインワインに造詣が深い。 私のような勉強不足の者が 生意気な振る舞いをするよりも、こういった場合は完全にお任せにした方が 料理もワインも楽しめる。 炭火焼きのメイン料理は時間が必要な為、最初に何を食べるのかを予め決めなくてはならないのだが、その繋ぎの意味合いからコチラではアラカルトの場合、オードブルヴァリエを注文することが必須なので、今回もそれを食べながらメイン料理を待つことになる。 マダムがこのオードブルヴァリエに合わせてくれたワインは、アンダルシア地方のシェリーの空樽に入れて熟成させる手法のワインを勧めてくれた。 珍しいワイン。シェリーはおそらくオロロソ…もしくはペドロヒメネスだろうか?…… 甘いシェリーの風味を強く感じる。まるでシェリーそのものを飲んでいるようだ。こんな白ワインは初めてだ。 このワインはメイン料理との間に挟んだ、やはり前回食べてとても美味しかった「生牡蠣の青海苔ソース」にもベストマッチした。 まったくマダムのワインセレクトは素晴らしい! メインに選んだのは今回も鹿肉。 前回 得た教訓をもとに、今回は肉を100gに落とした。 それでも このボリューム。それに今回も股肉の煮込みが添えてあった。この組み合わせは前回と同様だ。 ただし今回は炭火焼きの肉のソースが違った。 ポアヴルヴェール(乾燥させる前の胡椒)のソースだ。 この組み合わせはとても好きだ。今回もとても美味しく頂けた。 勿論肉に合わせるワインもマダムにお任せだ。 今回もまたスパイシーなソースの料理によく合うワインを勧めて頂いた。 これまた知らないスペインワインだ。シラーかなぁ…? 前回のガルナッチャとは違うようだ。 それでもタンニンはやさしいが、余韻は長く残る美味しいワインだ。 ごちそうさまでした。 コチラを後にしたら下田で一番のお気に入りのバーでディジェスティフを楽しむことが お決まりのコースになっている。 美味しい料理とワイン、お酒が楽しめる下田の皆さんは幸せだと羨ましく思った。 深く知れば知るほど魅力的な街、下田。 こんなに身近に主にスペイン料理を提供してくれる名店に出逢えるとは! 夏の繁忙期を過ぎるタイミングを狙って予約をしてみたコチラ 「MINORIKAWA 」さん。 いい加減、美味しい塊の肉に飢えていた私は コチラで食事が出来ることを楽しみにしていた。 そこでアラカルトでも注文できる9月になるのを待って、すぐさま予約をしたのだ。 初訪問する今回、少し路地に入り込んだ場所に雰囲気のあるガス燈が迎えてくれた。 扉を開けて、出迎えてくれたマダムに予約した旨を伝えると、一番奥まったテーブルに案内して頂いた。 店内は 想像するに以前は喫茶店だった物件を居抜きで借り上げたのかな、と思わせる雰囲気。 やがてマダムがビバレッジのリストを持ってきてくださったが、私はそれに目を通すこともなくマンサニージャをグラスで注文する。 予約の段階で料理の好み等はお伝えしているので、あとはシェフにおまかせだ。 マンサニージャを傾けながらビバレッジやワインのリストを拝見していると、お店のマダム兼ソムリエールが いかにスペインワインに造詣が深いのかが解る。 そんな中、おっ?! 見つけたぞ! ペガソ グラニートだ! さすがに良いワインを置いている。 さっそくマダムにボトルをお願いすると「かしこまりました」 との返答が。 サーブされるのを待ち遠しく思っていたら、奥からマダムがやってきて「申し訳ございません!在庫が無くなっていました。」と、残念な申し出。 仕方がないので他に何か美味しそうなワインは…と思ったところ、マダムが「お勧めのワインがございますが、よろしければデキャンタに移してハーフサイズでもご提供できますが。」と素敵な提案。 では、お任せしますので料理にあわせたワインをお願いしますとなった。 選んでもらったワインはテンプラリーニョのV. V. で、これを開けてしまっても良いのかなぁ、とコチラが心配するほど。 本当にいいんですか?と確認したが、「大丈夫です」と。 さすがに美味しいワインだ。香りは最初は控えめながら、それでも黒い果実(ブラックチェリーやプラムの類い)を主に複雑なブーケ。タンニンも酸味も柔らかだが、余韻は長め。 これを楽しんでいるうちに前菜が。 見事なオードブルヴァリエだ。どれを食べても美味しい。 左上の四角い器にはガスパチョがあるが、ガスパチョが嫌いな私でも美味しいと思わせる物だ。 ハモンセラーノとテンプラリーニョのマリアージュはまさしくベストカップルだ。 ポワソンはやはり下田らしく金目鯛が。 京料理に「ぐじ(甘鯛)の若狭焼き」という技法があるが、それを金目鯛に取り入れている。 鱗までパリッと焼き上げ、その食感も楽しめる料理法だ。 アメリケーヌソースと合わせたシェフのスペシャリティだ。 そしてこの日一番楽しみにしていた鹿肉の登場だ。 シェフとの打ち合わせでは、他の料理よりも一番チカラを入れた内容でお願いします、と希望しておいたので どんな料理を食べさせてくれるのかワクワクしていた。 そして それは見事に具現化される。 鹿肉は二種類の料理が盛り込まれたプレートで、メインは「シンタマ」と呼ばれる赤身の部位をローストした物。サイド的な物として 同じく鹿の股肉を煮込みにした料理が提供された。 シンタマのローストにナイフを入れる。 なんと柔らかな仕上がりだ!絶妙な火入れ加減だ。 その鹿肉のジュのソースには、ソムリエールのマダムが先程のワインとは別の赤を勧めてくれる。 やはりこの力強い肉の旨味とのマリアージュにはテンプラリーニョでも問題ないのだが、更なる美味の為にセレクトしたのがガルナッチャ(仏ではグルナッシュ)だ。 情けないことにシェフには鹿肉をしっかり食べたい、などと 身の程知らずのことをリクエストしていたのだが、さすがにこのボリュームに私の胃袋は悲鳴をあげ始めた。 この後のパエリア、デザートは食べられそうもないので、代わりに ほんの少しのチーズを所望して、快く了解して頂いたのにもかかわらず、結局は食べられずにいると、それを見てマダムが「お持ち帰りできるようにしましょうか?」とありがたくも恥ずかしい申し出に甘えさせて頂くことにした。 鹿肉は冬でなければ…と思っている人が多いと認識していが、 それは蝦夷鹿の事。実は本州鹿は夏が美味しいということを知っている人は以外に少ない。 しかしコチラのシェフはそれをご存知のようで、実に美味しい本州鹿の肉を食べさせて頂いた。 加えてマダムのスペインワインに対する愛情、博識さには敬意を表さずにはいられない。 楽しい、素晴らしい夜を提供して頂いた。 下田、本当に素敵な街だ。まだまだ奥があるのかなぁ……。

2022/09訪問

3回

磯料理 辻

伊豆急下田/海鮮

3.61

86

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
水曜日

夜の点数:4.3

私の下田での2ヶ月の勤務が間もなく終わろうとしている。 そこで再訪したのは下田の磯料理のお店としてはNo. 1だと思っている「辻」さん。 前回、妻と一緒に初めて訪問した際に、その美味しさ、海鮮の素材の新鮮さ、それを活かす技、女将さんや娘さんの心地よい接客……。 その全てに満足し、私が下田を離れる時が来る前に どうしても再訪したいという思いが強くなっていた。 私の勤務の休日、辻さんの定休日などを勘案すると、もうチャンスは少ない状況になっていたので、ラストチャンスだと思っての再訪だ。 いろんなお店にお世話になったので、辻さんに向かう前にも もう1つ別のお店にも再訪していたので、初老の私の胃袋の キャパシティはせいぜいあと二品、三品というところだろう。 ならば、と注文するべき食材、料理は やはり伊勢海老と鮑だ。 女将さんは正直な方で、この日の単品で注文できる伊勢海老は サイズ的には400~500gの物だけしか生け簀にいないらしく、時期的にも「少々元気が…」と。 「それでも良いならご用意させて頂きます」との言葉は私がコチラのお店を信頼できる証だ。 辻さんでは 調理する前に籠に入れた素材をプレゼンテーションしてくれる。 客は その状態、サイズ、金額を見聞きして、納得すれば調理してもらい、納得できない時は別の素材を見せてもらう、もしくはキャンセルしても良いので、自分が選んだ物が提供される。 私の目にも この日の伊勢海老は前回来た時に食べた伊勢海老よりも確かに元気が無い。それでも活けの伊勢海老だ。 状態から判断して、この伊勢海老はお店自慢の調理法である 鬼殻焼きにして頂くことにした。 対して鮑は非常に元気一杯だ。 下田自慢の黒鮑は やはり最近の養殖物として出回っている蝦夷鮑とは比べるべくもない。 この元気な黒鮑は刺身にしてください、とお願いした。 さて、この注文に対してのお酒は 私には日本酒しか考えられない。 ワインや焼酎も好きだから否定はしないが、やはり日本の食材を和食の調理法で提供して頂くなら ベストパフォーマンスを発揮してくれるのは日本酒だと思っている。 鬼殻焼きには少々物足りないが、黒鮑の刺身にはピッタリな、 これも下田の思い出になった日本酒「黎明 純米吟醸」を一緒に頂くことにした。 それにしても日本は食に関しては幸せな国だと思う。 いろんな国の、いろんな料理を、いろんなお酒、アルコールフリーの飲み物で楽しむことができる。 コチラでもお酒はそれぞれの好みのお酒が用意されている。 私の隣のテーブルの皆さんはワインをボトルで楽しんでいた。 やがて鬼殻焼きが提供された。 想像した通り、やや身離れが良くない。が、それでも伊勢海老の美味しさ、それを引き出す技、タレの美味しさ…。 満足できる内容だ。 元気一杯だった黒鮑は言うに及ばず。 伊勢海老を調理して頂いたので、黒鮑はシンプルに刺身にしてもらって正解だった。 日本酒は当初「これだけ飲めるかなぁ…」と心配したが、なんのことはない。料理のあまりの美味しさに全部飲み干してしまった。 やがてお店の閉店時間が近づき、私も食事を楽しめたので、女将さんにタクシーの手配と会計をお願いした。 女将さんに、私の下田と 磯料理 辻さんへの思いを話し、 やがて 間もなくこの地を離れることを伝え、名残惜しい気持ちをお伝えさせてもらい、また下田に来る際には必ず訪問させて頂きます、と約束した。 本当にありがとうございました。 下田での、素晴らしい思い出を忘れません……。 末娘の応援で東京まで行ってきた。 東京では先妻や他の娘とも合流して食事などを楽しんだが、夜には今の妻が私の誕生日を祝ってくれた。 その翌日、妻を私が現在出張している静岡県下田市に誘った。 下田は本当に素敵なところなので、是非妻にも案内してあげたかったのだ。 私の勤務先や周辺を一緒に散策したが、妻も「本当に素敵なところね。」と喜んでくれた。 温泉に浸かり、疲れを癒した後はタクシーを手配して この日の夕食に向かった。 そのお店がコチラ「磯料理 辻」さんである。 コチラのお店は海沿いの細い道に沿ってポツリと一軒で営業しており、周囲には他のお店も無い。 車で行くより他に無いのだが、大型車同士がすれ違う場合は注意が必要な程だ。 そのような条件であるにも関わらず、いつも満席で思うように予約が出来ないことで、コチラの人気の高さを知ることができるだろう。 私達もこの日は18時が希望だったが、「19時30分からでしたらなんとか……」とのことで、やっと予約が出来たのだ。 その予約の際にお願いしたのが、来店の3日前までに予約が必要な、二名以上で受けてくれるコースメニューだ。 内容としては伊勢海老やアワビ、金目鯛など下田ならではの食材を使用した物になるのだが、それが都会では信じられない価格で頂けるのだ。 先ずは最近の私のお気に入り「静岡麦酒」の生ビールで、温泉から上がっても我慢していた喉の乾きを一気に潤す。 この静岡麦酒は大手メーカーの物だが、麦芽100%のとても美味しいビールで、ビールが大好きな私としてはあまりの乾きと美味しさの相乗効果で思わず涙が出てしまった…。 ご主人手作りの烏賊の塩辛(これがお通し?)をアテにビールを飲んでいると「お待たせいたしましたーっ」の声と共に届けられたのは、 「こっ… これは?…… これで2人前なんですか?」と 思わず聞いてしまった程の、直径50cm はあろうか、と思える程の大鉢に盛り合わされた刺身だ。 活けの伊勢海老やアワビ、金目鯛、サザエ、鮪の中トロ…… 正直、この刺身の盛り合わせだけでお腹いっぱいになりそうだと思える程だ。 これを肴に日本酒に切り替える。 「黎明」は下田で栽培された酒米を収穫後、富士山の麓にある酒蔵に運び、そこで醸した日本酒だ。 綺麗な富士山の湧水から出来る酒はすっきりとして、これまでの伊豆で作られていた他の日本酒とは異なる味わい。 洗練された口当たりは刺身のような料理と相性抜群だ。 やっと刺身が食べ終わる頃には次の料理が。 サザエとハマグリの焼き物の盛り合わせだ。 カサゴの唐揚げは近くの港に水揚げされるものを使用。 しっかりと揚げることで骨まで食べられる。 大鉢を下げてもらった。伊勢海老の頭は最後の食事の際に味噌汁として提供してくれる。 次に水槽からアワビを取り出し、私達に見せてくれたのだが、 今回注文したコースにはもう一段階上級コースもあり、その違いはアワビの踊り焼きがあるか、無いかの差だ。 しかし私はその上級コースだとアワビは一人ずつ提供されるがサイズは小さい蝦夷アワビになることを知っていた。 そこで私は今回はわざと下のコースを選んで、アワビの踊り焼きはアラカルトで黒アワビを追加で注文したかったのだ。 100gの小さな蝦夷アワビを別々で頂くなら、200gの立派なサイズの黒アワビを二人でシェアしたかった。 そして それは正解となる。 アワビはやはり黒アワビに限る。 肉厚の、立派なアワビを頬張れば、先程刺身で頂いたアワビとは異なる満足感に満たされる。 次にまたもや水槽からのプレゼンテーションは伊勢海老だ。 刺身の伊勢海老もまだピクピクしていたが、今度はコレを鬼殻焼きにしてくれるという。 なんという贅沢な時間、料理だろう。 これで一人8,000円のコース(プラスでアワビを追加)とは……。 街中でコレと同じものを食べるとしたら いったいどれだけ支払わないといけないのだろう…。 鬼殻焼きの活け伊勢海老は一人一匹ずつ。半身なんてハンパな事はしない。 引き締まった身は活物だけがあじわえるもの。 やや甘いタレで焼き上げてあるが、それはこの地方の味だから。 このタレの味について云々を語るレビューを見たが、こういうところで食べるなら そういう自身の好みで旨い、不味いは論じるべきではないと思う。 この伊豆、下田で食べるのは鬼殻焼きはこのような味に仕上がって提供される、と記憶することが旅の思い出になるのだ。 最後の食事の際には味噌汁にも伊勢海老だ。 頭を手で掴み、この時ばかりはお行儀もなにも無い。 最後の最後まで満足感に満たされる、素晴らしい内容だった。 加えて紹介させて頂きますが、お店は家族経営なのであろうが、皆さん本当に良い人で、料理についてもいろいろと好みや予算に合わせて相談に乗ってくださり、お店や下田の街のお話も楽しく聞かせてくださる。 このアットホームな雰囲気がまた良いのだ。 もし、私が下田を離れる時がやってきたら、最後の日には必ずコチラで食事をしよう。 そう心に決めてこの日は店を後にした。 この日も含めて、下田の素晴らしさを心にも身体にも染み込ませる為に……。

2022/09訪問

2回

ハーバーライト

伊豆急下田/バー

3.08

7

¥3,000~¥3,999

-

定休日
月曜日

夜の点数:4.2

コチラに訪れる前に、最近出逢えたスペイン料理の美味しいお店で楽しい時間を過ごしてきたが、それもメインの料理まで。 やはり〆はコチラ「ハーバーライト」さんで。 下田で過ごしている間の 私の至福のルーティングだ。 時間が早かったこともあったので、今回はタクシーを使わず徒歩で。 海が近いこの街は 潮の香りが微かに載った風が心地よい。 10分程は歩いただろうか。お店に到着した。 マスターとマダムしかいない。 そうか!まだオープンしたばかりなんだ! バーの口開けの客というのは実に気分が良い。お店の中は まだ凛とした空気が、他に汚されることなく漂っているものだ。 それでいて いつものように笑顔で迎えてくれるマスターとマダムがいると、この安らぎを得る為に「帰ってくる」のだろう。 少し歩いたので喉が乾いた。最初は柑橘を使ったロングドリンクのカクテルを作ってもらおう。 地元産の柑橘をグラスの中に絞り込み、ジンを注いだところにソーダを加えたカクテルだ。 良いお店には良い客も集まる。 少し席を隔てた紳士が取り出したシガーから、品の良い香りが漂ってきた。 「素敵なご趣味ですね。ハバナ産ですか?」と話しかけたのがきっかけとなり、その紳士とは楽しい語らいが出来たのだが、 驚いたことに、その紳士は私の下田での勤め先に宿泊して頂いている、とのこと! それはそれはありがとうございました。失礼がなかったか心配したが、翌朝の朝食のレストランで再会した時にも にこやかにご挨拶をして頂いた。 バーという場所は このような素敵な出逢いが出来る場所だ。 下田での思い出が またひとつ増えた、そんな夜だった……。 もう私はこのお店の虜になってしまったのだろう。 下田では一番のバーだと思っているし、故に他にバーを探す つもりも無い。 マスターにもすっかり顔を覚えて頂けたようだ。 先日の私の休日にスーパーで買い物中にも「お見かけしましたので…」と声を掛けてもらい、恐縮してしまった。 そんな訳で、最近の休日にコチラを訪問することはもはや必然的な行動になっている。 この日の最初のカクテルは、地元産のシャインマスカットがハシリの物が入荷した、との事で それを使用したカクテルをお願いした。 「やはりまだまだ早いんですけど……」と謙遜しながらも出来上がったカクテルは、材料としてはシャインマスカットの他にはホワイトラムとクラッシュした氷だけ。 味を整えるリキュールやシロップは一切使用しない、かといって しっかりとシャインマスカットの味や風味の楽しめる フローズンダイキリに仕上げてくれた。 変にひねらない、シャインマスカットの美味しさを最大限に引き出しているカクテルは さすがという他はない。 しばらくはノーゲストだったのでマスターとマダムを交えての歓談を楽しんでいると、ご常連らしきお客さんが三人で来店された。 その方々に提供するカクテルを作る所作を拝見していたが、鮮やかな手捌きで仕上げているのを見ていたら、私も もう一杯、となってしまうのは当然のことだ。 材料となるフルーツの状態を掴んでいるマスターだ。 次もお任せにして作って頂だこう。 そうして提供して頂いたカクテルは、今度はパイナップルを使用した物だった。 味を整えるリキュールには、私が好きなシャルトリューズ(ハーブ系のリキュール)が隠し味のようだ。 よく熟したパイナップルの甘味、酸味が引き出された 非常に美味しい、この季節ならではのカクテルになっている。 お店ではいつも2杯まで、と決めている。 私の場合、大抵 外食する時には醸造酒を飲んでいるので、二軒目で過度に蒸留酒を飲んだり、それをベースにしたカクテルを飲んだら 翌日が辛くなることを ようやく理解することができるようになったからだ。 この日もその信念に従い、後ろ髪を引かれながら会計を済ませ、お店を後にした。 いつも美味しいカクテルをご馳走様です。 また ごく近いうちにお邪魔させて頂きます。 下田にも素晴らしいバーがある。 出張で着任してから二度目の訪問だが、今回は妻を連れてきたかった。 コチラに伺う前には海沿いにポツリと佇む「磯料理 辻」さんで食事を済ませたので、そこから酔いざましの海風に当たりながら二人でゆっくりゆっくりと歩いて来たのだ。 タクシーで移動しても良いのだが、なにも急ぐことはない。 程好く酔って火照る頬に 夏の夜の海風が心地よい。 妻の手を繋ぎながら……。 やがてお店に到着した。 趣のある階段を昇ると、今夜は地元の人と思える先客がテーブル席にいらっしゃった。 私達はカウンター席に腰を下ろす。 するとマスターもママさんもまだ一度しか来たことのない私のことを覚えて下さっていた。 素敵なバーなので、今夜は妻を連れて来たかったんです、と言うと妻にも丁寧にご挨拶をして頂いた。 さて、今夜は何を頂くことにしようかな……。 カウンターの小さなイーゼルのお勧めメニューには 相変わらず魅力的なカクテルが列記されている。 こりゃあ迷うなぁ…… どれも美味しそうで……。 そんな私達にマスターが 「どんなものをお探しですか」と声をかけてくれたので、 自分達の気分や好みを伝えると、 「ではお任せでも良かったら……」と。 私達は「もちろん、それでお願いします!」 さて、どんなカクテルを飲ませてくれるのかなぁ。 普段の私はバーで何を飲むかで迷ったことなと滅多に無い。 それほど優柔不断な性格ではないと思っているし、ましてやお酒のことだ。 それが コチラのお店では前回1人で来た時も最初の一杯目はモヒートを注文したが、二杯目はお任せだった……。 おそらくコチラのカクテルに使用する材料の多彩さに、どんなカクテルを作ってもらえるのかの興味の方が強かったのだろう。 この日の妻のカクテルはフローズンカクテル。 下田産のブルーベリーをたっぷり使用して、それゆえ色はブルーベリーそのものをしている。 素材の良さ、美味しさを活かす為には一番の方法だろう。 私のカクテルにはボストンシェーカーの中にパッションフルーツを入れている。 鮮やかなシェークによって作り出されたカクテルは、その パッションフルーツの爽やかさがいかにも今の季節にふさわしい。 お互いのカクテルに興味津々ゆえに「ちょっと飲ませてよ」と大人げないことも許してもらえる雰囲気のお店だ。 忘れていたが、コチラではチャージとしてアイスクリームが提供される。 それがまた良いのだ。 乾き物のような物を出されるよりもよっぽど気が利いている。 妻もこれには嬉しそうだ。 美味しい磯料理を食べ、潮風を感じながら港町の雰囲気を感じるバーで夜を締めくくる……。 幸せな場所が ここ下田にはある。 下田の居酒屋さんで美味しい料理と日本酒を堪能した。 しかしそれだけでホテルに帰るにはまだまだ下田の夜を満喫したとは言えない。 その居酒屋さんから徒歩1~2分の場所にコチラのお店がある。 店舗は二階らしく、一階の扉を開けると階段が。 その階段を見ただけでコチラの歴史と風格を感じ取ることができる。 ゆっくりと登り、店内を見渡すと お客は誰もいなかった。 カウンターに腰をおろし、マスターと軽いご挨拶。 さて、何を頂こうかな……。 と、考えていたら、テーブルチャージとして提供されたアイスクリームが。 ちょっと驚いたが、マスター曰く「変な物よりその方がいいでしょう」と。 なるほど確かに暑い中 扉を開けて来店してくる客としてはちょっと嬉しいかな。 最近の私は食後に立ち寄るバーではリキュールやマール、グラッパ等や、カクテルではジンベースのアルコールのボリュームが高めの物を所望することが多いのだが、この日はカウンターの隅にある小さなイーゼルに乗せた黒板の中からモヒートを注文してみた。 イエルバブエナミントは最近「モヒートミント」とも言われている人気のハーブで、コレに拘ることからどんなモヒートを飲ませてくれるのか興味が湧いたのだ。 下田産とのことでマスターに「下田の農家さんが栽培しているのですか?」と尋ねてみたら「いえ、私が自宅で栽培しているので…」との答え。 なるほど。下田という街でイエルバブエナミントが入手できないなら御自身で栽培をした物を使用するという拘りが素敵だ。 独特の強い香りで満たされたモヒートは色も鮮やか。 二本の細いストローは余分な物を吸い込まない為だ。 しばらくは本場カリブ海のモヒートのスタイルの話を聞かせて頂き、またひとつ勉強にもなったが、その語り口、聞く耳が心地よい。 けっして押し付けでもなく、自慢話でもない、こちらからの問いかけに的確に答えてくれる博識さもあるマスターからは どことなく海のイメージが漂うナイスガイだ。 一杯だけで終わるつもりだったが、あまりの居心地の良さにもう一杯頂くことに。 何かお勧めのカクテルを作ってください、とお願いしてみたら「最近入ってきた白桃でも…」と。 では、とお願いするとフレッシュの白桃を鮮やかなナイフ使いで皮を剥いていく。 このナイフ使いが長くこの仕事を続けて来られたことが解る。 白桃の果肉の一部はガーニッシュにして、残りをボストンシェーカーの中に入れる。 ベースとなるアルコールと、ほんの僅かなシロップを加えて色や香りの調整をする。それはけっしてフレッシュの白桃の邪魔をしないように、美味しさをより引き立たせるかのような使い方だ。 仕上がったカクテルはアルコールの角の取れた優しい味わい。女性に喜ばれるだろう。 いや、良いお店だ。 下田もなかなか懐が深い街だということを認識した夜だった。

2022/09訪問

4回

マ・シェール・メール 番所

伊豆急下田/フレンチ、日本料理

3.48

14

-

¥2,000~¥2,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.1

下田東急ホテルは今年で開業60周年を迎えるそうだ。 少し前に大きな改装工事を経て生まれ変わったものの、そのロケーションの素晴らしさは以前と少しも変わらない。 添付した写真は よく晴れた日にレストランの窓から撮影した風景だが、実際にこれを眺めることができる。 まるでココが日本とは思えないほどだ。 朝食、夕食共に好評なのだが、私がお勧めしたいのが ランチに提供されるアメリカンクラブハウスサンドイッチだ。 非常にボリューミーで、私と妻のような初老の夫婦なら、ひとつをシェアすれば十分な量だ。 それほど具沢山なサンドイッチは まさにアメリカンスタイルそのもので、これぞ本物のクラシカルかつ正統派なアメクラだ。 このサンドイッチを美しい海を眺めなからビールと共に頂けば まさしく至福の時間を過ごすことができるだろう。 スタッフの接客もまさにホテルならではのホスピタリティーに溢れ、当初はこのアメリカンクラブハウスサンドイッチと一緒に もう1つの料理をオーダーしようとしたら、このサンドイッチはボリュームがあるので、よろしければひとつをお二人でシェアしてみてはいかがでしょうか? との提案をしてくれたが これが大正解! きっともう1つの料理を注文していたら、食べ残してしまうか 苦しくても無理をして食べることになってしまっただろう。 夕食が美味しく頂けたのも、ランチの時のアドバイスのおかげかもしれないと思った。 ランチで食べた物が まだ消化しきれないなら、ディナーも美味しく食べることはできないから…。 伊豆急下田駅からは少し距離があり(シャトルバスは運航している)、街中に出るにも小高い丘の上にそびえ立っているので車を使用しないと徒歩では辛く感じてしまうが、それでもこのロケーションは魅力的だ。 伊豆半島で休日を過ごすなら是非とお勧めしたい。

2022/08訪問

1回

一品香

伊豆急下田/ラーメン、中華料理、四川料理

3.44

86

¥2,000~¥2,999

~¥999

定休日
木曜日

昼の点数:4.1

凝り性の私(しつこい性格、とも言う)は、どうしても最後にコチラのワンタンを食べずに地元には帰れない、と思った。 そこで会社には最後の仕事の日を早朝からお昼迄の時間帯にしてもらい、荷造りは後回しにして コチラに向かった。 塩ラーメンのトッピングとしてのワンタンではなく、ワンタンを堪能する為の特別メニューを作ってもらうことにして頂いた。 それが写真の「ワンタンスープ」だ。 ワンタンを6つ入れたスープは十分満足できるので、そのお供には これまたメニューには無いが、作ってくれる とのご好意で炒飯も注文した。 ご主人はとても腕の立つ人のようで、炒飯の美味しさも この地域では群を抜く。 又焼のエンドカットをふんだんに使用した炒飯はパラリと仕上がり、もう少しだけ具材が入っていれば炒飯には少々うるさい私でも納得する理想的な出来映えだ。 ワンタンを堪能しながら美味しい炒飯を頂く……。 このお店での一番の楽しみ方かもしれない。 こんな良いお店とお別れするのがとても寂しく思った。 ありがとうございました。 また下田に来たら必ず伺いますね。 下田での勤務が終わろうとしている。 短い期間ではあったが、この素晴らしい街での思い出は忘れ難いものになるだろう。 そんな短期間で私が是非もう一度、と思っているお店を 下田を離れる前に訪ねておきたい。 それが町中華のお店ではコチラ「一品香」さんだ。 今日は前回食したワンタン入りの塩ラーメンと餃子、それに 壁のホワイトボードに記載されていた「金目鯛と海老入り焼売」を追加した。 先ずはビールと共にちょっとしたツマミが。 昆布を炊いた物だが、おそらく出汁として使用した昆布をリサイクルした物だろう。 これは私の妻も同じことをするが、最近の SDGs の観点から食材を無駄にしないという意味で立派なことだ。 餃子と焼売が提供された。 ちなみに焼売は注文してから15~20分程時間がかかるようで、時間が無い時やせっかちな性格の人は注意が必要だ。 その焼売だが、私のイメージしていた物とは若干のズレがあった。もっと金目鯛や海老を感じられる物なのか、と思って注文したが、オーソドックスな豚肉の焼売に金目鯛が練り込まれているようで、豚肉に金目鯛の風味が消されてしまっている。 海老も小さなものが1つだけ。海老を入れたという意味がアピールできていない。 かといって、では不味いのか?と問われたら 決してそんなことはない、むしろ美味しい焼売だ。 なので過度に金目鯛や海老を意識して注文するよりも、普通に美味しい焼売を注文する、というイメージが良いと思った。 餃子は前回同様、焼き目も美しく、自家製の辣油と共に食べる美味しい餃子だ。ビールと共に味わえば至福の時間が楽しめるだろう。 そして〆には私のコチラのお店でのイチオシ! 「金目鯛と海老のワンタン入り下田の天然塩のラーメン」だ。 このラーメンの素晴らしさは なんといってもワンタンにある。 大袈裟な話しになるかもしれないが、このお店のワンタンは 香港で食べた 本場のレベルの高い雲呑麺と同じ味がするのだ。 そう思うほど 私はコチラのワンタンに惚れ込んでしまった。 というより、私がコチラを訪れるのは このワンタンを食べるためだと言っても過言ではない。 ラーメンとしての美味しさも 勿論あるので、このワンタン入りの塩ラーメンは是非食べて欲しい逸品だ。 今回も満足できた食事でした。 これを最後にはしたくない……。 もう一度、もう一度だけでも……。 今日からの2ヶ月の間、静岡県は伊豆半島の下田市で仕事をすることになった。 この日はその為の移動日だったので、伊豆急下田駅に到着したら先ずは腹ごしらえを、と思って伺ったのがコチラ。 メニューには下田市自慢の日本一の水揚げ量を誇る金目鯛や伊勢海老等を使用した内容がお勧めのようで、駅近くでもあることから ある意味観光客目当てのお店なのかな?とも感じた。 注文はそのお勧めの「キンメ、エビのワンタン入り下田天然塩ラーメン」と焼き餃子をお願いした。 店内にはカウンターのような席が無く、私のようなお一人様は円卓に案内された。同じような客が来たらその円卓で相席になるのだろう。 やがて先にラーメンが届けられた。 麺が見えない程、具材で覆われたラーメンは、ワンタンが三個、チャーシューが二枚、少しのメンマに青海苔がビッシリと敷かれていた。 先ずはワンタンから頂く。 おぉ! とても美味しいワンタンだ! 最初のアタックはエビのブリブリとした食感が楽しめる。 それと相まって金目鯛のすり身の風味がとても良い。 スープを啜ると青海苔の風味が塩味のスープと抜群の相性を見せる。 この青海苔を麺と絡ませながらスープと一緒に口に運ぶと、港町ならではの風情を感じることができる。 チャーシューも美味しいのだが、やはりこのメンバーの中では脇役に甘んじてしまうのも仕方ないか。 次に焼き餃子が運ばれて来た。 敢えて「焼き餃子」と記したのは、コチラは水餃子もあるからで、どちらも自家製の辣油をたっぷりと一緒に食べることを勧めている。 言われた通りに酢と辣油をたっぷりで口にする。 想像していたより辛くはない、一時期ブームになった「食べる辣油」のような物だ。 焼き目も鮮やかな餃子自体はやや大きめの、野菜が多めに入っている比較的アッサリした美味しい餃子だ。 ラーメンもそこそこのボリュームなので、私のような初老のおじさんにはこのコンビで十分な量だろう。 当初のイメージとはかけ離れた、美味しい町中華のお店だった。 こだわりなのか、こうしたお店のわりには炒飯がメニューに無いのはご主人の考え方なのかな……。 2ヶ月お世話になる街で、またまた良いお店に巡り会えた。 下田市、良い街だなぁ……。

2022/09訪問

3回

SOULBAR TOSAYA

伊豆急下田/ダイニングバー

3.17

19

-

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

私が最後のお別れの為に伺おうとしていたバー「ハーバーライト」さんが まさかの臨時休業! ショックでしばらくはお店の前で佇んでしまった……。 明日は朝から下田を離れる私としては、この2ヶ月の間をしみじみと振り返り、胸に刻み付けようと思っていたから……。 なんとなく このままホテルには戻りたくないと思い、他にバーはないものか…と検索した結果、コチラを見つけた。 幸い 今いる場所からも近いので、コチラで下田の〆としよう。 観光スポットである「ペリーロード」に架かる橋のたもとにお店はあった。 コチラはお昼の明るい時間帯に前を通りすぎたことがあるが、一見すると「何のお店だろう…。お客さん、どんな人達が…。」 と心配してしまうような外観だ。 お客がお店を選ぶのではなく、お店がお客を選ぶ……。 そんな錯覚をしてしまうような感覚になる外観のお店だ。 一瞬、どうしようかと躊躇したが、夜はまだまだ始まったばかり。 このまま帰りたくない気持ちが歩を進めた。 扉を開ける。 大音量のソウルミュージックが流れている。 昔、クラブのDJ をしていたご主人のセレクトしたMV だ。 懐かしい……。 40年程の前に流行った曲がノンストップで流れている。 店内も以外と(失礼!)混んでいる。 カウンターは私で満席になった。 この雰囲気ならカクテル… いや、バーボンか…… しかし私のファーストドリンクはスコッチをオンザロックで。 提供されたウィスキーの氷は まん丸とはいかないが、板氷からグラスの形状に遇わせて削られた物が入っている。 一応は(またもや失礼!)ちゃんとしたバーのようだ。 店内のカウンターは外国人ゲストが多く、いろんな国の言葉が飛び交っている。その おのおのが 他の誰ともなく酒と会話を楽しむボーダーレスな空間だ。 私もご主人を間に挟み、いつしか そのいろんな外国人ゲストとの会話をするようになり、酒も進めばいつしかフレンドリーな雰囲気に飲まれていった。 幸い 外国人の皆さん、どの国の人であろうとコミュニケーションは英語を使ってくれたので なんとか会話になったが、酒の席とは恐ろしいもので、会話が楽しく弾むと つい「もう一杯!」となってしまう。 特に私の左隣の席の外国人ご夫婦とは意気投合してしまった。 私と同じホテルにステイしている、というご夫妻は 特にご主人が下田がお気に入りのようで、日本に来る度に下田の、コチラのバーで楽しんでいるとのことだ。 右隣の、女性1人の外国人ゲストも会話に加わり、20時過ぎから飲み始めたが、気が付けば時計の針は揃って真上を向いていた。 とても賑やかな、思い出に残る下田でのラストナイトになった。 お店のご主人、素敵な人だったなぁ…。 あの人のような人生が過ごせたら きっと幸せだろう。 ○○○○○ご夫妻、おかげさまで素晴らしい夜になりました。 またいつかお会いしましょう……。

2022/09訪問

1回

河内屋

和菓子・甘味処 EAST 百名店 2023 選出店

食べログ 和菓子・甘味処 EAST 百名店 2023 選出店

河内屋

新静岡/どら焼き、和菓子

3.58

216

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.0

あー、もう何もお腹に入らない! 外は気温が35度を超えている午後の2時。 所は何の宛もない静岡市内。 さて、私は今から帰りの新幹線の時刻までどうしよう…。 唯一の宛はコチラ「河内屋」さんだ。 妻はとにかく餡が大好き。 餡のお菓子やあんパンならいつでも何処のでもwelcomeなのだ。 そんな妻の喜ぶ顔が見たい……。 その思いだけが、私を炎天下のなか、足を向かわせた。 河内屋さんは午前は11時から2時間、午後は3時30分から1時間だけどら焼きを焼く。 河内屋さんに到着したのは午後2時30分。 まだどら焼きを焼くのに1時間はある。 さて、どうしたものか……。 近くに大きな病院があったなぁ。その中で待っていようかなぁ。でも病気でもないのにそれはまずいよなぁ……。 様々な考えが暑さでクラクラする頭の中を駆け回る。 ええぃ! お店の反対側の歩道には ちょうど日陰になっているベンチがあるじゃないか! そこで待っていよう! と、相成った。 暑い……。 しかし他にやることもない。行く宛もない。 ただ待つしかないのだ。 そう思っていると、今度はお店の前に置いてあるベンチが日陰に入ってきた。 よし、場所を移して店頭で待とう。この時点で2時50分。 やがていろんな人がお店にやって来るが、3時30分からの時間待ちに恐れをなして退散する人ばかり。 こんな炎天下で待つのは私のようなバカひとり。 やっとおじさんが鉄板に火を入れた。 あぁ、今から焼きはじめてくれるんだぁ…… 暑いなか、よく頑張ったなぁ、と自分で自分の事を誉めている。 妻の喜ぶ顔が見たい一心でこんな事ができるなんて…… よっぽど好きなのか、よっぽどバカなのか、どっちかだよなぁ……。 おじさんの鮮やかな職人の手裁きに見惚れながら焼き上がりを待つ。 規定の限度一杯の5個のどら焼きを手にしたらおじさんが 「ほら、頑張ったごほうびだ。スペシャルだぞ」 と言って生地にマーマレードを挟んだオマケをくれた。 おじさん、ありがとう! 暑いなか、待ってた甲斐があったよ! ……でも、おじさん。  なんか「とらさん(渥美清)」に似てね?笑

2022/07訪問

1回

開国厨房なみなみ

伊豆急下田/居酒屋

3.40

67

¥5,000~¥5,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

今回の下田では一番興味がひかれたお店だ。 念のために宿泊するホテルのスタッフに「お勧めのお店を…」と尋ねたら、我が意を得たり!ズバリとコチラのお店の名前が上がった。 そしてホテルからタクシーで向かうにも運転手さんにお店の名前を告げたら当然のようにご存知で、 「いいですねぇ、お客さん。あそこは美味しいんですよ。一杯美味しい料理を食べてきてくださいね」 とまで言われた。 これは否が応でも期待値が上がる。とても楽しみだ。 お店の扉を開けるとカウンターには誰もいなかったが、奥からは賑やかな声がしていた。 一番端の席に腰をおろし、先ずは飲み物から。 「下田レモンサワー」なる飲み物を推していて、通常のレモンサワーに粗挽きのブラックペッパーを投入するのが下田流だそうだ。 それを注文してみる。 なるほど、ブラックペッパーが舌に、唇にピリッとした刺激を加えてくる。これは面白い飲み物だ。 肴はとりあえず一人前でも対応してくれる刺身の盛り合わせ、下田に来たらコレ!の金目鯛を串焼きのスタイルで、それにお目当ての1つ「生うにのプリン」を注文した。 その前にお通しだが、なんのてらいもなく勘八の刺身が出てきた。刺身がお通しとは珍しい。 それに併せて刺身の盛り合わせを注文したので、下田らしく本山葵も提供された。 先ずは刺身の盛り合わせが。 鯵、真鯛、金目鯛、勘八、本鮪の五点盛りだ。 先程の本山葵をすりおろし、おろしたての風味と共に味わう贅沢さ。 魚は地物が中心で、勿論言うこと無く美味しい。 金目鯛の串焼き。串物にした金目鯛は煮付けにもできるそうだが、魚は煮付けよりも塩焼きが好きな私は一本からでも対応してくれるのでお願いした。 一本というのはしみったれた注文だが、初老の私としてはなるべく沢山の料理を味わいたい。脂の乗った金目鯛の間には葱が挟んであるのが良い仕事をしている。 これならさっぱりしていて何本も食べられそうだ。 生うにのプリン。 私はこれを「お店で食べるべき一品」に推したい。 本当に美味しいのだ! おそらくは具の無い冷し茶碗蒸しのような物の上に、結構な量の生うにが添えてある。 それを混ぜ合わせて食べてみたが、これだけでも日本酒が2~3合はいけるだろう。 水槽を見てみると大きな黒鮑や伊勢海老が。 鮑は100g程の養殖の蝦夷鮑と違い、下田産の大きな天然の黒鮑だ。 推定で200gはあろうか、という鮑は刺身にするか焼くかを問われたが、私は刺身の鮑はあまり好まない。 今回も肝と一緒に焼いてもらうことにした。 貝類は総じて大きなサイズの物が美味しいものだ。 あの宍道湖の蜆にしても大粒の物が上物なように。 勿論、鮑もまた然り。大きな黒鮑こそ味わい、歯ごたえ、風味、どれをとっても蝦夷鮑ではかなわない。 そんな黒鮑を浜値のような値段で食べることができるのが港町にある料理屋ゆえの醍醐味だ。 最後にもうひとつの楽しみだった「骨付き鹿肉のソテー、ゴルゴンゾーラ添え」を注文する。 夏が美味しい本州鹿ではないが、蝦夷鹿を良い状態で保存してくれる業者(猟師さん)がいらっしゃり、いつでも美味しく提供できるのだそうだ。 確かに熟成された状態の香りがしたこの肉を食べやすい サイズにカットした物が二本。 それにゴルゴンゾーラチーズが添えてある。 ゴルゴンゾーラはソースにするのかな、と想像していたが、さすがにフレンチのシェフのようにはいかない。 しかしとても美味しい鹿肉と、このゴルゴンゾーラの相性の良さはどうだ! この時ばかりは日本酒ではなく赤ワインが欲しくなった。 お店は他にも天城軍鶏や、伊豆の山で捕れた猪なども提供してくれるそうだ。 いやぁ、良いお店に出逢えた。 これぞまさに旅の醍醐味だ。 必ずまた訪問させて頂こう。

2022/06訪問

1回

旬の味 ごろさや

伊豆急下田/日本料理、海鮮

3.56

194

¥2,000~¥2,999

¥2,000~¥2,999

定休日
木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.0

昼の点数:3.9

この夏の短い期間、勤め先になった下田では旧知の間柄の好漢 H 氏に大変お世話になった。 私の歓迎会、と称して下田魂を注入してもらった人物である。 その時に「下田のお店ではコチラが…」と案内して頂いたのが 「ごろさや」さんだ。 下田を離れる時を翌朝に控え、最後の夜にもう一度訪ねたいと思って伺った。 あの日の記憶をたどり、先ずは生ビールを注文。 同時に刺身の盛り合わせと、氏が「コチラはコレが旨いんです!」と勧めてくれた「サザエの唐揚げ」も注文した。 刺身は下田の近海、もしくは県内で水揚げされた鮮魚だ。 旬の魚介を中心に、珍しいところでは「カマスの刺身」まで。 様々な魚介を十分堪能した。 サザエの唐揚げは、あの時も今日も美味しかった。 つぼ焼きや刺身よりも美味しいと感じたのは、サザエの大きさに起因すると思う。 とても大きいのだ。大きなサザエだから唐揚げにしても油に負けない。プリプリ、シコシコした歯応えが味わえるのは この料理法が一番良いのだろう。 日本酒がすすむ。すすんでしまう。 次はお店のお勧め「磯自慢」だ。 サザエの唐揚げの次に注文した「金目鯛の唐揚げ」と併せて考えても、この磯自慢の豊潤な味わいが受けとめてくれるだろう。 その金目鯛の唐揚げ。これもまた美味しい! 鱗が立っているので食感も楽しい。 ポン酢でさっぱりと頂けば、煮付け等で頂くよりも私好みの仕上がりだ。 そう言えば あの時も「塩焼き」で所望したら、「金目鯛は煮付けで…」とたしなめられたっけ……。 もう一軒訪問する予定だったので コチラで腰を据えて飲みたいのはやまやまだったが、次に行くお店もまた素晴らしくて……。 H 氏との痛飲は、私に下田魂を注入してもらった思い出として コチラのお店と共に忘れられないものになるだろう。 ごちそうさまでした。また寄らせて頂きます。 赴任した仕事先の職場に、以前一緒に働いたことがあるH氏が 私の歓迎会と称して飲みに行きましょうと誘ってくれた。 地元民である氏の案内だ。きっと美味しいお店に連れていってもらえるだろう、と期待も高まる。 お昼に伊豆急下田駅まで迎えに来てくれた氏と共に、徒歩で数分の場所にあるコチラのお店に到着した。 予約をしてくれていたようで、席は奥の小上がりに案内された。 先ずは生ビールでカラカラの喉を潤す。暑かったこの日のお昼だ。あっという間に2人のジョッキが空になった。 氏は相当のアルコール好きなようで、その体格からして毎日かなりの量を飲んでいるようだ。 私はせっかくなので地元の日本酒を頂くことにしたが、氏はワンモア生ビールだ。 さて肝心の料理だが、やはり刺身の盛り合わせは外せない。 それに氏が「美味しいんですよ」と勧めてくれたサザエの唐揚げを注文した。 暫くして提供された刺身の盛り合わせは10種類の魚介類が舟型の器に盛られて来た。 地の物を中心に鮮度も良い。やはり港町の料理店ならではの内容だ。 そしてサザエの唐揚げ。氏が勧めてくれただけありとても美味しかった。刺身にするよりもやや厚目にカットしたことで、歯ごたえと磯の香りを存分に楽しめる。 サザエといえば刺身、もしくはつぼ焼きがスタンダードな提供方法たが、唐揚げは初めてだった。これはいい。 氏とは会話も弾み、生ビールや日本酒がどんどん胃袋に消えて行く。 何かアテが欲しくなった。 そこで下田といえば金目鯛!やはり地元民もイチオシの魚だ。 さて、それを塩焼きで…と私が言いかけたところでお店の人や氏の顔つきがひきつっているのがわかった。 何か私、変な事言ったかなぁ? すると氏が間髪入れずに「煮付けはいかがですか?」と。 正直、魚は煮付けよりも塩焼きが好きな私だが、氏に 「キンメは煮付けの方がいいの?」と聞いたらすぐさまに 「そうです!」との答えが帰ってきた。 なるほど。地元の人のお勧めには敵わない。 ここは敬意をはらい、煮付けでお願いしよう。 出来上がった金目鯛の煮付けは程よいサイズの物らしく、器から溢れんばかり。 取り皿でシェアした煮付けを口に運ぶ。 なるほど納得だ。脂の乗った金目鯛は煮付けにすることで コッテリとした旨味が加わり、金目鯛自身の持つ濃厚な旨味と合わさることで美味しさが増幅される。 確かに日本酒に併せるなら塩焼きも良いが煮付けの方が良いかもしれない。 さすがに氏の紹介するだけある、とても美味しいお店だった。 お店のお昼の閉店時間が迫ってきたようで、会計を済ませた 私に氏が「もう一軒いかがですか?昼休み無しのお店が駅前にあるんですよ!」と。 やれやれ、底無し状態の氏に今日はとことん付き合うことになりそうだ……(苦笑)。

2022/09訪問

2回

東華軒 コンコース売店

熱海/弁当

3.30

59

~¥999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.9

美味しそうなお弁当を販売していると思い、自宅で妻と一緒に食べてみようと購入した。 新発売のお弁当らしく、3種類の魚介が楽しめる内容だ。 その どれもが美味しく、満足できる。 他のお弁当も どれも美味しそうで、コチラの方面に伺うことがあれば また購入してみたい。

2022/09訪問

1回

小木曽商店 本店

伊豆急下田/その他

3.09

40

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.9

日本中で干物を製造販売するお店は数あれど、静岡県の下田では 干物といえばコチラ「小木曽商店」さんが有名なようだ。 今回は地物の金目鯛、真アジ、そして妻のリクエストであるイカを購入。 金目鯛は間違いなく地金目鯛をお勧めしたい。 値段もそこそこだが、身の厚み、脂の乗りが全然違う。 写真で購入した商品、それを焼き上げたものが食べログのアプリの不具合(?)でアップ出来ないのが残念だ。 勿論アジもイカも美味しかった。 さすがに老舗である。

2022/09訪問

1回

ショッピング キッスエー

伊豆急下田/弁当

3.23

22

-

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.9

せっかく下田まできたのだが、次の予定のためにホテルを朝8時にチェックアウトした。 伊豆急下田駅の駅前で何かお腹に入れたいと思い、電車の車内でたべるならやはり駅弁かな。 軽く食べたかった程度ならコンビニでパンかおにぎりでも…と考えたが、下田ならではの物は何かないかなぁ。 そこで目に止まったのがコチラの売店だ。 やはり下田の推しメニューは金目鯛なのだろう。 売り場の中央に堂々と陣取り、その存在感をアピールするかのごとく並んだ看板。 ここは素直に「金目鯛の塩焼き弁当」1択でいいだろう。 迷うことなく手に取り、お供に従えさせるべく麦芽100%の「ふじのくに限定」のビールと一緒に会計した。 朝から少し贅沢かとも思ったが、昨日に頂いた金目鯛の刺身2切れと串焼き一本では金目鯛を食べた気にならない。 嬉しいことにこの弁当にはかなり大きいサイズの金目鯛が 鎮座していた。 先ずは金目鯛のみを頂く。 生の金目鯛を焼いた、というより軽く一夜干しにしたかのようなアミノ酸を感じた。 その塩焼きと共にご飯の上に敷いた青海苔を一緒に食べることで更に美味しさが増すのだ。 口直しに添えられた山葵の茎の漬物(お浸し?)も名脇役だ。 ビールと共に車窓から下田の海を眺めながら頂く駅弁。 これぞまさに旅の醍醐味だろう。

2022/07訪問

1回

小田原吉匠 ラスカ熱海店

熱海/揚げ物

3.25

57

~¥999

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.8

静岡県下田での任を解かれ自宅に戻る新幹線の中でのビールのお供を乗り継ぎ時間に探していたところ、コチラのお店が目に留まった。 鯵を開いたものに様々なフレイバーを施して素揚げにした物だ。 しっかりと揚げてあるのでアタマからそのまま食べられる。 日本人にとって一番理想的なカルシウムの補給が出来る調理法だ。 実食してみても とても美味しく、お値段も手頃とあって これは良いと思う。 次回 また購入できる機会があればいいなぁ…。

2022/09訪問

1回

一力

伊豆急下田/焼き鳥

3.06

1

-

-

定休日
月曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.8

やきとりの「一力」さん。連日の訪問だ。 串焼きが大好きな私にとって、ようやく下田で美味しい串焼きのお店に出逢えたのだ。 つい嬉しくなってしまい、電話で予約をする際にも この後の約束から 滞在時間は18時30分までなので…と伝えたところ、 「○○さん、昨日もお越し頂いた方ですよね!大丈夫ですよ」と、快く引き受けてくださった。 この日も私が口開けの客のようだ。 先ずは食前酒として(というより、私の1日のルーティングとして)ビールを注文する。 間髪入れずに提供される糠漬けの盛り合わせ。 これがまたいいんだよなぁ! 時間があまり無いこともあり、急いで串焼きの注文を記入してお渡しする。 あわてていたので もう1皿の写真を撮り忘れてしまったが、串焼きは5種類ほどをビールの大瓶と共に楽しむことができた。 相変わらずお店の女性二人は気さくな方々で、もうすぐ下田を離れてしまうので お勧めのお土産は何が良いかを教えて頂いたりしながらの会話も楽しい。 やはりもっと早く通っていたかったなぁ。 もうすぐ下田から帰ってしまうのが口惜しいと思った…。 ずっと前からから一度は行って見たかったお店だ。 「やきとりの一力」さんとは縁がないのでは……と半ば諦めかけていたのだ。 まずは食べログの情報とは異なり、お店は現在の地に移転していたこと。これが原因してお店がなかなか見つけることができなかった。 それでも偶然に店舗の前を通ることで 現在の場所で営業していることがわかったのだが、それでもなかなかシャッターが上がることがなかった。 「もう閉店してしまったのかなぁ……」 と悲しく思っていたある日。お店のシャッターに張り紙が! 近くに寄って拝見すると、なんと営業日は毎週 水曜、木曜、金曜の週3日のみ! 地方の居酒屋業界の最大の稼ぎ時である、土曜、日曜が休日になっているのには何か訳があるのかもしれない、そう思った。 やっと水曜の夜に時間が出来たので、お店に予約の電話を入れる。 そうしてやっとの思いで初訪問が かなったのだ。 どうやら私が口開けの客のようだ。 お世辞にも広いとは言えないお店のカウンターは、コロナ対策の為だろう、かなり余裕のある間隔で配席されてある。 移転したばかりで店内はとても綺麗だ。 お店は女性が二人で営業しているようだ。 私が初めての客で、ちょっとぎこちない感じがしている。 最初にレモンサワーを注文してからメニューに目を落としていると、付きだしの糠漬けが提供された。 この糠漬けがいきなりのパンチになった!美味しいのだ! 勿論 こちらの女将さんの自家製の糠漬けだが、この美味しさを言葉にして伝えたら 一気に打ち解けることができた。 さて、串焼きを注文しようとしたら、カウンターにメモ用紙があり、それに記入して渡して欲しいとのこと。 それではと タレと塩の物を分けて注文した紙を渡した。 糠漬けの美味しさにレモンサワーはあっという間に胃袋に収まってしまい、次なる酒は日本酒を。 お酒のメニューはあまり豊富とは思えないが、それでもお値打ちな値段で提供していると思う。 土地の酒が欲しかったが、仕方なく冷酒を注文したら提供されたのは新潟県の菊水だった。 さぁ、お待ちかねの串焼きが提供された。 どれも1本が大ぶりと思えるので、焼き上がりに少々時間を要するのだろう。 タレは最近の仕込みなのか やや弱めだが、これから頑張ったら良いタレに育っていくだろう。 塩も酒飲みとしては もうひと塩欲しいと思える塩梅だった。 話しているうちにお互いの母親の話題になったのだが、どうやらお店は女将さんの母親が営んでいたようだ。 それを娘さんである女将が引き継いでいるようで、ひょっとしたら それが要因となっての週3日の営業なのかもしれないと勝手に想像してしまった。 だとしたら コチラのお店は温かい目で見てあげたい、と思った。 今はまだ 移転をしたとはいえ産声を上げたばかりの感じがする雰囲気がするが、女性二人で頑張っているのだ。 地域の常連客もいらっしゃるようで、キープボトルも並んでいる。 これからも応援してあげたい、そう思った。

2022/08訪問

2回

鈴廣かまぼこ ラスカ熱海店

熱海/揚げ物

3.03

15

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:3.8

伊豆急線から新幹線への乗り換え時間があったので お店を覗いてみたところ、さすがに最高級品の蒲鉾には手を伸ばせなかったが、妻の好きな揚げ物と 私自身の為に「しんじょ」を購入してみた。 家に持ち帰り、吸い物を作り その中にタネとして入れてみた。 イメージしたよりも弾力があり、それはそれで美味しい練り物だと思う。 妻の揚げ物は また後日感想を聞いてみよう。

2022/09訪問

1回

美松寿し

伊豆急下田/寿司

3.31

37

-

¥2,000~¥2,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:3.8

下田に来て早くも一月半が過ぎようとしている。 ふと 思い出したのは、港町に来ているのに未だに寿司屋さんを訪問していない ということに気がついた。 今までさんざん美味しい魚介類を食べさせて頂いたのに、寿司をつまんでいないのは自分の性分としておかしいだろう。 そう思い、私に下田魂を注入してくれた H氏に「下田で美味しい寿司を食べるなら?」と問うたところ、しばし考えた末に出てきた答えがコチラだった。 18時に予約をしたが、20分程早く到着してしまった。 しかし もう大丈夫だろうとお店の前に向かったら、まだ入り口横には「準備中」の看板が。 うーん、やはりまだ早すぎたのかなぁ。仕方なくお店の周りをブラブラしながら時間を潰すことに。 近くのコンビニで最近発売された秋Ver.の缶ビールを購入し、 それをその場で飲んだりして、ようやく18時になったので再度お店に向かった。 すると店先には未だに準備中の看板が。 いくらなんでもおかしいだろうと扉を開けると、なんでもないように迎えられた。先客もいる。 お店の人に今までのことを伝えると、「あっ、そうなんですか!ごめんなさいね、うっかりして……」。 なーんだ。それなら最初の時に暖簾をくぐればよかったんだ。 ちょっとだけ損をした気分だ。 気を取り直して 何か肴になるものは…と。 勧めて頂いたのが とこぶし と鯵の南蛮漬けだ。 ならば、と選んだ最初の飲み物は地元の日本酒「國香」だ。 ビールは先程コンビニで飲んでしまったからね。 運ばれて来たのは とこぶしというより小さめの鮑と言っても差し支えないサイズの物が柔らかく煮てある。 うん。これは美味しいがちょっと私的には味付けが濃く感じる。 鯵の南蛮漬けも同様だ。やはり関東の文化圏は関西のソレよりも味付けは濃い目のお店が多い気がする。 しかし、それがここ、下田の味なのだろう。 そう思いながらグラスに注がれた國香を傾ける。 次の日本酒は私が下田入りしてから一番のお気に入りで、地元出身の大女優の有馬稲子さんによって命名された「黎明」を。 これで刺身の盛り合わせを楽しむことに。淡麗で、やや甘めの感もある黎明は白身魚などがよく合う。 提供された刺身は焼津港で水揚げされた鮪以外は全て下田の港で水揚げされた今が旬の魚ばかり。 これには相当満足した。酒も進む。進んでしまう。 肴もなくなってしまったので、女将さんに何か他のアテを勧めてくださいとお願いすると、ちょっと困った顔をされたが、 それでも「承知しました」と奥に引いていった。 気がついてはいたが、コチラのお店には酒の肴のようなメニューはあまり多くは無いのかもしれない。 カウンター越しのホワイトボードにも先程のとこぶしと南蛮漬けが書いてあるのみだっだ。 少しして女将さんが「先ずはこれで…」と時間凌ぎにサービスしてくれた(?) 「クラゲの中華風の和え物」を出してくれた。 私にはこんなサービスが心地よい。「黎明」とはあまり合わないが、客がお一人様で酒を楽しんでいるのに何も無しでは…。その間を凌いでもらおうと考えてくれたのだろう。 ツマミの種類が少なくても、こんな気を利かせてくれるなら安心だ。 やがて提供された肴は「鮪の血あいの煮付けです。」 無理を言った礼を言い、口に運ぶ。 うーん…… ひょっとしたら先程のクラゲの中華風といい この料理といい自分達の賄いとして作った物なんじゃないかなぁ……。 そんな想像を掻き立てられた一品だった。 寿司をつまむ前に、懐石料理ではないが椀物を頂くことに。 私的にはこれが失敗で、お椀という表現から懐石料理で提供される椀物を想像してしまったのだが、提供された物は大きなボタン海老の頭の入った味噌汁だった。 つまり寿司をつまむ前に〆のものを先に注入してしまった格好だ。 味噌汁自体は美味しかったので良かったのだが、その分 お腹のスペースを埋めてしまった。 最後の日本酒には地元でも入手し辛いお酒だという「天満月」をお願いした。 そして寿司だが、特上よりも ここは地魚で構成された内容の 「黒船寿司」をお願いした。 せっかく港町の寿司を頂くのだ。そう考えるのがベストだろう。 しばらくして提供された寿司はどれも満足できるネタで、巻物には山葵の茎の醤油漬けが。 静岡らしい、下田らしい寿司に満足…… と言いたいが、私の好みとしては今日の寿司ネタの大きさなら、シャリはもう少し小さめの方がが良い。 こうした地域密着型の寿司店は酒の肴の種類があまり無いように、お寿司そのものには味のバランスよりも満腹感の方が大切なのだろう。 このネタにしてシャリがもう少し小さめなら……。 いや、次回訪問する際に「シャリは小さめで…」とお願いすれば良いことだ。 そう思わせた初訪問だった。ご馳走様、美味しかったです。

2022/08訪問

1回

ふうまんちゅう

伊豆急下田/中華料理、ラーメン

3.14

11

-

-

定休日
木曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.8

伊豆急下田駅から徒歩5分の場所にある、以前にお店の前を通りかかった時に偶然見つけた。 冷し中華のノボリが掲げられているが、「ラーメン、餃子ありません」の文言も入り口横のメニューの中に見受けらるのが気になっていたのだ。 更にはランチ限定の「怪しい麺」なる料理も。 気になる…… これはもう行くしかないでしょう! という訳で、平日のお昼に訪問した。 当初、出かける前に電話で予約をお願いしたら 「何時に何名ですか?」と聞かれ、「12時に1人です」と言ったら「じゃあ12時にならないと解りませんねぇ」との返事が。 なにそれ? 予約は受けてくれるの? どうすればいいの? という疑問が湧いたが「では12時に伺います」と伝えておいた。 まぁ、初めての訪問だし、行ってみてから断られたら そういう応対をするお店なんだ…と思えはいいや。 そんな気分で12時にお店の扉を開けた。 こんにちはー、と店内に声をかけると 年配の女性が出てきた。 「先程電話した1名の者ですけど食事は出来ますか?」 と言うと、「どうぞ、空いているお席に」と言われた。 店内には先客は女性客が1名だけいる。席の余裕はかなりある。 ではどうして予約を採ってくれなかったのかなぁ…。 そんな疑問を胸にしまいこみメニューを開く。 ランチ特有のセットメニューらしきものはおそらく無い。 このランチの時間帯に提供することができる物だけが記載された単品のメニューを拝見する。 なるほど、確かに「ラーメン」は無いが、他の麺料理はある。 餃子という「点心」は無いが、春巻はある。 炒飯も普通の物と、あとは牛肉炒飯、カニ入り炒飯があり、なるほどいわゆる町中華とは一線を隔てているようだ。 ようし、それなら高級な中華料理店なみの価格に設定された 「フカヒレ麺」と「カニ入り炒飯」を注文してみよう! 厨房の中には年配の男性が1人で料理を作っている。 おそらく最初に電話に出てくれたホール係の女性とで ご夫婦でこのお店を営業しているようだ。 やがて提供された料理は同じタイミングで運ばれて来た。 フカヒレ麺は蓋が付いている器だったが、すぐさま外してしまった。 どちらも見た目は 良く言えばシンプル。悪く言えばウリの具材のフカヒレや蟹肉の姿はあまり確認できない。 先ずはフカヒレ麺から箸を伸ばす。 麺とスープをよく混ぜ合わせると、フカヒレの姿はますます確認しづらくなった。 しかしスープの味は確かにフカヒレ入りのスープのものだ。 そういう意味では美味しいことは美味しいのだが、もう少しフカヒレが入っていても……。 蟹入り炒飯も同様だ。 蟹肉は見た目にも味にもあまり感じない。 私の地元にある中華料理店の蟹炒飯には驚く程の蟹肉が入っているので どうしても比較してしまう。 炒飯自体はパラリとして悪くはないので、コチラもフカヒレ麺同様にもう少し蟹肉が入っていたら満足できるのだろうが……。いずれにしてもこの内容なら普通の炒飯にすれば良かった。 ちょっと厳しく見過ぎてしまったのかなぁ。 美味しいとは思えるが、次回もう一度…という気持ちには ちょっとなれないかな……。

2022/08訪問

1回

焼肉食堂 成翠園

伊豆急下田/焼肉

3.26

31

¥3,000~¥3,999

~¥999

定休日
-

夜の点数:3.8

昼の点数:3.8

前回、下田に着任早々、職場のH 氏に「下田魂」を注入してもらった時に、薄らいでいく記憶のなかでかろうじて残っていたのがコチラのお店だ。 あの時は 金目鯛を肴にさんざん日本酒を飲んだ後に訪問したので、コチラでは最後の辺りの記憶が無い。 かろうじてスマホで撮影した料理の写真が僅かな記憶の糸として手繰り寄せることができた。 この日はそのH 氏もいない。 あの日のリベンジではないが、今日はきちんと楽しもう! さっそく開店と同時にお店の暖簾をくぐる。 一名です、と告げると「あぁ!先日もお見えになって頂いた方ですね!」という反応が直ぐに返ってきた。 何故覚えてくれてる?(笑) 前回があまりにも印象に残るような何かをしでかしたからなんでしょうか?……(笑) 前回、チャミスルを飲んだことも覚えてくれていたようで、 「今日も同じでいいんですよね?」と。 はい。同じでいいんですけど、今日はきちんと楽しませてもらいます!先日のようなご迷惑はおかけしませんので! と、心の中で誓うのであった。 肉はお勧めのホルモンの盛り合わせと豚足を注文。 すると私の隣の席に韓国人と思われる若い美人が二人、やって来た。 店内には他に席があいていたが、それは予約の席なのだろう。 またそのインバウンドと思われる韓国人の美女二人は、夏だからなのか、かなり際どい服装をしていた。 隣の席に居ながら目のやり場に困った私は ひたすら焼き肉と 豚足に集中することになる。 集中する、ということは それだけ食べるし飲むことになる。 コチラのお店は回転の為に席は90分で席を譲ってもらうルールだが、今回の私の場合、正面から左側に視線を向けることができないので、余計に集中することになる。 豚骨ラーメンの名店「一蘭」でラーメンを食べる時は、「味集中カウンター」でラーメンを食べるが、今回は その目に見えない味集中カウンターのような仕切りがあったような気がしてならなかった。 それにしてもホルモンは旨い。集中していたから余計に解る。 ホルモン焼きのお店は忙しいお店に行くに限るのだ。 忙しくて回転がいいから常に新鮮なホルモンが提供できる。 余談だが、フランス料理の真骨頂は野菜料理と内臓料理にあることをご存知だろうか? 今のような輸送技術も、食材の冷蔵、冷凍保存も無い時代。 内陸部のパリでは魚料理といえば川魚だったのだ。 カワマス等の川魚を料理したり、肉でも内臓などは迅速な下処理と調理が求められたので。 内臓以外の部位はエイジングにかけたり、生ハム等にして保存したり、コンフィにして保存したりできたが、内臓だけは新鮮なうちにでないと食べられなかったからだ。 話しが反れたが、この日もしっかりと食べて、飲んだ。 そして良いお店だ、という記憶を脳に叩きこむことができた。 ありがとうございました。ごちそうさまでした。 派手な服装の韓国人と思われるお姉さん達よぉ。 この店だけじゃなくて日本の飲食店ではたいていの店が飲料の持ち込みは禁止だよ。覚えておきな。 ハングル文字のデザインの缶飲料を食べながらコソッと飲んでいたでしょ? ダメだよ、それは。 (教えてあげたかったけど、お店の人から頼まれた訳でもないから余計なことはしませんでした。) H氏との私の為の歓迎会は、まだ太陽が沈みもしない時間帯なのに、すでにこの日三軒目になるコチラで。 私の為に金目鯛ずくしの内容だったので、氏には 「本当は肉の方が好きなんじゃない?」と問いたところ 「はいっ!」と即答が。 では、と向かったのが最初の一軒目に伺ったお店のもう少し先にあるコチラだ。 今度は私の大好きなシチュエーション、昭和の雰囲気が色濃く残っているような、煙がモンモンと立ち上がるコチラのようなホルモン焼きのお店のことだ。 先程まではさんざん日本酒を飲んでいた私だが、ホルモン焼きのお店ならやはり生ビールだろう。氏も勿論一緒だ。 先ずは定番というかお約束の塩タンから入りましょう。 塩タンには生ビール、生ビールには塩タンだ。 情けないことに、氏よりも一回り以上年上の私だけに、テンションの高まりと共に記憶の方が曖昧になり始めてきた。 それを更に加速させたのが韓国焼酎だ。 美味しいホルモンを食べるのだから酒も合うものにしたい、 と思うのがいけなかった。 すでに私も大量の生ビールと日本酒を飲んでいるうえに、更に韓国焼酎とかなりの「ちゃんぽん」をしていることになる。 事実、コチラで食べた料理の事は写真に納めていなかったら記憶はかなり曖昧だ。いや、ほとんど思い出せない。 どうやらミノとかホルモンの写真がスマホにある以上、これらをアテに韓国焼酎を飲んだに違いない。 後日、別の機会にレビューすることになると思うが、私のスマホにはもう一軒、立ち寄ったのか まったく食べた記憶のない 焼きそばと春巻きの写真が残っている。 コレはどこのお店だろう?……  私は何を食べ、何を飲んだのだろう…… そして私はどうやってホテルに戻ることができたのだろう。 翌朝、目が覚めたらカバンの中に買った記憶のないコンビニのサンドイッチやデニッシュパンが入っていた……。 コレは私が買った物なんだろうか……。 今日、出勤したら真っ先に氏に聞いてみなくては……(泣)。

2022/08訪問

2回

ななや 静岡店

新静岡、静岡、日吉町/ジェラート・アイスクリーム、洋菓子、カフェ

3.48

236

~¥999

~¥999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:3.8

湯河原で貴重な体験をした後、帰宅するまでの間にせっかくなら なかなか来ることのできない街に寄り道をして帰ろう。 新幹線を熱海から乗り、途中下車したのが静岡市。 駿府の街はなんといっても天下統一を成し遂げた後の太平の世を作り、大御所として隠居した徳川家康公の街だ。 当時の駿府城は かの江戸城よりも大きなお城だったのでは、という調査も進んでいる。 そんな徳川家康が晩年に愛した街だ。 歴史ある、由緒正しい佇まいが随所に感じられる。 今回伺ったお店は創業1907年ということだから大政奉還の後、明治時代からのお店だが、それでも100年を優に越えている老舗と呼ぶにふさわしいお店だ。 そのお茶屋さんで評判なのが、七種類の濃度の違う抹茶のジェラートを提供してくれることなのだ。 湯河原の、日本一と誉れ高い「飯田商店」さんでラーメンを連食した後だったので、お腹はすでにパンパン! もうお腹に入る物といったらジェラートのような物だけ、という私自身の都合とも合致した。 お店に入ると、おぉ、老舗のお茶屋さんをイメージしていたが、なにがなにが、オシャレなカフェのような雰囲気だ。 様々なお茶に関する商品があるなかで、正面で出迎えてくれるのはジェラートの数々達。 中でもやはり人気は手前左側からの抹茶ジェラートのラインナップだ。 七種類のうち、一番人気なのが「世界一濃い抹茶ジェラート」と評判の物。 私も勿論それと、併せてミルクジェラートをダブルカップで注文した。 万がいち、濃すぎてしまったと感じても、ミルクジェラートと一緒に口に運べば抹茶ラテのような雰囲気で食べることができるだろうと考えたからだ。 (我ながらナイスアイディアと思ったが、普通は抹茶の食べ比べをするだろうに!ただの根性無しなだけだろう…恥!) この日もまた連日の猛暑日の続きで、街行く人も皆 直射日光を避けているほど。 さっぱりとした抹茶のジェラートの人気も、気温と共に うなぎ昇りの予感がした……。

2022/07訪問

1回

合掌

伊豆急下田/そば、うどん

3.11

15

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定休日
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昼の点数:3.8

下田でちょっと楽しい出逢いがあった。 宿泊するホテルは小高い丘の上にあるのだが、その麓にあるお店のことだ。 屋号は「合掌」というが、うどんや雑炊のお店だそうだ。 その店のおっちゃんがおもろいねん! まー関西人らしくよーしゃべくりまくるおっちゃんでな。 なんも言ってへん、聞いてへんのに話しかけてきよんねん。(っていう感じのペースに巻き込まれてしまうんです) メニューから、鴨肉がいっぱい入ってるという うどんを注文する。 メニューは自分で作製した物を掲載したのだろう。 「特制なべうどん」って……  特製の間違いやろ! とツッコミを入れたくなる。 メニューに無いけど「おっちゃん、ビールある?」って聞いたら「それな! それ一番得意やねん!」って…。 そんでな、出てきたビールはキリンなんやけどな、キンキンに凍らせてあるジョッキがアサヒやないか~いっ! って、ココもツッコミどころやなww やがて提供されたうどん。土鍋が深いのなんの! コレ、ご飯を炊く為の土鍋なんちゃうの? 青葱がぎょーさん乗っててな、その下が見えへんのやけど ほじくりかえしたら いろんな具材が出るわ出るわ! 飛龍頭、蒲鉾、えのき茸、しめじ茸、餅まで入ってる! 「かもいっぱい 元気でまっせ」という肝心の鴨肉やけど これがまたちっちゃいねん! そのちっちゃい鴨肉が何枚か入ってるんやけど、あんまりちっちゃくて まとめて口に入れんと鴨の味がようわからん。 けどまぁまぁ美味しいなぁ思っとったら、 「兄ィちゃん、その出汁旨いやろ!コレな、大阪の有名な美々卯っちゅうところとおんなじ出汁なんやで!」って ほんまかいな!? 最後に「ごっそさ~ん」言うて席をたったら、土鍋を見て 「兄ィちゃん!なんで出汁残しよんねん!旨いやろ?もったいないがな!」言うんで 「ほな、全部飲むわ!」言うて土鍋ごと口にしたら 「あぁ~、なんで直接飲むんや。洗いもんが増えたわ!」 って、毎回洗ってないんか~い!(これは冗談やろけどな) とにかくおもろいおっちゃんやったわ。 勘定してや、言うたらこれまためっちゃ安いねん! さっきのビール、なんぼ取ってんねん? 儲ける気ある? なんか心配になってきたわ……。 帰りがけに「おっちゃん、ごちそうさん。また来るわ」 って言うたら「ほんまやな!絶対こいよ!顔は覚えとくぞーっ!」 だって!  ちゃんちゃんwww

1回

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