ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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120 件を表示 46

氷雪の門

豊水すすきの、すすきの(市営)、すすきの(市電)/かに、日本料理、郷土料理

3.48

204

¥8,000~¥9,999

¥2,000~¥2,999

定休日
-

昼の点数:4.6

北海道・札幌へのご褒美旅。 その中でもかなり楽しみにしていたコチラ「氷雪の門」さんでの食事。 前年の正月、我が家は通販のたらば蟹を購入し、食べる事にした。 が、そのたらば蟹、解凍したら方法が悪いのか蟹そのものが悪いのか、水分が一緒に抜けてしまい、情けない程の姿に変わり果ててしまった……。 その時、妻と「蟹はやはりお店で食べるのが一番」との結論づけた、そのリベンジでもあった。 食べログで「札幌・たらば蟹」のワードで検索すると 様々なお店が。 決め手は料理内容だった。 たらば蟹が食べたかった私達の欲求を十分満たしてくれそうな内容で、宿泊するホテルからもとても近い。 随分早い段階で予約を入れさせて頂いた。 当日は酷い猛吹雪の天候になってしまったが、ホテルから近くだったので問題なし。 改めてコチラにして良かったと思えた。 お昼に予約したのも「蟹をかなりガッツリと食べよう、その日の夜はホテルのレストランでアラカルトで少し食べればいいから…」との考えがあったから。 それだけ この日のスケジュールはコチラのお店での食事にシフトした1日にしておいた。 入り口の扉を抜けると、こんな悪天候でも「お席は満席で…」としてある。 コチラの人気の高さが伺える。 店舗は立派なビルになっており、先ずはエレベーターを利用して3F まで登り、そちらで受付をする。 予約した旨を伝えると、同じフロアの個室へと案内して頂く。 この日お願いしたメニューが卓上に用意されてあり、目を通すと おぉ!活けの毛蟹の入荷があったようだ。 最近は毛蟹が不漁だそうで、万が一入荷がなかった場合、他のメニューに切り替えさせて頂きます、との話を聞いていたので、先ずはひと安心。 これで毛蟹とたらば蟹の食べ比べも出来そうだ。 さっそく料理を始めてもらおう。 その前に北海道のお約束「サッポロクラシック」で喉を湿らせておかなくては。 先付けが。 蟹の真丈だ。 ご挨拶代わりの名刺のようなものだ。 コレを肴にビールを流し込んでいると…… うおーっ!! これは豪快だ! 氷で出来た鉢の上には北海道を代表する魚介類のオールスター達の刺身が盛り合わせてある。 たらば蟹の親爪、蝦夷鮑、松川カレイに生の北寄貝、ボタン海老は特大サイズだ。 箸を伸ばす前に しばし見惚れてしまった……。 いきなりの贅沢過ぎるスタートに、この先は何が…と期待値は上昇一途だ。 その期待通り! 次なるは これまた豪快な火鉢が運ばれて来た。 その上には たらば蟹の太身が鎮座している。 ……これだ。 私達が昨年の正月に食べたかったのはまさにコレだったんだ。 蟹が焼ける香ばしい良い匂いが部屋いっぱいに漂ってくる。 もう、この香りだけで一杯イケそうだ。 御指南頂いた通りに焼き上げ、口に運べば それはもう至福としか言い様のない気持ちになれる。 日本酒だ。土地の酒を飲もう……。 蟹身の甘味、殻が焼けた香ばしい匂い、時折「パチッ」と火鉢から弾ける音も聞こえる。 まさに五感全てが喜びに満たされている。 そしてカセットコンロに出汁の入った小鍋が用意された。 たらば蟹の太身のしゃぶしゃぶだ。 太身ゆえに通常のしゃぶしゃぶのようにはいかない。 小鍋の出汁が沸いたところで蟹を投入し、中火で約2分くらい待つ。 頃合いを見て引き上げ、食べる。 うーん、これもいい。 個人的な嗜好では、先に食べた「焼き」の方が好きだが、コレはコレで美味しいし、寒い時などは更に美味しく食べられるだろう。 次なる料理は 担当してくれた仲居さんがイチオシの 活け毛蟹のセイロ蒸しが登場だ。 北海道民は皆さん たらば蟹より毛蟹の方が好きなのかなぁ。 結構毛蟹推しの人が多いと思う。 しかし私達夫婦は やはりたらば蟹だなぁ。 この毛蟹。剥くのが大変だ。チクチク痛いし…。 誰かが剥いてくれた物を食べさせてくれるならともかく、自分でするのはちょっと……。 そんな意味では私達は蟹の「ツウ」ではないのだろう。 でも頑張って剥いた蟹身を甲羅の中で味噌と和えれば それは文句無しに旨い。 日本酒も進む。 箸休めの酢の物で一息つく。 お後の料理は再び蝦夷鮑が。 「水晶焼」と銘打たれたこの料理は? と仲居さんに問いかけると「耐熱ラップで包んだことで水晶に見立てることが出来たから…」との答えが。 ちょっと安直な回答に思わず笑ってしまったが、その耐熱ラップを紐解くと、中に閉じ込められた磯の香りが広がり、鮑の旨味が野菜達にも移る相乗効果と相まって コレもとても美味しい。鮑も柔らかだ。 まだまだ料理は続く。 次なるは たらば蟹の天ぷらだ。 天つゆではなく、藻塩が添えてあり、サクッと揚がった衣と肉厚のたらば蟹が 天ぷらという料理の技法によって魅力をより一層引き立てられている。 コース料理の最後として たらば蟹の炙り寿司が。 どこまでもたらば蟹だ。 軽く炙ることで、生よりも旨味と甘味が引き出され、一緒に出てきた吉野蟹という、私達が聞いたことの無い蟹の吸物が供された。 仲居さんの「それではそろそろデザートでも…」の声に反発するかのように、食いしん坊な私は更に雑炊セットも追加注文した。 この雑炊セットには たらば蟹のほぐし身も付いていて とてもお値打ちだと思う。 最後の1滴まで蟹を堪能した私達夫婦。 まさに北海道堪能コースのタイトルにふさわしい、大満足の食事だった。 コチラは本当に良いお店だ。 機会があれば是非是非もう一度訪れてみたいものだ。

2024/01訪問

1回

SAPPORO STREAM HOTEL

すすきの(市電)、すすきの(市営)、狸小路/ホテル

3.11

4

-

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.5

宿泊したホテルのプレミアムラウンジ。 プレミアムフロアに宿泊したゲストの朝食は、7F のレストランのブッフェか、コチラのハーフブッフェスタイルの特別な朝食かを選ぶことができる。 ブッフェ嫌い、人混み嫌いな私は迷うことなくコチラを選んだ。 それに飲んべえの私には嬉しい朝からアルコール飲料もフリーで楽しめるのがもう1つの魅力だ。 朝陽が窓いっぱいに降り注ぐソファー席は見晴らしも良く、西側にはその朝陽を浴びて美しく輝く藻岩山が望めるのも素晴らしい。 ハーフブッフェのサラダと共にビールを頂いていると、程なくしてプレートに乗った朝食が運ばれて来た。 やはり私はこのスタイルが好きだ。 ブッフェが好きな人には申し訳ないが、何故わざわざホテルまで来ているのに、お金まで払っているのに、自分で料理を取りに行かなくてはならないのか。 ホテルという所では、スタッフの人が「どうぞ お召し上がりくださいませ」と作りたての料理を運んでくれて、それを食べることが醍醐味ではなかろうか。 ブッフェ料理になると、出来立てを提供するオープンしてから直ぐの時間帯ならまだしも 常に作りたて、出来立ての料理が頂ける筈がない。 なかには 人気の無い料理になると「これはいつからここに置いてあるんだろう」と思われるような、表面が乾ききってしまった料理が並んでいたり、レストランがクローズする少し前の時間帯に行くと、見た目が悪くなった料理が並んでいたり、あるべき料理が並んでいなかったりもする。 そんな理由から私はホテルでほとんど朝食を取らないのだが、このようなスタイルで提供してくれるなら話は別、ということだ。 小さなお子さんが走り回ったり、叫び声をあげることも苦手なので、こうした場所でゆっくりと朝食が食べられる時間はとても貴重だった。 料理もまずまずで、特にこだわりの卵を使用した茹で卵はとても美味しかった。 クミンのようなスパイスが香るチャウダー、グリルしたベーコンなども良い物を使用しているのが解る。 おにぎりにはいくらがトッピングされ、北海道らしさを演出している。 すぐ隣のスパに向かい、大きな浴槽で脚を伸ばして湯に浸かる、もしくはサウナで一汗出してからコチラのラウンジで朝食を頂けば、ちょっとした温泉旅館のような楽しみ方も出来よう。 次回から札幌に来たら宿泊はコチラでお世話になろうかな……。 北海道・札幌はススキノの交差点に新しく再開発された「ココノ ススキノ」に入居したホテル「札幌ストリームホテル東急」。 その16F、17Fのエグゼクティブフロアに宿泊するゲストの専用スペースが18F に誕生した。 そのフロアにはサウナを備えたスパや大浴場のほかにテラス席もあり、ラウンジでは軽いフィンガーフードやアルコールも含めたフリードリンクになっている。 自分で豆から挽いてネルドリップで淹れるコーヒーや地元・北海道産のワイン、日本酒やクラフトビールが楽しめる。 窓側の席からは藻岩山や、反対側のテラス席からはテレビ搭や札幌駅が望める。 このような大人が寛げる空間を備えた、素敵なホテルが誕生した。

2024/01訪問

2回

TATERU YOSHINO

新千歳空港/フレンチ、洋食、ワインバー

3.52

28

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
木曜日

昼の点数:4.5

妻と入籍記念日を札幌で過ごす旅。 最終日は飛行機に搭乗する前に空港の国際線ターミナルにあるホテルのレストランとして営業しているコチラを訪問した。 昨年の夏、和歌山県で開催された和楽器の全国大会に末娘が出場することになり、その応援で和歌山市を訪れた際に吉野建氏が営む「Hotel de YOSHINO」で食事をした。 その時の氏の料理に感銘を受けたのは半年前の事ゆえに記憶に新しいものだが、正直 氏がこの新千歳空港のホテルの施設としてレストランを運営しているとは知らなかった。 お店のランチタイムは12時からなのだが、帰路に着く前の時間ゆえにお昼の営業時間で食事をするにはかなりタイトなスケジュールになりそうだったので、予約をする際に13時30分には食事を済ませたい旨を伝えると「なんとかしましょう」と快諾頂いた。 ランチのメニューは現在は1つだけのようで、これも新型コロナの影響によるものか…。 そのメインディッシュはシャラン産の鴨の胸肉だったのだが、私達は追加料金で小鳩をデクパージュしてもらえる料理に変更し、ソースも私好みのサルミを所望した。 食事は仏産の生ハムをスライスして、それをほおずきと共に口に運ぶ物を含めたアミューズから始まった。 ワインはソムリエにグラスの物をセレクトしてもらったのだが、道内の余市でワイナリーを営む平川氏のシャルドネは、と勧められた。 グラスに注がれたワインの香りを利いて驚く。 ついに日本人が国内のワイナリーで造るワインもここまで来たのか、と。 もちろん行き届いた環境で管理された物なのだろうが、ファーストアタックから訴えてくるものがある。 軽くスワリングするとますます香りは立ちこめ、鼻腔をくすぐる。これ程の国産ワインには未だにお目にかかることがなかった。 料理も菊芋のブルーテは、その甘く優しい味わいに たっぷりのトリュフの香りを添えた物。 ワインとのマリアージュもとても良い。 さて、お楽しみの小鳩だが、その前にソムリエにワインの相談だ。無難なワインならばボルドーだが、ソムリエとしてお勧めしたいのは、やはり先程の造り手の平川氏のワインを、と。 「そのワインのセパージュは?」と伺うと「それが平川さん、教えてくれないんですよね」とのこと。 「葡萄の品種を伝えると、その品種のセパージュなら…という先入観から入ってしまう。そうではなくて、平川さんは自分でワイナリーまで足を運び、その場で飲んでみた感覚で確かめて欲しい、そんな方針の造り手さんなんですよ」との事。ソムリエは「私も平川さんのワイナリーにお手伝いに行ってるんですよ。収穫とかまで手伝って、それを分けてもらえるんです。」とも。 なるほどボトルのエチケットもシンプルで、手作り感がある。 グラスに注がれたワインは先程同様 驚きを隠せない。 この気持ちをソムリエに伝えると「平川さんは先のサミットでの各国首脳の食事にシェフソムリエとして従事した程の方で、それがソムリエでは飽き足らず自分がワインを造りたくなって、日本各地を探してこの余市で最上の土地に行き着いたのです」と教えてくれた。 小鳩のデクパージュを眺めながらそんなエピソードを聞かせて頂けば、自然と期待も高まる。 胸、ササミ、腿に見事に捌かれた小鳩に銅鍋で温められたサルミのソースがサーブされる。 早速口に運び、味わう。繊細にして そのジュを湛えた胸肉が濃厚な味わいのソースと相まってとても素晴らしい。 凝縮されたプラムのような味わいと腐葉土のような香りがするワインとのマリアージュはまさに至福の一時だ。 最後にデザートとコーヒーを頂き、妻が化粧室に向かうのを見届けてテーブルチェック。これが13時25分だった。 シェフやメートル、ソムリエのおかげで せわしくも楽しい時間を過ごすことができた。 今度北海道を訪れる機会があれば、次こそはゆったりとした時間を過ごしたいものだ。

2022/02訪問

1回

ル・デパー

狸小路、すすきの(市電)、すすきの(市営)/ビストロ、フレンチ、ダイニングバー

3.58

38

¥10,000~¥14,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.4

自分へのご褒美に北海道・札幌の旅に来た。 荒天となってしまったこの日。 予約していた藻岩山山頂にあるレストランが、ロープウェイなどの運休の為クローズする、という連絡が午後3時にメールで届いた。 とても楽しみにしていたディナーだっただけにショックは大きかった…。 しかし落ち込んでいる暇はない。 別のお店を探さなくては……。 と思い、随分以前に別のグループメンバーと一度伺ったことがあるコチラを思い出した。 その時の美味しい料理、楽しかった会話…。 そうだ! ココがいい! 夕方の5時に予約の電話を入れたが なかなか繋がらない。 まさか休み?…… と、ちょっと嫌な予感がしたが、やっと電話に出て頂いた。 夜遅くまで営業している事を確認し、今夜の8時に予約をしたい旨を伝えると、快く引き受けて下さった。 先の19時に もう一軒気になったお店で軽くアペリティフと牡蠣料理を頂き、その後に行きたかったのだ。 お店に向かう時点で 外は凄い吹雪。 ススキノの街もいつもの賑わいはなく、比較的閑散としているようだ。 久しぶりの訪問故に お店の場所がうろ覚えで苦労したが、なんとか時間前にたどり着けた。 雑居ビルの3F にあるお店は目立つ看板らしき物も無く、入り口の扉に一枚のショップカードがあるだけで少々分かりにくい。 その扉を開けるとカウンターの中からシェフが声をかけてくれた。 「ゴメンね!電話の時はちょうど仕込みの最中で手が離せなかったんだ」と詫びてくれたが、コチラこそ当日の こんな悪天候の時に快く引き受けて下さったことに感謝します、と。 L字型のカウンターには先客のお二人がいらっしゃったが、その方ともシェフを間の会話で直ぐに打ち解け、和やかな雰囲気でスタートした。 電話の際、ジビエが食べたい旨を伝えてあったが、あいにく今日は鹿肉か鴨肉しか置いてない、との事。 いやいや十分でしょう。 では その両方を頂きます、とお願いするも、シェフは思案顔。 「それだと量が多過ぎるんだよね…。少しオードブルを出すから、それにプラスでどちらかを…っていうのはどう?」との提案。 「どちらが食べたい? どちらでもいいけど 今日は鹿肉がいい感じで熟れてきたから良かったら」とも。 Yes Sir ! せっかくのシェフのリコメンド。逆らうつもりは毛頭ございません!それでお願いします。 ワインはグラスで。 3種類のフランス産ワインで、ボルドー、ブルゴーニュ、コート・デュ・ローヌから選べたが、鹿肉との相性からコート・デュ・ローヌをチョイス。 シェフも「そうだね。ベストと思う」と。 それをチビチビ飲りながら 隣のお二人とシェフを交えて他愛のない話をしていると「はい、お待たせ!」 オードブル・ヴァリエが提供された。 ジビエ好きを考慮してもらったような内容は全て美味しく、中でも鴨肉のパテに合わせた牛蒡とのマリアージュはセンスの塊のようだ。 シェフは話術にも長け、私達や隣のお二人を飽きさせない。 そうした楽しい語らいをしている間に作ってもらったこの日のメイン「鹿肉のロースト」は、まず先にガロニから提供される。 このガロニ。とても沢山の種類の野菜達が使われ、かつ量も十分過ぎる程。 ましてやメインの鹿肉はとてもボリュームがある。 これだ。これこそが「本当のビストロ」なのだ。 本来、ビストロは「ドゥ・プラ(仏語で2皿の意)」で完結する。 前菜とメイン料理でお腹いっぱいになる、それが本当のビストロだ。 私達が最初に「鹿肉と鴨肉を両方…」と言ったのをシェフが諌めたのは「きっとボリュームが有り過ぎて最後まで食べられないよ」と言いたかったのだろう。 そんな本来のビストロの楽しみ方を忘れてしまい あれこれと注文しようとしていた自分が恥ずかしかった。 肝心の料理だが、この見事な火加減はどうだ! なんとオーブンには入れていないと言う。 しかしながら完璧に火加減を見切っていないと出来ない芸当だ。 ソースはシンプルに鹿肉のジュのソースだろうが、もう1つの驚きは ジビエ好きを自認する私が今まで口にしたことのない「鹿肉のハツ(心臓)」の旨さだ。 こんなにも美味しい部位だったのか! もっと早く知っていたら、出逢っていたら… と思える程だった。 大満足の料理を頂いた後も、先に帰られたお二人が居なくなってしまった後も 私達とシェフは話に花が咲き、いつしか夜も遅い時間になっていた。 最後にとても貴重な蜂蜜で作ったアイスクリームと金柑のデザートでこの日の〆となった。 シェフ、いろいろとありがとうございました。 美味しい料理、楽しい語らい、優しい気遣い…。 その全てに感謝致します。 また札幌に来たら、是非伺わせて頂きますね。

2024/01訪問

1回

Wine&Cheese 北海道興農社

新千歳空港/その他

3.11

36

¥2,000~¥2,999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.4

以前、新千歳空港に隣接するホテル「ポルトムインターナショナル北海道」のフレンチ「タテル ヨシノ」さんで食事をした時、ワインはソムリエのセレクトした物を勧めて頂いた際に出逢ったワイン。 日本のワインの作り手さんは頑張っているのは知ってはいたが、いかんせん品質と価格がみあっていない。 正直、まだまだ世界のワインに追いつくには…… と思っていたが、ここは北海道だ。 ソムリエの勧めもあり、半ば仕方なく飲んでみることにした。 しかし その後に受けた衝撃は今でも鮮明に覚えている。 以来、私が虜になった唯一の日本のワイナリーが「平川ワイナリー」さんだ。 しかしながら この素晴らしいのだが、生産量の少ないワインを入手する方法は限られている。 webでの販売でも、特に赤は品薄状態で、北海道以外の酒販店では尚更だ。 更に道内の酒販店でさえ なかなかお目にかかれない希少なワイン。 その平川ワイナリーのワインを取り扱っている数少ないお店がコチラなのだ。 今回の旅で、自宅用として購入する物の中に この平川ワイナリーのワインは絶対だ。 さっそく店内を覗いてみた。 ヨシッ! あった! さすがに種類は多彩に…とは言えないものの、これだけの在庫を所有していることが嬉しい。 それに今回は平川ワイナリーのトップキュヴェ「L'AUBE 」の購入を考えていたが、これまた非常に生産量の少ない限られたワイン故に、いつでも購入できる訳ではない。 それも店内のワインセラーの最上段に鎮座しているのを確認した。 それに合わせて赤と白も購入し、更には最近注目されてきた「オチガビワイナリー」の赤も購入し、総額は40,000円を越える買い物になった。 この金額だと、ボルドーのスーパーセカンドのラスカーズやデュクリュ・ボーカイユのグッドヴィンテージに匹敵する価格になるのだが、この「L'AUBE 」はそれと同等、いや、それ以上のパフォーマンスを発揮してくれると期待している。 購入後は機内に預ける荷物の中には入れず、大事に膝の上に抱えて自宅まで持ち帰った。 さぁ、これをいつ飲もう。 約半年後の私の還暦を迎える誕生日、もしくは定年を迎える日に…。 楽しみが また1つ増えた。

2024/01訪問

1回

開陽亭 すすきの店

居酒屋 百名店 2021 選出店

食べログ 居酒屋 百名店 2021 選出店

開陽亭 すすきの店

すすきの(市営)、すすきの(市電)、資生館小学校前/居酒屋、海鮮、かに

3.60

698

¥6,000~¥7,999

-

定休日
-

夜の点数:4.4

妻と相談して 全国旅行支援の期間中に妻の誕生日のお祝いを前倒しにして北海道に旅することにした。 もとより私が金沢に出張しているうちに妻の誕生日が来てしまうので、どうせなら…と相成ったのだ。 私達の居住する街から中部国際空港を朝早く出発する飛行機に乗るには相当な覚悟が必要なので、特に初日の宿泊地である札幌では観光する目的も無く、ゆっくりとした時間のフライトを選んだ。 そうなると宿泊するホテルにチェックインする頃には陽も傾いている。 それも計算しての夕食はコチラに18時に伺った。 昨年に一度、コチラの支店にも行ったことがあって、その時は単品で蟹やウニや刺身を堪能したのだが、今回は宿泊するホテルの立地を考慮してコチラにしたのだ。 その時の良い印象から今回はお腹を空かして1人一万円のコース料理でお願いをしておいた。 事前調査から品数といい内容といい満足出来そうだったからだ。 雑居ビルの地下にお店はあり、階段を下りて扉を開ける。 イカが泳いでいる水槽のお出迎えを受けて中へと進む。 四名掛けのテーブルに案内されたのは、後から思えば料理の品数が要因なのだろう。 先ずはドリンクからだ。 注文は今どきのタブレットによる注文だ。 私は宿泊するホテルで既にビールを飲んできたので、最初から日本酒を。妻はレモン酎ハイだ。 そして驚くことに、前菜三種盛りと刺身の盛り合わせが同時に出てきた。 特に刺身は9種類もあり、全て北海道で水揚げされた物。 特に別盛りになって提供されたボタン海老は今まで食べたことの無いクオリティ! 殻を剥いた身は赤みを帯びて透き通って見える程だ。 正直、私が今まで食べてきた甘エビやボタン海老はいかに鮮度が落ちていた物だったのかを教えられた気分がした。 次に茹でたらば蟹。これも素晴らしく美味しい! 茹で加減が絶妙だ。茹で時間はこれ以上でも以下でもいけない。しっとりとした質感を損なうことなく旨味を閉じ込めている。 肩肉を先に食べてそう感じたので、前回のコチラの支店で食べた「焼きたらば蟹」の美味しさが忘れられず、またそのたらば蟹を楽しみにしていた妻に 私の脚の部位は「良かったら食べる?」と聞いてみたら 「わ~い!いいの?ありがとう!」と嬉しそうだ。 だって誕生日祝いの前倒しだもんねwww 次には「活イカのお造り」だ。 水槽から出したばかりのイカだ。まだ下足が動いている。 「この下足は後程火を入れてお持ちしますので。」と。 透き通る身の美しさ。生姜醤油でさっぱりと頂けば、コリコリとした食感と身の甘さがたまらない。 そして「活毛ガニ」が。 先ずは刺身で登場だ。身の甘さは言うに及ばず。食べ易いように剥き身にしてある脚を賞味し、少しおいて茹でた肩肉と甲羅が。 この茹でた肩肉を無言で集中しながらほぐし、達成した暁には甲羅の中へと投入し、味噌と和えて食べれば刺身とはまた違った魅力が楽しめる。 この日の焼き物はキンキと金目鯛だ。 食べやすい切り身の方は妻に。カマの部位は私が食べることにしたが、私はそれで大満足。 カマの方が美味しいと思っているから 悔しいのではなくむしろ「当たり」だ。 肴が旨いと酒も旨い。 日本酒を結構なピッチで飲んでいたので、この辺りから焼酎のお湯割りに切り替えた。 すると先程のイカの下足が天ぷらになって再登場だ。 これをサッと塩だけで食べれば また違った魅力を見せてくれた。 アワビの焼き物だ。 シンプルに殻ごと若芽と一緒に焼き上げるから、鼻腔が目一杯の磯の香りに喜んでいる。 先程は刺身で。今回は焼き物で。 それぞれのアワビの美味しさを堪能した。 メニューには「サイコロステーキ」とあった肉料理だが、今回はローストビーフをサラダ仕立てにして提供された。 使用している牛肉は道内で飼育された短角牛。 レア気味に仕上げられた、美味しい牛肉だった。 まだまだ料理は続く。 次なるはカニクリームコロッケだ。 ベシャメルよりもほぐした蟹の身の方がが目立つほど ぎっしりと詰まったコロッケだ。 これは女性にウケるのではなかろうか。 勿論男性の私でも十分に美味しいと思える一品だ。 料理の最後に登場は厚岸産の牡蠣だ。 生牡蠣として食べるか、焼き牡蠣として食べるかが選べるので、私は生牡蠣を、妻は焼き牡蠣を選んだ。 3月の牡蠣だ。雪融け水が流れ込んだ海の牡蠣は養分を蓄えて最高に大きく育ち、美味しくなっている それは例えどんな料理方でも間違いなく美味しいはずだ。 お酒も進み、〆に入る。 お店の名物「うにぎり」だ。 敷いた海苔の上にご飯を乗せ、その上に雲丹とイクラが添えてある。 それを自身で巻いて食べるので、おにぎりならぬ「うにぎり」なのだ。 新鮮な雲丹やイクラでこのような食べ方はある意味贅沢なのだが、これに行き着くまでに美味しい料理を沢山頂いているので これくらいが丁度良い。 デザートのミルクアイスも北海道の農家さんの牛乳を使用しているので、風味豊かでとても美味しい。 コクがあるのにあっさりとして、もう少し食べたいと思ってしまうほどだった。 さすが北海道! 懐の深さは他府県を圧倒する。 これだけの食材に恵まれた土地には何度来ても飽きることが無い。 また今夜も素晴らしい料理に夫婦共に満足させて頂いた。 ありがとうございました。

2023/03訪問

1回

ギリガンズ アイランド

フレンチ EAST 百名店 2021 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2021 選出店

ギリガンズ アイランド

豊浦/フレンチ

3.56

150

¥20,000~¥29,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.2

約束の地「ザ ウィンザーホテル洞爺」に来た。 「約束の地」というのは、実は昨年に訪問するべく宿泊の予約をして受け入れて頂き、航空券も取得していた。 それがコロナ禍が原因で当ホテルは突然休館することになる。 なにより妻がとても楽しみにしていたのだ。  彼女の失望はたいへんなものだった。 せっかく楽しみにしていた旅が無くなってしまったことへのお詫びの連絡をホテルから電話やメールで頂いたのだが、私達は一旦引き受けた予約が一方的に破棄されたことに当初は相当な怒りを覚えたが、その時のホテル側の対応、カスタマーへのホスピタリティーにとても感激したのだ。 そして結びに「コロナ禍が明けて通常通りに戻ることができたら必ず伺います!」とホテルと「約束」したのだ。 今回の旅のメインイベントはその約束を果たすことだったが、それが成し遂げられた訳だ。 ディナーは勿論コチラ「ギリガンズアイランド」で。 一応、他のレストランも考慮したが、まだまだコロナ禍の影響が残っているので営業していないレストラン、施設もたくさんあったので…。 とても楽しみにしていたディナーなので、せっかちな私はレストランまで出向き、ビヴァレージのリストを見せてもらいに行った。 もしかして好みに合わないリストなら、あらかじめ新千歳空港で購入した北海道は余市の「平川ワイナリー」のワインを持ち込むことも考えていたが、豊富な内容からそれも止め、お店のワインをお願いすることにした。 (ちなみにワインの持ち込みは引き受けてはくれるが、もちろん抜栓料を支払う必要がある) 予約した時間に妻と共に伺った。 当初案内されたテーブルは、すぐ近くに小さな子供がいる家族連れがいたが、その子の鳴き声が耳につく。 泣き叫ぶ声を聴きながらの食事はフレンチレストランにおいて正餐を頂くにはあまりにも耐えられず、隅でも良いので席を変更出来ないか、とリクエストした。 話は逸れるが 私は申し訳ないが小さな子供がいる人は こうしたレストランを利用するべきではないと考える。 そもそもそういった親御さんは、子供が静かにおとなしくしていなければいけないレストランで、約2時間の間 楽しく過ごせると思っているだろうか? 私はこういった場所で食事をする家族連れの子供が食事中にスマホのゲームをして、食事に全く集中していない光景を何度か見ている。 小さな子供が椅子やソファーの上で靴を履いたまま立ち上がっても注意もしない。 そうしたことは親御さんだけではなく、おじいさん、おばあさんも同様だ。 なかでも私が一番呆れて驚いた光景は、ドレスコードがあるレストランの入り口で、ショートパンツ姿の大学生くらいの孫を連れて来てしまったおばあさんが利用を断られて 「どうして? どうしてこれくらいがダメなの?!せっかく連れてきたのに これくらいいいじゃない!!」と 烈火のごとくスタッフを怒鳴り付け 怒っている姿を見たこともある……。 こうしたご家族の親御さん達は、子供の為、子供との思い出作りの為、という理屈を盾に子供ではなく自分たちが楽しみたいから来店しているのではなかろうか? 「そうではない」とおっしゃるならば、せめて他人も席を同じくする店内ではマナーを守り、迷惑となる行為は遠慮して頂きたい。 その子供たちの成長を楽しみにすれば、いずれこうしたレストランで食事を楽しむことが出来る日がくるだろう。 話が大きく脱線する私の悪い癖はここまで。 レストランの話に戻そう。 その高いホスピタリティーは私達の要望を受け入れてくれて、一番隅の、とはいえやはり子供の声は届いてしまう事を申し訳なさそうに言ってもらいながら席を変更してくれた。 あらためて最初にサーブされたスパークリングワインを頂きながら、この日のメニューに目を落とす。 内容としては満足だが、若干品数が足りないかな…。 追加で蝦夷アワビの料理もシェア出来るようお願いした。 3種類のアミューズを楽しみながら、料理に合うワインをセレクトする。 貝類が続くので、リストの中からソーヴィニヨンブランを選んだ。 その貝類の最初の料理が噴火湾産のホタテ貝。 北海道のホタテ貝は総じて美味しいのだが、この噴火湾産のホタテ貝は頭1つ抜けている。 大粒の、肉厚な貝柱は食べ応えがあり、レア気味に仕上げられているので甘味も充分だ。 続く貝類の二品目は妻とシェアするつもりの蝦夷アワビ。 アメリケーヌのエスプーマがソースとして添えられ、アワビの下には そのジュで作られたリゾットが敷いてある。 とても美味しかったので、シェアするのではなく1人一皿にすれば良かった……。 ポワソンは道産の真鱈のグリル。 今、まさに旬の鱈は大きめにカットされ、その焼き上げられた鱈にはシンプルなブールブランにトマトやハーブを加えたソースとナスキャビアが添えられている。 間違いの無い美味しさだ。 赤ワインに移る。 セパージュにシラーが含まれている物を選んだのは、鴨を意識してのセレクト。 その楽しみにしていた鴨料理。 北海道は滝川町で飼育されている「ホワイトチェリーバレー種」の鴨は有名で、とても良い肉質が知られている。 他のフレンチレストランのメニューでもよく見かける鴨だ。 その鴨料理。期待通りの美味しさは感動的だ。 フランボワーズのソースが添えられているが、やはりこのような獣肉にゲームのソースはよく合う。 そしてスパイシーなシラーのワインとの相性は抜群だ。 この幸福感にもうしばらく浸っていたい。 これまた道産の物ばかりのチーズのアソートも追加だ。 そのチーズだが、ワインにも同様の感動を得たが、日本の農家さんの努力は素晴らしい! 気候、風土が違う。土が、水が違う。 あらゆる条件が違う環境でありながら、これらチーズやワインの美味しさはどうだ! いつもながらここまでのクオリティまで向上させた知恵と努力には感動を禁じ得ない。 ワインももちろん追加だ。 最初は道産の物を…とも考えたが、それよりはギャルソンのお勧めを聞いてみたい。 そのセレクトしてもらったワインをお願いした。 ピノ・ノワールはあまり飲み慣れないが、たまにはいいものだ。 アソートのデセールは北海道らしくメレンゲが白樺をイメージさせるスイーツを、栗のグラスと共に。 ダブルのエスプレッソと可愛らしいレモンのマカロンがミニャルディーズでフィニッシュだ。 いやぁ、素晴らしい料理とサービスだった。 1年前にした約束を果たすべく来館したが、やはり来て良かった。 特にホスピタリティー溢れるギャルソンの素敵な笑顔によるサービスは「また来たい……」と思わせるものだ。 ありがとう。 またいつか必ず皆さんの笑顔に会いに戻ってくるよ……。

2023/03訪問

1回

すし うおいち

資生館小学校前、すすきの(市電)、すすきの(市営)/寿司

3.58

87

¥10,000~¥14,999

¥2,000~¥2,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.2

クリスマスウィークから年末年始の繁忙期を無事に乗り切った自分へのご褒美の旅に北海道・札幌を選んだ… というのはこじつけ半分で、本当の目的は新しく開業するホテルに宿泊してみたかったのだ。 朝イチの飛行機が新千歳空港に到着したのが午前9時前。 その頃はまだ空も晴れ間が見えていたが、札幌駅に到着した頃には雪が降りだし、お昼には強く降りだした。 その頃から欠航する便があり、夕方には新千歳空港発着の便は全て欠航、となってしまったようだ。 そういう意味では朝イチの便にして良かったと思った。 さて、札幌初日のランチは昨年もお世話になったコチラ「すし うおいち」さんで頂くことにしていた。 昨年利用させて頂いた際に、とても良い印象が強く残っていたからだ。 今回も前回同様「特上寿司懐石」をお願いした。 コチラでの、重箱の角をつつくような僅かな不満は料理の提供が早いことだ。 ランチの時間帯だから回転率を上げたいのだろう、というお店の都合は理解しているつもりなので あえて何も言わないが、これだけ素晴らしい料理を提供してくれるのだから、一緒にアルコールを注文して楽しんでいる客には もう少しゆっくりと料理を提供して欲しいものだ。 それでも この内容なら文句を言う方が垢抜けない。 この価格、このクオリティで 他にどこが食べさせてくれると言うのだ。 今回も「鮑の肝ソース」「自家製の烏賊の塩辛」に始まり、各料理は提供の順番、使用する食材のバランス、料理方法、全てが素晴らしい。 勿論 寿司もまたしかり。 鮪から始まり、全てのネタが新鮮だ。雲丹もミョウバン不使用の物で、この10貫に味噌汁まで付いて1人4180円は もはや私の理解できる範疇を超えている。 賛否が別れるところだが、寿司のシャリは小さめだ。 しかし私達のような初老の人間には その方がいろいろ食べることができる事も嬉しい理由だ。 あぁ、本当にここはいい。 これで もう少しだけ料理をゆっくり出してもらえたら100点満点なのになぁ……。 札幌 すすきのでまた素晴らしい寿司店に出逢えた。 「すし うおいち」さんだ。 妻との北海道旅行。 札幌での昼食のリクエストに妻が即答「お寿司!」 「Yes Ma'am!!」 妻を愛する私にとって妻からのリクエストは絶対だwww さて、いろんなお店の中からコチラを選んだのは、宿泊したホテルから近いことに加え、諸兄のレビューから「シャリは小さめ」というコメントが目にとまったからだ。 妻はネタの大きさとのバランスに関係無くシャリは小さめが好きなのだ。 やはり妻が喜んでくれそうなお店を選択するのは当然だ。 お店はすすきの交差点を西に進んで200m程の場所にある 金色の卵のようなオブジェが目印のビルの1階にある。 寿司店らしい暖簾が掛かる訳でもなく、うっかりすると 通りすぎてしまいそうだ。 中へと進むとリクエスト通りにカウンター席へと案内してもらった。 予約の段階で料理を尋ねられたので、あらかじめお願いした「特上寿司懐石」を頂くことに。 先ずは先付けから。 北海道らしく蝦夷アワビと地物野菜の2種類が。 酒には勿論地元の酒蔵の物を合わせた。 確かに料理を提供するペースは若干早いとは感じるが、この時間帯はランチタイムなのだ。ある程度(失礼とはあたらない程)は仕方ない。 ゆっくりと進めたいならディナータイムに利用すれば良いと思う。 料理の内容と品数は申し分無く「この値段でこの内容は……」と私達が驚く程だ。 和風のソースを添えた道産牛のローストビーフ、天ぷら、 銀ダラの粕漬け……。 すべてが酒が進む料理が提供され、当初の予定には無い量の日本酒を飲まずにはいられない。 蟹の茶碗蒸しで一息ついた後にお楽しみの寿司だ。 道産のネタを使用した寿司は期待通りの美味しさ。 ネタの素晴らしさは勿論、紫を使わない江戸前と同じような提供方法は それだけ紫を付けすぎて味が損なわれないようにする配慮だろう。 諸兄の言う通りシャリは若干小ぶりだが、なにより妻が 「これならお寿司がたくさん食べられる!」と喜んでいる。 妻の喜びは私の喜びでもある。それがなによりだ。 あまりに美味しい寿司は10貫では……。 もしこの美味しい寿司には続きがあれば それも味わってみたい。 そう思い、〆の椀物を頂いた後になったが、追加で寿司をお願いしてしまった。 豊富なネタが私達の更なる満足を引き出してくれる。 すべてを食べ終えて感激したが、会計をお願いしてまた感激、というより驚きが! 果たしてこの値段でお店は利益を出せるのだろうか?…… と、心配になってしまいそうだ。 いや、素晴らしい寿司店だ。 妻も「札幌に来たら決まりだね!」と言っている。 それは私も同じ思いだ。 しかしなぁ、ジンギスカンも食べたいし、ラーメンも……。 罪作りな街だなぁ、札幌は。

2024/01訪問

2回

アバンティ1999

資生館小学校前、すすきの(市電)、すすきの(市営)/バー

3.26

38

¥2,000~¥2,999

-

定休日
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夜の点数:4.2

1回

若鶏時代 なると 本店

居酒屋 百名店 2021 選出店

食べログ 居酒屋 百名店 2021 選出店

若鶏時代 なると 本店

小樽/居酒屋、鳥料理、揚げ物

3.67

1306

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
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昼の点数:4.2

その他の点数:4.1

北海道への旅は憧れのホテルに宿泊した後に小樽を訪れた。 目的はただ1つ。 コチラで食事がしたかった。ただそれだけのことだ。 コチラは北海道物産展で何度も購入し、私の地元の名古屋市にも支店を出店し、そのお店にも行って来た。 その小樽市民のソウルフード。 クリスマスには七面鳥ではなくコチラの半身揚げを食するとまで、絶大な支持を集める名店。 それがコチラ「若鶏時代 なると」さんの本店だ。 実は小樽にはもう何度も訪れている。 ガイドブックに掲載されるような観光スポットには大抵 行っている。 しかしながら ここまで来ているのに、すぐ近くにある伊勢鮨さんを利用したり、観光だけして食事は札幌…というような、いわば「なると飛ばし」を繰り返してしまっていた。 あまりにも物産展での出店確率が高く、地元にいながらにして食する機会が頻繁にあるがゆえ そうなってしまったのかもしれない。 しかし やはり揚げ物だ。 物産展で購入した物を持ち帰り温め直しても美味しいのだが、一度は揚げたてを食べてみたい。 そうしないと本当の正確なジャッジが出来ない。 そのような思いから、今回の小樽では全てにおいてコチラで食事をすることを最優先にしたのだ。 お店に到着するのは混雑を避けて13時30分頃にした。 作戦が功を奏したようで、待ち時間は無し。 先程まで混雑した店内のリセット待ちくらいだった。 ほぼ待つことなく席へと案内される。 お店の歴史を考えると以外な程キレイな店内の雰囲気で、失礼ながらもう少しボロボロかなと想像していたのに、最近改装でもしたのかな、と思わせるようだ。 壁には一面のサイン色紙が飾られ、その枚数がコチラの歴史を物語っている。 来店したのが初めてたから今まで知らなかったが、お店の注文のシステムはちょっと変わっており、まずはそれぞれの卓上に番号札があり、メニューを見て注文する物が決まったら その番号札を会計する場所まで持って行き、その場で先払いで注文するのだ。 今回 私達夫婦は半身揚げを1つと、あとはビールと一緒にザンギを3つ注文した。 会計を済ませテーブルに戻ると、先に少量の枝豆と共にビールが届けられた。 その枝豆でビールを飲んでいるうちに まずはザンギが先に到着した。 私はコチラのザンギは1ピースが他と比べてもとても大きいと思っている。 これを3つ食べればそれだけでも十分満足できるだろう。 半身揚げとは異なる味わいだが、これはこれでとても美味しい。 妻も「半身揚げよりも食べやすいのはいいね」と。 続いてお待ちかねの半身揚げが届けられた。 これまで何度も食べてきたが、揚げたては初めて。 ワクワクしながらかぶりつく。 うっ! 当たり前だが揚げたてはやはり熱々だ! 口中が火傷しそうになる。 落ち着いて、冷静に。 いきなりかぶりついたが、やはりある程度は解体したほうが食べやすい。 ビールを流し込み、続いてモモ肉を頬張る。 またビールを流し込む…… 幸福のスパイラルだ。 あぁ、わざわざコレだけを目的に小樽まで来た甲斐があった。 やはり「なると」さんの半身揚げは最高だ! しかし この揚げたての味を知ってしまった…。 次回、北海道物産展で購入した半身揚げで この日ほどの感激が得られるだろうか……。 それが心配の種になったこの日であった。 北海道の物産展がやって来ると まず出店しているであろう小樽「なると屋」さん。 私が必ず購入してしまう、大好きな揚げ物のお店だ。 なると屋の代名詞とも言える「半身揚げ」は勿論、ザンギ(道民は鶏肉の唐揚げを こう呼ぶ)も とても美味しい。 今回はその2つに加え、手羽ザンギも購入して食べ比べをしてみた。 シンプルな塩味の半身揚げ、生姜の風味が効いたザンギ、そしてニンニクの風味が効いた手羽ザンギ。 それぞれの特徴ある揚げ物だ。 先ずは半身揚げから。 慣れ親しんだ味には文句の付けようがない。万民に愛される なると屋自慢の味だ。 次にザンギを。 個人的にはコレが一番好きな味だ。私自身が自宅でつくる唐揚げの味付けは これが一番似ている。好みの味に一番近いのだ。 最後に手羽ザンギ。 正直言ってコレには少々ガッカリした。 まずはコスパの悪いことだ。手羽先は部位の特徴として仕方ないことだが、圧倒的に食べられる部分が少ない。にもかかわらずザンギとあまり変わらない金額というのはいかがなものか。 ニンニクの風味が効いた…という割には それもあまり感じなかった。 食べ比べは味や香りの優しい物から食べたにしても若干の物足りなさは歪めない。 かといって なると屋さんの名誉の為にも追記しておくが、決して手羽ザンギが不味い訳ではない。 半身揚げやザンギが美味し過ぎるのだ。 比較してしまうこと自体が愚かなことだと反省した。 これからもファンとして長く付き合っていきたいお店だ。

2023/03訪問

2回

成吉思汗 だるま 4・4店

すすきの(市電)、すすきの(市営)、資生館小学校前/ジンギスカン、焼肉、韓国料理

3.57

463

¥3,000~¥3,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

昼の点数:4.1

自分へのご褒美の旅もこの日が最終日。 宿泊したホテルでの朝食が満足できたので、この日の予定である「エスコンフィールド」に向かう前に、最後の昼食を札幌市内で頂くことにしよう。 朝からしっかりめに頂いたので、ちょっと軽い感じの物にしようと まだ食べていない「スープカレー」や、妻が「札幌なら味噌ラーメンでもいいよ」と珍しいことを言ってくれたこともあり、あれこれ悩み考えたが 結局選んだのが「ちょっと軽く…」とは程遠いコチラ「成吉思汗 だるま4・4店」さんだ。 ジンギスカンも札幌を訪れるなら是非とも食べたい料理でもあり、コチラの立地は今回宿泊したホテルの南側に隣接していることも決め手になった。 コチラならスーツケースをホテルに預けて食事に行けるし、お店はどうも最近になってランチ営業も始めたようだ。 ホテルのプラチナメンバーの特典を利用してギリギリのレイトチェックアウトにした為、コチラに伺ったのはちょうど12時を回ったところ。 扉を開けて中に入ると どうやら満席のように見える。 仕方ないか、と少しの待ちも覚悟したが、お店の人が「どうぞコチラの席に!」と手招いてくれた。 ありがたいことに私達でちょうど満席になったようだ。 朝からラウンジでビールだワインだ、とさんざん飲んだにも関わらず、コチラでも当然のように「ジンギスカンなら…」とビールを注文。 妻は普段から少し仔羊が苦手なのだが、以前コチラで食べた仔羊なら臭みもなくて大丈夫、と付き合ってくれたのだ。 その妻に再び悪い印象を与えてはいけない。 そう思い、一番臭みが無く柔らかな「ヒレ」を妻の為に。 私はジンギスカンらしい部位の「上肉」と、勿論「ジンギスカン」も注文した。 更に妻は「これも美味しそうだから頼んで」と、キムチまで所望してきた。 この「ジンギスカン鍋」という物は 実に理にかなっている。 ドーム型は熱の伝わりを均等にし、てっぺんに脂を乗せて それが次第に溶けて流れれば 肉を焼く際にも手間が無く、更に肉汁が下に敷き詰めた野菜達にコクを与える。 自家製のタレにおろしニンニクを加えて食せば栄養価も上がり、追加の発酵食品のキムチでアミエビのアミノ酸も摂取しれば 完璧なバランスの取れる食事になる。 そんな理屈抜きにコチラの肉は美味しい。 普段は羊肉を食べない妻も「これなら美味しく食べられる!」と喜んでくれた。 さぁ、札幌に別れを告げて、次なる目的地「エスコンフィールド」に向かおう。 今回の旅も大満足だった。 やっぱり北海道はいいわ!

2024/01訪問

1回

雪印パーラー 本店

さっぽろ(札幌市営)、大通、西4丁目/喫茶店、ジェラート・アイスクリーム、カフェ

3.37

387

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-

昼の点数:4.1

クリスマスウィークから年末年始の繁忙期を無事に乗り切った自分へのご褒美の旅に北海道・札幌を選んだ… というのはこじつけ半分で、本当の目的は新しく開業するホテルに宿泊してみたかったのだ。 ランチで寿司をお気に入りのお店で堪能した後、昨年札幌を訪れた際に利用させてもらうつもりだったのが予め調べておかなかったのが災いし、お店が休日に来てしまい そのリベンジに是非!と意気込んで向かったのがコチラ「雪印パーラー」さんだ。 「スノーロイヤル」 この特別なアイスクリームが誕生した経緯などは写真を参照してもらうとして、さっそく頂いてみることに。 うん。確かに美味しい。それは間違い無い。 英国では「ロイヤル」という冠を商品に付けることは、王室御用達の物だけが許される栄誉であり、誇りでもある。 日本でも「宮内庁御用達」は同様の意味を持つが、この素晴らしいアイスクリームを陛下へ献上する為には当時の担当者(チーム)が並々ならぬ努力を重ね開発したに違いない。 そうして出来上がったアイスクリームを当時のレシピのまま提供してくれることに意義があるのだ。 厳しい意見を申し上げれば、今ではアイスクリームを製造する機械も、原材料の選択も考慮すれば コチラより美味しいアイスクリームは他にもあると思う。 しかし そんな比較はどうでもいいのだ。 先記したように、当時に想いを馳せて口にすれば 陛下はこのアイスクリームを召し上がられた時、どんな思いであらせられたのであろう……。 そんなロマンチックな、ノスタルジックな想いをスプーンに載せて食べていた。

2024/01訪問

1回

かま栄 新千歳空港店

新千歳空港/その他

3.22

332

~¥999

~¥999

定休日
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テイクアウトの点数:4.0

妻が美瑛のコーンパンを買うべく行列に参加しているうちに、その近辺をぶらぶらと。 するとコチラのお店の前で足が止まった。 「かま栄」さんだ。 以前、マイレビュアーさんの投稿を拝見して ちょっと興味が湧いたのだ。 無事にコーンパンを購入できた妻が、さっそく食べてみたいと言いだしたのだが、私達夫婦の感想としてはソコソコだ。 ならば!と私が妻に「コチラのパンロールっていうのも美味しいらしいよ」と投げ掛けてみて「味見程度に1つ買ってみよう」となったのだ。 包みを開き、取り出してみる。 15cm程度の大きさの、円筒形をした「揚げパン」だ。 軽く頬張ってみる。 サクッとした食感が心地よく、それは極薄にスライスされたパンが 揚げ物でいう衣の代わりをしている事に由来している。 中には そのパンに包まれた練り物がしっとり、もっちりと別の食感を加え、その2つが奏でるハーモニーは絶妙だ。 おそらくパンの厚みには試行錯誤を繰り返したのではなかろうか。 結果、私達は帰路の新千歳空港で再度自宅用としてこのパンロールを再度購入することになる。 それほど美味しいと思わせる逸品だ。

2024/01訪問

1回

函館開陽亭 すすきの レストランプラザ店

資生館小学校前、すすきの(市電)、すすきの(市営)/海鮮、郷土料理

3.55

247

¥6,000~¥7,999

-

定休日
-

夜の点数:4.0

札幌の旅、二日目。この日は立春大吉であり、私達夫婦が入籍した記念日でもある。 昨夜は前夜祭として素晴らしい夜景が広がる藻岩山の山頂にあるレストランで食事をしたが、今夜は妻のリクエストであった「蟹」と「ウニ」が食べたいとのことでコチラを訪問した。 本来ならコチラの本店が同じすすきのにあり、そちらにするつもりだったが、またしても「まん延防止」の影響で、グループの店舗は全て休業中で、唯一コチラが営業していたからだ。 函館直送の活イカの造りが看板メニューのはずなのに、店先の水槽にはイカどころか何も泳いでいない。 さみしい限りだ。 暖簾をくぐり席に案内されるが、予約の段階で私達夫婦はお互い聴力が弱いのでカウンター席にしてください、と伝えてあり、了解してもらっていたのにテーブル席に案内されそうになる。私が上記の旨を伝えると、配席を任されているような女性の従業員が 「カウンターがいい、って?」と少々怪訝そうに言っているのが聞こえてしまった。 お客様が近くにいらっしゃるなら 「カウンターのお席がいい、とおっしゃっているの?」 くらいの物の言い方が出来ないものか……。 そうでなくても予約の段階でカウンター席を了承したのであれば「コチラの手違いでした。申し訳ございません」等のフォローはして欲しい。 大丈夫かなぁ……    と、一時は心配したが、それも杞憂に終わった。 お通しはイカの松前漬けだが、イカも大好きな妻にはこれがとても好評だった。 刺身は盛り合わせにしてもらった。 「何種類くらいの盛り合わせになりますか?」と尋ねたら 「5~6種類くらいの地物の魚の盛り合わせになります」とのことなので、いろんな魚が食べたかった私達は先ずはそれを注文した。 妻のリクエストであった「塩水ウニ」と、「活毛ガニ」は剥き身にしてもらえる物に。 先にウニと毛ガニが到着する。 この日のウニはムラサキウニではなく「エゾバフンウニ」。 ミョウバン等不使用のウニは、普段あまりウニを好んで食べない私の考え方を思い直してくれた。 妻はもちろん大満足。 毛ガニも剥き身になっているのは、本当の蟹好きの人に言わせれば邪道なのだろうが、私達はこの面倒な作業を代わりにやってくれるのはありがたいのだ。 続いて刺身の盛り合わせが登場するが、これが「本当に二人前?」と驚く内容! アブラカレイ、ニシン、ホッケ、活ツブ貝等々  北海道が誇る海の幸が8種類!当初は6種類と言われていたが、きっとサービス精神が旺盛なのだろう。 もっといろんな料理を食べようとしていた私達だが、この刺身の盛り合わせは嬉しい誤算だった。 結構お腹も満たされてしまった。 これは食べてみたいね、と話ていた「蟹クリームコロッケ」は、甘エビの頭から取り出したアメリケーヌソースが添えてあり、割出すと中からはずわい蟹の剥き身がたくさん入ったとても美味しい物だった。 最後に妻に「もし まだ食べられるならタラバガニを食べようよ」と提案。 あまり大きなサイズでなければ食べられるよね、との結論に至り、活タラバガニを「焼き」で注文した。 私的にはこれが本日一番の料理! 活のタラバガニを焼いた物は、その香ばしさも加わり、鍋にしたり蒸したりした物とは別物の美味しさだった! 本音を言えば、もっともっといろんな料理、いろんな魚を食べたかったが、私の胃袋が悲鳴をあげている。 しかし、こんな後ろ髪を引かれるような気持ちを残すことで、また北海道に行きたい!と思えるのだ。 次回、また来たい! そう思えるお店だ。

2022/02訪問

1回

ザ ジュエルズ

電車事業所前、ロープウェイ入口、中央図書館前/フレンチ

3.43

139

¥10,000~¥14,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

夜の点数:4.0

2022年の入籍記念日は札幌へ旅をすることにした。 私達夫婦にとって2年ぶりの北海道は最近になく大雪に見舞われ、新型コロナの影響と併せて観光客らしき人達は本当に少ないように思えた。 急ぐ旅でもないので余裕のある時間のフライトで出発した為、札幌のホテルに到着したのは夕暮れ時だった。 荷物を降ろし、一息ついた後タクシーで藻岩山のロープウェイ駅に向かう。 チケット売り場でレストランの予約がある旨を伝えると、その場でケーブルカーも併せた往復切符がもらえる。 ディナーのコースを予約するとこの往復切符がサービスされるのだから往復1,800円することを考えたらかなりお値打ちだ。 すっかり日が落ちた藻岩山からの眺めはロープウェイに乗車した時から期待が高まる。 冬場はどうしてもお天気が悪くなりがちなので、せっかくの夜景が霞んでしまったら楽しさも半減してしまうが、幸いこの夜は綺麗な三日月を拝めるほど良い天気に恵まれた。 ケーブルカーに乗り継いで山頂駅に到着し、さらにワンフロア上にレストランはある。 予約してあることを伝えると、案内して頂いた席は別料金を支払うことでリザーブできる、ロングソファーに二人で座ることで二人共に札幌の夜景が眺められる席だ。 初老の私達夫婦では少々気恥ずかしい思いもしたが、せっかくの記念日だ。 メニューは事前にお願いしてあるもので、ドリンクはペアリングの物をお願いした。 店内は食事をする為に十分な明るさが必要なのだが、すると窓越しに夜景の写真を撮ると自分たちが写り混んでしまう。 すると食事の最中に店内の照明が落とされ、夜景の美しさがより堪能できると共に、写真が撮りたい人達はこの時間に綺麗な写真を撮ることができる。 なるほど、心得た演出だ。 肝心の料理だが、全体的には満足できるもの。 特にオードブルとポワソンは素晴らしかった。 シェフは「もいわキュイジーヌ」を標榜する、テロワールに拘った料理を提供する方のようだ。 しかしこの夜景の素晴らしさはどうだ! 日本の「新三大夜景」に長崎、北九州と共に選出された美しさは、まさしく「宝石箱をひっくり返したような…」という形容がピッタリ当てはまる景観だ。 この厳寒の時期に暖かい店内で素敵な料理を頂きながらこの素晴らしい夜景が楽しめる……。 愛する人と共に過ごすには最上級の場所だと思う。

2022/02訪問

1回

炭火串文化 あぶりや

豊水すすきの、すすきの(市営)、すすきの(市電)/焼き鳥、牛タン、居酒屋

3.51

124

¥4,000~¥4,999

-

定休日
日曜日

夜の点数:3.9

自分へのご褒美の旅に北海道・札幌に来た。 宿泊するホテルのレストランで夕食を食べる予定が、オープン記念メニューだけしか提供できないと言われ、蝦夷鹿の料理を楽しみにしていたのに、それもピッツァやパスタのような、ファミレスでもどこでも食べられるようなメニューだけ。 そんな物をわざわざ食べに北海道まで来ているわけではない。 あらかじめ調べてあったメニューが告知される事無く変更されたことで、大きく予定が変わってしまった。 というより気分が悪くなってしまった。 この気分をどこかで晴らしにいかないと……。 そこで見つけたのがコチラの串焼きのお店。 メニューには なんとジビエの串焼きが! それも数種類もある! 鹿肉、馬肉、きじ肉……。 これだけでもワクワクしてくる、いや、もうしている! さっそく電話で席をお願いした。 外は凄い吹雪になっている。 本来なら宿泊するホテルのレストランで ゆっくりとワイングラスでも傾けていたはずだ。 それが思わぬ形で予定を変更することになり、外出することになったことは不本意だ。 しかし 次なる楽しみが出来てしまえば すぐ前に起きた嫌な事など忘れてしまえるのが私だ。 宿泊するホテルから徒歩でもすぐの立地にある雑居ビルの9F にお店はあった。 お店はなかなかの賑わいで、席はテーブルが満席、カウンターが残りわずかしかなかった。 おしぼりを頂き、手を拭いながらメニューを拝見する。 うん。 あったあった。 これこれ。 「先ずはドリンクで二人共にレモンサワーを。 それにジビエの串焼きをコレとコレと……」 「あーっ、すいません。今日はきじ肉はもう…。それに猪肉も終わってしまいました」 ガーン! ちょっとだけショックを受けた。 が、めげない! 「では あるのは?」 「この中なら鹿肉と馬肉はまだ大丈夫です」 「では それください!」 やれやれ、ようやく本来食べたかった物に出逢えた。 鹿肉は前日の夜にも食べたから どうしても…という程でもなかったが、ピッツァやパスタよりは随分とマシだ。 他の串焼きもお願いし、やっと一息つくことができた。 お店の串焼きは 焼き上った物を席の前にある保温用のトレーに乗せてくれるので、複数の串焼きが出来ても冷めにくい工夫がされているのはとても良い。 北陸地方のチェーン店の串焼きのお店でも同様の工夫がされているのを見たが、これからの串焼きのお店は そうした工夫が主流になっていくのかもしれない。 コチラのお店のもう1つの特徴は卓上にあるオリジナルのソースだろう。 ニンニクの効いたソースはコチラの串焼きとの相性抜群で、私は串焼きのお店では基本的に塩が好きで、タレで焼くのは好まないが、コチラのお店のソースはとても美味しいと思った。 他にも数本の串焼きとレモンサワーを追加し、ひとしきり満足できたところで会計をお願いする。 すると手が空いたのか お店の大将が私達に「今日はどちらから(来たんですか)?」と話かけてきてくれた。 それがきっかけで、私達の今日のこれまでのてんまつを話したところ「そりゃいけませんねぇ」と同調してくれた。 あれこれとお話を聞いて頂いただけでなく、それ以上に「まぁ、コレでも飲んで気分直してよ!」と、大将の奢りとばかりにレモンサワーをもう1杯ずつ差し出してくれた。 すっかり気を良くして帰ることができた私達。 最後に店が出る際に、ポチ袋に忍ばせた僅かながらの私達の気持ちをお渡しして お店を後にした。 大将、ありがとうございました。 お心遣い、忘れませんよ。また来ますね。

2024/01訪問

1回

いそのかづお

ラーメン EAST 百名店 2023 選出店

食べログ ラーメン EAST 百名店 2023 選出店

いそのかづお

資生館小学校前、すすきの(市電)、すすきの(市営)/ラーメン

3.73

1104

~¥999

-

定休日
日曜日

夜の点数:3.9

悪天候に見舞われた今回の札幌へのご褒美旅。 久しぶりに伺ったビストロで美味しい料理を頂いた後、ホテルに戻り就寝したが、夜中に目が覚めてしまった。 ところで今回の私達の札幌への旅には あろうことかラーメンを食べるという行程が無い。 妻が炭水化物を喜んでくれない事も手伝って、もしかしたら このままでは今回は一度もラーメンを食べずに終わってしまいそうだ…。 そんな事があっていいのか! ラーメン大好きを自認する私には許されない。 そこで この夜中に目が覚めた、という事はラーメンの神様が「行ってきなさい!」と就寝中の私を起こしてくれたに違いない! ヨシッ! 行くぜ! 外は猛吹雪となっている。 ホテルから程近い場所で美味しいラーメンの店を探したところ、コチラがイの一番に出てきた。 私にとってはリベンジにもなるコチラは、昨年三度目の再訪を深夜4時にした時に「ゴメ-ン! 今日はもうスープが終わっちゃった!」と、まさかの展開に阻まれた。 そうだ! あの時の貸しを返してもらおう。 今回は通算四度目の訪問となる。 札幌ラーメンと言えば私を含め、皆さん味噌ラーメンをイメージするだろうが、コチラのお店は私が札幌に訪れる際の定宿から直ぐ近くにある。 それゆえコチラの「ブラックラーメン」を食べる機会が多くなっているのだろう。 前回以外は全て行列が出来ており、我慢比べのような気分になったものだが、この夜はお店の中にラーメンを食べている人はいるけど行列は無い。 また昨年同様「スープ切れ」のような事になっているのか…と、心配になってくる。 それでも、と思いきって扉を開けて中に進むと 「へいッ! いらっ$☆&#@!!!」と、語尾は何を言っているのかさっぱりわからない、それでも元気いっぱいの声が出迎えてくれた。 なるほど。 やはりこの天気が客足を遠ざけていたのか。 そうでないと、コチラが行列が出来ていない、なんてあり得ないもんなぁ。 先客が二人いたがもう食べ終わる頃だったようで、この先は なんと私1人だけに。 「ブラックラーメンお願いします!」と注文した私の声が響く。 まるで違う店に来てしまったような違和感を感じる。 それでも提供されたラーメンは いつものブラックラーメンだ。 しばらくして やっと他の客がやって来た。 いつもなら その後もひっきりなしにお客がやってくるのだろうが、私がラーメンを食べ終わるまで その後もとうとう他の客は来なかった…。 混雑している、行列が出来ている、というのが当たり前のお店故に この日は不思議な体験をしたような気分が抜けなかった。 でも これで札幌でラーメンを食べる、という私にとっての「課題」を済ませる事が出来たような気分だ。

2024/01訪問

1回

8TH SEA OYSTER Bar cocono susukino店

すすきの(市電)、すすきの(市営)、狸小路/かき、オイスターバー、海鮮

3.27

37

¥5,000~¥5,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-

夜の点数:3.9

自分へのご褒美に北海道・札幌を訪れた。 朝イチの便で新千歳空港に到着したのが幸いし、なんとかその後の悪天候に巻き込まれる事なくホテルに着いた。 が、喜んだのはここまで。 私達がこの日予約していた藻岩山山頂にあるレストランが、悪天候の為、ロープウェイ等が運休となり、残念ながらレストランはクローズさせて頂きます、との内容のメールが届いたのだ。 このメールが来たのが15時。 急いで他のレストランを探さねばならない。 しかし外は凄い雪が降りしきり、もはや吹雪と言える程。これではあまり遠くにも行けない。 そこで思い出したのがコチラだ。 すすきの交差点の角地という絶好の立地に新しく出来た商業施設「ココノ ススキノ」。 ランチを食べた後に その中を散歩代わりに軽く見て回った時に、牡蠣好きな妻がめざとく見つけたお店だ。 私達としては、コチラでは軽くアペリティフ替わりを頂いて、次に私が以前利用した懐かしいビストロに伺う…というプランに落ち着いた。 お店に着いたのが19時頃。 予約無しで伺ったが、幸い席は空いており、ちょっと広めのテーブル席に案内してもらった。 お目当ては入り口に掲げてあったオープン記念メニューだ。 生牡蠣とドリンクのセットがお値打ちになっている。 コレを頂いて次に向かおう。 セットの選べるドリンクを私は白ワイン、妻はサングリアでお願いした。 やがて牡蠣が運ばれてきた。 牡蠣は3種類が2つずつ載せてある。 スタッフが丁寧にしてくれる説明に耳を傾けると 右上から時計周りにさっぱりした物から濃厚な味わいの物になっていくようで、最初は好みでレモンを絞るだけで、後は順に赤ワインヴィネガー等々の物をお好みで…と指南を受けた。 それではさっそく、と右上の牡蠣にレモンを少し絞り食べてみる。 うん。確かにコレはそのままが一番美味しい。 というか、私の個人的な嗜好で生牡蠣はいつもこのように食べているので、他のソース等と一緒に…という提案は今回もご遠慮させて頂こう。 他の2種類も微妙な味わいの違いがあるのは解るが、かといってどれが一番か、などの優劣は付けられない。 全て美味しいユイトル・クリュだった。 ホットオイスタープレートも3種類の違いを楽しめ、生で食べるのとは違う魅力がある。 ここでドリンクに気になる物があり、それを追加した。 クラフトビールのようだが、牡蠣エキス入りのスタウト、とある。 ちょっと面白そうだ。飲んでみよう。 しかし残念なことに私には牡蠣の風味は感じられなかった。 それに このスタウトに合わせるなら、ホットオイスタープレートのような、加熱した牡蠣ならともかく生牡蠣には合わない。 生牡蠣に合うお酒はワインではなく やはり日本酒が一番良いと思う。 軽くアペリティフと共に牡蠣を楽しめるお店としては重宝するのではないか。 コチラで下地を作り、次に繰り出す…。 そう。ちょうどこの日の私達のように。

2024/01訪問

1回

ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ

豊浦/ホテル

3.60

130

¥30,000~¥39,999

-

定休日
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その他の点数:3.9

憧れていた「ザ ウィンザーホテル洞爺スパ&リゾ-ツ」。 その朝食には普段は和食を選ぶ私たが、ここでは洋食を選んだ。 和食のレストランでは洞爺湖を見ることができないからだ。 その点、洋食のレストランでは朝の洞爺湖がいろんな表情を見せてくれる。 朝の6時から大浴場が利用できるので、朝の新鮮な空気を露天風呂で身体に取り込む。 そこで温まり、部屋で風呂上がりのビールを飲んでいれば 食事の時間はすぐにやって来る。 妻と一緒に朝一番の来店客に…と思いきや、既に先客が1組いらっしゃった。 オープンと同時に窓際の見晴らしの良い席へと案内される。 早起きは三文の得、とは良く言った言葉だ。 私が洋食の、特にブッフェを好まない理由は 料理が必ずしも出来立てではないからだ。 物によっては提供されてから30分も1時間も経過している物もあるだろう。 それに取り進められたブッフェ料理は美しくは見えない。 更にホテルの朝食はコスパが悪すぎると思っている。 この料金なら ちょっとしたランチを食べるほうが良い料理が食べられるので、私はホテルの朝食は好まないのだ。 しかし それでも今回のように、特別な付加価値があれば話は別だ。 それがこの洞爺湖ビューだ。 ひょっとしたら雲海が広がってしまい、まったく洞爺湖が見られないケースもある(2008年の洞爺湖サミット開催時がそうだったらしい)が、この日は朝日こそ拝めなかたもののスパークリングワインのグラス越しに残雪の残る洞爺湖を見下ろすことが この朝食の付加価値だと言えるだろう。 それに朝一番に伺えば、ブッフェ料理も手つかずの美しい状態だから食欲も湧く。 特徴としてはパンの種類が豊富で、すべてを試した訳ではないが、手にしたパンは全部美味しいと思えた。 メイン(?)となる料理は4種類から選ぶ。 どれも美味しそうだが、スフレオムレツを選んだ私は後から「北海道産ジャンボンキュイのサラダ仕立て」にすれば良かったと後悔してしまった……。 期待した程ではなかったからだ。 妻の選んだ「エッグココット」も美味しいと言っていたので なんだか少し悔しくなってしまったのだ。 かといって私の期待値が高過ぎただけのことで、決して不味いという訳ではないので誤解しないで頂きたい。 食後のコーヒーは今どき珍しくポットサービスで。 ピカピカに磨き上げられたクリストフル等の高級ブランドのシルバー類は、バブル最盛期に作られたホテル故の余裕のある備品の数々だ。 この朝食なら食べてみたい。 そう思わせる素敵な内容だった。

2023/03訪問

1回

ウィンザー ポロバー

豊浦/バー

3.19

18

¥3,000~¥3,999

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定休日
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夜の点数:3.9

ザ ウィンザーホテル洞爺のメインバー。 今夜はコチラで締めくくろう。 入り口を抜けると重厚な雰囲気の店内。 すぐにはシンボル的な馬の像が置かれている。 日本ではまったくと言って良い程 知名度の低いポロだが ヨーロッパでは人気が高く、貴族などの好んだ格調高い競技だ。 店内の内装にはポロ競技にちなんだグッズが飾られ、雰囲気を醸し出している。 先程まで同じフロアのレストランで素晴らしい食事を楽しむことができたので、ナイトキャップは趣きを変えてコチラで頂くことにした。 さて、カウンターに腰掛け バックバーを眺める。 さすがに北海道のバーだけあってニッカのウィスキーのラインナップは見事だ。 本来ならそれらを頂くのだろうが、ヘソ曲がりな私は 敢えてそれを選ばす、いつも愛飲しているリキュールを注文した。 シャルトリューズのヴェールだ。 このアルコール度数が55度もある薬草系リキュールは1605年から400年以上もの歴史が受け継がれた 約130種類ものハーブを原料とするリキュールで、そのレシピは 秘伝となっており、今でも シャルトリューズ 修道院 の 修道士 3人以外誰も知らない。 まさにフランスを、ヨーロッパを代表する「リキュールの女王」だ。 私がこれを好んで飲むのは様々な薬草成分の中に健胃的な要素や肝臓機能に良い影響を与える成分が含まれているのでは…と考えているからだ。 事実、ヨーロッパの修道院には古くから薬として薬草成分を抽出したアルコールを飲んでいた。 他にも有名なベネディクトンやドランブイなどはまさにそれ。 イタリアのカンパリも同じだが、日本の養命酒はそのカンパリを模して作られたと聞く。 このような思いから様々なリキュールの中でもスッキリとする後味を好んでシャルトリューズのヴェールを飲んでいるのだ。 今夜はこのメインバーでの一杯と、素晴らしいディナーで満ち足りた気分になれた。 良く眠れそうだ……。

2023/03訪問

1回

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