ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

「岐阜県」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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120 件を表示 108

仲佐

そば EAST 百名店 2024 選出店

食べログ そば EAST 百名店 2024 選出店

仲佐

下呂/そば

3.84

548

-

¥2,000~¥2,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.5

私はこのお店の虜になってしまったのだろうか……。 決して近い距離ではないこのお店は、初めて訪問した日から2ヶ月と経っていない。 なのに今回また下呂に来たのは温泉も確かに魅力的だが、それ以上に魅力を感じるのが「仲佐」さんの蕎麦なのだ。 初老の私がこんなことを言うのは恥ずかしい、いや、聞いている方は気持ち悪いかもしれないが、この気持ちはもはや初恋のような、一目惚れした女性に対する気持ちにも似ている。 それほど私はこのお店の蕎麦が恋しいのだ。 浮気厳禁の我が家だからこそ勿論妻を連れだっての再訪だが、妻もコチラの蕎麦を気に入っているので、いわば特例の公認の浮気相手だ。 この日は暑かったこともあり、ざるそばをお互いに1枚注文して、気になっていた別メニューの中から おろしそばを1つ追加して食べ比べをすることにした。 丁寧に「さん立て」(引き立て、打ち立て、茹で立て)で提供される蕎麦なのだ。 時間がかかって当然。 本来ならお銚子1本に焼き海苔や味噌をアテに、それをちびちび飲りながら待つのがツウなのだろうが……。 さて、待ちに待った蕎麦が来た。 先ずはざるそばが。ほどなくしておろしそばも到着した。 ざるそばの美味しさを今更語るのも…。 詳しくは前回の訪問のレビューを見て欲しい。 その時と何ら変わらない美味しさだった。 今回はおろしそばも食べてみたが、コレはこれで素晴らしく美味しかった。 冷たくした出汁は明らかに枕崎産の本枯節の削りたてと思われる物を、出汁だけでなく蕎麦の上にも盛り付けてある。そして昆布も利尻、礼文の上等な物だろう。 すっきりとしていて、それでいて旨味も存分に出ている出汁に、これまたおろし立ての辛味大根を添える。 よく混ぜ合わせて食すれば、新たな蕎麦の魅力を伝えてくれる。 妻は元々少食だが、この日は別に蕎麦饅頭を試してみたら、と勧めてみた。 1つがゴルフボール程の大きさの蕎麦饅頭に黒文字を入れる。 2つに割れた内側には白の小豆餡が仕込まれてある。 妻に味見をさせてもらったが、上品な甘さは有名な和菓子のお店と同じレベルの物だ。 このお菓子には蕎麦茶も別に添えられる。 いや、相変わらずの美味しさは私達夫婦を益々虜にしてくれるお店だ。 いつまでもお付き合いをさせて頂きます。 妻と春の高山を訪れる旅⑥ 妻の楽しみだった高山のレストランのディナーの翌日は私が楽しみにしていた下呂温泉の蕎麦のお店を訪れた。 あらかじめの予習では かなりの行列を覚悟しなければ、と思い、JRの下呂駅には開店の1時間前に到着。 まさかと思い、お店まではゆっくりと散策を兼ねて歩いたが、20分かけてお店に到着した時には まだ誰もいなかった。 お店の入り口を見てみると、ありがたいことに2人が腰を降ろす長椅子が1つだけある。 季節外れの陽気で暑いくらいだったので、日射しを避けて腰掛けることはかなり嬉しかったが、行列に並ぶことを考えるとそれなりの対策も必要かもしれない。 やがて開店時間になり、一番奥にあるテーブルに案内される。 お品書きを見るまでもなく、お目当ての蕎麦掻きを1つ、ざる蕎麦を2つ注文する。 先ずは蕎麦掻きを取り分ける為の匙や取り皿を用意してもらい、ほどなくして蕎麦掻きが届けられた。 お店の人の食べ方に習い、先ずはそのままで。 後にお好みで山葵や醤油をお使いください、と勧められた通りに食べる。 1日10食限定だけあって一見よくある蕎麦掻きだが、そのままでも蕎麦の風味が楽しめるが、これにおろしたての山葵と醤油を加えると更に旨味まで加わり えもいわれぬ美味しさに! 暫くは蕎麦掻きを楽しんでいたところへ次のざる蕎麦の用意をしに来てくれた。 カエシと薬味を置いていってくれたところで私の冒険心がくすぐられた。 (蕎麦掻きをこのカエシで食べたらどうだろう……) ほんの少量の蕎麦掻きを箸に取り、カエシにくぐらせて口に運ぶ。 すると頭の中にクエスチョンマークが…。 (カエシが以外と弱いなぁ… これでいいのかなぁ?……) そう思いながら元の食べ方に戻し、蕎麦掻きを平らげる。 そして ざる蕎麦の登場だ。 見た目にも品の良い盛り付け。カエシの薬味にはすりおろした大根だけのシンプルさ。 先ずは数本を箸で掴み、そのまま食べてみる。 うん。先に頂いた蕎麦掻きとはまた違った風味だ そして喉越し。十割なのであればそれは驚きだ。 繋ぎを足さないとこれ程の喉越しは難しいのではなかろうか。 次に薬味を加えずカエシに半分程つけて手繰る。 すると蕎麦掻きをつけた時には少々物足りないと感じたカエシがなんということだろう! ざる蕎麦との相性が抜群なのだ! これは単に私の勉強不足なのだろうか……。 あまりの美味しさに夢中になって蕎麦を手繰る。 すると妻が「せっかくたから大根おろしも入れてみようかな」と。 おぉ、そうだった。このままで十分美味しいので大根おろしの事を忘れていた。 私も真似てカエシに入れて再び蕎麦を手繰る。 うん! これまたいい! 味変などというレベルの話ではない。 こうして食べることで全く違う魅力を引き出せるようになる。 いやはや、蕎麦の奥深さに圧倒されてしまった。 今まで食べてきた蕎麦とはいったい何だったのだろう…。 これはとんでもないお店を知ってしまった……。

2022/06訪問

2回

焼肉旬やさい ファンボギ

焼肉 EAST 百名店 2023 選出店

食べログ 焼肉 EAST 百名店 2023 選出店

焼肉旬やさい ファンボギ

名鉄岐阜、岐阜、加納/焼肉、ホルモン、韓国料理

3.76

118

¥10,000~¥14,999

-

定休日
日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.5

数年前に伺ったので記憶は曖昧だが、とても美味しい肉料理を食べさせてくれるお店と認識している。 それ以上に店主の考え方に共鳴した覚えがあった。 もともと以前の私は日本のエイジングビーフのお店には クエスチョンマークを付けていた。 まだ本当の知識、技術が浸透していないのに欧米のレストランでエイジングビーフを食べた日本人が「これはいける!」と思い日本に帰ってから商売を始めたと思っていた。 しかしキチンとしたエイジングのかけ方をその時点の日本人はどのように理解していたのだろう。 まだ十分な資料や指導者、設備などは無かった頃だ。 諸兄は京都に「中勢以」という精肉店があるのをご存知だろうか。 私は中勢以さんのように長らく営業しているうちに熟成庫に住み着いた菌が肉に移り、その中で行われる自然のエイジングのような効果があるのであれば安心して食べることが出来ると思っている。 そもそも欧米諸国と日本では気候が違う。一番の違いは湿度だ。だから中勢以さんには最初から日本の気候、湿度に合った菌が住み着いているから出来たことだと思っている。 それが欧米諸国と同じ方法でエイジングを掛けたら…。 別の菌(人体に悪影響を及ぼす)が繁殖する可能性は無いだろうか。必ず安心安全な肉だと言い切ることが何かの根拠をもって説明出来るだろうか。 それが美味しい肉だと自信を持って提供できるだろうか……。 当時はそんな疑問を抱いていたから熟成肉を食べることを避けていたが、このお店のオーナーさんと話をするなかで私と同じ考え方、疑問点をお持ちで、それゆえの日本の気候、風土に合わせたドライエイジングを施しているのです、という話を聞けた時、私は初めて「このお店なら…」と安心してエイジングビーフやジビエを食べることが出来たのだ。 特に私の個人的な嗜好では鴨をエイジングにした物が好きだ。 昔から猟師は鴨を獲ることが出来ると、それを自宅の軒先に吊し、暫く放置。ウジがわく寸前の頃まで待ってから食べたものらしい。一種のエイジングとしての知恵だ。 このようにコチラでは安心安全な肉料理を早くから勉強なさってから営業を始めたので、いまでも私達が美味しく頂ける肉を提供してくださるのだ。感謝感謝。 また美味しい肉が食べたくなってきた……。

2019/12訪問

1回

アンジェリーク

高山/カフェ

3.03

1

-

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

妻と春の高山を訪れる旅⑬ この旅で最も思い出深い人達とお店に出逢えたことに先ずは感謝申し上げたい。 昨夜、高山市のバーで素敵な出逢いがあり、それに導かれるように来店したことで素晴らしい体験をさせて頂いた。 諸兄はアブサンというお酒をご存知だろうか? 召し上がったことは? 飲んで美味しいと思われただろうか? 私も実は勤務先でバー業務を10年余りしていたことがある。  当時のバックバーにはパスティスと言えばせいぜいぺルノー、リカール、ウゾぐらいなもので、インバウンドのゲストがたまに飲むくらい。日本人のゲストではめったに飲んでいる姿をお目にかかることはなかったお酒だ。 アブサンはその強烈な個性からピカソをはじめ多くの芸術家達にも愛され、多数の愛飲家がいたのだが、あまりにもアルコール度数が高いことに加え、その成分から中毒性のあることが囁かれ、ついには販売禁止になったこともあるお酒だ。 その後、中毒性の有無を調査するに、あまりに根拠に欠けること、アブサンメーカーがレシピを工夫したこと等が再販の扉を再び開くこととなり、現在に至っているのだ。 私にはたまにアブサン(パスティス)を水割りで飲む日本人とオレンジジュースで割る外国人ゲストだけの記憶があるたけで、ある日、自分も飲んでみようと口にしたが、あまり美味しいとは思えなかった記憶がある。 そんな私がそれでもパスティスをたまに飲んでいたのは、ひとえにお酒に関しては負けず嫌いな性格に他ならないからだ。 他人が美味しいと思える酒を自分が美味しく飲めないのが悔しかったからだ。 すると、その強烈な個性に徐々に慣れてくると、それがとても良いと思えるようになった。 そんなわけで日本人にはなかなか理解が得られないお酒だが、それを「これ程とは……!」と絶句する程のコレクションを保有していらっしゃった。 中には勿論日本国内では販売されていないようなアブサンだけでなく、ヴィンテージ物のように今後は入手困難な物、果てはアブサンファウンテンも自身のバーに1つ、コチラに至っては さらに2つ。計3台のうち、ひとつは14世紀のレプリカまで。 諸兄に教えて欲しい。 コチラのお店以上にアブサンに詳しい、もしくはコレクションしているお店は日本国内に他にもあるのだろうか? ご主人(本郷様)と奥様。本当に素敵な方々だった。 コチラのお店で頂いたパスタ「ふきのとうのラグー、リングイネ」は美味しい山菜が採れる春の高山にふさわしい。 あまりにも美味しいので奥様にレシピを教えて頂いた程だ。 少し交通の便が悪いのは玉に瑕。 そんなことさえ補ってあまりある物、人がここにはある。  今度 高山にくることがあるなら真っ先に訪れたい。 私達にはそんな思いにさせて頂いた出逢いだった。

2022/04訪問

1回

バー ラビット・ホール

高山/バー

3.07

5

-

-

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

高山への旅、2日目。 高山のフレンチの名店「Le Midi」さんで食事をした後は コチラに赴くことがお約束の流れになった。 私が高山ではNo.1のバーだと思っている「ラビットホール」さんだ。 このお店のご主人(それと奥様)はとてもアブサンに造詣が深い方で、そのコレクションには驚愕に値する。 一度、ご自宅にお招き頂いた時には 「世界にはこんなにもいろんなアブサン(パスティス)があるのか……」 と、自分の無知を恥ずかしく思った程だ。 勿論カクテルも美味しいし、料理も美味しい。 しかし私の目的は1にも2にもアブサンカクテルだ。 アブサンファウンテンという器材を使用するのだが、このアブサンファウンテン自体を諸兄はご存知だろうか? ファウンテン(泉)のごとく数ヶ所の蛇口があり、その蛇口の下にアブサンを染み込ませたキューブシュガーに火をつけたグラスを用意する。 アルコールの青い炎がついたキューブシュガーめがけて雫を落とす。 好みの分量になったら雫を止め、グラスに氷を入れてアブサンカクテルの完成だ。 アブサンの多くはアルコール度数が50度を越える故に中毒性があり、フランスでは過去に販売中止になった事も。 そんなキックの効いたカクテルだから、食前に飲む人もいるだろうが、私にはアフターディナーのお気に入りの1杯として頂いている。 しかしこの日もアブサンの話に花が咲き、いつしか3杯も頂いてしまった……。 私を虜にする。 そんなお店であり、アブサン(パスティス)達なのだ。 前回の初めての訪問の際、とてもお世話になったご主人が営む素晴らしいバー。 今回も「高山に来たら夜の最後の締めくくりはコチラで」、と決めてしまう程素敵なお店だ。 この日の高山はG.W.明けということもあってか、乱暴な言葉で表現するとまるでゴーストタウンのような、お店も臨時休業、人通りもない状態。 そんな中にあってコチラのバーだけが満席で、今回も1人だけだったのでなんとかカウンターの端に入れてもらった次第。 アミューズは前回同様手作りの物やフルーツ等が3種類。 どれも美味しい。 ドリンクは勿論アブサンだ。 今回もアブサンファウンテンを用いて水割りにしてもらった。 ぺルノーやリカールといった代表的なパスティスぐらいしか飲んだことのない私にとって、コチラのコレクションはまさに「目から鱗が落ちる」思いだ。 この日は前回の訪問時以上にお店にお客さんが来店してきたので、ご主人とゆっくりお話を楽しめるような状況ではないと判断して、「また今度ゆっくりさせて頂きます」と言ってお店を離れた。 外に出ると街は相変わらず人通りもなく寂しい。 まるでこのバーだけが別世界のように思えてしまった…。 妻と春の高山を訪れる旅⑪ この高山の旅、最大の喜びと驚き、感激に出逢える事になったお店をご紹介したい。 私がこのお店を知るきっかけになったこと。それは食べログでの紹介の書き込みがまだ少ないコチラで、投稿者の写真を見たのだ。 「これは?……  アブサンファウンテンか?……」 投稿者の写真と、アブサンファウンテンの記載はあったが飲んではいらっしゃらないようなので…。 私も知ってはいたが、実物は見たことがなく、勿論飲んだこともない。 ひたすらアブサンファウンテンだけに興味を引かれたのが訪問のきっかけだった。 日中、街を散策途中にお店の場所を確認したら、開店前の店内に美しい女性と小さなお子さんが。 お店の感じからコチラで間違いないのだが……。 「コチラはバーですよね? 今夜は営業されますか?」と声をかけたら、奥に居るのであろうご主人とおぼしき人に聞いてくれている。  すぐにご主人が現れてくれ、営業していることと、 「よかったらお席もお取りしておきましょうか?」と。 訪問するなら21時ぐらいになりそうで、予約までは申し訳ないと思ったのだが、「ではお待ちしております」とのご好意をむげに断ることもない。 さて、夜も深まり私も妻も先の二軒でご機嫌だ。 ではお待ちかねの「ラビットホール」さんに向かいましょう! お店に着いて扉を開ける。 やはりお昼間と違い、バーの雰囲気に期待値も高まる。 お店は満席に近い。そんな中わざわざ席を空けて待っていてくださったことに感謝を申し上げる。 アルコールがあまり強くない妻はご主人のお任せで何かカクテルを。 私はアブサンファウンテンを使用したカクテルをそれぞれお願いした。 先ずは妻のカクテルから。 ベルガモットのリキュールを使用したカクテルだ。 グラスもセンスの良い物を使用している。 私の番だ。 初めて実物を見て、それを使用したアブサンカクテル。 お店の先客方も見るのが初めての方ばかりのようで、ご主人の手元に皆の注目が集まる。 アブサンスプーンにシュガーを置き、アブサンを浸す。 火が灯される。美しい青い炎が立ち上がる。 そこへアブサンファウンテンからゆっくり… ゆっくりと 落とされる雫…… 皆、儀式を見守るかのような雰囲気だ。 やがてシュガーは溶け去り、白濁したカクテルがグラスを満たす。 香りを聞いてみる。アブサンらしい香りは柔らかく感じる。アルコールの強い刺激はほどよく残っていた。 口に含む。いつものパスティスとは全然違う。 官能的な香りが口内に立ち込める。 旨い……  久しぶりにアブサンを飲んで旨いと思った。 その後はご主人との話が盛り上がり、なんと翌日ならもう1つの、普段は美人の奥様(やはりお昼にお会いした方は奥様であった)がお店を見ているカフェ&バーに来て下さい、もっといろんなアブサンをご覧頂けます。私も明日、そちらに伺うので、とまでおっしゃって頂いた。 いやはや、今回の高山は充実した旅になりそうだ。 ご主人とは翌日、再びの再会を約束してこの日は宿泊先のホテルに向かった。

2023/01訪問

3回

ラァメン コハク

可児、新可児/ラーメン

3.68

194

~¥999

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.3

もう何度目の訪問だろう。そしてこの日も雨降り。 不思議とコチラを訪問する時は雨降りが多い気がする。 そんな天気でもあるのに今日も開店10分前に到着したのだが、私達の前にはすでに4人が待っていた。 妻と一緒に軒下で待ちながら「今日の限定ラーメンはなんだろうね?」などと、いつ訪れてもハズレの無い限定ラーメンを注文するのは私達夫婦のお約束になってしまった。 この日も限定ラーメンと供に、心の中では「今日は止めておけよ…」ともう1人の私が囁いているのに、それでも誘惑に耐えられず禁断の「和え玉」も1つ注文し、食べ終わった後に満腹になったお腹をさすりながら「セルベール(整胃剤)」を服用している情けない私だ……。(泣) もう何度目か忘れてしまうほどの再訪。 今や私の居住している地域では一番店と思われる。 この日は祝日ではあるが、朝から降りしきる雨が凄みを増して、同県の山間部では大雨警報が発令されるほど。 さすがにこんな雨の日にわざわざ行列を作ってまでラーメンを食べに来る物好きはいないだろう、という読みから 向かうことにしたのだが、まさかのことを勘案して開店20分前には到着できるように家を出た。 到着したらなんと! いるよ! この雨の中、待っている人が! たった一人だけど、やっぱりいるんだぁ、こういう人が。 (って、私達も同類だったりして。笑) 更に驚いたのは、前記の人に続いて私達が並ぶと、私達より前に到着はしていたが、私達が並ぶことに危機感を覚えた人達が二組三名ほどいたらしく、それぞれ車から降りて並びだした。 この時点で開店20分前にはどしゃ降りの雨の中、6名が待つことに。 結局、開店時間には約20名が待つことになっていた。 今のこの店の人気の高さを思い知らされたと共に、これからは相当の覚悟がいることも…。 (何せ私は行列が好きではないので) ドアを開けて右側にある券売機に向かい、いつものように 限定ラーメンと「和え玉」のボタンを押す。 カウンターのみの席にはには右詰めで座り、ご主人はワンオペで店を廻しているので席数は8席。 その後方2~3mにはウェイティングの椅子があり、私達8名はその人達の視線を背中に感じながらラーメンを食べるのだ。 まだコチラのお店をよくご存知ない諸兄の為に説明させて頂きますが、この「和え玉」なるもの、よくある「替え玉」とは似て非なる物で、替え玉のような茹で上げた麺を小さめの丼に移して、そこに別の味のソースというかタレを加え、和え玉用のトッピングを添えた物が提供される。 客は先ずはそれを丼の中で「よく和える(ことから和え玉の名前の由来がある)」。 その後、そのまま食べても良し。ラーメンの残したスープの中に投入し、その味変を楽しむも良し。すればその相性の良さから別のラーメンが頂けるということだ。 この日に頂いたラーメンは以前にも食べたことがあるサンマのラーメンであったが、以前の時の和え玉はポルチーニ茸の和え玉だったのに対し、この日は大葉の和え玉であった。 先ずは和えた麺だけをすすると、よくできたジェノベーゼのパスタのような味わいで、これだけでもとても美味しい。 更にラーメンのスープの中に投入すると、サンマと大葉である。間違いのないマリアージュに箸が止まらない。 結局、この日も最後のスープまで飲み干してしまい、席を立つ前にセルベール胃腸薬を服用するという毎度のパターンを反省することもなく繰り返すことになる。 バカだよな、俺って……。     追記 前回の焼きサンマのラーメンの時に別添えだったのはポルチーニ茸のペーストだったが、今回の別添えのはサンマの肝(?)をベースにしたペーストでしたよ。 大好きなラーメンのお店。もう何度目だろう。 このお店の「限定ラーメン」は、今の私達夫婦を虜にしている(もっとも妻はラーメンは本当はあまり好きではないのだが、コチラだけは別のようだ) 今回の限定ラーメンは焼きサンマのラーメン。 それとは別の、限定ではないが最新のメニューの 「金目鯛のラーメン」があり、せっかくなので私が限定ラーメン、妻が金目鯛ラーメンを頂くことにした。 まもなく着丼したラーメンは、いろんな魚の節(今まで気が付かなかったのだが、コチラのラーメンのスープは「のどくろ」のような高級魚の節も使用しているようだ)に加えて、焼きサンマの香ばしい風味と、別添えのサンマのペーストを加えることでさらに味が深まる相変わらずの秀逸な物。 更に更にコチラの名物(?)の「和え玉」には、ポルチーニ茸のペーストが添えられており、コレだけを和え玉としてよく混ぜ合わせて食べても美味しいのだが、コレを焼きサンマのラーメンのスープに投入することで、全く別の顔を見せてくれるラーメンに変身した。 妻の金目鯛のラーメンは、基本的なスープをベースに潮ラーメンのように仕上がっており、とてもあっさりしている。更には別添えとしてスダチがあり、それをラーメンに搾りこむと、爽やかな風味が鼻腔を駆け抜ける。 どちらも大変満足できるラーメンで、またまた私達夫婦のハートは鷲掴みにされてしまった。ご馳走さまでした。 大好きなラーメンのお店。もう何度目になるのかな? 今回もお昼に伺い、お目当ての限定ラーメンを頂いた。 今回は桜エビと貝出汁の効いたラーメンで、相変わらずの美味しさ。「和え玉」も勿論美味しく、先のラーメンのスープに投入しても相性抜群でした。 近くにはミシュランの「ミシュランプレート」を獲得したラーメンのお店があり、そちらも美味しくて暫く通っていたこともあったが、最近は妻が「コハクさんじゃなきゃイヤ!」と言うほどに。(苦笑) ごちそうさまでした。またお伺いさせて頂きます。 3回目の訪問。開店の15分前に到着したが先客は1名のみ。開店時間には私達の後ろには2名いた。 この日は迷わず「限定ラーメン」を妻とセレクト。 この日の限定ラーメンは、本体は「まぁまぁ」の出来であったが、和え玉の出来が秀逸!茸にはおそらくポルチーニを使用したと思われた。この和え玉ならパスタのようにそのまま食べた方が美味しく食べられた。 名古屋市東区徳川町から移転してきた人気店。 通常提供しているラーメンは勿論美味しいのだが、 限定で提供しているラーメンが秀逸! 替え玉ならぬ「和え玉」は必食で、自分の中では かなり上位ランクの店。 相変わらずの美味しさ。やはり限定ラーメンが良かった。

2021/07訪問

7回

Restaurant LE MiDi

高山/フレンチ

3.64

158

¥5,000~¥5,999

¥2,000~¥2,999

定休日
-

夜の点数:4.2

昼の点数:4.3

高山への旅、2日目。 夕食はあえて「もちろん」と言わせて頂こう。 高山のフレンチの名店「Le Midi」さんだ。 私は最近、高山に出かける際は必ずコチラの定休日を外している。 むしろコチラで食事が出来ないなら高山には行かない、というくらい。 特に冬はそうだ。 何故ならコチラでは私の大好きなジビエが思う存分楽しめるからだ。 シェフはジビエに造詣が深く、ありとあらゆるジビエ料理を提供してくれる。 あまりのメニューの種類の多さに毎回何を食べようかと頭を悩ませられるほどだ。 この時期に外せないメニューの1つに「鹿肉のタルタルステーキ」がある。 タルタルステーキはオールドレシピなら馬肉を使用するのだが、最近のフレンチレストランはこの美味しい料理を提供してくれるお店がなかなか見つからない。 あっても牛肉で代用したりするので、この野趣溢れる味にはたどり着けない。 この一皿でワインのボトルは軽く1本はイケるだろう。 さっそくこの料理からお願いした。 もう1つのお勧めは能登産のユイトルクリュ(生牡蠣)。 「これも頂こうかな」と申し出たが 「生憎残りが3ピースしかなくて…」とのこと。 「大丈夫。それ、全部下さい!」と、なった。 妻のリクエストで野菜や魚介の料理を一皿挟み、お待ちかねのメイン料理だ。 私は最近、お気に入りのワインを持ち込ませて頂いているのだが(勿論抜栓料などは必要)、今回はジビエ料理に合わせてスペインの気鋭の醸造家、テルモロドリゲスの100%ガルナッチャ「ペガソグラニート」を用意した。 そのマリアージュのお相手は仏産のピジョン(鳩)だ。 シェフに今日のお勧めのジビエは?  との問いかけに答えてくれたのがピジョンだった。 それにソースのサルミは シェフは私の好みを覚えていてくれたのだろうか…。 申し分無い組み合わせ(マリアージュ)に心が踊る。 力強いピジョンの肉質に濃厚なサルミのソース。 荒れ果てた畑をテルモロドリゲスの手により蘇えったガルナッチャが受け止める……。 まさに至福の時間だ。 また高山に来たくなる。 来ずにはいられなくなる。 そんな魅力を湛えた名店が「Le Midi」だ。 妻と春の高山を訪れる旅④ 誕生日が近い妻に「高山に行くよ」と伝え、「高山では何が食べたい?」と聞いたところ「ルミディ!」と二つ返事がかえってきた。 昨年の暮れに行ったばかりだが、相当印象が良かったのだろう。 もちろん私も大賛成だ。 さっそく予約をさせて頂いた。 もうジビエのシーズンは終わってしまったが、それでも「何か残っていますか?」と尋ねたところ、まだ何かしらの物はありますので来店時に聞いて下さい、との返答を頂いた。 当日、Moet の rose で乾杯してからメニューに目を通す。 相変わらず魅力的な食材、料理が並び、どれもこれも全部美味しそうだ。 そこにシェフも現れたので、この日のお勧めを聞かせてもらい、益々悩ましい……。 そこで妻と「自分がどうしても食べたい料理を1つ決めよう」となり、その結果が妻は前回食べた「海老とホタテのグリル、田舎風」私が「鹿肉のタルタルステーキ」。 「ナンやねん!前回と同じやないか~い!」となってしまった。 しかし前回は特別な事前予約が必要な「リエーブル ア ラ ロワイヤル」だったので、さすがにそれまで一緒は無理。 今回はシェフに「コルベール(青首の真鴨)はまだ有りますか?」と聞いたところ「大丈夫です!」と。 ヨシッ!今夜のメインはこれで決まり! 実は前回もコルベールが食べたかったのだが、シェフから電話をもらい「良い野ウサギを猟師さんが…」とのお勧めを頂いたのでリエーブルに変更したのだ。 私も妻も鴨は大好きだが、妻はコルベールのサルミソースは初めてになる。どんな料理が出てくるのか楽しみなようだ。 鹿肉のタルタルと海老とホタテのグリルは前回の書き込み同様美味しかった。野菜が春の物中心になっただけだ。 そしてコルベール。 真鴨は非常に大きいので、通常は1羽潰すなら3~4人で食べるのがちょうど良いのだが、私達の為にこの日は半羽にしてもらった。 運ばれてきたコルベールはさすがに美味しい。 良く咀嚼すればする程に旨味が溢れ出てくる。 胸肉のしっとり感、腿肉の力強さ。受けとめるサルミ…。 今夜も満足できる食事が出来た。 やはり高山に来たら、コチラは外せない……。 今回の旅行で最大の楽しみにしていたレストランを訪問。 高山ではトップクラスのフレンチ「Le MIDI」さんだ。 ジビエが大好きな私はこの時期を待っていた。 予約をする際にはコルベール(青首真鴨)が食べたいから、それを食べるには事前に伝えて欲しいという店側の案内があった。 ワインも持ち込みの物は抜栓料として1,500円を支払えばO.K.と言って頂き、「当日は楽しみにしております。シェフには宜しくお伝えください」と言って電話を切った。 すると翌日、お店から電話があった。 まさかコルベールが入荷できないのでは… と嫌な予感が一瞬頭をよぎったが、「シェフがコルベールよりもお勧めのジビエ料理がありますがいかがでしょうか?」との事。 思案しているとシェフが電話口に出て「リエーブル ア ラ ロワイヤル という料理をご存知ですか?」と。 聞けば日本のフレンチレストランではおそらく提供しているお店はめったにない、非常に貴重な料理で……というくだりから力説が始まり「どんな料理か知りたければGoogleで検索すれば解りますよ。それを見て食べたくなったら連絡してください」と結んだ。 早速検索してみて驚いた。これ程の料理なのか、と。 (諸兄も是非検索してみて欲しい) おそらくこの機会を逃してしまったら、次回はいつ食べることができるかわからない…。 迷うこと無くお店にコールバックだ。 さて当日。あらかじめ前日にお渡しして預かっていただいたマルゴーの「シャトー ジスクール の2002年」を開ける。 本来ならリエーブルの仕込みに使うバーガンディが理想だが、生憎自分のワインセラーにストックが無く、代わりに飲み頃を迎えたクラレットにしたのだ。 お店のギャルソンは若い女性ばかりで、とても良いサービスをしてくれるのだが、ワインのデキャンタージュにはちょっと自信が無さげで…。 「差し出がましいですが自分でやりましょうか?」と申し出た。 シェフにも少量お渡しして一緒にテイスティングしてもらい、「これでも若干若いぐらいだけど大丈夫」との判断。 料理とのマリアージュにもO.K.を出してもらった。 あぁ、良かった。一安心だ。 次にメインのリエーブルは妻とシェアするので、その他 の料理をアラカルトのメニューからチョイスする。 選んだのは「鹿肉のタルタルステーキ」「たっぷりの温野菜を添えた海老とホタテのポワレ」。これも二人でシェアすれば初老の私達夫婦には十分だろう。 店内の雰囲気はどちらかと言えばビストロのようで、お世辞にもゆったりとした…とは言えないが、それが不満にはならない。 少しずつワインをスワリングしながら料理を待っていると最初のタルタルが提供された。 これがいきなりの美味!本来タルタルステーキとは馬肉で作られるものだが、この鹿肉で作られるタルタルもとても良い。鹿肉に織り込まれた物も地産の栗などを使い、薬味もケッパーやルイユ等々十分満足できる。別に添えられたメルバトーストも食感に良いアクセントだ。 最近、このような本格的なタルタルステーキを提供してくれるお店が無く、コレだけでも嬉しくなった。 ジビエばかりでは、と間に挟んだ海老とホタテのポワレも素材の良さが実感できる。もちろん野菜達もとても美味しい。 さていよいよメインディッシュの リエーブル ア ラ ロワイヤルだ。 先ずはたっぷりの根セロリと人参のピューレが運ばれ、コレもソースと共に好みで使用してください、と。 サーブされたリエーブルの上にはかなりレアな火入れのフォアグラが添えてあった。 料理の内容については諸兄には検索してもらうとして、 味については確かに初めて食べる体験だ。 この「ジビエ料理の女王」とも評される料理を食べる機会を与えてくださったシェフには感謝しかない。 わざわざ「ジビエがお好きそうなので…」と電話してもらえなかったら、この感激を体験することは出来なかった。 最後には「シェフからのサービスです」と私の大好きなミルクのアイスクリームを頂いたので、私もグラスに2杯は摂れる量のジスクールを「皆さんの後学の為になるなら召し上がってください」とギャルソンの皆さんに言って残したら喜んでもらえたようだ。  このリエーブル以外の料理も十分満足できるし、お店の雰囲気もとても良い。再訪は確実だ。 深い満足感を得ることができ、今回の旅行の〆となり家路に就いた。

2023/01訪問

3回

蕎麦 みずき

日本ライン今渡/そば

3.21

22

-

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.2

地元で良いお店に出逢えた。 以前から買い物途中でお店の前を車で通り過ぎる際に妻と 「気になるよね。美味しいのかなぁ…。」と話ていたお店だ。 蕎麦好きな私達。 やはり看過できなかった。 仕事の休日のこの日。 いよいよ訪問することにして、早めにお店に着いた。 失礼ながらあまり大きな店構えには思えず、駐車場もあるが台数は限られる。 もたもたしていると、お店に入ることが出来ないかも…と判断したからだ。 その開店10分前に一番に到着し、入り口横のベンチで腰を下ろし待っていると、ご主人の奥様(?)と思われるマダムが現れ、「まだ少し早いのですが、よろしければ店内で…」と、私達を迎えてくれた。 「どこでもお好きな席に…」との言葉に、一番奥のテーブル席を選び、メニューに目を落とす。 定番メニューの他には小さな黒板にその日のお勧めも記載されてある。 その黒板で妻の目にとまったのが「新サンマと野菜の天丼と もりそば」だ。 「新サンマだって。今年の初物だよね。」と妻。 「私はコレが食べたいな。」 私は…といえば、先ずは蕎麦以外のメニューに目が向く。 鴨ロース塩焼き、煮穴子…… 魅力的なメニューに思わずニヤついてしまう。 その二品に、まだ厳しい暑さの残る時期、日本酒は奈良の「みむろ杉 純米吟醸」から始めよう。 心得たもので、仕込みはある程度してあるだろう妻のランチメニューよりも先に私の鴨ロースと日本酒が届けられた。 俗に蕎麦は「三立て(挽き立て、打ち立て、茹で立て)」。 時間がかかるもの。 それを「遅い!」と怒るのは野暮っていうものだ。 故に蕎麦屋では それを待つ間に焼き味噌、焼き海苔をアテにお銚子を一本、二本……。 ほどよく「出来上がった」頃合いを見計らい届けられた蕎麦をひと箸、ふた箸サッと手繰り、吉原に…… 昔の江戸の粋な遊び人とはこんな感じだったのだろう。 私もそれほどの粋人とは言えないが、蕎麦を楽しむ為の術は心得ているつもりだ。 かといって、これ程の量の料理は もはや蕎麦を待つ為ではなく、純粋に「食いしん坊ゆえの」所業に他ならない。 鴨ロースを始め、煮穴子も美味しい。 次なる日本酒はこれらを受け止める力がある福井の銘酒「九頭龍」だ。 燗酒にすることでより真価が発揮されるこの酒の旨さは、更なる「天ぷらの盛り合わせ」を呼び込むことになる。 ここでようやく妻の「新サンマと野菜の天丼ともりそば」が運ばれてきた。 新サンマの、まだ脂が足らないこの時期の物を、天ぷらにすることで補っているように思われたこの提供方法は料理人のセンスを感じることができる。 ひとしきり酒と肴を堪能した私。 〆には勿論「もりそば」だ。 もりそばが良いのだ。 ざるそばのように切り海苔などいらない。 蕎麦の風味を邪魔するだけだ。 薬味も最低限で良い。 刻みネギ、おろし大根、おろしたての本山葵…… その どれかが少しでもあれば、それだけで良い。 あれもこれも…はかえっていけない。 蕎麦はカエシには浸け過ぎてはいけない。 半分ほど、良いカエシには1/3程度を浸けて、そして一気に啜りあげる。 音なんぞ気にしては駄目だ。 ましてや もそもそと…なんて野暮の極みだ。 「ズッ!」っと一気に啜りあげた音が響きわたる食べ方が粋なのだ。 蕎麦粉は良い粉を使用しているのがわかる。 蕎麦の醍醐味は食感ではなく、喉越しと鼻に抜ける風味の良さだ。 蕎麦の端境期にこの風味。 蕎麦粉選びはきっと厳しく吟味しているのだろう。 いやぁ、こんな良いお店ならもっと早く知っておきたかった。 まさに「灯台もと暗し」だったなぁ。 ありがとうございました。 また近々伺わせて頂きます。

2023/09訪問

1回

Latelier blanc

新可児、可児/ケーキ

3.00

7

-

-

定休日
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テイクアウトの点数:4.2

自宅に戻った私。 出張での荷物を整理し、疲れをとる為に 帰宅後の翌日は休暇に充てた。 午前中に荷物を片付け、買い物に出かけた際、昼食をとった後のデザートとして 久しぶりにコチラでお菓子を購入した。 相変わらず美味しそうなケーキや焼菓子が並ぶなか、私達が選んだのが初夏を思わせるケーキと、妻が「貴方がいない間にハマッてしまったの」と笑いなから紹介してくれた焼菓子とプリンを買って帰った。 コチラで購入するスイーツで、ハズレたことは一度たりともない。 どれをとっても、全て美味しいのだ。 そして比較的安価なのも嬉しいのだ。 長く家を空けていた私。 今日は このスイーツを自宅で妻と一緒にゆっくりと楽しもう。 自宅のある街では一番のお気に入りのお店。 この日もランチを頂いた後に夕食材料の買い物を済ませ…と、いつもの行動パターン通りに伺わせて頂いた。 今回は妻が「ラトリエブランさん、オリジナルのプリンを始めたみたいよ」との情報を得たようで、何をさておいても それを楽しみにしているようだ。 お店に到着し、店内へと進む。 正面のショーケースには様々なケーキが並んでいるが、既に売り切れてしまった物や、人気商品は品薄状態の物も。 さぁて、今日は何を頂だこうかな……。 妻は待望のプリンを指名。残り2つだったので、そのうちの1つをGet 出来て満足そうだが、「ねぇ今日はカヌレも食べてみたいな」と。 私はと言えば そのカヌレの奥に別のお菓子が。 よく見ると金柑のタルトのようだ。 妻が2つ購入したのだ。 私も この金柑のタルトと、もう1つ。 旬を迎えている「苺のタルト」も購入した。 さっそく二人がお気に入りの紅茶を淹れて、私が苺のタルトを食べようとすると、妻が「ねぇ、それも美味しそうだから、私のプリンと半分ずつしない?」との提案が。 妻のプリンも気になっていたから、私もその提案には大賛成だ。   今回購入した物は全て仲良く半分ずつすることにしよう。 という訳で、手をつけた苺のタルトに 同じく金柑のタルトを食べることに。 うん! どちらも とても美味しい! 特にカスタードクリーム。 濃厚でありながら苺の爽やかさ、酸味の邪魔をしない。 まるで可憐な舞姫「苺」の魅力を引き立て、リードする相手役を努めるダンサーのようだ。 それは金柑のタルトも同様。 コンポートした金柑を、やはりクリームが優しく包み込んでいる。 同じタルトでも、その生地の食感の違いは使用する素材の違いで分けているのだろう。 やはりコチラはいい! この地域のパティスリーではアタマ1つ、2つ抜けた存在だ。 まだ手をつけていないプリンやカヌレが楽しみだ。 休日に自宅で寛ぐことにした日は いつも私が料理を作ることになっている。 その材料を買う為に外出すると、どうしても誘惑に負けてしまうのがコチラ「ラトリエブラン」さんのスイーツだ。 この地域では頭1つ抜けて美味しいスイーツを提供してくれるお店だが、今回ショーケースを覗くと「岳」という商品名のチョコレートケーキのデザインが変わっていた。 なぜだろう……。 スタッフの人に聞いてみたら「シェフに聞いてきます」と。 そのシェフが手を休めてわざわざ説明に出てきてくれた。 初めてお目にかかるオーナーシェフはまだ若い男性だった。 そのシェフの説明を聞いてみたら、この「岳」という およそチョコレートケーキらしからぬ名前は何故? という私の質問に「これは私の子供の名前なんです」との答えが。 「私がまだ東京の銀座のお店で修行中に産まれた子供の名前で……」と教えてくれた。 なるほど。 こんな片田舎でこれ程のスイーツが提供できるのは、そんな洗練された街のお店で修行された賜物だったのか。 それでは、とニューバージョンの「岳」と、季節のシャインマスカットのタルトを購入して持ち帰った。 なめらかなガナッシュにクランチの食感が楽しい。 それでいてビターなカカオの風味が優雅な仕上がりになっている。 シャインマスカットのタルトはクリームのバランスが素晴らしい。 繊細な味わいの素材の邪魔をすることなく、かえって引き立てている。 シェフ、この地に帰ってきてくれてありがとう。 これからも美味しいスイーツ、期待していますよ。 最近、地元でお気に入りのパティスリーができた。 それがコチラ「ラトリエ ブラン」さん。 休日のこの日、妻と夕食の買い物の後に珍しく私から妻をコチラに誘った。 家に持ち帰り、美味しいお茶と一緒に頂こうよ、と。 夏の空気が街を覆い尽くしているようなこの日。 もうスイーツのラインナップもすっかり夏バージョンだ。 ココナッツとマンゴーのケーキ、グレープフルーツのケーキ、それにバスク風チーズケーキも購入。 家で妻のお気に入りのTWGのアールグレイを濃く抽出し、氷を詰めたグラスに注ぎアイスティーにした物と一緒に楽しんだ。 あぁ、また夏がやってくる……。 地元にとても美味しいお菓子のお店ができた。 それがコチラ「ラトリエ ブラン」さんだ。 前回、半ばお試し的に購入したケーキがとても美味しく、さっそくリピーターとなって再訪した。 この日は仕事が休日なれど、間もなく金沢に長期間の出張を控えているため いろいろと準備に追われ、生活用品等も買いに行かなくてはならないこともあり、その時にお店の前を車で通過したが、お店の前の駐車スペースが満車になっていた。 あっという間に人気店になってしまったのかなぁ…。 買い物帰りにケーキを購入するつもりだったので、まだ残っている物があるのか心配になってきた…。 その買い物も終えて帰り道の途中に再訪する。 この時は幸い駐車スペースも空きがあり、難なく停める事が出来た。 (ちなみに駐車場は お店の前にあるスペースは横に並んでいる各店舗と共通らしく、空いていればどこに停めても良いそうで、お店の裏側にも別の駐車場があるそうだ) しかし扉を開けて店内に入ると、ショーケースの中には 既に売り切れてしまった物も…。 やはりこの時間帯(15時を少し過ぎていた)では人気のあるケーキは売り切れてしまう物もあるのだろう。 かといって 残っていたケーキはというと、まだまだ美味しそうな物がある。 その中には前回購入してとても美味しかった「GAKU」というチョコレートのケーキも1つだけ残っている。 さぁ どれにしようかな…… 妻と私、初老の夫婦二人がショーケースの前で腕組みだ。 結果、ピスタチオが好きな私が選んだケーキと、妻は最後の最後まで悩み抜き、出した答えが写真にあるタルトフレーズだ。 自宅に戻り、二人がお気に入りの紅茶を私が淹れる間に 妻がケーキを取り出してお皿に乗せている。 いただきます。 ……うん。良かった! 今日のケーキもとても美味しい! やはりコチラのお店は間違いなかった。 しかもこのクオリティでありながら比較的安価なのではなかろうか? 同じ物を街中で購入するなら5割から もしかすると倍ほどの金額で購入することになるのではなかろうか。 ピスタチオのムースは昨今流行りの濃厚な…というよりも 軽い感じに仕上げてある。 それが果肉感を残し甘さも控えた苺のジュレや、フランボワーズのクリームと相まってとてもバランスのとれた品の良い出来映えになっている。 妻が選んだタルトフレーズに 妻は興奮気味だ。 「今シーズン食べた全ての苺の中で一番美味しい!」 とまで言わしめた苺はグラサージュされた物が沢山乗せてある。 その甘味の手伝いもあるのだろうが、確かに私が食べても 同様の感想を言っただろう。 それをカスタードのクリームと共にタルトの上に乗せれば完璧なタルトフレーズの完成だ。 ピスタチオのケーキにもあしらってあったが、苺に添えてある小さな花が春を運んで来てくれた……。 そんな思いにさせてもらいなから今回も美味しく頂くことができた。 ありがとう。ごちそうさま。 昨年の7月に、自宅から車で約15分の場所に新しくオープンしたお店に行ってきた。 小さなお店で、店内には密を避ける為に2組だけが入る事ができる。 私達が訪問したのは14時の少し前だったが、ショーケースには僅かなケーキが残っているだけで、私達の前には1組買い物中、私達がケーキを選んでいるうちに別の人が来店、更に私達がお店を出るのと入れ替わるように別の人が3人と、なかなかの人気のようだ。 焼き菓子などもあったが、今回はケーキだけを3種類購入して自宅に持ち帰った。 さっそく頂いてみたが、どれもとても美味しい。 岳(GAKU)というチョコレートのケーキは良いカカオを使用しているのだろう。風味がとても豊かで、クランチの食感も楽しい。 フロマージュブランのムースは間に挟んだレモンのコンフィチュールの酸味が甘さを引き締め、良いバランスを作り出している。 小さなバスク風チーズケーキは翌日のお楽しみに残しておいたが、これならコチラも期待できそうだ。 良いお店ができた。 リピート確定だ。

2024/05訪問

6回

旬庵

高山/創作料理、居酒屋

3.55

41

¥6,000~¥7,999

-

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.2

先月、妻と共に初めて訪れた際、一度で「次から高山の夜なら…」と、お気に入りになってしまったコチラ。 この日は非常に多忙だったようで最初は予約が出来なかったのだが、諦めきれずに「何時になっても構いませんので、ご迷惑にならなければ近くにおりますので…」と、先客が帰った後に電話をしてもらえることにして頂いた。 19時30分を過ぎた頃、先客がお帰りになったようで電話が鳴った。 「無理を言ってすいませんでした」と先ずはお詫びを申し上げ席に着いた。 さっそくお品書きに目を落とす。 相変わらず魅力的な料理が列記され、刺身などは全部食べたくなるほどだ。 ほどなくお通しが出てきたが、前回は自家製のよもぎ豆腐がとても美味しく「これだけで酒が一合飲める!」とコメントしたが、今回出してもらった胡麻豆腐はそれを更に上回る物!  すりおろさない、粒のままの白胡麻をわざと加えることでプチプチした食感がなめらかな胡麻豆腐に加わりとても楽しい、美味しい。 この時点で「やはりここは良い!」と改めて思った。 さて、迷っていてもしょうがない。ご主人に「今日のお勧めの刺身」を伺うと「今日は全部いいんですよ!」と。 うわぁ~、どうしよう……と思っていたら、ご主人が 「なんなら全部を少しずつ盛り合わせにしましょうか?」と申し出てくれた。 そんなわがまま言っていいんですか!? と驚いていたら、出してもらった刺身はなんと10種類! すべて天然物の魚ばかりで とらふぐ、真鯛、赤貝、縞アジ、本マグロ……。 逆に「何から食べよう……」とかえって迷ってしまった。 前夜の長野の「ひろ喜」さんのご主人と同じく コチラのご主人も料理、お酒に限らずいろんな分野に博識で、お話も上手で楽しく時間が過ぎていく。 何か野菜の物を所望すると「今日はアスパラに良い物があります。」と。 さっぱりと食べたいので…とリクエストしたら、外連味もなく素焼きで出してくれた。 日本酒のお勧めは飛騨金山の酒蔵の「初緑」。 杜氏が「十四代」と同じ作り方で醸した、スッキリとした飲み口の酒だ。これも料理との相性がとても良かった。 最後に「ご主人が今日はコレで〆て…と考えてくれる料理を何でも良いので作ってください。」とお願いし、出して頂いたのが飛騨牛の焼きシャブだった。 コレがまた旨い!下味を付けた飛騨牛の薄切りをギリギリのレアで仕上げることで、なんとも言えない旨味が溢れ、その柔らかさに素材の特徴を引き出す術を心得ていらっしゃることがわかる。 この日も満足する夜を過ごすことができた。 ご主人、ありがとうございます。また寄せて頂きますね。 妻と春の高山を訪れる旅⑨ 2日目の夜は妻から「このお店、良さそうじゃない? 行ってみたいな」とリクエストされた「旬庵」さんだ。 前日はフレンチ、翌日は中華のお店の予約があるので和食はちょうどいいかも…と私も賛同した。 当日のお昼に下呂で食べた仲佐の蕎麦があまりに美味しかったので、ちょっと期待値のハードルはおのずと高くなってしまう。 初めてのお店でもあり、どんな料理を食べさせてもらえるだろうか…。 扉を開けて予約した旨を伝えると、カウンター席に案内してもらった。 私達夫婦は二人とも聴力が弱いのでカウンター席はむしろ大歓迎だ。 先ずは飲み物を選ぶ。日本酒でお勧めの物を、と所望したが他県の日本酒を勧めてくれるのでそれは丁重にお断りして、旅の者なのでこの辺りの日本酒を、と言ったら早速高山の地酒を勧めてくださったのでそれを頂くことにした。 アテは…とお品書きを拝見するが、非常に多彩なラインナップで あれもこれもとなかなか絞りきれない。 とりあえず刺身は鰆を。それに出汁巻きでお店を測る物差しにしようと思ったが、普通のでは面白くないのでう巻きにしてみた。 最初はお通し。「よもぎ豆腐です」どうやら自家製の物らしいが、これがボクシングに例えると開始のゴング早々に 1発喰らわされた感じ! 旨いのだ! 上に添えられた山葵の小技も効いている。 このお通しだけで日本酒一合いけると思う。 妻に「コレ、単品で追加できないかなぁ…」と言った程。 第2ラウンドも鰆の焼霜造りの横に「右端は大将からのサービスです」と、桜鯛と鰤が! このワンツーでダウン寸前に! 魚は勿論美味しい物だ。 このワンツーを喰らい意識が朦朧としていたので名前を失念してしまったが、刺身の真ん中に柑橘が載せてある。 なんでも宮崎県辺りのだったかなぁ……   「この柑橘に山葵と醤油をつけてそのまま召し上がってください。良い口直しになりますから」と言われ、その通りにしてみる。 すると不思議なことに、これまた旨いのだ! 柑橘に醤油をつけてそのまま など考えもしなかった…… 以上、まぁ私の拙い紹介などより高山に来ることがあればお薦めしたいお店になったので、一度訪ねてみてはいかがだろうか。何を食べてもすべて美味しく、大将やお店のスタッフさん、果てはご常連の方まで皆さんの人柄まで素敵なんだよなぁ。 ご常連とおぼしきご夫妻など「なんだかカッコいい人が入って来たなぁ、って。 芸能人かなぁと思って緊張してたんだょ!」 「いやいや、私ごときがそう見えるなんて先輩!相当早い時間からお楽しみでしたね!」 こんな打ち解けた会話もできるのもお店の良い不思議ゆえだろう。 ……なんて言いながら私の大好きなカウンター席は決して広くはないので、予約が取りにくくなるのが心配だなぁ。 人に勧めておきながらそれもないよなぁ……。

2022/05訪問

2回

CARLY BURGER

ハンバーガー 百名店 2024 選出店

食べログ ハンバーガー 百名店 2024 選出店

CARLY BURGER

日本ライン今渡/ハンバーガー、サンドイッチ

3.53

47

~¥999

~¥999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.2

休日のこの日。 買い物の前にどこかでランチを食べてから…ということになった。 もっと早く起きていたら自宅で昼食を作るつもりだったのに、冬はどうしてもベッドから離れられない。 ダラダラとしているうちに、アッという間にお昼が迫ってきた。 さて、何を食べようか……。 候補を2、3軒掲げてみたところ、久しぶりにコチラ「カーリーバーガー」さんでハンバーガーを頂くことにした。 久しぶり… というのも、実に3年近く間が空いてしまっていた。 初めて伺った時、とても美味しいハンバーガーを提供してもらい、その時に必ず再度訪問しようと思いながら はや3年という時が過ぎていた。 その時、何を食べたかも まだ鮮明に残っている。 今回もその時と同じ「FAT バーガー」を食べよう。 しかし今回は違う。 前回、会計後に伺った話では、この「FAT バーガーにも追加トッピングが出来ますよ」と教えて頂いた事を覚えていた。 そうだ。あの時出来なかった追加トッピング今回はしてみよう。 ダブルのパティに負けないような 盛りだくさんの野菜達が欲しいのだ。 追加にはレタスとピクルスを。 もう少し…と思いながら、あまり大きくては口がまわらない。 ドリンクには勿論ビールだ。 アメリカンダイナーのイメージのお店だ。 ビールは「ミラー」をお願いしたが、残念なことに切らしてしまったようだ。 仕方なく「ハートランド」にしたが、この「瓶ごとラッパ飲み」するスタイルならバドワイザーでも良かったかもしれない、と思いながら 結局は味で選んでしまった。 妻は「アボカド&チーズバーガー」を、コーヒーと共に注文した。 やがて届けられた私達のハンバーガー。 セットメニューのポテトも追加したルックスが、いかにも美味しそうだ。 ペーパーに移して中を覗く。 私の「FAT バーガー」は、まさに理想的だ。 ダブルのパティが主役なれど、グリルしたオニオンをはじめ、追加したトッピング達が脇役としての個性を発揮して私を魅了する。 ピックを抜いて「もうこれ以上は無理!」というくらいの大きな口を開けてかぶりつく。 口の周りどころか 頬っぺたにまでソースがついても気にしない。 口の中 一杯のハンバーガーを咀嚼すれば、味わうごとに幸福感に満たされていく。 ビールを流し込む。再びハンバーガーにかぶりつく。 あぁ、この時間が永遠に続かないかなぁ…… と、子供じみた考えが脇きあがってしまった。 妻のハンバーガーと私のとを交換して お互いの物を味見したが、妻のは最初から野菜の種類が多く、特にアボカドは良く熟れた物を使用し、パティとの相性がすこぶる良い。 これはこれで完璧なハンバーガーに仕上がっている。 つい先日、某ハンバーガーチェーンのハンバーガーを食べて「美味しい」と呟いてしまったが、やはりこのお店のハンバーガーと比較するのは酷だろう。 やっぱりハンバーガーは これくらいのサイズの大きさで、牛肉100%のパティを使用した物に限る。 多少の金額の違いはあってもチェーン店のハンバーガーでは得られない幸福感がある。 久しぶりの再訪となったが、美味しいハンバーガーが食べたくなったらまた来よう。 無謀なる休日のランチ、第2弾! 最初にお隣の新規開店したお店でラーメンを食べたその後で、間髪入れずにコチラにも初訪問した。 さすがにこの行動に妻を付き合わせる訳にはいかず、かといって2人で来店して1つの注文しかしないのもお店には失礼と思い、最初にお店の人に「別にドリンクやサイドオーダーを注文するから」と申し出て、心良く了承して頂けたのだ。 ということで2人でサイドオーダーの「チキンスティック」と、ドリンクはジンジャーエールとコーヒーを。 肝心のハンバーガーは一番ボリュームがありそうな 「FAT」なる、いかにもそうなりそうなメニューを注文した。 「お二人で召し上がるなら、最初から半分にカットした物でお持ちしましょうか?」と優しい申し出を受け、そうしてくださいとお願いする。 やがて最初にチキンスティックが出てきたが、これがなかなか美味しい。添えてあるレモンを搾りかけまわし、自家製のタルタルソースと一緒に頂くと、ビールを注文しなかったことをちょっと後悔する。 ハンバーガーが到着したが、キレイに半分にカットしてくれた分、写真での迫力が伝えられないが、その反面、断面が良く解ると思う。 秀逸なのがパティで、牛肉100%のうえ、かなり粗挽きなので旨味、食感共にとても良い。 オニオンはソテーした物が添えてあり、その甘さが名脇役を演じている。 バンズも香ばしく、あとはあくまでも自分の好みだが、もう少し野菜などを加えてあったら……。 妻もとても気に入ったらしく、コーヒーはこういったお店ならではの、浅く焙煎された豆を使用したアメリカンで、大ぶりのマグカップにたっぷりの量で提供される物だ。 帰り際にお店の人に「もう少し野菜を追加できるのかな?」と質問したら「オンメニューされていない物でもある物ならなんでも大丈夫です」との答えが帰ってきた。 ようし! それなら次回はたっぷりの野菜に更にワンモアパティで私の大好きなハンバーガーを作ってもらおう!

2024/01訪問

2回

マエジマ製パン

日本ライン今渡、可児川/パン、洋菓子、サンドイッチ

3.55

115

-

-

定休日
月曜日、火曜日、日曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.2

春の陽気に誘われて妻と2人で藤の花を愛でに出かけた。 今年は桜も早かったが、藤も同様に例年ならG.W.の頃が見頃を迎えるが、今年は既に見頃を迎えており、県内でも有数の藤棚を備えた公園に向かった。 奥まった場所に1つだけあったベンチに腰を掛け、周りに人がいないのを良いことに、久しぶりに屋外でマスクを外し深呼吸してみる。 藤は香りも良い。その良い香りを載せた風も心地よい。 久しく忘れかけていたことだった……。 帰りがけに寄ったのはお気に入りのパン屋さん。 パンが大好きな妻に教えてもらって以来、私の中でもベストな存在のお店だ。 「塩梅」という言葉があるが、コチラのオーナーはその加減が絶妙で、どんなパンを食べても先ずは生地そのものの塩加減が良いのだ。そして焼き加減。これもまた絶妙で、小麦の良い香りが引き立っている。 美味しいと評判のお店のクロワッサンはいろいろ食べてみたが、コチラのクロワッサンもやや小ぶりではあるものの、安価であるのに質の良いバターを惜し気もなく使用していると思われ、前出のような評判店にも勝り、有れば必ず手を伸ばしてしまう逸品だ。 家からさほど遠くない場所にこんなにも美味しいパン屋さんがこんな田舎にあることを嬉しく思う。     追記。 コチラの店内がお世辞にも広いとは言えず、コロナの事もあるので店の中には4人しか入れません。 来店時間次第ではかなりの行列が出来ることを覚悟してほしい。

2021/04訪問

1回

Duckdive

下切、可児、新可児/アメリカ料理

3.10

7

-

-

定休日
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昼の点数:4.1

久しぶりに面白いお店を見つけた! 私も初めて耳にする「CubanSand(キューバンサンド)」なるサンドイッチを提供してくれるコチラ「DackDive」さんだ。 たまたま休日のお昼に妻と一緒に済ませる用事があったが そのままどこかでランチでも…となった。 妻に何が食べたいの?とリクエストを尋ねたら「サンドイッチのような、パンを使う料理がいいなぁ」と。 それでは、と妻が運転する自家用車に乗りながら候補を探していたら たまたま近くにあったコチラがヒットした。 過去に利用した人の投稿した写真を見たが、美味しそうなビジュアルだが内容がよくわからない。 私達の口に合うのかどうかは解らないが、それも一興と思い伺うことにした。 大きな看板があるわけでもなく、ナビで住所を設定していなければ見過ごしてしまいそうな場所にお店はあった。 店舗の隣にはキッチンカーが。 お店を構える前はキッチンカーからのスタートだったと聞いた。 頑張っていたこと、その時にお客さんに受け入れられた手応えが店舗を構えるまでに至ったのだろうか。 お店の扉を開けると店内の雰囲気はキューバというより、むしろアメリカンだ。 (というより、キューバの街の雰囲気を知らないよ……) ご主人に駐車場を尋ねると、明確な仕切り等はなさそうで 「お店の前にある、この車の前に停めても大丈夫です」と。 大きな敷地に他の店舗や会社もあり、それらと共同利用は暗黙の了解のようだ。 (ちなみにトイレも店舗の外にあるのを他と共用していた) さて、メニューを拝見する。 定番なのであろうキューバンサンドと、その日のお勧めのサンドイッチも。 その海老を使用したお勧めと、定番のサンドイッチを両方注文して妻とシェアすることに。 更にセットメニューにすると数種類のデリとドリンクが。 ドリンクは基本的にはノンアルコールだが、差額でアルコールにも対応してもらえる。 私はそれでビールに変更したが、妻はコーヒーが欲しかったのだがオンリストされていない。 そこで「コーヒーはありますか?」と伺ったところ、「少し時間がかかりますが…」と了解してもらった。 店内のお客さん以外にも、お店の外でテイクアウトのサンドを待っている人もいて、結構な繁盛ぶりだ。 やがてお勧めのサンドイッチが先に届けられた。 食べ応えのありそうな海老が野菜と一緒に挟んである。 かといって、いわゆる普通のシュリンプサンドのような物とは違う、なんと表現したらいいのだろう……。 私の貧しい知識とボキャブラリーでは表現するのか難しいが、それでも美味しいサンドイッチであることに間違いはない。 そう思っているうちに、次のキューバンサンドが到着だ。 これも初めて見るサンドイッチだ。 パン(この場合、バンズと呼ぶのが正解なのか…)はパニーニに似ている物をパリッ、サクッという食感を感じる程に焼いてあり、自家製と思われるパストラミポークのような肉がメインで挟んである。 それにスパイスやソースが絡み、なんとも言えない美味しいサンドイッチだ。 先に提供されたサンドも、このキューバンサンドもだが 若干だが野菜が足りないと思わせるのを補うのがデリだ。 このデリも野菜が優しい味になっており、サンドイッチの邪魔をしない。 それどころかサンドイッチの美味しさを引き立てる良い脇役だ。 これはセットメニューでの注文は必須だろうと思わせる物だ。 ドリンクは一緒に提供されるが、私のビールにはご主人が「グラスは必要ですか?」と尋ねてきた。 なるほど。 アメリカの、この手のお店ではボトルのビールはそのままラッパ飲みだよなぁ。 そこまで気が廻らなかったが、ビールをそうやって飲めばよりお店の雰囲気に溶け込めそうだ。 ご主人には夢があるのか、キューバンサンドの世界大会があるようで、その大会の出場の為の支援メニューもあり、その売り上げ金の一部が大会の開催地への渡航資金に充てられるようだ。 夢がある若いご主人が作る美味しいサンドイッチを楽しむことができた。 何より妻がかなりのお気に入りになったようで、 「次は貴方が仕事の日に女子会で利用したいなぁ!」と。 ……はいはい。良かったね、いいお店が見つかって。 存分に楽しんでちょうだいねwww

2023/02訪問

1回

豆菜 板前割烹 入星

小泉/日本料理

3.12

13

-

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.1

根尾谷の薄墨桜を見に行ったその夜。 妻の友人夫妻と共に四人で食事をすることになっていた。 待ち合わせは多治見駅で。 その後、アルコールは飲まなくても良い妻の運動でお店に向かった。 初めて来るお店だが、立派な造りの建物に「どんなお店だろう…」と興味が沸く。 中に入ると友人夫妻は先に到着しており、ご挨拶を済ませて私達も席に着いた。 ご主人はお酒が大好きと伺ってはいたが、それは私も同じ。 年齢も私より一回りほど上とお見かけできたので、  「お先に始めていましたよ!」と言われるのもご愛嬌だ。 何より今夜のお店はご主人の同級生のお店だそうで、料理はいつも金額も好みも伝えず、聞かずの「完全なお任せ」スタイルだそうだ。 いくらなんでも初対面の人と食事をするからには自分たちの分の支払いはしたいが、予め食べログでお店の料理の写真を見ると、フグ等の高価な食材を使用した料理写真が載っている。 さて、今宵はいかがなものか……。 先に到着して始めていたが故に、既にお通し的な料理が何品か並んでいる。 パッと見、高価な食材ではなく、むしろ野菜の料理ばかり。 それも空豆を茹でた物や蕨を炊いた物などシンプルな物ばかり。 まぁこれはこれで、この後はどんな料理が…… と歓談しながら蕨を口にすると、 「ん?」……  美味しい! なんだろうこの味は。 同様の感想を白和えにも感じたのだ。 隣に座ったご主人を見ると、空豆をそのまま食べている。 失礼ながらも不思議に思ったので質問してみたら 「この空豆は確かに物も良いけど、この人(お店の大将)の茹で方が上手だから殻ごと食べても美味しいんだよね。」 とおっしゃるので私も同じように試してみた。 すると本当に美味しい。空豆は鞘と殻は食べられないと思っていたが、この体験は初めてだ。 大将は惜しげもなく私達に空豆の茹で方を教えてくれたが、私はいつも空豆は鞘ごと焼いてから殻を剥いて食べている、と話たところ「それが一番美味しい食べ方ですよね!」と笑って答えてくれた。 その後は写真の通り数々の料理を提供して頂き、日本酒好きなご主人に併せて「八海山」の純米大吟醸を二人でグイグイと……。 この日見た薄墨桜は散り際に薄墨色に染まりながら花を散らすことからその名がついた。 その散り際の薄墨色に染まる花びらを見ることが出来た。 料理が旨く、酒も良い。 友人夫妻もお店の大将もお人柄が素敵な方々だった。 そんな様々な出逢いが今日という1日をとても満ち足りたものにしてくれたことに感謝して妻と家路に着いた…。

2022/04訪問

1回

ワイン ブランシュ

日本ライン今渡/ビストロ、ヨーロッパ料理、創作料理

3.19

19

¥5,000~¥5,999

¥2,000~¥2,999

定休日
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夜の点数:4.2

昼の点数:4.0

岐阜県可児市のCP抜群のフレンチレストラン。

2020/04訪問

2回

みなみ 可児店

西可児/食堂

3.08

5

-

¥1,000~¥1,999

定休日
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夜の点数:4.0

久しぶりの「みなみ」さん。 私が宮古島に行く前に寄らせてもらって以来だから、約4ヶ月ぶりになる。 随分とご無沙汰にしていたが、大将も ご常連の皆さんも変わらずお元気で安心した。 この日は先日行われたイベントに出店していたお店から買った「千葉県産落花生」が大量だったので、お裾分けの意味で持参して大将に差し上げた。 するとご常連の皆さん 「いいなぁ!ワシ達にもちょーだい!(笑)」となり、それがきっかけの楽しい酒宴になった。 実はこの日は妻がダイエット中であったので、 「貴方の食べている姿を見ると我慢できなくなるから…」 との理由で私ひとりでの利用だったのだ。 先ずはビールと一緒にマグロの刺身を。 その前に提供されたお通しは、じゃこ天のような練り物。 これを生姜醤油で頂くのだが、刺身を待つ間のいいアテになった。 マグロはキハダだが、中トロのような部位。 程よい脂の乗った美味しい刺身だ。 メニューにあった「せいこ蟹」は早々と売り切れてしまったようだが、その代わりにずわい蟹があった。 剥き身にしたものを蟹の甲羅に盛り、中にある蟹味噌と和えれば思わず日本酒が欲しくなる。 値段と内容を考えれば随分とお値打ちだ。 鴨ロースもお願いした。 これは残念ながら市販品。 まぁ値段を考えればこれは仕方ない。 市販品かどうかを尋ねれば良かっただけのことだ。 しかし軽く炙って香ばしさを加え、刻みネギと一緒に口にすれば まずまず美味しい。 ビールはいつの間にか焼酎に代わり、美味しい肴、楽しいご常連さんとの会話も弾む。 そんな時、大将から「先ほどの落花生のお礼に…」と差し出された一枚のお皿には…… なんと!  スズメバチの幼虫が!!  これを軽く塩胡椒して焼いたらしい。 うーん…… 私、たいていの食材は食べてきたが、唯一の苦手がこの「昆虫類」なのだ……。 さりとて ご常連さん達にも差し上げているようで、 私だけ「食べられません」とは言えない雰囲気が…。 えぇぃ!ままよっ!  っと口にすれば、若干の殻目が気になるものの、意外な美味しさにちょっと驚いた。 良く言えば 焼き白子のようなクリーミーさと、相反する淡白な味わいが融合したようだ。 勿論コレはオンメニューされてはいなかったが、コチラの大将、本当に面白い食材を仕入れてくるなぁ。 良い経験をさせて頂きました。 ご馳走さまでした。 もうすっかり馴染みのお店として私達夫婦が利用させて頂いている「旬菜 みなみ」さん。 しかしこの日も また長期間の出張でしばらく伺えない事を報告がてらの訪問になった。 いつもながらアットホームな雰囲気のコチラ。 前回伺った時に水槽の中で育てていたペットの小さな河豚の「ふーちゃん」がこの日はいない。 「どうしたの?」と聞いたところ「残念ながら死んじゃったんです」と。 「でも その後はこうしてココに…」と指差した先には河豚提灯が! かわいそうだけど、ちゃんとこうして傍に置いてあげてるんだね。 そんな一面も家族で営んでいるコチラの魅力のひとつだ。 相変わらず多彩なメニューが嬉しい。 ビールを飲みながら肴をお願いする。 写真を参照して欲しいが、「鹿肉の塩麹焼き」「ソフトシェルクラブの唐揚げ」など、この辺りでは珍しい肴が揃えてある。 しかも そのいずれもが美味しいのだ。 いつ来ても和める、まるで古くからの友達のように…。 そんな素敵なお店だ。 前回の印象がとても良く、ボトルキープまでしたので さっそくの再訪となったコチラ「旬菜 みなみ」さん。 私達夫婦はお互いに聴力が若干弱いので予約はカウンター席を希望してから伺った。 そのカウンターの横には水槽があり、その中で一匹の河豚が泳いでいる。 虎ふぐとは違うなぁ。どうするのだろう?食べるのかな? と聞いてみたところ「この子は飼っているんです」と。 なんでも名前が「ふーちゃん」と言って、お店のまだ小さなお嬢さんがエサやり係として可愛がっているらしい。 なんともアットホームなことだ。 食べるなんて可哀想なこと言ってごめんね。 その水槽の更に下には生簀があり、車海老などが泳いでいる。 この日のお勧めメニューにも車海老は記載してあった。 そのお勧めメニュー。 前回程のインパクトはなかったが、それでも十分に楽しめそうな内容だ。 この日は先ずは刺身から。 伊勢湾産の天然の真鯛だ。 これから産卵を控えた真鯛は春の旬魚だ。 ピンク色に染まる魚体から「桜鯛」とも言われる、今からが最も美味しい魚だ。 魚も良いが、きちんと掃除して湯引きした松皮を添えてあるのには料理人としての技量、プライドのようなものを感じさせる。 牡蠣フライは妻のリクエスト。 立春を過ぎ、雪溶け水が河川から流れ込むような季節になれば、牡蠣はどんどん大きく育ち美味しくなる。 この日の牡蠣はまさにそれ。 牡蠣フライが大好きな妻は 「5つあるから貴方には2つもあげるからね❤️嬉しい?」と(苦笑)。 ならば…と私は山菜の天ぷらを 「ふきのとうは2つだから半分ずつで、たらの芽は3つだから1つはあげるからね嬉しいでしょ?」とやり返す。 牡蠣の大きさに春を感じ、ふきのとうやたらの芽でその息吹きを感じる…。 私達日本人が持つ感性が、もうそこまでやって来ている春を喜んでいる。 そしてズワイガニ。 北陸は金沢港で水揚げされた紅ズワイガニを食べやすくして提供してくれた。 味の方は言わずもがな。この日一番の美味しさだった。 近く金沢に2ヶ月と少しの期間出張に行く私にとっては「金沢にはこんな美味しいカニや魚が待っている…」と妻と離れる寂しさを少し和らげてくれた。 北陸にはまだまだ旨い物が。 その1つが鰤だ。 さすがに「(富山県の)氷見の寒ぶり」とまではいかないが、今の時期の日本海の鰤は脂が乗ってとても美味しい。 私はその鰤のカマを塩焼きにして食べる のが大好きだ。 大きな鰤なので、妻とシェアしてちょうどいい。 すると女将さんが「コチラは大将からのサービスです」と言って若芽のしゃぶしゃぶを出してくれた。 先程の刺身にも少量添えてあったが、それは妻が全部食べてしまったので味はわからなかったが、こうして改めて頂くと風味良く歯ごたえのある生若芽を軽くしゃぶしゃぶにすると絶好の箸休めになった。 大将は次の料理も見据えたタイミングで提供してくれたのだろう。 ありがたいことだ。 そしてこの日のメイン。 ズワイガニが魚のメインなら、肉のメインはコチラ「鹿肉のスペアリブ焼き」だ。 この日 私達の他に1組の客がいたが、その人達が猟師さん達で、大将の話によると「コチラの皆さんが今朝、肉を届けて頂いたんです。それを仕込みしてスペアリブ焼きにしたんです」とのこと。 なるほど、こうした繋がりがあるから鹿肉などの食材があるんですね、と私。 焼き上がったスペアリブを手掴みにして、そのまま豪快にかぶりついた! 昔のアニメで見た、長さ30cmはあろうかという骨付き肉を丸かじりで食べるのと同じだ! ワシワシとかぶりつく。 口の中が肉の味と香りに支配される。 その快感は舌でも鼻でも胃袋でもなく、脳が喜んでいる。 あぁ! シラーのような赤ワインが欲しい!…… まだ2度目の利用たが、コチラには普通の居酒屋さんには無い驚きや喜びを感じることができる。 この日、大将から改めてご挨拶を頂き、名刺を交換した。 大将、これからもどうぞ宜しくお願い致します。 灯台もと暗しと言うべきだろう。 今の妻と再婚してから3年になった その日の夜。 沖縄への記念日旅行に出掛けていて、帰ってきた日の夜でもあった。 記念日のお祝いディナーは沖縄で楽しんできたので、自宅に戻り 旅のかたずけをしていたら疲れが出てきた。 冷蔵庫の中には旅行に備えて食材はほとんど無い状態。 だったら どこかに食べに行こう。 それもなるべく近くのお店に…。 そこで自宅からは最も近い場所にあると思われるコチラに初訪問することにした。 自家用車で何度も何度もお店の横を通り過ぎ、斜向かいのコンビニはよく利用するのに…。 気にはしていたが、まさに「灯台もと暗し」。 近過ぎて「いつでも行こうと思えば行けるから……」と 思って現在までに至っていた。 周辺には他にコレといった飲食店が無い、まさしく「ぽつんと一軒……」的な立地にありながら、お店の道沿いにあるのぼりには「ふぐ料理」とかが はためいている。 はてさて どんな料理を食べさせてくれるのだろう……。 お店の前は駐車スペースになってはいるが、駐車のラインらしき線が書いて無いので先に来た客から適当に停めていいようだ。 入り口横には もうすっかり真っ暗なのに、何故かランチのメニューが出ている。 扉を開き、中に入る。 右側にはカウンター席、左側には小上がりのテーブル席が2つ、更に一番奥には個室として利用できるスペースが。 私達夫婦はその一番奥のスペースにあるテーブルに案内された。 一応、エアコンは稼働してはいたが、予約時間に合わせて少し前にスイッチを入れたらしく、部屋の中はずいぶん寒い。 つい数時間前まで沖縄に居たからだろうか、寒くてたまらないので、最初のドリンクは日本酒を熱燗で。妻は烏龍茶を温かくしてもらった。 メニューを拝見すると、グランドメニューは定食物が多く記載され、酒の肴は特に目をひく物は無い。裏目には河豚やすっぽん料理も用意できるが共に予約制となっている。 しかしお勧めのメニューはまったくの別物だった! 私の心をくすぐる内容が記載されている。 サメの心臓、ボラのへそ塩焼き、鹿肉の塩麹焼き…… 極め付きは カエルの唐揚げだ。 カエルは中国料理では「デンチィ(田鶏)」と呼ばれ、私の大好きな食材でもあるのだが、本場ではメジャーな食材でも日本国内ではなかなかメニューとしてはお見かけできない。 やはり日本人には「カエルはゲテモノ」という認識が定着しているのだろう。 しかし美味とは思わぬところに隠れているものである。 かの北大路魯山人などは田の畦道に生息するタニシが大好物だったと聞く。 (もとより魯山人はそのタニシが原因で命を落としてしまうことになってしまうのだが……) 勇気を持って取り組めば思いがけない幸せに出逢えるものだ。 サメの心臓も今回は注文しなかったがコレも私の大好物。 刺身で食べるのだが、醤油ではなく胡麻油と塩で食べる、まるで「牛のレバ刺」と間違えてしまうくらい味も食感も似ているのだ。 そこで今回はあまり珍しい料理ばかりでは妻の嗜好も勘案すると無理やり付き合わせるのも可哀想なので比較的普通の居酒屋メニューも併せて注文した。 先ずは熱燗と一緒にお通しが。 妻によると煮ころがしの里芋はこの辺りの名産品だそうな。 刺身は2種類だけなので少しずつ盛り合わせにしてもらった。真鯛は鮮度の良い物を使用している。キハダマグロもまあまあだ。 串焼きは4種類を。 大ぶりの豚ねぎまは食べ応えがある。 鴨のつくねはそのままで。卵黄は無い、塩焼きだ。 ハツは鶏肉の物とは思えない。もしかしたら鴨のハツか? 味といいサイズといい鴨のハツに似ている。 鶏肉とは思えない美味しさだ。 カエルの唐揚げが運ばれてきた。 当初は「姿のままでお出ししましょうか? それとも少し離してお出ししますか?」と問われ、初めて食べる妻の手前、離してもらうことに。 それが写真なのだが、想像したよりは小ぶりなサイズだ。 腿の部位が美味しいのだが、他の部位にはあまり肉が付いていない。 しかし竜田揚げになっている味そのものは非常に良く、まさかコチラでこの食材に出逢ることが嬉しかった。 鹿肉の塩麹焼き。 塩麹に漬け込んだ割には食感がイマイチで、柔らかではなかったが下味が良いので美味しく頂けた。 とにかく寒くて寒くてたまらなかったので、追加では湯豆腐とどて煮をお願いした。 ドリンクも焼酎をお湯割りで。 料理が気に入り、自宅からも近いので「焼酎はボトルだと余りは預かってもらえますか?」と尋ねたところ「大丈夫ですよ」と。 いやはや、こんな近くで珍しく、かつ美味しい肴を提供してくれるお店なら もっと早くから訪問するべきだった。 ごちそうさまでした。これからも宜しくお願い致します。

2023/11訪問

4回

山の幸うり坊屋

高山/居酒屋、ラーメン

3.51

16

-

-

定休日
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夜の点数:4.0

高山への旅、二軒目。 一軒目のお店で楽しいひとときを過ごした後は、以前は近くの「でこなる横丁」という、いわば屋台村のような中にある一軒のお店が移転して、現在の場所でリニューアルオープンした「山の幸 うり坊」さんを訪問した。 私にとって以前の場所にある時からのお気に入りのお店だったが、リニューアルしてからは初訪問となる。 お昼のうちに街中を散策途中、場所を確認しておいたが、なんと! あの高山中華そばの名店「桔梗屋」さんの隣ではないか! しかも角地。 これは分かりやすくて良い場所を見つけたものだ。 はしご酒とはいえ、まだまだ余力十分な私。 妻も付き合ってくれている。 お店に到着すると、中では地元の人と思われる方々が四人いた。 以前のお店ならそれだけで満席だ。 幸い店舗拡張してくれたので、私達の席も大丈夫だった。 そのカウンター席の背後には、ラーメン店よろしく券売機が設置してある。 「なになに、お昼も営業することにしたの?」と訪ねたら 「まだ準備段階で、いずれは…」とのこと。 ただし夜のメニューでも同じラーメンを提供してくれるようだ。 赤ワインをグラスで注文すると、お通しが出てきた。 熊肉や猪肉に若干抵抗感がある妻の為に、鹿肉の料理を中心にオーダー。 先ずは「鹿肉の赤ワイン煮込み」から。 これには妻がとても喜んで「帰りに買って帰りたい!」 とまで言い出した。 次は「鹿肉の唐揚げ」。 しっかりと下味が漬け込まれた鹿のモモ肉をクリスピーな歯ごたえにして揚げてある。間違いなくビールに合うだろう。 「獣肉の希少部位の串焼き」。 この日は鹿肉のハツ。鶏肉のように柔らかであり、豚肉のような食感も同時に楽しめる。 妻に私の好みにも付き合ってもらおう。 熊肉の中でも比較的取っ付きやすそうなメンチカツにした物をお願いした。 スパイスを上手に使用した、獣臭などは全く気にならない揚げ物に仕上げてある。 最後は串焼きの三種盛りだ。 これもそれぞれの特徴を食べ比べることができる、ジビエを初めて食べてみるという人にお勧めしたい。 カウンター越しのお店の人との会話も楽しく、興味がある人には あっという間に時間が過ぎてしまうだろう。 改めてリニューアルオープンおめでとうございます。 これからも宜しくお願い致します。

2023/01訪問

1回

樽平

高山/居酒屋、日本料理、郷土料理

3.64

120

¥5,000~¥5,999

-

定休日
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夜の点数:4.0

今年最初の旅は高山へ。 雪と温泉が大好きな妻と行き先を相談して決めた。 高山は正月期間を営業しているお店が結構あり、逆に1月最初の連休明けに代休するのか、今年の暦では10日から二、三日臨時休業するお店が多かった。 そんな訳で初日は当初のお目当てのお店が臨時休業。 代わりにどこか良いお店は…と検索した結果、コチラを初訪問することにした。 お店の扉を開けて中に入ると まだ誰もいない。 どうやら私達夫婦が一番乗りのようだ。 和装の女性が二人で営業しているコチラは店内がとても趣きのある造りで、高山らしさを感じることができる。 先ずは飲み物から。 ビールはホテルの温泉に浸かった後に飲んだので、やはりここは外の寒さの中、歩いて来たこともあり日本酒、それも地酒を熱燗で所望する。 珍しく妻も同じで良いと言うことで、夫婦で盃を傾けることにした。 お通しが出てくる。 イカの白とピーマンの緑が綺麗なうえに酢味噌が添えてある。もう一品は正月の名残りだろう。黒豆だ。 メニューを拝見して肴をお願いする。 お店の名物らしい「牛すじの煮込み」は丁寧に掃除された牛すじを優しい味でしっかりと煮込んである。 「鮭の西京漬け焼き」は、若干漬け込みが浅いと感じたが、それでも「これがお店の味」と思えば十分美味しく頂ける。 お浸しは店内の黒板には最初に「菜の花」と表記されていたが、それがどうやら間違いのようで、この日は「折り菜」というこの地方ではそう呼ばれている物のお浸しだったが、構わず「ではそれを頂きます」と。 収穫する際に手で茎を折るので「折り菜」と言うんです、と教えてもらったお浸しは、小松菜やほうれん草と似た野菜だった。 最初の牛すじの時にも感じたのだが、コチラは和食の基本となる出汁を非常に丁寧に取っているようで、お浸しを食べる際に「味が薄く感じたら使って」と醤油を出されたが、そんな物は全く不要で、よく出汁を含んだお浸しは本当に美味しかった。お浸しは出汁で食べるものだ。 女将さんは秋田のご出身のようで、既に他界した妻の父親も秋田なので、ひとしきり秋田の話題に花が咲く。 その秋田名物「きりたんぽ」を頂くことに。 使い込まれた土鍋はそれだけでお店の歴史を語っている。 それに熱々のきりたんぽ。 熱燗も進む。 身も心も温まる。 外はしんしんと雪が舞い降りる夜、この組み合わせを夫婦仲良く楽しめたのは良い思い出になった。 しばらくすると他のお客が来店し、お店も賑やかになる。 ご常連とおぼしき紳士とお話をすると、その紳士は名古屋の大須という街にある私の実家が営んでいる店もご贔屓にして頂いているようで、「あの○○○さんが実家なんですか!?」と、大層驚いていらっしゃった。 縁とはどんなところで繋がっているのだろう。 女将さんも交えて楽しい夜を過ごすことができた。

2023/01訪問

1回

こまやパン 駅前店

高山/パン、サンドイッチ

3.22

29

~¥999

-

定休日
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テイクアウトの点数:4.0

ホテルで朝食はあまり好まない。 ましてやブッフェとなると尚更だ。 私は基本的にはホテルで食事をする際は、サービスをするスタッフが「どうぞお召し上がりください」と給仕してもらえることが当たり前だと考えている。 それが何故か高い料金を支払っているのにわざわざ 自分で足を使って取りに行かなくてはならないのだ。 それに決定的な理由として、料理は必ずしも出来立て、作り立てではなく、物によっては表面がカピカピに乾いてしまっていて、かなり時間が経過している物もある。 そして皆がキレイな利用をしてくれれば良いが、ブッフェ台が汚れてしまっていることもある。 そんな汚れた所にある料理には食欲も湧かない。 そうした理由から、ホテルの施設ではめったに朝食は採らないのだが、やはりお腹には軽く入れておきたい。 そんな時はパン好きな妻に付き合って旅先の美味しいパン屋さんを探して、自宅から持ち寄せたお気に入りのコーヒーと一緒に頂くことが多いのだ。 今回宿泊したホテルは私達夫婦が高山では常宿として利用しているホテルだが、残念なことにコチラは朝食はブッフェのみ。 妻と高山市内を散策がてら、翌朝のパンを探し求めた。 そこで出会ったのがコチラのお店。 中には地元の人らしきお客が数名いる。 時間は14時30分頃。 この時間帯にそれだけお客がいることは、このお店が人気がある証明にならないか? そう思い、妻と店内へと入っていった。 さすがに時間が時間だけにパンは売り切れの物もかなりあったが、それでもいろんなパンが並んでいる。 その中で私はサンドイッチが好きなので、ツナと野菜のサンドイッチを。 妻は甘いパンが好きなので、クリームパンを購入した。 会計をしている際にお店の人から「クリームパンは少しずつちぎるようにして食べて下さいね」と言われた。 「?」と思っていると「クリームが一杯入っているからそのまま食べるとお口の周りが汚れてしまいます」と。 さて翌朝。コーヒーを淹れてパンを食べるとしよう。 先ずはサンドイッチから。 なかなかのボリュームが二人でシェアするには嬉しい。 しかし それ以上に嬉しいのはサンドイッチの具材がたっぷりで、三角のサンドイッチに有りがちな「真ん中にしか具材が無い」物とは全然違うことだ。 パン自体も時間が経過している割りにはふわふわと美味しい。 やや割高感も覚えるが、それでも満足できる内容だ。 僅か数十円の違いで不満が残る物を購入するぐらいなら、満足できる物を買い求めたい。 クリームパンは更に驚かされた! 言われた通りに真ん中から割ってみると おぉ! これはどうだ! パン生地は限りなく薄く、かといってシュークリームのような空洞も無い。 びっしりと隙間なくカスタードクリームが入っている。 味は やや甘いが、これはもはやパンを食べるというよりはデザートを食べているようだ。 いや、満足した。 こんな町のパン屋さんで、こんなパンに出逢えたことが嬉しいとは 失礼だか素直な感想だ。 今回の高山は二泊する。 明日の朝食としてもう一度訪問してみようかな……。

2023/01訪問

1回

ものがたり

可児、新可児/ヨーロッパ料理、洋食

3.31

47

¥2,000~¥2,999

¥1,000~¥1,999

定休日
木曜日

夜の点数:4.0

もう この企画に参加をさせて頂くのは何度目になるのだろう。 シェフが本当にやりたかった料理を、24節気をテーマにした食事会だ。 いつもお店の定休日を使って、シェフの思いに賛同する人達が集う、プライベートな会なのだ。 この日も初めて参加するご夫妻を含めた、ささやかなれど賑やかでもある、まさにアットホームな会となった。 この日のテーマ「立春」は、私達夫婦には思い入れのある1日だ。 結婚式を挙げてから少し時間を置き、入籍届けを京都まで出かけて提出したのが まさに「立春大吉」に願掛けしたこの日だったからだ。 その思い入れのある立春は、私達にとって大切な日。 どんな料理を食べさせてくれるのだろう……。 この日もいつものように私だけがワインを持ち込ませて頂いていた。 最近、どっぷりとハマッているスペインワイン。 素晴らしいパフォーマンスをしてくれるのに、お値段は懐にやさしいから私のような者にはうってつけだ。 先ずはオードブルから。 サーモンのパイ包み焼きだ。 一緒に山ウドをドレッシングでマリネした物がチェダーチーズで挟んであり、それとサーモンを交互に口にする。 それがパイ包み焼きのサーモンに変化を与えてくれるのだ。 ちょっと面白い感じがした。 ブロッコリーのポタージュが。 「ブロッコリーはつぼみではなく、茎の部分が美味しいんですよ」とシェフ。 まだ「春、まだ遠からずや」の今の時期、心が温まる一品だ。 ポワソンが今回は楽しかった。 3種類の魚介類を同じサフランのソースで頂くのだが、その中に細魚(サヨリ)がいた。 とても繊細な味の魚であり、フレンチではあまり頂いた記憶が無い。 しかしサフランのような優しいソースはサヨリの繊細な味の邪魔をしない。 シェフは市場で その姿を見るまでサヨリを使おうとは思っていなかったそうだ。 瞬間の閃きが今宵の演出を生み出したのだろう。 小蕪とホタルイカのサラダは、この日一番の「立春」を感じさせてくれた食材だ。 人参のドレッシングとフレンチドレッシングを重ね、それと共にスライスしたラディッシュも彩りを添える。 メイン料理は豚肩ロースのローストだ。 ここでもシェフの遊び心が伺えた。 ガロニにはローストオニオンとコリアンダーだ。 そこに敷いたソースが蕗の薹。 最初は「いかがなものか……」とも思ったが、これが意外と合うのだ。 それにしても この日のシェフはチャレンジャーとでも言うか、遊び心に溢れていた。 先程のサヨリといい、この豚肩ロースといい、今までのシェフのスタイルにはなかった物だ。 しかし これこそが「シェフが本当にやりたかった料理」なのかもしれない。 そもそも この集まりの主旨がそれなのだ。 春の息吹きを感じさせてくれる蕗の薹を使おう、それには何を合わせよう、どう仕上げよう…… そんなことを考えながら厨房に立つシェフの姿が目に浮かぶようだ。 最後のデザートもしかり。 金柑は 今まさに旬を迎えている。 そのアイスクリーム、とても美味しかった。 そしてアソートのチョコレートケーキは「1日遅れのバレンタインのプレゼント」だそうだ。 ありがとうございました、シェフ、マダム。 今日も楽しく、美味しく頂きました。 また次回 お誘いくださいね。 二十四節気をテーマに「シェフが本当にやりたかった料理」をシェフの人柄に惹かれて参集したメンバーだけで定期的に開催される食事会。 今回のテーマは「立冬」。 「地始凍(ちはじめてこおる。大地が凍りはじめる時季)」に込められた思いを料理に表してもらった。 奇しくもこの日はボジョレー・ヌーボーの解禁日。 私はコレを味わうのではなく、「御神酒」のようなものと捉えている。 今年も豊かに実った葡萄を神様に感謝する、いわばお祭りというか祭事のようなものがあり、その時の為に飲む物だと思っている。 それ故にマセラシオンカルボニックという特殊な製法を用いて その年に実った葡萄を使って出来立ての早飲みのワインを作るのではなかろうか。   サンテ! 当日はこのボジョレー・ヌーボーでの乾杯から始めた。 しかしながら前菜はシェフにとって不本意な料理が。 鴨肉のスモークは、本来なら牡蠣を使用した前菜を用意したかったようだが、今年のこの時期は牡蠣の成育状況が思わしくなく、無理に使うことは避けたかったようだ。 もう1つは冬の到来を告げるワカサギが。 もうこんな時期でも出回っているらしい。 スープはポタージュを。 ホワイトコーンを使用したのか、やや白っぽくて優しい、心がホッとする味わいのスープだ。 ポワソン。 今回はコレが一番印象に残った料理になった。 蟹肉を惜しみ無く使用したクリームコロッケと、大根を器に見立て、サーモンとタラのムースを詰めたものの上に乗せ、ソースにはバジルではなく大葉を使用し、生イクラと共に添えたもの。 サクッと揚がったクリームコロッケと、土台になったムース。やや和風の趣きが感じられるソースとの相性抜群だ。 秋野菜のサラダはシェフの博識さに脱帽だ。 あまり、というよりも ほとんどが聞きなれない野菜達ばかりで、一通り名前を教えてもらったものの 残念ながら無教養な私はそれを失念してしまった。 この日のメインは豚のスネ肉。 赤ワイン煮込みとは珍しい。 通常よくある豚肉の煮込みはブイヨンだったり白ワインやビールで煮込むことが多いのだが、やや小骨が多く少々食べ辛かった豚のスネ肉だがホロホロと崩れるくらい柔らかく煮込まれ、晩秋を感じられるようキノコと共に仕上げられていた。 デザートヴァリエは抹茶のババロアや、林檎とシナモンのグラス、マロンのアッシェをクリームで和えたもの。 どれも派手さは無いが、優しさに満ちていた。 毎回楽しみにしているこの食事会。 参加している皆さんとも打ち解けた会話も出来るようになった。 これもみなシェフやマダムのお人柄があるからだろう。 ごちそうさまでした。 次回もまたお誘いください。 コチラのシェフとマダムのお人柄に惹かれて参加させて頂いている、二十四節気をテーマにした「シェフが本当にやりたかった料理」を、プライベートな仲間内で、あえてお店の休業日に開催し楽しんでいる食事会がある。 今回のテーマは「寒露」。 冷たい露が降りてくる頃、朝晩は少しずつ冷え込みが増して、一日一日と秋の深まりを感じることができる時季のことをいう。 確かにそんなことを感じられるようになった今日この頃に催された。 オードブルヴァリエ(写真は撮り忘れてしまった。)から始まり、茸をふんだんに使ったスープ。 そしてこの日一番美味しいと思えたポワソン。 秋鮭とイクラ ホタテ貝柱を、貝出汁で炊いたサフランライスと共に 深緑の青海苔のソースや鮮やかな赤いベリーのソースで頂く。 菊花の花びらを散らしたその美しいビジュアルと味わいに何故か心が震える思いがしたのだ……。 メインはシェフが その肉質に惚れ込み、わざわざ山口県から取り寄せている鹿野高原豚の肩ロース肉だ。 黒ニンニクと胡桃のソースを添えてはいるが、あえて 「最初の1切れはソースを使わずにそのままで」とまで言わしめる物だ。 デザートに盛り込まれたのは「あけび」だ。 9月に食べ頃を迎えると、分厚い果皮がパックリと開くのが「開け(あけ)実(び)」の名前がついた、とか。 この あけび。 食べ方を知っている諸兄はいかほどいらっしゃるだろう…。 今夜も楽しい会話と美味しい料理で皆、満足させて頂きました。 シェフ、マダム。ありがとうございました。 また来月に。 明日から金沢に長期出張するという、いわばラストナイト。 妻と一緒に荷造りを済ませ、宅配業者に引き渡したら もう日が暮れかかっていた。 なんだか疲れてしまい、夕食は外で済ませてしまいたいね となって最後に伺ったのがコチラ「ものがたり」さんだ。 これから長く家を開ける寂しさを、このお店のアットホームな雰囲気やサービスで癒して欲しかったのだ。 予約も無く、いきなり訪れた私達を いつもの笑顔が迎えてくれた。 メニューを一通り眺めてはみたが、今日もあれこれ迷うこと無く「シェフのお任せ」だ。 ただ、今回は1つだけ私からリクエストを。 オニオングラタンスープも加えて欲しいとお願いした。 先ずはオードブルヴァリエから。 自家製の鴨のパストラミ、レバーペースト、サーモンのパイ包み焼きだ。 どれも手作りならではの味わいが優しさとなって伝わってくる。 強いインパクトがあるのではなく、まるでシェフの家に招いてもらったような、ほっとする料理だ。 リクエストしたオニオングラタンスープが。 これもいつも感じるのだが、とても丁寧に仕上げてあるのが良い。 決して難しい料理ではないのだが、それゆえに手を抜くとたちまち馬脚をあらわす。 実直な仕事が伝わって、シェフのお人柄が理解できる料理だ。 ポワソンは真鯛だ。 これからの季節、産卵を迎える為に沢山の餌を求める真鯛は脂が乗って美味しくなり、その魚体の鮮やかな色から「桜鯛」とも呼ばれる旬魚だ。 その桜鯛に これまた季節を告げるホタルイカが添えてある。 もうそこまで来ている春を、この一皿が教えてくれる。 メインは仔牛だ。 じっくりと煮込まれた仔牛の肉は、口に運ぶとホロホロと崩れるが、必要最低限の火加減が肉の旨味を感じさせてくれる。 これ以上の煮込みは柔らかくはなるが、煮汁やソースが勝ってしまうのでは…と思われる、絶妙なバランスだ。 スパニッシュオムレツのようなガロニは、最初は「?」と思ったが、なるほど この料理のソースともよく合う。 この頃には私1人でワインも空けてしまい(妻はいつもハンドルキーパーをしてくれる)デザートは失念したが、それだけ明日からしばらく妻との生活が別々になってしまう寂しさが酒量を上げてしまったのかな……。 デザートも春を感じさせる内容だったとは記憶しているし、美味しいとも…。 シェフ、ありがとうございました。 しばらくこの地を離れますが、戻ってきたらまたお伺いさせて頂きます。 その時はまた、いつもの笑顔で迎えてください…。 コチラのお店は前回の初訪問で、シェフのお人柄、マダムの気品のある立ち居振舞いに惹かれ 気に入ってしまったのだが、その時マダムから コチラのお店の定休日に開催する「シェフが本当にやりたかったこと」という、ごく少数の顧客や知人だけで行われる食事会に「よかったらご一緒に…」と お誘い頂いたので 参加させて頂くことにした。 前回の料理にもサービスにも感銘を受けたのだが、はたして今回はどんなメニューが登場するのか。誰と席を同じくするのかさえ 全くわからないまま 妻と向かったのだ。 しかし それはそれでおもしろい。 私は仕事柄、知らない人と初対面で話しをするのは苦手ではない。 むしろ 知らない世界の人の話しを聞かせて頂いく 良い機会と捉えている。 この日、参加したのは私達夫婦と、コチラのお店の常連客と思えるご夫妻が一組、狩猟をされ 仕留めた獲物を精肉してコチラに分けてくれる猟師さんの計5人だ。 私達以外の皆さんは、もう幾度となく参加していらっしゃるようで、顔馴染みのようだ。 初参加の私達にも気さくに話しかけてくれる。 そんな和やかな雰囲気のなか、料理は始まった。 しかしなんと!アルコールが飲めるのは私だけ! 他の皆さんはアルコールが苦手、あるいは自家用車で来店しているので、アルコールはN.G.だとおっしゃる。 せっかく良い飲み頃のボルドーを持ってきたので 出席した皆さんと分かち合いたいと思っていたのに…。 結局私1人で飲むことになってしまった。 この日の料理は ある意味クラシカルな物で、総体的には安心できるような、何かホッとするような… そんなシェフの人柄が表れた内容だった。 目新しさは無いのだが、一皿ひとさらを丁寧に作っているのが解る。 おそらくは土地柄、フランス料理のフルコースを提供するようなお店を開店させても 当時はそれを地域に居住する人達に受け入れてもらえただろうか…。 しっかりしたフランス料理を提供できる技術や知識があっても それを発揮したところで お客さんが就いてもらえなかったら何もならない。 ハンバーグなどの洋食メニューが人気のお店だが、シェフは本当は この日のような料理を提供するお店がやりたかったのかもしれない…。 そう思えることで ますますコチラが好きになった。 まだ情熱冷めやらぬシェフと、それを支えるマダムに興味を持って関わっていきたい。 マイレビュアーさんの投稿はとても参考になる。 休日のこの日、妻と一緒にコチラ「ものがたり」さんのディナーに出掛けたのもレビューを拝読させて頂いたことがきっかけだった。 先ずは料理が美味しいとのこと、料金もお値打ちなこと、そしてなにより自宅からも比較的近いことが訪問するきっかけになったのだ。 いろんな皆さんのレビュー、いつも参考にさせて頂いてます。今回も良い出逢いがありました。ありがとうございました。 ディナーにしたのは セットメニューよりもアラカルトでいろいろ試してみたかったからだ。 ランチタイムだと セットメニュー以外の対応をして頂けないお店もあるので…。 予約した段階で、何かジビエを扱っていらっしゃいますか、と訊ねたらところ「郡上の鹿肉ならストックした物があります」 とのこと。 「料理方はお任せしますので 先ずはそれをお願いします。」 「あと、飲み物はいかがしましょうか。今はコロナの影響でアルコール類のメニューの提供を控えているので……」とのこと。「それなら抜栓料を支払いますからワインは持ち込んでも…」 と申し出たところ「その方が良いと思います。当日お持ちください。」となった。 さて、時間となり お店に向かった。 もう真っ暗な時間帯だが、お店はすぐにわかった。 扉を開くと 可愛らしい内装のお店だ。 その中の奥まったテーブルに案内して頂いた。 その案内をして頂いたマダムはとても品の良いご婦人で、後程のお話しの中では お生まれは名古屋でも有数の一等地となる住宅地。なるほど、その振舞いは生まれもってのものなんですね、と感心してしまう。 料理はお願いしておいた鹿肉に加えて、セットメニューからも一人前を注文してみた。それにアラカルトの魚料理、季節限定のお勧めも。 ワインは持ち込ませて頂いた物をマダムが抜栓してサーヴして頂いた。鹿肉に合わせたスペインのガルナッチャ100%の物。 あのアカデミー賞の授賞式後のパーティーで料理を任せられるカリフォルニアの著名なシェフ、ウルフギャングバック氏は、毎回招待客に まだマイナーだけど素晴らしいパフォーマンスを繰り出すワインを発掘し振舞うことで有名なのたが、そのパーティー会場でサーブされたことで一躍 名を挙げたワインだ。 先ずはセットメニューから。 4つに仕切られたお皿には、仕込みから全てシェフの手作りの物で出来ている。 海老クリームコロッケは濃厚なベシャメルソースとシンプルな酸味の効いたトマトソースがよく合う。 ハンバーグは繋ぎの少ない肉肉しい物。食べ応えがある。 スパニッシュオムレツもなにかしらホッとする、優しい味。 サラダのドレッシングも 勿論自家製。サーモンは刺身でもいけそうな程新鮮な物だ。 どれも手の込んだ美味しさだ。 アラカルトの魚料理は魚介類を白身魚のムースで和えた物を卵焼きで包んだオムレツに似せた料理。 結構なボリュームがあり、これだけでお腹が一杯になりそう。 海老、帆立貝柱などがふんだんに使用されている、これもとても優しい味わい。 お願いしておいた鹿肉はローストで。 「シンタマ」というモモ肉では最上級の部位の一つだが それをバルサミコのソースで頂く。少しだけ難を言わせて頂くなら もう少しロゼに仕上げて欲しかった……。 しかし それも次のオニオングラタンスープが挽回してしまう。 丁寧に取り出したブイヨンに、たっぷりの玉ねぎがコクを加える。グリュエールチーズでトーストしたバケットは2枚。オーブン料理には向かないようなお洒落な器で熱々を提供された。 普段なら これで十分満足するのたが、この日はどうしても食べなくなった「ハヤシソースのオムライス」を追加してしまった。 ほどなく提供された料理は、ハヤシソースがソースポットに別添えで提供される。オムライスの卵はナイフを入れると広がるスタイル。ライス自体の味は薄めだが、後程ハヤシソースと合わせることが前提のようだ。 そのハヤシソース。 これはもはやソースというよりもビーフシチューそのものだ。 大きめにカットされた牛肉がゴロゴロ入っている。 これ程贅沢なオムライスは なかなかお目にかかれない。 いや、堪能できたディナーだった。 帰り際にマダムが「シェフのお話しを交えた、普段のお店の料理とは違う、シェフが本当にやりたかった料理を楽しむ会があるんですよ。」とお誘いを受けた。 お店の定休日にあたる日に、数名のゲストだけで行うプライベートな集まりに近い会のようだ。 早速 二つ返事で参加させて頂くことにした。 これを機に今後も もっとお店を理解して行こうと思っている。

2024/02訪問

6回

スガキヤ 可児パティオ店

可児/ラーメン、スイーツ

3.01

12

-

~¥999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.0

宮古島での勤務が終わると、怒涛のように名古屋めし愛が押し寄せてきた。 コチラ「スガキヤ」さんもその1つ。 名古屋市民のソウルフードと言って良いだろう。 このご時世でこの340円という価格で提供してくれるのは嬉しいかぎり。 企業努力に頭が下がる思いだ。 いわゆる「安かろう悪かろう」では決してない。 このラーメン。是非他府県の人達にも食べて欲しいものだ。 我が愛するスガキヤさんだ。 もう今さら説明も感想も必要ないのではないか。 それくらい名古屋を中心にする近隣市町村民のソウルフードだ。 安い、旨いは言うまでもない。 いつも安心して食べることができる、私の永遠の相棒だ。 下田から一時帰宅を許された日。 私のような食いしん坊が一番恋しいと思うのは やはり名古屋飯だ。 下田のスーパーにはインスタントの赤だしが無い。 あるとしてもほんの少し。 永谷園の「あさげ」と「ゆうげ」は販売されているが「ひるげ」は無いのだ。 一時帰宅の時間は短く、寄ることができるお店も限りがあったが、なんとか食べることができたのが名古屋人のソウルフードの「スガキヤ」だ。 この日は猛烈な暑さの為に、いつもなら迷わずラーメンを注文するのだが、さすがに同伴した妻も暑さには参っている。 食欲もさほどではなかった。 そこで私達は夏限定の「冷しラーメン」と、ミニラーメンをシェアすることにした。 正直、スガキヤの店舗で冷しラーメンを食べたのは初めてだ。 スーパーで販売されている物を自宅で調理するのが専らで、今回はじめて冷しラーメンの中には氷が入っていることを知った。 食欲がなかったから、とミニサイズにしたラーメンだが、ソウルフードと言える物のチカラは脳に、記憶に訴えてくる。 普通のサイズにしなかったことを後悔する。それほど久しぶりに食べた「スガキヤのラーメン」は美味しかった。

2023/09訪問

3回

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