ゆうじ88さんの行った(口コミ)お店一覧

ゆうじ88が訪問したレストラン、と名付けて頂きました

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行ったお店

「愛知県」で検索しました。

これらの口コミは、訪問した当時の主観的なご意見・ご感想です。

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120 件を表示 285

ビストロ バッカス

新栄町、千種、車道/ビストロ、フレンチ

3.48

168

¥5,000~¥5,999

¥3,000~¥3,999

定休日
-

夜の点数:5.0

昼の点数:5.0

この日は仕事は休日。 大好きな妻を誘ってデートと洒落こもう。 先ずは二人が大好きな映画を観よう。 終わる頃には陽も落ちていて 街はクリスマスの雰囲気を演出するライトアップが施されていた。 車を移動して この日は私の中学校からの友人がオーナーシェフを努めるコチラ「ビストロ バッカス」さんで。 もう長い付き合いだ。 私達の年齢から もう半世紀近い年月が経つ。 その間、シェフも私もすっかりお互いの頭髪の白い部分の面積も増えてしまった。 しかし それでもまったく老けた感じがしないシェフは、中学当時から人気者で、特に女性には人気があった。 そんな訳なのか、この日のディナーは3組9名で、そのうち男性は私1人! ランチならともかく ディナーでの この客層は驚きだ。 この日 コチラでディナーを取ることにしたのは もう1つの理由があった。 私の自宅のセラーで長い間眠っていたワインだが、そろそろ飲み頃を迎えているはずだ、という判断だが、私がいつも自宅で作るレベルの料理と合わせるには……。 そこで同級生のよしみにすがろうと 予約をする段階でワインの持ち込みを了解してもらったのだ。 勿論 放栓料は支払いが必要だが、シェフともう1人の二人でのオペレーションなのでこれに構っている暇はない。 しかし そこは勝手知ったる間柄。 「ワインはナイフだけ渡して あとは自分でやるだろうから ほっといていいよ」とシェフは若いスタッフに指示している。 「いいよ、デキャンタだけ貸してくれたらあとは自分でやるから」と返す私だ。 メドック格付け第三級 シャトーキルヴァンのセカンド「レ・シャルム・ド・キルヴァン」の2004年。 ひょっとしたらピークアウトしているかもしれないこのワインを開けたかったのだ。 慎重にデキャンティングしていく。 幸いオリは少なさそうだ……。 テイスティングしてみる。 ……よし! 大丈夫だ!  20年の眠りから覚めたクラレットはご機嫌だった。 マルゴー特有の繊細は微塵も損なわれてはいなかった。 さぁシェフ! あとは美味しい料理をお願いね! アミューズからのオードブルはヴァリエで。 シェフのスペシャリテの「若鶏の白ワインゼリー寄せ」「鴨肉と豚肉のパテ」は絶品! 「三重県産牡蠣のオーブン焼き」「アトランティックサーモンのマリネ」も美味しかった。 肉料理が得意なシェフ。コンソメの取り方もオーソドックスな手のかかるやり方をしている。 しかし それが旨いコンソメを作り出す最良の方法なのだ。回り道はしない、王道のスタイルだ。 その味わい深いスープに添えられたフォアグラ。 きちんとした火加減で焼かれつつ、とろけるような食感はフォアグラの魅力を最大限に引き出している。 ポワソンには今が旬の鱈を。 淡白な鱈の身にパン粉を纏わせたのは、ソースの乗りを考えてのものか。 それは浅利のジュを加えた軽いトマトクリームのソースだけに素晴らしいハーモニーだ。 メインは牛フィレ肉のポワレ。 私の好みでは この時期ジビエも得意なシェフのことだ、鴨や鹿肉かな、と思っていたが、ワインを考えればこれも悪くない。 トリュフの風味のマディラワインのソースがマルゴーとの相性ピッタリだった。 イメージとは異なるが、シェフはパティシエでもあった。 デセールの「モンブランクリームを纏ったモンブランアイスクリーム」は栗の風味が立っていて、上品な甘さに仕上がっていた。 再度デキャンティングして、もう少し飲める状態にしたワインをシェフにこの日のお礼として渡した。 わがままを聞いてくれてありがとう! 今度はプライベートで飲みにでも行こうや。 また美味しい料理を楽しみにしているわ!

2023/12訪問

2回

すずや はなれ

三河鹿島/日本料理、海鮮

3.11

11

-

¥1,000~¥1,999

定休日
水曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:5.0

2017/06訪問

1回

ミクニナゴヤ

フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

ミクニナゴヤ

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/フレンチ

3.76

336

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.7

名古屋マリオットアソシアホテルのメインダイニング「ミクニ ナゴヤ」で、三國清三シェフの美食会が開催されると聞いた。 当日は三國シェフが来名し、自らの手による料理を提供して、ゲストのテーブルにはご挨拶に来て頂けるようだ。 失礼ながら三國シェフは そこそこの年齢。 いまだに矍鑠として仕事もこなしていらっしゃるが、いつまでもシェフの料理が食べられる機会には、私達のような田舎暮らしの者には そうそう巡り会えないかもしれない。 そう思うと いてもたってもいられなかった。 つい4日前には志摩観光ホテル ザ ベイスイートの「ラ メール」でフレンチを食べたばかりなのに「そんなに贅沢ばかりしていいの?……」と妻にも言われる始末。 「じゃあ この食事をクリスマスディナーの代役にしようよ!」 私も必死だ。 ようやく妻の了承を得ることができ、参加する運びとなった。 ミクニナゴヤは以前、一度だけ訪れた事がある。 今回は二度目になるが、いつも礼儀正しくゲストを迎え入れてくれ、丁寧であり、かつスマートなサービスはさすがと思わせるものがある。 今回もメニューは当日までのお楽しみだったので、卓上に用意されたメニューを開くのが楽しみだった。 この日のディナーはシンプルな構成。 ブリニを添えたキャビアをアミューズと捉えると、オードブル、ポアソン、ヴィアンド、それにチーズとデセールと、このような美食会としては皿数は少な目な方に思われた。 先ずはキャビアだ。 フレッシュなオセトラキャビアには蕎麦粉のブリニ。それに刻んだパセリや鶏卵の白身、黄身ごとのアッシェも。 しかし せっかくのフレッシュなキャビアだ。ブリニに乗せるのも良いが、私達はそのままをス直接スプーンで頂いた。 何故なら この日のウェルカムドリンクがシャルル エイドシックのシャンパーニュだったからだ。 日本よりも先にニューヨークでブレイクした このシャンパーニュは 今やセレブ達の御用達のようだ。 やはりキャビアにはシャンパーニュが良く似合う。素敵なマリアージュだ。 蝦夷鮑のステーキは養殖の物としては大きなサイズ。その肝をソースにしてバルサミコの酸味で味を整えた。カリフラワーはライスに見立てたこと。白の他にも紫色やロマネスコも隠してあり、彩りを添えている。味噌や醤油のパウダーと相まって日本人が喜ぶ仕上がりだ。 ワインはボルドー。シャトー ラフォン ロシェ 2007年を。 もう飲み頃と思えたが、少量注いでもらいスワリングしても全然開いてこない。 もう 起こしてあげなくては。 いつまでたっても起きてくれないお寝坊さんは、ソムリエールに頼んでデキャンタージュしてもらおう。 そうすることで ようやく香りが開いてくれた。 サーモンのミキュイ。 この日、私が一番と思えた料理だ。 ノルウェー産のサーモンを厚くカットしたミキュイは かつて口にしたことがない完璧な火加減で、まだピンクの部分がほとんどなのに、どこを食べてもも温かいのだ。 塩昆布をナッペする為に外した皮目は 改めて掃除をした後に再度カリカリに焼いた物にして料理に戻してあった。 その食感、遊び心が溢れている。 レモンの酸味と塩昆布の塩梅も良く、前後の濃厚な味わいの料理を考えるとこのソースはちょうど良かった。 ブレス産のプーレは胸肉の部位だったが、モモ肉にも負けないしっかりとした食べ応え。スライスした沢山のトリュフと共にソースにもたっぷりとトリュフを使用したもの。 芳しいトリュフの香りが鼻腔をくすぐる。 サンマルセランはちょっと珍しいチーズ。 カテゴリーはフレッシュチーズなのだが、これを あえて熟成させてから食べる。 すると白カビとウォッシュの間のような感じに熟成が進み、それをスプーンですくって食べる。 これからウォッシュにトライしてみたい人には入門編として勧めたい味だ。 デセールはクリスマスをイメージしたアソートで。 その小さなグラスの中に三國シェフがポットから水を注ぐと 煙が立ち上ぼり、同時にレモンの香りが広がる仕組みになっていた。 最後に「NINA s 」というメゾンのクリスマスティーを提供されることでディナーは締め括られた。 テーブルにご挨拶に来て頂いた三國シェフは とても気さくな方で、私達のような田舎者夫婦にも笑顔で話しかけてくれる。 「記念に写真でもご一緒に…」との勧めに 恥ずかしながら妻も一緒に納まった。 期待したとおり、料理、ワイン、サービス共に素晴らしい一夜だった。 三國シェフはじめ、坂口部長、レストランの皆様 ごちそうさまでした。ありがとうございました。

2022/12訪問

1回

レストラン ロワール 鉄板焼

ステーキ・鉄板焼き EAST 百名店 2024 選出店

食べログ ステーキ・鉄板焼き EAST 百名店 2024 選出店

レストラン ロワール 鉄板焼

栄町、栄(名古屋)、高岳/鉄板焼き

3.58

57

¥15,000~¥19,999

¥5,000~¥5,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.6

妻の義母から食事のお誘いを受けた。 それで私達なりに「お義母さんは何が食べたいんだろう」「何を喜んでくれるだろう」と思案し、出した結論が コチラ「レストランロワールの鉄板焼」だった。 妻によると義母はまだ歯が丈夫なようで、肉が大好きらしい。 加えて「ホテルのような高級な場所に行くのも好き」なのだそうだ。 ランチの時間帯に伺うこと、義母は高齢者なので あまりボリュームのある内容は避けて欲しかったこともあり、前もって その旨を伝えたうえでの 内容お任せでお願いした。 ご自宅まで車で迎えに行き ホテルに向かったが、お義母さんは久しぶりの外食らしく、終始ご機嫌のよう。 やはり娘と一緒に食事をするのは嬉しいのかもしれない。 ホテルのレストランに到着し、席へと案内してもらう。 コチラの鉄板焼は1つのカウンターで 他のゲスト同士が重なってしまう時間帯には案内をしない。 1組ずつ丁寧な仕事をしたいが故の、前のゲストの料理を焼き終えるタイミングまで他のゲストの予約は待ってもらう方針だ。 故に私達はMAX6名が着席できるカウンターを3人で いわば貸し切り状態で利用させてもらえる事になる。 1人のシェフを私達だけの為に独占し、作りたて、焼きたての料理をすぐさま提供してもらえる…。 やはり鉄板焼とは贅沢なものなのだろう。 お義母さんもそれが嬉しいらしく随分ご機嫌だ。 先ずは妻だけがノンアルコールのワイン、義母は赤ワイン、私は白ワインをそれぞれ注文し、乾杯だ。 最初にご挨拶を頂いたシェフは すぐさま鉄板でガロニの野菜達を焼き始めている。 それを眺めている間にアミューズが配られた。 牛タンと冬瓜のフランだ。 このフランはコチラの鉄板焼のアミューズとしては定番の料理で、優しい味わいはいつも美味しく、安心できる物だ。 シェフはアワビを焼いているようだ。 鉄板に多めの油を敷き、そこへ衣を纏わせたアワビを。 どうやらアワビを天ぷらに見立てているようだ。 焼き野菜のガロニと併せて提供されたものを別添えの金山寺味噌のタルタルで頂く。 シェフは皿上のスダチを指して「これを絞りかけて食べるだけでも美味しいんですけどね」と屈託のない笑顔で話かけてくれる。 こうしたシェフとのやり取りも鉄板焼の魅力だろう。 私が普段はあまり飲まないシャルドネも、このアワビを金山寺味噌のタルタルに合わせてのことだ。 次の料理はスープ仕立て。 秋の野菜や鶏肉を焼き、スープを流し入れたら 仕上げにはトリュフオイルを廻しかける。 その香りが鼻腔を喜ばせてくれる1皿だ。 鉄板では食パンや野菜達、それに胡麻生麩などが焼かれている。 食パンが焼けたら 肉の皿に乗せ、その上に焼き上がった肉を乗せる。 食べやすいようにカットしてもらったステーキだが、そうすると断面からジュースが流れてしまう。 そのジュースを吸わせる為のパンなのだ。 「ジュースを吸わせた食パンは 自分が食べやすいサイズにカットして、そこへ肉を1つ、サラダからレタスのような野菜を選んで、それらを挟んだらチリソースを少々付けて食せば ちょっとしたステーキサンドイッチのような食べ方としても楽しめますよ」、とシェフ。 いつもそのように楽しんでいる私達はともかく、義母は 「なるほど!」と喜んでいる。 パンが大好きなのだそうだ。 そんなパン好きの人が新しい楽しみ方を教えてもらって嬉しいのだろう。 その肉だが、この日は義母の為にフィレをお願いしておいた。 私達は普段はランプなどの赤身肉を好んで食べているのだが、高齢な義母ならば柔らかさが特徴の肉の方が良いだろう。 黒毛和牛のフィレが見事な「トレ・ブルー」に焼き上げられた。 レアな状態ながら しっかりと熱を通してあるのは熟練の技としか言いようがない。 様々なソースも良いが、私達夫婦が黒毛和牛のステーキを食べる際の一番のお気に入りは コチラのように生の本山葵を粗くおろしたものに、塩や醤油、あとはガーリックチップと一緒に食べるやり方だ。 このシンプルな食べ方が、一番牛肉の味を引き出してくれる。 良い牛肉だけが持つ、旨味と甘味をひきたたせる食べ方だ。 今回の部位はフィレだったので肉の旨味が若干物足りなかったが、それでもシェフの肉の選び方、焼き方が それを補ってくれている。 私達夫婦も義母も その美味しさにとても満足できた。 もう結構な膨満感を感じながらも 〆の食事には全員鉄板焼ならではの「ガーリックライス」をお願いした。 コチラのガーリックライスは仕上げに刻んだ大葉を用いるのが特徴だ。 一緒に提供される自家製の香の物。赤だしはきちんと取った出汁が日本料理店顔負けの美味しさだ。 デザートも以前とは若干違い、ヴァリエで。 カボチャプリン、抹茶のガトー、ビターキャラメルのグラス、全て美味しく頂いた。 やはりコチラの鉄板焼は名古屋市内ではトップクラスだ。 最高の焼き手さんにかまってもらい、最高の食材を活かしきる技術、調理法、飽きの来ない話術…。 鉄板焼に求める全てが揃っている。 この日は愛妻の誕生日のお祝いをするべく、リクエストにお答えして名古屋東急ホテルのレストラン「ロワール」の鉄板焼に伺った。 コチラはフレンチもあり、店舗は入り口から進んで右側がフレンチ、左側にある扉を開けると鉄板焼になっている。 どちらもとても美味しいのだが、今回は昨秋にコンラッド東京に伺った際にランチで利用した鉄板焼の魅力にはまった妻が「お祝いしてくれるなら…」とのことでコチラに決めたのだ。 先ずはシャンパンで乾杯。そしてアミューズ。 季節も盛りを過ぎようとしている富山県の湾内産の ホタルイカだ。 最初の前菜はフォアグラと牛タンのスープ仕立て。 予め柔らかく仕込んだ牛タンとフォアグラを和風出汁のスープに。濃厚な素材同士を柔らかな出汁と共に味わうマリアージュはとても良い。 次の前菜はなんと鉄板の上で茹で上げるパスタ! 鉄板焼は最後のデザートまで鉄板で作ることができることは知ってはいたが、まさか茹で上げるパスタまでとは…。 コチラのシェフは料理の遊び心が素晴らしく、今回はこのパスタのソースとして烏賊、海老、貝などのシーフードでラグーを作り、「パスタは茹で上げ時間がかかるからカッペリーニかな?」と訪ねたら「それでは食感が満足できないのでスパゲッティーニを」と教えてくれた。 桜鯛とも呼ばれる、今が旬の真鯛を焼いている間にもう1つの旬の素材、桜海老をたっぷりのオリーブオイルで焼いている。そこにバターを加えると桜海老だけを取り出して焼き上がった真鯛にブールブランのソースと、その上に桜海老から取り出した濃厚で香ばしい海老のオイルを加える。 付け合わせにもこれまた旬のアスパラと筍で、お皿の上はまさに春爛漫だ。 焼き野菜だが、コチラの焼き野菜には2種類の生麩が加わる。名古屋の人は生麩をあまり食べないのだが、コチラで使用の生麩は京都で400年以上の歴史を持つ老舗「半兵衛麩」の物を使用しており、鉄板で焼き上げるとモチモチとした食感が楽しい。それゆえシェフは「外国のお客様に説明するのが難しい素材なんですよね。餅みたい、って言ってます」と笑っていた。 さてメインの肉だが、私達はステーキ肉は脂の少なくてよく噛むとジュースが溢れてくるような赤身が好きで、今回はその私達のリクエストで2種類、ウデとランプを用意して頂いた。 コチラのお店は牛肉には相当の拘りがあり、いわゆる「フェア物」の黒毛和牛は間違いなく1食の価値がある物が出てくる。 今回も肉は勿論どちらも美味しく提供して頂き、妻には「最後に肉を1つ2つ残したら、チリソースと共に下に敷いてあるパンで挟んで食べてごらん。出来の良いステーキサンドみたいに楽しめるから」とアドバイスしたら、その食べ方が気に入ったらしく、とても喜んでいた。 ガーリックライスまで進む頃にはお腹もパンパンだ。 そしてデザートの際にはお店からのサービスとして、ドライアイスで演出した生チョコレートを予めお願いしておいた花と共に出してもらい、喜んでくれた妻を見てお店に感謝した。 コロナの都合上、平日はランチのみでの営業なので仕方なかったが、次回はディナーでもっとゆっくりしたいなぁ…。

2023/10訪問

2回

とれふる

千種、車道、今池/フレンチ、洋食、ヨーロッパ料理

3.59

144

¥6,000~¥7,999

¥3,000~¥3,999

定休日
火曜日

夜の点数:4.6

この日は私達夫婦が入籍した記念日だ。 挙式はお互い「いい歳だから…」と、恥ずかしさから二人きりでシンガポールで挙げてきたのだが、入籍はその後に「立春大吉だから…」と京都で済ませて来たのだ。 その私達が出逢って初めて食事をしたお店がコチラ「とれふる」さんだった。 記念日のディナーは その思い出のお店に久しぶりに出かけよう、となったのだ。 別宅のマンションの駐車場に車を停めれば、そこからドア・トゥ・ドアで15分もかからない程の距離にお店はあるので、いつもなら外で食事をする際にハンドルキーパーを努めてくれる妻にも「今夜は一緒にワインも飲もうね」と。 そのワインは あらかじめ10日程前にお店に伺い、預かって頂いてもらったスペインワイン。 フィロキセラに犯され、全滅の危機にさらされた欧州の葡萄畑のなかで、奇跡的にその害から逃れることができた ほんの僅かなスペインのテンプラニーニョ。 それゆえ樹齢は160年をゆうに越えるが、そんな希少なテンプラニーニョの単一畑で造られたのが、この日のワインだ。 この葡萄の樹のように、どんな困難があっても 二人がいつまでも長く一緒にいられますように、との願いを込めたワイン選びだった。 お店に伺う3時間程前にはワインを抜栓しておいてください、とお願いしたにも関わらず、テイスティングしてくれたメートルもホストテイスティングした私も「まだまだですね」との意見が合い、ワインはデキャンタージュしてもらうことになった。 長い年月を耐え抜いた樹の葡萄から出来たワインだ。 慌てることなく ゆっくりと楽しむことにしよう。 やがて最初の料理がサーヴされた。 初めて食事をした時から印象に残っていた、メートルの素敵なバリトンによる料理の説明は 提供された料理の最後に加えられる最良のスパイスとなる程。 その素敵な声によって説明された最初の一皿から私達は魅了された。 北海道産のズワイ蟹を使用したセルクルだ。 人参のマリネを敷き、トップには食用の薔薇を添えたセルクル自体も美しいが、更にオリーブオイルをパウダー状にした白とレモンとボッタルガのソースの黄色、エッジには百合根とブロッコリーのピューレ、スプラウトが華やかさを演出している。 温かいオードブルは更に私達を歓喜に導く。 同じく北海道産の、とても大粒な帆立貝柱と雲丹だ。 最初の蟹といい、もしかして私達夫婦の好みの食材を最初からご存じだったのですか? とでも言いたくなるようだ。 たっぷりの雲丹を惜し気もなく使用した逸品は、その雲丹とソースのサフランの黄色に包まれ、そこに妻の大好きなモロッコいんげんの細切りの緑が鮮やかだ。 魚料理は2種類の食材で。 三重県産の真鯛と活オマール海老だ。 ポワレした真鯛にはブール・ブランのソース、ポシェしたオマールにはアメリケーヌといった、いわば王道のマリアージュ。 しかし特筆すべきはシェフの食材に対する火加減だ。 先程の帆立貝柱といい、オマールといい、まだ生なのでは…と思える程のレアな断面だが、しっかりと火は通っている。 帆立貝柱やオマールの魅力である甘味を活かしきる為のギリギリのタイミングを見切っているのだ。 もうこの時点で私達夫婦の心は鷲掴みにされてしまった。 楽しみにしていたワインもデキャンタの中で、注がれたグラスの中で変化を遂げていて、その移ろい行く様が美味しい料理と相まってとても良い感じだ。 メイン料理だけはゲストが選択し、その食材によってはエキストラチャージを支払う方法だ。 私達は大好きな鴨肉を、追加したフォアグラも添えて提供してもらうことに予約した段階から決めていた。 持ち寄ったワインも 鴨肉をメインにするからV.V.のテンプラニーニョにしたのだ。 嬉しいことにワインも このメイン料理に合わせるかのように花開いてくれた。 料理のソースもシェフはワインに合わせてくれたのだろう。 真っ先に赤黒い果実を思わせる色と香りにスパイスのニュアンスも感じられるワインにピッタリなソース。 またもや見事な火加減のフォアグラは、勿論そのまま食べても、また そのソースに少し潰しながら混ぜ合わせて食べることで、鴨肉の美味しさが更に引き立てられる。 もはや言葉にならない程、私達は……。 満足したディナーを締めくくるデザートは、大人の魅力溢れるラムレーズンのグラスと料理の余韻を引き摺るかのような赤い実の果実ムースだ。 少しメートルとお話をして、私達がこのお店が最初の食事をした思い出話を聞いて頂いたり、それからの幸せな毎日を送っている事を喜んでもらい、その幸せな気持ちになれた時間を過ごせたことに感謝して お店を後にした。 あまりに久しぶりになってしまったが、改めてコチラの素晴らしさを再認識した。 これからもまた、是非ともお世話になりたい… そんな思いだ。

2024/02訪問

2回

The ANCESTOR nagoya

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/バー

3.03

3

¥4,000~¥4,999

-

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.5

長らく名古屋マリオットアソシアホテルのメインバー 「エストマーレ」をチーフバーテンダーとして勤めあげられた福手氏が独立し、開店したバーがコチラだ。 さっそく……  と言いたいが既に開店してしばらく経過していたようだ。 まだ陽も落ちきらない夕方の16時。 妻を連れだって初訪問した。 この日はこの後バンテリンドームでの野球観戦を予定しており、18時のプレイボールにあわせての訪問となったので、ゆっくりする…という訳にはいかなかったが、16時のオープンならその前に伺えば……となったのだ。 目の前にあるコインパーキングに車を停めたのが開店5分前。 ちょうど時間になったので車から降り立ちお店へと進む。 ビルの二階にあるお店にたどり着き、扉を開き中に入れば 人懐っこい笑顔の氏がカウンターの中で出迎えてくれた。 開店直後ということで勿論他にゲストはいなかったが、良いバーとはこうした口開けに利用するのが一番良いと思う。 まだ凛とした空気に包まれた店内、その微かなバーマンの緊張感を感じながら、私も背筋を伸ばして…… オーセンティックなバーは、こうした「駆け引き」がお店の雰囲気を作り上げていくのだと思う。 とはいえ 氏とは公にも私的にもわずかだが関わりがあり、最初から砕けた挨拶から始まった。 先ずはファーストドリンクだ。 私はジントニック、しかしトニックウォーターだけではなくソーダも加えて、とリクエスト。 妻はハンドルを握ってもらっているので、何かノンアルコールのカクテルを、とお願いした。 良いバーマンは たとえジントニックにでさえ拘りを持って製作するものだ。 その手法の一挙手一投足を見つめていると、氏がいかに優れたバーマンかが解る。 何も言わなくても完璧に私が「こうやってくれたら…」と考え求めている手法通りに製作してくれたジントニック。 ただのジントニックとはひと味もふた味も違う出来映えに言葉に出来ない満足感に包まれる。 妻のお任せには私に歩調を合わせるかのようにノンアルコールのジンをベースにしたカクテルを調合してもらった。 昨今のアルコール離れは顕著なようだ。 ついにノンアルコールのジンまで…… と思ったが、参考までに妻のカクテルを少しテイスティングしたところ、しっかりとジンの味、風味がするではないか。 ちょっとした驚きと、こうした飲料を同時にトレンドとして取り入れないといけないのか…… やれやれ、バーマンも受難な時代なのかもしれない。 その後は私だけがビターをソーダ割りにした物を頂いたが、その間にも男性1人、女性1人のニューゲストが来店し、まだ早い時間帯なのにも関わらず氏の人気ぶりが伺えた。 野球観戦の時間が迫っていたこともあり、頃合いが良いと思い会計を済ませたが、氏は扉まで見送ってくれた。 やはり経験が人を成長させる。 以前より人望の厚い氏ではあったが、最近はめっきり貫禄も備わってきたように思う。 このままこの地方を代表するバーマンになっていって欲しいものだ。

2023/05訪問

1回

にぎり鮨 一五〇

寿司 EAST 百名店 2022 選出店

食べログ 寿司 EAST 百名店 2022 選出店

にぎり鮨 一五〇

高浜港/寿司

3.68

183

¥3,000~¥3,999

¥2,000~¥2,999

定休日
月曜日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

昼の点数:4.5

以前利用させてもらい、その素晴らしさに「是非もう一度…」と再訪する機会を求めていた。 今回は愛知県の知多半島方面(日間賀島)に出かけることにしたが、その前にコチラにかなりの寄り道をしてまで来たかったのだ。 名鉄電車のローカル路線の無人駅「高浜港駅」に降り立ち、そこから徒歩にて10分弱。コチラに到着した。 以前と変わらない提供方法だ。 寿司ネタは何を選んでも全て150円。 なかには違う金額のネタもあり、その日ごとに店内に掲示してある。 (ちなみにこの日は青森県大間漁港に水揚げされた生本マグロの大トロが1貫450円(1人1貫限り)という安さだった。) 席の前には注文する度に記入する為の用事があり、それをツケ場の板前さんに直接お渡しする方法も変わってない。 何を食べたかは写真を参照して欲しいが、鮑が少々残念だったこと、車海老の水揚げが無かったことを除けば、他は全て満足できる内容だった。 なかでもこの日印象に残ったネタは「大間産本マグロの大トロ」「甘鯛」「炙りサワラ」だった。 やはり良いお店だ。 私達が在住する街にはこれ程美味しい寿司店は無い。 コチラのご近所に住まわれる人達が羨ましく思える。 今回、妻と一緒に行く温泉旅行には、実はもうひとつのお楽しみがあった。 それがコチラのお店で思う存分 寿司を堪能することだった。 愛知県の西三河、高浜は昔から屋根瓦、特に鬼瓦の生産が日本でも有数の土地で、その隣町 碧南では料理に使う味醂なども盛んに作られていてこの辺りはとても栄えていた。 それが時代の移り変わりと共に生産量も落ちてしまい、今では電車の駅も小さな無人駅、利用者も減少して寂しい街になってしまった。 そんな小さな街にある一軒の寿司店は、ミシュランガイドではないが「わざわざ その店で食事をする為だけに出かける価値がある」お店だと思う。 全てのネタが150円。 原価が高い、安いなど関係なく、大トロだろうがウニ、アワビだろうが全て均一なのだ。 こんな料金システムのお店を私は知らない。 いや、他にもあるかもしれないが勉強不足な私が知らないだけかもしれない。 かといってネタが悪い、小さいといったことも無い。 はたして このシステムで利益が出るのか 逆に心配になってしまうほどだ。 予約した時間の少し前にお店に到着したが、カウンター席のみでこのシステムで提供しているので 時間を制限して入れ替え制にしている為に「お時間まで少しお待ち下さい」と。 やがて時間となり席へと案内される。 白木のカウンターに美濃焼きの織部皿が映える。 私の好きな器だ。寿司も美しく魅せるだろう。 注文の方法は目の前にある用紙にネタと貫数、山葵の有無を記入して、ツケ場に立っている職人さんに直接お渡しする。 すると寿司を一貫ずつ順番に握ってくれるのだ。 あまり一度にいろいろ記入するのも職人さんは大変だろうし、注文する側も品が無い。 そこで用紙は一枚に5種類しか記入できないようになっている。 よって あれこれ食べたいとはやる気持ちを抑え、先ずはゆっくりと周囲に目を配ろう。 日によっては入荷の無いネタもあるのだ。 私は車海老が好きで楽しみにしていたが、この日は残念ながら入荷無しだった。(他にも金目鯛など5種類程が未入荷だった) 寿司に合わせる最高のマリアージュは やはり日本酒だろう。 ワインや焼酎も否定はしないが、鮮魚をネタにする寿司には日本酒が一番だ。 この日は同じ三河の尊皇蔵元、「奥 夢山水 十割」を。 私は以前、この蔵元まで伺った事があり、その酒造りについて杜氏さんとお話する機会があり、そんなご縁もあって好きな日本酒だ。 とろり とした滑らかな口当たり、アルコール度数が18%もあり、酒米の夢山水に由来する濃厚な味わいに香り。 寿司を頂くときにはちょうど良いだろう。 私も妻も様々な寿司を堪能し、季節も終わろうかという土瓶蒸しも頂いた。 二人で40貫程の寿司と日本酒に土瓶蒸しまで頂いて10000円でお釣りがある。 なんともありがたく幸せな気持ちにさせて頂いた。 私はめったに言わない台詞だが、このお店はいわゆる「他人には教えたくない」気分だ。 いつまでこの営業スタイルを継続してくれるのかわからないが、またわざわざ遠出してでも伺うつもりだ。

2023/10訪問

2回

たから屋 本店

大曽根、森下、ナゴヤドーム前矢田/焼き鳥、居酒屋、もつ焼き

3.43

58

¥2,000~¥2,999

-

定休日
日曜日、祝日

夜の点数:4.5

私の愛すべきお店。 もう11度もレビューしたので、今回は伺ったことだけを記載することにさせていただく。 この日はコチラに伺った後、食べログで仲良くなった 「背の高いサンタ」さんとの初めての会食を控えていたので、ちょっとした勢いをつけようと立ち寄らせてもらった。 口開けの時間だったので私が最初の客だ。 とりあえずビールと豚ねぎま、それに厚揚げを焼いてもらった。 本当にサッと寄ってサッと帰えるつもりだったので、今日はここまで。 「またゆっくり来ますわ」とお店を後にした。 我が愛する「たから屋」さんに、今年最後になるであろうご挨拶を兼ねた訪問だ。 夕方の開店前の時間に偶然お店の近くで車を運転していたママさんを見かけ、「後程伺うからね」と声をかけておいたのだ。 いつもいつも賑やかな、私が愛して止まない居酒屋さん。 いつものようにビールから始めた。 ツマミはコチラの名物の「コブクロの刺身」に串焼きを。 実はこの日は一時間後に友人達との忘年会が控えていた。 そんなわけで あまり飲み過ぎてもいけない。 時間が迫り、会計をする。 アルバイトの兄さんに 「未成年だな?ソフトドリンク付けておけよ。仕事が終わってから飲むんだぜ。ついでにママさんにはワインのハーフ、ケント君(若)にはハイボールも付けて、それで勘定してくれ」と。 今年もお世話になりました。 春は金沢に、夏は沖縄・宮古島に行ってたから あまり寄れなかったけど、来年また来るから その時は宜しくお願いしますね。 さぁ! 明日からの仕事は多忙を極める二週間になる。 気合い入れていくぜぃ!! 「ただいまーっ!」とでも言おうか。 宮古島や石垣島から帰ってきて、約2ヶ月ぶりのマイホームグラウンド「たから屋」さんに。 ママさん、若、皆さんお元気そうで何よりだ。 土産物を渡して 先ずはビールだ。 コチラの瓶ビールは大瓶。 正しい居酒屋の瓶ビールはこれでなくては! お隣の紳士の生ビールは大ジョッキ。 お見かけするに私よりも先輩のようだ。ヤるなぁ……。 肴は串カツ。コレを味噌で。 いつもならソースが好きな私だが、この日は久しぶりに赤味噌の味噌串カツが恋しかった。 それに「とり肉」を。 なんのことはない。コチラでの鶏もも肉の焼き鳥の事だ。 それと一緒に「とん焼き」も。 こいつはタレが旨いんだなぁ! 串焼きには共に七味唐辛子をたっぷりふりかけて食べるのが私流。 この「たから屋」さんの人気メニューが勢揃いしたところでキープボトルの焼酎に移る……。 いつもの「たから屋」だ。 いつも温かく迎えてくれるママさん、賑やかなご常連さんの笑い声、若の焼き物、タバコの匂い……。 私が着ている鎧を、仕事の制服を脱ぎ捨て、心からリラックスできる場所……。 そんな大好きな「たから屋」さん。 いつまでも宜しくお願いしますね。 久しぶりの「たから屋」さんだ。 私が金沢に長期出張するので、暫くご無沙汰することになります、と伝えたのが約3ヶ月前になる。 それ以来になったが、お店の人もご常連も相変わらずで安心した。 「まさか切ったりしてないよね?(笑)」と冗談交じりに預けてあった黒霧島を水割りで準備してもらう。 その前に先ずはビールだ。 アテは名古屋人が愛して止まない「どて焼き」を。 それに串カツも一緒にお願いした。 どて焼きはお店によって多少の違いがある。 たから屋さんのどて焼きは豚モツを使用しているが、私の実家のどて焼きは、牛肉のスジを使用している。 コチラのように肉だけを煮込んで提供するお店もあれば、私の実家は味噌おでんと一緒に煮込んでいる。 それぞれの個性が溢れるのが それぞれのお店のファンを獲得する要因だ。 串カツは あえて「何もつけずに…」と注文した。 名古屋めしとして知られる「味噌カツ」のルーツはこれにある。(勿論諸説様々だが、私はこう思っている) 戦後の、まだまだ立ち直り途上の街には店の代わりに屋台が多く、様々な屋台が商売をしていた頃の話だ。 1人の酔っぱらいオジサンが、注文した串カツにタッパーに入ったソースをつけるつもりが、酔っぱらっているので間違えてタッパーの奥にある味噌おでんの鍋に串カツを突っ込んじまった! そんな事はなんでもないとばかりにオジサン、構わずその味噌おでんに突っ込んだ串カツを食べたところ 「おぉっ?!  何これ?! 旨めぇじゃねぇか!」 と相成ったのが味噌カツの始まりと言われているのだ。 私も その酔っぱらいのオジサンよろしく串カツを先ほど注文したどて焼きの中に入れて、その味噌味の串カツを食べる。 少し露出した串の先端を使って添えられたキャベツも一緒に食べる。 あぁ、名古屋に帰ってきたんだなぁ……。 やっぱり味噌は八丁味噌が一番旨いわ!www 今回も私のホームグラウンド「たから屋」さんに伺った。 ママさんに報告があったからだが、近々北陸は金沢に長期出張することになり、しばらく来れないということを伝えたかったのだ。 そして珍しいことにこの日は私が口あけの一番乗りの客だったことだ。 しかしその後、立て続けにお客が来店し、あっという間に忙しくなったのはさすが人気店だ。 さて、忙しくなる前に注文は済ませておこう。 私にしては珍しくファーストドリンクは瓶のビールではなく生ビールから。 それと一緒にコブクロの刺身、揚げ出し豆腐も注文した。 このコブクロの刺身、勿論本当の生ではない。 軽く湯通ししたものを冷まして、そこにお店のオリジナルのタレをかける。 更に大量のネギと生姜、それに生の鶉卵が添えてある。 それらをよく混ぜ合わせてから頂くのだ。 これがなんとも旨い! 特に焼酎との相性は抜群だ。 ただし人気メニュー故に早い時間帯で売り切れてしまうこれがしばしばあるのが…。 揚げ出し豆腐は普段は注文しないメニュー。 どちらかといえば厚揚げを焼いた物の方が好きなのだが、この日はとても寒い1日になり温かい出汁と一緒に食べる豆腐料理にしたかった。  ボトルキープしてある焼酎も湯割りにしたほど寒かった。ちょっと濃い目の出汁は居酒屋メニュー故なのか、それともこの地方の嗜好に合わせたのだろう。 そして「とん焼き」。 お店が「ウチの串焼きといえばとん焼き」という程の お店もお勧めの一品だ。 きれいに掃除された豚モツを串焼きにして、自慢のタレに潜らせる。 そこに卓上の七味唐辛子を振りかけて頂くのが私流。 これがまた焼酎に合うのだ。 この日から新しいアルバイト君も働いてくれているらしくそのアルバイト君の就任祝いと先輩のバイト君2人にソフトドリンクをプレゼントした。 ママさんにはワイン、ケント君(大将)にはレモンチューハイをそれぞれ差し入れ、みんなで新人君に乾杯だ! これからたから屋のために頑張ってくれよ! 私はちょうどキリが良くキープしてある焼酎が空になったこともあり、「今日新しいボトルを入れておくけど、空けるのは金沢から帰ったらね」とママさんに了解をしてもらい会計した。 次に来る時にはこのニューボトルを空けて安着祝いをしてもらおう……。 年明け最初の訪問先は ご挨拶も兼ねて「たから屋」さんに行くことにした。 新年の最初が大好きな居酒屋さんで、いつもと変わらないメニューで いつもと変わらない酒を飲む…。 皆様、本年もどうぞ宜しくお願い致します。 久しぶりの「たから屋」さんだ。 下田に行っていたので約3ヶ月ぶりになってしまった。 コチラは私のホームグラウンドと思っている、昭和の香りが色濃く残る名店だ。 ママさんも相変わらず元気で良かった。 最初のビールと一緒にママさんとケント君(若。大将亡き後は息子のケント君がたから屋のご主人)にも一杯飲んでもらった。 この日もお店は賑わっていて「ご繁盛でいいね」と言ったら、「最近は客層が変わりつつあって、若い人達が来てくれるようになった」と。 結構なことだ。 そうやってお店は代々繋がっていくのだ。 この日はご常連の面々のご尊顔を拝することが出来ず残念だったが、それも仕方がないことだ。お客も替わっていくのだ。 変わったといえばメニューにも新たな顔ぶれが。 日本酒が最近好きになった、とおっしゃるママさんが、美味しい日本酒を置いてくれるようになっていた。 さっそく「春霞」の、山田錦の ひやおろし を。 肴にも新メニューの 秋刀魚の竜田揚げを合わせてみる。 繊細な味わいの春霞。力強さよりも優しさを感じる酒だ。 秋刀魚は俳句の季語にもなる、今の季節、日本人には欠かせない魚だ。 それを焼くのではなく、竜田揚げにして 大分県産のカボスをしっかりと絞りかけて頂く。 秋刀魚の脂、カボスの香りと酸味、春霞のひやおろし……。 まさに三位一体、至福の時だ。 あぁ、日本人に産まれて良かった……。 ママさん、ケント君、ごちそうさまでした。 益々のご繁盛、お祈りします。 いつものお店で仕事終わりに軽く一杯引っかけて帰ろう。 そんな気分にしてくれる私のホームグランドだ。 いつもは串カツはソースで食べるのだが、この日はたまには名古屋人らしく味噌串カツにしてもらった。 すると 良く見ると少し「どて煮(この地方ではモツの味噌煮込みをそう呼ぶ)」が乗っけてある。 なるほど、ちょっとしたことだが嬉しいサービスだ。 こういった心使いがチェーン店のような居酒屋にはないんだよなぁ。 芋焼酎の水割りと一緒に今夜も乾杯だ。 あぁ……    なんと私の意思の弱いことよ! 千種駅の立ち飲みで「一杯だけだぞ!」と念を押したのに 「あぁ、ちょっと寄るところが出来たから、先に始めていて。……うんうん、小一時間くらいだから。」 嘘はついていない。 ただ、表現の仕方によって個々人の解釈に相違が…。 (植木 等さん。あんたの時代は良かったぁ……。) 「ちょいと一杯のつもりで飲んで、いつのまにやらはしご酒…」 わかっちゃいるけどやめられねぇ! あっ それ! スィスィスーダララッタァスラスラスィスィスィ~……。 人間(日本人)はいつまでそんなに働かなければならないのだろうか……。 植木等さん、アンタの時代に帰りたいなぁ…。 追記。 私が親しんでいた「お母さん」は、天国のご主人を追いかけるように天に召されたそうです……  合掌。 今夜は最近すっかりご無沙汰していたコチラ「たから屋 本店」に。 私の別宅から徒歩で3分の場所にあり、今の妻と再婚する前には何度か足を運んだ居酒屋だ。 私は産まれも育ちも下町だったので、コチラのような昭和の香りが色濃く残っているお店が大好きなのだ。 昨今の諸事情で、今や飲食店のほとんどがきちんと分煙をしているお店以外は店内での喫煙はN.G.なのに、コチラは 当然のようにカウンターに灰皿が置いてある。 私も今は煙草は吸わないが、過去は喫煙者だったので隣で 喫煙されてもかろうじて大丈夫なのだが、妻は全くダメなので、あまりついて来たがらない。 故に まだ訪れたことがない人は、上記したことを参考にして頂きたい。逆に愛煙家の人には貴重なお店だと思う。 そんな私が焼酎のボトルをキープしてまで通い続けているのは、1にも2にもお店の雰囲気が大好きだからだ。 家族経営のお店故に、上はいつも優しい笑顔で迎えてくれる齢80ン歳のお母さんと、焼き場には大将(残念ながら数年前に他界)が腕をふるい、元気一杯のママさん、その息子のケント君(大将亡き後は彼が焼き場で頑張っている)と、 今や珍しく貴重な三世代でお店を廻していた。 最近はお母さんもご健在とはいえ、お店で立ち続けるのが 少々厳しいらしく、そのお顔を見る機会がなくなってしまった。 そしてご常連の諸先輩の方々。私が1人で来店した時など 気さくに声をかけてくださる。 こういったことを最近の人は疎ましく思われるようだが、 私は全くそうは思わない。むしろ大好きだ。 見知らぬ人と、いろんな話ができるのだ。ためになる話も あれば、くだらない話で大笑いしたり。 性別、年代の枠を外したコミュニケーションは、言い換えれば異業種交流の場でもあり、自分の知識、経験をより豊かなものにしてくれる。 おもわずビジネスチャンスになることも…。 酒の肴は私が必ず注文する物がある。 その1つが写真の「コブクロ(又はガツ)の刺身」と、 「ニラレバ炒め」だ。 コブクロやガツはもちろん生ではなく、一度湯通しした物を冷している物だが、それをたっぷりの刻みネギと卸し生姜、生のうずら卵と自家製のタレ。これらを混ぜ合わせて食べるのだ。 いずれも数に限りがあるので、売り切れてしまっていることもある人気メニューだ。 ニラレバ炒めもこの店独特で、いわゆる町中華で見かけるような味付けの物とは違い、塩味がベースの非常にさっぱりした味付けの物だ。ニラやもやしの他に卵が入っているのもコチラの特徴だ。それがこのニラレバ炒めに優しさを添えている。 モツ焼きももちろん美味しい。亡き大将の跡を継いだケント君が頑張っている。 こうしたアットホームな雰囲気のお店は今後は貴重な存在になると思う。チェーン店の居酒屋が増え、跡継ぎがいない家族経営のお店がなくなっていってしまうなか、そもそも居酒屋とは…ということをもう一度思い起こさせてくれる。 私にとってたから屋本店さんとは、そんな大切な居場所だ。これからも末永く宜しくお願いします。

2024/02訪問

10回

カフェ セレーサ

上前津、大須観音、矢場町/カフェ、ケーキ

3.55

107

¥1,000~¥1,999

¥1,000~¥1,999

定休日
日曜日

夜の点数:4.5

1回

ル ピニョン

フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ フレンチ EAST 百名店 2023 選出店

ル ピニョン

森下、大曽根/フレンチ、イノベーティブ

3.78

182

¥15,000~¥19,999

¥8,000~¥9,999

定休日
水曜日

夜の点数:4.5

1回

CRO‐MAGNON 名古屋駅前店

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/バル、ステーキ、ワインバー

3.06

4

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-

昼の点数:4.5

1回

菜の花

中国料理 EAST 百名店 2023 選出店

食べログ 中国料理 EAST 百名店 2023 選出店

菜の花

池下/中華料理

3.68

289

¥2,000~¥2,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.5

昼の点数:4.4

この日は小・中学生からの友人達が、宮古島から帰ってきた私の安着祝いの席を設けてくれることに。 ならば、と お店は私のリクエストでお願いしよう。 中華料理は大勢の人が円卓を囲み、楽しく語らいながらの食事には最適だ。   そのお店として選らばせてもらったのがコチラ 「中国家庭料理 菜の花」さんだ。 コチラの加藤シェフには随分とお世話になっている。 いつも気を使ってもらい、いろんな事を御教授頂いている私の中華料理店での一番のお気に入りのお店だ。 この日集まってくれたのは私達夫婦を含め計6人。 きっと皆を満足させてくれるに違いない。 待ち合わせは店内で。 先に到着していた友人達はすでにビールの瓶を傾けている。 そういう遠慮が無いことが友人達の逆に良いところだ。 私達の到着を待って宴は始まった。 その前に友人達とお店の加藤シェフに宮古島からの手土産を渡す。 すると その返礼なのか注文した料理よりもさきに 「シェフからのサービスですので…」と雲白肉が。 かえって気を使かわせてしまったようだ。 宴を閉じる際にお渡しすれば良かった…。 この辺りがいつも配慮に欠ける私のいけないところだ。 料理はどれもこれも非の打ち所のない美味しい物ばかり。 「よだれ鶏」に始まり私の大好きな「ピータンと搾菜の冷奴」、「海老と野菜の炒め物」はメニューにないが、私のリクエストに応えてくれた物。 他にもメインとなる「ハタの葱生姜蒸し」は、まさに目を引くサイズの蒸し上げられた大きなハタが客席までプレゼンテーションされ、その後マダムによって取り分けて頂いた。 それも含めて この日の料理は14品。 ビールだ、紹興酒だ、ワインだと飲みまくり、それでも 会計は1人当り8,000円でお釣りがあった。 こんな素晴らしい料理の数々とお酒もしっかり頂いて、 全員「コレ、間違えていないよね……」。 コチラを紹介した私も鼻高々。 加藤シェフ、マダム、ありがとうございました。 いつもいつも大満足です。 これからも宜しくお願い致します。 久しぶり、というか もう何度目の訪問だろう。 私が愛して止まない中国料理の名店「菜の花」さんだ。 いつもなら夫婦2人で訪れることが多いのだが、今日は他の所用があり、私が1人で。 いつも抜群に美味しい料理を提供して頂けるのだが、一番の思い出は子供たちと一緒にディナータイムに訪問して、その時に事前予約が必要な、仕込みに数日を要する「香港式鶏の姿揚げ」は忘れられない逸品だ。 お昼は予約不可ということもあったが、私がお店に到着したのは11時40分頃。入れるかどうか心配したが、なんとか入れて頂けることに。 私よりも5分遅れて到着した客は残念ながら入店できなかったようだ。 ランチタイムはメニューを絞り込んでいるらしく、内容も大幅には変更しないらしく、私はいつも必ず注文するピータン豆腐を。それに海老餃子とビールを追加した。 やがて運ばれてきた海老餃子だが、蒸し上がりが半透明に見えるほどの包(パオ)にしっかりと海老が織り込まれ、香る程度に醤油を漬けて口に運ぶと もっちり、ねっとりとした包が口内の粘膜をくすぐる。 その感触にうっとりしながら、あっという間に一人前の海老餃子を平らげてしまった。 次に運ばれてきたピータン豆腐は私のコチラのランチタイムのイチオシだ。間違いなく美味しいので必ず注文してしまう。 あまりに美味しいので、お店の味が恋しくなった時は自分で真似て作ってみるのだが、ソースの配合と隠し味がわからない。それに搾菜も自家製なのだろう。ピータンも私は台湾製の最上級の物を使用してみたが、シェフが使用しているのは香港製?なのかわからないが、私の物より遥かに美味しいのだ。 ビールと共に海老餃子とピータン豆腐を堪能したあとは、さてどうしよう……。 いつもなら「干し貝柱の香港式お粥」か「ずわい蟹の炒飯」を頂いていたが、今日はランチの日替りの主菜の「鶏肉と野菜の炒め物」にしてみよう。 コチラはランチとしてのセットのご飯やスープを外して単品にすると、ランチの価格から100円引いて提供して頂けるそうだ。  前菜として食べた物もあってそれほどは食べられなかった私にとっては嬉しいかぎりだ。 牛蒡、舞茸、ブロッコリー、赤パプリカに葱を使った野菜達はどれもシャッキリとした歯ごたえを残し、特に牛蒡とブロッコリーの火加減は秀逸だった。 最近は住まいが離れてしまい、なかなか頻繁には通えないのだが、加藤さん(シェフ)はよく覚えていてくださったようで、温かく声をかけて下さった。 このアットホームな雰囲気もお店の魅力だ。 ごちそうさまでした。次は妻も連れて一緒に参りますね。 相変わらずの素晴らしさ!ピータン豆腐の提供の仕方が変わったくらいが気になるも、全く問題無し。 町中華、というレベルを超越している。 本格的な、香港で食べることのできる味を体現してくれている、名店と呼ぶにふさわしいお店。 シェフの加藤さんの人柄も素晴らしい!

2023/09訪問

4回

ズイジ

栄町、栄(名古屋)、矢場町/バル、イタリアン、ダイニングバー

3.55

341

¥4,000~¥4,999

-

定休日
-

夜の点数:4.4

この日は珍しく妻が私の仕事が終わるタイミングに合わせて、はるばる車で迎えに来てくれることにしていた。 別宅に翌朝早くからの所用があり、そのために久しぶりに泊まることにしたからだ。 仕事が終わったら食事を一緒に… と約束してあり、さてどちらで頂こうかと思案した結果、コチラを思い出したのだ。 思い出した、としたのは、妻と再婚する以前には二人でコチラを何度か訪れていたが、住まいを妻の家に移すようになって、自然に足が遠退いてしまっていたからだ。 その時からコチラは私以上に妻がお気に入りで、特に前菜で注文したゴルゴンゾーラチーズのムースと蜂蜜のブルスケッタのような料理が大好きだった。 その他にも様々な料理、特にグリルした肉料理が楽しめるコチラは私達が夫婦になる前からの付き合いだったのだ。 優しい妻はこの日も勿論ハンドルキーパーを務めてくれる。 私は最初お気に入りのスペインワインをグラスで。 妻は辛口のジンジャーエールを、先記したゴルゴンゾーラチーズと蜂蜜のブルスケッタと共にまず先に注文し、その他にも「冷凍したゴルゴンゾーラチーズを削った羊のタンのカルパッチョ」「zuiji サラダ」それに「ズイジーズグリル」の「B 」をお願いした。 すると残念なことに、この日はチョイスした鴨肉が売り切れてしまったようで、仕方なく「C 」の「厳選赤身肉三種」に変更することにした。 最近に運ばれてきたブルスケッタは 二人の思い出の味だ。 当時の記憶と比較して、ゴルゴンゾーラのムースの量が増えたように思われたが、それはそれで嬉しいことだ。 ゴルゴンゾーラと蜂蜜。妻はこの鉄板のマリアージュをコチラで初めて体験して以来、ゴルゴンゾーラチーズにハマッてしまったのだ。 その当時のままの美味しい前菜だ。 羊のタンのカルパッチョもまた素晴らしい。 独特の癖のある羊肉に冷凍した削りたてのゴルゴンゾーラは、先程の物とは別物の顔を見せてくれる。 羊肉と合わせることで、まるでシェーブルのチーズを味わっているようだ。 ブラックペッパーを散らしたことで、このスペインワインのガルナッチャやテンプラニーニョのスパイシーなニュアンスと絶妙に合う。 zuiji サラダは良い箸休めになった。 コリアンダーの効いた、少しエスニックであり、甘やかなドレッシングを纏っている。 赤身肉のジュを逃さずグリルした肉料理の後の口直しには最高だった。 そのメインの三種の赤身肉のグリル。 それぞれの特長を活かす為には このチャコールのグリルが最良だと思う。 とにかく赤身肉の最大の魅力である そのジュを逃さず包み込まないと、ただのパサパサの肉塊になってしまう。 そういう意味でもコチラの焼き手の人は かなりの手練れの人だろう。 申し分のない焼き加減は、それぞれの味わいを最大限に引き出していた素晴らしい美味しさだった。 久しぶりの訪問になったが、あの頃と変わらない美味しい料理、雰囲気、そして何よりスタッフの皆さんの笑顔溢れる接客が、お店の最大の魅力だろう。 ごちそうさまでした。 また是非伺わせて頂きます。

2024/02訪問

1回

BAR KouRyu

千種、車道、今池/バー

3.20

22

¥2,000~¥2,999

-

定休日
火曜日

夜の点数:4.4

入籍記念日の夜、素晴らしいレストランで食事を頂いた。 その余韻を楽しむ為、まだ家には戻りたくない。 もう少し どこか良い雰囲気のバーはないかな… と、探したところ、コチラを見つけた。 初めて伺うバーだ。 今夜の私達の気分に寄り添ってくれるなら良いが…。 レストランから徒歩で数分の場所に、僅かな光が見える。 そこがお店だった。 入り口から窓もガラス仕様になっており、そこから見える限りゲストは誰もいない。 「大丈夫かなぁ…」と思いながらも、今更他を探すのも いかがなものか。 半ば「えいっ!」という気分で扉を開けた。 店主にご挨拶をし、カウンターの一番奥の席に腰をおろす。 バックバーはシンプルだ。 が、気になったのは、カウンターの中央にサイフォンが置いてある。 もしや…と思いながら店主に 「アイリッシュコーヒーが飲みたいのですが…」と伺ったところ、ニコリと「大丈夫です」と。 カウンターの端には小さな黒板があり、各種フルーツの記載がある。 どうやらフルーツを使用したカクテルがお勧めのようだ。 妻は その中から「有田みかん」を使用したカクテルを飲みたい、とお願いすることに。 まずは妻のカクテルから。 フレッシュな絞りたての有田みかんの風味を活かした、優しい酸味と甘味の爽やかなカクテルだ。 あまり他の副材料を使わず、あえてシンプルなレシピに仕上げた、有田みかんの良さを引き出している。 「とっても美味しい!」と妻も満足そうだ。 私のアイリッシュコーヒーに取りかかって頂く番だ。 一旦 裏に下がり、コーヒー豆を曳く音が聞こえてくる。 それを持ち寄り、カウンター中央に置かれたサイフォンで丁寧にコーヒーを淹れる。 その間、スニフターグラスに注がれたアイリッシュウィスキーを、サイフォンに使っていた炎で温めている。 こんなに丁寧に作られるアイリッシュコーヒーは初めてだ。 やがて温められたウィスキーは炎を纏う。 アルコールが燃えて出来る美しい青い炎が、高い位置からカップめがけて注がれる。 アイリッシュコーヒーのサーヴとしては見事と言う他ない。 しばし見とれていると、今度はそのカップに淹れたての香り高いコーヒーが注がれ、更に目の前でホイップされた生クリームとシュガーが仕上げに加えられた。 こうして提供されたアイリッシュコーヒー。 パッと見ただけではウィンナーコーヒーのようだ。 飲み方も上澄みのクリームを抑え気味に その下にあるコーヒーを啜るのだろう。 そこまでは普通のアイリッシュコーヒーと同じだ。 しかし曳きたての豆を使い、サイフォンで丁寧に淹れたコーヒーと、加熱し、温められ、アルコールの成分が飛んだアイリッシュウィスキーの香りと味わい、そこに加えられるクリームの円やかさ、シュガーの甘味…… これ等が渾然一体となって舌を、鼻腔を、喉越しを、胃袋を、心を…… まさに五感の全てに訴えかけてくるのだ! 先程のレストランでとても満足する食事をしたが、まさかの続編が待っていたとは……。 なんと素敵な夜だろう!! 夫婦共に満たされた記念日になった。 ありがとうございました。

2024/02訪問

1回

BAR 土岐

栄(名古屋)、栄町、久屋大通/バー

3.03

2

¥4,000~¥4,999

-

定休日
日曜日、祝日サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.4

久しぶりに先輩社員だった方のお店に妻と一緒に伺った。 この日は名古屋マリオットアソシアホテルのメインダイニング「ミクニ ナゴヤ」て三國清三シェフの美食会があり、夫婦二人で出席した帰りだった。 ディナーの後は自宅には戻らずに、栄にある東急ホテルに宿泊することにしていたので その後はコチラにも訪問して 先輩に妻を紹介しておきたかったこともあった。 普段ならフレンチの食後にバーを利用する際は、マールやグラッパ、それにシャルトリューズのようなリキュールを飲むのだが、この日は軽くパスティスを。 先輩は「ぺルノーしかないけど いい?」と 気をつかってくれるので「もちろんです。」と。 「水割りで?」 「はい。」 正直、オンザロックの気分だったが、先輩に遠慮している自分がいる。 妻にはモスコミュールを作って頂いた。 しばらく昔話に花を咲かせたが、他のお客さんが入って来た。 ご繁盛のようだ。我が事のように嬉しくなる。 もう1杯だけ頂いたら帰ろう。 軽くジンをソーダとトニックウォーターで割って頂こう。 忙しいなか、その後もタイミングをみては構いに来てくれた先輩にお礼を申し上げ、会計を済ませて店を出た。 先輩、ごちそうさまでした。ますますのご活躍をお祈りしていますね。 しばらくご無沙汰していた、私の先輩バーテンダーにあたる 土岐昌一さんが、昨年ホテルを退職して始められたお店だ。 氏は長きに渡りH.B.A.(ホテルバーメンズ協会)という組織の東海支部において支部長を歴任された方で、バーテンダーとしての知識、技量は勿論のこと、その温厚かつ冷静さが魅力の優秀な人物として尊敬している。 開店してから随分と時間をやり過ごしてしまったが、私なりに 土岐さんはファンの多い方なので、私のような者が伺ってもかえって邪魔になる、と思っていたからだ。 ようやくこの日、初の訪問が出来て嬉しかった。 相変わらず飄々とした所作、語り口は変わらないままだ。 世話をかかせては… と、この日はジントニックとモヒートだけにしておいたが、次回はもう少し腰を据えて飲みにこよう。 それまでお元気で。ご繁盛をお祈りしております……。

2022/12訪問

2回

そ~れ

栄町、栄(名古屋)、矢場町/パスタ、居酒屋、郷土料理

3.49

431

¥1,000~¥1,999

~¥999

定休日
日曜日

昼の点数:4.4

先にレビューした 私の大好きな居酒屋「たから屋」さんと肩を並べる11度目の再訪の「そ~れ」さん。 名古屋めし という物は様々あれど、中でもコテコテの名古屋人の私が「決して他県には無い、受け入れてもらいにくい、しかしながら孤高の存在でもある!」と、No.1 の評価をする「あんかけスパゲッティー」の発祥のお店であり、味わいもNo.1評価のお店だ。 もう何度もレビューしたので、今回は再訪したことだけを記載させて頂くことにした。 もう数えきれない程伺っている「あんかけスパゲッティ」の名店「そ~れ」さん。 私が名古屋をしばらく離れることになると、戻ってきたら真っ先に伺うのがコチラだ。 もうコチラの賛辞は書き飽きたので割愛させていただくが、今回はいつもの「イチハン、クラシックソース」に加え、白身魚フライをトッピングすることにした。 珍しくそんな事をしたのは、いつも会計時にお釣りと一緒にお店のサービス券をもらうのだが、お店の人に「このサービス券、貯めてくれているならかなりの枚数がありますよね? たまには使ってくださいね」と言われたからだ。 確かにたくさん貯まってはいた。が、一度の使用が5枚が限度で しかもトッピングを選ぶサービスだ。 私は常々「あんかけスパゲッティはソースを食べるもの」とうそぶいているように、麺とソース以外は興味が無い。 それでも会計する度に渡されるサービス券を無碍にするのも申し訳ない。 そんな思いで今回は使わせて頂くことにしたのだ。 うん。やはりトッピングはどうでもいい。 私にはこの麺とソースさえあれば満足だから……。 宮古島での勤務を終えて内地に戻り、真っ先に向かった名古屋めしのお店はなんと言ってもコチラ「そ~れ」さんだ。 私が 数ある名古屋めしの中でも一番好きな料理はこの「あんかけスパゲッティー」だが、その中でも頭1つ抜けて美味しいのがコチラだと思っている。 なにせ発祥のお店だ。 間違い無い美味しさはクラシックソースでこそ、と思う。 そのクラシックソースに、更に追い討ちをかけるがごとくブラックペッパーの雨を降り注がせるのが私流の楽しみ方。 そこへダメ押しのガーリックパウダーを加えると完璧だ。 宮古島では絶対に味わうことができなかったこの愛すべきあんかけスパゲッティー。 いつも、いつまでも大好きだ。 金沢での長期出張から帰った私。 会社に報告に行くより何より前に、先ずはコチラ「そ~れ」さんで 私が様々な「名古屋めし」でも一番好きな「あんかけスパゲッティ」を食べてからにしよう! あんかけスパゲッティは何故か他の土地には無い。 何故だろう……。 受け入れてもらえないのが不思議に思える。 私は今もこの書き込みをしながら「そ~れ」さんに向かっている途中だ。 もはや中毒とも思う。 そして数あるあんかけスパゲッティのお店の中でも やはり一番美味しいと思わせるのはコチラ「そ~れ」さんだ。 この日も美味しく頂いた。 この変わらぬ美味しさ。いつまでも守り続けてほしい。 大好きな大好きな名古屋めしの中でもベスト5に入る「あんかけスパゲッティー」。 その元祖であり名店なのがコチラ「そ~れ」さん。 私の勤め先のすぐ裏側にあるので 従業員食堂のメニューが気にいらなければ すぐにコチラで食事をしてしまう。 しかも注文するメニューも毎回同じ。 そう、「イチハン、クラシックで」と呪文のように唱えるのだ。 イチハン、と言えば一番シンプルであり基本でもある、店名を冠したメニュー「そ~れ」の1.5倍の事。 あんかけスパゲッティはソースを食べるパスタだ。 私にとっては具材やトッピングなど どうでもいい。 ソースとパスタが合っているか、美味しいのか が大事なのだ。 したがって常連客で注文の際に分量だけを唱えることは このメニューを指していることになる。 ソースもスタンダードとクラシックがあるので、クラシックソースが好きな私はいつもコレ 一択。 この ただでさえスパイシーなクラシックソースに土砂降りの雨の如くブラックペッパーをふりかけ、更にガーリックグラニューで仕上げるのが私流なのだ。 私が勝手に「たった1つの 啜りあげることを許されるロングパスタ」と言っている この「そ~れ の あんかけスパゲティー」 もはや中毒だな、こりゃ……。 コテコテの名古屋人の私が、あえて一番好きな「名古屋めし」を一つ挙げるとするならば、それがコチラ「そ~れ」さんの 「あんかけスパゲッティー」だ。 それも他のお店のではなく、この「そ~れ」さんのが一番美味しいと思っている。 他の有名店もたべあるいたが、コチラにはかなわない。 そう思うほど この味に惚れ込んでいるのだ。 最近まで静岡県の下田で仕事をしていた時も、思い出すのは赤だしの味噌汁と「そ~れ」のあんかけスパゲッティーだった。 この日は その下田から帰還してから最初の訪問だった。 待ち焦がれた味。 やはり「そ~れ の あんかけスパゲッティー」は名古屋の誇りだ! いつもいつも通いつめている、私の大好きな名古屋めしの中でも筆頭格の位置付け、あんかけスパゲッティーの元祖「そ~れ」さん。 単に勤め先から近いという理由だけでなく、やはり創業当時の味を復刻するべく現在のご主人の努力からリボーンした「クラシックソース」は他のあんかけスパゲッティーの追随を許さない不動のNo.1だ。 この日、最近の私はいよいよ「イチハン(通常の1.5倍の量)」が食べられなくなってしまったので「イチニ(1.2倍)」を注文した。 以前より私は「あんかけスパゲッティーはソースを食べる料理」と言い続け、また「唯一すすり上げて食べることを許されたロングパスタ」とも言ってきた。 今回も私はソースに更なるブラックペッパーを雨のように降りかけ、加えてガーリックパウダーも。 これこそが私も含めた名古屋人の「コテコテ大好き文化」の極みだと思いながら、今日も美味しく頂いた。 いつもお世話になっている会社近くの「あんかけスパゲッティ」の名店。 今日は私の中で異変が起きた。 いつもなら判で押したように「イチハン、クラシックソースで。」と注文する私が今回は「イチニ(1.2倍)、クラシックソース」に「変更」したのだ! これは明らかに私の異変だ。お昼のサービスで「イチハン」は普通の量の物と同額なので、あんかけスパゲッティ大好きな私は決まってイチハンにしていたが、今回は何故かイチハンを止めてみようと思った。 これは私が最近、特に妻から言われる「タヌキみたいなお腹だよ」と言われる言葉を気にしているからに他ならない。 なにより私は分別をわきまえた大人だ。 いつまでも若い頃のような訳にはいかないということを自覚せねばなるまい。 ビールが大好きな私としては、それが止められないなら食事をコントロールするしかないのだ。 やがて運ばれてきたスパゲッティは、ルックスだけならイチハンとさほど変わらない。 「これで本当にイチニなのか?……」 食べ終えた個人的な感想は (イチハンもイチニもさほど変わらないんだなぁ…。)だった。 味は勿論同じだから、これからはためらいもなく、 「イチニ、クラシックソースで!」と注文しよう。 「ゆうじ、お前も大人になったなぁ。偉いぞぉ!」 と思える私の自己満足を得る為にww いつもお世話になっている、私的には名古屋で一番美味しいと思っている「あんかけスパゲッティ」のお店。 今回も相変わらず「イチハン、クラシックで」と注文する。 これで通用するのだ。前稿した際と同じくあんかけスパゲッティはソースを楽しむ物。余分なトッピングは必要無いと思っているので。 そして相変わらず旨い!もはや私は中毒患者かもしれないw 私が名古屋人として最も愛してやまないB級グルメが こちらの「そ~れ」さんの「あんかけスパゲッティ」である。 諸説ある あんかけスパゲッティ発祥のお店の事を私は 「この そ~れ で働いていた横井氏なる従業員があんかけスパゲッティのレシピを考えだした」ので、こちらの そ~れ さんが発祥のお店だと認識している。 同じようにあんかけスパゲッティの人気店の「ヨコイ」さんは「自分たちが元祖」と主張しているようだが、私の説が正しいのであれば、考案したのは横井さんでも、当時は そ~れ の従業員であったのであれば、そのレシピは個人の物ではなく、お店に帰属する物であるからだ。 難しい話はさておき、こちらのお店のあんかけスパゲッティのソースは、これまでの物でも十分美味しいのだが、勉強熱心な現在のシェフは、その創作された当時のレシピを掘り起こし、新たに「クラシックソース」として再販したのである。 その味たるや見事な物で、スパイスがより効いた味は他にもいろんなあんかけスパゲッティのお店の中でもアタマひとつ抜けているように思う。 私の好みは このクラシックソースをチョイスした、一番シンプルな「そ~れ」という店名を冠したスパゲッティが大好きだ。 「ミラカン」とか、トッピングがある人気のメニューの物も悪くはないのだが、私はこのあんかけスパゲッティはあくまで「ソースを食べるスパゲッティ」であり、唯一「すすり上げて食べることが許されるロングパスタ」だと勝手に考えている。 故にこの「そ~れ」という一番シンプルなメニューは、常連客はオーダーの際、量しか言わない。 だから私も「イチハン(1.5人前)クラシックソースで」と言うだけだ。 出てくるスパゲッティはおそらく400~500gはあろうか、という量で、これをたいらげることで至福の満足感を得ることができるのだ。

2024/02訪問

10回

ワインバー コリエドール

栄町、栄(名古屋)、久屋大通/ダイニングバー、ワインバー、ビストロ

3.51

105

¥5,000~¥5,999

-

定休日
日曜日

夜の点数:4.1

昼の点数:4.6

この日は食べログで仲良くなった「背の高いサンタ」さんとの会食を約束した日。 初めてお会いすることに、柄にもなく少々緊張気味の私だ。 勢いをつけようと立ち寄らせてもらった行きつけの居酒屋さんでビールを飲んだのたが、もう少し足りない気分だった。 そこで思い出したのがコチラ「コリエドール」さんだ。 今から6年程前に先妻と離婚した私。 元来の寂しがり屋ゆえに 当時は再婚の為の「婚活」を一生懸命頑張っていた(笑) その頃にしばしば訪れていたのがコチラだった。 当時の私は別宅のある名古屋市の大曽根に住んでいたので、名鉄の瀬戸線を利用すれば コチラのお店から自宅の玄関までのドア・トゥ・ドアが約15分という利便性が気に入っていた。 加えてコチラのスタッフの皆さんは全て女性だけで、ソムリエールとしての知識・技術は勿論のこと、才色兼備というかお美しい方ばかり。 決してスケベ心を出していた訳ではなかったが、当時離婚したばかりの傷心の私は随分と癒されたものだ。 そんな懐かしさもあっての再訪だったが、驚いたことにスタッフの皆さんが当時とはほとんど変わってしまっていた。 どなたもお顔を存じ上げない人ばかりで、全く新規の来店客のようなものだ。 ただ、コチラのオーナーの女性だけは変わらず美しい方で、お店自体が変わってしまったということは無いことに安堵した。 メニューを手渡され、スペインの赤ワインを所望する。 まだまだスペインワインの勉強が足りない私。 知らない銘柄だったので、そのセパージュを尋ねると「ガルナッチャとシラーです」と、すぐさま的確な答えが帰ってきた。 うん、さすがコチラのソムリエールだけのことはある。 とてもよく勉強なさっている。 こうしたことがお店の信頼となっていくのだ。 安心してお任せのワインを楽しめる。 この日は先記した事情の為、1杯だけで済ませることになったが、やはりコチラはいい。 今度はゆっくりと楽しめる時間があるときに来たいものだ。 大切な会食の席に招かれた日の昼下がり。 久しぶりにお気に入りのワインバーを訪問し、アペリティフを頂いてから向かうことにした。 コチラのお店はスタッフの人が全て女性(それも皆さん美しい人ばかり)で、それでいてワインの取り扱い、知識もしっかりしており、私のようなオジサンにはとても嬉しいお店だ。 この日は4月の半ば過ぎというのに夏のような暑さで、最高気温は27度にもなった日だった。 そんな暑い日の昼下がりは冷やしたソーヴィニヨンブランがよく似合う。 個人的な嗜好はもう少し冷やした方が好きなのだが、コチラのお店は温度管理等もしっかりしており、そのワインを最適な状態でサーブしてくれる。 短い滞在ではあったが、席を立ち上がるとわざわざオーナーがエレベーターホールまで見送りをしてくれた。 わずかな時間にグラス1杯の客でもこうした丁寧な応対をしてくれる。 気持ちの良いお店だ。

2024/02訪問

3回

ALAN

アジア・エスニック EAST 百名店 2023 選出店

食べログ アジア・エスニック EAST 百名店 2023 選出店

ALAN

栄(名古屋)、栄町、伏見/ペルー料理、ステーキ、タコス

3.58

223

¥6,000~¥7,999

-

定休日
-

夜の点数:4.3

クリスマスウィークから年末年始の多忙期間が過ぎ、ようやく平穏な日々が。 この日から北海道・札幌にご褒美旅に出かける私達夫婦。 フライトは朝イチなので、田舎暮らしの私達は空港近くのホテルで前泊することにした。 ご褒美の第1弾として名古屋市美術館で現在開催中の妻が大好きな「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を楽しむ事に。 たっぷり3時間をかけて鑑賞した後は、第2弾としてコチラでディナーを頂くことにしていた。 翌朝が早いので、あまりゆっくりとしてはいられない。 開店時間の17時に予約を入れて伺った。 ビルのテナントとして入居しているコチラのお店には扉が無く、フロア全部が店舗なのでエレベーターを降りたらすぐにお店になる。 上着を預かってもらい、希望していたカウンター席に腰を降ろした。 このカウンター席。 薪で焼き上げる肉料理を「ウリ」にしているが、その薪釜が目の前にあり、真冬のこの日、目にも心にも温もりと優しさが感じられる特等席だ。 メニューは当初、コース料理にしようとも考えていたが、いろんな料理を楽しみたくアラカルトで注文することにした そこでシェフにアレコレ注文すると、少し考えられてから「たくさんご注文頂きましたが、これだと食べきれるか少し心配です」と進言してくださった。 先ずは それが嬉しかった。 私は食いしん坊なので、あまり知らない料理はアレコレ食べたくなってしまう。 それを諌めてくれるのは、お店側の人としては勇気がいる行為だろう。 儲けたいなら、客が食べきれるか食べきれないかなど 知ったことではない。 たくさん注文してもらえば、それだけ売上になる。 それを「この海老料理か牛肉の煮込みか、どちらかを削って頂き、またお腹に余裕があれば追加して…」と提案して頂いたやり取りは初老の私達夫婦には本当にありがたかった。 コチラはきっと良い、美味しい料理を提供してくれるお店に違いない、と この時点で確信めいた気持ちになった。 お店のスタッフの皆さんも笑顔溢れる接客が素晴らしい。 妻はノンアルコールカクテルを選び、私は持ち込みのスペインワイン「ファン・ヒル」のトップキュヴェ「ブルーラベル」をサーヴしてもらうことにした。 先にドリンクのサーヴをしてくれたが、きちんとした説明、お客の要望を聞く姿勢、共に良かった。 料理の提供が始まった。 ペルー料理は以前、もう6年程前に東京の南青山にあるお店で食べて以来になる。 知っている料理もあるが、メニューに掲載された物はほとんどが初めて食べる料理だ。 しかし その料理がどれも素晴らしく美味しいのだ! しかも ペルー料理最大の特徴とも言える、いわゆる「映える」ビジュアルだ。 生意気だが、やはり当初の予感通り私の勘は正しかったようだ。 妻は一度でコチラがお気に入りになったようで、 「ねぇ、また連れて来てね!また来ようね!」と 喜んでくれた。 私達の居住するこの地方には本格的なペルー料理のお店はまだまだ少ない。 これからも是非とも再訪させて頂きたい素敵なお店だ。

2024/01訪問

1回

美山の味 勝手屋 東桜店

高岳、新栄町、栄町/居酒屋、海鮮、鳥料理

3.52

60

¥3,000~¥3,999

¥1,000~¥1,999

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

夜の点数:4.3

コチラのお店には確か4年程前に一度伺ったことがある。 しかし当時の私は先妻と離婚した為、恥ずかしながら再婚する相手を探していた頃であり、その頃お付き合いさせて頂いていたお相手と一緒に来た覚えがあったからだ。 故に料理は何を食べたのかさえ正直よく覚えていないありさまだ。 なぜコチラを再訪することになったのか、という理由は 単純に私が鴨肉料理が好きで、どこか美味しく食べさせてくれる、なおかつ勤め先から近くにあるお店を探していたところ、コチラにたどり着き、思い出した訳だ。 この日、秋雨のそぼ降るなか傘を差し、懐かしさと恥ずかしさが入り交じった状態で 到着したお店の扉を開けた。 予約した旨を伝えると、カウンターの真ん中に案内してもらった。 目の前に立て掛けられたメニューから、この日のお楽しみにしていた鴨料理をひとしきりお願いする。 「お飲み物は…」と尋ねられ、日本酒を所望すると、立て掛けられたメニューの物以外のご用意があるようだ。 しかし せっかくだがそれは後程お願いするとして、先ずは我が地元・岐阜県が誇る辛口の銘酒「三千盛」の純米大吟醸から頂くことにしよう。 このキリリと引き締まった辛口の酒が、今夜の私の なよなよした心に喝を入れてくれるに違いない。 いつもながらせっかちな私。 何か早く出してもらえそうな物は…… と、何!? 「セコガニ」がある!? しかも北海道産だ! ネタケースの中でかくれんぼをしていた「セコガニ」は、鬼さんの私が「見ぃつーけた!」 もう逃げられないよぉ!笑 北陸で、立冬(今年は11月8日の水曜日)の解禁日までセコガニは我慢しなければならないと思っていたので、このフライングの出逢いは相当嬉しい。 しかも北海道産は初めてだ。 それまでは金沢辺りで「香箱ガニ」と呼ばれている物しか食べたことがなかった。 三千盛では少々切れ過ぎるかもしれないが、このセコガニとのマリアージュには日本酒以外考えられない。 カニ面に仕上げられたセコガニ。 内子も外子もたっぷりとある。 先ずは別々に味わい、後に混ぜ合わせて食べる。 日本酒が更に旨味を膨らませてくれる。 ……あぁ、至福だ。 お待ちかねの鴨肉の登場だ。 先ずは「たたき」から。 ポン酢とは別に紅葉おろしとニンニクのすりおろしが添えてある。 それらを溶かして細かく刻んだ薬味葱と一緒に口にする。 うん。 期待通りの美味しさだ。 でも何かが…… 失礼ながらお店の人に「この鴨は以前に頂いたことのある美山(京都の奥座敷)の鴨ですか?」と尋ねてみたところ「いえ。以前は美山の鴨を扱っていましたが、養鴨業者さんが廃業してしまって…。」 そうなんですか。皆さんいろいろ大変なんだ……。 「鳥インフルエンザや円安による飼育費用の増加、様々な理由があったそうです。 しかし私共は幸いにも青森県で養鴨をしている生産農家さんがみつかりまして。勿論 鴨もフランスのバルバリー種を飼育したものですので……」 との説明を受け、安心した。 以前食べた鴨は確かチェリバレー種だったのでは…と記憶していたので、品種は違えど美味しい鴨肉なら大丈夫だ。 その肉付きが良く、脂肪分の少ないバルバリー種の鴨なら たたきにはもってこいだ。 あまりの美味しさに日本酒も進む。 次なる日本酒は宮城県「平孝酒造」の「ひやおろし」だ。 米の旨味が広がり 余韻も心地よく、兵庫県産の山田錦を100%使用した、この時期ならではの美味しい日本酒だ。 鴨肉の串焼きが追いかけて来てくれた。 塩でお願いした砂肝と ねぎ串焼き。 それに 卓上にある京都・原了郭に伝わる一子相伝のブレンド「黒七味」をふりかける。 その独特の風味が美味しい鴨肉の味を更に引き立てる。 ねぎたまり焼きだ。 私は普段、串焼きは断然「塩派」だが、このたまり焼きは良い。 やはり たまり醤油が焼け焦げる香りは日本人にはたまらない。 うなぎもしかり、だ。 こちらも黒七味を添えて頂く。 いけない……。  あまりに美味しい料理に日本酒が止まらなくなってきた。 そういえば お店のもうひとつの顔とでも言うべき「牛タン」料理を まだ味わっていないではないか。 では… と調子に乗ってきた私。 「牛タンどて煮」を、次なる日本酒の奈良の銘酒「春鹿」の ひやおろしと一緒に追加だ。 どて煮は赤味噌を使用し、牛タンをしっかりと煮込んだ まるで洋食のタンシチューのような濃厚な味わい。 牛タンも噛む力が必要ない程柔らかだ。 これだけを食べていると赤ワインが合いそうなイメージも沸いてくるが、さすが「春鹿」。  この濃厚な味わいにも負けない、むしろ料理を食べ尽くして疲れてきた舌をリフレッシュしてくれる。 今回の訪問で頂いた料理は居酒屋さんのようなメニューが中心になったが、その他のメニューは高級割烹料理店のような物が主のようだ。 スタッフの皆さんの接客レベルも非常に良く、安心して食事、酒席が楽しめそうだ。 また是非再訪させて頂きます。ありがとうございました。

2023/10訪問

1回

ミッシェル・ブラン JR名古屋高島屋

スイーツ EAST 百名店 2023 選出店

食べログ スイーツ EAST 百名店 2023 選出店

ミッシェル・ブラン JR名古屋高島屋

名古屋、名鉄名古屋、近鉄名古屋/ケーキ、チョコレート、マカロン

3.73

650

~¥999

-

定休日
-サイトの性質上、店舗情報の正確性は保証されません

テイクアウトの点数:4.3

私が愛して止まないパティスリーだ。 もう名古屋駅辺りで買い物などの用事があれば、ついつい脚が向いてしまう。 今日も笑顔の素敵なスタッフの「 i さん」が迎えてくれた。 スイーツは勿論、コチラのスタッフの皆さんの笑顔いっぱいの接客、商品に対する知識と誇り、情熱は私にも熱く伝わってくる。 だからこそ安心して購入することができるのだ。 この日もやはりショコラを使用した物を1つ、もう1つは i さんに今の季節のお勧めを伺って、それを購入した。 さっそく自宅に持ち帰り、お気に入りの紅茶とコーヒーを淹れて楽しんだ。 いつものお気に入りの「ドゥ・ショコ」も良いが、この日の「カラクショコラ」もビターな味わいが大人向きのガトーだ。 「エキゾチック」はマンゴー、パッションフルーツ、ココナッツといった南の島を感じさせるものをクレームダプリコでアクセントを加えている。 まさに今の季節にピッタリのガトーだ。 いつもいつも美味しいスイーツと笑顔をありがとう! 皆さんのおかげで幸せな気持ちになれますよ。 これからも頑張ってくださいね。 名古屋駅周辺では一番お気に入りのパティスリー「ミッシェルブラン」さん。 もう何度も訪問させて頂いているが、コチラのスイーツと、素敵なスタッフの皆さんの笑顔に魅了されているのだ。 今回も美味しいスイーツを満喫できた。 レビュー(賛辞と言って差し支えない)はもう何度もさせて頂いているので差し控えさせて頂きます。 いつもいつも美味しいスイーツと笑顔ををありがとうございます。 今年最初のスイーツは、JR名古屋タカシマヤの地下一階の 「ミッシェルブラン」さんに。 人は年齢を重ねる毎に様々な分野で嗜好の変化が表れるものだが、私自身が一番驚いているのが 「お金を出してまで わざわざスイーツを買い求める」 ようになった事だ。 今の妻の影響が多分にあると思うのだが、左党の私としては それまではスイーツはめったに口にすることが無く、せいぜいフレンチのようなコース料理の最後に食べる事があるくらい。 それが今や「妻へのお土産だから…」を口実に、自ら買い求めるようになってしまった。 その変化に大きな影響を及ぼすきっかけになったのが、コチラのスイーツとの出逢いだった。 ミッシェルブランさん。 コチラの「ドゥ・ショコ」は完璧だ。 2種類のショコラが織り成すハーモニーは、甘さと苦さ、 コクと滑らかさ、口にした後の鼻腔を通り抜ける風味と舌触り……。 なんとも言えない、チョコレートケーキは他にもいろいろ食べる機会はあっても これ程の完璧さを備えた物には未だに出逢えた事がなかった。 それが私を虜にさせる理由の1つだ。 今回はそれに加え、妻の為にケーキを2種類購入。 1つは失念したが、もう1つのタルトフレーズは早春の伊吹を運んでくれた。 本来、苺は春から夏の物。俳句の季語でも苺は夏の季語だ。 しかし現在は栽培技術が進み、晩秋の頃から美味しい苺が出回るようになった。 私にとって苺は まだ春早い頃、幼い娘達と一緒に出かけた苺狩りが思い出だ。 このタルトフレーズはその記憶を思い出させる甘酸っぱいスイーツだ。 いつもながら丁寧に梱包してもらったケーキを大事に家に持ち帰る。 妻の喜んでくれる顔を思い浮かべながら……。 もうすっかりお気に入りになってしまった「ミッシェル ブラン」さん。 私が好きな「ドゥ・ショコ」と一緒に妻のスイーツを購入する為に訪問した。 コチラは以前にも記載したが、販売を担当しているスタッフの皆さんが素晴らしいのも私の高評価に繋がっている。 特に石○○さんは笑顔は勿論、商品知識、販売後の丁寧な包装など全て完璧だ。 ある意味、私はコチラにはスイーツ以外の何かに魅力を感じているのかもしれない。 やはり接客が素晴らしいと気分が良くなる。 美味しいスイーツがより一層美味しくなるものだ。 今回も妻にお勧めを伺うと、この日の前日より販売開始されたモンブランはいかがでしょうか? と。 なんでも発売日の昨日はすぐに完売したとのこと。 何より石○○さんのお勧めだ。異論などあろう筈がない。 いつものドゥ・ショコと一緒に購入した。 家で待っている妻に「お土産だよ」と言って渡すと とても嬉しそうに受け取ってくれた。 石○○さん、ありがとう。今日も夫婦円満ですw 最近、名古屋市内のデパ地下のスイーツで一番好きなお店になった。 コチラの「ドゥ ショコ」はいつも安定した美味しさ。 加えて店頭の女性スタッフの商品知識、応対が素晴らしい。 今の季節のお勧めなどを尋ねても的確な答えで説明してくださり、かつ商品を美味しく食べられるよう梱包にも気を使ってくださる。 お菓子が美味しいだけではない、プラスアルファがあるのだ。 この日も私用にドゥショコ、妻用にはキャラメルとピスターシュのお菓子を購入した。 今夜の夕食の後にデザートとして頂けるのが楽しみだ。 散髪の美容院の予約時間と病院での診察の予約時間の間がかなり空いてしまった休日の1日。 散髪を済ませ、ランチを取り、その後映画を観たが まだまだ時間がある。 そこで以前から気になっていたコチラのお菓子を買って帰り、家で待っていてくれる妻と一緒に食べようと思った。 初めてショーケースを覗かせてもらったが、美味しそうなお菓子がいろいろ並んでいる。 しばらく考えたが、やはり一番人気がありそうな物とフェアとしてお勧めの物を1つずつ購入した。 店員さんは非常に親切、丁寧な対応、接客で、コチラのお店のレベルの高さが解る。 きちんと梱包してもらったお菓子を大事に持ち帰った。 家での夕食を楽しみ、一区切りしたところで冷蔵庫からお菓子の箱を持ってきて、お皿に移し、コービーを淹れる。 さて、どちらから頂こうか…… 先ずはフェア商品のオペラから。 私はこのオペラというお菓子が好きだ。古くからあるお菓子なのだが、コービーと遭わせるお菓子としては一番好きだ。それが今回のフェアでは抹茶の物になっている。 正直、コービーと遭うのか気になったが、たまにはいいだろう。 口に運ぶと確かに抹茶の苦味、風味を感じることができる。オペラらしい口当たり、食感を残しながらもまとまった仕上がりはスタンダードなオペラファンの私も納得の味だ。 もう1つのお菓子「ドゥ ショコ」は、おそらくお店の人気商品と思われる物。 妻はこのお菓子を大絶賛して「今度から名古屋に行ったらお土産はコレでいい!」とまで言い切った(苦笑)。 私もそんな気持ちは理解できる。最近食べたチョコレートのお菓子の中でもコレは秀逸の出来だ。 どちらもコービーとも良く合い、夕食の締めくくりがとても満足できるものになった。

2023/06訪問

6回

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