9回
2018/07 訪問
出張間借りカレーも豪華副菜全部盛りも「やってます。」
2018年6月某日&7月某日再訪。
6月分は浅草出張の回。
間借りスペース「BUZZLE」さんにて開催された、モクロミさん×mica.sparkyさんとのコラボイベントに参加。
お二人の共同のもとに作成されたスペシャルなカレープレート(1500円)をいただいてまいりました。
カレー
・ラムビンダルー
・マスタードチキンカレー※
副菜
・鯖のプットゥ ジャパニーズスタイル
・人参と切り干し大根のコスマリ
・おかかクリームチーズ
・ビーツのポリヤル
・スパイス玉子
・キャベツのアチャール※
・カチュンバル※
・ナスのウールガイ※
※のお品はmica.sparkyさん作。
初体験のラムビンダルーは、ポークビンダルーよりも酸味控えめまろやか系の味わい。ラムの程良いクセが良きアクセントになっています。
無論マイルド目でありつつも、根底のスパイシー感はかなりの物。総じてコラボイベントにふさわしい絶品カレーでございました!
副菜群もどれも安定の出来栄え。
中でも鯖のプットゥが実に複雑玄妙。カレーにさらなる奥行きを与えてくれる名脇役であった印象です。
ちなみに今投稿ではmica.sparkyさん作の品々については深くは語りませんが、どれも美味だったことは言わずもがな。
加えて両者のカレー&副菜同士の調和感も絶妙。これは是非とも再コラボを期待する次第ですね。
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7月分。
限定メニューの鶏のグリーンキーマカレーと、レギュラーメニュー①のポークビンダルーの二種盛り(1600円)をお願いしました。
同行者は鶏のグリーンキーマカレー&レギュラーメニュー②の野菜と豆のカレーをチョイス。
副菜
・れんこんのスパイストマト和え
・ヤングコーンのスパイスオイル漬け
・水菜サラダ マンゴーとタマリンドのドレッシング
・スパイスマッシュポテト
・ズッキーニのスパイスオイル漬け
・キャロットクミンラペ
グリーンキーマは粗挽き鶏のゴロゴロ感に、自家栽培のコブミカンの葉の清涼感が特徴的。当然グリーンカレーペーストもオリジナル調合とのこと。正に暑い夏にふさわしい、スパイシーかつ爽やかさ溢れる絶品カレーであると言えましょう!
これまた初体験の野菜と豆のカレーは、ムング豆の豆々しさとココナッツミルクのミルキーさが相性抜群。コリンキーなる生食可能なカボチャのシャキシャキ食感も良きアクセントとなっていました。
また、システム変更に伴い、2種盛りを選択すると6種類もの副菜が全て付属。その分お値段もややアップしたものの、やはりこの満足度は特筆物であります。
それにしてもつくづく大人気なモクロミさん。限定カレーが日曜日を迎える前に完売なんてこともしばしばです。私もなるたけ早めにお邪魔することにしようっと。
2018/07/28 更新
2018/05 訪問
“イタリアン×スパイスな夜”も「やってます。」
2018年5月某日のディナータイム。6名での利用。
夜の初訪問“スパイスが誘う世界津々浦々への旅(勝手に呼称)”のインパクトがあまりにも強大過ぎまして、ひと月も間を空け切れずの再訪と相成りました。
※ディナーは、基本的に店主さんのその時々の発想にお任せなコース形式。お代はドリンク代別で3000円ポッキリになります。
ちなみにお料理の方向性やドリンクのセレクト等、お客側の希望をある程度お伝えすることも可能。
とはいえ我々は今回も日本酒の仕入れをお願いする以外は、全て店主さんにお任せ。
さて、一体全体どんなお料理がいただけるのかしら…期待で胸が高鳴ります。
まずはドリンクからのご案内。
・ハートランド 中瓶 (500円)
・自家製レモンサワー (600円)
・三千櫻 純米 愛山 袋吊り 生原酒
・Guy Allion 2015 シャルドネ ボトル
この日のレモンサワーは、敢えて潰した果肉を殆ど濾さないスタイルにて提供。
濾されたタイプの爽快さも捨てがたいものの、レモンの風味がより濃厚に感じられるこちらのタイプもベリーグッド!
日本酒は先日と同じ銘柄「三千櫻」の袋吊り製法タイプをご用意。
やはりリンゴを彷彿とさせる香りと、ふわっとした口当たりでしょうか。それでいて生原酒ならではのどっしり感もあり。
続いてお料理。
・前菜3種盛り
野菜と豆のサラダ、紫キャベツのマリネ、スパイシーポテサラ(以前提供された際の名称ママ)かな?
昼カレーの副菜群同様、個別で食すよりも混ぜ混ぜして更にその真価が発揮される仕様です。ほんと〆カレーまで取っておきたいぐらい。
・メロンとモッツァレラ
昨年あたりにわかにブームとなった“桃モッツァレラ”のメロン版的代物。
ポイントはモッツァレラを包丁で切るのではなく、手でほぐすこととは店主さん談。確かにこのフワフワとした食感は◯
シンプルなのになんかすごい美味しいんです。
シンプルなのになんかすごい美味しいんです。
(大事なことなので2回言いました)
・スパイシー唐揚げ
南インドでよく食される香辛料を使った鶏の唐揚げ“チキン65”を店主さん流に解釈された逸品。
スパイシーな調味が施された唐揚げに、ゴーヤの程良い苦味がベストマッチ。マスタードシードの食感も良きアクセントとなっていました。
・鯖のリエット
カレーリーフやレモングラス等のスパイスが効いた、これまたオリジナリティ炸裂の鯖リエット。添えられているのは新潟発の唐辛子を発酵させた調味料“かんずり”
発酵食品ならではのコクやクセが加味され、さらに深みのある味わいへと昇華されています。
また、付け合わせのバゲット(トースト)は同埼玉の名店「エルポール」さん作のプレミアムバゲット!
モクロミさん×エルポールさんの超強力タッグ、まっこと目ん玉が飛び出る程の美味なりけり。
・ポルケッタ
ポルケッタとは平たく言えばイタリア版ローストポーク。お肉の中に様々な香辛料を詰めてローストするお料理だそうな。
モクロミさんバージョンは、豆ベースのカレーソースの上にポルケッタさんがどんぶらこ。
付きっ切りで数時間かけて仕込んだという豚肉は驚愕レベルの柔らかさ。スパイシーでありながら、豆カレーの優しさ&豚の脂の甘味が絶妙に調和した至極の一品です。
本日の一等賞は当品か、はたまた鯖のリエットか…そんなの選べませんね。
・〆カレー(チキンビンダルー)
ポークでなくチキンのビンダルーは初体験です。ライスは湯取り方式で炊飯されたバスマティ。
加えて辛さ調節用の辛味オイルも初登場。数匙かけていただけば、辛いは酸っぱいは香ばしいはの波状攻撃。正に複雑玄妙なる表現に相応しい絶品であります。
・おまけ
上述の鯖のリエットとエルポールさんのプレミアムバゲットで作った特製バインミー。最後のサプライズにお土産として持たせてくださいました。
帰宅後、〆の〆にお酒とともに堪能。
パクチーもたっぷり投入されており、和であってイタリアンであってエスニック!
最後の最後にテポドン投下並みの衝撃を味わったと言えましょう。
以上。
前回のTHE多国籍パレードに対して、今回は一点集中型。総じてイタリアンをモチーフにされた構成であったように思われます。
さりとてスパイス使いはあくまで多国籍感。よって全体を通じての華やかさも前回と比べて遜色なしの、実に実に素晴らしいコースでございました。
我々の想定する最高のケースに対して、必ずその少し斜め上を行く存在、モクロミさん。
来たる6/10にはなんと間借りカレーin浅草も開催予定。今から楽しみ過ぎてドキがムネムネ状態です。もう夜も眠れません。
2018/06/05 更新
2018/05 訪問
GWは毎日「やってます。」(過去談
2018年5月 GWの最中に再訪。
なんとGW期間は怒涛の11日連続営業。しかも全日日替わりのスペシャルプレート仕様という大盤振る舞いであります。
そんな中から“山椒ラムキーマ”の日を狙って訪問。
山椒は店主さんのご自宅の庭から摘まれた自家製。実山椒と粉山椒のW使いとのこと。山椒大好きストな私は登頂を試みないわけにはまいりません。(鶏キーマのクアトロチーズがけや台湾まぜカレー、女子完全無視!漢盛カレーなども気になったけども…)
祝日なだけに売り切れたらいかんと開店一回転目に挑戦するも、あえなく撃沈憤死。
とはいえ客足の回転は早く、結局最終的に着カレーまで、述べ30分弱の待ち時間で済みました。案外早くてよかった…
てなことで山椒ラムキーマ(特別価格1800円)
粗挽きラムの絶妙な(クセあり過ぎず、かといってなさ過ぎずな)ワイルドさと爆発的な旨味、そしてそこにスパイスが織り成すハーモニー。中でもやはり特筆すべきは山椒の風味と痺れの心地よさ!
ライスはバスマティ。香り豊かでキーマとの相性は◎です。
そして驚くなかれ。GW期間は副菜も計10種類と超豪華仕様。
・スパイスポテサラ
・こごみのヨーグルト和え
・レンズ豆の煮込み
・春キャベツのココナッツ蒸し煮
・パクチーのサラダ
・野菜(きゅうり)と豆のサラダ
・紫キャベツのマリネ
・おかかクリームチーズ
・野菜(紫玉ねぎ)のスパイス和え
・パパド
どの副菜も文句なしの出来なれど、特に印象的だったお品に一言コメント。
レンズ豆の煮込みは魚粉を使用されているそうで、出汁が効いています。和のエッセンスを加味してくれる、味変要員としての名脇役的存在。
こごみのヨーグルト和え。絶品。
山菜ならではの良い意味でのエグ味や渋味とヨーグルトの爽やかな酸味が熱愛報道って感じでしょうか。兎に角筆舌に尽くしがたい美味しさ。
おかかクリームチーズ。これを肴にお酒が飲みたいです。少量ずつスプーンですくって、他の副菜やカレーといただくのも良し。
終盤は例のごとく、全てのお品を混ぜ混ぜ。混然一体のお味を楽しみましょう。
それでも根底にあるラムの存在感は最後までしっかりと!
正にラム好き歓喜なGWSP(ゴールデンウィークスペシャルプレート)の名に恥じぬ一皿でございました。
これまた例のごとく、総合点数も+0.1しちゃう。
しかし期間中にもう一回ぐらいお邪魔すればよかったなあ。後悔、時すでに遅し。
今回のようなステキ摩訶不思議なイベント、また開催されることを切に願いますです。
2018/05/11 更新
2018/04 訪問
“スパイスが誘う世界津々浦々への旅”も「やってます。」
モクロミさんでディナーだなんて全くもって畏れ多い…!
2月半ばから開始された完全予約制のディナータイム。
上述のような意味のわからん遠慮で躊躇すること1ヶ月強。遂に我慢しきれなくなりまして、この度が念願の初訪問でございます。
ディナータイムのメニューは、基本的に店主さんのその時々の発想にお任せのスタイル。お代はお料理のみで3000円とのことでした。
ちなみにお料理の方向性やドリンクのセレクト等、客側の希望をある程度お伝えすることもできるよう。おそらくフードの追加も可能なんじゃないかな。
とはいえ我々はお料理についての特段のリクエストはせず。何故って?そりゃ店主さんの独創性に心酔してるからに決まってるじゃないのさ。
ドリンクには日本酒のセレクトをお願いしましたけども。
ではでは宴の開幕です。
まずは定番の流れでドリンクから。
・ハートランド 中瓶 (500円)
・自家製レモンサワー (600円)
・三千櫻 純米 愛山 さくらにごり 生原酒 (価格不明)
ハートランドの中瓶が500円からして想定以上のお安さ。大衆店ではなく、その道の専門店でのこの価格設定にはありがたい限りです。
そしてかねてより楽しみにしていた自家製レモンサワー。
金宮焼酎と生レモン果汁の特製ブレンドを凍らせた店主さん秘蔵のブツを使用します。さらに氷の代わりにこれまた凍らせたカットレモンを使用という贅沢さ。
正直今まで飲んだレモンサワーの中でも確実にトップクラス。(小岩の素揚げやさんのレモンサワーより美味しいかも)
おかわりに焼酎の中身を追加していただくと、カットレモンのお味がどんどん染み出してきて…ザッツ至福なりけり。
日本酒は岐阜県中津川市の三千櫻酒造作。
アルコール8%と低めな微発泡系のにごり酒。リンゴの如き香りの甘めでジューシーな飲み口が◎
極甘口の日本酒ってなかなかお料理に合わせにくいと思いきや、この後ご紹介しますもなかとの相性が抜群だったのです。
また、今回はご縁がなかったものの、ワインも1本5000円〜でのご用意が有り。次回は是非ともワインとのマリアージュも楽しみたいものです。
さて、ここからようやくお料理。語ることが多すぎて頭がパンクしそうですわ。
どれも抜群の出来であったことは言わずもがな。それでも特に特に秀逸であった品々には、品名横に◯or◎を付けさせていただきたく。
・もなか ◯
開口一番「ちょっと遊んでみました」とは店主さん。
桜型のもなか生地の中には、自家製のコンビーフとマンゴーピューレがかくれんぼ。
肉々しい旨味にマンゴーの程良い甘味&酸味、もなかの香ばしさが渾然一体です。
さらに上述の通り、三千櫻との組み合わせの妙がもうたまりません。
しかももなかの桜と日本酒の桜、両者でお花見を表現する心憎い遊び心にも脱帽。
手始めに和のおもてなし的精神をいただいたってわけですね。(上手く言えてない
・春菊の蒸し物
トロクタッとなるまで蒸された春菊のオイリーな一品。
唐辛子とニンニクが使用されつつも、これらはあくまで香り付け。辛すぎずニンニキーにもなり過ぎず、根底には確かな上品さが感じられます。
どちらかというとイタリアンテイスト。春菊本来のお味に、風味加算がメインの調味が特徴的でございました。
・魚介のココナッツミルク煮 ◯
エビや白身魚がココナッツミルクベースのスープで煮込まれています。軽く素揚げされたエビなど、手の込みっぷりは相変わらず細部まで。
パクチーの存在も相まって、濃厚かつ爽やかな味わいを成立させています。
また、スパイシーでありながら全く攻撃的でない、いっそ優しさすらただよう口当たりにも感嘆いたしました。
即ちここで満を持しての東南アジア系アプローチがやってきたのです。
・牛筋肉の煮込み
本来コースには構成されていなかったメニューをご厚意で。
トロトロに煮込まれた甘辛の牛筋は角煮に近い味付け。それでいてどことなく中華のようなエッセンスも。
加えて香辛料の存在感も確かなわけで、つまりこれはいわゆるエスニック中華のテイストなのでしょうか。
こちらもパクチーたっぷりで嬉しきかな。
・口水鶏 ◎
口水鶏=よだれ鶏。
まっこと激しい旨味と風味の攻撃力。にもかかわらず、雑味のないクリアーな味わいに驚愕です。
こういうお料理って本来雑味上等といいますか、雑味を上のような攻撃力で圧し殺せる物が上等である印象。なのにモクロミさんのよだれ鶏は、その雑味を取り去ることに成功しているのです。
言うなれば足し算掛け算だけでなく、引き算の美学も成されたよだれ鶏!
強いて挙げると、鶏肉はもう少しだけホロホロ食感の方が好みではあったかな。
さりとて文字通り、終始よだれの止まらない逸品でございました。
・ラム餃子 ◯
ラムの苦手な同行者が、ラムだと気が付かなかった程に癖の少ない餡。かといって勿論ラム由来の香りと肉汁はジュワッと。
なんでもニュージーランド産のラムの雑味部分をカットした後、特性のマリネ液に漬け込んでいるそうです。
残ったよだれ鶏のタレに付けて食してもいと美味し。
こんな小さなお店の設備(火力もフライパンもご家庭の物とそんな変わらないかと)で、何故このような本格的な餃子が作れるのでしょう…モクロミさん七不思議に項目追加ですね。
・〆カレー 2種◎
麻辣牛筋カレーと豆カレーの2種盛りでの提供。
ライスはバスマティ米100%を、“湯取り法”なる方式で炊飯されているんだとか。
牛筋カレーは麻成分・辣成分を追加することも可能。無論私は両方マシマシをコールです。
凄まじき麻辣の中に確かな旨味。まるで中国4000年の重みがのしかかってくるような…(錯乱
豆のカレーは優しい味わいであると同時に、お出汁の主張高めの存外しっかりとした調味。
おそらくこれぐらいのパンチがないと麻辣に負けてしまうからなのでしょう。
これこそが中国と日本の華麗なる共演。双方の調和が完璧に成された珠玉の2種盛り、ここに爆誕です。
いや、毎回誕生してますか。
・マンゴーのアイスクリーム
フローズンなヨーグルトにマンゴーピューレ、濃口であるとともに清涼感に溢れた絶品アイスクリーム。満腹な身体にスーッと染み込んでまいります。
惜しむべくは直前に山椒を取りすぎてしまったミステイク。ヨーグルトの酸味がハッカを摂取した時のようなスースー感に…完全に自業自得ですが。
以上。
一体本日だけで何回「ジーザスクライスト!」を叫んだのか。
単にスパイス使いが豊富なだけでなく、その押し引きの妙と、あらゆる方向からのアプローチ…正にカレーとスパイスの世界旅行と呼ぶに相応しいコースでありましょう。
ていうかこの絢爛豪華さで3000円っていくらなんでもお安過ぎ。ぶっちゃけ頭おかしいレベルです。
これは定期的に通いたいお店がまた増えてしまったなあ…(昼のモクロミさんと夜のモクロミさんは別カウント)
絶対に近日中に再訪いたします。
2018/04/11 更新
2018/03 訪問
気付けばアイスクリームまで「やってます。」
2018年3月某日再訪。
ぼちぼち恒例?になりつつあるモクロミさんタイム。
今回のチョイスは
・ポークビンダルー×4辛
・ラムキーマ
の2種盛りで1500円也。
副菜には
・スパイシー蓮根
・菜の花のココナッツ炒め
・金柑のスパイスオイル煮
・ヤングコーンの蒸し煮
さらにデザートが登場。
・いちごとクリームチーズのアイスクリーム 300円
4辛には初挑戦。巷の店々のいわゆる激辛レベルぐらいの辛さという印象だったでしょうか。(上手い形容が思い付かなくて恐縮です)
なんでもタイや韓国などでよく使われる“バードアイ”なる品種の唐辛子を使用されているそう。
ともあれ辛いながらも、内々から感じられる確かな旨味に舌鼓。次回はさらに辛味、追加してみようかなあ。
ラムキーマはラム独特のクセがスパイス各種と絶妙に調和し、爽やかで素晴らしき味わいへと昇華されています。
こちらもなかなかの辛さ故、混ぜ合わせることでの(特にポークビンダルーの)辛さ中和は望めません。いと鬼畜なりけり。
副菜群も勿論安定の美味しさ。
特に金柑のスパイスオイル煮が秀逸だった記憶です。今回は完熟の金柑を使用されていたため、金柑由来の甘味とスパイスの辛味&風味がベストマッチ。でも辛えよ!
極め付けは最近初登場のアイスクリーム。
これがまた実に濃厚なお味で素晴らしきかな。クリームチーズもゴロゴロ入っており、とってもリッチです。
いっそ夏場はアイスクリーム屋さんとの二毛作でもいいんじゃないでしょうか。いや、ほんと真面目に。
それにしても、もはやモクロミさんのカレーを定期的に食さないと生きられない身体になってきているような…
次回は待望のディナータイムに訪問予定。あまりの期待感に、もう今の時点で動悸がおさまりませんわ。
2018/04/04 更新
2018/02 訪問
今日も今日とて「やってます。」
2月某日再訪。
私には珍しく月1回ペースでお邪魔しているモクロミさんです。
前回に引き続き、またもやシステムに変更点がいくつか。
1.グランドメニューが登場
チキンカレーとポークビンダルーの2種類がグランドメニューとして設定されました。加えて週替わりで1〜2種類の限定カレーを販売されるそうです。
+ライスの無料増量サービスも開始。
ちなみに今週の限定カレーは準定番メニューとなりつつある魯肉飯と初体験の鯖キーマでした。
2.夜営業は休止中
現在予約対応を除いて夜の営業を休止中。
近日予約制のコース形式?の営業を開始される予定とのことですので、その時を震えて待ちましょう。
3.席数の減少
調理スペースを広げるため、席数を1つ減らされたと店主さん談。6席→5席
ただでさえ大人気なのにさらに入店しづらくなることは残念なものの、その分調理の幅が広がること自体は喜ばしい限りです。
ということで、引き続き日々営業方針の変革を目論みつづけるモクロミさん。
今回も同行者と2名で全メニューを味わうことといたしました。
・チキンカレー
トマトベースのマイルドなタイプ。とはいえスパイス感は勿論ふんだんです。鶏肉もゴロゴロと入っていて豪華でした。
・ポークビンダルー
こちらは辛さ調節が可能。とりあえずは3辛でオーダーしました。
マリネした豚肉を使用しているということで、けっこう酸味も感じられます。
辛さの許容量は人それぞれなので参考にならないとは存じますが、辛口好きな私としては辛いけど普通に食べられるというレベルだったかな。次回は鬼辛に挑戦してみようと思います。(鬼辛は調理している店主さんも目が痛くなる程なんですって)
・魯肉飯
相変わらず美味しい魯肉飯。ある意味モクロミさんのスペシャリテの1つになりつつある気がいたします。
今回は椎茸(戻した干し椎茸?)が加えられており、椎茸の出汁感がさらなる味の深みを演出!
・鯖キーマ
鯖ならではの良い意味での苦味にも似た旨味と、パクチー&レモンの爽やかさがベストマッチ。青唐辛子のフレッシュな辛さも良いアクセントになっていました。
このカレーは単体で食すよりも、もう一つのカレーと混ぜ合わせていただいた方がお勧めやもしれません。
ふう、今日も今日とて抜群の美味しさでございました。
正直グランドメニューが設定されたことで、週替わりメニューの枠が減ってしまったことはかなり残念だったり…
されどそのグランドメニューがこれだけ美味しいんだったら諦めざるを得ませんわ。
毎回これだけ安定した腕前を見せてくれることにも脱帽。従って評点もアップしちゃう!
夜営業もすこぶる楽しみにしております。
あとレンジフードに貼られていたブチャラティもカッコよかったです。Amazonでポチろうかな。
2018/02/08 更新
2018/01 訪問
今日も元気に「やってます。」
2018年1月某日
あけましておめでとうございます。
年始の特別営業のみ提供のスペシャルなおせちプレートを求めて再訪いたしました。
しかしながらまさかの売り切れ!
というか予約分で既にほぼ売り切れていたんですって。ガッデム!!
それどころかおせちプレートに代わって用意された通常メニューまでもが売り切れ。
どんだけ人気なんでしょう。ガッデムアゲイン!!
そんな中でも不幸中の幸い。なんと店主さんのご厚意で、残っているお品で特別に一皿ご提供いただけることに。
ということでメインのカレー?主菜?は前回と同じく魯肉飯。好評につき再販とのことでした。
前回に比べて軟骨成分多めで、とろけるような食感が加味されて美味。
そしてライスはターメリック仕様。バターも使用され、風味豊かな仕上がりです。
副菜は
・紫キャベツとパクチーのマリネ
・金柑のアチャール
・お芋のサブジ?
・田作り
の4種類。
とりわけ印象深かったのが金柑のアチャールと田作りです。
金柑といいますので、甘露煮のように甘さをともなう物なのかと想像しておりました。ところがどっこい、加糖はなしで金柑の酸味をさらに伸ばしたような味わい。さらにアチャールだけにスパイシー!これまた実にユニークな一品でございます。
田作りは本来おせちプレートに組み込まれていたお品。でも勿論ただの田作りではありません。
何でもフェンネルを使われているそうで、独特の香りが添加されています。また、ナッツも一緒に煮込まれており、さながらおつまみやおやつにお馴染み「フィッシュ&アーモンド」のよう。
いやはや、今回も独創的でなおかつ美味しい、素晴らしい一皿でした。
おせちプレートを食せなかったのはすこぶる残念でしたが、店主さんのお気遣いのおかげで気分上向きハッピーです。
どうやら様々な新しい試みもモクロミ中らしいですし、今年もモクロミさんから目が離せません。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
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2017年12月
せんげん台に突如あらわれたスパイスカレーの名店「モクロミ」さん。
先日の初訪問の衝撃を忘れられませんで、早速の再訪でございます。
しかし前回訪店から1ヶ月しか経過していないにもかかわらず、システム等の変更点がいくつか。
オープンされてからまだ2ヶ月あまり、日々進化を続けるモクロミさんにこれからも目を離せません。
壮大な煽り文句に彩られた主な変更点は以下の通り。
まず第1にお店前に看板が置かれておりました。店主さんの愛犬をかたどったキュートな看板です。
なんでも近くまで来てもお店の場所がわからない、という訴えが多数寄せられたそうな。
確かに相当わかりづらかったからなあ。
第2にメニューに「ちょい盛り」なる新顔が登場。
ベースのカレー(2種盛りも可)にお好きなカレーを+300円で少量追加できるようになりました。
第3点目。メニューがよりカオスに!
いや、これは前からなのかもしれませんけどね。
SNSに挙げられる週替わりのメニューは逐一拝見しておりましたが、それにつけても今回の一皿は異質でありました。
ということで今回のメニュー
・チキンカレー 1000円
・チャナマサラ(辛いひよこ豆のカレー) 900円
・魯肉飯 煮玉子つき 1000円
※2種盛りは1300円
副菜は
・青菜炒め
・人参のラペ
・カチュンバル
・レッドムーンのサブジ
上二つのお品はまあわかる。
だけども下の魯肉飯?それって台湾のソウルフードなんじゃないの?
でも確かに魯肉飯も八角をはじめとした様々な香辛料を使って煮込んだ豚肉料理。カレーに合わない気がしないこともありません。
それに個人的に魯肉飯は大好物っ
まあ結局全部食すんですけどね。チキンカレーと魯肉飯の2種盛りに、チャナマサラをちょい盛りしていただきました。
まずはチキンカレー。
「今週はタマリンドとトゥナパハな感じっす」の説明文通り、タマリンドの酸味がほどよく感じられます。
トゥナパハとはスリランカのミックススパイス。コリアンダー、クミン、フェンネルがベースなんだそう。
そういう意味では正にオーソドックスなスパイスカレーという印象のお味でした。
それじゃ感動が全然伝わらないですよね。でも相当完成度の高いカレーでしたよ!
チャナマサラ。
店主さんも辛めと仰るようにけっこうホットなカレーでした。
ひよこ豆の豊かな味わいがグーです。ほのかに香るお出汁の風味も秀逸。
他の2品に少しずつ混ぜるなどして味変に使用するのが最適。カレー、及び副菜全てを合わせた調和を大事にされている店主さんの狙いがよく感じられるカレーであったように思われます。
そして魯肉飯をパクリ。
うん、ほんとに魯肉飯だ。同時に私が過去に経験してきた魯肉飯達とは明らかに異なる存在でもあります。
クローブやシナモンの存在感、さらに散らされたフライドオニオンのアクセント。正直カレーといって出されたらそう信じてしまうやも。
それでもやはり魯肉飯のエッセンスは確かに存在しているのです。これには思わず脱帽。
副菜についても変わらず高い完成度を誇っていらっしゃいました。
特にカチュンバル(細かく刻んだ野菜をスパイスで和えたインドのサラダ)が面白かった記憶。
カレーに混ぜ合わせるとフレッシュな食感が加味され、よりユーモラスな味わいへと昇華させてくれます。
ううむ、今回も実に美味な一皿でした。
いや、むしろ前回をさらに超える完成度だったような気さえいたします。(評価も3.7→3.9に上げちゃう)
店主さんのオリジナリティはさらに高まる一方ですね。
ちなみにクリスマス期間(今か)とお正月期間は特別仕様のメニューを提供されるとのこと。
しかも本来定休日である月〜水曜日にぶつかる三が日も営業なさる予定なんですって。
いいぞ、がんばれ、さらに向こうへモクロミさん。
最後にかの名バンド「くるり」の名曲「カレーの歌」の一節を。
「カレーの香りは 君と同じで 優しくて 小さくて 忘れてしまいそう」
うーん、素晴らしいフレーズ。
でもこんな衝撃的なカレー、忘れねえよ!
2018/01/05 更新
2017/11 訪問
「やってます。」
いつものごとくせんげん台周辺でまだ発見していないお店はないのんか、などと文明の利器をポチポチ。そしたらヒットしたのがこちらのモクロミさんであります。
こんなところに本格的スパイス使いのカレー屋ができただと!?
どうやら今年の9月に開店されたそうな。2ヶ月も開店に気が付かないとは不覚でありました。
でもね、さもありなんです。
お店は住宅街の中にたたずむなんでもないビルディングの2階。しかし外看板も出ていませんし、入り口扉にも店名の表記はなし。ただ一つあるのは「やってます。」の札のみ。
しかもすぐ隣のお店はカラオケスナックという、正に数え役満ばりの隠れ家ぶり。
こりゃ事前に知ってないとまず入店しないと言いますか、まずお店があることに気がつきません。
それでも口コミの伝染力たるや。開店して約2ヶ月(しかもこの隠れ家ぶりで)にもかかわらず、もう一部の食通さん達には知る人ぞ知るお店として名を知られてきているとか…恐るべし。
そんなこんなで事前に散々期待感を煽られた上での今回の初訪問でありました。
店内はカウンター数席のみの非常にこじんまりとした作り。店主さん曰く、バーの居抜きを利用したとのこと。
他従業員はなしで、店主さんのみのソロ営業。そしてこの店主さんが親切かつ気さくで実に素敵なお方。外観は入りづらいのに入れば居心地良し。これが俗に言うギャップ萌えという現象なのでしょうか。
さて、肝心のお食事。なんとフードメニューはカレーのみ(この日は2種類)という潔さ。
なんでも週ごとにメニューが変更され、週頭にお店のツイッターにてその週のメニューが告知されるらしいです。
ということで今週のカレーは以下の2つ。
・黒胡麻豚キーマカレー 1000円
・海老と小柱の真薯カレー 1200円
また、1500円で2種盛りにすることも可能との説明書き。折角ですから両方のお味を楽しんでみることといたしました。
注文してしばしのウェイティングタイム。
自家製ジンジャーシロップを使ったジンジャーエール(500円)をいただきながら待つといたしましょう。
このジンジャーエール、クローブやシナモン、カルダモンやペッパーなど、多様な香辛料が使用されています。スパイシーさと甘味の塩梅良く、なかなかに美味でありました。
その後、10分強ほどでカレーが供されます。
ワンプレート方式のお皿中央には雑穀入りのライスとパパド。周りには2種類のカレーと色とりどりの副菜群が添えられていて、なんとも色鮮やかです。
どうやら南インドやスリランカのカレーのように、少しずつ混ぜ合わせていただくスタイルの模様。
まずはカレーから。
キーマカレーは黒胡麻をふんだんに使われており、真っ黒な見た目がインパクト大。豚の軟骨入りでじっくり長時間煮込んでいるんですって。かなり辛めな口当たりで、スパイスの複雑な風味も芳醇に香ります。赤インゲン豆の豆々しさも良いアクセントに。
海老と小柱の真薯カレー。
正直真薯感はいまいち感じられなかったものの、マイルドかつ海老と小柱の濃厚な旨味がグッド。どこか和のテイストがただよう折衷的な味わいで、店主さんの独創性の豊かさがうかがえますね。
お次は副菜群。
・レンズ豆の和出汁スープ
・海老のポルサンボル
・紅い大根のサラダ
・柿のライタ カカオニブ添え
・根菜のアヴィヤル
・バターナッツのエリセリ 白味噌仕立て
どれも一つ一つ丁寧にこしらえてあります。
特にレンズ豆のスープが秀逸。出し汁が効いたこちらのスープをカレーにかけていただけば、より多国籍的な味わいを楽しむことができます。
柿のライタもヨーグルトの酸味とカカオニブのほのかな苦みが相性良し。
バターナッツカボチャを使用したエリセリもクリーミーで美味。カレーと一緒にいただくとお味に深みを与えてくれます。
そして勿論最終的には全てを混ぜ合わせまして、その混然一体なる妙味を満喫。
けっこうボリューミーかしらと思いきや、あっという間の完食でありました。
うーむ、これは良いお店がご近所さんにできてくれたものです。
個人的にあまり常連店を作りたくない病の私でも、こんな本格的なスパイスカレーが
食せるのあればついつい通ってしまうだろうな。
カレーのレパートリーも相当な数があると店主さん。その研究熱心さに頭が下がります。
今後はテイクアウトなどにも対応していきたいと意欲溢れる一言。
店主さんの意識の高さに呼応してか、食べログのレビュー数もどんどん増える一方。
お店すぐ横にあるイオンの客足は少なくなる一方だってのに。
過疎化するせんげん台でがんばれモクロミさん。
2017/11/29 更新
2018年9月某日再訪。
残念ながら諸事情あって8月は訪店できず。
とかなんとかしてる間に気が付いたらオープン一周年を迎えられたモクロミさん、おめでとうございます!
一周年を祝して9/14〜17はスペシャルプレートを販売。なんとの千歳船橋の名店「カルパシ」さんをリスペクトとした内容となっているとのこと。(恥ずかしながら当方はカルパシさんには未訪…ぐやじい)
ちなみに開店前の10時55分着で先客は6名。当方の後にも続々とお客さんがいらっしゃいました。着席までは45分程、着カレーまでは計60分弱程だったかな。
ちなみに完売宣言が発表されたのは開店して50分後。スペシャルプレート×週末営業の集客力、恐るべし。
◯Chinese & Taiwanese plate
・花椒とカルパシのラムキーマカリー
・滷肉飯
・ビーフンと豆の中華スープ
・木耳のアチャール
・高菜の中華風アチャール
・龍眼のパチャディ
・豆腐干のボディ カリ
・青梗菜のポリヤル
・ライス
※原文ママ
ラムキーマカリーは日本では珍しいカルパシなるスパイスを使用。ピシピシパシパシとした食感が心地良し。花椒と紹興酒の風味がなるほどこれはチャイニーズなエッセンスです。
滷肉飯(ルーローハン)は普段のトロ肉タイプとは異なり、ミンチ肉を使用した現地スタイル。店主さん曰く、ルーの字が“魯”でなく“滷”の時はガチの台湾版を意識されるんだとか。とはいえオーソドックスな八角だけでなく、シナモンやクローブ等の香りも効いたオリジナリティもキラリ。
副菜もどれも言わずもがなで絶品。龍眼のパチャディのスイートでありながらスパイシーな味わいの面白さ、木耳アチャールの旨味爆弾ぶり、ビーフン&豆スープの清涼感的優しさ、好物の豆腐干も良きアクセントだったなあ。
にしても珍しくカレーも副菜も全体的にかなり濃い目の味付けであったにもかかわらず、薄味好きな私でも何故か美味しく食せてしまうという不思議現象。いわゆる中華料理あるある的な?兎にも角にも今日も今日とて脱帽であります。
果たして二年目のモクロミさんは一体どんな景色を見せてくださるのか。いやはや、楽しみで脳汁の分泌が止まりません。