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お肉の前菜盛り合わせ
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万願寺とうがらしの肉詰めロースト パプリカソース
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若鶏のクラポディーヌ レモン添え
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シードラ・マヤドール
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アミューズ
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プチパン3種盛り合わせ
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万願寺とうがらしの肉詰めロースト パプリカソース
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若鶏のクラポディーヌ レモン添え
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押上駅から少し離れたTHE下町の住宅街中に佇む遠藤利三郎商店さん。
店名からだと想像困難な実にお洒落なワインバーであります。さもありなん、なんでも元々は味噌問屋を営んでいたとのこと。
いつうかがってもかなりの盛況ぶりです。事前予約は必須やもしれません。
今回は平日夜に2名の予約で訪店。
重厚な扉を開けると店内は灯りを抑えた落ち着いた空間。我々はカウンター席に着席します。
壁一面の棚には怒濤のワイン群が。いくらなんでもこれだけ種類豊富な変態店は、諸国を行脚してもなかなか見つからないかと思われます。
さて、初めはドリンクメニューからシードラ・マヤドールの小瓶をオーダー。
シードルといえばフランスの林檎のお酒。スペイン産はシードラと呼ばれるそうです。
店員さんよりグラスに注いでいただきまして乾杯。
うん、フルーティでさわやか。アルコール度数も低く、食前酒にちょうどよいですね。
合わせてアミューズが供されます。この日はさつまいものポタージュときのこのペーストを詰めたグジェール。
どちらも濃厚で美味。今後のお料理に期待を持たせてくれます。
それでは本日のフードメニューを吟味。どちらかというとお肉系のメニューが充実しています。
フードの注文は以下の通り。
・お肉の前菜盛り合わせ
・プチパン3種盛り合わせ
・万願寺とうがらしの肉詰めロースト パプリカソース
・若鶏のクラポディーヌ レモン添え
第一に利三郎商店さんといえばこれでしょ!なお肉の前菜盛り合わせ。
メニュー上の表記では1980円となっていますが、これは3人分でのお値段。2人分の量でも提供してくださいます。
かなりボリューミーなので、3人分のままでいいよなどとしなくてもよろしいかと。
内訳はパテ、生ハム、鶏ハム、レバーペースト、テット・ド・フロマージュ、リエット、ケークサレとなっていました。
どれも非常に美味なれど、特筆すべきはパテとレバーペースト。
地元の田中肉屋さんなる精肉店から材料を仕入れているというパテは、肉厚でとても肉々しい逸品。
レバーペーストは鶏の白レバーを使用。ハチミツをかけ、バケットにのせて食します。臭みも皆無でハチミツとの相性も抜群。ある意味このお店のスペシャリテといっても過言ではないかもしれません。
レバーペーストとリエットをより楽しむためにプチパン盛り合わせも注文。
いずれもみっしり系で味が濃く、単体で食してもイケます。上の2つと一緒にいただけばお酒が進む進む。
続いて万願寺とうがらしの肉詰めロースト。
甘唐辛子の一種である万願寺とうがらし、何度かいただいたことはあるものの、肉詰めは初めての経験でした。
しかしピーマンにも似た肉質(青臭さの薄いピーマンみたい)ですし、合わないわけがありません。
ジューシーな肉詰めに同種縛りなパプリカソースの甘めの味付けがグッド!盛り付けも美麗で素晴らしい。
メインに選んだのは若鶏のクラポディーヌ。
若鶏を一枚おろしにして焼き上げたフレンチ焼鳥。たっぷり二人前!との説明書き。
確かに相当な重量感です。正によく聞く外パリ中ジュワな仕上がり。
添えられたレモンを絞れば酸味と爽やかさが追加され、この重量感でもペロリと平らげられてしまいます。
一枚おろし故にもも肉と胸肉、両方の食感が味わえるのも至上の楽しみでした。
ちなみにドリンクは途中でピノ・ノワールに変更。店員さんに好みを伝えれば、メニューリスト以外の物からでもお勧めのワインを提供してくださいます。
というか種類豊富過ぎでリストに全然載せ切れていないようですので、はじめから店員さんにお聞きするのがよさげかも。
品揃えの良さだけでなく、価格もリーズナブルなのが嬉しいところです。
おふう、かなり満腹。そこは下町ならではで総じて量が多めです。
続けて角打利三郎さん(次レビュー参照)にお邪魔するつもりでデザートはノーサンキューしたのですが、そもそもそんなに食べ切れませんってば。
これでお会計は一人4000円程度。戦慄すら覚えるコスパの良さなのです。下町ならでは、アゲイン。
サービスに関しましても、各店員さんの気配りに感服。
空いたグラスにはすぐにワインを注いでくださるしかり、手を挙げる前に目配せの時点で御用聞きに来てくださるしかり。お店としての教育の質の高さがうかがえます。
うむ、相変わら妙々たる良店でありました。
私の中では押上=スカイツリーでなく遠藤利三郎商店さん、もうそれぐらいの位置付け。
そういえば神田や神泉にも関連店があるんですって。そちらにも是非是非お邪魔せねば。
と言いつつまずは眼前の角打利三郎さんへ。
されど、どうやら腹ごなしの散歩を挟まない訳にはいかなそう。
スカイツリーのライトアップを見上げながらの下町散歩、それもまた乙なものかな。