トントンマンさんが投稿したnico(神奈川/平塚)の口コミ詳細

トントンマンの“B級”の目線

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nico平塚/パン、サンドイッチ、洋菓子

1

  • 昼の点数:4.6

    • ~¥999 / 1人
      • 料理・味 4.8
      • |サービス 4.3
      • |雰囲気 4.4
      • |CP 4.8
      • |酒・ドリンク -
1回目

2022/05 訪問

  • 昼の点数:4.6

    • [ 料理・味4.8
    • | サービス4.3
    • | 雰囲気4.4
    • | CP4.8
    • | 酒・ドリンク-
    ~¥999
    / 1人

今まで回った神奈川県のベーカリーの中ではNO1と言ってもいいのではと。

鎌倉・湘南エリアはベーカリーのレベルが結構高いところです。
パン百名店は、この日の時点で最新のものは2020版で、EAST、WEST、TOKYOの3区分で発表されていますが、東京を除いた東日本全体が含まれるEASTについて県別に見てみるとダントツなのは神奈川県の44店なんです。
次いで埼玉県の16店、愛知県の13店、北海道の9店と続きますので、神奈川県がいかに群を抜いているかが分かると思います。

神奈川県の中でも、鎌倉・湘南エリアの百名店は10店で、神奈川県全体の2割以上を占めていますので、やはりレベルの高さが窺えますね。
観光地の鎌倉を抱えている事情もありますが、パン好きには見過ごせないエリアと言えると思います。
しかし、親しくしている信頼できるレビュアーさんによれば、このエリアにはパンが好きでもないのにエリアレビューの件数稼ぎのためにパンのレビューをしている人もいるやに聞きます。
食べロガーの風上にも置けないと思いますが、もっともそんな人はレビューを見ればパン好きの方なら必ず触れるであろうことをスルーしているなど、本人は一生懸命書いているつもりでもパン好きの人が見れば(件数稼ぎだと)見抜ける内容ですし、隣接エリアの名店にはほとんど足を踏み入れていない点も上記レビュアーさんの見解を裏付けてますね。

さて、この日は平塚まで出向きましたので、かねてBMしていた百名店の当店に立ち寄ることにします。
実は、今から9か月ほど前に平塚を訪れたことがあり、その際に一度チャレンジしたことがあるのですが、たまたま改装工事にぶち当たっており断念した経緯があります。
よって、今回は、そのリベンジマッチということになりました。

当店のオーナーの近藤将吾さんは、1982年神奈川県大磯町生まれの若手と言ってもいいブーランジェです。
21歳の時に、サーフィンをしながら働けたらと、1年間オーストラリアでワーキング・ホリデーに取り組みますが、そこでフランス人と仲良くなって、帰国後ワーキング・ホリデーで貯めたお金を元手に渡欧します。
約半年をかけてヨーロッパ各国を放浪することになりましたが、その中で、パン、特にバゲットに魅力を感じることになり、2007 年、25歳の時にあのドンクに入社して小田原店と横浜そごう店で5年間パンづくりを学びます。
その後、駒場東大前の「ル・ルソール」で2年間修業し同店の清水宣光シェフに師事、2014 年に独立を果たし、生まれ故郷でもある湘南地域(平塚は奥さんの地元でもあった由)に当店をオープンするに至ります。

パンとの出会いがやはりバゲット=ハード系のパンであったこともあり、ハード系の品揃えには自信を持っており、同時にハード系パンの原材料には石臼挽きの湘南小麦をするほか、地元産の野菜などを多用しています。
繁盛するベーカリーのシェフに共通しているのは、前向き志向で、交流範囲も広いことですが、近藤シェフも湘南地域の料理人の仲間も多数持ち、また、ドンク出身のご縁もあって、代々木上原の名店「カタネベーカリー」の片根大輔シュフとも親しいそうです。
カタネベーカリーのパンの素晴らしさには私も感動しましたので、その線でも当店への期待は高まります。

当店の場所は、平塚駅西口側の目抜き通りであるフェスタロードの一本東側を走る商店街にあります。
この商店街、駅に近い方から宝町、不動会、宮松町と続きますが、その宮松町商店街にあって、この日うどん百名店巡りで訪れた「釜揚げうどん専門店もと」とは目と鼻の先です。

この日は、もとでのランチを終えた12時ちょっと過ぎの訪店となりました。
もとへ行く直前に当店の前を通った時には入店待ちの人たちが6~7名くらい店頭にいましたが、実際に訪れた時間帯には誰も待っていませんでした。
比較的余裕のある買い回りスペースも備えた店内ですが、5名までという入店制限で運営しています。
店内をのぞいたところ、4名しか確認できませんでしたので全く待たずにすんなり入店できましたが、これはたまたま運が良かったみたいです。
私がお店を出る時には数名が店頭で待っていましたので。

店内は、入って左側の棚をメインにレジ横のショーケース、右手壁際の棚など数か所に分かれてパン、焼き菓子などが並べられています。
ハード系も多数並べられており迷ったのですが、やはり一人用の朝食ということを考えて、以下3点を購入しました。
・クルミ・ベーコン・ゴルゴンゾーラ@290円
・チャバタ@180円
・クリームパン@160円
合計630円

高級な品揃えのブーランジェリーとのイメージがあったので、予算的にはもう少し覚悟していたのですが、平均単価@210円ですので、思いのほか安く上がったという印象です。
持ち帰って、翌日の朝食に供しました。

クルミ・ベーコン・ゴルゴンゾーラは、レンジで20秒チンした後、600Wのオーブンで4分間加熱していただきました。
くるみが練り込まれた比較的ソフトなバゲット生地にベーコンとゴルゴンゾーラがサンドされているパンですが、これはとてつもなく美味しいパンです。
ベーコンは、「出来れば自家製を使いたい」との店主コメントが見られたので、自家製では無いのだと思われますが、深く燻された絶品ベーコンで、これにゴルゴンゾーラとくるみが絡んで至福の美味しさを奏でています。
最近食べたパンでは味わったことのない美味しさでした。

チャバタは、レンジで15秒チンした後、600Wのオーブンで分間加熱し、1200Wで1分間仕上げ焼きしてマーガリンをつけていただきました。
このパン、とにかく小麦の香りが芳醇です。
外麦だとこの味は出せないので、恐らく湘南小麦でしょうね。
チャバタなので加水率高めのモッチリパンですが、この香りとほのかな甘みが絶妙です。
このパンも絶品でした。

クリームパンは当店にもこんか大衆品が置いてあるんだという意味で感動しましたが、味の方も一級品です。
甘さ控えめでなめらかなカスタードクリームをブリオッシュ風の生地が優しく包んでおり、口の中にクリームの美味しさが広がります。
たかがクリームパンでも、達人の手にかかるとここまで美味しくなるのかという感じでした。

いやあ、ハイレベルベーカリーという予想はしていましたが、それを大きく上回る素晴らしいベーカリーでした。
これまで神奈川県のベーカリーも多数回ってきましたが、その中の最高評価は、新横浜の「シャン ド ブレ」と鹿島田の「グーグーベーカリー」の4.5点でしたが、当店にはそれらを上回る4.6点を付けさせていただきます。
前述の通りハイレベルベーカリーの多い鎌倉・湘南エリアでも、これまでの最高であった鎌倉の「キビヤベーカリー」及び大船の「ブーランジェリー テッコナ」(いずれも4.0点)超えです。
もっとも、このレベルになると個人の好みの問題だとは思いますけどね。

文句無く食べログまとめ「トントンマンが選ぶ首都圏のハイコスパベーカリー(続編)」にも登録しました。

  • クルミ・ベーコン・ゴルゴンゾーラ@290円

  • クルミ・ベーコン・ゴルゴンゾーラのアップ

  • チャバタ@180円

  • チャバタの断面

  • チャバタ マーガリンを塗りました

  • クリームパン@160円

  • クリームパンの断面

  • 店内①

  • 店内②

  • 店内③

  • 外観

2022/05/31 更新

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