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Nov,14 おかめと箱庭 昔銭湯の脱衣所のとこにもこういう箱庭ありましたよねぇ。
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Nov,14 おかめ900円税込 前回に比べるとちょと不細工
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Nov,14 品書 牡蠣南蛮ととりだんご冬はこれが美味いです
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Nov,14 分厚い玉子焼き、自家製です
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Nov,14 おかめ
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Nov,14 入口の横から箱にはを覗く
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Nov,14 店内から箱庭
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Nov,14 水と茶、両方くれる
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Nov,14 葱は別添
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Nov,14 薄く綺麗に切ってあり、きちんとさらしてある
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以前のおかめそば ほらおかめの顔になってるでしょ
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かき揚げせいろ1200円
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カレー南蛮 勿論台は蕎麦ですよ
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冷やしなすそば 季節限定 絶品です
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【Nov, 2014 】
久しぶりに福田屋でお昼。ここは町蕎麦の中でも、更に渋谷という地を考えると大変秀でているねぇ。でもね、訳あってたまにしか来ないの、笑。
さ、入って行きまして、中央の大卓の端に相席で座ろうとすると名物女将が小走りできて、
「あらあら、こっち座っていいわよ〜」
と窓際の4人掛け席を指すんだ
ん?独りだよ?いいの?
「いいのよ、煙草吸わないでしょ?」
うん吸わない
「だったらこっちがお勧め、いいのよ!」
と言って彼女がちら見する先には30前後の男性グループがモクモクだ。女将に礼を言って遠慮なく座る。相変わらず女将はいい人だねぇ。
早速おかめをお願いして箱庭を眺めて待つ。
暫くしてモクモク達が去っていく。中の一人が上司か先輩らしくここは奢るからと連れを先に店外へ促す。連れがいなくなると彼は領収書を要求し声高に近所の有名IT企業の名を口にする。その時彼が店内をすうっと見回したのをあたしゃ見逃さなかった。アンタがどこに勤めてるかなんて誰も気にしないよ、あはは。
おかめが来る。目の前に置かれた途端、すっと漂う出汁の鮮烈な香り。そこへゆずの匂いも加わる。幸せだななぁ。
いいとこに座らせてもらったんで香りもしっかり楽しめるってぇもんだ。
まずは儀式としてご尊顔を拝し、おっと、今日のおかめはちと不細工だね、あはは。次の儀式、種を温めるため蒲鉾、玉子を沈めよう。島田湯葉は柔らかくするためこれも潜ってもらおう。つゆを啜る、ああ美味い。下町のと違った優しい山の手のつゆ。蕎麦はね、ここんちのは細いので切れやすいから優しく手繰る。蒲鉾が美味いなぁ、ここんちは種の質も大変いい。
ん?なんか変。おっと!隣や向かいの方など今まで嗜んでいらっしゃらなかった近くの方が一気に、すう〜っ。ああ女将の気遣い裏目に、囲まれた、あはは。
残りのおかめを手早く楽しんでお勘定だ。
「毎度ありがとうございます〜 気をつけてねぇ」
女将の声を背なに店を出る。はあ、美味かった。
【Dec, 2012】
Mele Kalikimaka !! え〜、ハワイの言葉でメリークリスマスでございます、はい。クリスマスなのに一人渋谷を徘徊しております。街はベタ混み、ん〜、どこ行こう。そうだ福田屋へ行こう。え〜、テンションが変で恐縮。
道玄坂小路も人で一杯ですが、こういう時こそ福田屋さんは混んでないはず。顔を突っ込んでみると案の定静かなもんです。と言う事でクリスマス一人蕎麦。自分では粋なつもりですが、世間から見たら可哀想な人…(漢字でかわいそうって書くとかわいそう感が増すな、ははは)
さ、女将さんも相変わらず元気です。
女将さん〜カレー南蛮ください
「は〜い、カレー南蛮ね〜」
もちろん台は蕎麦です。蘊蓄くさいのやだけど東京で蕎麦屋のカレー南蛮は「かけ蕎麦にカレー南蛮という種を載せたもの」という解釈なんでカレー南蛮は是非蕎麦で頂いて欲しいですな。だから勿論おかめも台は蕎麦です。
さて、渋い茶を啜って待ってるとほどなく登場。相変わらずいい感じです。もちろん鶏の胸肉と長葱だけの正調東京風。まずはつゆの塩梅をっと思いますが、ここのカレー南蛮はとろみ強めなんでつゆを啜りづらいんですよ、無理すると大変なんで、あはは、ご注意ください。
そうっと啜ると、カレーのパンチの後にかけ汁の醤油と出汁の味が合わさってしっかり和の味ですよ。問題はここんちは蕎麦の盛りがいい上にカレーのとろみが強めなんで蕎麦が絡まって食べるのが大変だ。
あ〜、汗だくだ。美味かったなぁ。
女将さ〜ん、年内30日までって書いてありましたけど年明けは〜?
「ん〜、ほら5日って土曜でしょ。ウチは土曜お昼しかやらないじゃない、だからさやめちゃおうかなって思って、ね?」 それって7日からって意味でしょうかね?ま、いいや。
じゃあ、しょうがないね〜またくるね〜
表に出て階段降りてくと女将さんが外まで追っかけて来たよ、なんでしょ。
「ねえ、30日は日曜だけどお昼だけやるのよ〜」 え〜、それさっき聞きましたけど…
「だからさ、30日なら来れる〜?やってるからさ〜」
あはは、わかりましたよ〜考えとくね〜、またね〜
「はあ〜い、じゃあまたきてね〜」
あはは、相変わらず微妙な掛け合いだったな。しかし、渋谷でこんなにほっとするとこはそうそうないからねぇ。
さ、どうしようかな、これで30日行かないのもなぁ…
【Apr, 2012 】
昔っから渋谷は道玄坂小路にあります。さて、いつビルになったんだろ。気付いたらビルになってた(といいつつ凄い前ですけどね)
お向かいは今は大型小売店の裏口になってますが、昔はトタン張りのパン屋フレッシュマンベーカリーだった。おばちゃん元気だといいな、もう一回サラダパン、リーフパイ、ロールケーキ喰いたいな。
あ、別の店の話しになってますね。すいません。
福田屋さんの話しです。ビルの2階にありますので目立たないとこがいいですね。店に入って左側を見ると坪庭があって風情がありますねぇ。昔の銭湯にも脱衣所のとこによく坪庭がありましたねぇ。
さて、女将さん今日はおかめくださいな。
相変わらずちょこちょこと動いて可愛らしい女将さんですね。
ここんちのおかめは昔っからの東京式ですよ。おかめはこうでなきゃってって佇まいです。なにがって、できたら本物を拝みに行ってみてください。載っかってる種でおかめの顔が描かれてるの。蒲鉾がたれ目で卵焼きが口ってな具合に。元々はどこかの店が種でおかめの顔描いて評判になりこの名前になったようですね。
昔のやり方といえばカレー南蛮もそうで、ちゃんと鶏と長葱です。巷では豚と玉葱ってえのが隆盛を誇っているようですが、東京のカレー南蛮は鶏と長葱であって欲しいものでここんちみたいなのが嬉しいです。(私見では町の蕎麦屋がカレーライスを出すようになり豚と玉葱を使うんで面倒だからカレー南蛮も同じでやっちゃえ!ということで豚と玉葱が広まったと言う説を信じてます)
もひとつ余談ですが東京のそば屋はカレー南蛮の台はそばってのが常道です。なんでって?そりゃそば屋ですから「かけ蕎麦にカレーという種を載せたもの」という解釈なんであくまで台は蕎麦が基本。
この店でも「カレー南蛮」とだけ頼むと女将さんが「おそばでいいのよねぇ〜?」といいます。大概の人はそばで頼んでるようですが、たまに「はっ?」って顔して「えっ、そばですか」って聞き返すお客もいます。女将さんは「うどんでもいいのよ〜」といいますので安心して饂飩でも喰ってください。
でもあくまで「うどんでもいいのよ〜」です(笑) これは東京人の意地ですので気にしないでください、あはは。
もうひとつ、かき揚げせいろがいいですねぇ、小エビのかき揚げとそばを「熱い」つゆに浸して喰います。さっくりとしたかき揚げをつゆに浸して喰うのがたまらない。えっ?普通だろって?
いえいえ、以前はかき揚げが最初から熱いつゆに浸されて出て来たんです。これがまたたまらなかったんですが、最近は別盛りです。アタシとしてはこれがちょと寂しい。是非前みたいにかき揚げは最初からつゆに浸しておいて出すやり方でお願いしたい。
何で別盛りにしちゃったんだろ、やっぱりさ、かき揚げが最初っからつゆに入ってたらお客がびっくりでもするんだろうね、でもこういうやり方って古い店(砂場っぽいとこは特に)では多いんだけどなぁ。それに、「せいろのつゆが温かいんですが…」とクレーム言ってる女の人もいたしなぁ。メニューに書いてあんのにねぇ、熱い汁でってさ。
こういった東京の食文化ってえのは意外と知られてないもんで、それを知らない客になにかと言われるのが面倒だからカレー南蛮は「そばかうどんか?」、かき揚げにしても、つゆから出しちゃったんだろうなあ、、、
是非女将さんと旦那さんには昔っからのやり方を少しでも残しながらずやってもらいたいな。
最後に、夜は呑んでる人が多い店です。いい感じに皆さん呑んでらっしゃいます。是非夜の肴も試してください、穴子とキュウリの酢の物なんか最高ですよ。
でもね、たまにはいるのよ、ちょと違うな〜ってのが。特に7〜8人で予約迄して宴会やってる方々がいましたが、蕎麦屋でそれは野暮です。
あくまで蕎麦屋はそ蕎麦屋。居酒屋じゃあないんでね。
もっと気楽にいきましょ。
褒めといて雰囲気の星が低いのは、お昼も喫煙可なんですよ。相席なのに平気で煙草吸う人が多くてさ。
夜は呑んでる勤め人が結構吸うしね。