sama7030さんのマイ★ベストレストラン 2013

10月の写真

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sama7030 (20代前半・女性・海外) 認証済

マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

コメント

今年のベストテンは困ったなぁ。ベスト20にしてもらえませんかねぇ。

何故って今年は閉店ラッシュ、ま、これはアタシが行く店に限ってですけどね。
なので、閉店した、若しくはもうすぐ閉店の可能性のある店をどうしても入れておきたかった。
7位の御徒町食堂は12月で立ち退きで閉店だそう。ここの定食で昼呑みするのがたまらないんだが、、、
8位の松菊はアタシが高校生の頃からお世話になってた下北の名物食堂だが、惜しくも閉店した。ここはメディアやネットで一般の方の評価が高かった千草より格段に良い店だった。その証拠に、他の店は他所からわざわざ食べに来る一般の方も多いが、ここは下北の住民(勤めてる人や下北を遊び場にしてる連中も含む)が殆どだった。だって安くて美味いんだもん。しかし、その千草も今年閉めた、、、
9位はホントは既に立ち退きでなくなってるはずだがしぶとく居残ってる三原。あとどれくらい持ちこたえるのか。
10位は別に無くなる予定は無いんだけどさ、ご主人が高齢のため何時閉まったっておかしくない下北の南海、あはは、マスターご免ね。ここも高校生位からたまに寄ってる店だ。恐ろしく狭いのと、接客がさ、スゴイんで面倒なんだがどうしてもここのカツカレーが喰いたくなる。

下北なんかはものすごい勢いでここ数年へ移転が続いている。飲食店じゃあないが、下北では博文堂書店、アンティークの木曜館もなくなった。勿論驛前市場が無くなったのでそこにあった古い店は全滅だ。そうそう、シブヤ駅前の生地屋、マルナンも無くなったねぇ、、、

そう言った訳で、本来はここに入れたい、つるかめ、萬来、珉亭、金陵等は今年は落選だ。
それにギリギリ期間内に入ってない本町のとん兵衛も入れられない。これって11月締め切りなんだから前年12月〜今年11月を対象にしてもらえませんかねぇ。

マイ★ベストレストラン

1位

升屋 (代田橋、明大前、笹塚 / 居酒屋、牛料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 3.8
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2014/03訪問 2014/03/24

第一回おしゃれ倶楽部 春のパン祭り

 第一回おしゃれ倶楽部 春のパン祭りに参加しました。え?なんだそれって?まぁ、調べてみてくださいよ。

 さて、前の日も呑み過ぎですからどうも体が重い。時間に少し遅れて行くとおしゃれ倶楽部統括指令本部長しか来ていない。まあ、始めるかってんでやり始めます。
 本部長はいつももつ煮込みですな。アタシは春なんでホタルイカと菜の花の芥子酢味噌和え。ウンこれはいいね。菜の花の香りが芥子酢味噌に合うなぁ。

 その他にも沢山頼んだねぇ、ま、人数多かったしね。話しに盛り上がって写真も撮り忘れたしな、あはは。本部長は途中から「嘆きのデ・ニーロ」に変身しちゃうし。

 オムレツは具にトマトなんかが入ってて、チーズの風味。トロトロで美味いなぁ。モーイーのライフー(フライドポテト)はカレー味だ。以前、若旦那にカレー味にしないでそのまま揚げてと言ったら、苦笑いしてやってくれなかった所を見ると、最初っからカレー味のヤツ買って来てんな、あはは。

 さて次回おしゃれ倶楽部は謝肉祭だそうです。


【2013, Nov 】

 たまあに、代田橋に遠征します。ここは同業の先輩の行きつけなので彼と一緒にいく。

 そういえば大分前にここでチーズを頼むと6pチーズがバラで放り出されるってぇ書いたらその写真が見たいと言われてたので写真撮ってきましたよ。この時はカウンターで呑んでまして、若旦那が冷蔵庫から何やら取り出してカウンターにポトリと。大旦那だと豪快に「ほれ!」と投げ出して来るが、若旦那は仕草がまだ優しい、あはは。

 チーズの日からまた時は経ち、11月、常連の先輩と待ち合わせ。先に着いたので左っ側の入口から入ってカウンター一番奥のテレビの前に座ります。アタシにとってここは特等席。壁のテレビが見られるし、なん突っ立って目の前には大旦那さんの定位置ってんだからさ。

 先輩にLINEで「左っ側、大将の前に座ってます」と送る。先にビールをやってると暫くして先輩到着。乾杯するってぇと先輩はおもむろに靴を脱いで丸椅子の上であぐらをかいて座った、あはは!
 丸椅子ですよ、ほら古い食堂やラーメン屋のテーブルにあるヤツ、あはは。

 肴は定番のハムエッグ、代わり映えしない発注だと自嘲するが仕方が無い。サワーもお代わりしてメートルが上がって来たところで、そろそろ行こうかと先輩から声がかかる。

 そう、冬になると限定で醸造される菊水の濁り酒、五郎八(ごろはち)を呑む為に今日は来たんだ。八勺のグラスにこぼれるまで注がれたそれは、まだ米粒が残り、ざらりとした昔ながらの濁り酒だ。今流行りの発泡した軽い仕上がりじゃぁない。
 普段日本酒は全く好まないが、濁りなら呑むよ。獺祭のスパークリングも良かったが、それとは正反対の昔ながらの濃く、少し甘く、重い濁りだ。アルコールは21度だ。呑む度にずしりとくる。
 この店では、この五郎八は基本二杯までは出してくれる。それ以降は大旦那さんの判断次第、酔っぱらいにはそれ以上売らないそうだよ、あはは。

 さて、景気もつけましたんで、次行きますか!


【2013, Mar】

 日本 “マックをバラして” 食べる会々長、とMr.カール・ゴッチも呼んで3人呑み。
 ということで、升屋です。盛り上がり過ぎちゃって写真がありませんがね、今日のお薦めボードから「豚の塩葱のっけ」を発注。これは美味い、豚ロースの薄切りをこんがりと焼いた上に、みじん切りの長葱と塩ダレを合えたものがのってるだけ。シンプルですけど美味いのなんの。ま、焼肉屋でネギタン塩頼むと上に載ってる様な葱だと思ってくださいまし。
 それと、ポテサラもソースをかけて肴にします、ああ、レモンサワーのダブルがどんどん消費されてく、あはは。そこで、アタシ、普段ホッピーって呑まないんですが、話しの流れで呑んでみようってことに。実は若い頃、何度かホッピーを試したんですが美味いと思った事が無い。
 しかし、水冷のホッピーを焼酎ダブルで発注、勿論氷無し。

 すいませ〜ん、ホッピー、ダブルでくださ〜い!

 「はあ〜い、ピーホツはロイシー?ロイクー?どっちがいい?」

 まずい、若旦那、アタシのこの記事読んでる、がはは!

 ここんちはナカとソトという設定が無い。グラスに焼酎入れて、そこに、ホッピーを注ぎながら持ってこられる。そん時にほぼホッピー入れきっちゃうんでソトが余んないんですよ。しかし、これが美味かった。あれ?美味いじゃん!焼酎はダブルの方がバランスいいです、はい。 
 因に焼酎の銘柄は何十年の常連さんにも教えてくれないそうです、あはは。

 さて、相変わらずの爆笑トークなんですが一般読者にはアホかと思われるのでここで書けないのが残念ですな、がはは。
 日本 “マックをバラして” 食べる会々長からは、下北サンド焼きそば牛丼をバラした事を糾弾され、破門をチラつかされたので、バッグから下北サンドをおもむろに出し、賄賂を献上して何とか首が繋がる、あはは。

 カールゴッチは「こんなのどうでしょ」とスマホを差し出しビデオ鑑賞、3人で爆笑!


2013, Apr, 19

 新規店が無いんで申し訳ない再訪シリーズその2ですぅ。

 またもや日本”マックをバラして” 食べる会々長と会議です。今日は会長の同伴でMr.Tがいます。後々この人が怪人である事が分かり、てぇへんなことに、あはは。

 いつもの如く、会長は水冷ホッピー、アタシは水冷レモンサワー・ダブル。氷が入ってないんで、グイグイいっちゃうのが困るねぇ。
 肴はやっぱしマカサラからだね。今日はソースをかける前に写真撮っときましたよ。前回「マカサラにソースをかけるのかぁ」と一部読者にびっくりされましたからねぇ。
 そんで時季モノの空豆(メニュー通りの表記)、豚みそ、わかさぎの唐揚等々。

 いつもの調子で大旦那さんの
 「おぉ〜ぅいっ!」
 と言うかけ声とともに、酒や料理がテーブルに届くと言うか、ドンっ!と来る、あはは。
 空豆はしっかり塩茹でしてありますよ。塩を付けて喰うんじゃあなく、最初っから塩を効かせて茹でてあるのがいいなあ。豚みそはね、そのまんま。豚肩ロースの味噌漬け。少〜し甘さがあって、大変柔らかい。酒にもいいけどご飯あったらたまんない味だぁ。わかさぎは日替りお薦め。からっと揚がっててほんのりカレーの香りが付いてて、これまた酒が進むねぇ。

 これらをつまみながら爆笑トークを繰り広げたり、隣の団体さんの会話に耳をそばだてたり。(これが、地元の元ヤン親爺の同窓会で、これまたヤバい会話が、あはは。)
 そんなこんなでMr,Tはお仕事で色々海外に行ってるそうで、現地の美味いもんの話しや、とんでもない出来事の話しで盛り上がりましたよ。
 極めつけはタイに行った時の話しで、タイ料理は安くって美味いだの、タイのオネエサンは可愛いだの。そこでアタシの知り合いが美人をナンパしたらニューハーフだったらしいよって話しをしたらMr,Tがノってきたよぉ。

 「いやあ、僕もですねぇ、タイで可愛いオネエサンをナンパしたんですよぉ。でもぅ、ホントにぃ、ニューハーフかどうかって最後まで分からないですよねぇ。結局その子もニューハーフだったんですけどぉ、どこで気づいたかっていうとですねぇ。彼女が興奮してきたんですよぅ。そうしたらね、ホンモノの女の子だったら何も無いはずのとこにですねぇ、」

 彼は身振り手振りを交えて、

      「ごっつい
カール・ゴッチがブリッジ してたんですぅ、にゅいっと!」

                                           ああ、この記事の寿命も短いだろうなぁ。


2013, Mar, 16

 さて、日本 “マックをバラして食べる” 会々長と会議です。議題は「ビックマックとアイダホバーガーのバラしにおける満足度の相違」
 早急に検討してレポートを提出しなければイケません。という事で会長が指定した会議場がココ代田橋の名料亭、升屋。

 店はしばらく前に旧店舗から数十m離れた現在地へ移転したんですが、以前の特徴をそのまま再現しましたね。
 それは正面の左右にそれぞれ入口があってどっちかから入る。え?当たり前だって?でもね、二つあるのには理由があるんだね。
 移転前の店内には真ん中に二筋のカウンターが入口から縦に奥の壁まで伸びていて、その間に主人が入って調理する。そう、店の中で左右が繋がって無い。だから、片っぽから入ると反対側に行くには一回外に出ないといけないんです。

 新店舗も基本的におんなじ造り。以前と違うのはドンつきに小上がりが設えられたくらいかな。全体の造りは以前を踏襲してますが、内装は言い方悪いですが前のように場末な感じはしませんねぇ。ひどくおしゃれです、あはは。

 そして、昔から変わらないものがあります。
 まずは飲み物、メニューをご参照くださいまし。「昔ながらの水冷ホッピー」って書いてあるでしょ。そう、ココんちの冷蔵庫は今では大変珍しい水冷冷蔵庫。お若い方は見たことないでしょうねえ。
 要するに箱形の大きな入れ物に水が張ってあってそこに瓶をジャブンと浸けちゃうんです。これだと、ひどくゆっくり冷えて行くんですよ、数時間かけないと適温にならない。その効能は、急冷しないのでビールもホッピーも口当たり滑らかなんだそうです、あはは、ホントかね。
 そして、ホッピーもサワーも氷を入れないで作る。水冷した焼酎と割モンをこれ又冷やした大きなグラスに、ザッバアとあける。いわゆる三冷の一種ですかね。
 大旦那さんは歩きながら焼酎の入ったグラスにサワーのボトルを真っ逆さまにして豪快に注ぎ、目の前に来たところで丁度注ぎ終わる、そしてドンっとおいて

 「はい、お待ち!」

 てな塩梅です、あはは。これが見たくてさ。

 そして料理もこれ又、なんと言うか、あはは。
 一度試して頂きたいのがあります。頼むと大旦那さんが片手に何かを握ってやって来る。
 そして、目の前に来ると「ほら!」と言って「その何か」をテーブルに放り投げるんですよ。さて、目の前に転がってきたのは何と三角形の6Pチーズが3個、小皿もなんにもなく、じかに、ぽいっ!がはは。一応、風味の違うチーズが三種、あはは。

 それと、外せないのがハムエッグ。ハムと玉子の焼き加減が選べるんですよ。少なくとも常連の我らが会長はそう言ってます。
 写真のは「ヤワヤワ」ハムも玉子も柔らかめ。どうです、やわやわな感じ満載でしょ?あはは。
 そしてハム硬め、玉子柔らかめを頼んだ時は大旦那さんがこんな風に通してましたねぇ。

 「お〜い!ハムカタメ、タマヤワメだってよ〜」

 会長によるってぇと、「ハムヤワ、タマカタのヤワカタ。両方固いカタカタ」など <ココ、絶対バムあにさんが絡んできそうな気がする、、、、> 何でも出来るって言ってますがね、ん〜、でもアタシら以外にこんな面倒な注文してるヤツみたことがねえや。

 ま、いいかアタシらはハムエッグには醤油派なんで、タップしかけて頂きますよ。しかし、どこにでもあるこんな料理がなんでこんな美味く感じるんだろうねぇ。

 その他に今日はマカロニサラダ。会長の流儀で中濃ソースを回しかけて喰います。それからサバの文化干し。これを会長の言う通りに発音すると「ライドーなバーサー」だそうです、、、、
 因に鯵の開きは「ライドーなジーアーのラキヒー」だってさ。

 ああ、今夜もディープな世界が展開されて行くぞ〜 ではもう一杯いきますか、

 大旦那さ〜ん!こっちにモンレーのワーサーをツェーでおねがいしま〜す。


  • 2014, Mar ホタルイカと菜の花の芥子酢味噌和え330円
  • 2014, Mar 持つ煮込み豆腐330円
  • 2014, Mar オムレツ トマト等具沢山でチーズの風味

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2位

丸屋 (喜多見、成城学園前 / そば)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 ¥2,000~¥2,999

2016/05訪問 2016/06/12

すいませんねえおんなじ店しか行かないから、、、

【May, 2016 】

 今更ですが、よく喰うのに取り上げてなかったのが、、、大山鶏のタレ焼き600円。いわゆる東京の蕎麦屋でいう「焼き鳥」ですな。須田町のまつやでも「焼き鳥」を頼むとこれと瓜二つのが出てきます。蕎麦屋の焼き鳥は串に挿してないのが定番でございます。何しろ蕎麦屋には串はありませんのでね。

 で、ここはタレ焼きと称します。かえしの効いたタレはそれなりに甘い方です。も少し辛くてもいいかとは思いますが、これはこれ。焦げ目もしっかりついて香ばしいのなんの。そんで火の通し具合がいいんで大変柔らかいんでございます。そんで、南蛮の裏にはしっかりと隠し包丁が入ってまして噛み切れるようになってるとこなんざ流石ですね。これがないと真ん中らへんで噛み切ろうってんで前歯をぐいっと駆使しますと南蛮の芯がすぽっと前に飛び出しちまいます。これが世に言う「鉄砲」ですな。

 ここんちは薬味に柚子胡椒がついてますんで甘めのタレでもちゃんと間が持つようになってます。ときたま七色を振って食すのもいいもんです。が、あたしとしちゃあ柚子胡椒でなく、溶き芥子の方がよいですなぁ、とちょいとわがままを言ってみる。


【Apr, 2016 】

●冷やがけ 600円
 ここんちは品書きにはないですが冷やがけ作ってくれますの。要するにかけそばの冷たいやつ。これ東京の古いやり方ですがもうどこでも見かけなくなりましたねぇ。路麺や普通の蕎麦屋にあるぶっかけ冷やしそばとは違う、ちゃんと冷やがけ用の汁を作って用意しているの。汁はごくごく飲めますよ。

●桜えびのかき揚げ 900円
 弥生でございますんで季節の天麩羅は桜海老のかき揚げ。かき揚げひとつに野菜数種というのがここの定番なんですが、出てきてびっくり。かき揚げ二つ。こりゃ多いわな。腹がくちくて蕎麦が入らねぇ。
 生の桜えびが手に入るこの時期のみ。香りが違いますな。

●おかめ 850円
 ここんちのおかめは顔になってないのが大変残念。どちらかというと五目そばのような、あはは。でも具が沢山なんで御座います。
 えのき、しめじ、水菜、蒲鉾が赤白二枚ずつ計四枚、麸が二つ、豆腐が二つ三つ、玉子焼き、若布。それで蕎麦の量も多い。あたしはおかめの種で酒呑んでそのまま蕎麦で締めちゃうのが好きですから何の問題もございません、あはは。

【Jan,2016】

 いやぁ、日付だけ見ますってぇと一年ぶりになっちゃってますが、ま、月に一度は行ってるんですよね。

 さてと、昼間にある方がカキフライ喰ってんのをSNSで見かけましてね、たまらなくなりましてその勢いで来ちまいましたよ。

 ってぇことで、カキフライ。

 まずはビール頂きましてカキフライを待ちましょう。届きますと、これはでかい。でかいのがよっつ。衣の立ち具合や色合い見ただけでからっとしてんのが分かりますねぇ。蕎麦つゆ入れのちっちゃいのみたいなのが付いてきましてこれがソースです。蕎麦屋なんでレモンに醤油ってのもいいでしょうが、ここはやっぱしカキフライにはソースですな。

 齧りつきますと、熱っちい!予想通り衣がかりっ!中はじゅわっと、嗚呼、美味い。この日の牡蠣は味が大変濃いものでしたよ。濃い牡蠣にはソースたっぷしが合いますね。そこへビールを流し込む。ああ、たまらない。

 よっつしかねぇのが、悲しいねぇ、、、あっという間にたいらげちまう、あはは。


【Jan, 2015】

 正月早々暇なので昼呑み。穴子天ぷら、野菜天も付いてます。正月専用ラベルのサッポロが雅ですねぇ(そんなことはない)
 穴子は夏が一番いいんでしょうが、あたしは大好きなので時期外れでもめっけたら頼んでしまうんです。お通しは蒟蒻の田楽、みたい、、、多分、笑。
 野菜も舞茸、人参、ピーマン、丸十、茄子と十分な内容で900円、お値打ちだと思いますよう。
 蕎麦は「半もり」400円。少な目のがあるのは酒呑みには大変ありがたいってもんです。

【Mar, 2015】

 ええっと、珍しく平日夜呑みっす。週末の昼は14時過ぎても大行列、夜の部もおんなじ。なのでなかなか行けない(嘘です、月2回は行ってる)なので平日夜、それも早め、18:00前。流石に空いてますねぇ!
 12月から上記の穴天を除き毎回大山鶏の唐揚だったんで(これが美味いのよ)今回は細魚を喰った時のことでも書きますか。

 お通しは砂丘あさつき、これが美味いのよ。甘みと辛味がなんともいい塩梅。
 さて、細魚、季節ですねぇ。それも二匹付いてる。揚げたてはほっくりとしてかすかに甘味が。東京で白身の天ぷらといえば、ぎんぽ、めごち、きすでしょうが細魚も大変美味い。

 蕗の薹が入ってるとこなんざも更に季節感あって宜しい。人参も火の通りが絶妙で甘さがたまらん。

 おっと、気づいたら満席、外の縁台にも待ってる方が。こりゃ早々に譲りましょう。
 と思いましたが、先ほど入ってきた幼児を連れ大型乳母車ごと入って来た夫婦。花番さんが慌てて2卓を寄せ4人がけの席を作り椅子を外して乳母車置けるようにしたのを拒否。店で一番大きい固定の6人掛けボックス席を要求し通路に乳母車置いて悠々とお食事中。
 と思いきや広いのを幸いに親子記念撮影に夢中。子供はテーブルの上を越えてやりとりされ両親と代るがわる写真に収まる。

 意見は言わん。

 俺はやらないだけ。

 半盛りをさっと喰って席を立つ。ああ、相変わらず美味い。


【Nov, 14 】

 在庫放出ってぇと響きが悪いね、年末年始さぼってた分を書いてみたって事ですが、そりゃ尚悪いか。

 まずは天気が良いんで伺った11月の一度目、何となく天ぷらだった気分がふと変わって玉子焼き。ここんちのは甘みの勝った東京風出汁巻きですよ。頼んだごとに焼いてくれますしね、蕎麦屋だけに出汁はしっかりしてますよ。箸を入れるってぇと、出汁がね、じゅわっと。
 中々蕎麦屋でここまで東京っぽい甘い卵焼きを出すとこは減りましたね。ほのかに甘いってぇのが今の主流。ですがここんちはしっかり甘い。そいて柔らかいのなんの。

 
 さて、11月の二度目ですが、やっぱし出かけた時は頭ン中天ぷら。かき揚げでもつまみながらビールいきますかってんで、まだ、頭ン中揚げ物で充満。
 一応品書を見る。ああ、忘れてた、唐揚。

 出ました丸屋の唐揚、大山鶏です。外はカリ、中しっとり、噛み応え充分、熱々、野菜もたっぷし。どこを取ってもいいとこしかないですね。さ、これでね、ビールを頂いちゃうわけですよ。
 あれ?おねえさん、瓶が空ですよ。え?呑んじゃったからだって?おかしいなぁ、納得出来ないけどもう一本もらえますか。

 ぼうっとしてる間に唐揚もなくなり、ビールもわずか、蕎麦でも頂きますか。

 蕎麦が届きまして、ひと啜りしてますとおねえさんがすっと来て
「よろしかったら蜜柑どうぞ」って一個くれた。

 その蜜柑を上着のポケットに突っ込んで帰りましょ。なんかいい心持ちだ。


【Mar, 14 】


 さて、ここんちのカレー南蛮のここ一年ちょっとの変遷をみてみましょう。

 ここんちのカレー南蛮の具は豚と玉葱です。所謂今の所一番優勢な材料でございますな。古い店では鶏と長葱を使うようですが、それに関しちゃ下のリンクをご覧くださいまし。

 2012年春は汁が今より少し黄色っぽくって薬味は斜に小口に切った晒し葱です。それが13年になりますと一見白髪葱に見えるものが載ってますがあれは大根を桂剥きして細切りにしたもの。刺身の妻に使うのとおんなじものになっております。そして少し、色が濃くなったというか黄色みが減った。
 昨年末のになりますと大根とは別に小皿に長葱の小口切りを晒したもんが別に付いてきました。もしかしたら前回も別皿でついてたんですかね。

 味に関しては相変わらず美味いんですが、12年頃よりも最近の方が出汁とかえしが効いているように感じますね。それにとろみも多少きつくなったかなぁ。

 そして、たまたまでしょうか、器をご覧ください。毎回違うんですねぇ。なんてぇ種類の焼きもんかは無知なんで分からないんですが、肌の質も形も全く違うもんで出て参りました。
 いっつもおんなじ「ああ、この店の器だな」ってぇのもいいんですが、こう毎度違った趣のいい器で出て来るとこれまた良いもんでございます。特に一番最近の赤い釉薬が綺麗に発色した器がいいですな。日本料理は器と料理の色の対比もひとつの技法なんでしょうが、敢えて同じ系統の色合いにまとめて来た所が気に入りました。
 形も椀型でなく胴が高台に向かって直線的に向かって行く所も風情があります。


カレー南蛮について考えてみた件


【2014, Jan 】
 Hauʻoli Makahiki Hou !! (明けましてお目出度う御座います)

 明けますってぇと何が目出てぇんだか未だに分かんない粗忽もんで御座いますが、定法でございますのでご挨拶申し上げますとともに、またもやつまらない話しにお付き合い願いとうございます。

 え〜、新年早々、大変申し訳ございませんが年末の話しでございます。

 月の仕舞いは晦日、それが積もって歳の仕舞いは大晦日。なんの用事も御座いませんで住んでいる町をぶらぶらと致します。するってぇと、お仕事されてるのは花屋さんと蕎麦屋さんくらいです。
 花屋さんはってぇと、松飾りやなんだの正月飾りを店頭で声を上げて売っております。それも、感心な事にここんちの小僧さんならぬお孫さんでしょうか、小学校高学年の男の子が二人、通りかかる人に一所懸命売りにかかります。

 その隣がここ蕎麦屋の丸屋さんでぇございまして、年の瀬だけ店先で生の蕎麦を売るってぇ寸法です。ここんちも綺麗な花番さんが声を上げて売ってるのでございますが、今年は新人さんのようで、今ひとつ盛り上がらない。
 既に、家には別の老舗の蕎麦が置いてあるのを見かけたんですが、まあ、縁起もんですからひとつ求めましょう。

 年越し蕎麦の縁起には諸説あるようでございますが、蕎麦粉捏ねたもんで金粉を取り集めたから金がついてくるですとか、蕎麦切りが細長いので長生きにいいとか申します。

 どちらにしてもいいもでございますんで、夜も更けましてから蕎麦を茹でます。遠くで徳川三代家光公から御朱印状を賜ったってぇお寺さんの鐘が響いて参りまして気分を盛り上げてくれますな。
 蕎麦は、店で喰うのよりも少し太いようでございますね。たっぷりの湯を沸かしまして、そこへ蕎麦を放り込みます。くっつかない様に良くほぐしてからの方がようございますね。ほんの一分程で茹で上がりますので冷たい水できゅっと締めますってぇと我ながらいい塩梅に仕上がりましたねぇ。

 最近は蕎麦を笊や蒸籠に盛るのが多いようですが、ちょいと明治の頃を真似まして皿盛りにしてみましょう。藍の皿に赤絵の蕎麦猪口を合わせてみましたよ。薬味は研いだばかりの包丁で仕立てました晒し葱でございます。

 早速蕎麦を手繰りますと、長い蕎麦がね、縁起よく、あれ?持ち上がりませんね。もう一回やってみましょう、江戸っ子はささっと啜り込ん、あれ?短いですね。
 コイツはどうも幸先が良くないというか、仕舞いが良くないですが、仕方ぁありませんのが気を取り直してなんとかつゆに浸けましてっと、あ、どっぷりと浸けますよ、あはは。
 つゆの出汁の香りと蕎麦の香りがいいですねぇ。ちょいと蕎麦が短くなっちまいましたが味も茹で加減も丁度いい。あっという間に平らげましていい気分ですな。

 さてと、また遠くで鐘の声がしてきました。目の前の蕎麦を頂きましたんでこれまたいい蕎麦の香りのする蕎麦湯で仕舞いにしましょう。

 年の瀬に 縁起担ぎの 蕎麦切りや
 鐘の声よりも みじかなりけり


 お後が宜しいようで。 


【2013, Sep 】

 毎回来る度に記事を書く訳にも行かねぇのが馴染みの店の辛いとこだねぇ。ってぇ事で、新しいもん喰った時には書く事にしましょうかね。

 夏の初めに冷やかけを出したという噂を聞きつけ、まだやってるかなと。品書きを見ると、おや、ありましたねぇ。しかし、鱧天もりに穴子天せいろもあるよ、困ったなぁ。

 注文をしようとすると、おや、いつものおねえさんがロングヘアーからショートに、あはは。カッコいいですよ。

 すいませ〜ん、冷汁風野菜かきあげそばください。あ、ビールも一本ね。

 ここじゃないですがビール一本って言ったら生か瓶か聞かれた事がありますが、一本っつったら瓶でしょ、あはは。

 出てきたものは少し小振りの丼に冷やかけ(ここんちでは冷や汁)、野菜かき揚げは、おや、去年の秋に出してたのと同じですね。小さい賽の目に刻んだ、南瓜、丸十、人参に三つ葉が散らしてある。脇にはオクラと笠に茗荷。
 かき揚げは衣をサックリとまとっていて、かき揚げの中の方にも隙間がいっぱいある。この衣加減が軽く、サックッとした食感を生むんだね。そして賽の目の根菜に上手い事火が入っていて美味しい。

 冷やかけの上に載ってるのはなんと大根。所謂刺身の妻にするのと同じ。これは辛みの残った白髪葱よりはいいかもしれないよ。つゆは鰹出汁の香りがグンと来るねぇ。味の加減もごくっと飲める塩梅、これは秀逸。しかし、蕎麦が今日はいけなかった。茹でが足りない。冷やかけだから伸びないし、あはは。

 かき揚げをそばのつゆに浸して喰う。んんん、さっぱりとして、いいなぁ。野菜の味がぐっとくる。つゆが強過ぎないんだね。そこで、ビールを流し込むと、いやあ、美味い。
 でも何度か繰り返していると、ちょと飽きてきたな。

 すいませ〜ん、塩もらえる?

 ここんちは普通のかき揚げ(海老入)なんかのときは塩も出してくれるんで、お願いした。

 ぱらりとかき揚げにかけて喰う。やっぱし、塩は好みじゃねぇな。天ぷらは天つゆに限る。そこで、塩をかけた上でつゆにつけて喰う。美味い。茗荷、笠はそのままつゆにつけただけで丁度いい。そうか、冷やかけの汁は香り強く、味を淡く仕立ててるのでかき揚げには弱いんだな。

 さて、次に出て来る秋の天ぷらは何か、今から楽しみですねぇ。


2013,May 第二弾

 さあ、黄金週間で暇なんで近所のそば屋で呑んでます。それも連チャン、あはは。
 しかも大御所(?)のまーちんさんがアタシの縄張りに来るってんで、若い衆集めて境界線で防衛戦を張る事にしましたよ。いざとなったら、やってやるぜ!って、何を?あはは。

 駅で待ち合わせなんですが、それまでにご挨拶の練習をしとかなくっちゃね。
まーちんさんが名乗ったら、間髪を入れずこう言う段取りですよ

 どうもはじめまして、カール・ゴッチです。

 の、はずが緊張しちゃってさ、

 あ、どうもどうも、いやあ、その、あ、お店こちらです。
 
 何だよ、だらしないねぇ、あはは。それに、丸屋さんは昼えらい混んでんでるんで数分前に偵察しておきましたら、並んでない、それに空席もある。こりゃいいやってはずだったんですが、たかが5分でもう行列。
 ああ、並べなんだよね、性格的に。といいつつ暫くして店内へ吸い込まれて呑みはじめましょ。

 まず、酒にはタダでお通しが出ますが今日は島らっきょでしょうか、昨日はこごみ胡麻和え。肴は昨日も喰った生桜海老のかき揚げに大山鶏の唐揚。かき揚げについてくる山菜と野菜も、昨日とは違うもんが載ってる。
 ああ、こういうとこがスゴイんだよね。ちょっとした事だけど町のそば屋だからさ、近所の人が毎日来るからね、飽きないように、重ならないように。


 大山鶏は久し振りですが、ちょと小さくなりましたかね、その代わり値段が550円と安くなってました。唐揚に自家製タルタルが着いて来る、アタシはあんまり経験がなかったけどタルタルがこれまた何故か合う。
 そしてまーちんさんが芋焼酎なかむらの水割りを発注、1合900円。お姐さんがグラスと氷水のタンブラー、それと片口を持ってきましたが、片口が空。あら?間違えましたかねって言ってたら一升瓶もって再登場。
 片口にすり切りまでたっぷし注いでくれましたぁ。これはどう見ても1合どころじゃあない、あはは。(写真はまーちんさんの参照

 そんなこんなで色々話したんですけどね、実は緊張してて何話したか殆ど覚えてない、あはは。いや、ホントですよ。長い時間話して、結構いろんな雑学的話しで盛り上がった記憶があるんですがねぇ、唯一覚えてる話しが、まーちんさんが海外旅行行ったときの話し。

 「あのね、samaちゃん、韓国で綺麗なおネイサンと隣り合ってお話しするでしょ。そうするとね、彼女からほのかにキムチの匂いがするの、あはは!」


2013, May

 さあ、久し振りの丸屋。ご近所レビュアーさんが最近こぞって行ってらっしゃったのでアタシも行かない訳には行かない、あはは。それにsmileさんが召し上がった生桜海老の天ぷらが終らないうちに喰っとかないとね。
 しかし、黄金週間で大変混んでいて毎回待ち客がいた。アタシはどうしても並ぶってことが出来ないので店の前まで行って帰る事3回、あはは。
 とうとう今回は並ばず入れました。と言っても、空席があったのはつかの間、あっという間に満席ですぐに外で待つ方が。

 早速ビールと生桜海老のかき揚げをお願いします。ビールと一緒にお通しが来ましたが、おや、なんでしょ?一番若い子に聞いてみましょ

 すいません、この山菜はなんですか?

 間髪入れず
 「これはこごみです!」

 ほう、若いのにちゃんと即答するなんてすごいね。一口やると、ほう胡麻和えです。大変細いこごみに胡麻と少し甘い味付けがなんとも言えないねぇ。こういった細かいとこも手を抜かないからこの店は好きだよ。

 そうしているうちに天ぷらが来ましたよ。おお、素晴らしい見た目。桜海老のかき揚げの他に獅子唐、南瓜、茄子。そして山菜が一品。一見山独活の穂先かと思って喰ってみると、食感は近いが香りが違う。
 んん〜、なんだろう。よおく観察すると葉の形に見覚えが。なるほど、多分薹の立ったたらの芽だな。若いたらの芽ほど鮮烈さはないがこれはこれでいいもんだ。
 かき揚げは生桜海老と玉葱を一緒に揚げてあり、三つ葉がアクセントにひとつ。これは大変いいよ、軽くさくっと揚がっているのはいつも通りだが、これに桜海老のほのかな香りと歯触りが加わると皐月の料理になるなぁ。そこに玉葱の甘みがなんとも言えない塩梅で絡んで来る。これは推測だが新玉葱だね。甘さと食感が普通のとは全く違うと思う。
 そしてもっと嬉しいのは、茄子や南瓜の下にもうひとつ桜海老のかき揚げが隠れてる。どうです、これで800円ですよ、たまらないねぇ。

 あ、天つゆが足りなくなりまたよ。
 すいません、おねえさん、天つゆを足してくれますか?

 直ぐにおねえさんが器を持って戻って来ました。
 「宜しければこちらもお使いください」

 おや、つゆだけじゃなく大根おろしと生姜も持って来てくれました。更に天つゆも器ごと新しいのにしてくれました。いやあ、ここの若いおねえさんは相変わらず素晴らしい接客ですよ。こんな子が近所に住んでんだねぇ、あはは。
 これだけで気分が良くなりますよ。

 が、しかしだ、小言じゃあないですが、前回も書いた暫く前から居るお姐さんはもう少し頑張ったほうがいい。アタシのビールを出すのを若い子が突っつくまで忘れてた。そして、天ぷらも注文間違えて作り直し。
 他にはお姐さんが一旦通した注文を若い子が客に再確認して通し直したり、頼まれたものを持ってくのを忘れ催促されたりが何度も。
 客に頼まれたあと帳場で無駄話してるから忘れたり間違えんですよ。いや、違うな。忘れてっから無駄話してんだ。

 しかし、それに引き換えここの若い子は皆しっかりしているよ。
 こういうのを見てるとさ、この世間もこの先まんざらじゃあねぇなと、ちょと安心してみたりする。



何度目か分からない再訪
2013.Jan.22

 今朝は寒いですねぇ、夜中からふった雨がしとしと。今日は珍しく徹夜明けなんでぼろぼろですが、何か喰いたい。国領近辺にいたのでバスで小田急沿線へ移動。
 ん〜、どう考えても麺類。狛江の狛食か喜多見で栄華大勝軒

 悩んでやっぱし喜多見で丸屋です。

 開店したばっかなのでアタシ一人ですね、最近見かけるパートのお姐さんがお水持ってきてくれました。さあ、普段なら季節の天せいろなんですが今日はそこまでタフじゃない、でもパンチは必要。
 水を飲干してっと

 すみませ〜ん、カレー南蛮くださ〜い。

 アタシしかいないんで直ぐにパートさんが運んできました。ついでに水のお替わり注いでくれるかと思いきや気もつかない、ま、いっか。
 さて、ここんちのカレー南蛮の上に乗ってるのは一見白髪葱に見えますが、何と大根。そう、刺身の妻とおんなじ奴なんですよ。葱は小口に切ったのが小皿に別途ついてきます。
 早速つゆを啜って脳みそにパンチをくれてやりたいんですが、とろみが強くって啜れない。思いっきりいくってぇと… ご想像とおり熱すぎて口内負傷。

 いやあ、疲れた頭と体にカレーが効くなぁ。すると続々と、ご夫婦連れ、どう見てもママ友6人連れなど11:00なのにざくざく入店。相変わらず人気ですねぇ。
 そこで、いつもいる背が高くってちょい色黒のバイトのおねいさん登場。よっ、待ってました!なにがだよ…
 ちらっとこっち見てアタマを下げて通り過ぎると、数秒で再登場、

 「いらっしゃいませぇ、お茶もどうぞ!」

 と熱いお茶、そしてお水を注いでくれました。やっぱりこのおねいさんは素晴らしいなぁ。気分が上がったので玉葱と豚を頬ばりぃの、そばを啜りぃので体とアタマに活を入れてきましょ。
 さあ段々アタマがすっきりしてきたぞう!

 半分ほど喰ったところでパートさん、何か持って再登場、
 
 「すみません、お茶で…」

 テーブルを見てお水もお茶も既にあるのを見て一瞬固まり、すごすご退場。あはは、一応は気にはしてるのね。
 
 しかし自分が少し弱ってる時、こういう身近のほっとする場所いいよね。バイトのおねいさんの名前も知らなければ、向こうもこっちの事を何も知らない。でも、行った時におねいさんを見ると お、いるいると思う。おねいさんも、アタシが入ってくと、あ、きたきた。

 さ、おつゆまで全部飲み干したら元気が戻ってきたんで雨の中に戻りましょうか。まだ一日は始まったばっかだ。


2012.Feb.26

 がらがらっと引き戸を開けると元気な声が「いらっしゃませ〜」今日は天気が悪いんで空いてるね。最近はどうしたことか週末のお昼は行列なんか出来てるんで困ったもんだ、あはは。
 つうっと右奥の壁沿いの席へ。

 さてとおねえさん、まずはビール一本お願いしますね。
 
 ここんちのおねいさんは教育がしっかりしているのか、基から人柄が良いのか気分のいい人ばっかり。ビールを呑みながら、メーニューを。さて何にしますかね。

 おっと、季節の天もりがわかさぎになってますね、それじゃあこれをお願いします。あ、そばは後で持って来てね。

 こないだまでは牡蠣の天もりだった。季節で変わる天ぷら。ハモだったり、メゴチだったり、穴子だったりほんとに旬のものが出て来て大変良い。

 さあ来ました来ましたわかさぎが。なんと8匹ものってますよ、その他にオクラに、人参、南瓜等の野菜もね、相変わらず盛りがいい。牡蠣の時も大振りなのがごろごろしててさ、いつも豪気なのここんちは。

 あ、ビールもう一本お願いしますよ。

 頃合いを見ておねいさんが「そろそろおそばお持ちしますか」だって。いいですね、下町の老舗とよばれてるとこでも最近こうはいかない。こういったのも含めあたしがこの店に来る訳はそばだけじゃあないの。
 店の作りだってさ、奥に座って入り口を見ると引き戸のガラスにエッチング(サンドブラスト?)で刻まれた店名が。晴れた日は西陽できれい。鴨居の上のガラスにも鶴と亀が。今時こんな建具なかなかないねぇ。
 だからね、ここで一杯やって、そば頂いて、ガラス越しに通りの様子うかがって、気分のいい店員さんの動きを眺めて。ああ、いい時間過ごしましたねって、感じて帰るの。
 こんな雰囲気の場所が東京からどんどん減ってるからさ、ここんちで味わっとこうと思って。

 あ、そうそう、お酒を頼むとね、小さい肴がついてくるの。いつも違うのが出て来てさ、旨いの。

 これも楽しみでさ。

  • May, 2016 大山鶏タレ焼き600円
  • May, 2016 しっかり焦げ目
  • May, 2016 南蛮に隠し包丁

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3位

秀味園 (元町・中華街、石川町、日本大通り / 台湾料理、中華料理、居酒屋)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2014/06訪問 2014/06/22

中華街にも真っ当な店は残ってるんですよ。いつも同じもん喰ってすいません、あはは。

【2014, June 】

 定点観測ならぬ定期観測。
 どうしてもたまぁに喰いたくなるものってありますよね。KFCのあの匂いかぐと喰いたくなりません?

 という事で横浜中華街秀味園二連続。5月と6月の魯肉飯っす。

 写真もおんなじとこでBIKEの上で撮ってますんで代わり映えしません。ま、その日によって魯肉飯の見栄えが違うとこでも感じて頂ければなと、あはは。

 因に500円税込だったのが現在540円税込になりました。因に焼き米粉と一緒に買って1250円だったって事は米粉は710円?


【2013, Sep】

 さて、天気はいいし、秀味園で夕飯用に魯肉飯買って帰りましょう。

 関帝廟通りに入ってと、黄色いファサードが目印です。あれ?無いぞ。ゆっくり進むとお店は勿論あるが、見た目が違うねぇ。おっと、引き戸の位置も変わってるぞ!ま、いいか、入ろう。

 おおおお!なんだ!また綺麗になってるぞ。昔は入ってすぐ左に厨房が丸見えであって、おばあちゃんが鍋振ってた。そんで奥は一段上がった畳の居間で生活感バッチシの中、客も上がり込んで喰ってた。それを数年前、改装して厨房も見えなくなり、畳の間が取り払われテーブル席になった。
 今回もテーブル席だが、ま、内装をまたもや綺麗にして若干配置が変ったね。でも建物の構造上、手前が低く奥には一段上がらなきゃならないのは変らない。

 入ってくと、何とチャイナドレスの若い子が出てきた。うわぁ、これも変ったなぁ、あはは。まさかシステムも変ってねぇだろうなぁ。

 すいません、まだ持ち帰り出来る?

「ハイ!イイデスヨ!ソコ、スワッテマッテテクダサイ。」

 てんで、魯肉飯500円と焼き米粉700円を頼む。改装しても値上げしてない、あはは!壁の向こうでガコン、ガコンと鍋を振る音がしてきたよ。おねえさんがヒョと顔を出して、

「オチャ、イッパイドウデスカ?」

 いいなぁ、ここくらい本格的な店なのに接客がいいとこは無いねぇ。持ち帰り客にも茶を出すは、何をするでも丁寧だは。

 ものの5分強で出来上がり。おねえさんに尋ねてみた

 ねえ、いつ改装したの?

「センゲツ、カナ?チョト、ジカンカカリマシタヨ」

 昔のお店どんなだったか知ってる?奥が畳だったの。

「シリマセン、アタシマダキテナイヨ、アハハ。」

 ここに厨房あっておばあちゃんが料理してたんだよ。

「キイタコトアルデス。タタミ オバアチャンマダイタトキ アハハ」

 支払いをしてまた来るよと言いつつ出ようとすると、出口まで見送りに出てくれた上に

「ズト マエカラ キテクレタデスネ。イツモ アリガト ゴザイマス。マタ、キテクダサイ」

 なんてこった。ちょとやられた。

 おばあちゃんの時代はまさに接客は現地風。いつぞや厨房前の席で汁米粉喰ってたら、おばあちゃん、素手で煮玉子持って出てきて、アタシの丼にぼちゃんと投げ込んだ。
 びっくりして只々見上げてると、つたない日本語で

「ホラ、タベルネ!」

 そんな時代もあったな、あはは!

 
 さ、愛車に戻って魯肉飯の写真撮って、高速飛ばして帰りましょ。

 あ、魯肉飯はどうしたって?その夜喰いましたよ。味?勿論、お肉トロトロで美味しく頂きました、あはは。


2013, May

 天気がいいとたまに横浜まで夕飯を買いに行きますんですよ。今回はちょと前の話しですが黄金週間に行っちゃいました、、、中華街はスゴイ混み様です。観光客は車道を我が物顔で占拠し、車が通ろうがお構いなしで避けやしません。
 それをかき分けお店に行きましてっと、相変わらず持ち帰りでも椅子に座って待たせてくれるし、お茶も出してくれます。こういう接客ってこの街では珍しいんですよ、あはは。

 さ、今晩の飯も魯肉飯、写真はすいません、撮る前に待ちきれずひと口喰っちゃいました〜。

 最近徐々に昔の魯肉飯に戻ってきつつあります。まず、ボリュームが戻りましたね。角煮も大きめのが3個、高菜もそぼろもご飯が見えない位にかかってますよぉ。ほら、前回の写真と比べてくださいな。
 そして、角煮が柔らかくなりましたぁ。おばあちゃんの味に段々近くなって、美味しくなって来ましたね。良い事です。相変わらずご飯は一寸柔らかいですがね、これは良しとしましょう。
 そして、持ち帰りの良いとこは、店内で喰うより飯が大盛り。家にある丼はお店のより一回り大きいのですが、家の丼にご飯を移すと入りきりません、あはは。

 さて、そぼろをひと口やってチューハイをぐいっと。角煮に芥子をぬりたってひとかじり。柔らかくって、ほんのり八角の香りがして美味いですねぇ。('13, Sep訂正:八角は使ってないようです、、)酒が止りません。もし上に載ってるお数が少なくなっても問題ありません。汁の染みた飯はそれだけでもバクバク喰えますよぉ。でも、心配ならお新香でも用意してください、あはは。

 
'12/11/16

 さて、天気がいいですねぇ。という事で久し振りに横浜まで行きましょうか、第三を使えば30分もあれば着いちゃいます。昔は100km規制だったような気がするんだけど最近はずっと80km規制…
 覆面被って青い服着たおっさんが左っ側流してるんで要注意です。おっと、早速路肩でラブレターを渡されている人が居ますね。しかし、いつも青い服着た人の片思いですからねぇ。どうせすぐ他の人追いかけて去って行くんでしょうから浮気性というか、ありゃ一種のストーカーだね。

 さてと、早速関帝廟通りに入って秀味園へ。もう15:30をとっくに過ぎてますんで店内にはお客さん居ませんねぇ。

 すみませ〜ん、持ち帰りお願いします!

 「はいとうぞ」

 魯肉飯と焼き米粉をひとつずつお願いしますよ。

 「はい、ちょとまてください。お茶飲みますか?」

 いえいえ、今日は結構ですよ。

 ここんちの人はいい人ばっかりです、持ち帰りの客にもちゃんとお茶を出してくれます。という事で入って右側のカウンターに座って待ちます。

 実はアタシはず〜っと前、改装する前のおばあちゃん二人が入ってすぐ左の調理場で料理してた頃に何度か中で食べたきりで、その後ずっと持ち帰り。いつもここで魯肉飯買って、同じ通りの金陵で叉焼か家鴨を手に入れ、酒屋で焼酎も買ってニューグランドに持ち帰って部屋呑みするのが大好き。
 たまには加賀町警察裏の中華飯店で五目焼きそばを持ち帰る事もありますが、最近は秀味園と金陵。何しろ大好きな翁順楼もなくなちゃったから牛肉の醤油煮込みセットも持ち帰れないし…

 そうこうしてほんの5分もすると出来上がってきました。ここんちは仕事も速い。早速持って帰って一杯やりましょうか。

 さて、魯肉飯にのってる高菜炒めを一口やってチューハイをごくり。ひき肉でまたぐびり。肝心の角煮を齧ってまた一杯。ん〜、美味しいですな。何も特別な事がしてあるわけでもない。でも美味い。
 たまには米粉を頂きましょ。米粉はわしわしといって、これまたチューハイを流し込む。味の加減もいいです、何しろ冷めても問題ないところがいい。いや、温っかい方が無論もっと美味いですよ。
 魯肉飯が500円、焼き米粉が700円。この価格でこんなもんが喰えるなんて幸せですな。因に量が多いのでとてもこの2品を一人で喰いきれるもんじゃありません。やはり台湾料理や中華料理は何人かで喰うのが正解。
 いつも一人で喰ってるアタシは何なんだって、あはは。

 まぁ他の人もおっしゃってますが魯肉飯の角煮が少し固くなったかなという気は否めないですが、ま、いずれ昔みたいに戻るでしょ。

 因にここんちの「台湾風煮込んだつまみ」という奴はエライ本格的です。台湾の香辛料の香りや味に慣れてない方はご覚悟を。
 あ〜そうか、こういったのを初めて喰った人が「不味い!」とか書いちゃって喰った事もない奴が勝手に思い込んじゃうんだよな。そういうのは不味いんじゃなくて貴方の口に合わなかっただけ。
 毎週毎月のごとく数十年やってたお店が閉めていき、跡地には新興資本のチェーン店が雨後の筍。そういった店で供されるレベルの低い中華料理で一般客を洗脳していく。
 また、それが普通だと思ってしまった客はちゃんとしたお店の料理に対して逆に厳しい判定をする。本末転倒何をか言わんや。

 さ、愚痴はこのくらいでいいか。

 因に中華街の真っ当なお店では頼めば持ち帰りが出来ることがあります。試してみてくださいまし。大通りの老舗大型店のお姐さんも「暇な時だったらいいわよ」と言ってましたし。お店で一人飯が出来ないアタシみたいな人は自分の部屋に持ち帰って温め直して喰えばゆっくり落ち着いて楽しめますよ。

 でもちゃんと持ち帰ってから喰ってくださいね。最近増殖したファスト中華のだらしない客みたいに中華街で立ち食い(下手したら路上で座り食いしてやがる!)なんてみっともないし、街の人の迷惑ですから。

  • 14, June 魯肉飯540円
  • 14, June 今日買ったもの。いつもの通りバイクの上で記念撮影
  • 14, June 両方で1250円

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4位

寿司処 博 (神泉、渋谷 / 寿司)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 ¥1,000~¥1,999

2016/07訪問 2016/07/28

久しぶりに昼飯でも

【Jul, 2016 】

 9ヶ月か10ヶ月ぶりに時間が出来たんで寿司でも喰いましょうかってんで坂を登りましょ。右手にマークシティ、イノアタマの駅を、左手に福ちゃん、鳥升を見て行く。くぅってくらい急な坂、真ん中らへんで左手にかの有名な893ビルがあって登り切って右側。
 マークシティの中を通れば楽なんですがね、あはは。

 引き戸を開けて左手のカウンターに勝手知ったるなんとやらで場所を占めます。テーブルではインターナショナルなお客様。

 いつものごとくちらし並、1300円をお願いしますよ。

 大将がネタを切りつけはじめます。ここは滅多なことでは切り置きはしない。

 ひと〜つ、ふた~つ、、、、、ここの〜つ、と番町皿屋敷並みに種が増えてきます。

 で、今日の種はっとね、分かる限り書いてみましょうか。まずはほじくり返す前ね、右から皮に焼き目つけためじが二枚、鱸、青柳、甘海老、いさき、鰯2枚、新烏賊の下足3、いくら、数の子出汁巻き。
 ひっくり返すってぇと下から赤身2枚、漬け、おやもう1枚鱸が出てきましたよ。鱸にいさき、めじなんざ初夏の旬が目白押しだぁね。
 てことで種類で12種、数で18貫ですよ。これで数の子以外全部天然。いやぁ、お得だねぇ。あ、常連贔屓の出来かもしれませんが、あはは。

 養殖、蓄養、冷凍もんばっか10貫ほどで2500円くれぇの近くの某有名店なんかとは比べもんにならないねぇ。あ、いけね、余計なことを、、、


【Jun, 2015】

とりあえず写真だけでいいでしょ。
余計な言葉は不要。


【Feb. 2015 】

 久し振りに渋谷で昼飯、どうもそこら中に観光客が居て落ち着きませんね。西から東まであらゆる言語が飛び交ってますわ。こういう時は地元民しか行かねぇ店に行くに限る。(あ、地元民でも中々行かねぇかも、あはは)

 平日12:30ころ、ここんちの昼の客はネクタイの人なので今が一番混んでるかなぁ。

 と思いつつ暖簾をくぐると、静か。店主が一人きり。今日は暇だそうだ。

 そこで、いつものランチちらし。本日のってたものは、

赤身2、漬け1、鱸1、帆立1、帆立のヒモ、甘海老1、墨烏賊1、墨の下足、真鰯 2、のれそれ、真蛸柔らか煮、いくら、数の子、自家製玉子、他
もしかしたら鮃が居たかも、あはは。

 相変わらずいい塩梅。特に滅多にお目にかかれない(仕込みが大変だから)蛸の柔らか煮を入れてもらえたのは嬉しいねぇ。一杯まるごとの生蛸を塩でいやってぇほど揉んで、なんか入れて煮るそうだ。相変わらずいい加減な情報ですいません、あはは。

 渋谷の他の寿司屋でも同じような値段取りますが、こちらの方がお得(モノがいいという意)だと思いますなぁ。


【Dec, 24, 2014】

 Mele kalikimaka !!

 あ、もう遅いね、クリスマスネタは。

 毎度独りでクリスマスイブ。馴染みの店で。ここにはクリスマス・ムードの客は来ないから丁度いい。

 まずはビールと白子、松前漬け。

 次は刺し身を適当に。
 愛知の蝦蛄は勿論雄、野付の帆立(紐付)、どっかの鰯(笑)、日本海の甘海老(北海道は不漁だそうだ)、漬け、皮ぎし中トロ、江戸前の鱸。

 鰯は酢で洗ってある。身がしっかり、どっちかってぇと得意な魚じゃないがこれはいい。あたしが脂が苦手なの知ってる店主が敢えて中トロを出してくる。皮ぎしなので脂のまわり込みが独特、脂がグラデーションでなく満遍なく入ってて食感も少しサクッ。脂、くどくない。

 ひと通り喰ったので、干瓢をもらう。ワサビを効かせていい肴になる。

 しばらくして、「喰ってみるか」とぶどうえび。性懲りもなく女将が仕入れたらしい、笑。
 店主が
「これひとつで天然の車5〜6本分位すんだぞ」ですと、あはは。

 最後に

さっぱりとしたもん巻いて〜

 と言うと、暫く悩んでる。あたしとしちゃガリを刻んだのを小肌を巻いてくれればいいなと心中つぶやく。
 すると店主はやおら仕事にかかる。あたしの前に小皿にのった巻もんを差し出し、
「ねぎとろと小肌だ」

 半分当たり、でもねぎとろはさっぱりじゃねぇんじゃねぇのか?あはは。


【2014, Apr 】

 久し振りに寿司屋。毎度主人から産地の説明してもらうのだが、今回は諸般の事情で失念、あはは。

 刺身は左上から時計回りに
 鰊の酢締め。以前生を何度か喰ったが、酢で締めた方がアタシは好み。大変よい香りがする。
 鱸の昆布締め。25分だけ締めたそうだ。持ち上げると昆布の香りがふわり。
 締める前に鱸は何日か寝かせてあるので食感は大変柔らかい。
 北海道の甘海老活。けなので身がいかっているんで丸まっちゃう。
 東京湾の活け鯵。ここんちはいつも軽く酢で洗っている。
 本鮪のトロ。ここんちはあんまり鮪にこだわってない、あはは。
 蛸の柔らか煮。産地は東京湾のどこか確か千葉の方かな、とほほ。
 野付の活け帆立。一番手前は肝の部分で本来は喰わないが天然の活けなら喰える。甘くなんとも言えない食感。
 東京湾の蝦蛄。すいません、これもどこのか忘れた、、、しかし、大変甘い!そして、ぷりっとした歯応え。

 串に刺さっているのは、ネギマ。これが本来のネギマ。白葱と本鮪の大トロを焼いてある。鮪と葱では火の通り加減が違うので両方を良い状態で火を通すのは大変技がいる。

 この他に自家製(当たり前だが)の干瓢を刻んでもらってつまみにする。そして、飯は握りにはせず、葱とトロを芯にして細巻きを作ってもらい、これも呑みながら喰う。

 さて、元気になったので帰ろうか。


【2013, Dec 】

 野暮用でお邪魔しました。いや、月一回は必ずお邪魔してんですけどね、久し振りにネタがネタになりそうだったんでね。

 写真を見ただけでこれが分かる方は相当な物知りですね。アタシも数年ぶりに見ました。店主は仕入れるつもりが無かった様なんですが、女将が仲卸と勝手に決めたらしいです、あはは。
 何故店主が仕入れるつもりが無かったかというと、仕入れ値です。お聞きしましたが、とてもそう言う話しを公開する訳にはいかないので書きませんが、流石のアタシもびっくりする位の仕入れ値です。これじゃぁ、売値はいくらになるんだって、あはは!

 大きさは殻つきのまま頭から尻尾まで10cm強、頭外して身の部分だけで言うと5cmくらいかな。

 では頂きましょう。

 おお、大変ねっとりとした舌触りと歯応えです。初めての食感。決してぷりっではない。しかし、エビは必ずしもぷりっとしてればいいってもんじゃぁない。何しろ話題の芝エビの名前で出された料理をぷりっとして美味いと評してた方が多いようでしたが、本物の芝はぷりっとはしていない。本物の芝を喰った事があれば分かるはずだとここの店主と無駄話。

 おっと話しを戻そう。ねっとりと舌にまつわりつく様な食感に加え、味もねっとりとしている。濃い甘みが拡がる。車の様な「いかにもエビでござい」というエビ感と香りは微塵も無い。全てが濃厚。敢えて例えるなら上等な甘海老の食感をもっと強め、ねっとりにして、味も比例して濃くした様な感じ。
 しかし、全く独自の味だな。例えたのが間違いだった。このエビの味は他と相容れるものが無い。味を表すとすると、「美味い」。頭悪そうな表現だが、そうとしか言いようがないねぇ。だって例えるものが無い味だからさ。

 
 このエビ、宮城で獲れた活けのぶどうエビ。
 珍しいもんで勉強になったね。


2013, Apr, 12

 さて、新規店を開拓してないんで、最近の再訪シリーズです〜

 いつもの如く、大将からLINEで「暇か?」、相棒の角田課長みたい、あはは。アタシも、「ええ、暇ですよ」と返し、お邪魔する事に。

 お通しは富山の蛍、そしてお刺身を見繕ってもらいましょ。アタシは寿司屋でお任せにするのが苦手なんですが、ココは大将がアタシの嫌いなものを知ってるので大丈夫ですよぉ。

 ちょと見切れてますが、上段左から時計回りに 
 久里浜の蛸(非常に柔らかい)、東京湾の鱸、甘海老(産地失念)、境港の平政、本マの赤身、同じくヅケ、野付の帆立、東京湾の細魚(酒塩仕立て)、大原の真鯛を松皮のまま薄造りにして酢味噌をかけてある。
 どれも勿論天然で白身は少し寝かせてから、鯛、細魚、鮪は上記の通り、大体のものが仕事がされてから出されてるって寸法です。

 それに今日は大将、興がのったのか奥で何か作ってますねぇ。まずは刺身でも出た酒塩した細魚の皮をひいて竹串に巻き付け炙ったもの。
 これはいい、細魚の香りが残ったまま炙った香りが足され、ぱりっとした食感も、酒塩の加減も素晴らしい。但し、熱いうちに喰わねぇと駄目、冷めると匂いが悪くなる。
 次に恐ろしく大きな平貝(たいらぎ)を厚めに削いで生醤油だけでさっと炙りますよ。最後に、寿司屋の矜持、上等な海苔で巻いて熱々を手で掴んでかぶりつく。
 ああ、平貝はやっぱし火を通した方が断然美味い!香りと甘みが数段上がって、更に海苔の香りがたまらねぇなぁ。平貝もそろそろ今年もお仕舞い、来年までお預けだぁね。

 ああ、呑んだ、喰った。帰りましょうか。しかし、相変わらずアタシはココで鮨を握ってもらわねえなぁ。
 いっつも握りにいく前にいっぱいいっぱいになっちゃうんでさ、あはは。


2013, Mar, 07

 さあて、ここは大変良い仕事をするのに世間からは知られず、ひっそり営業しているとこです。しかし、大変美味いので結構取材のオファーがあるらしいが出ない。別にマスコミ嫌いという訳ではないが敢えて出ないという事らしい。
 だから、食べログもあんまり好きじゃあないらしい。

 そういうお考えなのでここの大将にLINEで掲載のお願いをするってぇと
 「お前さんならアタシの気持ちを分かってくれてるから書いても良いよ」
 と、ありがたい返事、さ、遠慮なく暴露させて頂きますよ、あはは。

 さて、良い寿司屋の常識として毎朝の築地通いは欠かさないんでモノは折り紙付き、基本的に天然物しか扱わない。

 写真はこないだ喰ったアタシ専用ちらし寿司。今季初めて富山の蛍が入ったってんで、サービスです。でかいねぇ。
 ネタは一番上に見えてるだけで、蛍、塩水雲丹、本マのすき身(所謂中落ちみたいなの)、オオミゾ貝(ひも付き)、イクラ、烏賊下足、甘海老、数の子、車えび、自家製玉子焼き。
 下に埋まってて見えないのが、本マの赤身と腹身にヅケ、〆鯖、鰯、金目、細魚、帆立。ネタは全て産地の説明をしてくれますが長くなるんで割愛。

 どうです、美味そうでしょ、あはは。

 肝心の味は、塩で軽く〆てある細魚、しっかりと漬かったヅケなど絶品。でも今日の一番は蛍。噛むと中からねっとり芳醇なワタが、なんともいえないねぇ。

 あ、今回は特別製なんで、値段も特別なんでご了承くださいね。でも通常のやつもネタの数が少ないだけで魚は一緒ですんで、勿論美味いですよ〜 あはは。

 余談ですが今日はランチサービスの時間帯に無理言って作ってもらった為に練り山葵ですが、夜は鮫肌でおろした本山葵使ってます。

 そしてここの名物は美味い寿司だけでなく大将そのものだぁね。逸話の固まりと言うか、それホントかい?ってのが沢山。

 ある夜、30代半ばの男性が連れの女性に向かって寿司の蘊蓄だとか、魚の知識を中途半端にひけらかしてたのね。実は大将、間違った蘊蓄語られるのが余りお好きでない。

 しばらくして男性が

 「次はハマチをお願いします」

 ああ、地雷踏んだぞ〜 知らないぞ〜
 大将がすかさず

 「お客さんね、ウチは天然しか出さない。ハマチってえのは東京では養殖の鰤の総称なんです。西の方では天然でもハマチって呼ぶ様ですが、東京でハマチは養殖、だからウチには無い。富山の天鰤なら御座いますが如何ですか?」

 あ〜あ、そしたら連れの女性が話し聞いてなかったのか馬鹿なのか、よせば良いのに火に油を注ぎやがったね。

 「わたしはサーモンが食べたいです〜」

 「え?サーモン?あのね、ウチくらいの店になるとサーモンなんて出さないんですよ。そういったのが食べたければ廻るとこ行って食べた方がいい。」

 うわ、アクセル全開になるぞ〜

 「日本のシャケはね、虫がいるかも知れないから昔っから生で食べない。北海道なんかじゃルイベって言って一回凍らして虫殺してから食べるでしょ。だから生食用サーモンは冷凍モンか北欧とかの寒過ぎて虫がいない海で養殖したヤツなんです。だから、ウチには無い。」

 がはは!撃沈〜

 他の日、どう見ても上司のお供でついてきた若いヤツが自分用に遠慮無しで高いネタをどんどん頼む。そしてついに、爆弾発言。

 「巻物一人前って何本ですか?普通3本、じゃあ、まだ食べられるんでネギトロ巻き一人前いっちゃいましょうか、あはは。」

 あははじゃないよ、お連れの方もとうとう苦笑い、、、するとやっぱし、大将がね

 「お客さん、ウチはね、ネギトロの芯に出来合いなんか使わないんです。本鮪の腹身のとこ(大トロ)から切って出すんで結構お高いですけど?」
 
 「高いったって、巻き物ですよね」
 と、若いの。あ〜あ、そんな世間知らずなこと言っちゃあ駄目、現実を知る時ですねぇ。

 「そうですか、分かりました、真っ当なネギトロは普通に値段つけたら大変なんで、お安くしてるつもりですが、ネギトロ一人前だとウチの特上寿司より高い値段になりますがそれでも宜しいですか?」

 若いの、それ聞いて流石に大人しくなったね、がはは。

 客が誰もいない時にアタシが大将に一言、

 大将、何もあんな事言わなくたってさ、金持ってる客なんだから黙って出しちゃえば良いのに。

 「俺はね、お客さんにはちゃんと分かった上で喰ってもらいたいの。だから、値段聞かれたって『時価です』なんて言った事無いだろ?仕入れ値が高くったって一年中おんなじ値段をはっきり言う。魚の事だってさ、ハマチって頼まれて、黙って天鰤出す様な商売したくないの、お前分かってんだろうよ」

 アタシは分かってますけどねぇ、皆が理解する訳じゃあ無いんだから、不器用ですねぇ、ホント、あはは。

 こないだも客から白身は何があるって聞かれて

 「今日仕入れた真鯛と先週の金曜に仕入れた平目がありますが、お薦めは平目です」

 客がドン引きして
 「え?よっ、4日前の平目ですか?ああ、、、鯛をもらおうかな、、、、」

 もう仕方ないので横からアタシが助け舟を出す。

 あはは大将、古い魚って意味じゃあないですよね。この店は熟成させてっから出すんだよね。平目は締めてっから3、4日すると熟成して旨味が増える、ね、大将そうですよね!

 始終こんな塩梅、あはは。なんで寝かせてるかを言えば良いのに、直球すぎてびっくりしちゃうよ。ま、最近は説明するようになりましたけどね、あはは。

 最後に魚のお薦めは滅多に作らない蛸の柔らか煮と定番の鮪のヅケ。

 料理では江戸前の玉子焼き。焼きたてを喰うってぇと出汁がジュワッ、甘みもしっかりとして美味いのなんの!
 それと、煮汁を注ぎ足して作る銀ダラの煮付け、これもたまにしか出て来ない、あはは。

 アタシの書き方だと面倒くさい店のように思われるでしょうが、あれはたまに起きる笑い話。仕事に真剣で親切のつもりだけどいい方がねぇ、ぶっきらぼうなだけ、がはは。

 普段は気さくで融通も利くんですよ。予算と好みをちゃんと言えばそれに合わせて内容を提案してくれますし、「今日は呑みモード」「しっかり握りを」などわがまま言って大丈夫なんです。
 
 さて、皆さん、是非名物の大将を見に来てくださいまし、あはは。

  • Jul, 2016 ちらし1300円
  • Jul, 2016 ちらし1300円
  • Jul, 2016 Jul, 2016 左から鰯、いさき、甘海老

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5位

福田屋 (渋谷、神泉 / そば、居酒屋、天ぷら)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ¥2,000~¥2,999

2013/04訪問 2014/12/15

渋谷にある不思議な空間

【Nov, 2014 】

 久しぶりに福田屋でお昼。ここは町蕎麦の中でも、更に渋谷という地を考えると大変秀でているねぇ。でもね、訳あってたまにしか来ないの、笑。

 さ、入って行きまして、中央の大卓の端に相席で座ろうとすると名物女将が小走りできて、

「あらあら、こっち座っていいわよ〜」
 と窓際の4人掛け席を指すんだ

ん?独りだよ?いいの?
「いいのよ、煙草吸わないでしょ?」
うん吸わない
「だったらこっちがお勧め、いいのよ!」

 と言って彼女がちら見する先には30前後の男性グループがモクモクだ。女将に礼を言って遠慮なく座る。相変わらず女将はいい人だねぇ。

 早速おかめをお願いして箱庭を眺めて待つ。

 暫くしてモクモク達が去っていく。中の一人が上司か先輩らしくここは奢るからと連れを先に店外へ促す。連れがいなくなると彼は領収書を要求し声高に近所の有名IT企業の名を口にする。その時彼が店内をすうっと見回したのをあたしゃ見逃さなかった。アンタがどこに勤めてるかなんて誰も気にしないよ、あはは。

 おかめが来る。目の前に置かれた途端、すっと漂う出汁の鮮烈な香り。そこへゆずの匂いも加わる。幸せだななぁ。
 いいとこに座らせてもらったんで香りもしっかり楽しめるってぇもんだ。

 まずは儀式としてご尊顔を拝し、おっと、今日のおかめはちと不細工だね、あはは。次の儀式、種を温めるため蒲鉾、玉子を沈めよう。島田湯葉は柔らかくするためこれも潜ってもらおう。つゆを啜る、ああ美味い。下町のと違った優しい山の手のつゆ。蕎麦はね、ここんちのは細いので切れやすいから優しく手繰る。蒲鉾が美味いなぁ、ここんちは種の質も大変いい。

 ん?なんか変。おっと!隣や向かいの方など今まで嗜んでいらっしゃらなかった近くの方が一気に、すう〜っ。ああ女将の気遣い裏目に、囲まれた、あはは。

 残りのおかめを手早く楽しんでお勘定だ。

「毎度ありがとうございます〜 気をつけてねぇ」
 女将の声を背なに店を出る。はあ、美味かった。


【Dec, 2012】

 Mele Kalikimaka !!  え〜、ハワイの言葉でメリークリスマスでございます、はい。クリスマスなのに一人渋谷を徘徊しております。街はベタ混み、ん〜、どこ行こう。そうだ福田屋へ行こう。え〜、テンションが変で恐縮。

 道玄坂小路も人で一杯ですが、こういう時こそ福田屋さんは混んでないはず。顔を突っ込んでみると案の定静かなもんです。と言う事でクリスマス一人蕎麦。自分では粋なつもりですが、世間から見たら可哀想な人…(漢字でかわいそうって書くとかわいそう感が増すな、ははは)
 さ、女将さんも相変わらず元気です。

 女将さん〜カレー南蛮ください

 「は〜い、カレー南蛮ね〜」

 もちろん台は蕎麦です。蘊蓄くさいのやだけど東京で蕎麦屋のカレー南蛮は「かけ蕎麦にカレー南蛮という種を載せたもの」という解釈なんでカレー南蛮は是非蕎麦で頂いて欲しいですな。だから勿論おかめも台は蕎麦です。
 さて、渋い茶を啜って待ってるとほどなく登場。相変わらずいい感じです。もちろん鶏の胸肉と長葱だけの正調東京風。まずはつゆの塩梅をっと思いますが、ここのカレー南蛮はとろみ強めなんでつゆを啜りづらいんですよ、無理すると大変なんで、あはは、ご注意ください。
 そうっと啜ると、カレーのパンチの後にかけ汁の醤油と出汁の味が合わさってしっかり和の味ですよ。問題はここんちは蕎麦の盛りがいい上にカレーのとろみが強めなんで蕎麦が絡まって食べるのが大変だ。
 あ〜、汗だくだ。美味かったなぁ。

 女将さ〜ん、年内30日までって書いてありましたけど年明けは〜?

 「ん〜、ほら5日って土曜でしょ。ウチは土曜お昼しかやらないじゃない、だからさやめちゃおうかなって思って、ね?」 それって7日からって意味でしょうかね?ま、いいや。

 じゃあ、しょうがないね〜またくるね〜

 表に出て階段降りてくと女将さんが外まで追っかけて来たよ、なんでしょ。

 「ねえ、30日は日曜だけどお昼だけやるのよ〜」 え〜、それさっき聞きましたけど…
 「だからさ、30日なら来れる〜?やってるからさ〜」

 あはは、わかりましたよ〜考えとくね〜、またね〜

 「はあ〜い、じゃあまたきてね〜」

 あはは、相変わらず微妙な掛け合いだったな。しかし、渋谷でこんなにほっとするとこはそうそうないからねぇ。

 さ、どうしようかな、これで30日行かないのもなぁ…


【Apr, 2012 】

 昔っから渋谷は道玄坂小路にあります。さて、いつビルになったんだろ。気付いたらビルになってた(といいつつ凄い前ですけどね)

 お向かいは今は大型小売店の裏口になってますが、昔はトタン張りのパン屋フレッシュマンベーカリーだった。おばちゃん元気だといいな、もう一回サラダパン、リーフパイ、ロールケーキ喰いたいな。
 あ、別の店の話しになってますね。すいません。

 福田屋さんの話しです。ビルの2階にありますので目立たないとこがいいですね。店に入って左側を見ると坪庭があって風情がありますねぇ。昔の銭湯にも脱衣所のとこによく坪庭がありましたねぇ。

 さて、女将さん今日はおかめくださいな。

 相変わらずちょこちょこと動いて可愛らしい女将さんですね。
 ここんちのおかめは昔っからの東京式ですよ。おかめはこうでなきゃってって佇まいです。なにがって、できたら本物を拝みに行ってみてください。載っかってる種でおかめの顔が描かれてるの。蒲鉾がたれ目で卵焼きが口ってな具合に。元々はどこかの店が種でおかめの顔描いて評判になりこの名前になったようですね。
 昔のやり方といえばカレー南蛮もそうで、ちゃんと鶏と長葱です。巷では豚と玉葱ってえのが隆盛を誇っているようですが、東京のカレー南蛮は鶏と長葱であって欲しいものでここんちみたいなのが嬉しいです。(私見では町の蕎麦屋がカレーライスを出すようになり豚と玉葱を使うんで面倒だからカレー南蛮も同じでやっちゃえ!ということで豚と玉葱が広まったと言う説を信じてます)
 もひとつ余談ですが東京のそば屋はカレー南蛮の台はそばってのが常道です。なんでって?そりゃそば屋ですから「かけ蕎麦にカレーという種を載せたもの」という解釈なんであくまで台は蕎麦が基本。
 この店でも「カレー南蛮」とだけ頼むと女将さんが「おそばでいいのよねぇ〜?」といいます。大概の人はそばで頼んでるようですが、たまに「はっ?」って顔して「えっ、そばですか」って聞き返すお客もいます。女将さんは「うどんでもいいのよ〜」といいますので安心して饂飩でも喰ってください。
 でもあくまで「うどんでもいいのよ〜」です(笑) これは東京人の意地ですので気にしないでください、あはは。

 もうひとつ、かき揚げせいろがいいですねぇ、小エビのかき揚げとそばを「熱い」つゆに浸して喰います。さっくりとしたかき揚げをつゆに浸して喰うのがたまらない。えっ?普通だろって?
 いえいえ、以前はかき揚げが最初から熱いつゆに浸されて出て来たんです。これがまたたまらなかったんですが、最近は別盛りです。アタシとしてはこれがちょと寂しい。是非前みたいにかき揚げは最初からつゆに浸しておいて出すやり方でお願いしたい。
 何で別盛りにしちゃったんだろ、やっぱりさ、かき揚げが最初っからつゆに入ってたらお客がびっくりでもするんだろうね、でもこういうやり方って古い店(砂場っぽいとこは特に)では多いんだけどなぁ。それに、「せいろのつゆが温かいんですが…」とクレーム言ってる女の人もいたしなぁ。メニューに書いてあんのにねぇ、熱い汁でってさ。

 こういった東京の食文化ってえのは意外と知られてないもんで、それを知らない客になにかと言われるのが面倒だからカレー南蛮は「そばかうどんか?」、かき揚げにしても、つゆから出しちゃったんだろうなあ、、、
 是非女将さんと旦那さんには昔っからのやり方を少しでも残しながらずやってもらいたいな。

 最後に、夜は呑んでる人が多い店です。いい感じに皆さん呑んでらっしゃいます。是非夜の肴も試してください、穴子とキュウリの酢の物なんか最高ですよ。

 でもね、たまにはいるのよ、ちょと違うな〜ってのが。特に7〜8人で予約迄して宴会やってる方々がいましたが、蕎麦屋でそれは野暮です。
 あくまで蕎麦屋はそ蕎麦屋。居酒屋じゃあないんでね。
 もっと気楽にいきましょ。

 褒めといて雰囲気の星が低いのは、お昼も喫煙可なんですよ。相席なのに平気で煙草吸う人が多くてさ。

 夜は呑んでる勤め人が結構吸うしね。

  • Nov,14 おかめと箱庭 昔銭湯の脱衣所のとこにもこういう箱庭ありましたよねぇ。
  • Nov,14 おかめ900円税込 前回に比べるとちょと不細工
  • Nov,14 品書 牡蠣南蛮ととりだんご冬はこれが美味いです

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6位

御徒町食堂 (御徒町、仲御徒町、上野広小路 / 食堂、中華料理)

1回

  • 夜の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 2.6
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 昼の点数: 3.6

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 3.7
    • | 雰囲気 2.6
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク 3.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ¥1,000~¥1,999

2013/12訪問 2013/12/13

真っ当な食堂で、やっぱし煮込みハンバーグだぁ! : (上野缶詰シリーズその1)

【2013, Dec, 13 】第五回

 さてと、ホントに今回もおんなじ店ですんません。こないだお姐さんに店のお仕舞いまでにもう一回来るねと言ったのでね。約束ですから。

 そう、65年もやってたこの食堂も明日でお仕舞いです。最後はやっぱしハンバーグ定食、それもデミグラで煮込んだ方にしましょう。日替りの付け合せは豚の焼肉だそうです。
 おや、いつものお姐さんお二人(お嫁さんらしい)に加えて女将さんまでいますよ。いっつもは女将さん、夜しかいないんです。常連さんに突っ込まれて

「そうなのよ、でもさ、もう今日と明日だからさ。みんな出てんのよ。」だそうです。

 しかし、こないだも感じたんだが店内は何か飄々とした雰囲気。お姐さんもいつもとおんなじ感じで仕事してるし。良くある「最後だから来ました」ってぇ客も殆どいない。

 さてと、今日は麒麟を取らずに通常サイズの飯でちゃんと定食を喰おう。いっつもここでは昼酒だったからね、今回位は酒抜きでさ。
 出て来た煮込みハンバーグ(お姐さんはこう呼ぶ)は相変わらず真っ黒な濃いソースが絡まっていて美味そうだ。付け合せのお数も山盛り。普通なら付け合せだけで一人前のお数になるよ。何しろ肩ロースの薄切りが4枚もある。味はね、焼肉のタレの感じじゃぁない。どっちかってぇと生姜焼きのタレの生姜抜きに近い。うん、柔らかいし、タレも甘過ぎずいい塩梅だ。しかし、最後の付け合せがとんかつだったら気合い入れようと思っていたが、焼肉で丁度よかったな。
 ハンバーグはふっくら柔らかで、食堂のデミがかなり濃い味。飯が進むお数が揃っちゃったな。行儀悪くハンバーグをタレごと飯の上に載せて喰いたいくらいだ。そうそう、食堂のデミってぇ表現はね、何となく和風なの。醤油が効いてる様な味と香り。だから飯にすこぶる合う。
 ビールを取らなくって良かった、ビール呑んでたら喰いきれなかったかも。
 
 さあ、腹もくちくなったし、出かけましょうか。お勘定をしに奥へ行くとお姐さんが

「あ、昨日もいらしてましたっけ?」

 いえ、昨日じゃないけどこないだ来ました。

「あら、すいませんねぇ、また来て頂いて」

 いやぁ、とうとう明日ですね。

「ははは、そうですね、ホントわざわざ有り難うございました」

 そして、店の真ん中でお客さんと話してる女将さんの横を通って声を掛ける。

 おばちゃん、元気でね!

 すると女将が、あははと大きく笑った。


 明日は午後四時までの営業だそうだ。


街を散策して出会った素敵な御徒町の人びと


【2013, Dec, 10 】 第四回


 え〜、またここかとお思いの方も多いと存じますが、事情がありまして御勘弁ください。もしかしたら続くかも、、、


 さてと、銀座線に乗って上野で降りてガード沿いを御徒までとぼとぼ歩ってくってぇのがいい道順です。今日は朝から雨で、やっと止んだなぁ。おっと歩ってく間に青空も見えてきましたよ、吉兆ですかね。

 店に入って行きまして手前右隅の店内が見渡せるとこに座ります。お店の方は奥に引っ込んでたんでアタシが入ってくのを見てなかったはずなんですが、出て来たらお茶を持ってまっつぐアタシんとこへ。やっぱしここんちのお姐さんはいい。

 麒麟を一本とチャーハンセットをお願いしましょう。いっつもハンバーグですからね、この際久し振りにここのラーメンとチャーハンを喰いましょう。14時半でお客さん少なかったんですが、後からポツリポツリと男性ばっかし入ってきますね。

 奥でガコンガコンと鍋を振る大きな音がしますよ。アタシのチャーハンが踊ってんでしょう。麒麟の苦みを楽しんでるってぇと5〜6分でチャーハンセット到着。サラダも付いて780円、安いですねぇ。

 早速真っ黒なスープを啜りましてっと、うん、御徒町食堂の味だ。生姜の風味がかなり効いてて、魚っぽい出汁。それも醤油が勝ってるってぇ東京下町の特徴そのもの。このスープはかなり独特なんで好き嫌いははっきりすると思いますが、これがここんちの味なんです。
 ナルトは厚めで向こうが透けるなんてぇ野暮な事はしない。勿論チャーシュー(煮豚)も厚いが柔らかいよ。
 麺は昔ながらの黄色い縮れ麺。ここんちのはゆっくり喰っても伸びないんですよ。
 さてとチャーハンでビール行きますか!うん、食堂のチャーハン。しっとりとしてふわっとした食感。どうやったらこうもふっくら出来んだろねぇ。具はナルト、チャーシュー、葱のみじん切りに玉子。この玉子がまたふっくらなんだ。いやあ、チャーハンってビールに合うな。アタシ、パラパラのチャーハンにはラーメンのスープをひと垂らしして柔らかくすんだけど、ここんちのはその必要なし。

 支那竹、チャーシュー、ほうれん草をひと口ずつやってはビールを呑む。そしてチャーハンでもビール。いい感じだなぁ。
 おっと、サラダもね、忘れてませんよ。キャベツ、人参にコーン、和風なドレッシングです。

 さてと、満腹だぁ。ゆっくりお茶を飲んでね。店内をぼうっと見る。開店祝いの鏡があるよ。子供ん時にはこの店はなかったと思ってたんですが30年程前にここに移転したそうだ。そん時の鏡だろうね。その前は少し離れた改札の方にあって、その前は神田だそうだ。

 お勘定して出かけましょうか。

お姐さん、また来ますよ

 外に出るってぇと、まだ青い空からぽつりぽつりと雨粒が落ちて来た。空も泣いてんのかもしんない。


【2013. Oct 30】 第三回


 さてと、上野缶詰シリーズです。この後にも何軒かやりますのでそれは後ほど。
 諸事情で一週間程居ることんなったんでね、久し振りに上野の店を巡りましょう。その手始めがこの食堂、前も書きましたが、いかにも下町の食堂で気っ風がいいと言うか小気味いい食堂で、軽く呑むのにも適してますね。

 やっぱしここに来たら日替りのお数が選べる定食がいい。ご存知の方もいると思いますが、日替りのお数ったってメインじゃなくてサイドのお数(前回参照)ショーケースのサンプルで確認すると、おや、今日は鯵フライとなんかコロッケのようですねぇ。
 しかし、アタシゃハンバーグ目当てなのでハンバーグの付け合せがこれじゃぁ喰いきれないよ、あはは。前来た時はとんかつだってぇんで困ったもんです。そうですよ、ハンバーグ定食の副菜がとんかつ、あはは。そんなボリュームの物が「付け合わせ」はねぇだろって?でもね、店の貼り紙に「定食の付け合せのおかずを下記より一品お選びください」って書いてあんですから。

 日替り以外は、カキフライ、冷奴、さんま、マーボー豆腐、半ラーメン。それこそ、半ラーメンなんて無理なんでマーボーかなぁ。でもハンバーグにはねぇ、あはは。ってぇ事でやっぱしカキフライです。

 キリンの大瓶も頂きまして、デミグラスのハンバーグ定食、カキフライ付き。勿論飯は半分。かかってるデミは洋食屋のそれではなく、大衆食堂のデミ。このデミがまたたまらない。
 そしてふっくら柔らかいハンバーグ。飯に合う様に作ってあるとしか思えない。そしてハンバーグの皿にはいつもの通りデミがサラダにまみれない様に片方が浮かしてある。

 さ、腹一杯喰って気持ちいいですねぇ、これで明日の現場もパワー十分かな。
 あっと、写真は前々回と全く同じ見た目になるんで、割愛です、あはは。いえいえ、撮り忘れたんじゃぁありませんよ。

 
※雰囲気の点数が辛いのは喫煙率が大変高いため、ちょと、煙い。なので、低め御勘弁ください。


【2012,Dec,10】 第二回


 久し振りの御徒です、いちかつの姉妹店山家に行こうかと思いましたがやっぱり御徒町食堂で一杯っと。今日はそこそこ人が入ってますねぇ。

 おねえさん、すみませんキリン一本とおろしハンバーグに日替わりお願いしますよ。

 「日替わりは焼肉ですがいいですか?」

 はい、いいですよ、お願いします。あ、ご飯は半分でね。

 さ、ビールをやりながら本でも読んでっと。今日は様々な感じの男性一人客が多いですね。すると20代前半のOLさん風二人連れが来まして片方がメニューの説明してますよ。「ハンバーグに付け合わせのおかずが選べるのよ」「え〜?嘘でしょ?多過ぎない?」等と一応びっくりした風の反応してましたが結局ハンバーグとカキフライでご飯普通で頼んでました、あはは。
 ま、女の子は表面だけそうは言いますがホントは結構喰う子が多いですからねぇ。ははは。

 と言いつつアタシの定食到着。いやあ、相変わらず普通に美味そう。普通とか失礼な事言ってますね相変わらず。

 そこでお盆を眺めててふと気づきました。ハンバーグの皿が手前につんのめってますよ、これはタレがこぼれちゃうから直さなくっちゃ。
 おや?これは皿がちゃんと置けてないんじゃないぞ。ほ〜、こりゃいい。なにってね、ハンバーグの奥っ側はマカロニサラダじゃないですか。そこでサラダにハンバーグのタレが行っちゃわないように奥にわざと何か噛まして手前を低くしてるんです。
 いやあ、こんなとこに気を使うなんて!以前の写真を見たらやっぱり皿がつんのめってる。いつもこうしてるんですねぇ。ちょと、いい気持ちになりました。やっぱり下町の食堂はいいなあ。つまんない事かも知んないですけど、こういったことがさ、ねっ!
 と言いつつ、こってりした豚焼肉でビールやりぃの、おろしハンバーグでさっぱりやリぃの。大変美味しく頂きました。

 おねえさん、ごちそうまです!

 さて、下町の食堂で野暮言うのもなんですが、いやあ喫煙率が高い!滞在中20人ちょっとの人が入れ替わりましたが煙草のんでなかったのは5〜6人だけ。
 いやいや、完全に燻されちゃったよ。


【2012,Oct,12】 第一回


 さてと、上野、御徒町をぶらぶらしてますが何を喰いましょうかね。久し振りにちゃんとした定食を喰いたいなぁ。そうすると子供の頃よく行ったキッチン台栄か、子供の頃には確か無かった御徒町食堂かな。台栄はゆっくりできないのが難点なんで御徒まで歩きますか。

 工事中の吉池を横に見ながらお店に着きました。あれれ、お客がいませんね。まいいか。入って行くといつものちゃきちゃきした感じで

「いらっしゃいませ〜」

 はいどうもこんにちは、まずはキリンを一本お願いしますよ。

 そのスキに注文を考えよう、と言ってもここに来たらハンバーグ定食になっちゃうなぁ。問題は付け合わせのおかず。日替わりが何かってことなんですよショウケースのサンプルがトンカツになってたので、まさかなぁ。

「はいっ、キリンおまちどうさま!ご注文、他はいかがしましょ。」

 え〜とね、日替わりのおかずはなんですか。

「今日はトンカツです!」あ〜、やっぱり。定食の「付け合わせにトンカツ」は無理です、はい。

 それではハンバーグにカキフライ、ご飯半分でおねがいしますよ。

 ここでハンバーグはデミかおろしかなんていつものやり取りがありましてっと、もちろんデミです。そこでおねえさんが奥に向かって

「ハンバーグ!ご飯ニブンのイチ〜」ご飯半分じゃなくって「ニブンのイチ」ってとこにこだわりを感じますね。えっ、感じない、あ、そう。

 なんて事でビールやりながら待ってますと厨房からなにやら「ガラガラ、ガラガラ」と砂利をかき回すような音がずっとしてます。米研いでるにしちゃおかしいな。ガラガラ、ガラガラ。ずうっと音がする。気になって仕方がないんで首を伸ばしてっと。よく見えませんねぇ。
 おっと、どうも御味御つけに使う蜆を大量に洗ってるようですよ。こりゃすごいね。蜆なんかは殻同士を擦り合わせるようにして汚れを落とすのは常道ですが、今時ここまでしっかり殻を洗う仕事してるなんて。

 そうこうして定食が来ました
 まずはさっきの流れからして御味御つけ。熱いねこりゃ、そいで三つ葉の香りがしいの、蜆の出汁が効いて味はちょいと濃い目。これだけで酒の肴になりますな。そいで付け合わせのマカロニサラダをなにしてビールをやりの、牡蠣に芥子たっぷしつけてビールをやりの。その合間に御味御つけをグイッといって口ん中が塩辛くなったところで、またビール呑みの。
 なんだか、飯喰ってんじゃなくて呑みがメインになっちゃったよ。これじゃいけないってんでビールを早めにやっつけてちゃんとおかずでご飯を頂きます。しかし、これでご飯ニブンノイチなんですかね。普通はこれの倍が盛られてるってことだよね。半分で正解。

 いやあ、旨かった。腹も満腹。
 東京の西側に移り住んでもう大分長いですが山手じゃこういった食堂が殆どなくなちゃった。そこで「真っ当な食堂」はレッドデータブックに載せなきゃいけねって文科省が検討してるらしい。あれっ、環境省だっけ、ま、いいや。
 しかし、電車賃払ってまでしないと真っ当な食堂に行けないなんて東京も切ない街になちゃったねぇ。

 さてと、旨い飯喰ったんでもうひと回り街をぶらぶらしましょうかね。寄席を冷やかしてもいいし、東上野まで行ってキムチを丸のまま買ってもいい。そういや、大統領や昇竜にも暫く行ってないね。

 おっと、今一杯引っ掛けたばっかじゃねぇか、いけねぇいけねぇ。


  • Dec, 13 ハンバーグ定食デミグラス味 880円 日替りの付け合せは豚の焼肉
  • Dec, 13 ハンバーグのアップ
  • Dec, 13 付け合せのお数、豚の焼肉

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7位

松菊 (下北沢、池ノ上、東北沢 / 食堂)

1回

  • 昼の点数: 3.8

    • [ 料理・味 3.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/01訪問 2013/10/01

ああ、オチがいくつも…

 さて、脳内と体がカツカレーになってますんでね、何しろ禁断症状の逆バージョンになっちゃいました。

 ということで、下北沢の南海さんでカツカレーを喰いましょう。14:00過ぎに駅に着きましてっと南口商店街を下って行きましょ。
 最近はタイミングが悪く何度も行ったのに、毎回入れないというお粗末な結果ばっかしだったのでね。今日は曜日も確認し、時間もまだ14:00過ぎ中休みはもっと後ですからね。問題は臨休か満員、でもこの時間満員はないでしょ。
 さあ、お店の近くにきましてっと、看板の明かりついてますよ、覗きますと2人しか座ってない、やったね。 
 あれ?カウンターにいるのは白い上下の男性とおばちゃん。ん?旦那と娘?なんで?

 ドアに札が下がってます。

 「3:30まで休憩です」

 え〜!?それあり?
 もう、無理。
 
 しかし、飯は喰いたい、そうだ松菊へ行こう。カツカレーは無いけど仕方ない。さ、坂を上がって向かいます。駅前の通称「焼けMac」を通り過ぎイノヘッドのガードをくぐると下北の安全をずっと守って来た公衆便所があります。
 その便所の隣という素晴らしいロケーションに松菊さんはあります、あはは。

 入口の品書きで大体の方向性を決めときましょ。本日の煮魚はきんめで950円、それにカキフライ定食が970円。ん〜、これのどっちかだなぁ。
 階段を上がって扉を開けるとすぐに厨房の配膳口になってまして、そこに日替わりのリアルサンプルが並んでます。ここで、サンプルをね、しっかり見た方がいいですよう。後で気づいても遅いです。

 ひとりですけど〜いいですか?

 旦那さんは手で「どうぞ〜」という仕草だけ、あはは、いつも通りもの静か。

 さて右手のカウンターの奥に座りましょう。ここは陽当たりがいいんでねぇ。さあ、どうしましょ、どっちにしますかねぇ。店内の貼り紙をもう一回見て他になんかいいのがあるか確認しますが…やっぱしね

 すみません〜んカキフライ定食くださ〜い。

 旦那さんがお茶とおしぼりを持って来てくれます。先客は40代のご夫婦、アパレルの店員さん、勤め人でしょうか地味なスーツの30代の方。アパレル以外皆静かにお食事中。
 しかし、アパレルさん、そんな大きい声で話ししてて大丈夫ですか〜?どうやったら地方から東京に買い物に来た若い子に店が売りたい服を売りつけられるか、なんてぇくだらない話しをしてますよ。困ったもんだな。

 あ〜、お茶が美味い、玄米茶ですねぇ。この店ではゆっくり待ちましょう、お店の方もゆる〜りとお仕事してますんで。と言ってる間にカキフライが来ましたよ。おお、見た目美しいですね。
 ここんちはどんなお料理も盛りつけが丁寧で綺麗です。小振りなカキが二段に積まれ、付け合わせの野菜も芥子とタルタルの配置も美しい。小鉢はマカロニサラダとお漬けもんです。

 まず、御味御つけをぐいっと。豆腐、若布、あぶらげですが細かく刻んだキャベツの芯もちょと入っててこれが効いてる。次いでカキにタルタルをつけて一口、ご飯もかき込んで、ん〜美味しいなあ。タルタルは自家製でしょう。
 次はソースに芥子で一口。ああ、揚げ物にはソースだなぁ。合間にマカロニつまんだりお漬けもん喰ったり、野菜をナニしたり。すると旦那さんが後ろを通り過ぎなに一言、

 「湯呑みをこっちに出しといて頂けますか、お茶がなくなりましたら注ぎに来ますんでね」

 この一言がなんとも穏やかにさせます。窓外の高架ではイノヘッドがゴトゴトと通り過ぎる。こうしていると、むか〜しの下北にいるような気がしてきました。街は元気なんだけど落ち着いた生活の一面のあった下北。
 街は変わるもの、そう理解していても変わりかたに納得できなかったりして。でもまだ、こういう空間が残ってます。

 さて、ここんちはずっと書きましたように今時の下北っぽい店じゃありません。丁寧な料理を静かに本でも読みながら喰うってえといい店です。何故って卓上の七味がやげん堀ですからねぇ。え?意味がわかんねぇって?

 さ、ごちそうさまです〜

 帰りしな配膳口で女将さんと娘さんらしき二人がわざわざ進み出て挨拶してくれました。

 「有り難うございます!またいらしてくださいねぇ」

 はいはい、もちろん来ますよ〜

 と、アタマを下げる、そこにはリアルサンプルが。「今日の煮魚 きんめ」 あああ〜!
 そこにはお皿にデンと半身が横たえられたきんめさんが…

 ん〜、今度はちゃんと入口で立ち止まろう。


 

  • 松菊 1階入口の品書き
  • 松菊 本日の煮魚はきんめ
  • 松菊 壁の品書き

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8位

カレーコーナー三原 (東銀座、銀座、銀座一丁目 / カレー、居酒屋、食堂)

1回

  • 夜の点数: 3.5

    • [ 料理・味 3.5
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.2
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥2,000~¥2,999 -

2013/08訪問 2013/09/17

既に亡いはずの店で呑む

 さあ、一丁目の立ち呑みからの電話で席があると確認したんで、三原橋までザギンを横断する。敢えて裏道を斜めに進まず、中央通りを伊東屋、三越の前を通って晴海通りに抜けてく。いかにも銀座だ。

 四丁目の交差点から僅か2ブロックで三原橋。昔からここはロータリーのようになってる。どうも掘割りを埋め立てた時に橋の上下に緑道のような側道を造った名残だと聞いた事がある。あ、これは何十年も前に聞いた話しなので正確な話しは調べてみておくれ。

 さ、その側道の方へ回って映画館の券売所の方から入るか。橋の下に潜る階段は半分シャッターが閉まり「故障中」の貼り紙と工事現場にある様な簡易規制柵が置いてある。立ち退かないので意地悪されてるのだと目当ての店の主人が後に呟いた。看板に火は入ってるが、一店の名だけが残り、ぼんやりと道を照らしてる。
 券売所も映画館のドアも目隠しがしてあり、かつての隆盛は見えない。橋の下の飲食店が並んでいた通路も閑散とし、どの引き戸にも貼り紙があるのみ。
 通路の晴海通り側階段の淵に、一軒だけ灯りが点いている。これが目当ての三原カレーコーナー。引き戸を開けて入って行くと中は盛況だ。手前の大テーブルは6、7人の勤め人が宴会中、どうも常連のようだ。
 連れはその奥の壁沿いに張り付いた4人席にもう座っていた。みな、恐竜のように生き残ったこの店で呑める事にはしゃいでいる。何しろ、この店は今年の3月には閉店するはずだったのだ。それがまだ、ここにある。

 さあ、なにを呑もうかと言った所で主人が「生ビール!」と言ったので、何となく全員が生ビールを取った、あはは。乾杯をして肴はこの店に詳しい連れに任せる。カツカレーのアタマ、ウィンナーエッグ、ニラ玉、ハムサラダ。既にどの順番で頼んだかさえ記憶が怪しい。
 カツカレーのアタマはそのまま、カツカレーのご飯抜き。東京では蕎麦屋の抜きから派生した台抜き、すなわちアタマという肴が存在する。真っ当な店では殆どの飯物で応じてくれる。カツ丼、親子等々。普通は飯抜きでも元の値段と同じでその代わり何かが付いて来る事が多い。今回の場合は付け合わせのキャベツとスパサラが通常より大盛りで供されたようだ。

 ひとつ、またひとつと肴が届く。ハムサラダはハムでなく、ソフトサラミが載り、ハムエッグと頼んだら、「ウチはウィンナーエッグだ」という。それにかけるのは醤油でもソースでもなくケチャップ。更に形は平たい目玉焼き風でなくかなり立体的で、黄身は流れて幾何学模様に固まっていた。ニラ玉はかき玉風のを想像してたらオムレツの形で出てきた。ニラが辛い。
 ここは、想像を全て裏切って、物事が進行する。隣の宴会がウチらのハムサラダを見て「あれなに?ウチらにもあれ作ってくれる?」と追加した。

 酒は既にハイサワーに移り、話題も風のように流れて行く。酒の話し、喰いもんの話しは当たり前、どこぞの立ち食いそばのかき揚げは口に刺さるから気をつけた方が良いだのなんだの。いつの間にか寝台列車での長旅の話しをしていた。
 誰かが塩辛を頼んだようだ。これは想像通り、塩辛だった。烏賊下足の唐揚も来た。おっと、これも想像通りかりっと揚がった美味い唐揚げだ。全ての料理が想像の外ではないらしい。

 店内は騒々しく盛り上がっているが引き戸の外は殆ど音がしない。

 隣の宴会がお開きになった。それでもアタシらの話題は尽きない。余りにも早く、多くの話題をこなすのでなにを話したか覚えていない。酔ったせいではないのを先に言っておく。

 暫くすると主人が出てきてこう言った

「おたくらさ、一体なんの集まり?喰いもんの話しや寝台列車の旅行とか、話題豊富だけど仕事の話ししないし、歳もカッコもまちまちだしさ」

 あはは、ただの遊び好きの馬鹿な大人ですよ。

 そこで、主人といろんな話しをした。この店の話しが多かった。色々な人がこの店を好きで通ったようだ。誰でも知ってる名前がぽんぽん出る。流石、芝居と映画の街、銀座だ。
 この地下通路にもいろんな話しが埋まっている。いつの間にか主人と一緒に酒を酌み交わしていた。

 ここで最後の一軒になったがまだ頑張りたいと主人は言う。アタシらも応援すると言った。手伝っていた主人の息子が時間が来たので帰るという。このままでは息子が仕事をするここが無くなる。

 アタシらも腰を上げようか。誰とも無く表に出て皆で写真を撮ろうと言う事になった。

 アタシらは店と主人とともに写真に収まり、この店のひとつの記憶となった。



  • シャッターが半分常に閉まっている
  • 階段下、静かだ
  • 長い通路も閑散として銀座のゴールデンタイムとは思えない。

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9位

キッチン南海 下北沢店 (下北沢、池ノ上、世田谷代田 / 洋食、カレー、コロッケ)

2回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 2.9
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 2.9
    • | 雰囲気 3.0
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 3.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥1,000~¥1,999 ~¥999

2017/10訪問 2017/10/14

大層久しぶり

 さてと、引きこもってたって仕方ないんで出かけましょう。喜多見のお爺いちゃんのとこか迷いましてね、久しぶりにここにしようと。どっちも早めに行き倒さねぇとなんねぇ類の店ですからね、あはは。

 夕方の部が始まって暫くですんで先客一人のみですな。

 入ってきますと、「いらっしゃいませ〜」ええええ?姐さんからそんな言葉が発せられるなんて、あはは。

 ビールとカツカレーください!

 とお願いしまして、左隣のなんとも形容し難いファッションのおっさん(カントリーウエスタンとヒッピーが混ざったような感じなのよ)喰い終わってるようですが、付け合せのナポリタンと、飯が一口づつ残ってんです。飯は皿に飯粒が散乱してこびりつくってぇ感じ、苦笑。で、そのまんまお会計。

 まずはビールをやりながら作るのを見守りますかね。
 マスターは肉をひと切れとって衣を付けますと、いつものような膝と体でリズムを取って揚げ鍋に投入。しばらくして皿を取り飯を盛りキャベツをひとつまみ飯の上に載せますってぇと素手で取り上げたカツをザクザク切って飯に載せたらカレーをかけて、

「はい、こちらのお客さんお待ちどう様」とカウンターの上に皿を置く。

 押し頂くように下ろして、さぁ、喰いますか。

 変わりませんよ、この味。カツを切った時に出る衣のカスを全部揚げ鍋に放り込むことで生まれる得も言われぬ匂いのカツ。そして辛いんだか辛くないんだか分かんねぇカレー。
 うまいねぇ。あたしにとっちゃうまいんですよ、これが。ですから、真剣にルーがどうのカツの厚みがどうの、油がとかグダグダ言うやつは来なくて結構、あはは。

 そこへ、チェスターコートにポーラーハットをかぶった青年が来る。そのまま座って注文。チェスターにポーラーを着るくらい意識高い系なんですから、室内に入ったらコートと帽子は取りましょう。マナーまで含めてファッションですよ。

 そしてマスターはポーラーハットの彼の揚げもんも素手で取り上げザクザク切る、あはは。

 最後に変わったことといえば、姐さんが外に出るのにあたしの後ろを通る時、
「すみませんねぇ、後ろ通らせて頂きます、申し訳ありません〜」と笑顔と明るい顔で言ったことだろうかね。
 逆に怖くなっちまったよ、あはは!

 次はオムライスかハンバーグだなぁ。

 
【2014, Sep 】

 さて、この前振られたのはいつの事だったか。昔過ぎて覚えていないねぇ。そんな艶っぽい話はとんとなくなって久しい、笑。

 しかし、下北の南海には今でもよく振られるの、あはは。

 ところが今回、移動中に飯を食おうって思いたち、途中下車ならぬわざと行き過ぎて下北に向かってみた。また南海に振られても珉亭があるさと気楽に商店街を下ろう。

 周りに埋もれちまったたような南海の前に行くと、おや?先客3人だけだ!(と言っても通常6席、一番奥の潜戸塞いでも7席だがね)早速入って座った途端に

すいませ〜ん!カツカレーください!

 今日は聞き返されずにマスターにオーダーが通ったね。周りを見ると年配の男性がオムライスを召し上がってる。おおお、そうだオムライスという手があった、発注取り消せるか?
 マスターは衣をまとったカツを丁度揚げ鍋に放り込むところ。

 バシャ!

 カツカレー、決定。

 そうなると妙に隣のオムライスが美味そうに見えてくるぞ。

 妄想してるとマスターが先客のカツを切った時に出たパン粉の揚げカスを俎から揚げ鍋にこそげ入れる。そうか、あの不思議な香ばしさの揚げ上がりはこの揚げカス再投入にあるのか! 
 ま、そんなことはないね、あはは。

 え?味ですかい?南海の中でも独特な「下北っぽい味」は健在でしたよ。
 マスターもお姐さんも元気そうだったし、お客も若い方から年配まで相変わらずファンの方々は通ってるみたいですし、まだ、暫くは安泰ですね。

 
【2013, May 】

 ここには昨年末から連続5回振られました、あはは。理由は、休みに当たった、満席、ご飯が終った、予想外の中休み、もうすぐ休憩だからゴメンね。
 この内、「ご飯が終った」は「もうすぐ休憩だからゴメンね」の別バージョンと思われる、あはは。

 さあ、今回こそはと最新情報収集の上、決行です。中休みは14:30〜15:30。ただし、休み時間前に到着しても入れない時ありますし、夜も早仕舞いしたりします。昔っからマイペースな店なんで常連は気にしてませんが、初めて行く方は余裕を持って行かれる事をお勧めします。

 そしてもう一つの重要な変更情報をこの目で確認する為に来ました。

 さあ、今回は中休み明けを狙う事にしました。理由は、絶対空いてる、休憩明けはマスターもお姐さんも機嫌がいい、あはは。ドアは開いてます、マスターもお姐さんもテレビ観て笑ってますよ。お客はゼロ、一応営業してるか確認します。

 すいませ〜ん、いいですか〜?

 二人ともにっこりして
 「はあ〜い、どうぞう〜」

 あはは、やっぱし休憩明けは機嫌がいい。入ってすぐ右の短いカウンター、マスターが料理する場所の目の前に座りながら、

 カツカレー、ご飯少なめでくださ〜い。

 するとお姐さんがマスターに
 「K、ご飯少なめだって」
 なるほど南海下北ではカツカレーの隠語は「K」の様だ、Gakuchiさん、メモしましたか?あはは。

 すかさず、マスターがカツを鍋に投入、いい揚げ音がカウンターの向こうからしてます。暫くすると、揚げ油のいい匂いもしてきましたよぉ。その間もお姐さんとマスターはワイドショーのグルメ特集観て笑いながら突っ込んでます、あはは。
 ここで、南海下北名物をご紹介。テレビが細長い店のどん詰まりの天井辺りに置いてあります。これはカウンターで調理するマスターが観やすいようにです。お姐さんはいつも一番奥に立ってますのでテレビが見えない。
 が、しか〜し、秘策があるんです。店内左の壁上方に、何とお姐さんに向かってテレビを観る為の鏡が仕込んであるんです!あはは。どうでもいいよね、こんな話し。

 テレビを観て楽しんでると思いきや、マスター独特のリズムでカツをひっくり返し、やがて揚がります。この時取り出されるのが、カツより一回り大きいだけの専用俎板。これを鍋の上に渡してカツを切るんですよ。これもうすっごい昔っから変わらないやり方ですねぇ。なんとも言えないリズムでカツが切られご飯の上に、そしてカレーがかけられ、

 「はいどうぞ〜、お待ち〜」

 はい、事前情報通り変更が確認出来ましたあ〜 この店に来だして20年以上、カツカレーは白い楕円形のカレー皿でしか出された事ありませんでしたが、今回は円形平皿で提供されました。カウンターには白い楕円形皿も重ねてあったのですが、、、

 さあ、それはそうとして喰いましょう!濃い焦げ茶のルーの味はスパイシーさ軽めで、まろやかさが勝ちますね。そして、すこし、塩分が強めになってきたのかな、前より少し塩っぱく感じました。
 そして、下北のキャベツは大変細く千切りにされているのが特徴です。それをカツと一緒にルーにまぶしてひと口、ああ、ビールを頼めば良かった。
 福神漬けは卓上にはなく、最初から適量が皿の端に載せられてきます。これも他の南海さんとはちょと違う所、ん〜、アタシはもう少し福神漬けが喰いたい、あはは!
 もうひと口、カツとご飯、キャベツ!。カツは大変薄い、でも、こういったのも洋食屋のカツカレーにはアリですよね。サクッとした衣が大変特徴的、味も、なんと言うか揚げ油の香ばしさが秀でたカツ。
 表現が変ですが、実は下北のカツカレーの主役は、このルーをまとった衣なのではと思ってます。
 あっという間に完食、やっぱし、美味いなぁ。

 マスター、ごちそうさまでしたぁ!ところで、他の南海のご主人とも連絡取るんですか?

 「そうだよ、皆暖簾分けだからねぇ」

 じゃあ、武蔵関が閉めちゃったの知ってますよね?

 「え?どこ?武蔵関?閉めたの?」

 ええ、そうなんですよ、知り合いから聞いたんですけど閉めちゃったって

 「へえ、そうなんだ。僕はあっちの方はあんまし行かないからなあ」

 武蔵関閉店の話しは、余り関心無かったみたい、あはは。さて、余計なお世話ですが、マスターもそれなりのお年です。最近少しお耳が遠くなってきたようですので、オーダー等話しかける時はゆっくり話しかけてあげてくださいまし。

 それにしても楕円皿がいいなぁ、カツのダムにせき止められたルーの湖、そしてご飯の山に生い茂るキャベツの森。どこかのダム湖のジオラマみたいなのが良かったんだけどなぁ、あはは。

  • カツカレー650円
  • まずはビール
  • カツはこれでいいのよ

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