レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
1位
1回
2016/07訪問 2016/07/28
【Jul, 2016 】
9ヶ月か10ヶ月ぶりに時間が出来たんで寿司でも喰いましょうかってんで坂を登りましょ。右手にマークシティ、イノアタマの駅を、左手に福ちゃん、鳥升を見て行く。くぅってくらい急な坂、真ん中らへんで左手にかの有名な893ビルがあって登り切って右側。
マークシティの中を通れば楽なんですがね、あはは。
引き戸を開けて左手のカウンターに勝手知ったるなんとやらで場所を占めます。テーブルではインターナショナルなお客様。
いつものごとくちらし並、1300円をお願いしますよ。
大将がネタを切りつけはじめます。ここは滅多なことでは切り置きはしない。
ひと〜つ、ふた~つ、、、、、ここの〜つ、と番町皿屋敷並みに種が増えてきます。
で、今日の種はっとね、分かる限り書いてみましょうか。まずはほじくり返す前ね、右から皮に焼き目つけためじが二枚、鱸、青柳、甘海老、いさき、鰯2枚、新烏賊の下足3、いくら、数の子出汁巻き。
ひっくり返すってぇと下から赤身2枚、漬け、おやもう1枚鱸が出てきましたよ。鱸にいさき、めじなんざ初夏の旬が目白押しだぁね。
てことで種類で12種、数で18貫ですよ。これで数の子以外全部天然。いやぁ、お得だねぇ。あ、常連贔屓の出来かもしれませんが、あはは。
養殖、蓄養、冷凍もんばっか10貫ほどで2500円くれぇの近くの某有名店なんかとは比べもんにならないねぇ。あ、いけね、余計なことを、、、
【Jun, 2015】
とりあえず写真だけでいいでしょ。
余計な言葉は不要。
【Feb. 2015 】
久し振りに渋谷で昼飯、どうもそこら中に観光客が居て落ち着きませんね。西から東まであらゆる言語が飛び交ってますわ。こういう時は地元民しか行かねぇ店に行くに限る。(あ、地元民でも中々行かねぇかも、あはは)
平日12:30ころ、ここんちの昼の客はネクタイの人なので今が一番混んでるかなぁ。
と思いつつ暖簾をくぐると、静か。店主が一人きり。今日は暇だそうだ。
そこで、いつものランチちらし。本日のってたものは、
赤身2、漬け1、鱸1、帆立1、帆立のヒモ、甘海老1、墨烏賊1、墨の下足、真鰯 2、のれそれ、真蛸柔らか煮、いくら、数の子、自家製玉子、他
もしかしたら鮃が居たかも、あはは。
相変わらずいい塩梅。特に滅多にお目にかかれない(仕込みが大変だから)蛸の柔らか煮を入れてもらえたのは嬉しいねぇ。一杯まるごとの生蛸を塩でいやってぇほど揉んで、なんか入れて煮るそうだ。相変わらずいい加減な情報ですいません、あはは。
渋谷の他の寿司屋でも同じような値段取りますが、こちらの方がお得(モノがいいという意)だと思いますなぁ。
【Dec, 24, 2014】
Mele kalikimaka !!
あ、もう遅いね、クリスマスネタは。
毎度独りでクリスマスイブ。馴染みの店で。ここにはクリスマス・ムードの客は来ないから丁度いい。
まずはビールと白子、松前漬け。
次は刺し身を適当に。
愛知の蝦蛄は勿論雄、野付の帆立(紐付)、どっかの鰯(笑)、日本海の甘海老(北海道は不漁だそうだ)、漬け、皮ぎし中トロ、江戸前の鱸。
鰯は酢で洗ってある。身がしっかり、どっちかってぇと得意な魚じゃないがこれはいい。あたしが脂が苦手なの知ってる店主が敢えて中トロを出してくる。皮ぎしなので脂のまわり込みが独特、脂がグラデーションでなく満遍なく入ってて食感も少しサクッ。脂、くどくない。
ひと通り喰ったので、干瓢をもらう。ワサビを効かせていい肴になる。
しばらくして、「喰ってみるか」とぶどうえび。性懲りもなく女将が仕入れたらしい、笑。
店主が
「これひとつで天然の車5〜6本分位すんだぞ」ですと、あはは。
最後に
さっぱりとしたもん巻いて〜
と言うと、暫く悩んでる。あたしとしちゃガリを刻んだのを小肌を巻いてくれればいいなと心中つぶやく。
すると店主はやおら仕事にかかる。あたしの前に小皿にのった巻もんを差し出し、
「ねぎとろと小肌だ」
半分当たり、でもねぎとろはさっぱりじゃねぇんじゃねぇのか?あはは。
【2014, Apr 】
久し振りに寿司屋。毎度主人から産地の説明してもらうのだが、今回は諸般の事情で失念、あはは。
刺身は左上から時計回りに
鰊の酢締め。以前生を何度か喰ったが、酢で締めた方がアタシは好み。大変よい香りがする。
鱸の昆布締め。25分だけ締めたそうだ。持ち上げると昆布の香りがふわり。
締める前に鱸は何日か寝かせてあるので食感は大変柔らかい。
北海道の甘海老活。けなので身がいかっているんで丸まっちゃう。
東京湾の活け鯵。ここんちはいつも軽く酢で洗っている。
本鮪のトロ。ここんちはあんまり鮪にこだわってない、あはは。
蛸の柔らか煮。産地は東京湾のどこか確か千葉の方かな、とほほ。
野付の活け帆立。一番手前は肝の部分で本来は喰わないが天然の活けなら喰える。甘くなんとも言えない食感。
東京湾の蝦蛄。すいません、これもどこのか忘れた、、、しかし、大変甘い!そして、ぷりっとした歯応え。
串に刺さっているのは、ネギマ。これが本来のネギマ。白葱と本鮪の大トロを焼いてある。鮪と葱では火の通り加減が違うので両方を良い状態で火を通すのは大変技がいる。
この他に自家製(当たり前だが)の干瓢を刻んでもらってつまみにする。そして、飯は握りにはせず、葱とトロを芯にして細巻きを作ってもらい、これも呑みながら喰う。
さて、元気になったので帰ろうか。
【2013, Dec 】
野暮用でお邪魔しました。いや、月一回は必ずお邪魔してんですけどね、久し振りにネタがネタになりそうだったんでね。
写真を見ただけでこれが分かる方は相当な物知りですね。アタシも数年ぶりに見ました。店主は仕入れるつもりが無かった様なんですが、女将が仲卸と勝手に決めたらしいです、あはは。
何故店主が仕入れるつもりが無かったかというと、仕入れ値です。お聞きしましたが、とてもそう言う話しを公開する訳にはいかないので書きませんが、流石のアタシもびっくりする位の仕入れ値です。これじゃぁ、売値はいくらになるんだって、あはは!
大きさは殻つきのまま頭から尻尾まで10cm強、頭外して身の部分だけで言うと5cmくらいかな。
では頂きましょう。
おお、大変ねっとりとした舌触りと歯応えです。初めての食感。決してぷりっではない。しかし、エビは必ずしもぷりっとしてればいいってもんじゃぁない。何しろ話題の芝エビの名前で出された料理をぷりっとして美味いと評してた方が多いようでしたが、本物の芝はぷりっとはしていない。本物の芝を喰った事があれば分かるはずだとここの店主と無駄話。
おっと話しを戻そう。ねっとりと舌にまつわりつく様な食感に加え、味もねっとりとしている。濃い甘みが拡がる。車の様な「いかにもエビでござい」というエビ感と香りは微塵も無い。全てが濃厚。敢えて例えるなら上等な甘海老の食感をもっと強め、ねっとりにして、味も比例して濃くした様な感じ。
しかし、全く独自の味だな。例えたのが間違いだった。このエビの味は他と相容れるものが無い。味を表すとすると、「美味い」。頭悪そうな表現だが、そうとしか言いようがないねぇ。だって例えるものが無い味だからさ。
このエビ、宮城で獲れた活けのぶどうエビ。
珍しいもんで勉強になったね。
2013, Apr, 12
さて、新規店を開拓してないんで、最近の再訪シリーズです〜
いつもの如く、大将からLINEで「暇か?」、相棒の角田課長みたい、あはは。アタシも、「ええ、暇ですよ」と返し、お邪魔する事に。
お通しは富山の蛍、そしてお刺身を見繕ってもらいましょ。アタシは寿司屋でお任せにするのが苦手なんですが、ココは大将がアタシの嫌いなものを知ってるので大丈夫ですよぉ。
ちょと見切れてますが、上段左から時計回りに
久里浜の蛸(非常に柔らかい)、東京湾の鱸、甘海老(産地失念)、境港の平政、本マの赤身、同じくヅケ、野付の帆立、東京湾の細魚(酒塩仕立て)、大原の真鯛を松皮のまま薄造りにして酢味噌をかけてある。
どれも勿論天然で白身は少し寝かせてから、鯛、細魚、鮪は上記の通り、大体のものが仕事がされてから出されてるって寸法です。
それに今日は大将、興がのったのか奥で何か作ってますねぇ。まずは刺身でも出た酒塩した細魚の皮をひいて竹串に巻き付け炙ったもの。
これはいい、細魚の香りが残ったまま炙った香りが足され、ぱりっとした食感も、酒塩の加減も素晴らしい。但し、熱いうちに喰わねぇと駄目、冷めると匂いが悪くなる。
次に恐ろしく大きな平貝(たいらぎ)を厚めに削いで生醤油だけでさっと炙りますよ。最後に、寿司屋の矜持、上等な海苔で巻いて熱々を手で掴んでかぶりつく。
ああ、平貝はやっぱし火を通した方が断然美味い!香りと甘みが数段上がって、更に海苔の香りがたまらねぇなぁ。平貝もそろそろ今年もお仕舞い、来年までお預けだぁね。
ああ、呑んだ、喰った。帰りましょうか。しかし、相変わらずアタシはココで鮨を握ってもらわねえなぁ。
いっつも握りにいく前にいっぱいいっぱいになっちゃうんでさ、あはは。
2013, Mar, 07
さあて、ここは大変良い仕事をするのに世間からは知られず、ひっそり営業しているとこです。しかし、大変美味いので結構取材のオファーがあるらしいが出ない。別にマスコミ嫌いという訳ではないが敢えて出ないという事らしい。
だから、食べログもあんまり好きじゃあないらしい。
そういうお考えなのでここの大将にLINEで掲載のお願いをするってぇと
「お前さんならアタシの気持ちを分かってくれてるから書いても良いよ」
と、ありがたい返事、さ、遠慮なく暴露させて頂きますよ、あはは。
さて、良い寿司屋の常識として毎朝の築地通いは欠かさないんでモノは折り紙付き、基本的に天然物しか扱わない。
写真はこないだ喰ったアタシ専用ちらし寿司。今季初めて富山の蛍が入ったってんで、サービスです。でかいねぇ。
ネタは一番上に見えてるだけで、蛍、塩水雲丹、本マのすき身(所謂中落ちみたいなの)、オオミゾ貝(ひも付き)、イクラ、烏賊下足、甘海老、数の子、車えび、自家製玉子焼き。
下に埋まってて見えないのが、本マの赤身と腹身にヅケ、〆鯖、鰯、金目、細魚、帆立。ネタは全て産地の説明をしてくれますが長くなるんで割愛。
どうです、美味そうでしょ、あはは。
肝心の味は、塩で軽く〆てある細魚、しっかりと漬かったヅケなど絶品。でも今日の一番は蛍。噛むと中からねっとり芳醇なワタが、なんともいえないねぇ。
あ、今回は特別製なんで、値段も特別なんでご了承くださいね。でも通常のやつもネタの数が少ないだけで魚は一緒ですんで、勿論美味いですよ〜 あはは。
余談ですが今日はランチサービスの時間帯に無理言って作ってもらった為に練り山葵ですが、夜は鮫肌でおろした本山葵使ってます。
そしてここの名物は美味い寿司だけでなく大将そのものだぁね。逸話の固まりと言うか、それホントかい?ってのが沢山。
ある夜、30代半ばの男性が連れの女性に向かって寿司の蘊蓄だとか、魚の知識を中途半端にひけらかしてたのね。実は大将、間違った蘊蓄語られるのが余りお好きでない。
しばらくして男性が
「次はハマチをお願いします」
ああ、地雷踏んだぞ〜 知らないぞ〜
大将がすかさず
「お客さんね、ウチは天然しか出さない。ハマチってえのは東京では養殖の鰤の総称なんです。西の方では天然でもハマチって呼ぶ様ですが、東京でハマチは養殖、だからウチには無い。富山の天鰤なら御座いますが如何ですか?」
あ〜あ、そしたら連れの女性が話し聞いてなかったのか馬鹿なのか、よせば良いのに火に油を注ぎやがったね。
「わたしはサーモンが食べたいです〜」
「え?サーモン?あのね、ウチくらいの店になるとサーモンなんて出さないんですよ。そういったのが食べたければ廻るとこ行って食べた方がいい。」
うわ、アクセル全開になるぞ〜
「日本のシャケはね、虫がいるかも知れないから昔っから生で食べない。北海道なんかじゃルイベって言って一回凍らして虫殺してから食べるでしょ。だから生食用サーモンは冷凍モンか北欧とかの寒過ぎて虫がいない海で養殖したヤツなんです。だから、ウチには無い。」
がはは!撃沈〜
他の日、どう見ても上司のお供でついてきた若いヤツが自分用に遠慮無しで高いネタをどんどん頼む。そしてついに、爆弾発言。
「巻物一人前って何本ですか?普通3本、じゃあ、まだ食べられるんでネギトロ巻き一人前いっちゃいましょうか、あはは。」
あははじゃないよ、お連れの方もとうとう苦笑い、、、するとやっぱし、大将がね
「お客さん、ウチはね、ネギトロの芯に出来合いなんか使わないんです。本鮪の腹身のとこ(大トロ)から切って出すんで結構お高いですけど?」
「高いったって、巻き物ですよね」
と、若いの。あ〜あ、そんな世間知らずなこと言っちゃあ駄目、現実を知る時ですねぇ。
「そうですか、分かりました、真っ当なネギトロは普通に値段つけたら大変なんで、お安くしてるつもりですが、ネギトロ一人前だとウチの特上寿司より高い値段になりますがそれでも宜しいですか?」
若いの、それ聞いて流石に大人しくなったね、がはは。
客が誰もいない時にアタシが大将に一言、
大将、何もあんな事言わなくたってさ、金持ってる客なんだから黙って出しちゃえば良いのに。
「俺はね、お客さんにはちゃんと分かった上で喰ってもらいたいの。だから、値段聞かれたって『時価です』なんて言った事無いだろ?仕入れ値が高くったって一年中おんなじ値段をはっきり言う。魚の事だってさ、ハマチって頼まれて、黙って天鰤出す様な商売したくないの、お前分かってんだろうよ」
アタシは分かってますけどねぇ、皆が理解する訳じゃあ無いんだから、不器用ですねぇ、ホント、あはは。
こないだも客から白身は何があるって聞かれて
「今日仕入れた真鯛と先週の金曜に仕入れた平目がありますが、お薦めは平目です」
客がドン引きして
「え?よっ、4日前の平目ですか?ああ、、、鯛をもらおうかな、、、、」
もう仕方ないので横からアタシが助け舟を出す。
あはは大将、古い魚って意味じゃあないですよね。この店は熟成させてっから出すんだよね。平目は締めてっから3、4日すると熟成して旨味が増える、ね、大将そうですよね!
始終こんな塩梅、あはは。なんで寝かせてるかを言えば良いのに、直球すぎてびっくりしちゃうよ。ま、最近は説明するようになりましたけどね、あはは。
最後に魚のお薦めは滅多に作らない蛸の柔らか煮と定番の鮪のヅケ。
料理では江戸前の玉子焼き。焼きたてを喰うってぇと出汁がジュワッ、甘みもしっかりとして美味いのなんの!
それと、煮汁を注ぎ足して作る銀ダラの煮付け、これもたまにしか出て来ない、あはは。
アタシの書き方だと面倒くさい店のように思われるでしょうが、あれはたまに起きる笑い話。仕事に真剣で親切のつもりだけどいい方がねぇ、ぶっきらぼうなだけ、がはは。
普段は気さくで融通も利くんですよ。予算と好みをちゃんと言えばそれに合わせて内容を提案してくれますし、「今日は呑みモード」「しっかり握りを」などわがまま言って大丈夫なんです。
さて、皆さん、是非名物の大将を見に来てくださいまし、あはは。
2位
1回
2016/05訪問 2016/06/12
【May, 2016 】
今更ですが、よく喰うのに取り上げてなかったのが、、、大山鶏のタレ焼き600円。いわゆる東京の蕎麦屋でいう「焼き鳥」ですな。須田町のまつやでも「焼き鳥」を頼むとこれと瓜二つのが出てきます。蕎麦屋の焼き鳥は串に挿してないのが定番でございます。何しろ蕎麦屋には串はありませんのでね。
で、ここはタレ焼きと称します。かえしの効いたタレはそれなりに甘い方です。も少し辛くてもいいかとは思いますが、これはこれ。焦げ目もしっかりついて香ばしいのなんの。そんで火の通し具合がいいんで大変柔らかいんでございます。そんで、南蛮の裏にはしっかりと隠し包丁が入ってまして噛み切れるようになってるとこなんざ流石ですね。これがないと真ん中らへんで噛み切ろうってんで前歯をぐいっと駆使しますと南蛮の芯がすぽっと前に飛び出しちまいます。これが世に言う「鉄砲」ですな。
ここんちは薬味に柚子胡椒がついてますんで甘めのタレでもちゃんと間が持つようになってます。ときたま七色を振って食すのもいいもんです。が、あたしとしちゃあ柚子胡椒でなく、溶き芥子の方がよいですなぁ、とちょいとわがままを言ってみる。
【Apr, 2016 】
●冷やがけ 600円
ここんちは品書きにはないですが冷やがけ作ってくれますの。要するにかけそばの冷たいやつ。これ東京の古いやり方ですがもうどこでも見かけなくなりましたねぇ。路麺や普通の蕎麦屋にあるぶっかけ冷やしそばとは違う、ちゃんと冷やがけ用の汁を作って用意しているの。汁はごくごく飲めますよ。
●桜えびのかき揚げ 900円
弥生でございますんで季節の天麩羅は桜海老のかき揚げ。かき揚げひとつに野菜数種というのがここの定番なんですが、出てきてびっくり。かき揚げ二つ。こりゃ多いわな。腹がくちくて蕎麦が入らねぇ。
生の桜えびが手に入るこの時期のみ。香りが違いますな。
●おかめ 850円
ここんちのおかめは顔になってないのが大変残念。どちらかというと五目そばのような、あはは。でも具が沢山なんで御座います。
えのき、しめじ、水菜、蒲鉾が赤白二枚ずつ計四枚、麸が二つ、豆腐が二つ三つ、玉子焼き、若布。それで蕎麦の量も多い。あたしはおかめの種で酒呑んでそのまま蕎麦で締めちゃうのが好きですから何の問題もございません、あはは。
【Jan,2016】
いやぁ、日付だけ見ますってぇと一年ぶりになっちゃってますが、ま、月に一度は行ってるんですよね。
さてと、昼間にある方がカキフライ喰ってんのをSNSで見かけましてね、たまらなくなりましてその勢いで来ちまいましたよ。
ってぇことで、カキフライ。
まずはビール頂きましてカキフライを待ちましょう。届きますと、これはでかい。でかいのがよっつ。衣の立ち具合や色合い見ただけでからっとしてんのが分かりますねぇ。蕎麦つゆ入れのちっちゃいのみたいなのが付いてきましてこれがソースです。蕎麦屋なんでレモンに醤油ってのもいいでしょうが、ここはやっぱしカキフライにはソースですな。
齧りつきますと、熱っちい!予想通り衣がかりっ!中はじゅわっと、嗚呼、美味い。この日の牡蠣は味が大変濃いものでしたよ。濃い牡蠣にはソースたっぷしが合いますね。そこへビールを流し込む。ああ、たまらない。
よっつしかねぇのが、悲しいねぇ、、、あっという間にたいらげちまう、あはは。
【Jan, 2015】
正月早々暇なので昼呑み。穴子天ぷら、野菜天も付いてます。正月専用ラベルのサッポロが雅ですねぇ(そんなことはない)
穴子は夏が一番いいんでしょうが、あたしは大好きなので時期外れでもめっけたら頼んでしまうんです。お通しは蒟蒻の田楽、みたい、、、多分、笑。
野菜も舞茸、人参、ピーマン、丸十、茄子と十分な内容で900円、お値打ちだと思いますよう。
蕎麦は「半もり」400円。少な目のがあるのは酒呑みには大変ありがたいってもんです。
【Mar, 2015】
ええっと、珍しく平日夜呑みっす。週末の昼は14時過ぎても大行列、夜の部もおんなじ。なのでなかなか行けない(嘘です、月2回は行ってる)なので平日夜、それも早め、18:00前。流石に空いてますねぇ!
12月から上記の穴天を除き毎回大山鶏の唐揚だったんで(これが美味いのよ)今回は細魚を喰った時のことでも書きますか。
お通しは砂丘あさつき、これが美味いのよ。甘みと辛味がなんともいい塩梅。
さて、細魚、季節ですねぇ。それも二匹付いてる。揚げたてはほっくりとしてかすかに甘味が。東京で白身の天ぷらといえば、ぎんぽ、めごち、きすでしょうが細魚も大変美味い。
蕗の薹が入ってるとこなんざも更に季節感あって宜しい。人参も火の通りが絶妙で甘さがたまらん。
おっと、気づいたら満席、外の縁台にも待ってる方が。こりゃ早々に譲りましょう。
と思いましたが、先ほど入ってきた幼児を連れ大型乳母車ごと入って来た夫婦。花番さんが慌てて2卓を寄せ4人がけの席を作り椅子を外して乳母車置けるようにしたのを拒否。店で一番大きい固定の6人掛けボックス席を要求し通路に乳母車置いて悠々とお食事中。
と思いきや広いのを幸いに親子記念撮影に夢中。子供はテーブルの上を越えてやりとりされ両親と代るがわる写真に収まる。
意見は言わん。
俺はやらないだけ。
半盛りをさっと喰って席を立つ。ああ、相変わらず美味い。
【Nov, 14 】
在庫放出ってぇと響きが悪いね、年末年始さぼってた分を書いてみたって事ですが、そりゃ尚悪いか。
まずは天気が良いんで伺った11月の一度目、何となく天ぷらだった気分がふと変わって玉子焼き。ここんちのは甘みの勝った東京風出汁巻きですよ。頼んだごとに焼いてくれますしね、蕎麦屋だけに出汁はしっかりしてますよ。箸を入れるってぇと、出汁がね、じゅわっと。
中々蕎麦屋でここまで東京っぽい甘い卵焼きを出すとこは減りましたね。ほのかに甘いってぇのが今の主流。ですがここんちはしっかり甘い。そいて柔らかいのなんの。
さて、11月の二度目ですが、やっぱし出かけた時は頭ン中天ぷら。かき揚げでもつまみながらビールいきますかってんで、まだ、頭ン中揚げ物で充満。
一応品書を見る。ああ、忘れてた、唐揚。
出ました丸屋の唐揚、大山鶏です。外はカリ、中しっとり、噛み応え充分、熱々、野菜もたっぷし。どこを取ってもいいとこしかないですね。さ、これでね、ビールを頂いちゃうわけですよ。
あれ?おねえさん、瓶が空ですよ。え?呑んじゃったからだって?おかしいなぁ、納得出来ないけどもう一本もらえますか。
ぼうっとしてる間に唐揚もなくなり、ビールもわずか、蕎麦でも頂きますか。
蕎麦が届きまして、ひと啜りしてますとおねえさんがすっと来て
「よろしかったら蜜柑どうぞ」って一個くれた。
その蜜柑を上着のポケットに突っ込んで帰りましょ。なんかいい心持ちだ。
【Mar, 14 】
さて、ここんちのカレー南蛮のここ一年ちょっとの変遷をみてみましょう。
ここんちのカレー南蛮の具は豚と玉葱です。所謂今の所一番優勢な材料でございますな。古い店では鶏と長葱を使うようですが、それに関しちゃ下のリンクをご覧くださいまし。
2012年春は汁が今より少し黄色っぽくって薬味は斜に小口に切った晒し葱です。それが13年になりますと一見白髪葱に見えるものが載ってますがあれは大根を桂剥きして細切りにしたもの。刺身の妻に使うのとおんなじものになっております。そして少し、色が濃くなったというか黄色みが減った。
昨年末のになりますと大根とは別に小皿に長葱の小口切りを晒したもんが別に付いてきました。もしかしたら前回も別皿でついてたんですかね。
味に関しては相変わらず美味いんですが、12年頃よりも最近の方が出汁とかえしが効いているように感じますね。それにとろみも多少きつくなったかなぁ。
そして、たまたまでしょうか、器をご覧ください。毎回違うんですねぇ。なんてぇ種類の焼きもんかは無知なんで分からないんですが、肌の質も形も全く違うもんで出て参りました。
いっつもおんなじ「ああ、この店の器だな」ってぇのもいいんですが、こう毎度違った趣のいい器で出て来るとこれまた良いもんでございます。特に一番最近の赤い釉薬が綺麗に発色した器がいいですな。日本料理は器と料理の色の対比もひとつの技法なんでしょうが、敢えて同じ系統の色合いにまとめて来た所が気に入りました。
形も椀型でなく胴が高台に向かって直線的に向かって行く所も風情があります。
カレー南蛮について考えてみた件
【2014, Jan 】
Hauʻoli Makahiki Hou !! (明けましてお目出度う御座います)
明けますってぇと何が目出てぇんだか未だに分かんない粗忽もんで御座いますが、定法でございますのでご挨拶申し上げますとともに、またもやつまらない話しにお付き合い願いとうございます。
え〜、新年早々、大変申し訳ございませんが年末の話しでございます。
月の仕舞いは晦日、それが積もって歳の仕舞いは大晦日。なんの用事も御座いませんで住んでいる町をぶらぶらと致します。するってぇと、お仕事されてるのは花屋さんと蕎麦屋さんくらいです。
花屋さんはってぇと、松飾りやなんだの正月飾りを店頭で声を上げて売っております。それも、感心な事にここんちの小僧さんならぬお孫さんでしょうか、小学校高学年の男の子が二人、通りかかる人に一所懸命売りにかかります。
その隣がここ蕎麦屋の丸屋さんでぇございまして、年の瀬だけ店先で生の蕎麦を売るってぇ寸法です。ここんちも綺麗な花番さんが声を上げて売ってるのでございますが、今年は新人さんのようで、今ひとつ盛り上がらない。
既に、家には別の老舗の蕎麦が置いてあるのを見かけたんですが、まあ、縁起もんですからひとつ求めましょう。
年越し蕎麦の縁起には諸説あるようでございますが、蕎麦粉捏ねたもんで金粉を取り集めたから金がついてくるですとか、蕎麦切りが細長いので長生きにいいとか申します。
どちらにしてもいいもでございますんで、夜も更けましてから蕎麦を茹でます。遠くで徳川三代家光公から御朱印状を賜ったってぇお寺さんの鐘が響いて参りまして気分を盛り上げてくれますな。
蕎麦は、店で喰うのよりも少し太いようでございますね。たっぷりの湯を沸かしまして、そこへ蕎麦を放り込みます。くっつかない様に良くほぐしてからの方がようございますね。ほんの一分程で茹で上がりますので冷たい水できゅっと締めますってぇと我ながらいい塩梅に仕上がりましたねぇ。
最近は蕎麦を笊や蒸籠に盛るのが多いようですが、ちょいと明治の頃を真似まして皿盛りにしてみましょう。藍の皿に赤絵の蕎麦猪口を合わせてみましたよ。薬味は研いだばかりの包丁で仕立てました晒し葱でございます。
早速蕎麦を手繰りますと、長い蕎麦がね、縁起よく、あれ?持ち上がりませんね。もう一回やってみましょう、江戸っ子はささっと啜り込ん、あれ?短いですね。
コイツはどうも幸先が良くないというか、仕舞いが良くないですが、仕方ぁありませんのが気を取り直してなんとかつゆに浸けましてっと、あ、どっぷりと浸けますよ、あはは。
つゆの出汁の香りと蕎麦の香りがいいですねぇ。ちょいと蕎麦が短くなっちまいましたが味も茹で加減も丁度いい。あっという間に平らげましていい気分ですな。
さてと、また遠くで鐘の声がしてきました。目の前の蕎麦を頂きましたんでこれまたいい蕎麦の香りのする蕎麦湯で仕舞いにしましょう。
年の瀬に 縁起担ぎの 蕎麦切りや
鐘の声よりも みじかなりけり
お後が宜しいようで。
【2013, Sep 】
毎回来る度に記事を書く訳にも行かねぇのが馴染みの店の辛いとこだねぇ。ってぇ事で、新しいもん喰った時には書く事にしましょうかね。
夏の初めに冷やかけを出したという噂を聞きつけ、まだやってるかなと。品書きを見ると、おや、ありましたねぇ。しかし、鱧天もりに穴子天せいろもあるよ、困ったなぁ。
注文をしようとすると、おや、いつものおねえさんがロングヘアーからショートに、あはは。カッコいいですよ。
すいませ〜ん、冷汁風野菜かきあげそばください。あ、ビールも一本ね。
ここじゃないですがビール一本って言ったら生か瓶か聞かれた事がありますが、一本っつったら瓶でしょ、あはは。
出てきたものは少し小振りの丼に冷やかけ(ここんちでは冷や汁)、野菜かき揚げは、おや、去年の秋に出してたのと同じですね。小さい賽の目に刻んだ、南瓜、丸十、人参に三つ葉が散らしてある。脇にはオクラと笠に茗荷。
かき揚げは衣をサックリとまとっていて、かき揚げの中の方にも隙間がいっぱいある。この衣加減が軽く、サックッとした食感を生むんだね。そして賽の目の根菜に上手い事火が入っていて美味しい。
冷やかけの上に載ってるのはなんと大根。所謂刺身の妻にするのと同じ。これは辛みの残った白髪葱よりはいいかもしれないよ。つゆは鰹出汁の香りがグンと来るねぇ。味の加減もごくっと飲める塩梅、これは秀逸。しかし、蕎麦が今日はいけなかった。茹でが足りない。冷やかけだから伸びないし、あはは。
かき揚げをそばのつゆに浸して喰う。んんん、さっぱりとして、いいなぁ。野菜の味がぐっとくる。つゆが強過ぎないんだね。そこで、ビールを流し込むと、いやあ、美味い。
でも何度か繰り返していると、ちょと飽きてきたな。
すいませ〜ん、塩もらえる?
ここんちは普通のかき揚げ(海老入)なんかのときは塩も出してくれるんで、お願いした。
ぱらりとかき揚げにかけて喰う。やっぱし、塩は好みじゃねぇな。天ぷらは天つゆに限る。そこで、塩をかけた上でつゆにつけて喰う。美味い。茗荷、笠はそのままつゆにつけただけで丁度いい。そうか、冷やかけの汁は香り強く、味を淡く仕立ててるのでかき揚げには弱いんだな。
さて、次に出て来る秋の天ぷらは何か、今から楽しみですねぇ。
2013,May 第二弾
さあ、黄金週間で暇なんで近所のそば屋で呑んでます。それも連チャン、あはは。
しかも大御所(?)のまーちんさんがアタシの縄張りに来るってんで、若い衆集めて境界線で防衛戦を張る事にしましたよ。いざとなったら、やってやるぜ!って、何を?あはは。
駅で待ち合わせなんですが、それまでにご挨拶の練習をしとかなくっちゃね。
まーちんさんが名乗ったら、間髪を入れずこう言う段取りですよ
どうもはじめまして、カール・ゴッチです。
の、はずが緊張しちゃってさ、
あ、どうもどうも、いやあ、その、あ、お店こちらです。
何だよ、だらしないねぇ、あはは。それに、丸屋さんは昼えらい混んでんでるんで数分前に偵察しておきましたら、並んでない、それに空席もある。こりゃいいやってはずだったんですが、たかが5分でもう行列。
ああ、並べなんだよね、性格的に。といいつつ暫くして店内へ吸い込まれて呑みはじめましょ。
まず、酒にはタダでお通しが出ますが今日は島らっきょでしょうか、昨日はこごみ胡麻和え。肴は昨日も喰った生桜海老のかき揚げに大山鶏の唐揚。かき揚げについてくる山菜と野菜も、昨日とは違うもんが載ってる。
ああ、こういうとこがスゴイんだよね。ちょっとした事だけど町のそば屋だからさ、近所の人が毎日来るからね、飽きないように、重ならないように。
大山鶏は久し振りですが、ちょと小さくなりましたかね、その代わり値段が550円と安くなってました。唐揚に自家製タルタルが着いて来る、アタシはあんまり経験がなかったけどタルタルがこれまた何故か合う。
そしてまーちんさんが芋焼酎なかむらの水割りを発注、1合900円。お姐さんがグラスと氷水のタンブラー、それと片口を持ってきましたが、片口が空。あら?間違えましたかねって言ってたら一升瓶もって再登場。
片口にすり切りまでたっぷし注いでくれましたぁ。これはどう見ても1合どころじゃあない、あはは。(写真はまーちんさんの参照)
そんなこんなで色々話したんですけどね、実は緊張してて何話したか殆ど覚えてない、あはは。いや、ホントですよ。長い時間話して、結構いろんな雑学的話しで盛り上がった記憶があるんですがねぇ、唯一覚えてる話しが、まーちんさんが海外旅行行ったときの話し。
「あのね、samaちゃん、韓国で綺麗なおネイサンと隣り合ってお話しするでしょ。そうするとね、彼女からほのかにキムチの匂いがするの、あはは!」
2013, May
さあ、久し振りの丸屋。ご近所レビュアーさんが最近こぞって行ってらっしゃったのでアタシも行かない訳には行かない、あはは。それにsmileさんが召し上がった生桜海老の天ぷらが終らないうちに喰っとかないとね。
しかし、黄金週間で大変混んでいて毎回待ち客がいた。アタシはどうしても並ぶってことが出来ないので店の前まで行って帰る事3回、あはは。
とうとう今回は並ばず入れました。と言っても、空席があったのはつかの間、あっという間に満席ですぐに外で待つ方が。
早速ビールと生桜海老のかき揚げをお願いします。ビールと一緒にお通しが来ましたが、おや、なんでしょ?一番若い子に聞いてみましょ
すいません、この山菜はなんですか?
間髪入れず
「これはこごみです!」
ほう、若いのにちゃんと即答するなんてすごいね。一口やると、ほう胡麻和えです。大変細いこごみに胡麻と少し甘い味付けがなんとも言えないねぇ。こういった細かいとこも手を抜かないからこの店は好きだよ。
そうしているうちに天ぷらが来ましたよ。おお、素晴らしい見た目。桜海老のかき揚げの他に獅子唐、南瓜、茄子。そして山菜が一品。一見山独活の穂先かと思って喰ってみると、食感は近いが香りが違う。
んん〜、なんだろう。よおく観察すると葉の形に見覚えが。なるほど、多分薹の立ったたらの芽だな。若いたらの芽ほど鮮烈さはないがこれはこれでいいもんだ。
かき揚げは生桜海老と玉葱を一緒に揚げてあり、三つ葉がアクセントにひとつ。これは大変いいよ、軽くさくっと揚がっているのはいつも通りだが、これに桜海老のほのかな香りと歯触りが加わると皐月の料理になるなぁ。そこに玉葱の甘みがなんとも言えない塩梅で絡んで来る。これは推測だが新玉葱だね。甘さと食感が普通のとは全く違うと思う。
そしてもっと嬉しいのは、茄子や南瓜の下にもうひとつ桜海老のかき揚げが隠れてる。どうです、これで800円ですよ、たまらないねぇ。
あ、天つゆが足りなくなりまたよ。
すいません、おねえさん、天つゆを足してくれますか?
直ぐにおねえさんが器を持って戻って来ました。
「宜しければこちらもお使いください」
おや、つゆだけじゃなく大根おろしと生姜も持って来てくれました。更に天つゆも器ごと新しいのにしてくれました。いやあ、ここの若いおねえさんは相変わらず素晴らしい接客ですよ。こんな子が近所に住んでんだねぇ、あはは。
これだけで気分が良くなりますよ。
が、しかしだ、小言じゃあないですが、前回も書いた暫く前から居るお姐さんはもう少し頑張ったほうがいい。アタシのビールを出すのを若い子が突っつくまで忘れてた。そして、天ぷらも注文間違えて作り直し。
他にはお姐さんが一旦通した注文を若い子が客に再確認して通し直したり、頼まれたものを持ってくのを忘れ催促されたりが何度も。
客に頼まれたあと帳場で無駄話してるから忘れたり間違えんですよ。いや、違うな。忘れてっから無駄話してんだ。
しかし、それに引き換えここの若い子は皆しっかりしているよ。
こういうのを見てるとさ、この世間もこの先まんざらじゃあねぇなと、ちょと安心してみたりする。
何度目か分からない再訪
2013.Jan.22
今朝は寒いですねぇ、夜中からふった雨がしとしと。今日は珍しく徹夜明けなんでぼろぼろですが、何か喰いたい。国領近辺にいたのでバスで小田急沿線へ移動。
ん〜、どう考えても麺類。狛江の狛食か喜多見で栄華か大勝軒。
悩んでやっぱし喜多見で丸屋です。
開店したばっかなのでアタシ一人ですね、最近見かけるパートのお姐さんがお水持ってきてくれました。さあ、普段なら季節の天せいろなんですが今日はそこまでタフじゃない、でもパンチは必要。
水を飲干してっと
すみませ〜ん、カレー南蛮くださ〜い。
アタシしかいないんで直ぐにパートさんが運んできました。ついでに水のお替わり注いでくれるかと思いきや気もつかない、ま、いっか。
さて、ここんちのカレー南蛮の上に乗ってるのは一見白髪葱に見えますが、何と大根。そう、刺身の妻とおんなじ奴なんですよ。葱は小口に切ったのが小皿に別途ついてきます。
早速つゆを啜って脳みそにパンチをくれてやりたいんですが、とろみが強くって啜れない。思いっきりいくってぇと… ご想像とおり熱すぎて口内負傷。
いやあ、疲れた頭と体にカレーが効くなぁ。すると続々と、ご夫婦連れ、どう見てもママ友6人連れなど11:00なのにざくざく入店。相変わらず人気ですねぇ。
そこで、いつもいる背が高くってちょい色黒のバイトのおねいさん登場。よっ、待ってました!なにがだよ…
ちらっとこっち見てアタマを下げて通り過ぎると、数秒で再登場、
「いらっしゃいませぇ、お茶もどうぞ!」
と熱いお茶、そしてお水を注いでくれました。やっぱりこのおねいさんは素晴らしいなぁ。気分が上がったので玉葱と豚を頬ばりぃの、そばを啜りぃので体とアタマに活を入れてきましょ。
さあ段々アタマがすっきりしてきたぞう!
半分ほど喰ったところでパートさん、何か持って再登場、
「すみません、お茶で…」
テーブルを見てお水もお茶も既にあるのを見て一瞬固まり、すごすご退場。あはは、一応は気にはしてるのね。
しかし自分が少し弱ってる時、こういう身近のほっとする場所いいよね。バイトのおねいさんの名前も知らなければ、向こうもこっちの事を何も知らない。でも、行った時におねいさんを見ると お、いるいると思う。おねいさんも、アタシが入ってくと、あ、きたきた。
さ、おつゆまで全部飲み干したら元気が戻ってきたんで雨の中に戻りましょうか。まだ一日は始まったばっかだ。
2012.Feb.26
がらがらっと引き戸を開けると元気な声が「いらっしゃませ〜」今日は天気が悪いんで空いてるね。最近はどうしたことか週末のお昼は行列なんか出来てるんで困ったもんだ、あはは。
つうっと右奥の壁沿いの席へ。
さてとおねえさん、まずはビール一本お願いしますね。
ここんちのおねいさんは教育がしっかりしているのか、基から人柄が良いのか気分のいい人ばっかり。ビールを呑みながら、メーニューを。さて何にしますかね。
おっと、季節の天もりがわかさぎになってますね、それじゃあこれをお願いします。あ、そばは後で持って来てね。
こないだまでは牡蠣の天もりだった。季節で変わる天ぷら。ハモだったり、メゴチだったり、穴子だったりほんとに旬のものが出て来て大変良い。
さあ来ました来ましたわかさぎが。なんと8匹ものってますよ、その他にオクラに、人参、南瓜等の野菜もね、相変わらず盛りがいい。牡蠣の時も大振りなのがごろごろしててさ、いつも豪気なのここんちは。
あ、ビールもう一本お願いしますよ。
頃合いを見ておねいさんが「そろそろおそばお持ちしますか」だって。いいですね、下町の老舗とよばれてるとこでも最近こうはいかない。こういったのも含めあたしがこの店に来る訳はそばだけじゃあないの。
店の作りだってさ、奥に座って入り口を見ると引き戸のガラスにエッチング(サンドブラスト?)で刻まれた店名が。晴れた日は西陽できれい。鴨居の上のガラスにも鶴と亀が。今時こんな建具なかなかないねぇ。
だからね、ここで一杯やって、そば頂いて、ガラス越しに通りの様子うかがって、気分のいい店員さんの動きを眺めて。ああ、いい時間過ごしましたねって、感じて帰るの。
こんな雰囲気の場所が東京からどんどん減ってるからさ、ここんちで味わっとこうと思って。
あ、そうそう、お酒を頼むとね、小さい肴がついてくるの。いつも違うのが出て来てさ、旨いの。
これも楽しみでさ。
3位
1回
2013/04訪問 2014/12/15
【Nov, 2014 】
久しぶりに福田屋でお昼。ここは町蕎麦の中でも、更に渋谷という地を考えると大変秀でているねぇ。でもね、訳あってたまにしか来ないの、笑。
さ、入って行きまして、中央の大卓の端に相席で座ろうとすると名物女将が小走りできて、
「あらあら、こっち座っていいわよ〜」
と窓際の4人掛け席を指すんだ
ん?独りだよ?いいの?
「いいのよ、煙草吸わないでしょ?」
うん吸わない
「だったらこっちがお勧め、いいのよ!」
と言って彼女がちら見する先には30前後の男性グループがモクモクだ。女将に礼を言って遠慮なく座る。相変わらず女将はいい人だねぇ。
早速おかめをお願いして箱庭を眺めて待つ。
暫くしてモクモク達が去っていく。中の一人が上司か先輩らしくここは奢るからと連れを先に店外へ促す。連れがいなくなると彼は領収書を要求し声高に近所の有名IT企業の名を口にする。その時彼が店内をすうっと見回したのをあたしゃ見逃さなかった。アンタがどこに勤めてるかなんて誰も気にしないよ、あはは。
おかめが来る。目の前に置かれた途端、すっと漂う出汁の鮮烈な香り。そこへゆずの匂いも加わる。幸せだななぁ。
いいとこに座らせてもらったんで香りもしっかり楽しめるってぇもんだ。
まずは儀式としてご尊顔を拝し、おっと、今日のおかめはちと不細工だね、あはは。次の儀式、種を温めるため蒲鉾、玉子を沈めよう。島田湯葉は柔らかくするためこれも潜ってもらおう。つゆを啜る、ああ美味い。下町のと違った優しい山の手のつゆ。蕎麦はね、ここんちのは細いので切れやすいから優しく手繰る。蒲鉾が美味いなぁ、ここんちは種の質も大変いい。
ん?なんか変。おっと!隣や向かいの方など今まで嗜んでいらっしゃらなかった近くの方が一気に、すう〜っ。ああ女将の気遣い裏目に、囲まれた、あはは。
残りのおかめを手早く楽しんでお勘定だ。
「毎度ありがとうございます〜 気をつけてねぇ」
女将の声を背なに店を出る。はあ、美味かった。
【Dec, 2012】
Mele Kalikimaka !! え〜、ハワイの言葉でメリークリスマスでございます、はい。クリスマスなのに一人渋谷を徘徊しております。街はベタ混み、ん〜、どこ行こう。そうだ福田屋へ行こう。え〜、テンションが変で恐縮。
道玄坂小路も人で一杯ですが、こういう時こそ福田屋さんは混んでないはず。顔を突っ込んでみると案の定静かなもんです。と言う事でクリスマス一人蕎麦。自分では粋なつもりですが、世間から見たら可哀想な人…(漢字でかわいそうって書くとかわいそう感が増すな、ははは)
さ、女将さんも相変わらず元気です。
女将さん〜カレー南蛮ください
「は〜い、カレー南蛮ね〜」
もちろん台は蕎麦です。蘊蓄くさいのやだけど東京で蕎麦屋のカレー南蛮は「かけ蕎麦にカレー南蛮という種を載せたもの」という解釈なんでカレー南蛮は是非蕎麦で頂いて欲しいですな。だから勿論おかめも台は蕎麦です。
さて、渋い茶を啜って待ってるとほどなく登場。相変わらずいい感じです。もちろん鶏の胸肉と長葱だけの正調東京風。まずはつゆの塩梅をっと思いますが、ここのカレー南蛮はとろみ強めなんでつゆを啜りづらいんですよ、無理すると大変なんで、あはは、ご注意ください。
そうっと啜ると、カレーのパンチの後にかけ汁の醤油と出汁の味が合わさってしっかり和の味ですよ。問題はここんちは蕎麦の盛りがいい上にカレーのとろみが強めなんで蕎麦が絡まって食べるのが大変だ。
あ〜、汗だくだ。美味かったなぁ。
女将さ〜ん、年内30日までって書いてありましたけど年明けは〜?
「ん〜、ほら5日って土曜でしょ。ウチは土曜お昼しかやらないじゃない、だからさやめちゃおうかなって思って、ね?」 それって7日からって意味でしょうかね?ま、いいや。
じゃあ、しょうがないね〜またくるね〜
表に出て階段降りてくと女将さんが外まで追っかけて来たよ、なんでしょ。
「ねえ、30日は日曜だけどお昼だけやるのよ〜」 え〜、それさっき聞きましたけど…
「だからさ、30日なら来れる〜?やってるからさ〜」
あはは、わかりましたよ〜考えとくね〜、またね〜
「はあ〜い、じゃあまたきてね〜」
あはは、相変わらず微妙な掛け合いだったな。しかし、渋谷でこんなにほっとするとこはそうそうないからねぇ。
さ、どうしようかな、これで30日行かないのもなぁ…
【Apr, 2012 】
昔っから渋谷は道玄坂小路にあります。さて、いつビルになったんだろ。気付いたらビルになってた(といいつつ凄い前ですけどね)
お向かいは今は大型小売店の裏口になってますが、昔はトタン張りのパン屋フレッシュマンベーカリーだった。おばちゃん元気だといいな、もう一回サラダパン、リーフパイ、ロールケーキ喰いたいな。
あ、別の店の話しになってますね。すいません。
福田屋さんの話しです。ビルの2階にありますので目立たないとこがいいですね。店に入って左側を見ると坪庭があって風情がありますねぇ。昔の銭湯にも脱衣所のとこによく坪庭がありましたねぇ。
さて、女将さん今日はおかめくださいな。
相変わらずちょこちょこと動いて可愛らしい女将さんですね。
ここんちのおかめは昔っからの東京式ですよ。おかめはこうでなきゃってって佇まいです。なにがって、できたら本物を拝みに行ってみてください。載っかってる種でおかめの顔が描かれてるの。蒲鉾がたれ目で卵焼きが口ってな具合に。元々はどこかの店が種でおかめの顔描いて評判になりこの名前になったようですね。
昔のやり方といえばカレー南蛮もそうで、ちゃんと鶏と長葱です。巷では豚と玉葱ってえのが隆盛を誇っているようですが、東京のカレー南蛮は鶏と長葱であって欲しいものでここんちみたいなのが嬉しいです。(私見では町の蕎麦屋がカレーライスを出すようになり豚と玉葱を使うんで面倒だからカレー南蛮も同じでやっちゃえ!ということで豚と玉葱が広まったと言う説を信じてます)
もひとつ余談ですが東京のそば屋はカレー南蛮の台はそばってのが常道です。なんでって?そりゃそば屋ですから「かけ蕎麦にカレーという種を載せたもの」という解釈なんであくまで台は蕎麦が基本。
この店でも「カレー南蛮」とだけ頼むと女将さんが「おそばでいいのよねぇ〜?」といいます。大概の人はそばで頼んでるようですが、たまに「はっ?」って顔して「えっ、そばですか」って聞き返すお客もいます。女将さんは「うどんでもいいのよ〜」といいますので安心して饂飩でも喰ってください。
でもあくまで「うどんでもいいのよ〜」です(笑) これは東京人の意地ですので気にしないでください、あはは。
もうひとつ、かき揚げせいろがいいですねぇ、小エビのかき揚げとそばを「熱い」つゆに浸して喰います。さっくりとしたかき揚げをつゆに浸して喰うのがたまらない。えっ?普通だろって?
いえいえ、以前はかき揚げが最初から熱いつゆに浸されて出て来たんです。これがまたたまらなかったんですが、最近は別盛りです。アタシとしてはこれがちょと寂しい。是非前みたいにかき揚げは最初からつゆに浸しておいて出すやり方でお願いしたい。
何で別盛りにしちゃったんだろ、やっぱりさ、かき揚げが最初っからつゆに入ってたらお客がびっくりでもするんだろうね、でもこういうやり方って古い店(砂場っぽいとこは特に)では多いんだけどなぁ。それに、「せいろのつゆが温かいんですが…」とクレーム言ってる女の人もいたしなぁ。メニューに書いてあんのにねぇ、熱い汁でってさ。
こういった東京の食文化ってえのは意外と知られてないもんで、それを知らない客になにかと言われるのが面倒だからカレー南蛮は「そばかうどんか?」、かき揚げにしても、つゆから出しちゃったんだろうなあ、、、
是非女将さんと旦那さんには昔っからのやり方を少しでも残しながらずやってもらいたいな。
最後に、夜は呑んでる人が多い店です。いい感じに皆さん呑んでらっしゃいます。是非夜の肴も試してください、穴子とキュウリの酢の物なんか最高ですよ。
でもね、たまにはいるのよ、ちょと違うな〜ってのが。特に7〜8人で予約迄して宴会やってる方々がいましたが、蕎麦屋でそれは野暮です。
あくまで蕎麦屋はそ蕎麦屋。居酒屋じゃあないんでね。
もっと気楽にいきましょ。
褒めといて雰囲気の星が低いのは、お昼も喫煙可なんですよ。相席なのに平気で煙草吸う人が多くてさ。
夜は呑んでる勤め人が結構吸うしね。
4位
1回
2012/12訪問 2013/10/01
さ、渋谷区本町です。知らない人が多いと思いますが、ここらは昔っからたいへんな下町です。ただし、バブルや21世紀に入ってからの再開発で元々の住人は土地売ってどっか行っちゃったのが多い。そんな中で昭和40年代からずうっとやってるのがここ。かつての本町東小学校の裏門の前にあります。
さ、暖簾も出てますし営業中の札も下がってます。が、しか〜し、磨りガラスの引き戸は閉まってて中は窺えず、入り辛い事この上ない、ははは。しかし、気合いをいれて!引き戸を開けましてっと、
すいませ〜ん、いいですかね?
中ではじいさんが大瓶のビールを呑みながら店のおばちゃんと世間話中。二人とも何しに来たという表情、あれれ。
おばちゃんが
「いいけどさ、ご飯なくなっちゃったのよ。お昼で全部出ちゃった」
構わないですよ、ラーメンはできますか?
「ん〜、ラーメンはできるけどさ、ラーメンでいいの?」
はい、ラーメンくださいまし。
そう言って断られる前にカウンターに座っちゃいました。お昼でご飯なくなるって、失礼ですがそんなに客が来るようには見えないんですがねぇ。さ、そこかしこを眺めながらおばちゃんがラーメン作る間待ちましょ。何せ、軽く腰が曲がってて動きもコアラの様、あはは。いいですよ、ゆっくりやってくださいまし。しかし、大変な店内ですな。本当に昭和の頃と様子が変わらない。こんな建築はもうできないだろうなぁ。
その間も客のじいさんは勝手にテレビのチャンネル換えて見てるし。するとおばちゃんが何か小皿をじいさんのとこへ持って行って
「これでも食べてなさいよ」と出すと
「何だよ、今日もうこれ食べたよ。朝、家でも同じもの喰ったよ」
「うるさいわね、じゃあ、他のもんなら食べるのかい?」
なんてどうでもいい会話、あはは、長年で形成された何ともいえないやりとりですね。アタシもおばちゃんに話しかけたいんですけど、どうにも隙がない。ん〜、難しいぞこれは。
そうこうして十数分、ラーメン完成。カウンター越しに小さいおばちゃんが丼を頭上に差し上げるように出してきました。おばちゃんが落っことす前に受け取らなくちゃ。
いやあ、シンプルですねぇ。バラのチャーシュー2枚と茹でもやしのみ。スープを啜ってっと、ん〜、何とも言えない東京の昔ながらの味。麺は大変しっかりした麺ですよ、時間かけて茹でたのにちゃんとコシが残ってる。あ〜、美味しい。ほっとします。もやしはホントに茹でたのかって感じでシャキシャキ。
別にどうって事ないラーメンです。でもね、味とかどうこう言う次元を越えてる存在なんですよ、アタシにとって。その理由は、、、
昔は隣が文具屋で向いの角が煙草屋を兼ねたパン屋だった。でもさ、とん兵衛さん以外みんないなくなっちゃった。
そう、ここらがアタシの育った町なんです、小学校も本町東。だから裏門のこの辺りはもちろんよく知ってる。でも東小は既に廃校。本町中もない。東京生まれにとって変化は必定、仕方なく受け入れなくちゃぁいけない。子供の頃存在したものがどんどん無くなっていく、思い出が形で残っていくことができない街、それが東京。
だけどさ、この店とおばちゃんはちゃんとここに居る。それだけでいい。
ごちそうさま!
勇気をしぼって話しかけます。
おばちゃん、この一角だけは変わんないねぇ。じつはアタシは東小に行ってたんですよ、廃校だってねぇ。
「そうそう、こないだ廃校になっちゃったんだよう。へえ、東小なんだ、何回生なの?」アタシが答えると
「あら、それじゃウチの長男と一緒じゃない。ん?違う、次男と一緒だ」
ええ!?アタシはおばちゃんの次男と同級なの?お名前聞きましたが、如何せん40年も前の話しですからね、、、。
そんでもって町の話し、校舎を建て替えた時の話し。いろんな昔話をした。そういえば周りは誰も信じてくれないけど東小は暖房がコークスをくべる所謂「石炭ストーブ」だったんだけどおばちゃんに証言してもらうの忘れた…裏門のとこにコークス小屋があって日直が朝バケツに汲んでくるんです。一応渋谷区ですよ。
そんで、おばちゃんがいきなり
「そういえば何しに来たんだい。ここらに用事でもあったのかい?」
いえいえ、暇だったんで散歩してたんです。そしたらさ、店がまだあったからさ、びっくりしてつい入っちゃった。
「あはは、そうだよ、まだやってるよ!」 そしたら、じいさんも大笑い。まだ、話しは尽きませんが
おばちゃん、ありがとね!また来るからね!
「大丈夫、来年の12月まではやってるからさ、あはは」 だってさ。
そう言って外に出ると、うわあ、師走の風が厳しい。
あ、なんでとん兵衛なんて店名なのか聞くの忘れた。でも、ま、いいか、来年の12月まではやってるんだからさ、次行った時に聞こう。
5位
1回
2016/09訪問 2016/09/10
【Aug, 2016 】
さてと、世界で三番目にうまい店です、笑
冷やしそば、800円、一年中喰えますよ。汁、タプタプ系です。
これはイキフン系だからさ、うまさにこだわる方にはお勧めしませんよ、珉亭が好きな人向け、あはは!
何故か行っちゃうんですよねぇ、、、
周りのオーダーはいまだにラーチャンばっかしですね。メディアのパワーはかり知れずってぇことかね。
ここの名物はラーチャンだけにあらず。
ジャンドーフ、バンジーでビール。定食の大盛り、じゃじゃ麺の大盛り、あはは!
【Sep, 2015 】
前も書きましたが最近この店に来るお客は今じゃ右も左も「ラーチャン」。これもテレビのなせる技、、、苦笑。
更におもしろいのはラーチャンのアクセントが違う、爆!この店でのラーチャンの発音は二拍(らー・ちゃん)で平板なアクセント。でも最近のお客は頭にアクセントが来て、「らぁ↗ちゃん↘」どっかの読者の名前みてぇだね、あはは。
さて、今日も冷しでも喰うかと言いたいとこですが、ちょいと腹が減ってるんでね、飯物。あ、ラーチャンはいきませんよ。
生姜焼き!ご飯少なめで!
すぐさま麺うで担当が辛白菜(ラァパッサイといいます)を目の前にとんっ、続いて刻みキャベツをうで鍋にバサッ。炒め担当(今日はおじちゃんじゃなくって若者)が肉をいちま〜い、にま〜い、と鍋に投入。ガコン、ジャッジャッと肉が炒められてきますよ。その間にもラーチャンの注文が、あはは!
程なくして麺うで担当がご飯よそって
「ご飯軽めです、いいですか?」
どこが軽めなのか分かりませんが、笑、丁寧に確認してくれますよぉ、やっぱ珉亭の若い衆は良いやつだ。
丼でスープが出てきて程なく主役登場!ああ、これこれ、汁だくなのよね、あはは!あれ?キャベツが少なくなってねぇか?ま、いいやね、あはは!
肉はね、7〜8枚は優にあるね。モモっぽいですが柔らかいのなんの、若者!上手いぞ!ほんの少し甘みが効いてる汁で生姜は強くないけどねにんにくが効いてるなぁ。これはおじちゃんの方が塩梅いいかな。でも飯が進むねぇ。写真じゃ少なく見えますが飯は普通なら丼一杯分だね。辛白菜を間の手に飯を喰う。あ、この店に白飯の美味さは求めないでね、あはは。
しかし、飯軽めだけど減らねぇなぁ。いざとなったら汁かけて喰っちまうかぁ。丼スープも減らねぇし、あはは。てぇけどさ、キャベツと肉を一緒に喰うとまたいいねぇ。
とかなんとか、ぐだぐだ書いてますが、さくっと頂きましたよ。やっぱしここの生姜は美味いなぁ。こりゃ久し振りに肉うまにでも喰えそうな気がしてきたし、さ、何事も頑張っていきましょ。
【Aug, 2015 】
予告編から早や二ヶ月。そろそろやんなきゃ駄目だろってんで珉亭の冷や中、本編。
一年中喰える「冷しそば」、ここでは冷し中華じゃねぇんでございます。入ってってカウンターに座るかどうかのうちに、
冷しひとつね。
するといつものお姐さんが
「冷し〜〜」、ああ、文字だとイントネーションが伝わらないのよね。
後から来たおにいちゃん独り客は全てラーチャン。スゴイネ、テレビの威力。皆ラーチャン。それもラーメンかチャーハンのどちらかを普通盛りにできる裏ワザ(現在表技、、)で発注。
工事系職人おじさんは生姜焼き、いかにも下北の遊び人風おじさんは小辣白菜に瓶ビール、んん〜珉亭っぽい、あはは。
ここの冷しは色の薄い透明な汁たっぷし。見た目ゴクゴク飲めそうだけど飲むとむせるくらい味はしっかり。
そしてチャーシューは赤く無い、笑。
分かる人だけ分かる、あはは。
【Jun, 2015 】
今年ここでの冷しはいわゆるシーズン前の寒い時期だったので、とりあえず過去の写真を。だってここ一年中冷し喰えんだもん。
そして、これを持って予告編と致します、あはは。
さて、丼で出てきて、しるたっぷしの珉亭今年の冷しを乞うご期待。
【Mar, 2015 】
何やら、最近珉亭の投稿数がすごい
店頭に待ち列が出来てたという情報もありましたよ。どうしたの、珉亭!というか、テレビ出たらしいっすね。
ということで尻馬に乗ってみた、あはは!
夜は滅多に行かないんですがね、昼はちょくちょく行くんですよ。今回は平日14時ころに行ってみた。東通りを珉亭の方へ歩ってくと、おや、まじ?店頭に人だかり、ええ〜行列ってマジと書いて本気だったのね!
すると7〜8人は居た客が一気に吸い込まれた。こりゃまじで入れないかも。続いて前を歩いてたカップル2組がショウケースと暖簾の中を覗いてやがるが後ろ髪引かれるように立ち去る。さては満席かぁ?まずい、時間がない、かといって下北にはもうランチで行ってもいいと思う店はねぇぞ。
うなだれて暖簾の奥を覗くと壁沿い小卓は満席、でもカウンターならいけそう!なぁんだ、大勢さんばっかしで皆二階に行ったのね。
入ってってカウンターに座るかどうかのとこでお姐さんに一言、
ラーチャンください!
厨房はおじさん鍋振りと一番若手クラスの麺茹でおにいさん。表はばあちゃんといつものお姐さんという布陣。ばあちゃんはカウンターの端でお食事中。
客層は、は〜ん、成程、この街の人っぽくない。
皆さん一様に「ラーチャン、炒飯だけ大盛り」何だこりゃ。そのオーダーって常連しかやらないある意味裏だったのに。後からくる客もほぼ9割が「ラーチャン、炒飯だけ大盛り」都合5人前。しまいにゃ厨房のおっちゃんとにいちゃんが苦笑。
テレビでなんか裏技的紹介をやったんだろうな。
オーダー重なってるのであたしのラーチャン(レギュラー)がほぼ1分強で到着、心の準備出来ていず焦る。
今日は炒飯がちゃんと赤いね、爆!
若い兄さんが麺茹での時は茹で過ぎのきらいがあるな。それにいつもよりラーメンスープがしょっぱい。ま、昔の珉亭の味っぽいなと思えば、ねっ、あはは。
【Jul, 2013 】
先日本文中に書くのを忘れました!
この店は一年中冷やしそば各種が喰えます。冷やし中華マニアの方是非覚えておいて損は無いです。
'13, Jul
暑いですよねぇ。こんだけ暑いのにまだ蝉が鳴かねえなぁ。こうなると冷やし中華マニアのアタシとしてはどっか行かなくっちゃ。金曜の16時過ぎですから空いてるでしょう。おっと、やっぱし誰もいませんよ。カウンターの真ん中、釜前に陣取りましていつものお姐さんに発注です。
えっとね、冷やしの大、お願いしま〜す。
この店では冷やし中華ではなく冷やしそばというんです。なので東北によくある冷やしラーメンを想像し、出てきたら普通の冷やし中華だったんで軽くイラついたって方の話しも読みましたがね、あはは。
静かにAMラジオが流れるなか麺が茹でられてます。おや?客は誰もいないのに店の人がやたら多いぞ。多いどころじゃない、鍋振りおじさん以外全員いますよ。普段は見かけない先代の娘さんまでいるよ。
ぼっとしてるとすぐに出来上がりました。おお、大盛りだと平皿じゃなくて丼で出されるんでしたっけ。でも、つゆたっぷしが好きなんで好都合。具はシンプルに叉焼、胡瓜、茹で玉子に紅生姜。甘酸っぱい醤油のおつゆの中で麺をかき回して啜りますと、え〜、昭和の味です、あはは。このあと、仕事じゃなきゃビール頼むんだけどなぁ。冷やしのつゆを肴にビールを呑む、あはは、変だね。
今気づいたんですがね、ここの炒飯は赤い叉焼を使うので全体が赤い。でもそれ以外の料理に使ってるチャーシューは赤くないし、普通の煮豚だぁ!え?だからどうした?いや、珉亭ファンに取っては重要なんですけど。
おや、今入ってきた60代のおじさんも冷やし中華です、暑いですもんね。すると、さっき来た男の子が奥でお姐さんと何か相談中。
「今、前の所を出ましたんで、あと20分もすれば着きますので、、、、」
ええ、どっから見てもAD君。ああ、参ったロケだよ。するとお姐さんが申し訳なさそうに、この後テレビが来るからどうのこうの。参ったなあ、ゆっくり喰おうと思ったのになぁ。アタシはテレビのロケに映り込むのが好きな素人じゃないんで急いで啜り込みます。なんでって、映り込んでるのを仲間に見られたら大変な騒ぎになりますよ。あと1年くらいはネタにされちゃう。ああ、大盛りにしなきゃよかった、あはは。
近い内にゆっくり来るか、次は五目冷やしだな。しかしロケかぁ、道理でオールスターそろい踏みな訳だ。
'12, Nov
さてと、今日はどこへ行きましょうか。
下北ってとこはここ10年ほど変化のスピードが尋常でなく数ヶ月来ないだけで街が変わりますね。珉亭のあるあずま通りもどんどん変わる。
こないだはかつて「橙橙」があったとこに何かの持ち帰り店ができてたし、「鳥ちゃん」は看板降ろしたと思ってたら建物自体足場で囲まれ、今じゃ更地だ。ひとつ路地に入った「はるがだ」が閉めてからもう何年か経ったな。
街ってぇものは古いものが去って新しいものが現れ、それが根付いて街が続いてくもんなんで変化は構わないんだが、この街はここんとこ去って行くばっかで根付きやしねぇ。
さてそんななかでアタシがガキの頃からまだあるのが珉亭。変わんないねぇ。
昔、十代半ばの時は金がねぇから飯喰おうたって珉亭には入れず、最安値の一番街の蜂屋に行ってたな。珉亭に入れるようになったのは18も過ぎてからだったろう。その頃から頼むのはラーチャン。一応一筋、あはは。
そういえば狛江にこの店出身の方がやってる店があります。江戸っ子ラーメンもありましてちゃんと珉亭の血が受け継がれてます。
14:00になろうとしてますんで、さっそく入りましょうか。今日は空いてますね、先客は壁沿いの一番奥におじいさんがひとりとカウンターの奥におじさんが一人。カウンターの真ん中に座りましょうか、
奥で談笑してた年かさのおねえさんと中っくらいのおねえさんのうち中っくらいの方がお水を持って来て注文取ってくれます。
おねえさん、ラーチャンおねがいしますよ。
「はいラーチャンですね」というとカウンター挟んで数十センチのとこにいる料理担当お兄さんに向かって
「ら〜ちゃん〜」と声高に宣言します。この儀式が好きなんです。何故か目の前のお兄さんに直で発注しない。おねえさんを通す。
すると返事をするでも無く右のおにいさんがチャーハンを作り出し、目の前の麺茹でのおにいさんが二個ある中華鍋の片方に麺を放り込む。炒めの方は年配のおじさんの時もあるのだかこの炒めと茹で担当のタイミングがいつも絶妙。同じタイミングで上がるようにしている。
そしてたいした事じゃないと言われそうですがね、ここの麺茹で、一人前ずつ茹で網に入れて茹でるなんて事しない。中華鍋にまとめて入れて茹でちゃう。そいで泳がすように大きくゆっくりかき混ぜながら茹でる。
あげる時はザーレンで一人前ずつすくって丼に移すんですが、一発でよそうのに分配の誤差が殆どない。昔の職人は皆そうだったねぇ。そいでさ、麺の盛り方がね、ささっとすくって入れるだけなのに綺麗に麺が揃ってる。ザーレンの上で整えて丼には移すだけ。箸で整えたりしない。だから分量もすくった時に決めてないと綺麗に盛れない。
おにいさん、若いのにすごいね。
さ、一番先に小皿に盛った辛白菜(キムチじゃないよ)とレンゲが出てきました。
今日は若干早くチャーハンが上がったようです。
「お先にラーチャンのチャーハンです」
はいはい、どうもありがとう。相変わらずピンクですねえ、あはは。
続いて「おまちどうさま」とラーメンが出てきます。盛り方が両方とも美しいですね。奇を衒わない端正な見栄え。どっちから箸をつけようかな、チャーハン頬張ってそこにスープを流し込むか、スープで潤してからチャーハンか。
アタシはラーチャンが多いですが一年中やってる冷やしもいい。どんだけ盛るんだっていう定食類も少食でなければお試しを。そうそう、じゃじゃめん、やきそばも極太麺でこれもかって感じ。夜は二階で呑めばいい。
さて、お勘定にしましょうかね。
ごちそうさまで〜す
といって入り口のレジに向かいます。すると奥から中っくらいのおねえさんが「ありがとうございます〜」そいでレジに向かって「ハチで〜す」そう、ここんちは伝票じゃなくておねえさんの頭の中。800円ですという事です。客がレジに向かうとすかさずこのおねえさんが「ロクゴ〜」」とか「イチヨンゴ〜」と。
奥にいずにテーブルで給仕や片付けしててもしっかり言うからさ、全部覚えてんだろうね。これも一種の職人。そういや最近一番上のおねえさん(アタシがガキの頃からいる)に会ってねえな。江戸っ子をお願いするとさ「いどっこ、いっちょう〜」て東京弁なの。
あ〜、こういった店は他の街から来た人や有名なラーメン屋を目指してきた人に取っては、???かも知れません。でもねこいつは下北の文化だと思ってくださいまし。この辺りで遊んだり棲んでるヤツのさ、なきゃなんないモノってことで。
6位
1回
2014/06訪問 2014/06/22
中華街にも真っ当な店は残ってるんですよ。いつも同じもん喰ってすいません、あはは。
【2014, June 】
定点観測ならぬ定期観測。
どうしてもたまぁに喰いたくなるものってありますよね。KFCのあの匂いかぐと喰いたくなりません?
という事で横浜中華街秀味園二連続。5月と6月の魯肉飯っす。
写真もおんなじとこでBIKEの上で撮ってますんで代わり映えしません。ま、その日によって魯肉飯の見栄えが違うとこでも感じて頂ければなと、あはは。
因に500円税込だったのが現在540円税込になりました。因に焼き米粉と一緒に買って1250円だったって事は米粉は710円?
【2013, Sep】
さて、天気はいいし、秀味園で夕飯用に魯肉飯買って帰りましょう。
関帝廟通りに入ってと、黄色いファサードが目印です。あれ?無いぞ。ゆっくり進むとお店は勿論あるが、見た目が違うねぇ。おっと、引き戸の位置も変わってるぞ!ま、いいか、入ろう。
おおおお!なんだ!また綺麗になってるぞ。昔は入ってすぐ左に厨房が丸見えであって、おばあちゃんが鍋振ってた。そんで奥は一段上がった畳の居間で生活感バッチシの中、客も上がり込んで喰ってた。それを数年前、改装して厨房も見えなくなり、畳の間が取り払われテーブル席になった。
今回もテーブル席だが、ま、内装をまたもや綺麗にして若干配置が変ったね。でも建物の構造上、手前が低く奥には一段上がらなきゃならないのは変らない。
入ってくと、何とチャイナドレスの若い子が出てきた。うわぁ、これも変ったなぁ、あはは。まさかシステムも変ってねぇだろうなぁ。
すいません、まだ持ち帰り出来る?
「ハイ!イイデスヨ!ソコ、スワッテマッテテクダサイ。」
てんで、魯肉飯500円と焼き米粉700円を頼む。改装しても値上げしてない、あはは!壁の向こうでガコン、ガコンと鍋を振る音がしてきたよ。おねえさんがヒョと顔を出して、
「オチャ、イッパイドウデスカ?」
いいなぁ、ここくらい本格的な店なのに接客がいいとこは無いねぇ。持ち帰り客にも茶を出すは、何をするでも丁寧だは。
ものの5分強で出来上がり。おねえさんに尋ねてみた
ねえ、いつ改装したの?
「センゲツ、カナ?チョト、ジカンカカリマシタヨ」
昔のお店どんなだったか知ってる?奥が畳だったの。
「シリマセン、アタシマダキテナイヨ、アハハ。」
ここに厨房あっておばあちゃんが料理してたんだよ。
「キイタコトアルデス。タタミ オバアチャンマダイタトキ アハハ」
支払いをしてまた来るよと言いつつ出ようとすると、出口まで見送りに出てくれた上に
「ズト マエカラ キテクレタデスネ。イツモ アリガト ゴザイマス。マタ、キテクダサイ」
なんてこった。ちょとやられた。
おばあちゃんの時代はまさに接客は現地風。いつぞや厨房前の席で汁米粉喰ってたら、おばあちゃん、素手で煮玉子持って出てきて、アタシの丼にぼちゃんと投げ込んだ。
びっくりして只々見上げてると、つたない日本語で
「ホラ、タベルネ!」
そんな時代もあったな、あはは!
さ、愛車に戻って魯肉飯の写真撮って、高速飛ばして帰りましょ。
あ、魯肉飯はどうしたって?その夜喰いましたよ。味?勿論、お肉トロトロで美味しく頂きました、あはは。
2013, May
天気がいいとたまに横浜まで夕飯を買いに行きますんですよ。今回はちょと前の話しですが黄金週間に行っちゃいました、、、中華街はスゴイ混み様です。観光客は車道を我が物顔で占拠し、車が通ろうがお構いなしで避けやしません。
それをかき分けお店に行きましてっと、相変わらず持ち帰りでも椅子に座って待たせてくれるし、お茶も出してくれます。こういう接客ってこの街では珍しいんですよ、あはは。
さ、今晩の飯も魯肉飯、写真はすいません、撮る前に待ちきれずひと口喰っちゃいました〜。
最近徐々に昔の魯肉飯に戻ってきつつあります。まず、ボリュームが戻りましたね。角煮も大きめのが3個、高菜もそぼろもご飯が見えない位にかかってますよぉ。ほら、前回の写真と比べてくださいな。
そして、角煮が柔らかくなりましたぁ。おばあちゃんの味に段々近くなって、美味しくなって来ましたね。良い事です。相変わらずご飯は一寸柔らかいですがね、これは良しとしましょう。
そして、持ち帰りの良いとこは、店内で喰うより飯が大盛り。家にある丼はお店のより一回り大きいのですが、家の丼にご飯を移すと入りきりません、あはは。
さて、そぼろをひと口やってチューハイをぐいっと。角煮に芥子をぬりたってひとかじり。柔らかくって、ほんのり八角の香りがして美味いですねぇ。('13, Sep訂正:八角は使ってないようです、、)酒が止りません。もし上に載ってるお数が少なくなっても問題ありません。汁の染みた飯はそれだけでもバクバク喰えますよぉ。でも、心配ならお新香でも用意してください、あはは。
'12/11/16
さて、天気がいいですねぇ。という事で久し振りに横浜まで行きましょうか、第三を使えば30分もあれば着いちゃいます。昔は100km規制だったような気がするんだけど最近はずっと80km規制…
覆面被って青い服着たおっさんが左っ側流してるんで要注意です。おっと、早速路肩でラブレターを渡されている人が居ますね。しかし、いつも青い服着た人の片思いですからねぇ。どうせすぐ他の人追いかけて去って行くんでしょうから浮気性というか、ありゃ一種のストーカーだね。
さてと、早速関帝廟通りに入って秀味園へ。もう15:30をとっくに過ぎてますんで店内にはお客さん居ませんねぇ。
すみませ〜ん、持ち帰りお願いします!
「はいとうぞ」
魯肉飯と焼き米粉をひとつずつお願いしますよ。
「はい、ちょとまてください。お茶飲みますか?」
いえいえ、今日は結構ですよ。
ここんちの人はいい人ばっかりです、持ち帰りの客にもちゃんとお茶を出してくれます。という事で入って右側のカウンターに座って待ちます。
実はアタシはず〜っと前、改装する前のおばあちゃん二人が入ってすぐ左の調理場で料理してた頃に何度か中で食べたきりで、その後ずっと持ち帰り。いつもここで魯肉飯買って、同じ通りの金陵で叉焼か家鴨を手に入れ、酒屋で焼酎も買ってニューグランドに持ち帰って部屋呑みするのが大好き。
たまには加賀町警察裏の中華飯店で五目焼きそばを持ち帰る事もありますが、最近は秀味園と金陵。何しろ大好きな翁順楼もなくなちゃったから牛肉の醤油煮込みセットも持ち帰れないし…
そうこうしてほんの5分もすると出来上がってきました。ここんちは仕事も速い。早速持って帰って一杯やりましょうか。
さて、魯肉飯にのってる高菜炒めを一口やってチューハイをごくり。ひき肉でまたぐびり。肝心の角煮を齧ってまた一杯。ん〜、美味しいですな。何も特別な事がしてあるわけでもない。でも美味い。
たまには米粉を頂きましょ。米粉はわしわしといって、これまたチューハイを流し込む。味の加減もいいです、何しろ冷めても問題ないところがいい。いや、温っかい方が無論もっと美味いですよ。
魯肉飯が500円、焼き米粉が700円。この価格でこんなもんが喰えるなんて幸せですな。因に量が多いのでとてもこの2品を一人で喰いきれるもんじゃありません。やはり台湾料理や中華料理は何人かで喰うのが正解。
いつも一人で喰ってるアタシは何なんだって、あはは。
まぁ他の人もおっしゃってますが魯肉飯の角煮が少し固くなったかなという気は否めないですが、ま、いずれ昔みたいに戻るでしょ。
因にここんちの「台湾風煮込んだつまみ」という奴はエライ本格的です。台湾の香辛料の香りや味に慣れてない方はご覚悟を。
あ〜そうか、こういったのを初めて喰った人が「不味い!」とか書いちゃって喰った事もない奴が勝手に思い込んじゃうんだよな。そういうのは不味いんじゃなくて貴方の口に合わなかっただけ。
毎週毎月のごとく数十年やってたお店が閉めていき、跡地には新興資本のチェーン店が雨後の筍。そういった店で供されるレベルの低い中華料理で一般客を洗脳していく。
また、それが普通だと思ってしまった客はちゃんとしたお店の料理に対して逆に厳しい判定をする。本末転倒何をか言わんや。
さ、愚痴はこのくらいでいいか。
因に中華街の真っ当なお店では頼めば持ち帰りが出来ることがあります。試してみてくださいまし。大通りの老舗大型店のお姐さんも「暇な時だったらいいわよ」と言ってましたし。お店で一人飯が出来ないアタシみたいな人は自分の部屋に持ち帰って温め直して喰えばゆっくり落ち着いて楽しめますよ。
でもちゃんと持ち帰ってから喰ってくださいね。最近増殖したファスト中華のだらしない客みたいに中華街で立ち食い(下手したら路上で座り食いしてやがる!)なんてみっともないし、街の人の迷惑ですから。
7位
1回
2016/09訪問 2016/09/22
【Sep, 2016】
あたし、結構おじゃましてんですよ、でも最近頻度が減りました、、、
平日のこの日も雨だったのに信金裏は外まで行列、仕方ねぇなと二丁目本店を覗くと13時半だってぇのに6割しか入ってねぇ。それも近所の勤め人っぽいのは1/3弱、残りの殆どは「神保町に来たから行ってみよう!」的な勤め人。二組が休日の夫婦連れ、きっと懐かしくって来てみたんでしょう。そう、客層が変わってきたんですなぁ。
じゃぁ、入りましょうかってんで空いてる席に座り間髪入れず茶を置いたおばさんに小さい声で、
「定食」と、ひと言。
この店はこれで通じます。他には「海老定食」しかありませんので。なので普通の天ぷら定食は「定食」若しくは「天ぷら」と呼ばれんです。
ところで、しばらく前に長く揚げ方をしていたおじちゃんが引退したと聞きましてね。その後覗くてぇと見たことない男性二人がお店にいまして、なにかとね、あはは。そんで信金裏に足が向いてたんですが、今日も見知らぬ30代の男性が揚げてますよ。先客の注文をさばくのを見てますと、いやなにか違うねぇ、、、それは後に回しましてね。まずカウンターの高いとこに飯と御御御つけが先に出てきますんですぐに手元に下ろすんです、ほっとくとおばちゃんから早く下ろせと言われます、笑。で、ステンの入れもんに入った大根の壺漬けを飯茶碗の端に載せまして待機です、そう、これがいもやの定番儀式、あはは。う〜ん、しかし飯の盛りが少ないなぁ、、、
そんですぐに天ぷらが出てきますってぇと、ほら、何かが違う、、、そう春菊がない、、、この店の名物春菊天がねぇんですよ!出来ましたのは海老、烏賊、鱚、南瓜に茄子。これで700円。他に比べたら激安ですがね、ここはいもやですからねぇ。
しかし夏前には春菊出てきましたからね、てぇことは最近やめたってぇことじゃねぇですか、なんだい、どうしたいもや!人が変わって出すもんもかえたってぇの?そりゃ駄目でしょ。
それと、これはどうしようもねぇんですがやっぱし揚げ手が変わるとかなり出来も違いますねぇ。いや、駄目ってんじゃないんですよ。700円でこれだけやったら大したもんです。でもね、今の揚げ方さんは材料をポンポン同時に入れてくの、それも3人前くらい同時に。おじちゃんもそりゃ同時に三人前揚げてましたよ。だけどさ前のおじちゃんはまず、南瓜、茄子、烏賊と火の通りづらいのを先にに入れてたの。火の通りやすい鱚や海老、春菊は最後。だから今日のは揚げ具合がねなんとも、、、衣も硬い(厚い?)し、ちょいと揚げ過ぎで色も濃い。海老なんかしっぽまで衣付いちゃってっからなぁ、、、
あとさ、春菊ないのも残念だけど茄子も南瓜も小せえのなんの、あはは。
揚鍋も心なしか黒い焦げが目立つようになったなぁ、前はちゃんと鍋肌のアカが光ってたのに、、、
そんでさ、前は飯が木のお櫃に入っててそれに布巾かぶせて蓋してあったの。それがよかったのよね。それがこの日は業務用の保温容器に入ってんのさ。なんかさ、ここの味ってさ、味覚だけじゃないのよ。イキフンも相まってのいもやの味なんだけどなぁ。
二丁目天丼屋も閉めちゃったからもう二店しか残ってないんですよ、天ぷらいもや。頑張ってもらわねぇと困るんだがなぁ。
いもやが好きすぎてちょいと辛い文章になっちまいましたが、これも愛のなせる技、何卒ご容赦、あはは!
【May, 2013 】
さて、久しぶりに日本へ帰ってきたんで東京の味巡りです、あはは。朝起きた時から脳みそはいくつかの候補で錯乱してましてね、どこにしようか、何を喰おうか。
ぼうっと電車に乗ってる間に脳みそが方向は神保町、モノは天ぷらと判断したみたいですね。とはいえ、昔と違いいもやさんも1丁目人劇裏はみんな無くなっちゃったし、3丁目靖国通りも無い。須田町も無い。時代とはいえ、いやんなっちゃうね。
ということで、2丁目裏道の天ぷらへととぼとぼ行きましょ。外から覗きますと他の店と違って角にある上、全面ガラスなんで中の様子がよく見えます。アタシは毎回ここで中を何気に偵察しながらわざと一度通り過ぎます。はい、面倒くさくてすみませんね。
もう14:00です、中は5人くらいのお客さん。
それに、おっと、おやじさんの方が揚げてるじゃあないですか、これは好機。何故って昼時を過ぎて行くとさ、揚げ場が若い衆に替わっちゃうんですよ。
さっそく裏道を引き返してっと、揚げ場から一番遠い引き戸から入ってすぐの席に向かいましょ。何故かアタシはこの席が好きでしてね。
入るとすぐに、おやじさんが
「いらっしゃ〜い」
ええっと、定食お願いしま〜す。
「はい〜、天ぷらですね〜」
はいはいそうです
なんつってるそばからお茶と天つゆがさっと出てきました。のどが乾いてたんですよ、お茶を頂きます、ぐい、ぐいっと湯のみを空けます。おやじさんの方は揚げてる隙に「はい、お客さんには天つゆ入れときますね!このくらいでいい?」とつゆが少なくなった方に注いでます。
返す刀でアタシの方に来た、いや、まだ天つゆ使ってないですよと言いかけたら「こちらのお客さんにはお茶を入れますね」とさっと濃いお茶を注いでから揚げ場に戻って行きました。
流石おやじさん、揚げながら天つゆから湯のみの減り加減まで見てますよ。
やがてお櫃からゴハンがよそわれシジミの汁と一緒に出てきました。飯と汁が出るとそろそろ天ぷらが揚がる合図です、いやあ、早いとこお願いします〜
おやじさんがステンレスの皿に盛った天ぷらを「おまちどう〜」と目の前へ。これで650円ですよ。堪らないねぇ。
まずは大変熱い汁をすすって、あちい!なんて言いながら海老を天つゆにつけてひと齧り。ここでまた熱くてさ、はふはふしながら飯をかき込む。春菊をさくっと音をさせ箸で切って、天つゆでふやかしてから飯と一緒にかき込む。あ〜旨いね。たまにはお椀の中の蜆をつまみ出して齧ってみたり、いじってみたり。
しかし25年以上も前でも550円くらいだったけどアタシにとっちゃぁ大変贅沢なご馳走だったねぇ。なにしろ地下の学食でもカツライスが300円、カレーライスが200円したんですから、約倍。これで残さなきゃ飯の大盛りがロハだってんだからたまんない。しかしさ、21世紀も大分経ったけどおやじさんも店も天ぷらもみんな同じ。
さて、海老のしっぽまで齧りおわって、カウンターの一番端にある楊枝を取ると(あ、これがアタシがここに座る訳です)歯に挟まったしっぽをほじくりながら、若い衆に、
ごちそうさんっ!はい千円ですよ。
すると若い衆、
「ありやとやした!今日は天ぷらですね!」
そうそう、追加もなんもないですよ。
そして札を受け取ると、予め釣り銭をつかんだ左手をいっぱいに伸ばしてアタシに差し出します。
はい、ご馳走さんでしたありがとね
アタシが釣り銭を受け取ったとたん、頭を下げたまま
「したっ!!」
だってさ。あはは、威勢がいいあまりだんだん端折られてっちゃったよ。
若い衆さん、大分丸くなって挨拶もよくなってきましたねぇ。次はおやじさんを越えるような天ぷらを揚げられるようにがんばってくださいな。おにいさんがいればさ、いもやもこのあと大分長くやっていけるってもんです。頼みましたよ。
8位
1回
2012/11訪問 2013/10/01
さてさて、今日は大田区方面在住の友人との呑みなので三州屋さんへ行きましょうか。珍しく店選びを迷いませんな。
何故って、蒲田初心者を連れて呑むならまず三州屋さんが宜しいでしょう。五坪の二階はDeep過ぎますんで、あはは。
という事で18:30集合です。下手すると満員な事が多い時間ですが今日は非常に静かな夜ですな。
こんばんは、二人です。え?テーブルへどうぞですって?あの、カウンターの端の短いとこでもいいですか?構わない
ではこの角に2席だけの短い辺に入りこみましょ。今日は外国人のおねえさん二人が一所懸命に動き回ってますよ。あれぇ、いつものちゃきしゃきした下町おねえさんは居なくなっちゃたのかなぁ。ここんちの夜は下町おねえさんの接客もこの店の愉しみなんでねぇ。
まずはキリンを一本おねがいしますよ。
「お通しは、冷奴とシラスおろしどっちがいいですか」
ほう、選べるんでしたっけ。じゃぁアタシはシラスおろしをお願いします。
肴は何にしましょうか、今日のお薦めボードに「天然勘八の刺身」と書いてありますよ。
すみませ〜ん、勘八って煮たのできますか?
「あら煮できます」
お〜それはいいお願いします。
連れは、蛸ブツ、それからお薦めのカニとアボカドのサラダが食べたいとか言ってます。蛸ブツはいいですね
それでなに?サラダ?
「なにさ、どうせこういう店でアボカドとか言ってんじゃねえとか思ってるんでしょ」
はい図星です。でもまいっか逆らうと面倒ですし。そんでもって連れがまたもや
「このキンミヤ350円っての何?」
え〜?、ご存知でない?なら素直にレモンサワーとか呑みなさいよ。
だってそのまま呑んだって味しないよ甲類だから。ふつうは梅割りにしたり酎ハイにしたりして呑むの。
ここ、梅シロップも酎ハイの素もないはずだからさ、ね。
「え〜?、だって安いよ」そりゃそうです、キンミヤですから。
忠告を無視してロックで発注。蕎麦猪口くらいの大きな器に並々入って到着。連れは「うわぁ、沢山入ってる!」とご満悦。しかし呑んで一言「ん〜、さっぱりしてるね」この負け惜しみが。
前からキンミヤなんてメニューにあったのかな。「焼酎の中身」は260円で別にメニューに載ってるしな…
さて、蛸ブツはホントにブツって感じの大胆な大きさ。見た目からして国産もの。お〜、蛸の旨味がしっかりしますね。勘八の煮付けは頭からカマまで、大変大きなサイズでなんと580円!いやぁ、この煮付け、居酒屋として間違いのない味。なんだろ、凝り過ぎてない、肩の力が抜けてる。そいでもってこの東京らしい濃い味がたまらない。これは酒だけじゃなくて飯でもいいねぇ。
あ、そういえば、ここんちは夜来ても酒呑まずに飯だけ喰って帰る人を見かけますな。その代わりお昼に頃きてもお姐さんから「呑みますか〜?それとも定食?」なんて聞かれますから、あはは。そうなんです、お昼は15時までサービスの定食があって勤め人が昼飯喰ってる。その横で燗酒やチューハイ呷ってるおじさんも居ます。
でも場末のカオス感は全くなし。下町の店ってこんな感じという見本的な雰囲気だと思ってます。
昼酒が出来る立場の方なら14:00頃に行って刺身盛合せ、カキフライ、金目のあら煮などの定食頼んで一杯やるのもお薦めですな、お新香、小鉢までついて900円前後。定食と一緒に酒を頼むとお姐さんが「ご飯とおつゆは後で持ってくる?」なんて聞いてくれますんで、締めに飯喰って明るいうちに帰る、あ〜たまらない。
そんな事考えてたらカキフライが喰いたくなった。
おねえさんすみませ〜ん、追加でカキフライおねがいしま〜す、あ、5個じゃなくて3個の方ね〜
9位
1回
2016/05訪問 2016/05/21
【May, 2016 】
何故か今頃定番かつカレー650円
それになんと、券売機導入!入ってすぐ左のカウンターに小型の券売機。慣れないもんだからお釣りとらないで入ってって呼び戻されましたよ。
さて、待ってる間に品書き眺めてると「南海特製の黒カレー」って書いてある、あはは!自ら言うようになったのね、黒カレー。で、出てきますとまんま南海黒カレー。頂きますと、今日はなんとなく酸味がある欧風というかシチューのような味わいだったですな。辛さも強くなくちょうどいい塩梅。カツはミルフィーユかつでございます。これは好みの分かれる所。「柔らかロースカツ730円」と同じもののようですが南海のやり方には今まで無いものですね。
とは言いつつ御御御つけまでついて650円ですから大変に素晴らしい。
【May, 2015 】
またもキッチン南海研究生の掟を破ってしまいました。と言いましても、梅ヶ丘ではもう一年以上カツカレー喰ってません。でも新しく行った店ではなんとかカツカレー喰ってます、あはは。
ということで前回の大勝軒つながりでしょうが焼きです。
これぞ正統派しょうが焼きですねぇ。生姜の風味もいい感じ。飯がどんどん進みますねぇ。ホントはここでチキン生姜なんかで昼呑みしたいんですがね、特にこの定食に付いてくるスパサラがビールに合うにちげぇねぇ。しかし何しろ真っ当な労働者の方が少ない時間で飯かっこんでるお店ですからお邪魔しちゃいけねぇ。店で一応常識人のあたしも飯だけにしております。
ああ、久し振りに下北の南海行かなきゃなとふと思い、店を後にしたのでございます。
【2014, Aug 】
告白します。掟を破りました。南海の店を一回りするまで注文するのはカツカレーだけにすると決めたのに。
はい、はい、そうですよ、チキン生姜を喰ってしまいました、すいませんね。(反省の色無し)
店の前まではカツカレーだったんですよ、気持ちはね。店頭で今日のカレーを見たら「チキンカツのカレー」う〜ん、これが500円と安いんですがこないだも同じもん喰ったし。
店内では今日は皆さん定食を喰ってますねぇ。カレーの人、皆無。
でも初志貫徹、カツカレーを頼みましょう。メニューが新しくなっているのを眺め、カツカレー630円を確かめる。
すいませ〜ん!チキンカツ生姜焼きください!
「はい!チキン生姜ひとつ!」
どうした、アタシには何か憑いてるのか !?
奥のテレビでは高校野球。暑い中頑張ってるねぇ。
カウンター内から揚げもんのいい音が響いてきた。そこへテレビから、カキ〜ン!ウォ〜〜という音。それを聞いてるとものの数分で出来上がり。
いいねぇ、この茶色二重線縁の皿。南海といえばこの皿。そこに載ったチキン生姜。付け合せはオーロラっぽいスパ、千切りキャベツにレタスと人参のジュリアン。
味は伝統の洋食生姜焼き、カツは衣が大変香ばしい。飯が進む。飯といえば、ここは飯が旨い。ふっくらした炊きあがり、大変おかずに合う。やっぱし南海はカレーだけじゃぁないねぇ。
時間がなかったのでバクバクと平らげ、ごちそうさま。
若干ボリュームが軽くなったのは時節柄仕方がないが、味は健在。
掟を破ってよかった。(やっぱし反省の色無し)
【2012, Dec 】
今日は朝から頭の中は南海系カツカレー。ということで、祖師谷のキッチングリーンに行きましょ。
駅に着いたのが13:35、お店に着いたのが13:40。あれぇ!準備中?うそでしょ、早すぎませんか…大分前だけど15:00近くでもやってたんだけどなぁ。カツで妥協するとすれば祖師谷では鈴の家か新和。鈴の家はランチ14:30までだから早速行きましょ。大急ぎで13:45到着、入り口になんか貼り紙が
「今日のランチは終了しました」ええええええっ?売り切れですか…
ん〜、こうなったら頑として南海でカツカレー…でもどうしよう、下北は今日定休だし、駒場はついこないだ行ったばっかし。神保町?やだよ、並ぶの。
そうだ、梅ヶ丘。梅ヶ丘に行こう。しかし、南海に行く前は必ずどっかに振られる…
という事でお初の梅ヶ丘の南海さんです。南海でも無けりゃこの街には中々来ないよねぇ。え?梅ヶ丘といえば有名な…(自主規制、あはは)があるって?冗談でしょ、何が悲しくってそんなとこ行かなきゃなんないの。あ、住民の皆さん、有名店LOVE !! の皆さんすいませんね。
さてと、先客は警備員っぽいおっちゃん一人。入って行くと旦那さんらしき人が元気よく「いらっしゃいませ〜」奥の方のテレビに近い方へよいしょっと。しかし、南海ってテレビがある確率高いねぇ、駒場も下北もテレビあるし。
さあ、カツカレーですよ。メニューと壁の貼り紙を眺めてっと。
え〜っと、チキンカツのカレーをくださいな。
「はい、チキンカツのカレーですね」
何でチキンかってぇっとね、今日のおすすめカレーがそれなんです、それも何と500円。素晴らしい。南海さんで500円で飯が喰える、あはは。通常はカレーにチキンカツのトッピングで650円ですからこれは大変お得ですよ。
しかも「チキンカツのカレー」ときたもんだ。そう「チキンカツカレー」ぢゃあない。
待っている間に本を読みぃの、メニューを眺めぇの。おお、総じて安いですねぇ。カレーのトッピングが80円、150円、200円ですよ。おや、トッピングに面白いのがあります、フライドポテト150円。これはカレーのトッピングになるんでしょうかね、ははは。
定食も安いですよ。三色フライ(カツ、イカ、唐揚)680円。ちょいといいじゃぁありませんか、三色ってのがさ。(メニュー詳細は他の方のメニュー写真をご参照、へへっ)
料理を作る間も旦那さんと女将さんが楽しそうに世間話してる、「誰々ちゃんがどうのこうの」、「ねえ、これ後でどうやって食べようか」ん〜、いいですねぇ。
さ、アタシの「チキンカツのカレー」が来ましたよ。へえ、この出来映えで500円ですか、キャベツがピラミッドのごとくそそり立ってますよ。
では早速頂きますと南海のルーは店毎に少しずつ特徴が違うってのを実感。神保町ほど黒くないけど濃い焦げ茶、パンチそこそこですがじわっと後から辛みが来る感じ、下北よりは粘度も味の濃さもある。駒場に近い気がしますがあすこまでクドかない。ま、駒場は生姜焼き作ったフライパンに残ったタレをルーの鍋に毎回投入しますからこれまた独特ですがね。
カツはルーにまみれてもサクッ。そいで肉は大変柔らかい。ご飯とカツを一緒に頬張ってもバランスがいい固さというか柔らかさ。ご飯の塩梅もいいですな。途中でキャベツを喰ってと、あれ?キャベツが高く盛ってあると思ったらご飯の上に盛ってありますよ、上げ底、あはは。神保町でも少しはご飯の上に掛かりますが、ここは白いご飯の全体にキャベツをモリっと。おかげで最初の予想より大量のご飯が発掘されました…
そして旦那さんが米を研ぎだしましたよ、おっ、栃木産コシヒカリって袋に書いてあります、うん、ご飯が美味い訳だ。
大変美味しく頂きました。いやぁ、旦那さんもう少し金取ってもいいんじゃないかねぇ。
それにしても先客のおっちゃん定食喰って850円だか950円だか払ってましたけど、このお安い店でどんだけ喰ったんでしょ。いやあ、真っ当に労働してる人は飯もちゃんと喰うってことですよ。ちゃんと喰ってちゃんと働く、そうでなくっちゃね。
アタシは少し反省します…
あれあれ、結構書いたのに、消えちゃったよ。
ま、いいか。