2回
2012/12 訪問
研究熱心な若き店主が作り出す絶品しおらーめん
【2012.12.19再訪】
塩専門の店として、また、全てのジャンルのラーメン店を含めて、地元界隈では最も好きなラーメンを提供してくれるこちらの店ですが、何と最後に訪問したのは2年半近く前だったとは…
その美味しさが評判を呼び、今ではすっかり行列店になってしまいました。昼飯時はちょっと気後れするくらいの状況で、何度か諦めて帰ったものです。
この日は夜から町田で打ち合わせがありました。良く考えたらこの店に夜の部訪問したことがありませんでした。都内のような人が沢山いる街でなければ大人気のラーメン店でも夜は空いているものです。そこで打ち合わせ前に食べて行くことにしました。
18:30頃店到着。予想通り、限定麺の提供でもなければ夜の部は空いています。駐車場に止めることも出来ました。前客は2組3名。後から3組4名が入ってきましたが、昼の部のような大混雑はなく、終始穏やかでした。
さて久しぶりなのでこの店の基本ラーメンである「しおらーめん(700円)」と、まだ食べたことがなかった「鶏マヨ飯(250円)」の食券を購入。カウンターに座ってしばし待ちます。
店主は結婚してから接客がマイルドになったかな。以前も決して悪くなかったけど、優しさが出たような気がします。そして相変わらず店内は良く磨きこまれていました。
細麺なので提供までに時間がかかりません。すぐに作り始めてくれたので、着席から5分も待たずに出てきました。最近二郎をはじめ、太麺の店で食べることが多かった私にとっては凄い速さで出てきたように感じます。
早速スープをレンゲで掬って一口。
山水地鶏と甲州地鶏
長崎産あご
六種類の塩をブレンドしたタレ…
店主がこだわりを持って選択している材料に間違いはなく、それぞれが強く主張しすぎることなく綺麗にまとまっています。このバランス感覚は見事で、このレベルでまとまっているラーメンには滅多に遭遇しません。じんわりと体に染み入ります。やっぱり旨い。
麺は細麺。このスープに良く合うもので、ややザクッとした歯応えが感じられるもの。粉の旨味がしっかりしていて茹で加減適度。これも美味しい。
チャーシューは開店当初から何回かの変遷がありましたが、前回食べたものと同じだと思います。恐らく落ち着いたのでしょう。ちょっと生ハムを連想させるような、香草の香りが付いたもので、スープの味を邪魔しない作りは素晴らしい。
メンマも適度な歯ごたえを残し、余計な甘みを付けないシンプルな味付けは好みです。
ちなみに鶏マヨ飯は、ささみと思しき蒸し鶏をほぐし、マヨネーズと和えてご飯に乗っけたもの。思ったよりさっぱりしていて美味しい。
しかしこの店では、白飯を残ったスープに投入して食べるのが一番かな?とも思います。
相変わらず素晴らしい味でした。行列がなければもっと通いたい店ですが…好きな店が人気店になるのは嬉しいけれど、ハードルが高くなるのは悲しいものです^^;
【2010.07.28再訪】
所用で町田に出向いた際に再び行ってまいりました。
今回はつけ麺です。従前つけ麺は限定で提供されるだけでレギュラーメニューにはなっていませんでしたが、ついに券売機に名を連ねる事になりました。それが「白醤油つけ麺(850円)」です。
ついでに「鶏塩飯(350円)」の食券も購入。
今時点ではつけ麺のメニューは唯一この「白醤油つけ麺」がレギュラーメニューになっていました。
平日の13:30過ぎ。しかも暑い盛りのこの時期。さすがに空いています。
前客は4名。私の直後に2名。常に満卓にならない程度にお客さんが現れる程度。今まで食べてきた中でこれほど空いているのは新規開店直後以来です。
今回は店主一人でこなしていました。この程度の客数なら全く問題なく捌いています。
私の他につけ麺を注文した人はいなかったようですが、要領よくこなしてしっかり順番どおりに提供をしてくれました。
先に「鶏塩飯」が出てきましたのでそれを食べながらつけ麺を待ちます。この「鶏塩飯」が旨いw
ちょっと硬めに炊き上げられたご飯に鶏チャーシューを刻んだものがたっぷり乗っかっています。そこにネギが散らされ、ごま油を効かせた塩ダレがかけられたもの。鶏が柔らかく、塩ダレの味に良く馴染んでご飯と良く合っています。
さて問題のつけ麺です。ベースは以前食べた「白醤油ラーメン」と同じだと思います。
鶏がベースと思しき出汁に多彩な魚介出汁が合わせてあり、そこに海草系の旨みが少々甘みを伴って付いてきます。
ノーマルの「白醤油ラーメン」は“黒七味唐辛子”が別皿で提供されましたが、つけ麺では予めつけ汁の中にそれが投入されています。ピリ辛で少々山椒の香りが効いて、優しいスープのはずなのにパンチがあります。そこにほんのりとした酸味。何によるものか分かりませんが、実に優しい酸味でほっとします。
麺は地元町田のイチマツ製麺に特注したと言うこのメニュー専用の竹打ち麺。
通常のラーメンの麺に比べて太く、中太の縮れ麺。冷水できっちり〆られてコシが強く、つけ汁に良く絡んでくれます。麺量は250gとかなり多く食べ応えもあります(ちなみに麺大盛は1.5倍となり150円増し)。
とてもつけ汁との相性が良いです。スルスルといくらでも食べてしまいそうw
チャーシューはやはりこれが定番になったのでしょう。ちょっと燻製されたような…生ハムのような香りがするバラと思しき部位。つけ汁の中に結構入っています。味付けは優しくつけ汁に合います。歯応えがあって旨いですね。
メンマはちょと細くなりました。歯応えも少々柔らかめでしたが味付け良く旨いです。
スープ割をお願いすると、ポットに入った出汁を注いでくれます。鶏、魚介、海草、どれもが突出することなく穏やかにまとまっています。味付けが薄くなることで飲みやすくなり、レンゲが止まらなくなります!ここのつけ麺を食べると毎回こんな感じになりますw
鶏塩飯の残りにスープを注いで見ました。いつもは残ったスープにご飯を投入するところですが、鶏塩飯はごま油が効いているのでスープ本来の味が失われないように、逆にご飯にスープを注いで見ました。見事美味しい雑炊になります。こうした食べ方もこの店の楽しみの一つです。本当に旨いのでお勧めw
少々値段的に高い部類ですが、味はお見事!
【2010.06.26再訪】
別の店からの連食です^^;
久しぶりに基本の「しおらーめん(700円)」を食べました。
食材や器・水などに対するこだわりが強く、店先に原材料が表示されています。
丼:有田焼
水:純粋ROシステム
麺:北海道産小麦+内モンゴルかん水
汁:山水地鶏、甲州地鶏、島根産アゴ煮干、長崎産アゴ煮干、鹿児島県枕崎産本枯鰹節、高知産宗田節、鯖節、羅臼昆布、日高昆布、高知天日干塩、高知荒塩、宮城租塩、ベトナム天日干塩・・・
枚挙に暇が無いくらいに豊富な高級食材が使われているのですね!
非常に繊細な魚出汁と鶏、海草を中心に摂られたスープは優しく、今では開店当初の塩味のとんがった感じも無くなり、絶品スープになっています。
麺は丁寧に打たれた自家製細麺。
しっかりとしたコシがあり、ノド越しも抜群に良い。スープを良く掴んできます。
チャーシューは当初から変更になったようですね。先日食べた「白醤油らーめん」と共通で、バラ肉に歯応えを残し、香草で軽く香り付けがされたもの。塩味付けなのでスープとのなじみが良く、生ハムのような独特の味は悪くないです。
メンマは当初に比べるとやや細めになったのが残念ですが、カリカリと歯ごたえが良く、味付けも薄塩味。これは私の好みに合っております。
相変わらず素晴らしい出来栄えです。
具の量を考えると値段が少々高いですが、このグレードならむしろお徳であると思います。
「煮干塩」など、しばらく食べていない定番メニューもまた食べてみたいものです。
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開店当初から通っています。
先日本当に久しぶりに訪問しました。最近大変な人気になってしまって、あまりにも並びがきついのでなかなか行く機会がありませんでした。
今回は新作「白醤油らーめん」が出たとの告知が店主のブログにありましたので出かけて見ました。
このメニューは、上記ブログに、数ヶ月前から告知されていたものです。
有田焼の専用丼の完成を待って、満を持しての登場となりました。
愛知県産二種類と茨城県産一種類のそれぞれ白醤油をブレンドして作ったというカエシが使われ、鶏と魚介、海草などから摂られた出汁によって構成されたスープは、言われなければ醤油味であることが分からないと思います。しかし塩味とはまた違った香ばしさが感じられ、一口目からその旨さにうならされます。
他のメニューに比べるとやや濃い目の味付けながら、これは絶品!!!
麺は恐らく他のメニューと共通だと思います。
「支那そばや」の系統に似ているけれど、それよりも重みがあり、歯応えを感じられるもの。ノド越しも良く、スープの掴みも良好でスープとの相性がとても良い。
チャーシューは2枚。このメニューのための専用か、あるいは他のメニューと共通なのかは不明です。もし共通であれば、しばらく行かないうちに変わったのでしょう。
ちょっと脂身が多そうに見えますが、高級な生ハムのようにハーブのような香ばしい香りがして、味付けも塩によるもので余計な雑味がありません。これはとても旨いです!!!
メンマは太目でカリカリの食感。味付けも塩味でスープの邪魔をしないもの。これも旨い。“醤油”だからでしょうか、のりが一枚載っています。これも香ばしい。
やや多めのネギがスープに深みを与え、ラディッシュのみじん切りが独特の食感を与えてなかなか面白い試みだと思います。
このメニューに限り、“黒七味唐辛子”をいただけます(写真奥に写っているもの)。途中から少しずつ入れてみると、香ばしさの中にピリリと辛味が効いて悪くない。しかし、元のスープの出来が素晴らしいので、入れすぎるとちょっともったいないかも知れません。
久しぶりに食いましたがこの店は相変わらずレベルが高い!
お店は店主一人での営業だったため大変そうだったけど、手を抜くことなく一杯々々とても丁寧に作っている姿が印象的です。
他のメニューの丼に比べるとやや小さめに見えたので量が少ないかなと思っていましたが、、下膨れで容量はかなりのものです。実際、食い終わってみると予想以上に量的な満足感があります。
今まで食べたらーめん全てが旨かったです。激戦区町田の中でも、間違いなく指折りの名店です。
2017/05/11 更新
【2017.05.08再訪】
仕事中にPCのマウスが壊れましたorz
とりあえず予備のマウスで凌ごうと思ったのですが、小さすぎてやっぱり使いにくい。なのでついでにいろいろ買うものもあったので、急遽町田まで買出しに出かけました。朝飯が中途半端な時間過ぎて昼飯を食っていなかったので、ついでに昼飯を食うことにしたのですが、この店の事を思い出しました。この時14:15頃。店は昼の部15:00まで。よし間に合いそう。
この店で最後に食べたのは何時だったのだろう…写真を調べてみたら、何と2012年の12月!4年半も前だったとは…。当時は町田で仕事が多かったので、町田のラーメン店には良く通いました。最近はほとんど仕事がなくなってしまったので、買い物ついでに駅近くの店で食べる事はあっても、なかなか車でしかアクセスできない店に行かなくなってしまいました。
14:40頃店の駐車場に到着。店内にはお客さんは一人だけ。後からは無し。土日祝日には相変わらず行列が出来るらしいこの店でも、平日のこの時間になればさすがに空いています。
本当は久しぶりに基本のしおらーめんを食べるつもりでしたが、しばらく来ないうちにつけ麺メニューがレギュラーに加わっていますね!蒸し暑かったこの日、思わず飛びつく私。せっかくなので「しおつけ麺 鶏チャーシュー(1150円)」にしてみます。
空いていたので適当な席に腰掛けます。食券をカウンターに上げるとすぐに取り掛かってくれました。従前は店主一人でのオペレーションでしたが、この日は助手の男性が一人入っていました。この店で感心するのは、厨房のレンジフードや壁のタイルなどが、いつもピカピカに磨き込まれていて、店主は調理が終わると休むことなく厨房の中を清めています。
5分ほどで私のつけ麺が出てきました。相変わらず美しいビジュアル。カウンターには、「しおつけ麺の美味しいいただき方」が書かれています。
先ずわじまの水塩と昆布出汁が絡んだ麺をそのまま...海の香りと共に国産小麦の香りと旨味が感じることができるとされています。倣ってみましょう。…なるほど。極薄味ですが塩味がします。そこにしっかりとした昆布出汁。確かにこうして食べると自家製麺の粉の風味がしっかりと感じられます。このまま食べ続けたくなるくらい美味しい。
次に麺をつけダレに浸けます。つけダレに麺を半分くらい浸して食べる事が推奨されています。浸けすぎることで麺の風味が損なわれる恐れがあるのでしょう。確かに日本蕎麦をカエシで食べている時のように、浸けすぎずに食べると、麺の旨味が生きてきます。しかしつけダレの旨味もしっかり堪能したいので、ついついどっぷり浸けちゃいますね^^;
そのつけダレ、やはり素晴らしい美味しさ。恐らくベースは基本の塩らーめんと同じ。丸鶏やアゴ、昆布など、店主こだわりの食材がバランスよく使われています。決してどれかが強く主張することはありません。洗練された大人の味わい。
そして鶏チャーシューが絶品です。従前から好きなチャーシュー。しっとり柔らかく、ちょっと燻製されたような香ばしさが感じられるもの。独特の臭みは皆無。つけ汁の淡麗さを一切損なわないこのバランスは素晴らしいです。
最後にスープ割をお願いしますと、快くやってくれます。つけダレの器にたっぷり注がれたスープ。昆布出汁がよりくっきりと感じられて美味しい。思わず丼持ち上げて全飲みしてしまいました。
やっぱり素晴らしい出来栄えでした。
価格的には高価なものですが、それでもこの完成度で提供されたら納得せざるを得ません。
しばらく足が遠のいたけど、また通いそうですw