6回
2017/08 訪問
鶏郎の梅味はさっぱりドカ盛
【2017.08.12再訪】
この日は自宅で仕事をしていたのですが、急遽橋本方面へ出かけなければならなくなりました。それならついでにラーメンを食べよう。さてどこにするかですが…久しぶりにこちらの店の鶏郎が食べたくなって訪問。店が移転して以来、場所が遠くなって、なかなか足が向かなくなってしまいました。
13:30頃店到着。相変わらず変な時間に昼飯を食う私ですが、どの店も空いている事だけは助かります。しかしこの日、店内は未だに8割以上のお客さんで席が埋まっていました。移転後もじわじわと人気が出てきたみたいですね。
今回は迷わず「鶏郎中盛(800円)」を注文。そして前回食べた時に気になっていた「梅味(100円)」でお願いしました。待つことしばし。
概ね6分ほどでコールタイムとなりました。無料トッピングは従前あったニラが無くなって、代わりに玉ねぎが加わっていました。今回は“ニンニク+野菜+玉ねぎ”をお願いします。
提供された鶏郎は、一見普段と変わりませんが、スープを一口飲んでみるとはっきり違いが分かります。確かに梅味。恐らく前回食べたつけ麺のつけ汁に使われていたものと同じ梅酢ベースのタレが効かされています。それ自体に塩味が付いていると思われるので、通常のカエシに加えてこのタレが加わると凄くしょっぱくなりそうですが、カエシを調整してあって、味の濃さは実に適度でした。
この何とも言えない梅の酸味は、夏の暑い盛りにぴったりです。さっぱりいただけます。かと言って単調にならず、ドカ盛の量を難なく食べさせてしまうのはベースの鶏肉スープがしっかりしているからでしょう。ほんのり感じる魚介出汁も良い。
この店の定番メニューとなった鶏郎は、盛り付けはJ系だけど、味は全くの別物です。ベースとなっている路線は淡麗だけど、不思議と茹でただけの野菜と良く合う塩味のスープ。素晴らしいオリジナリティーを感じます。
麺は自家製の太麺。今ではとんでもない極太麺が普通に存在するので、中太くらいに見えるかもしれませんが、加水率低めでコシがしっかりして、そして噛みしめると粉の旨味がしっかり堪能できます。この麺は相変わらず旨いです。今回は中盛なので茹で前200g。以前は大盛(300g)を食べていたけど、最近はこれくらいがちょうどよくなってきました。
チャーシュー代わりのチキンソテーも相変わらずの美味しさ。皮の部分がカリッとして、肉はジューシー。ボリュームもあるのでかなりの食べ応えです。
そして野菜。茹でただけの野菜ですが、シャキッとしています。こいつをスープに沈めて適度にしんなりさせながら食べるのが旨い。そうすることで野菜の旨み成分がスープに溶け出して、後半になるほどスープが美味しくなります。新しくトッピングに加わった玉ねぎのみじん切りもシャキシャキ食感で美味しい。
久しぶりに鶏郎を堪能できました。やっぱりこの店の味は私好みです。
2017/10/17 更新
2017/07 訪問
蒸し暑い日にはキンキンに冷えたつけ汁の“冷しつけ麺”が旨い
【2017.07.09再訪】
いきなり余談ですが、相模原市横山にあった『潮中華 KAZE』が、いつの間にか移転されていました。お弟子さんの代になっても旨かったのにな~…。相模原で、神奈川淡麗風とは一線を画す独特の和風ラーメンが提供された店。私が一時期もっとも通った店が無くなるのは寂しいものです。
そんな話を伺いたくて、久しぶりに発祥地横山の店の元店主が営むこちら『KAZE本店』に行ってきました。この日はツイッターに限定の冷しつけ麺が提供されるとの告知がありました。楽しみです。
12:50頃店到着。お昼時ギリギリの時間。しかも日曜日なので、もしかしたら限定は売り切れているか?と心配しましたが、あまりの暑さからか、お客さんは予想以上に少なめ。前に2組3名。私の後からも2組3名。予定通り「限定 冷し梅しおつけめん (麺量300g 900円)」を注文。
概ね6,7分で提供された私のつけ麺。つけ汁は冷蔵庫から取り出され、キンキンに冷してありました。そしてそこに氷を浮かべています。清涼感満点。つけ汁は氷が解けて薄まっていくのを前提にしているのでしょう、かなり濃い口の味付け。ベースとなっている出汁は恐らく動物系は使っておらず、魚介出汁ベースに梅肉によるその旨みと酸味で仕上げたものだと思います。凄くさっぱり!素晴らしい清涼感!シンプルだけど、夏はこういう味が旨いんだな~^^
前日のツイッターの告示で、つけ麺用の麺は夏の間中太に変更するとのことでした。この日食べた麺は、かつて鶏郎などで提供されていた麺と同じくらいの太さで、微妙な縮れがあります。加水率やや高め。コシの強さとツルっとしたのど越しを兼ね備えた麺で、この店の麺は相変わらず完成度が高いです。茹で前300gという量があっという間に消えて行きます。
チャーシューは薄切りですが、豚ロースが5枚も乗っかっていました。横山時代、しかも店がリニューアルする前の『風と花』時代に提供されていた『豚めん』を思い出しました。あのメニューも旨かった。今は鶏郎が店の看板メニューになったけど、豚ベースの塩味J系メニューも久しぶりに食べてみたいです。
このチャーシューは肉の旨味がギュッと詰まっています。美味しい。
具と言えばこのチャーシューと、薬味代わりのカイワレ大根だけ。シンプルですでもそれが良い。
また魅力的な限定麺を食べに来よう…やっぱりこの店の味は好みです。
それにしてもしかし、横山の店の話を伺うのをすっかり忘れてましたよ^^;
2017/07/13 更新
2017/02 訪問
地場の“井上醤油”を使った鶏郎が旨かった!
【2017.02.24再訪】
KAZE本店店主のツイッターをフォローしています。度々チェックしているわけですが、ある日地元の“井上醤油”の醤油を使ったメニューを作ってみた、という気になるツイートがありました。当初限定メニューで提供していたようですが、好評なので「鶏郎」「牛郎」の醤油味も提供を始めたとか。これは食べておかないと後悔しそうなので、早速出撃です。
13:00頃店到着。お客さんは前に3名、後から4名。こんな辺鄙な場所ですが、結構お客さんが入っていますね。すっかり人気店です。さて、私は当初の予定通り「鶏郎 中盛(750円)」を醤油味でお願いします。待つことしばし。
程なくして無料トッピングのコールタイムになりました。以前あったニラが無くなっていましたが、新たに玉ねぎが加わっていました。そこで“ニンニク+野菜+玉ねぎ”をお願いします。
出てきた私の鶏郎は…野菜のキャベツ率が高い!この野菜高騰時にキャベツをこれだけ盛り付けてくれるのは実にありがたいです。この店の野菜はサッと熱湯に通したくらいなので、かなりシャキシャキ感が残っています。なのでこいつをスープによく浸し、しんなりさせながら食べるのが美味しい。そうすることで野菜から滲み出てくる旨み成分がスープに溶け出し、スープがより美味しくなるのです。
そのスープは、ベースは普段の塩味の鶏郎と共通だと思います。鶏肉出汁ですね。丁寧に下処理がされていると思われ、独特の臭みなどはありません。そしてカエシに使われている井上醤油…確かに美味しい!勝手に、もっとガツンと尖がった味を想像していたのですが、非常にマイルドかつ醤油自体に旨味があるのではないでしょうか。時として味が濃い目の事があるこの店ですが、今回は実に丁度良い味付けでした。
麺はいつのも加水率高めのツルツル自家製麺。この麺については言うことありません。二郎の麺を想像される方が多いのではないかと思いますが、実は全くの別物です。そもそもこの「鶏郎」は、盛付けこそ二郎的ですが、味の方向性は二郎とは全く別物です。しかしそれが良い方向に出ていて、私は移転前からのファンなのです。そしてこの店の良さは、やはりこの麺の旨さなのです。中盛で200g。食べ応えもあります。
チャーシュー代わりのチキンソテーもこのメニューの定番になりました。シンプルな塩味付けで、皮の部分がカリッと仕上がっていて香ばしく美味しい。ボリュームもあります。
なるほど醤油味も旨いです!
恐らく醤油が残っている間の限定になると思いますので、興味のある方はお早めに^^
2017/03/03 更新
2017/01 訪問
久しぶりのまぜ郎 限定のカレー味はピリ辛で寒い時期向き
【2017.01.12再訪】
こちらの店は、以前はメルマガで限定メニューなどを配信されていましたが、無料で利用できるメルマガがなくなって以降、別サイトのメルマガを利用されていましたが…私のスマホと相性が悪いのか、思い切り文字化けして使えませんでした。そして気づけば店主はツイッターを利用し始めていて、こちらで限定メニューが確認できるようになっていたのですね。っで、辛い味噌ラーメンが提供されているようなので、買い物ついでに出向いてみました。
13:00頃店到着。こんな時間でしたがほぼ満席。営業の外回りをされている方などが結構利用しているみたいです。空いている席に座り、店内のボードに書かれていた「限定 辛味噌スパイシーまぜ郎 中盛(850円)」を注文します。あれ?ツイッターで見たのはまぜ郎だったかな?まあまだ食べていない限定メニューなので良しとしましょう。価格は普通のまぜ郎+50円でした。ニンニクの有無を先に聞かれますので、もちろん入れていただきます。
待つことしばしで出てきた私の注文の品は、キャベツ、青葱、韮の緑、生玉子とニンニクの黄色、モヤシと白髪葱の白、チキンソテーとフライドオニオンの茶色の彩りも鮮やか。仕上げに強めに胡椒が振られていて、見るからにスパイシー。こいつをまんべんなく混ぜます。麺を下から引っ張り出して天地返しの要領で野菜類と和えて行くと、丼ぶり底の方に入れられたタレがたっぷりと出てきます。どこに入っていたのかチーズもとろけて混ざることになり、食べる前からジャンク感あります。均一にタレが行き渡ったところでおもむろに一口。
ベースは一体何なのか、良く分からないわけですが、タイカレーのような味を感じます。確かにスパイシー。チーズの味も強く効いていて、かなりジャンクです。胡椒のピリッとした香ばしさも悪くない。横山時代の後半に食べたまぜ郎は、ちょっと穏やかな味になって、それはそれで悪くはないのだけど、まぜそばはこれくらいにジャンクなのが美味しい。生玉子の効用で適度にマイルドになるところも良いです。
麺量は、中盛で200gのはずですが、見た目以上に食べ応えがあって、食べ終えたら満腹になりました。この麺は鶏郎などに使われている麺と共通だと思います。この店の自家製麺は相変わらず旨いです。
チャーシュー代わりのチキンソテーも、皮がパリッとして身はジューシー。このメニューにも良く合います。
まぜ郎自体が久しぶりでしたが、今回も美味しくいただきました。
ちなみにツイッターで配信されていた味噌ラーメンは裏メニューのようで、店には表示されていないようですね。食べたい方は「裏の味噌」と、お願いすれば通るようです^^;
2017/01/21 更新
2016/06 訪問
『風と花』初期の味が復活するか? 横山の『潮中華 KAZE』店主が新たに立ち上げた店
【2016.08.02再訪】
仕事の材料などを買い出しに車を走らせていたこの日、メルマガが入りました。何でも牛スープを使った「牛郎「を提供し始めたとのこと。こちらの店は横山時代同様、目まぐるしくメニューが変遷するようになりました。したがってこのメニューもいつまで存在しているか分かりません。早速食べに行くことにしました。
12:40頃店到着。いつものように、道路を挟んだ向かいのローソンンの所定の位置に車を停め、店に向かいます。丁度お昼休み時間でした。店は半分くらいの席が埋まっていました。段々認知されるようになってきたみたいで、外回りの営業マン風が良く食べているのを見かけます。しかし横山時代に比べると実にのんびりとやっている感じですね。
水を汲んで席に座り、当然お目当ての「牛郎 中盛(800円)」を注文。しばし待ちます。
5分ほどで無料トッピングのコールタイムとなりました。前回同様゛野菜+ニンニク+ニラ”をお願いします。パッと見は前回食べた「鶏郎」と変わらないように見えますが、チャーシューは鶏ではなく、もちろん牛なのでした。では早速スープから一口。
メルマガの内容を忘れてしまったのではっきりしませんが、恐らく牛骨をメインとした動物出汁が主体。ちょっとテールスープのような趣がありますが、臭みを消すために使っていると思われる生姜などの香味野菜が、この店としては珍しくかなり強く感じられます。そこにトッピングした茹で野菜を沈めてその旨み成分が広がり出すと、奥行きが深くなる不思議なスープ…鶏郎の良いところがここにも受け継がれています。しっかりした動物出汁と野菜出汁が感じられて旨い。
麺は鶏郎と同じものでした。横山時代から試行錯誤の末に辿りついた麺なのだと思います。その過程でも旨い麺はあったけど、この麺は完成の領域に達したのだと思います。店主は基本麺をここから変えることがなくなりました。加水率は中等で、噛みしめると粉の旨味がしっかり感じられる麺。この店は持の麺が何時も美味しい。
野菜はキャベツ率が非常に高いことが特徴で、とても嬉しい。茹で加減が適度で、クタらず、適度にシャキッとした食感を残しています。ニラだけは茹でずに、生の刻みニラを丼の上に乗せてくれます。これもシャキッとして独特の香りがあって旨い。
チャーシュー代わりの肉は牛バラ肉でしょうか。良く煮込まれていて柔らかく、味付けが強すぎずに甘みが排除されていてスープの味を壊しません。少々香味野菜…生姜…の香りが強いのが気になるところでしたが…。
やはり完成度が高い一杯でした。鶏郎とは似ていながら全く違う味になっています。古くからのKAZEファンは面白いと感じるのではないでしょうか。しかし、私は全体の完成度で言うと、やはり「鶏郎」か、横山時代初期の「ぶた麺」の方に軍配が上がると思います。恐らく今後も、店主の試行錯誤と新しいメニューへの挑戦が続くことでしょう。
ちなみにこの店は、以前からメルマガ登録すると限定メニューなどのメルマガが配信されて重宝していたのですが、二郎各店同様メルモの無料メルマガが配信中止になったことで、別のメルマガに移行しました。ところが登録したものの、文字化けしたメルマガが2回届いただけでその後は音沙汰がなくなりました。どなたか正しいメルマガ登録の方法ご存知でしたら教えてくださいませ_(._.)_
【2016.06.29再訪】
本店が移転して以来、家から遠くなってしまったのでなかなか思うように訪問できなくなりました。しかしこの日、メルマガで「鶏郎醤油味」を提供できる旨、配信されてきました。特にこの方面に用はなかったけど、特に仕事が忙しいわけでもないので昼飯を食べに出かけてみました。
12:50頃店到着。道路を挟んだ向かいのローソンの駐車場に車を停める事が出来ます。でも注意してください。コンビニ店の前の真ん中の駐車スペースはあくまでコンビニのお客さん用。KAZAのお客さんが使えるのはコンビに向かって右側の端っこの列になります。
店内入ると、お客さんは前に一人、後から二組三名。予定通り店主に「鶏郎醤油味 大盛(850円)」を注文。しばし待ちます。
程なくして提供された私の注文の品、大盛なので丼が一回り大きなものを使っているわけですが、これがKAZEがこの場所で店を開く前に営業していた『再来軒』のものをそのまま使っていて、その名前が入っています^^;
コールタイムでは“野菜+ニンニク+ニラ”をお願いします。横山時代にはなかったニラが無料トッピングに加わっていました。刻まれた生のニラは冷蔵庫に保管されていて、注文が入ると取り出してトッピングしてくれます。ニラを無料で出してくれるなんて!これは嬉しいサービス!
それでは早速ですが、まずは何も混ぜずにスープから一口いただいてみます。ベースの出汁は、横山時代同様、鶏肉出汁で間違いないと思います。その鶏に、軍鶏を使っているのでしょうか?カエシはメルマガにもあった通り、ガツンと強い醤油味ではなく、この店としてはかなりマイルドな味わい。
そして今度は野菜をスープに沈め、ニンニクと一緒に良く和えて全体的に馴染ませていきます。そして麺を丼の底の方から引っ張り出します。やはり醤油味でも生の刻みニンニクがスープに馴染むことでパンチが出ます。心もちスープにキレが出たような気がします。そして食べ進むほどに茹で野菜から滲み出る旨み成分がスープに溶け出して、段々美味しくなるのがこの店の特徴ですね。やっぱり旨い。
麺も横山時代からの定番。やや平たい断面をした太麺。太麺と言っても、現代は信じられないようなごん太麺が普通に存在するのでそれほど凄くは見えないけど、10年前だったら十分な太麺で通用したことでしょう。加水率中等。表面はつるっとしてのど越しが良いのに、噛みしめるとしっかりとした粉の旨みが感じられる本当に旨い麺。大盛は麺量300gのはずですが、あっという間に無くなって行きます。
チャーシュー代わりのチキンソテーも相変わらず大きなもので食べ応えがありますね。味付けはシンプルに塩だけ。これもまた間違いのない美味しさ。
そして何と言っても茹で野菜が美味しい!シャキッとして、キャベツ率が高く、なおかつ今回新たに加わったニラがいい味出してます。
久しぶりに鶏郎を食べたような気がします。やっぱり安定して美味しいですね。
しかし、『風と花』時代の「豚めん」を限定で良いので復活してほしいと思っているのは私だけではないはず。いつかやってくれないかな…。
そして「佐世保汁なしそば」も無くならないうちに食べておきたいです。
【2016.04.22再訪】
メルマガで、期間限定の告知がありました。思っていたとおり、店主は精力的に限定メニューを作り始めたようです。早速買い物ついでに訪問です。
13:30頃店到着。前回同様向かいのローソンの駐車場に車を停めて店に向かいます。この界隈でも徐々に認知されつつあるようで、こんな中途半端な時間ながら、近隣店舗や診療所の職員さんと思しき方々、あるいは営業の外回りと思しきお客さん数名が食べています。
私は予定通りの限定メニューを注文します。麺量は選択できます。「軍鶏の鶏油かけ海老塩つけ郎 麺300g (900円)」を注文。しばし待ちます。
出てきた私の注文の品。思わず笑いそうになったのは丼。この店が開店する前も確かラーメン店だった気がしていたのですが、その店で使われていた丼がそのまま使われています。なので『再来軒』という文字が丼に記されております^^
基本居抜きで開業したのだろうとは想像していましたが、丼も再利用されていたんですね…歴史が受け継がれていくかのようです^^
提供前に無料トッピングを受け付けてくれます。今回はニンニク+野菜で。つけ汁の丼は増した野菜がたっぷり。つけ汁自体は凄く少なく感じましたが、塩分濃度が高めなので、蕎麦を食べるみたいに麺の半分くらいを浸して食べることになり、そうした意味では十分な量。まずはそのつけ汁をレンゲで掬って飲んでみますが…『鶏郎』と共通と思われる鶏肉出汁(これも軍鶏を使っているのか?)に加えて海老の風味がジワリと感じられます。今でこそ海老を使ったスープは一般的になりつつありますが、ちょっと洋風なテイストでまとめる店が大半です。この店のように甲殻類を鍋料理のように扱う店はあまり見られません。そうした意味で、この店のメニューはオリジナリティーに溢れています。それが際物にならず、美味しくまとまっているところが素晴らしい。
そこにニンニクと茹で野菜を沈めていくと、その旨みが広がってより美味しくなります。
麺は、横山時代の「つけ郎」の麺とは変えているようです。加水率やや高め。少々縮れの入った太麺でした。この麺が旨い!モチモチ食感。噛みしめるとしっかり粉の風味が感じられるもの。300gという麺量があっという間に胃袋に吸い込まれます。(最近のメルマガによる告知で、既に麺については変更されているようですが、きっとどんな麺にしても美味しくいただけると思います)
そしてチャーシュー代わりの鶏ソテー。これも間違いのない美味しさ。肉はしっとり仕上がっているのに皮の部分はパリッと香ばしい。このスープによく合っていますね。サイズも大きく食べ応えあります。
最後はスープ割で〆。最後まで海老のほのかな香りが残って飽きません。
定番の『鶏郎』と『つけ郎』もメニューに登場していました。今後も楽しい創作メニューを提供してくれることを期待しています。
【2016.04.14初訪】
相模原市中央区横山にある『潮中華 KAZE』店主ご夫婦が新たに立ち上げた店です。元の店はお弟子さんが継いで、今でも営業中です。
店主は少し落ち着いた店で、もう一度やりたいことをやろうとしているのではないでしょうか。私は『潮中華 KAZE』の定番メニューとなったJ系メニューについては、「鶏郎」そしてその前身にあたる『風と花』時代の「ぶた麺」も大好きでした。しかし『風と花』の当初の淡麗なラーメンも懐かしいのです。そんなメニューを期待していました。
13:00頃店到着。滅多に通らない道ではありますが、古い友人の家が近くにあったので、場所はすぐに分かりました。この場所、確か元もラーメン店だったはず。それもかなり古い…
駐車場は店の脇に2台分ありますが、道路を挟んだ向かいのローソンの駐車場も提携しているらしく、駐車可能とのこと。この日の私はローソンの駐車場へ。
店に入ると、横山時代と同じように店主と奥様の二人で店を切り盛りされていました。店主に「やあやあどうも」と声をかけられます。
場所柄、さすがにこの時間になると店にお客さんはほとんどいません。私の前に一人、後から二人。店は厨房の大きさがほぼ横山時代と変わらないのではないでしょうか。客席はカウンターのみ8席くらい。これも変わりませんが、背後のスペースが狭くなりました。この日はまだ立ち上げの段階で、多くのメニューに対応しておらず、「軍鶏しおらーめん(750円)」だけの販売になっていました。細麺メニュー!まさに私が待ちわびていたもの!このメニューは普通盛だけの対応となていました。注文し、しばし待ちます。
出てきたらーめんは…黄身がかった色をした清端なスープ。具のチャーシューとつくね、そして貝割れ大根。ただそれだけ。非常にシンプルだけど、だからこそ期待できます。では早速スープから一口。
恐らくですが、名前にもある軍鶏の肉から摂ったスープだと思います。魚介は使っていないか、使っていても微量で、隠し味程度のものだと思います。それだけ鶏肉出汁がしっかりと感じられます。そしてかなり濃い目でガツンと来る塩味のスープ。この店のスープは一見淡麗に見えるけど、いわゆる神奈川淡麗系のスープとは明らかに一線を画しています。店主の出身地である北茨木…つまり東北地方の郷土料理がベースになっているものと思われます。その方向性は独特だけど、横山時代には定期的に楽しい限定メニューを提供してくれていました。きっと今後もそんなメニューを開発してくれるでしょう。このスープはきっとその先駆けとなるに違いありません。シンプルなのでごまかしが効かない。それでいて単に淡いだけではなく力強いスープです。
麺はこの店の自家製麺。久しぶりにこの店の細麺を食べましたが、どんな麺を作っても美味しい。この手の麺としてはやや加水率が高めに感じますが、ツルツルで適度なコシを備えていています。噛みしめると粉の風味が感じられるのもこの店の麺の特徴。
チャーシューもやはりシンプルに塩味だけで仕上がっていました。茹で豚肉的なもので、皮に近い脂身を残しているのですが、良い意味で適度に脂が抜けています。
そしてつくね。これは軍鶏なんでしょうか。ちょっと粗挽きな鶏ひき肉で、旨みが凝縮しています。
チャーシュー、つくねともに歯応えが適度にあるところも良いです。
久しぶりの細麺メニュー堪能しました。期待していたメニューが存在して満足です。
このスープは間違いなくご飯にかけても美味しいと思うので、ご飯の復活を熱望いたします。
(コンビニのおにぎりなどの持ち込みはOKだそうです)
2016/10/29 更新
【2018.01.26再訪】
橋本方面に所用で出向いた帰り、昼飯を食べにちょっと寄り道して食べてきました。
12:50頃店到着。駐車場は店の横に2台分。道路を挟んだローソンの駐車場が使えますが、ローソンの駐車場についてはあくまでも間借りのようで、向かって右側の1列に限られます。間違えて真ん中に停めてしまうお客さんがいまだに多いようで、時折店主のツイッターで注意が呼びかけられています。ローソンから駐車場の利用を中止されるようなことがないように注意したいところです。
こちらの店は相変わらず週末になると楽しい限定メニューが提供されていますが、週末に仕事が入ることが多くなってしまった近年、なかなかありつく事が出来ません。この日も、もし限定メニューが提供されていたら食べてみようと思っていましたが…。横山で営業していた『潮中華 KAZE』の時代には本当に良く通った店です。淡麗な出汁がベースのスープながら、いわゆる“神奈川淡麗系”とは一線を画す独特の方向性は私好みです。
そして驚いた事に、店先には立て看板が置かれていて、“当店は濃厚海老スープですyo”と書かれています。何と!スープがリニューアルされたようです!
店内にお客さんは一人、後からも一人。この日も店主ご夫婦二人で仲良く営業されていました。限定メニューはなかったので、この店の看板メニュー「鶏郎 中盛(800円)」をいただきます。っで、店内の案内をよく見てみれば、平日ランチタイムの鶏郎は、当面中盛以上が全て750円で提供されているようです!これは嬉しいサービス。
概ね5分ほどでコールタイムとなりました。今回は“野菜増し+ニンニク+トウガラシ”をお願いします。真っ赤なトウガラシが振りかけられたその姿は、野菜の白と緑に映えてとても奇麗です。丼は相変らずこの店が移転してくる前に営業されていた『再来軒』の文字が入ったものがそのまま使われています。移転前は中盛だと丼が小さくて、食べるのに難儀しましたが、この丼は大きくて、中盛で野菜増しをしても、溢すことなく安心して食べる事が出来ます。それでは先ずは、ニンニクやトウガラシが混ざる前のスープをレンゲで一口。
おおっ!確かに濃厚な海老の風味が前面に感じられるスープです。しかしベースとなっているのは味のリニューアル前と変わらず、鶏肉出汁がベースであることは間違いなさそうです。したがって、以前は限定メニューなどで提供されていた海老風味が標準になったということだと思います。しかし以前食べた海老風味と比較すると、その濃度がかなり上がっているようです。そして香ばしい。もしかしたら、独特の臭みが出ないように、一旦海老の頭や殻を焼いて、出汁として使っているかも。私自身は特別に海老風味が好きと言うわけではなく、むしろ癖のあるスープが標準になってしまうのはあまり歓迎しない方ですが、これは旨いです。成功していると思います。確かに海老の風味が濃厚ですが、基本はあくまでもさっぱりして出汁の奥行きが深いスープ。私好みです。
麺は横山時代に一つの完成形を迎えて、今でも使われているストレート中太麺。加水率はやや高めですが、季節によって水の配合を変えているかも。この日は以前に比べるとちょっと加水率が低めに感じられました。「鶏郎」は見た目こそJ系のメニューですが、内容は全くの別物です。麺も本家二郎の麺に比べるとかなり細め。しかしこの麺がスープに良く合っているのです。噛みしめると粉の風味がしっかり伝わる上質な自家製麺。麺好きな私にとって、麺そのものが旨い店はそれだけで高評価です。麺量はいろいろ選べます。私が食べた中盛は茹で前200g。食べ応えあります。
チャーシュー代わりのチキンソテーも定番になりました。コストを押えつつボリュームがあるシンプルな塩味付けのソテーされた鶏もも肉。皮の部分がカリッと仕上がっているのがポイント。これがまたこのスープに良く合うのです。
増してもらった野菜は茹でただけのモヤシとキャベツ。何しろキャベツ率が高いのが嬉しい。かなりシャキシャキの状態で提供されますので、初めに良くスープに浸し、適度にしんなりさせてから食べるのが旨い。ニンニクも業務用の既刻品ではなく、生のニンニクを細かく刻んでいるのはポイント高いです。既刻品とは味も香りも全く違います。
これら野菜とニンニクをスープに良く和えて食べ進むと、その旨み成分がスープに溶け出して後半になるほどスープが美味しくなります。味の方向性は全く違うけど、この点は二郎と共通なのです。ただ茹でただけの野菜がこんなに美味しくなるのは、二郎以外では滅多にお目に掛かれないのです。そして今回は久しぶりにトウガラシをトッピングしましたが、適度な辛味はさっぱりしたスープにパンチが効いて、そして寒い時期に体が温まって良いですね。
今回も美味しくいただきました。特盛まで同一価格でやってくれるとは、平日限定とは言え恐るべきCPであります。
メニューにライスが復活していました。次回食べる時は、半ライスを注文して〆に雑炊を作って食べてみたいです^^