Dr.TJさんのマイ★ベストレストラン 2013

Dr.TJのラーメン館

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

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何だか時のうつろうのが早く感じる今日この頃、歳をとったのだろうな~と何となく感傷的になります^^;
さて今年のベストレストランの選出方法は下記によっております。
①ラーメンにこだわらない
②味だけではなく、店の持つ雰囲気など、特に印象深い店を選ぶ
③今年初めて訪問した店から選ぶ
上記3点は、昨年と全く同じ選考基準です。結果的にはほとんどがラーメンになってしまいましたが…

それでは私が選ぶベストレストラン2013の発表です。何かの参考にしていただけたら幸いです。

【第10位】
『平安』
街の中華屋ですが、ラーメンのスープの美味しさには驚き。ラーメン専門店に負けていません。
素晴らしいコストパフォーマンス。そして誰でも飽きることなく食べることが出来るさっぱりした味も魅力。

【第9位】
『カレーの店 マボロシ』
かつて相模原市の上大島で営業していた『カラッタカレー』の味に惚れ込んだ現店主が、カラッタカレーの元店主から製法を教わって開店した店。その情熱が滲み出ています。
インドカレーではない、タイカレーなどのスープ状でもない、欧風カレーでもなく当然家カレーとは全く違うカラッタカレーインスパイヤー“マボロシ”のカレーです。
幾種類ものスパイスを注文ごとに調合してその場で炒めて作るカレー…とってもスパイシーです。
接客の良さも特筆の店。

【第8位】
『あさくさ食堂』
鎌倉の老舗駅前食堂です。当然定食メニューなんかが沢山あるわけですが、ここのラーメンが非常に美味しいのです。
鶏ガラベースの昔ながらの醤油スープ。生姜がやや強めに使われているのが懐かしい味わい。雷門模様の小さめの丼。味も見た目もとても懐かしいもの。
味付玉子が丸ごと一個入って500円と言うCPも素晴らしい。
それにしても10位の平安と言い、私が選ぶラーメンもさっぱりしたものにシフトしてきていることに今さら気づかされます。これも歳を取った証拠でしょう^^;

【第7位】
『旬味名菜 このえ』
夜のみ営業の本格的中華料理店。何故か店の雰囲気に和風のテイストを感じ、中華割烹と言った趣があります。
この店は通常の営業時間を過ぎると中華そば営業に早変わり。美味しいラーメンを提供します。
出汁の摂り方などは実に丁寧であることが、スープを一口飲んだ瞬間に分かります。じんわりと染み入る鶏と煮干の旨味…出来れば昼食の時間に食べてみたい!

【第6位】
『麺屋 こうじ』
今年は仕事を含めた外出で横須賀方面に出向く機会が増えました。今まで同じ神奈川県内に住んでいながらほとんど縁のない地域だったのですが、いくつか開拓して行きました。その中でも特に印象深い店がこちら。
どのメニューも大変レベルの高いラーメンでしたが、何と言ってもこの店の基本メニューに当たる「讃岐風塩ラーメン」は、スープの魚介・動物系出汁濃度の高さと、独特の四角い断面の麺の組み合わせが絶妙。独特の世界観があります。

【第5位】
『横浜飯店』
街の中華屋さんが作る調理麺メニューで絶品に出くわすことが度々あるのですが、この店もまさにそれ。
特にお客さんの大半が注文する「肉そば」が絶品!野菜も肉も細く刻まれたっぷり。アツアツの餡かけとして麺の上に乗っけてあります。
絶対にご飯が欲しくなるメニューですが、満腹になること間違いなし!

【第4位】
『にぼしらーめん とつき』
小田急相模原の北側、通称サウザンロード(国立病院通り)は、何故かラーメン専門店が根付かないエリアでしたが、ついに本格的なラーメン専門店が登場し、人気を博すに至りました。
各メニューとも美味しいですが、特筆は「油そば」。和風の油そばで美味しい店に遭遇したためしがなかったのですが、この店はイケます!

【第3位】
『麺処とらたま』
こちらは西湘の名店です。もっと早く行けば良かった!
こちらも何を食べても美味しいのですが、やはり看板メニューと思しき「塩らーめん」がお勧めです。
和風出汁なのにその濃度が高いので、予想以上の濃厚さすら感じるスープ。特に貝による出汁がくっきり出ていて、それが成功しています。
チャーシューなど具の作り込みもしっかりしています。きっとまた行くことになると思います。

【第2位】
『豚星。』
最後まで1位にするか迷った店。
数ある二郎インスパイヤーの店の中でも、これほどの完成度を誇る店はないと思います。むしろ直系二郎よりも二郎らしいと思います。
ガツンとくるカネシと季節に応じて変化を付けながら丁寧に摂られた豚骨出汁。その濃度・全体バランスともに絶品です。
元修行先の多摩系二郎の良いところを受け継ぎつつ新しい味に挑戦する姿勢も見て取れ、今後とも注目の店であることは間違いありません。

【第1位】
『煮干鰮らーめん圓 町田店』
町田市鶴川にあった『勇次』をやめて八王子に『煮干鰮らーめん 圓』が出来てから既に数年経過しています。八王子の店で食べた時は、そのトータルバランス、全ての出来の良さに驚いたものですが、あっという間に行列店になってしまい、食べることが出来なくなってしまいました。その圓が町田に凱旋復帰。
私が初めて訪問した時には既に落ち着いて、創業者の田中氏は厨房内におらず、お弟子さんで切り盛りされていました。しかし味は八王子店開業時よりも進化しています。
店の名前の通り煮干が前面に感じられるスープ。えぐみが出るぎりぎりのバランスで濃度高く出汁が摂られています。動物系出汁はそれをフォローするかのように優しい。
麺は八王子の当初のざっくりしたものから変化していました。よりスープに馴染むもの。
チャーシューも少々スモークがかって美味しい。トータルバランスでは今年食べたラーメンの中で際立っていました。

以上。私が選ぶ今年のベストレストランです。
本当はここに載せきれない店もいっぱいありました…
今年は酷い高血圧が発覚した私ですが、何とか塩分を控えつつ来年も楽しく食べ歩きたいものです^^;

マイ★ベストレストラン

1位

圓 町田店 (町田 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 昼の点数: 4.7

    • [ 料理・味 4.7
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.4
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/06訪問 2013/06/18

深みのある煮干出汁のスープ 味わい深い自家製麺 すべての完成度が高いら~めん

【2013.06.16再訪】
仕事で町田に出向いたこの日、あまりの暑さに食欲がありませんでしたが、仕事の終了時間が遅くなると予想されたためしっかり食べることに。そんな時はお気に入りの店が良いですね。まだ食べていない塩味のら~めんを食べにこちらの店に向かいます。
13:20頃店到着。外にご夫婦2人が並んでいました。中にも3人ほど待っているようです。5人くらいの待ちなら大して時間はかかるまい…と思っていたのですが、これが結構時間がかかりました。まず先のご夫婦が店内に入れたのが10分後、更に私が店内に入ったのがその10分後。店内の待合席は食事中のお客さんの荷物で埋め尽くされ、機能しなくなっています。外で待っている間に大汗をかいて、ついつけ麺にしたくなりましたが、予定通り「煮干ら~めん 塩味(700円)」とご飯のための「50円券」を購入。幸い店内に入ってからはすぐに着席できましたが、女性のお客さんと子連れが多く、非常に回転が遅くなっていました。

店員さんに食券を渡す時に50円券で茶飯をお願いしようと思ったら、「小ライスですね」と言われたので「ハイ」と答えたわけですが、本当に白飯が出てきました。どうやら茶飯は終了したみたいですね。でもごく普通の半ライスだって50円で出してくれる店はそう多くはありません。ありがたいことです。

さて着席から概ね5分で出てきた私のら~めん。少々茶色がかったスープの色なので一見醤油味のメニューとあまり変わらないなと思いましたが、こうして家に帰って写真で比較してみるとやはり色が薄いですね。一口飲んでみると、醤油味に比べて煮干の味と香りがよりダイレクトに感じられます。そして醤油味メニューと比べるとやや薄めの味付けに感じられます。動物系出汁のバランスも良くて、これはまた醤油味と違う美味しさ。
どちらかと言われると、私の場合は少々パンチがあって、ややジャンク感の強い醤油味の方が好みですが、これもまた旨いです。どんなメニューでも完成度が高いですね。

麺も相変わらずの旨さです。麺量は130gだそうで、やや少なめながら、加水率が低めで重みのある麺だからでしょうか、結構食べ応えもあります。この噛みしめると粉の香りが感じられる麺は本当に旨い。

チャーシューも旨いです。ちょっと脂身が多めの部位なので好みが分かれそうですが、スープにしっかり浸しておくとその脂身が柔らかくなって更に美味しくなります。少々スモークがかったような香ばしさがあります。適度な歯ごたえも好みです。
メンマも太目でカリカリ食感。味玉もしっかりした味で美味しい。

最後は予定通り残ったスープにライスを投入。やはり煮干しの味と香りがくっきりと感じられます。
これは麺とはまた違った美味しさで楽しいです。

今回も美味しくいただきました。

食べ終わって外に出て驚き!小さな子供を連れた家族が大勢行列してます!総勢5組20名近く!何だか今後はハードルが高くなりそうな予感があります^^;


【2013.05.04再訪】
すっかり暖かくなってきました。この日も町田で仕事があったので、こちらの店で食べようと決めていました。本当は塩味の煮干らーめんを食べようと思っていたのですが、汗ばむ陽気だったので変更し、「つけ麺 大(850円)」の食券を購入。
この日はGWの真っただ中、13:30を過ぎた中途半端な時間で空いていました。しかしこうした連休を利用してラーメン店巡りをしている方も相当数いるようで、私の隣に座っていたグループはその会話から東京都内から遠征していたようです。

茹で上がった麺は笊に移され、冷水で丁寧に冷やされていました。麺の器には味玉半分とメンマが、つけ汁の器にチャーシューと葱が散らされています。盛り付けも相変わらず美しいですね。
それでは早速つけ汁をレンゲで一口いただいてみます。
煮干出汁がっつりのスープに僅かに酸味が効いています。味は当然普通のらーめんに比べたら濃いめですが、他のラーメン店のつけ汁と比較するとやや薄口でしょうか。つけ汁でもふんわりとした煮干出汁の香りが立ち上って心地良い。

麺は他のメニューと変えているのでしょうか、麺の中に黒い粒が見られ、八王子の店が開店した当初に使っていた全粒子による麺に近い香ばしさを感じます。この麺も旨い。
この店は麺量は決して多い方ではないので今回は大盛にしましたが、これはかなりの量を感じます。暖かいらーめんは麺量並で130gだそうですが、明らかにその倍以上の良。推定300~320gくらいはありそう。ものすごい食べごたえを感じます。

チャーシューは食べやすく半分に切られたものが6枚も。これまたかなりの食べ応えですが、ちょっとスモーク掛ったような香ばしい味と香り。噛みしめるほどに味を感じるチャーシューは、今どき流行のトロトロとは真逆の方向性で、私はこうしたタイプも好きです。
メンマは相変わらず極太でカリカリした食感が素晴らしいもの。味付けもさっぱりしてシンプルで美味しい。
最後にお願いするとスープ割をしてもらえます。味が濃かったらさらに足してくれるとのことでしたが、ちょうど良い塩梅に仕上げてくれました。最後は丼持ち上げて一滴残らずの完食でしたw

やはりつけ麺も美味しくいただくことが出来ました。
しかしやはりこの店の本当の良さを堪能するなら温かいらーめんの方が良さそうです。このメニューは暑い日に重宝しそうですね。


【2013.03.24再訪】
前回食べたラーメンが私好みで気に入ってしまったので間をあけずに再び訪問です。
今回も13:30頃の訪問。こんな中途半端な時間でも、日曜日とあって店は混雑していました。満席です。しばし待つことに。その間にも次々にお客さんがやってきます。コアなラーメンファンばかりでなく、一般的なお客さんにも美味しさが認知されてきたようです。
この日は「昔ながらのら~めん(700円)」と100円券を購入し、店員さんに「茶飯」をお願いしました。

前回食べた「煮干ら~めん」とは何が違うのか分からなかったのですが、家に帰ってから調べてみると、カエシが違うのだそうですね。「煮干ら~めん」が薄口醤油を使っているのに対し、今回の「昔ながらのら~めん」は濃口の醤油を使っているのだとか。確かに丼に入れるカエシが違っているだけで、出汁を取り出す寸胴は共通でした。

今回も盛り付けが美しいです。パッと見は煮干ら~めんと同じように見えますが、スープを一口飲んで見ると確かに違う…先述のような知識が何もない状態で飲んだこの時は、煮干ら~めんのスープに比べるとカエシの強さがなく、むしろ薄味に感じました。なので家に帰って違いを知って、意外に感じました。もっともカエシの量を減らせば濃い口醤油を使ったって薄味になるのですが…
煮干ら~めんに比べると何となくパンチ力に欠けるように感じてしまいました。それでも煮干の風味がしっかり効いて、出汁濃度を感じさせるスープはとても美味しいのですが、私は「煮干ら~めん」の方がより美味しく感じました。

麺はどのメニューとも共通のようです。今回も間違いのない美味しさ。麺量は130gだそうで、決して多くはありませんが、何故か食べごたえを感じさせる麺です。
チャーシューもメンマもやはり美味しい。具の完成度も高いですね。

今回もスープを茶飯に掛けていただきました。これまた間違いのない美味しさ。

この店はしばらく通い詰めることになりそうです。次回は「煮干ら~めん塩」をいただいてみたいと思います。


【2013.03.17初訪】
仕事の都合であちこちバタバタして、町田はご近所なのにここのところ出向くことがありませんでした。
新規開店以来是非食べたいと思っていたこちらの店、町田で仕事が出来たついでに念願かなって食べることが出来ました。

もともと鶴川の方で『勇次』というラーメン店を営んでいた店主が八王子に移転開業させたのが『煮干鰮らーめん圓』。八王子の店では一度だけ食べました。その出来栄えに驚いた記憶があります。その後あっという間に人気店になり、ラーメン専門サイトでも全国の上位に君臨するに至りました。悲しいのはそれだけの人気店になると、常に大変な行列が出来てしまうこと。その後も何度か食べてみようと店まで出向きましたが、あまりの行列の凄さに諦め、再び食べることが出来ませんでした。
こちらはその支店にあたるのでしょう。町田に凱旋復帰ですね。好きな店が家の近くに来てくれるのはとても嬉しいことです。

13:30頃に店を訪問。昼時は過ぎていましたがこの日は日曜日とあってかどの店もお客さんが多いようです。この店は行列になっていないか?と心配しましたが、店の外に人が溢れる様なことにはなっていませんでした。しかし店内は満席。ちょっと待つことになります。
券売機では「煮干ら~めん(700円)」と「100円券」を購入。カウンター席に座る際に、店員さんに100円券で「茶飯」をお願いしました。待つことしばし。

店主は八王子店の方に居るのでしょう。ここにはいませんでしたが、男性二人の店員さんは非常に丁寧な接客。そして調理も丁寧。店内は実に綺麗に磨きこまれていました。この辺は非常にしっかりしていると思います。
丼はスープを注ぐ前にお湯を張って温められ、それを流した後で手拭いでふき取っています。スープの濃度を下げない気配りですね。

さて出てきました私のら~めん。済んだスープ、綺麗な細麺、チャーシューとメンマと葱の彩、トロッとした黄身の味付き玉子…シンプルだけどとても美しいビジュアル。八王子の店で食べた時と同じですね。盛り付けにも非常に気を使っています。
早速スープから一口いただきます。

提供されたその時からふんわりと漂う煮干しの香り。それはスープを飲むと一層はっきりと感じられます。店の名前の通り、煮干が全面的に主張したスープに仕上がっています。塩分濃度も適度。
動物系出汁は丸鶏かガラか…こちらもしっかりと効いているのですが、むしろ煮干を優しくフォローするように感じられます。
煮干出汁は相当な濃度を感じますが、頭と腸は丁寧に取り除かれているようで、嫌なえぐ味や苦味は感じさせません。適度な苦みとでも言えましょうか。これは素晴らしいスープです。確か無化調だったはず…だとしたら凄いことです。

麺は八王子の店で食べた時は、麺の中に粉の粒が見て取れる全粒子を使っていたと思いますが、この店では変えているようで、均一な薄いベージュ色が美しい細ストレート麺でした。変えたのでしょうか?
八王子で食べた麺のザクッとした歯触りも良かったけど、加水率やや低めだがするりと喉を通るこの麺も旨い。噛みしめれば粉の風味もしっかり味わえます。なるほど八王子で食べた時の麺よりも旨いかも。確実に進化を続けているようです。

チャーシューは一見脂身が多そうに見えますが、スープに良く浸しておくことでその脂身が良い塩梅に柔らかくなって美味しい。味付けは控えめでスープに良く合ってます。茶飯と一緒に食べるのも○
メンマは極太。カリカリした食感を残していて、味付けも控えめ。これは私好みのメンマです。
味付き玉子は先述の通り黄身がトロッとしていて、このら~めんの具の中ではやや味付け強め。これも茶飯に良く合います。

最後は半分残した茶飯にスープを掛けて雑炊にしてみました。これをやる度に毎度思うのですが、ご飯にスープを掛けることでスープの出汁がよりくっきり感じられます。煮干の風味が一層引き立ち、その旨味も強く感じられます。麺に負けないほどの美味しさ。

丼持ち上げてスープ全飲みしました。全てが素晴らしい完成度です。
この店は当分通うことになると思います。その他のメニューも楽しみです。

  • 煮干ら~めん
  • 〆の雑炊
  • 昔ながらのら~めん

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2位

豚星。 (白楽、東白楽 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.6

    • [ 料理・味 4.6
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 3.2
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2013/05訪問 2013/05/11

もはや直系以上の“二郎”

【2013.05.03再訪】
この日の打ち合わせも長引きました。非常にお腹が空いたのでがっつり食べたい気分。そこで前回食べてすっかり気に入ってしまったこちらの店を再び訪問します。
白楽駅に辿り着いた時間が21:20頃。麺切れで終了になるらしいのでちょっと心配しましたが、まだやっていました…んが、店外に伸びる凄い行列!ざっと数えて20数名!これは30分くらい待つようだな…と思っていたら、それ以上に待つことになりました^^;
今回は券売機で「小ラーメン(650円)」と「汁なしそば(80円)」の食券を購入。こちらの店では“汁なし”にする場合、好みの大きさのラーメンの食券とこの「汁なしそば」の食券を組み合わせます。
何とこの日は、私の直後に並んで食券を買ったお客さんで最後となりました。危なかった!

恐らく行列が噂を呼び、近所の大学生ばかりでなく、ラーメンフリークでもなんでもない近所の方や、遠方からのお客さんも来ているようです。その証拠に私の後のお客さんの後に接続しようとした方が数名いました。皆さんがっかりされていました。わざわざ来たのでしょうからね…
まあそんなわけで、当然爆盛ラーメンを食べなれないお客さんも沢山いるわけで、回転は極めて遅くなります。私の数組前に並んでいた女性二人のお客さんは、訳も分からないまま小ラーメンと味付き玉子の食券を買った挙句、ヤサイ増しにして撃沈していました。その他、学生さんでもコールタイムで固まっている人数名。まだ二郎的オーダーに慣れていないお客さんが多いです。こ慣れてくればもっと早くなることでしょう。
結局私は行列接続から1時間と5分後の22:35にやっと店内に入れました。腹減ったorz

これだけの行列が出来ているのですが、上記のように食べるのが非常に遅いお客さんが多いのでロット調整が上手くいかず、結果的に着席して初めて麺を茹でる状態になっています。私が食べ始めたのは22:45頃。コールではニンニクとヤサイをお願いしましたが、ヤサイは必要なら後でおかわりしてほしいとのこと。恐らく混ぜにくくなることへの配慮でしょう。しかし先に全部混ぜずに食べちゃうと後の方で味が足りなくなるのですよね…結果的におかわりしませんでした。もう少しヤサイ多めでも良いか。次回は増そう。

この汁なしも完成度が高いです。花鰹が入ってチーズ系は入っていません。なので以前に別の店で食べたように、キャベツの醤油煮みたいな味にならないかと心配しましたが、笊で濾して投入されているアブラが適度な甘みと旨味をしっかりと麺やヤサイに与えていて物足りなさはありません。でもチーズをトッピングした方がよりジャンクで旨くなりそう。
辛味も酸味も付いていませんが、豚の旨味だけで十分な食べ応えを感じます。

麺は各メニュー共通のようです。二郎特有のゴワゴワ麺よりもちょっとだけ加水率が高く、不思議にツルッとした麺は美味しい。否応なしに濃いめのタレに絡むのが良いですねw

豚は今回も素晴らしい出来栄えでした。肉厚で脂身バランスが良く柔らかいもの。今回は巻いていませんでした。その日の仕入れによって変わるようですね。

最後はスープ割をしてもらえます。オリジナルスープの出汁であるコッテリスープと、魚介出汁のあっさりスープから選べるようなのであっさりで。わざわざ私のためだけに魚介出汁を作ってくれましたよ。お手数おかけします^^;
割ることでふんわりと鰹の香りが強まります。そのままではギトギトの汁なしですが、こうして割ることで飲みやすくなりますw

非常にレベルの高い汁なしです。しかしこの店はやはりスープのあるメニューの方が良さそうな気がします。次回はつけ麺にするか、熱いラーメンにするか迷うところです^^


【2013.04.22初訪】
ネット情報を検索しても、地元のラーメン好きの友人に聞いても、皆“旨い!”というこちらの店。二郎大好きな私としては、早いところ食べてレビューしたいところだったのですが…仕事などで横浜に出掛けるタイミングは限られていて、大抵それが日曜日です。他の曜日は別の場所へ出向いていることが多く、定休日以外の曜日にこちらの方面へ出向くタイミングがないままかなりの時間が経過してしまいました。
そして今回、やっと念願かなって出かけることが出来ました。

月曜日の夜の部…夜と言っても16:00。です。早い時間から営業してくれているので、この後の打ち合わせの前に食べることが出来ました。本当は開店即入店できるように早めに到着する予定でしたが、どうしても外せない用事が出来て30分ほど遅れました。ある程度行列が出来ていることを覚悟しましたが…店の前に到着すると、あれ?空いてる。何と空席がありました。平日の、しかも月曜日のこんな中途半端な時間だったのが幸いしたようです。店内に入り、券売機で「小ラーメン(650円)」の食券を購入。冷水器から水を汲んでカウンターの空いた席に座ります。この日は店主と思しきメガネの男性含め3人での営業。接客は皆優しいです。二郎初心者でも大丈夫w

席数は9。スモジや多摩系二郎の各店に比べると少ない席数。相模原の『ラーメン学』よりちょっと多め。水を汲んで5分足らずで、前のお客さんのコールタイムとなりました。続けて私のコールまで!…まさかいきなり来るとは思わなかったので大いに焦りました。思わずいつもの癖で“ヤサイ+ニンニク”とコールする私。しまったこれから打ち合わせなのにニンニクコールしてしまった!食いすぎると苦しくて打ち合わせにならないかも…時すでに遅しorz
こんもり山の出来たラーメンが出てきました。こうなったらやけっぱちです。食い倒してやりましょう!
ところが店主は私のコールを間違えていた模様。お隣に座った男性が私のヤサイにぶったまげ、「これなんですか?」と言ってます。店主曰く、私のはヤサイマシしない状態なのだそうで、隣の男性もそれに倣いました。後から来たお客さんのヤサイマシは、確かに私のヤサイ以上に凄い密度でした。今回は結果オーライでありました^^;

さて早速スープを一口いただきます。今の季節のスープは乳化度を控えめにしたバランススープにしているようです。どちらかというとカネシが立った“醤二郎”タイプが好みの私ですが、このスープは絶対あり!口当たりがマイルドでありながらカネシのパンチと適度な甘みが出ていて旨い。多摩系二郎のスープに通じる味ですね。

麺は平べったい断面のオーション麺。他の二郎に比べるとやや加水率高く、コシとともにツルッとした食感を伴っているのが多摩系二郎の麺の特徴ですが、この麺もそれが継承されています。麺量は推定300g 食べ応えも十分です。この麺が“乳二郎”のスープに良く合っています。
豚も素晴らしい!
分厚く切られた巻きバラ肉。脂身バランス良くて柔らかく味付け良くでっかいものが2枚。三拍子揃った豚です。これも多摩系二郎の良いところを踏襲していますねw
そしてヤサイがシャキッとしているのが良いです。キャベツ率高めで良心的。これをニンニクと一緒に良くスープに和えながらいただきます…ただの茹で野菜がこれほど美味しくいただけるのは二郎以外ではなかなか遭遇しません。

全体として、直系二郎以上に“二郎”を感じさせるものでした。二郎大好きな私ですが、初めての店ではなかなか高い評価はしないのですが、この店は久しぶりに最初から☆4.5超えとなりました。
もう一度食べに行きたいと思わせる店です。

  • 小ラーメン+ニンニク
  • 小ラーメン+汁なしそば+ニンニク

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3位

麺処とらたま (鴨宮 / ラーメン、つけ麺、餃子)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.4
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ¥1,000~¥1,999

2018/05訪問 2018/05/30

数量限定の「濃厚とんこつ塩つけ麺」は素晴らしい完成度

【2018.05.23再訪】
滅多に仕事で訪れる事のない小田原方面ですが、この日はたまたま電車で行くには不便な場所で仕事がありまして、朝から出かけていたのでした。夕方に仕事を終え、お腹が空いたのでついでにラーメンでも食べて行こうと思い立ちます。最初は小田原系の人気店『しら鳥』で食べる予定でしたが、最近は夜の部については土日のみ営業になったそうで、残念ながら食べる事が出来ませんでした。それなら以前に食べて好印象だった『いしとみ』に行ってみようと思うも、よく考えたら定休日でした。そこでちょっと遠回りになることを覚悟しつつこちら『麺処 とらたま』へ向かいます。

17:45頃店到着。夕飯にはまだ早い時間。お客さんはまだ誰も入っていませんでした。カウンター席に座り、以前食べて印象深かった塩らーめんを食べるつもりでしたが、テーブルにセットされた数量限定メニューに惹かれて「濃厚とんこつ塩つけ麺(770円)」を注文してしまいました。待つことしばし。

概ね6,7分で注文の品を店員さんが運んでくれました。「つけ汁の器が熱いので気を付けて!」と言う店員さんの言葉は伊達ではなく、本当に凄く熱い!気を付けないと火傷しそうなほど。その器を恐る恐る食べやすい位置にセットして、レンゲで一口つけ汁を啜ってみます。その瞬間に唸りました。
ベースは塩らーめんと同じかもしれません。何しろこの店で最後に食べたのは既に5年も前。ちょっと当時の味を忘れかけていますが、背脂が効かされていて、ずっと濃厚に感じます。動物系出汁と背脂の自然な甘みが何とも言えません。そこに魚介出汁が喧嘩することなく見事に調和されています。鰹の魚粉が効かされていて、塩らーめんの複雑な味わいに比べると分かりやすい味。そして恐らくですが、塩らーめん同様貝の出汁も使われていると思われ、それが嫌味にならずにスープの旨味を下支えしています。塩分濃度はつけ麺の汁としては控えめ。これは旨いです!

麺は加水率高めの太麺。今でこそ信じられないような極太麺が存在するので中太くらいに感じてしまうかもしれないけど、一昔前なら間違いなく太麺の部類。アツアツで濃厚なつけ汁に負けない強い麺です。つけ汁に良く合います。麺量は推定茹で前200gくらい。この日は中途半端な時間だったので丁度良く感じましたが、しっかり食べたければ大盛にした方が良さそう。

チャーシューはこの店自慢の和豚もちぶたのチャーシュー。つけ麺で食べやすいように短冊状に刻まれたものがつけ汁の器に入っています。トロトロ食感でこれは旨い。

つけ汁は薄めの味付けだったので、麺を食べ終わった後にちびちびとレンゲで啜っていたら、いつの間にか全て飲んでしまいました。スープ割はお願いすればやってくれたのかな^^;

あっという間に完食でした。この出来栄えは素晴らしいです。私好み。
小田原系の店の影に隠れて認知されにくいみたいですが、この店はもっと評価されてよい店だと思います。
【2013.06.10再訪】
伊豆方面に釣りに出かけた帰り、釣れずに身も心も寒くなったのでラーメンを食べて帰ることにしました。前回食べてみて、出汁の摂り方が非常に丁寧で好印象だったこちらの店に向かいます。
14:00頃店到着。平日の実に中途半端な時間で、お客さんは誰もいませんでした。前回と同じです^^;
この時間になると一度火を落としてしまっているようです。わざわざたった一人の客のためにもう一度窯に火を入れさせてしまって恐縮です。なので少々作り始めるまでに時間を要します。
今回は「塩らーめん(700円)」を選択。本当は「煮玉子らーめん」を注文したのだけど、ランチタイムサービス?で煮玉子を付けてくれるとのこと。この煮玉子は形が崩れているという理由で二つも付けてくれました^^

塩ラーメンのベースは豚・鶏・魚介のトリプルスープなのだとか。別々に摂ったものをバランスさせながら合わせているそうです。これに加え、アサリ、ホタテ、カキなど貝類の出汁が加えられているそうで、結果的にスープは白濁しています。見た目からはこってりラーメンのようですが、スープを飲んでみると体に染み入るような優しい味わい。特に貝類の出汁がしっかりと、しかも他の出汁と喧嘩することなくじんわりと感じられます。その出汁濃度は十分。
実はこの塩らーめん。店の一押しのようです。メニューの一番頭に書いてあります(券売機の店ではボタンの一番左上に相当しますね)。さすが素晴らしくバランスされたスープ。

麺はちょっと平たい断面の中太麺。加水率やや低め。なのでスープを良く吸います。こうした優しいスープに非常に良く合います。粉の旨味がしっかり堪能できる良い麺です。出汁濃度が高いから、麺の強さにスープが負けません。

チャーシューも美味しい。前回食べたみそらーめんと同じく和製もち豚が使われていると思います。味付けはシンプルな塩味。柔らかく、肉の旨味そのものが感じられます。
メンマは極太。色が濃い目なのでしょっぱそうに見えるかもしれませんが、実は薄味です。これも歯ごたえが適度に残っていて素晴らしい美味しさ。
煮玉子は確かに型崩れしていましたが、味はしっかりしていて非常に美味しいものでした。

流石店の一押しです。私は前回食べた味噌よりも塩味の方が断然美味しく感じました。もちろん味噌も悪くないけど。
ここは西湘の名店だと思います。醤油味やつけ麺もあるので、機会があったらまた食べに来たいです。


【2013.03.11初訪】
所用でこの方面に出向くことになり、その途中で食べました。
数年前に開店して以来、ネット上での評判が非常に高いこちら。ぜひ食べてみたいと思っていましたが、何か用でもなければまず立ち寄ることのない場所。今回やっと念願かないました。

14:00頃店到着。店は国道1号線に面したビルの1階にありますが、駐車場は国道から少し入った左手に2台分が用意されていました。平日のこんな中途半端な時間です。他にお客さんは一人もいません。店内貸切です^^;
店内は明るく、清潔に保たれています。店主と思しき男性と助手の男性二人での営業でした。静かだが丁寧な接客。居酒屋の店員みたいに馬鹿でかい声を上げる店があるけど、こんな風に落ち着いた接客の方が私は好きです。
メニューを見てちょっと迷いましたが、前日とは打って変わって肌寒く感じたこの日、そんな日は何故か味噌ラーメンが食べたくなるもので、「どっさり野菜みそらーめん(950円)」と「自家製つゆだく餃子(350円)」を注文。カウンターでしばし待ちます。

ラーメンは塩・みそ・醤油の三味がベース。スープには国産の厳選素材を用い、豚 鶏の動物系出汁に加えて 煮干出汁が摂られているとのこと。特に豚骨はチャーシューの材料としても使われている和製もち豚が使われているそうです。
スープはこれらの出汁濃度十分。なので調理にラードはほとんど使われていないと思うけど濃厚に感じます。札幌方式とは違う作りで、優しくマイルドな味噌らーめん。これはなかなか旨いです。

麺は平打ちの縮れ麺。加水率かなり高めです。スープの持ち上げが良い方ではありませんが、この出汁濃度の高いスープに良く合っています。コシが強く、ピロピロした食感も悪くない。麺そのものが旨い店ですねw
麺量は推定150g程度。野菜が多いメニューなのでかなりの食べ応えがあります。

チャーシューは先述のもち豚肉を使ったもの。もち豚と言うのは初めて聞きましたが、柔らかく脂身バランスよくサイズが大きなもの。味噌らーめんと言うと何故かチャーシューが入らないのがデフォルトの関東地方ですが、この店では味付け優しくスープに良く馴染むチャーシューがしっかり入っています。

野菜は札幌方式のように炒めたものではなく、茹で野菜でした。たしかにどっさり。しかし予め茹でてしばらく置いたものだったのか、この野菜その他トッピングが入ることでスープの温度が下がっていたのはちょっと残念。やはり味噌らーめんはアツアツが一番です。
また、野菜自体はとても美味しいけどマイルドなスープに合わされることによって、味噌味特有のパンチが鳴りを潜め、野菜を食べ進むと全体的に薄くなった印象を持ちました。味噌味はやさいどっさりではない方が良いかも。
メンマは太く、カリカリした食感を残して好みでした。色が濃いので一見しょっぱそうですが、味付けも適度です。

ちなみに「つゆだく餃子」とは、沼津で以前食べた焼き餃子と水餃子のハイブリッドみたいなものを想像していましたが、普通の焼き餃子です。餡はたまたまかもしれませんが注文が入ってから一つ一つ助手さんが包んでいました。その餡が非常にジューシーで、噛むとじわっと肉汁が出ます。これはお勧めw

滅多に立ち寄ることが出来ない場所ですが、メニューの一番上に表示されていた塩味もぜひ食べてみたいものです。

  • 濃厚とんこつ塩つけ麺
  • メニュー
  • どっさり野菜みそらーめん

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4位

にぼしらーめん とつき (小田急相模原 / ラーメン)

2回

  • 夜の点数: 4.3

    • [ 料理・味 4.3
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.7
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 ~¥999

2022/11訪問 2022/12/17

煮干しとそれに負けない鶏出汁 自家製麺が旨い

【2015.08.11再訪】
仕事の帰りに久しぶりに食べてきました。
夜の部なので、夜にしか提供されないメニュー、「夜限定 ゆず塩ラーメン(100円)」の食券を券売機で購入。ついでに以前から気になっていた「肉丼(250円)」も購入。真ん中辺のカウンターに座ってしばし待ちます。
この時18:30頃。すっかりこの店も人気店になってしまいました。私の前のお客さんは4組7名。後からも数組のお客さんが入ってきて、お客さんが途切れることはありません。

ほどなくして提供された私のラーメン。相変わらず綺麗なビジュアルです。では早速スープから一口。
“にぼしらーめん”を謳う店ですが、今風のエグい程の煮干感はありません。むしろ動物系出汁と穏やかにまとまっている印象です。柚の使い方も過剰なところはなく、湯引きされ、適度に香りを落ち着かせた柚皮片が色も鮮やかに丼中央に乗せられています。塩分濃度も適度。相変わらずさっぱりして旨いです。

麺も相変わらずの美味しさ。この自家製麺はスープの質からすると太すぎなのではないかと当初思いましたが、決してそんなことはありませんでした。麺がよくスープを吸うし、またスープの出汁がしっかりしているから太めの麺でも負けないのです。

チャーシューもバラ肉のように脂がたっぷり入った部位ではないはずなのに、柔らかく、そして良い感じで脂が抜け、しっかりした味付けがされています。旨いですね。
初めてのお客さんは店のチラシを貰えるわけですが、それを次の機会の持って行くと、サービスで味玉が提供されます。今回、私はチラシを持っていなかったのですが、店主は顔を覚えていてくれて、黙ってサービスしてくれました。ありがたくいただきます。

ちなみに「肉丼」はチャーシュー丼だと思えば間違いないものです。チャーシューの切り落とし部分をやや強めの味付けにしたのか?そんな印象の肉がたっぷり。量的にも満足できます。

やはりこの界隈では実力店の一つですね。相変わらず旨いです。
また油そばも食べたいです。


【2015.05.25再訪】
気付けばこの店を最後に訪問したのは前回のレビューの時。つまり丸一年以上が経過していました。この店もすっかり人気店になってしまいました。なので麺やスープが終了してしまって夜の店仕舞いが早い日が多く、なかなか食べることができなくなってしまいました。お気に入りの店が人気になることは嬉しいけれど、ハードルが高くなってしまうのはまた辛い。この日は用あって小田急相模原方面に出たので、久しぶりに昼飯時に訪問しました。
11:50ころ店到着。お客さんは6割くらいの入り。12:00を過ぎた頃からお客さんの数が増えましたが、この店はどちらかというと夜の部の方が混雑しているイメージがあります。

今回は初めてトッピングがされたメニューであある「チャーシューにぼしラーメン (930円)」の食券を購入。ついでに「中盛増し(無料)」のボタンを押すことも忘れません。店主に食券を渡し、出来上がるまでしばし待ちます。
数分で私の注文の品が出てきました。スープはアツアツ…おそらくチャーシューが入ることで冷めることを前提として通常よりも熱めにしたようで、丼は店主が言うように気を付けなければ火傷しそうな熱さ。チャーシューはでっかいのが切らずにそのまま入っています。こいつをスープにまずは沈め、そしてレンゲでスープをすくって一口飲んでみます…やはり今回も煮干の扱いは控えめです。最近流行りの超濃厚煮干スープに慣れていると全く煮干を感じないかもしれません。しかしバランスとしては悪くないのです。鶏や豚のガラが動物系出汁の主体となっていると思いますが、どちらも濃すぎることなくまとまっていて美味しい。

麺は相変わらず旨いです。加水率低め。やや平たい断面の自家製麺はスープをよく持ち上げます。そして噛み締めると粉の風味が感じられるのは変わりません。中盛増しにしたのでかなりの食べ応えを感じます。

そしてチャーシュー。この店のチャーシューは脂身は極めて少ない部位を使っています。なのでトロトロではありません。しかししっとり柔らかく仕上がっていて、箸を入れるとサクッと引き裂けるようなもの。味付けもよく旨いです。
この大きなチャーシューが4枚入っていました。凄い食べ応えになります。

久しぶりでしたが美味しくいただきました。この店は2回目以降は店のパンフレットを持っていくと味玉がサービスになります。すっかり忘れていたら、店主は一年以上ぶりの私を覚えていてくれて、味玉サービスしてくれました。ありがたやw
店の方は意外にお客さんの顔を覚えているものなのですね…


【2014.02.11他数回再訪】
レビューはしていませんでしたが、何度か訪問していました。
しかし最近、すっかり人気が定着したようで、早めの時間に麺切れ又はスープ切れして終了してしまうことが多くなりました。お気に入りの店が人気店になるのは嬉しいけれど、ハードルが高くなってしまうのは何とも悲しいことですorz

どのメニューを食べても安定して美味しい店ですが、この店で最も特徴的なメニューは何と言っても“油そば”だと思います。
この日は19:30頃に店に到着できました。久しぶりに表の照明も灯っていて、店に入ることが出来ました。券売機で「油そば(750円)」と「中盛増し(無料)」の食券を購入。店内では7,8人のお客さんが既に食べていましたが、私の注文の品が出来上がるまでにも次々にお客さんが入ってきて、20:00を待たずして終了となりました。

基本ラーメンである「にぼしラーメン」が、なぜか煮干風味に欠けることが多いこの店ですが、この「油そば」は煮干魚粉がふんだんに使われていて、その味と香りがダイレクトにきます。なので近年良く遭遇する汁なし麺とは一線を画し、和風が前面に感じられる油そばに仕上がっています。なかなかこの手の味に遭遇しないので貴重な店だと思います。

何度か同じメニューについてレビューしていますので詳細は割愛しますが、しばらく訪問できなかったけど店主は私の顔を覚えていてくれて、言わなくても味玉をサービスしてくれました。今でも店のちらしを持って行くと2回目以降は味玉をサービスしているのでしょう。それを含めると素晴らしいCPになります。


【2013.07.06他数回再訪】
実はこの店の油そばにはまっています^^;
あまり汁なし・油そば系にはまることのなかった私ですが、これは癖になります。
カウンターが高いので調理の手順が見えません。なので良くわからないのですが、寸胴から出汁を取り出していないような気がします。ということは動物系出汁は使わず業務用のラードを溶かしているだけなのでしょうか?それにしては良い塩梅の動物系旨味も感じられるのです。単にバランスが良いだけなのでしょうか?

魚介系旨味の由来は沢山盛り付けられた魚粉によるもので間違いないと思います。鰹だけでなく、店の名前にもなっている煮干もしっかりと感じられるところは特徴的。醤油味の「にぼしらーめん」は名前に比べると何故か煮干出汁が強く感じられないのだけど、この油そばは魚粉からガツンとした煮干風味があり、適度なジャンク感があって好みです。

麺は各メニュー共通。自家製の中太麺で断面がやや平たいもの。加水率が低めなので、油そばのタレが良く絡みつきます。丼の底の方から天地返しの要領でひっくり返して良く混ぜます。均一に混ざった状態の味付けはとても良い塩梅。いやまさに癖になる味。

チャーシューは初めて食べた時は失敗作だったようで、その後安定しています。油そばに入るチャーシューは食べやすく小さめに刻まれています。しっとりしているけど適度な歯ごたえがあり、味付けも適度。凄く美味しくなりました。

何しろ一度行けばパンフレットがもらえ、以降それを持参すれば味玉がサービスになりますので、素晴らしくCPも良いです。
ちなみに夜限定のゆず塩らーめんも何度か食べましたが、日によって煮干濃度などにばらつきを感じます。もっとも安定しているのがこの油そばではないかと思います。

最近は遅い時間でも客足が絶えなくなりました。私のような固定客をつかみつつあるようです。
今まではなかなかまともなラーメン専門店が根付かなかったこの界隈ですが、やっと本格派のラーメン店が根付いてくれました。


【2013.06.07再訪】
またしても飲んだ帰りに訪問です。危険極まりない行為です。分かっちゃいるけどやめられない^^;
21:00頃店到着。この時間でも結構なお客さんがいます。場所のポテンシャルはかなり高いですからね。今までなんでこの界隈にまともなラーメン店が根付かなかったのか不思議に思えます。

今回はまだ食べたことのなかったメニュー「油そば 中盛増し(750円)」の食券を購入。以前せっかくもらったパンフレットは友人にあげてしまったので、味玉サービスを受けることが出来ません。なので「味玉(100円)」の食券も購入。店主に食券を渡す際に、ニンニクを入れて良いかどうかの確認を受けましたが、もちろんお願いします。カウンター席でしばし待ちます。

店主の仕事はやはりあまり要領が良いとは言えません。なので普通の店に比べると提供されるまでに少々時間がかかります。前のお客さんのラーメンが提供され、私の油そばが出てくるまでに15分くらいかかりました。

さて出てきました私の油そば。味玉は半分デフォルトで入っているのでした。分かっていれば味玉トッピングしなくても良かったな。

チャーシューは食べやすく小さめに刻まれ、ニンニクチップと煮干しと思われる魚粉が多めに振りかけられていました。そして玉葱のみじん切り、メンマも多め。最近食べた汁なし系の中では、かなり和風のテイストが強く出た一杯です。
油そばなど汁なし系のメニューは人によって食べ方が色々で、少しずつ混ぜながらいただく方も多いのではないかと思いますが、私の場合は基本的に一気に混ぜてしまいます。全体が均一に混ざって味が行き渡らないと気が済まないのです。なので今回も、味玉を除いて一気に混ぜ合わせてしまいます。
醤油ベースのタレは丼の底の方に溜まっていました。これらが全て麺に行き渡って、色が均一になったところで一気に食い倒しにかかります。

予想通り和風の方向性が強く出た油そばでした。出汁は恐らく動物系出汁を取り出した際に発生する寸胴表面の油成分と背脂などを笊で濾したもの。その自然な甘みが適度に出ていて、しかも旨味もしっかり感じられます。実は食べるまで油そばはどうかな?とあまり期待していなかったのですが、これは旨いです。最近食べた汁なし系の中でもかなり秀逸。

麺は恐らくほかのメニューと同じ。やや平たい断面の中太麺。加水率やや低めなので、タレを良く吸いこんで美味しい。粉の旨味もしっかり堪能できます。

チャーシューは非常に美味しくなりました。初めて食べた日はまだ安定していなかったのですね。しっかりとした歯応えがあって、噛むと肉そのものの旨味が堪能できます。
味玉もしっかりとした味付けがされて旨い。メンマも含め、脇役も隙が無くなってきました。

レベルの高い油そばで驚きました。これは私好みです。
しばらく定点観測的に通うことになると思います。
落ち着いたら限定メニューなどもやってほしい店です。


【2013.05.15、17再訪】
今年の初めに初めて訪問して以来、なかなか訪問の機会がありませんでしたが、2回ほど続けて食べる機会がありました。
まず15日夜。夜だけ限定の「ゆず塩ラーメン(700円)」と「味玉(100円)」の食券を購入。カウンター席で待ちます。
徐々に認知されるようになってきたようで、20:30過ぎの店内には私の前に3組5名のお客さん。更に後からもポツリポツリと会社帰りと思しき方が訪れて、客足が途絶えません。

店主の仕事は初めて食べた日に比べればかなりこ慣れた感じになりましたが、それでも通常のラーメン店に比べると出てくるまでに要する時間が長くかかります。前のお客さんのロットを終えてから私の分の調理に取り掛かり、出てくるまでに着席から15分近くかかりました。
しかし盛り付け等は丁寧ですね。柚子皮の黄色が鮮やかです。

早速いつものようにスープから。
醤油味と同じくベースとなっているのは煮干と鶏だと思います。丸鶏でしょうか。煮干しが突出することなくむしろ動物系出汁がスープの丸みを出しています。出汁濃度は十分です。そこに柚子の爽やかな香り。
柚子皮は隠し味に使っているというよりも、具の一つとして昇華されたもの。大きめに刻まれています。そのままでは香りが強すぎてしまうと思いますが、一度湯がくか塩水に通すかしているようで、香りを抑えています。こうした食べさせ方は厚木の『麺や楓』でも見ました。なかなか面白い試みですね。

麺は醤油味と同じ中太麺。これはやはり美味しい麺です。モッチリしてスープを良く持ち上げます。粉の旨味がダイレクトに来る麺ですね。
今回は麺の増量はしませんでしたが、中盛まで無料なので腹が減っているときは中盛増し必須です。

そしてチャーシュー。前回食べた時はチャーシュー自体の旨味が抜けたようなスカスカな食感と味だったのですが、今回は違いました。相変わらず大判。そして旨味成分ぎっしりの美味しいチャーシュー。やはりスープに良く浸しておきます。柔らかさが増して更に美味しくなります。今風のトロトロチャーシューではなく、しっかりした歯ごたえを感じさせるのも悪くない。

味玉はスープに良く馴染む味でした。私はもう少し黄身がトロトロの方が好みですが、十分な出来栄えでした。

これはレベルが高いです。思っていた通り、だんだん美味しくなってきているのではないでしょうか。私は醤油味よりも今回食べた塩味の方が好みです。
この店もしばらく通うことになりそうです。

そして後日17日。
この日は飲んだ帰りに訪問。醤油味の「にぼしラーメン」を中盛増しで注文。その際、先日いただいたチラシを提示することで味玉サービス…のはずだったのですが、忘れてきましたorz
しかし店主は私の顔を覚えていてくれたようで、味玉をサービスしてくださいました。ありがたいことです。

しかし…この日のスープは煮干出汁が弱かったな~…幾人かの方のレビューで煮干が弱いと書かれていて不思議に思っていたのですが、その日によってブレるのか…動物系出汁が前に出て、煮干がほとんど感じられなかったのは残念。まだ試行錯誤中なのかもしれませんね。


【2013.01.09初訪】
小田急線の小田急相模原駅西側にある国立病院通り、いわゆるサウザンロードに昨年末オープンしたこちらの店。この商店街の店も随分と様変わりしました。老舗の多くが店をたたみ、代って新しい店が開店します。
こちらの店も何度かラーメン店や中華料理店を経て、新たにラーメン店として新規オープンしました。地元の友人から調査を依頼されていましたが、やっと訪問ですw

出先から戻る途中、12:30頃店到着。新しく開店したばかりなこともあってか、ご近所さんと思しきお年寄り数名、この店の近くで働いていると思しき店員さん風、作業着姿の二人連れ、いろんな人が食べていて結構繁盛しています。私が着席してからも数名が入ってきました。
店先には、聞いていた通り製麺機が置いてあります。

初めての店ではなるべく店の基本ラーメンを食べるようにしている私です。この店は入り口入ってすぐのところに券売機が設置してありました。その左上には「中盛増し0円」の文字。その下段には「にぼしラーメン(680円)」のボタンが横に3つ並んでいます。とりあえずこのボタンを押して、中盛増しのボタンを押そうとしたらつり銭が出て来てしまいました。店主に中盛増しの券はどうやって買うのか聞いたところ、先に押してからラーメンのボタンを押すそうで…店主の方で理解してくれて問題なく中盛にできましたが、これは分かりづらい。この時ついでに「ごはん(150円)」の食券も購入。店主に渡してカウンター席に座って待ちます。

店の内装は完全にリニューアルされていました。カウンタートップのメラミンは張りなおされ、壁紙も全て更新されていました。恐らく厨房内の機器も入れ替えているでしょう。以前に比べると和風ラーメン店の雰囲気が感じられる落ち着いた内装になっています。

暇なのでラーメンのつくりを見ていましたが、店主一人での営業でしかも新規開店間もないこともあってか、その動きは要領が良いとは言い難いものでした。食器類の位置なども店主自身が把握できていないようなところがあって、なかなか麺を茹で始めない。私の後から概ね10分後に入ってきたお客さんと、同じロットになってしまいました。その後概ね5分ほどで注文の品が出てきました。

丼は今風の尻すぼみなもの。この器は見た目以上に量が入ります。ラーメン自体は非常にシンプルな見た目ですが、予想以上に丼表面を覆う油膜が厚いものでした。早速いつものようにスープから一口。
名前の通り、一口目からくっきりとした煮干しの風味が感じられます。恐らく頭と腸も残しているのでは?と思われる強さがありますが、エグ味までは至っていません。そして飲み進むほどに、鶏出汁が前面に感じられるようになります。丼表面の油は恐らく鶏によるもので、その影響も強く出ているようで、飲み進むとほんのり甘みも感じます。
優しい煮干し出汁のスープを想像していましたが、煮干しのみならず動物系出汁もかなり強い出汁を感じます。初期の『69'N ROLL ONE』の1号スープをもっとダイレクトに出汁を合わせてしまったような雰囲気。なかなかインパクトあります。

麺がまた予想を裏切る中太麺。てっきり細麺だと思っていました。それも勝手に『煮干鰮らーめん圓』みたいなザクッとしたタイプを。ところが加水率やや低めでもっちり食感。麺自体がとても美味しいw
このスープとの相性はというと、これも意外でしたが悪くないのです。スープの持ち上げも良いですw

チャーシューは大判の煮豚タイプでした。このスープの味付けを勘案してのことと思いますが、非常に薄味。スープに良く浸してその味で食べさせるものですね。ただこれはスープの摂りだしにも使っているのか、チャーシュー自体にあまり旨味を感じませんでした。

メンマはカリッとした食感が残って良かったのですが、恐らく胡麻油で軽く炒められているようで、ほんの僅かながらその香りが感じられました。ちょっとそれが好みではありませんでした。

中盛は麺量1.5玉だと思いますが、もとは150gくらいかな?かなりの食べ応え。最後は残ったスープをご飯に掛けて食べてみましたが、かなり満腹になりました。
ちなみにご飯にスープをかけると、煮干しの味と香りがより鮮明に感じられるから不思議です。もう少しジャンクな味にしたかったので、卓上のギャバンの胡椒を振って食べてみたら、パンチが出てまた食が進みます。

ちょっとオペレーションがしっくりこなかったこと、まだスープの出汁がダイレクトにぶつかりすぎて落ち着いていなかったこともあってやや辛めの採点にしましたが、この店は今後スープの出来が落ち着いて、微改良を続けたら大化けしそうな予感があります。
この界隈では本格的なラーメン専門店がなかなか根付かなかったので、今後大いに期待したい店ですw

  • にぼしらーめん 中盛(現在写真撮影不可のため、写真は2013年のものなので、少々内容が違っています)
  • 夜限定 ゆず塩ラーメン+味玉(150811)
  • 肉丼(150811)

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5位

横濱飯店 (茅ケ崎、北茅ケ崎 / 中華料理、ラーメン、餃子)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.5
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/11訪問 2014/02/11

行列が出来る街中華 調理麺が旨い!

私事ですが、先日ちょっとした怪我で病院に行った時、偶然ですが尋常ない高血圧が発覚しました。測定した日は200を超えていました。それが原因で塩分摂取の制限を受けてしまいました。今後はラーメンを食べる回数を減らし、スープも全飲みせずに半分で我慢せざるを得なくなりましたorz
なのでラーメンのレビューは、今後細々と続けて行くことになります^^;

【2013.11.01初訪】
午後からのんびりと釣りに出かけたこの日、海に出る前にラーメンを食べて行こうと、以前から是非一度食べてみたいと思っていたこちらの店に寄ってみました。
店到着は開店時間後間もない11:05頃。さすがにこの時間なら空いているだろうと思いきや、店内はカウンター席がほとんど埋まっていました。残り一つの席に座って、一応メニューを眺めますが…この日は最初から食べるものが決まっていました。「肉そば(765円)」です。こちらの店、いわゆるラーメン専門店ではなく、街の中華屋さんです。こうした店で美味しい中華麺を提供する店が時々ありますが、この店もまさにそれ。
注文した「肉ソバ」は当店の人気メニューであると聞いていましたが、私が訪問した時もお客さんの大半がこのメニューを注文していました。

スープは街中華の典型的な鶏がらベースのスープ。スープ自体にしっかりとした味付けと少々甘みが感じられるところは本場中国人が経営する店の中華麺メニューと異なり、日本人向けの味付けにされています。
このメニューで何と言っても特徴的なのは、丼表面にたっぷり乗っかった餡かけでしょう。豚肉と野菜類は細目に刻まれていて、餡かけでアツアツなのに食べやすくなっています。炒め方も素晴らしく、野菜はシャキシャキ!具の内容は豚肉、白菜、木耳。本当にたっぷりなので、凄い食べ応えです。

麺は細ストレート。典型的な街中華の麺で特徴があるわけではありませんが、加水率低めでスープや餡との絡みが良く、こうした調理麺に向いた麺だと思います。

何しろとろみの付いた餡がたっぷりで、最後までアツアツでいただくことが出来ます。お隣の常連さんと思しき方は、ライスを一緒に食べていましたが、恐らくそれが正解。美味しそうでした。ただし満腹で死にそうになれること必至です^^

私が訪問したのは開店直後の時間でしたが、既にカウンター席が8割方埋まっていました。店を出る時には10人以上の行列が出来ていました!
地域密着の人気店です。週末や祝日の訪店には、ある程度並ぶ覚悟を決めるか、食事時間をずらすことをお勧めします。

  • 肉そば

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6位

麺屋こうじ (北久里浜、新大津 / ラーメン、つけ麺)

1回

  • 夜の点数: 4.4

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2015/04訪問 2015/04/13

濃度の高い出汁とコシの強い麺 現代和風のラーメン店

【2015.04.09再訪】
この方面に所用で出かけた際に、回り道して帰りに食べてきました。
この日は期間限定麺が提供されていました。その「期間限定麺 あご出汁ラーメン(890円)」と「小ライス(100円)」の食券を購入。フロアー係の店員さんに食券を渡すと麺中盛り無料だそうで、思わずお願いしてしまう私は相変わらず食いすぎです。テーブル席に促されてしばし待ちます。そう言えば前回食べた時は麺の種類を細麺か太麺から選べたけど今回は何も聞かれなかったな…

ほどなくして提供された私のラーメン。価格がかなり高めの設定なので何故かと思えば、その内容を見て納得。具が凄く豪華なのです。とりあえずレンゲでスープから一口いただいてみましょう。
ベースの動物系出汁は丸鶏あるいは鶏ガラでしょうか…特定できず。でも動物系出汁がしっかりとボディーを形成しています。そして一口目からスープに支配的なあごの出汁がじんわりと染み入るように感じられます。そのバランス感覚は素晴らしい。薄口の醤油のカエシも塩分濃度適度で美味しい。

麺は細麺でした。“讃岐風”で使われている麺に比べるとやや加水率低め。スープをよく持ち上げます。粉の風味が感じられて美味しい麺ですが、私は讃岐風で使われている平太麺の方が圧倒的に好み。
麺量は中盛りにしていただいたので流石に多いです。食べ応えあります。

チャーシューは定番の豚ロース肉が2枚。これはローストビーフを彷彿とさせるような食感と味。しっとりしていながら適度な歯応えを伴っていて、肉の旨味が凝縮されています。素晴らしい出来栄え。
そしてもう一種類、鶏の胸肉と思しき部位のチャーシューも入っていて、これまたしっとりしていて美味しい。パサついた感がありません。

鶏のつくねが2個入っています。これは小さなむき海老が一粒ずつ入っていて、その旨みと鶏ひき肉の旨味バランスが絶妙。
木耳の細切り、青菜、三つ葉など、野菜の彩りも綺麗です。

相変わらず素晴らしい完成度でした。
ただ、何回も食べてみて思うのは、この店は“讃岐風”がベースになった塩味のスープが一番好みで、麺も平太麺が一番だな…と思いました^^;


【2014.10.10再訪】
所要で横須賀方面に出向いたこの日、帰りにどうしてもこの店のラーメンが食べたくなって、久しぶりの訪問となりました。
この時20:30を回っていて、閉店しないかヒヤヒヤしましたが、店は開いていました。

今回は「鶏塩ラーメン(760円)」です。恐らく基本ラーメンである「讃岐風塩ラーメン」がベースになっていると思われるこのメニュー。基本ラーメンが私の好みだったので大いに期待です。店員さんに食券を渡す時に、麺の太さを太麺でも対応できるとのことだったので太麺でお願いしました。麺中盛りも可能とのことなので中盛りで。相変わらず食べ過ぎです^^;

ほどなくして私のラーメンが到着しました。そのビジュアルから「讃岐風塩ラーメン」がベースになっていることは予想通り間違いなさそう。違いは鶏チャーシューと味玉半分、そして青梗菜と糸唐辛子が加わっていることでしょうか。早速そのスープから頂いてみました。
初めて食べた時の記憶が蘇ります。煮干、そしてあごでしょうか?非常に高い濃度の魚介出汁が口の中いっぱいに広がります。そして重厚な鶏の旨み。見た目とは裏腹に素晴らしい濃度の高い出汁が摂られていて驚きです。このスープはやっぱり好み。美味しいです。

麺は平たい断面の太麺。今日日信じられない凶暴な極太麺が横行しているので全然太麺に感じない方もいそうですが、この麺も素晴らしい。加水率低めですがしっかりコシがあってスープをよく持ち上げます。粉の旨みが堪能できる麺。噛んで美味しい麺なのです。

チャーシューは前述の通り2種類乗っかっています。一つは定番のロース肉。柔らかいが流行りのトロトロとは一線を画し、しっかりとした歯応えを感じるもので、その色から味と食感からもローストビーフを彷彿とさせます。とても旨いw
そしてもう一つは鶏チャーシュー。これは胸肉と思われ、パサつかず皮の脂も適度。味付けは控えめでスープの旨さを引き立てます。これもとても美味しいw

メンマも味付け良く、相変わらず沢山入れてくれて嬉しい。
味玉も味付けは薄目でさりげないが、とても美味しく出来上がっていました。

やはりこの店のラーメンは完成度が高いです。中でも今回食べた塩味はこの店の味の中で一番好みです。実際、券売機の一番上に塩味が並べられているので、店の一押しであると思われます。
機会があれば、また何度か食べに来たい店です。
今回は評価を上方修正しました。


【2013.06.06再訪】
所用でこの方面に出向いた際、帰りがけに食べて来ました。
今回は、定期的に提供されている限定メニューを食べてみました。この時の限定は「期間限定麺 100%地鶏スープの平打ちそば(820円)」。ついでに「小ライス(80円)」合わせてちょうど900円です。
この日も夜の部開店直後でしたが、私以外にも続々とお客さんがやってきます。非常に人気がありますね。私のラーメンは5分少々で出てきました。

ノーマルのラーメンは非常にシンプルなこちらの店ですが、限定メニューは非常に豪華な内容でした。いつものチャーシューに加え、鳥つくね。鳥チャーシュー、鳥ささ身の三種類の鶏肉が入っています。更に味玉半分、細く刻んだ木耳、貝割れ大根、白髪葱、糸唐辛子。それらの彩と盛り付けが非常に美しいものでした。
早速スープを一口。

なるほどじんわりと染み入るような鶏の出汁。恐らく丸鶏を使用していると思います。その鶏だけで出汁を取っているのでしょう。鶏独特の臭みもなく、実にさっぱりとしたスープで美味しい。反面純粋すぎる味わいは、ちょっと物足りなさをも感じてしまいます。少々ジャンクなラーメンが好きな私。何か適度なパンチがあるとより好みだったと思います。

麺は名前の通り平打ちでした。極端な太さではありません。このスープに適したもの。加水率やや高めですが、しっかりとスープを持ち上げています。この店は各メニューこだわって違う麺を打っているようです。麺そのものが非常に旨い店ですね。

三種類の鶏肉は、非常にさっぱりした味わいです。それぞれ違った美味しさで楽しいもの。私は特に、鶏チャーシューが美味しく感じました。塩味のラーメンには何故か鶏肉が良く合いますね。

最後はご飯に残ったスープを掛けて雑炊にします。良く出汁が効いているから、こうして雑炊にするととても旨い。毎回これをやるたびに思いますが、何故かご飯にスープを合わせると麺とはまた違った美味しさが感じられます。

今回もスープ一滴残らず完食。また面白い限定メニューがあったら食べてみたいです。


【2013.04.12再訪】
レビューが前後してしまいました。
この日は仕事でこの方面へ。その帰りに食べて来ました。
夜の部開店直後に店に入ります。既に3人のお客さんが食べていて、私の後からも続々と入ってきます。ほとんど近所の常連さんのようです。家族連れのお客さんが多いですが、テーブル席もあって店内は広いので安心出来ますね。
今回は「醤油ラーメン(650円)」の食券を購入。毎度同じように「ライス小(80円)」も一緒に。

カウンター席に座ると、若い店員さんが水の入ったグラスを持って、食券を回収しに来ます。前回までは麺の太さを問われましたが、今回は効かれませんでした。太さが決まっているのでしょう。
手際よく調理されて、私のラーメンは5分くらいで出てきました。やはり見た目はシンプルですが、盛り付けも美しい。青菜の緑が綺麗です。
麺は細麺でした。この店で初めて食べることになります。まずはいつものようにスープから一口。

丸鶏または鶏ガラと思しき動物系出汁がしっかりと出たスープ。塩味に比べると魚介よりも動物系出汁の方がくっきり感じられます。そこに香味野菜を焚いたと思しき味と香りがやはりしっかりと感じられます。以前に食べた「讃岐風塩」とは何か違うような気がしますが、別に仕込んでいるのかな?
塩分濃度は適度。どことなく町田の『鎌倉家』に通じる味です。醤油もなかなかレベルが高いです。

麺は加水率低めのストレート中細麺。スープを良く持ち上げます。加水率が低いので伸びやすいのではないかと思いましたが、私の食べるペースなら全く問題ありませんでした。
これも粉の味がしっかり感じられる良い麺です。旨いですね。

チャーシューは各メニュー共通のもの。現代的なトロトロチャーシューではなく、しっかりした歯応えを感じさせるもので、これも旨い。この価格で大判が2枚も入っていて良心的です。

わかめはラーメンの具としては独特のぬめりが好みではないのですが、その辺はしっかりと処理されていました。まあ私にとっては無くても良いのですが…どちらかというと葱が多めの方が嬉しい。
青菜は小松菜が使われています。これも茹で置きして時間が経ちすぎると独特の苦みが出るものですが、シャキッと瑞々しく旨い。メンマもカリカリ食感で味付けが薄いところも好みです。

やはりレベルが高いですね。しかしこの店は塩味の方がより好みです。
次回食べる機会があったら、「鶏塩ラーメン」か「野菜タンメン」を食べてみようと思います。
味噌味や限定ラーメンなども旨そうなので、そちらも気になりますw


【2013.04.08再訪】
前回食べたラーメンが非常にハイレベルだったので、間を空けずに仕事帰りに再度訪問しました。
17:30の開店よりも5分ほど早く着いてしまったので、駐車場に車を入れて待ちます。ぴったり17:30にシャッターが開きました。既に並んでいたお客さんに続いて私も店内へ。
今回は何を食べようかかなり迷いましたが、ピリ辛が食べたかったので「味噌辛つけめん(750円)」と「ライス小(80円)」の食券を購入。フロアー係の店員さんに渡すと、麺の種類を太麺か細麺から選べ、なおかつ麺量が中盛まで同一料金でできますと言われ…そうだった、この店はサービスが良いのだ。太麺を選択し、せっかくなので中盛でいただきます。ライスまで頼んでいるのに食いすぎです^^;

やはり茹で時間が長めですね、その後冷水でしっかりと麺を締めています。仕事ぶりは相変わらず丁寧。その麺が先に提供されましたが、断面が平たい中太で、前回食べたものとは違う気がしますね…メニューによって麺を使い分けているのでしょうか?

そしてつけ汁。凄い色してます!真っ赤です!
これは辛そうだね…とおっかなびっくりレンゲで一口啜ってみますが、確かに辛いが見た目ほどもの凄いものではありませんでした。具は全てつけ汁の中に入っています。
味付けは甘みが排除されたもので私好みなのですが、ちょっと味噌のしょっぱさと辛味が際立ってしまって単調に感じます。前回食べた「讃岐風ラーメン」に比べると出汁濃度をあまり感じられないのが少々残念。やはり普通のつけめんの方が良かったかな…とちょっと後悔。しかし決してレベルが低いわけではありません。ちょっとこの店の特徴を殺してしまっているのが残念でした。

麺は上述の通り、表面がツルッとしてコシがあり、加水率バランスが良くてのど越しも良いもの。噛みしめると粉の風味が感じられる自家製麺。私の家の近所の『潮中華 KAZE』の麺にどこか共通する旨さです。これは好みですね。
麺量は中盛にしたわけですが、ラーメンの中盛よりも多く入っているのは間違いありません。推定300g程度。かなりの食べごたえを感じることが出来ます。

チャーシューは前回同様桜色した綺麗な断面のロース肉で、前回に比べると少々小ぶりだが2枚も入ってる。ご飯のおかずにも最高のもの。何となくローストビーフを髣髴とさせるこのチャーシューは好みです。
メンマもカリカリ食感で美味しい。

最後はスープ割をお願いしました。鰹出汁で割っているようで、丼に口を寄せるとその風味がたおやかに感じられます。割った後のスープの方が美味しいな^^;
このスープをご飯に掛けていただきます。ベースのスープが良いのでやはり旨い。

今回も美味しくいただきましたが、やはりこの店の真髄を味わうならシンプルな味のラーメン・つけめんの方が良さそうです。
またこの界隈に出向く機会があったら、是非違うメニューを食べてみたいと思います。


【2013.04.05初訪】
用がなければわざわざ出向くことのないこの地域ですが、最近は仕事で横浜市南部から横須賀にかけて出向く機会が増えています。そこで一気にラーメン店を開拓中なのですw
この日は仕事が片付いた後。以前から是非一度訪問したいと思っていたこちらの店へ向かいます。
17:30過ぎに店到着。開店直後の時間でしたが、既に前客2名。店は店主とフロアー係の男性の計2名での営業でした。接客はお二人とも丁寧で落ち着いていて安心できます。何しろ居酒屋の店員みたいに馬鹿でかい声を出さないのがよろしい。

券売機にはいくつもの興味深いメニューが並んでいますが、やはり初めての店では基本から。「讃岐風塩ラーメン(630円)」と「ライス小(80円)」の食券を購入。フロアー係の男性に渡すと、麺量が中盛まで同一価格で出来るとのこと。迷わず中盛でお願いします。価格自体も良心的な上に、なかなかサービスがよろしいですねw
店内は和風の趣。ラーメンのイメージに合っています。清潔に清められていて、店主の几帳面さが伝わってきます。

さて出てきました私のラーメン。見た目は非常にシンプル。透明度の高い黄金色のスープが美しい。そのスープをまずは一口。
最初に魚介系出汁が強く主張してきます…頭と腸を落とした煮干その他炒り子なんかが使われているのか?その濃度はかなりのもの。ついで丸鶏?などの動物系出汁がこれまた相当な濃度で摂られているようで、見た目とは裏腹にかなりの重量感あるスープです。さっぱりしているはずなのにこの飲み応え。現代和風と表現しても良いでしょうか。素晴らしいスープです。強いて言えばもう少し表層を覆う油が少ない方が好み。それでも十分力強いスープだと思います。

麺は四角い断面をしたストレート麺。非常にモッチリしてコシが強い。ツルツルとしたのど越しも良い麺で、なるほどこれが讃岐風なわけですね。讃岐うどんのように加水率が高いわけではないけれど、しっかりとラーメンの麺に昇華させながら讃岐うどん風の趣を出しています。スープを良く持ち上げてこれも旨い。オリジナリティー溢れる自家製麺ですね。

チャーシューは大判のロース肉。美しい桃色をしています。流行のトロトロではなく、しっかりとした歯ごたえを感じさせるもの。少々胡椒の風味が感じられました。ご飯のおかずにももってこいのチャーシュー。こうした食べ応えのあるチャーシューも私は好きです。
メンマはカリカリ食感。今回はたまたまかもしれませんが、ちょっと塩味が強めでした。
細かく刻まれた浅葱が色鮮やかです。馴染むとスープを良く落ち着かせます。

最後は残ったスープをご飯に掛けていただきます。やはり出汁が良く感じられるようになりますね。海藻系の出汁も使われているのかな。こうして雑炊にするのが私のいつもの食べ方ですが、麺に負けないほど美味しくいただけます。今回のように出汁濃度の高いスープは特に美味しい。

期待した以上のラーメンで驚きました。他のメニューも興味深いので、この界隈に出かける時はまた食べてみようと思います。

  • 讃岐風塩ラーメン
  • 味噌辛つけめん
  • トピックス

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7位

美食家 でめきん (相模大野 / 食堂、日本料理、郷土料理)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2014/02訪問 2014/03/21

ちょっと気の利いた中華料理店 営業後はラーメン店に変身

【2014.02.20再訪】
飲み屋、寿司屋で散々飲んだ挙句、〆にラーメンを食べるという暴挙を働いたこの晩。こちらの店を訪れたのは既に0:30を回っていました^^;
この店で再び食べる時にはシンプルなラーメンを食べようと決めていました。何しろ前回食べた時、煮干や海藻出汁がしっかりと感じられたスープは作りに誠実さを感じましたので、きっとシンプルなスープがその良さを堪能するには一番だろうと思ったからなのです。しかし、いざ店でメニューを眺めると、“月替わりメニュー”なんていうメニューが気になってついつい注文してしまうのでした。そんなわけで、この日は「カルボナーラ中華そば(1000円)」をいただく事になったわけです。

パスタメニューのあのカルボナーラ。お品書きにあった通りのビジュアル。スープにたっぷりと生クリームを溶かし込んでいて凄く濃厚。わずかにチーズの味と香りも感じられます。これはもはやカルボナーラ風のスープパスタと言った方が良いものでして、味わいとしてもラーメンと分類するのが躊躇われるほどなのですが、ベースの煮干風味や海草出汁風味も酔っぱらいの馬鹿舌であるにもかかわらずしっかりと感じられるもので感心してしまいます。意外にこうした出汁が洋風の味付けに合っています。

麺は前回食べたものと同じだと思います。恐らくこの店の麺料理に共通のものと思われ、加水率高めで強めのウェーブがかかった平たい断面の麺でした。これも濃厚なスープに負けずに良く合っています。

ちなみに一緒に食べに行った寿司屋店主と飲み屋店主のお二人はそれぞれ「このえ風タンメン」と「千葉勝浦坦々麺 塩」を食べていましたが、どちらも内容的にしっかりしたつくり込がされていて非常に美味しいそうです。

おつまみにネギチャーシュー(もしかしたら名前が違っているかも^^;)をいただきましたが、これも味付け適度で美味しい。
流石普段はちょっと気の利いた中華料理を提供する店です。恐らく深夜の部である中華そば営業はある程度採算度外視でやっていると思います。そうした意味では単価としては高めですが、ちょっとお得なラーメンになるような気がします。

次回こそシンプルな中華そばをいただいてみたいと思います^^;

【2013.10.28初訪】
釣れた魚を知り合いの寿司屋さんに持ち込んでつくっていただき、お酒も飲んでかなり満足したこの日でしたが、寿司屋店主が夜食を食べに連れて行ってくれました。大変危険な行為ですが、飲んだ後のラーメンは旨いのです^^;

そうやって連れてきていただいたのがこの店。何と良く行く『ラーメン二郎 相模大野店』の並び!通常営業は夜のみなので、店の存在すら気づきませんでした。
通常営業時間中はちょっと気の利いた中華料理店を営んでいるそうで、聞いた話では単価もそこそこ良いお値段なんですね…しかしその通常営業が終わった後、引き続き中華そばを提供する店に早変わり営業をしているそうです。そんな時間にお邪魔しました。
メニューはいくつかありました。基本中華そばから調理麺まで。私はせっかくなので、期間限定で提供されていた「広東麺(980円)」を注文。連れてきていただいた寿司屋店主は「タンメン」を注文。しばし待ちます。

出てきた広東麺、具の贅沢さに驚き!海老、豚肉、白菜、木耳、青菜、支那竹、そして厚揚げが中華鍋の強火でサッと炒められ、とろみと軽い甘みを伴った味付けがされています。それではまずスープを一口。
テーブルの中華そばメニューとともに置いてあった店のこだわりが記された能書によりますと、大山鶏ガラ、国産天然煮干、国産野菜、日高昆布を使用しているとのこと。通常営業のメニュー同様、素材にこだわっているようです。そのスープ、載せ物のとろみから溶け出した少々甘みを帯びた中華スープ。しかし、街のラーメン店の業務用既製品スープとは一線を画すのは明らか。しっかりした鶏のガラがまず前面に感じられ、飲み下す時にふわっと煮干の香りが来ます。化調は感じません。無添加は嘘ではなく、恐らくいわゆる化調は使っていないと思います。奥行深い良い味出しています。

麺は一般的な中華麺に使うような、加水率低めの細ストレート麺だろうと想像していましたが、予想よりも少々太目で加水率もやや高めでした。具が沢山でとろみがついているので、この麺も十分にスープを持ち上げてきます。製麺所は分かりませんでしたが、良い選択をしていると思います。

そして先述の食材が使われた載せ物です。とろみが蓋となり、スープがいつまでもアツアツです!強火でサッと炒めているので、野菜がシャキッとしていて美味しい。値段はちょっと高めですが、内容を考えるとCPは悪くないでしょう。
流石中華料理店の味です。

ちなみに寿司屋店主が食べたタンメンも凄い量の野菜。盛り付けは素晴らしいです。

基本の中華そばは700円でした。今となっては普通のラーメン専門店と同じくらいの価格。恐らくシンプルで美味しいラーメンだと思います。機会がりましたら、ぜひ一度基本中華そばの醤油・塩味の両方を食べてみたいと思いました。
流石です。完成度の高さに驚きました。

  • 期間限定 広東麺
  • タンメン
  • 中華そばメニュー

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8位

あさくさ食堂 (鎌倉、和田塚、由比ケ浜 / 食堂、丼、ラーメン)

1回

  • 昼の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/02訪問 2013/02/05

鎌倉の老舗食堂のラーメンが旨かったw

【2013.02.01初訪】
高校時代の同級生が地元に戻ってくることになりました。毎回戻る度にしめし合せて釣りに出かけております。ここのところ寒い日々が続いていましたが、昨日は暖かく、風も穏やかで久しぶりの釣り日和でした。
その前に鎌倉に寄って、ラーメンを食べて行くことにしました。
鎌倉駅界隈は気になるラーメン店が沢山あります。ずっと昔に『静雨庵』と『ひら乃』には行ったことがありました。まずはそれ以外の店と言うことで候補に挙がったのがこちら。老舗駅前食堂が提供するラーメンは専門店に負けない美味しさであることが良くあるので、ちょっと期待して行きました。

14:00頃店到着。鎌倉駅周辺は、修学旅行? 中学生くらいの年ごろの子たちが沢山!小町通りは歩くのも大変な混雑ぶり。目的の店の場所を間違えて、ちょっと歩き回ってしまいました。
店は駅前から続く路地と若宮大路の両方に面していたのですね。裏手に回った私は危うく見過ごすところでした。

創業80年と言うことなので、店は何度か改修されていることでしょう。現在の店内は一昔前の喫茶店のような雰囲気。何故かクラッシックカーのミニチュアや帆船の模型などが沢山展示されています。店主の趣味なのかな。元気で愛想の良いおばちゃんが接客をしております。空いていたので好きな席に座ってメニューを眺めます。
釜揚げしらす丼なんていう興味深いメニューもあったのでつい浮気しそうになりましたが、初志貫徹で「ラーメン(500円)」を注文。しばし待ちます。
この店は意外に調理に時間がかかるようで、私の前のお客さんのラーメンとカツカレーが出てきたのが私が店に入ってから概ね10分後。私のラーメンはその後さらに5分くらいして出てきました。

まずそのビジュアルが素晴らしいw
非常にシンプルだけど美しい。丼は雷門模様が入った小さなもので、この大きさこそが昭和初期のラーメン丼なのですね。
スープは鶏ガラや豚ガラが中心の出汁と思われ、そこに生姜を中心とした香味野菜の味と香りが強く主張しています。不思議な甘みを伴ったスープは懐かしい味わいです。もう少し生姜が控えめな方が好みですが、野菜をしっかり炊いたスープは美味しい。

麺は中細縮れ麺で、加水率低め。なのでスープを良く持ち上げます。スープに良く合って美味しい。これも何だか懐かしい味わいですねw
チャーシューは大振りで、柔らかく味付けも優しいがしっかりしたもの。食べる前のイメージでは、肉屋の焼き豚を刻んで入れるのが関の山だろうなんて思っていましたが、しっかり作りこまれています。流石食堂の面目如実です。そしてこの価格で煮卵が丸ごと一個入っているとは太っ腹です。

予想以上に美味しいラーメンで驚きです。恐らく日によって香味野菜や動物出汁のバランスも変化すると思われますが、恐らくそのブレを考慮してもかなりのハイレベル。きっと他のメニューも美味しいことでしょう。

店内はほの暗く、携帯のカメラでは光量が不足して、図らずも古い写真のようになってしまいましたw

  • ラーメン

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9位

カレーの店 マボロシ (相模原、矢部、上溝 / カレー、インドカレー)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.3
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2013/06訪問 2013/06/09

とてもスパイシー 路地裏に佇む本格派

【2013.06.01再訪】
カレーと言う食べものはある日突然食べたくなって、食べるまでその欲求が継続します。この日も夕飯に何を食べようかと思案している最中にカレーが食べたくなり、こちらの店に向かいます。

18:30頃店到着。夕飯時にはちょっと早めの時間で、お客さんは私だけ。後から数名入ってきました。この日は店主とバイトと思われる女性二人での営業。相変わらず接客は丁寧です。
この前の日に「カツカレー」を提供していたようです。食べてみたかったですね。
この日は何を食べようか、ちょっと迷いました。前回はチキンだったので今回はポークでいきましょう。「ポークカレー大盛(880円)」を注文してしばし待ちます。
注文が入ると厨房から何かを炒める軽快な音が聞こえてきます。注文が入る度に一杯ずつ丁寧に作られているのですね。

さて出てきたカレーは見た目こそ前回のチキンとほとんど同じ。細かく刻まれた玉葱などの野菜類による自然なとろみがあります。そして相変わらず非常にスパイシー。これら香辛料は一杯ずつ味見をしながら調整しているようです。
辛さは“辛口”でお願いしましたが、ちょっと物足りなかったので乗っかっていた青唐辛子をつぶして少しずつ混ぜながらいただきます。爽やかな辛味とカレーの香辛料の風味が合わせられるとなかなか新鮮な美味しさ。気に入りました。でも気を付けないと凄く辛いです^^
そんな時は付け合せのサラダを食べるとリフレッシュします。

大盛にすると本当にご飯がが多いですね。ちょっとルーが少なく感じられます。完食したらかなりお腹いっぱい。
今回は食後のサービスでリンゴジュースを出してくれました。ありがたいサービスです。
機会があれば是非この店のカツカレーも食べてみたいです。


【2013.04.03初訪】
かつて相模原市の上大島に『カラッタカレー』という大変評判の良いカレー店があり、いつか食べてみようと思っていたのもつかの間、いつの間にか閉店してしまって、終ぞ食べることが出来ませんでした。
風の噂で、カラッタカレーが復活した!と聞いたのは既に昨年の話。当初はカラッタカレーの店主殿が場所を変えて復活させたのだと思い込んでいましたが、どうも様子が違いますね。なんでも新しい店の店主はカラッタカレーでの修行経験などもなかった?ようで、一ファンであったとのこと…この手の話であまり美味しい思いをしたことのない私は、気にはなっていたけれどしばらく足が向きませんでした。
しかし、開店直後から食べログ他ネット上での評価が非常に高いですね。この日初めて訪問してみましたw

18:15頃店到着。この界隈は日ごろから良く通りかかるのですが、店は市役所通りから入った路地裏にひっそりと佇んでいます。全く気付いていませんでした。和食の店のように暖簾がかかっているところがユニーク。まだ夕飯時には早い時間だったからか、お客さんはいませんでした。後から一組二名。好きな席に座って良いとの案内でしたので、奥のテーブル席へ。
メニューはポークカレーなど定番としていくつか用意されていましたが、今回は「チキンカレー(780円)」「大盛(100円)」「半熟玉子(100円)」を注文。辛さが選べるとのことでしたので、辛口でお願いしました。注文が入ると店主は早速調理に取り掛かってくれます。厨房の中は見えないけれど、何かを炒める軽快な音。てっきり出来上がっているルーにチキンを加えて煮込む程度だろうと思っていたら、チキンを炒め、そこに他の具材を加えつつルーと和えているようです。非常に仕事が丁寧で本格的な作りです。これは期待大。

最初にサラダが出てきました。トマトやコーン、玉葱などが細かく刻まれ、ケチャップベースと思しきドレッシングで和えてあります。これは福神漬け代わりにもなるそうです。適度な酸味と甘みがあって、玉葱の歯ごたえが心地良い。カレーを食べながらこれをいただくと、口の中がさっぱりします。

さていよいよカレーです。てっぺんに青唐辛子が乗っかっていますが、これはそのまま食べると大変辛いので、辛さが足りない時に潰して和える程度でいただいてくださいとの説明を受けます。
ライスはターメリックで軽く色付けされています。炊き方は適度なかため。ここにカレーを絡めていただきます。
おおっ!これは想像以上にスパイシー!
私はカレーについてはあまり詳しくありませんが、いくつかの方向性がありますね。インドカレーのようにルーに適度なとろみがあって、スパイシーなもの。スリランカ料理店で食べたカレーはちょっと趣が違って、ルーと言うよりもカレーで煮込んだラム肉や鰹をおかずにご飯を食べるイメージでした。また、札幌に何故か多いスープカレーは完全にとろみがなくてさらさらしたもの。そして家カレーのように、野菜その他の具がごろんと入ってとろみが強いもの…それぞれ違いがあって美味しいのですが、この店のカレーはそのどれにも当てはまらないオリジナリティーあるもの。半ば溶け込んだ野菜がつなぎになり、とろみは感じずしっかりしたもの。その野菜の旨味がスパイスに馴染んで非常にコクのある味。これはレベル高いですね。炒めたばかりのチキンも香ばしく、ゴロゴロと沢山入っているところも嬉しい。

食後にはアイスチャイを出してくれました。サービス良いですw

ご飯を大盛にしたらルーがちょっと少なく感じましたが、お腹いっぱい美味しくいただきました。
ポークカレーも気になるし、定期的にカツカレーも提供するようで、次回が楽しみですw

店は店主と奥様?でしょうか、二人での営業でしたが、非常に丁寧な接客で好感が持てますw

  • チキンカレー大盛+半熟玉子
  • 付け合せのサラダ
  • ポークカレー大盛

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10位

平安 (下永谷、東戸塚、上永谷 / 中華料理、ラーメン、食堂)

1回

  • 昼の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.1
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 4.8
    • | CP 4.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2013/06訪問 2013/10/11

どこにでもありそうな街の中華料理店だがスープが本当に美味しいラーメン!

【2013.06.20初訪】
仕事がひと段落したこの日、午前中のうちに片づけ仕事を終えたら午後から暇になりました。前日までの疲れが残っていたので大人しくしているつもりでしたが、どうしても釣りに行きたくなって強行釣行。なんでも東京湾でサバが釣れているというので、某海釣り公園まで出かけたのでした。その途中で食べてきました。最初は環2沿いのどこかの店で食べるつもりだったのですが、この界隈はちょっとこってりしたラーメン店ばかり。もう少しさっぱりした中華そばのようなものが食べたくていろいろ探してみたところ、麺々公平さんがレビューされているこちらの店を発見。早速向かってみることにしました。

今にも降り出しそうな空の下、14:15頃店に到着しました。昼休みを取らずに通し営業をしている店は何かと重宝しますね。
初めての店ではまず基本ラーメンを食べることを原則としている私ですが、今回はどうしても気になった「ワンタンメン 塩(650円)」を注文。お腹が空いていたので「Bセット(半ライス+餃子3個)」も一緒にお願いします。

それにしてもこんなに変な時間なのに、店内は8割方席が埋まっていました。皆さんご近所の方のようで、主婦友らしきおばちゃん4人連れ、この時間からガンガン飲んでいる夫婦、営業外回り風3人連れ、私と同じような男性単独客…私以外にも変な時間に昼飯を食う人は意外に多いことに気づかされます。

ほどなくして、まず餃子とライスが出てきました。白菜の漬物付き。
この餃子は一個が小ぶりで、揚げ餃子のようにカリッと仕上がっています。餡は少な目。この餃子は少々凡庸ですね。

しかしラーメンが驚きでした。こうした街の中華屋さんで塩ラーメンを食べて当たりを引いたためしがなかったので、どんなものかな?と少々不安でありましたが、とても旨いです。
まずベースは鶏ガラ。これはほぼ間違いないと思います。その独特の味と香り。結構良い出汁濃度です。少々化調感もあるけどまったく問題ありません。実に懐かしい鶏ガラスープなのだけど、間違いなく何十年も前のラーメンスープから進化したものでした。塩ラーメンにありがちな寝ぼけたスープにならず、非常に美味しいスープに仕上がっています。

麺は細ストレート麺でした。取り立てて特徴のある麺ではないけれど、加水率低めで良くスープを吸います。茹で加減良好でこのスープに良く合っています。
チャーシューは巻きバラタイプが一枚。これまた意外でしたが、ラーメン専門店のチャーシューに負けない、柔らかく、味付けもしっかりしたチャーシューでした。
メンマも細めですがカリカリの食感で私好み。

ワンタンはやや加水率の低い皮で、比較的しっかりした食べごたえを感じます。餡は少な目ですが、一個一個丁寧に包まれています。全部で6,7個入っていました。結構なボリュームです。

これは皆さんの高評価も納得の味でした。CPも素晴らしいです。
家の近所にあったら通いたい店です。

  • ワンタンメン 塩
  • Bセット(半ライス+餃子3個)

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