ちろりちょこさんのマイ★ベストレストラン 2018

ちろりちょこ、うろちょろり

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

はた田 (苦楽園口、夙川 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥15,000~¥19,999 -

2019/09訪問 2020/02/16

美味しいもんだけ、続々と♪

2019年9月28日(土)、家族4人で再訪。
カウンター席は取れず、今回はお座敷でした。
女将さんの接客は上品、丁寧で心が和みます。
今回頂いたものは…、

・筋子のたまじめ
・毛がに、胡麻豆腐
・鯖寿司
・松茸、鱧の土瓶蒸し
・戻り鰹、鯛の刺身
・雲丹、湯葉、茄子の小鉢、みる貝のぬた和え、畳いわし、銀杏
・うおぜ山椒ソース、まいたけ天
・ミニ蕎麦
・おでん
・ご飯、きのこの赤出汁、いわしの土佐煮、香のもの
・栗蒸し羊羹、なし、ざくろ、ぶどうのゼリー寄せ

のっけから、美しく盛られた筋子、毛がに、鯖寿司からの土瓶蒸しと怒涛の展開!
美味しいもんだけが続々と♪
鯖寿司が旨い。特に海苔が…、こんな海苔は記憶にない!
土瓶蒸しは、上物の松茸とふわっとした鱧がごろごろ。
そして、なんとも旨みの濃い鯛、戻り鰹の刺身へと。
その後のラインナップは前回に比べるとやや見劣りするものでしたが、
これは季節によるところが大きいので止む無しか。
とは言っても、酒の進む品ばかり。
なくても良かったかなと思ったのは、ミニ蕎麦くらい。
おでんは、大根、菊名をベースに、蛤、牡蠣、つみれ、厚揚げ、海老芋、軍鶏から2品。
なんとも贅沢なおでんでした。
料理と酒に堪能したところで、お楽しみのご飯♪
さんざん美味しいものを頂いたあとなのに、ただのご飯でほっこり幸せになってしまう…。

やっぱり、流石のはた田さんでした。
酒は、「のぐち」がなかった(価格が高騰したとのこと)ことだけが唯一残念でした。


2月15日(木)、18時半に家内とふたりで伺いました。
落ち着いた「大人な」感じの店内は凛とした空気感ながら、
店主や女将さんたちの優しい笑顔に迎えられてすぐに寛げました。
カウンターにゆったりと座り、先ずはビールで乾杯。
この日頂いたのは1万5千円のコースで、その構成は…、

・ 本ミル貝と菜の花の酢の物
・ 飯蛸とうるいの辛子味噌和え、からすみ餅
・ あぶらめとわかめの吸い物
・ ふぐの刺身、三河、煮凝り
・ よこわのトロ刺身
・ みやこぜんまい、鮭の湯葉巻き、蛍烏賊の天ぷら
・ ふぐ白子焼、太刀魚のこのわた焼
・ 山形の熊肉と大根煮
・ ご飯、みそ汁、鰻の山椒煮、漬物
・ 柚子の葛寄せ、ふきのとうのブリュレ

季節柄、冬のもの、春を感じさせるものが半々という感じでした。
下拵えは奥で整えながらも、仕上げはカウンター越し。
その仕事ぶりを見るのも楽しみのひとつと言えましょう。
本ミル貝の酢の物は見た目も美しく、二杯酢はジュレで爽やか。
二品目は、飯蛸とうるいの辛子味噌和えとからすみ餅。
からすみ餅は、良い塩梅に熾った備長炭で焼かれています。
からすみ餅の下に敷かれているのは、おかわかめ(雲南百薬)。
ビールが半分以上残っているけど、これは日本酒でしょう!
メニューなどないので、日本酒はぬる燗をお任せで。
飯蛸の辛子味噌和え、からすみ餅と「石鎚 雄町 純米」のハーモニーは、
これで序章なの?って感じ。
それにしても、ジュレの二杯酢や辛子味噌がやたらに美味しい♪
いったん、あぶらめ(あいなめ)と若芽の吸い物でほっこり。
あぶらめは旬でもないのに大振りでホクホク、ほのかに花柚子の香り…。
技が冴えるなぁと思っていたら、お次は5㎏の天然ふぐの刺身、三河、煮凝りで直球勝負。
ふぐ刺しは厚めに切られていて、必然的に噛み続けることのなるのですが、
なんとまあ旨みの強いこと!
酒なしでは、4切れ食べきるのも厳しいかも。
合わせるのは、「農口尚彦研究所 山廃純米無濾過生原酒」
この酒も、ふぐ刺しに負けないくらいに旨みが強い。
なんとも力強いマリアージュ…、大谷 vs 筒香?
続いて、30㎏のよこわの大トロ。
二切れを、それぞれ山葵と辛味大根で頬張る感じで♪
美味しい~♪ のぐち、グッジョブ!
天ぷらは、グラスビールと共に…。
少し態勢を立て直したところに、 ふぐ白子焼、太刀魚のこのわた焼。
添えられているのは、若牛蒡です。
合わせるのは、「日高見 山田錦 純米」
のぐちの後の日高見は、かなりライトに感じましたが、
店主はきっと天然ふぐとのぐちをぶつけたかったのでしょう。
白子は勿論のこと、太刀魚のこのわた焼きが、また酒に合うこと♪
熊肉・大根は、調味料は使わず蛤の出汁だけで炊いたとのこと。
熊肉はさらっと融ける脂身が、旨い。
そして、ご飯の時間です。
しばらくカウンター奥で蒸らされていたご飯を、みそ汁、鰻の山椒煮、漬物と共に。
ご飯は釜の縁から杓文字で二掬い。
近江高島産のこしひかりだそう、輝いています、一粒一粒立っています。
口に含んで鼻に抜ける香りだけで、「よくぞ日本人に生まれけり~」
少し固めが好みの私には、沁み入るご飯♪♪
漬物だけでご飯二杯頂きました^^v
こんなご飯を残してはもったいないと思いましたが、ふたりに二合炊いてある、
残りはまかないにまわると聞いて、三杯で止めておきました。
デザートは、 柚子の葛寄せ、ふきのとうのブリュレ。
ふきのとうのブリュレは、マジでふきのとう満開で正直ちょっと引きました^^;

それにしても、素晴らしい食のライブでした。
店主と女将さんに見送られて店を後にしたのは、21時半。
徒歩での帰り道、美味しかった、器が美しかった、雰囲気・接客も素晴らしかった、
ふきのとうのブリュレはなぁwと余韻に浸りながら話しているうちに家に辿り着いていました。
ここ1~2年で、最も幸せだったかも知れない…。

  • 筋子のたまじめ
  • 毛がに、胡麻豆腐
  • 鯖寿司

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2位

トムクリオーザ (大江橋、北新地、西梅田 / イタリアン)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.4
    • | サービス 4.3
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.2 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2018/02訪問 2018/04/06

カウンターでキッチンライブ♪

ちょっとしたご縁があって、2月26日(月)18時に家内と伺いました。
シェフとソムリエ見習いさんの優しい笑顔で迎えられ、カウンター席に。
こじんまりとした店内は落ち着きがあり、まさにシックな雰囲気でした。
シャンパンで乾杯し、あとは料理に合わせてワインをお任せで。
この日頂いたのは、スペシャルコース(15,000円)で…

・ 安納芋の小さなパンケーキ
  いきなり、キャビアが乗ってるしぃ~♪

・ 春野菜のサラダ
  春野菜は、菜の花、うど、新たまねぎ。その下に、かわはぎの白身、肝。
  金柑が添えらえ、からすみ乗せ。これらを混ぜて頂きます。
  春の新しい息吹きに、かわはぎの白身・肝やらからすみやらが加わり、
  全体としてライトで爽やかながら味も食感も重層的になっていました。
  同時に供されたキューブ状のパンがまた美味しい。

・ とらふぐ白子・トリュフ掛け
  ふぐ白子&トリュフという、夢のようなまさかの組み合わせ♪
  マッシュルームペーストとそら豆が添えられていましたが、
  そのままで十分過ぎる程に美味しかった。
  ふぐの白子でワインを飲むのも、悪くないな…。

・ 甘鯛、あわび、ホワイトアスパラガスのコンソメ
  ズッパは袋詰めで、頂く直前に袋の口をハサミで切ってくれます。
  魚介の香りがふわっ…どころかぶわっと押し寄せる感じ。
  これがまた旨くて、パンが進むこと。

・ 生ハム盛り合わせ
  ネロパルマ、岐阜ボンダボンのペルシュウに、ブラータチーズ、桃の酢漬け、
  ジャガイモのニョッキ、カポナータ、野生種のルッコラを添えて。
  極薄のペルシュウ(プロシュート、生ハム)は口の中で融けていくようで、凄い旨み♪
  ネロパルマのほうがチーズのような熟成香が強いが、どちらもヤバイくらい旨い。
  STOPPAというしっかりめの赤ワインとともに満喫しました。

・ オマール海老の蒸し焼き サフランリゾット添え
  オマール海老の出汁を吸ったリゾットには、蛍烏賊も。
  えんどう豆のペーストがちょんと添えられ、見た目からして美味しそう。
  オマール海老はブリッとした食感が保たれ、旨みしっかり。
  「しっかりめの白ワイン」とともに。 

・ 鳥取産鹿肉のロースト、若牛蒡の含め煮
  鹿肉は全くパサつかず、ジューシー!
  これまでに食べてきた鹿肉はなんだったんだろう?

・ 3種のトマトのキタッラ
  麺の量を聞かれ、普通で。
  赤とんぼ、アメーラ、キャロルセブンという3種のトマトを用い、
  それぞれの甘み、酸味、旨みを活かしたトマトソースのキタッラ。
  何かのスープで下味をつけているのかと思ったけれど、トマト以外はニンニクのみだそう。
  キタッラはエッジの利いた太麺でしっかりとしたコシがあり、つけ麺の麺のよう。

・ せとか、レモンシャーベット
  パンを2個食べたこともあってほぼお腹いっぱいになったところで、デザート。
  せとかって、甘みが強く程よい酸味で、瑞々しくて美味しいですね^^
  レモンシャーベットはカンパリ掛け。
  あ~、最後に口もさっぱりしたと思っていたら…、

・ ピスタチオのパンナコッタ
  此方のデザートの定番だそう。
  コーヒー or 紅茶 or エスプレッソとともに。
  パンナコッタは、ピスタチオが利いてまったり、そして甘くて重い。
  けれど、さすがは定番だけあってスプーンが止まらない^^;

大きな店ばかりで務めてきたから小さな店をやってみたかったと、シェフ。
小規模ならではの苦労もきっとあるのでしょうが、客にしてみれば有り難い限り。
目が行き届いているし、お店の方々に相談したり時折り会話させてもらったりしながら、
美味しい食事を存分に楽しむことができるのですから。
どうせなら、キッチンライブが楽しめるカウンター席がお勧めでしょう。

  • 安納芋の小さなパンケーキ キャビアのせ
  • タメリーニ ソアヴェ・クラッシコ レ・ビーネ・デ・コスティオーラ2015
  • グランジュテのキューブパン

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3位

なにわ料理 有 (大阪天満宮、南森町、天満橋 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2018/10訪問 2018/12/31

なにわ料理「有」の四季・その2

(2018年10月)

1週間前に予約して、10月1日に伺いました。
台風一過の月曜日だったにもかかわらず、ほぼ満席でした。
頂いたのは、鯛の松皮造り、戻りかつお、松茸土瓶蒸し、
和牛生うに炙り巻き、茄子田楽、かにコロッケ、かちん粥。
昨年はちょうど台風が重なってタイミングを逸しましたが、
今年はなんとか此方で土瓶蒸しを頂くことができました。
私にとっては、秋の大事な楽しみとなっています。
この日も美味しい酒と料理を堪能できました。

(2017年7月)

7月22日(土)、19時に伺いました。
冷やし茶碗蒸し、刺身盛り合わせ、蛸柔らか煮、岩牡蠣、
鮎塩焼き、鱧鍋、デザートをコースで。
岩牡蠣は、これまで食べてきたなかでもマイベストでは?!
プリっとした部分は海のミルクなんて形容では語れない濃厚な旨さ♪
磯の香る貝柱側がまた、これはこれで美味しい♪
ぽん酢、カクテルソースは申し訳ないけど不要でした。
鱧鍋がまた、お見事。
淡路の鱧、淡路の玉ねぎ、レタス、それに松茸!
鱧の浮袋、白子も添えられていました。
そもそもベースの出汁が秀逸なので、この味が濁る余計な野菜は不要。
玉ねぎだけ先に放り込み、鱧はしゃぶしゃぶで。
松茸は、慎重に頃合いを見計らって…。
レタスもさっと出汁にくぐらせるくらいで引き上げます。
そういう鱧鍋だからか、河豚・鱧専門店にあり勝ちな、どこか野暮ったい味とは無縁。
輪郭がくっきりしていて、素材の味が引き立っていました。
当然ながら、良い加減に酔ったところで頂いた雑炊もまた、美味でした。


(2017年2月)

2月22日(水)、20時半に家内とふたりで。
お通しは、ちぢみほうれん草と干し柿の和えもの。
何気なく出てきて見た目も地味ですが、美味しい…
今回頂いたのは、

・刺身五種盛り(とり貝、針いか、よこわ、〆さば、ひらめ)
・子芋の生湯葉あんかけ
・宮崎豚ばらの煮込み
・目板かれい唐揚げ
・煮穴子と若ごぼう玉子とじ
・ふぐの白子茶碗蒸し
・若ごぼうのあんかけご飯
・かちん粥

刺身は、よこわ(対馬)以外、とり貝、針いか、ひらめが泉州で鯖は加太のもの。
必要に応じて活きの良いものを仕入れ、それが地産地消にも繋がっている?
若ごぼうも、なにわ野菜ではないものの八尾が特産地なのだそうです。
お酒は、「せき」をぬる燗で。
しっかりと旨みのある酒でした。
豚ばら煮込み(角煮)は、ぷるぷると揺れるほどにとろっとろ。
有尾時代からの定番、目板かれいの唐揚げは、ビールで!
骨まで美味しいと言うか、パリパリの骨が美味しい♪
で、あんかけポン酢出汁が掛かった、ふぐの白子茶碗蒸しで、再び日本酒へ…。
〆には、かちん粥なるものがふと気になり、頂いてみることに。
粥のなかに餅ですと?
私は知らなかったのですが、これも昔からの定番なのだそうです。
一見しただけでは梅干しをあしらった粥ですが、いい塩梅に焦げた餅が封入されていて…
食べ始めると、そのお焦げの風味がじわじわと粥に馴染んでいき、成る程これは沁みるわ~♪


(2016年10月)

10月15日(土)、事前に電話をして19時前に伺いました。
この時期は、此方で松茸の土瓶蒸しを頂くのが、毎年の恒例行事となっております。
松茸は、「今週に入って、やっと良いものが入るようになった」とのこと。
今年は、台風の直撃で東北産が壊滅的だったためです。
大将が今年の松茸に関する裏事情を語ってくれました、書きませんけどね。

先ずは、車海老と本つぶ貝の刺身を。
車海老の刺身は、頭と尾だけ軽く湯引きされていて、さすがな仕事っぷり。
海老や牡蠣って、ちょっとだけ熱が入った状態が一番美味しいな♪
半ダースくらい食べたい…
つぶ貝も、今年は回転寿司やら小料理屋で何度も食してきましたが、
別物か?って思うくらいに甘い旨みがしっかり!
ただ…、一週間前にも戻り鰹を頂いたので今年は敢えて回避しましたが、
他のお客に供される鰹が実に旨そうで少し未練を残しました。

土瓶蒸しの松茸は、信州産でした。
瑞々しくて、それゆえに香りが濃く、しっかりとした歯応え。
お出汁の美味しいこと、このうえない♪♪

あとは、黒牛のぬる燗をちびちびやりながら、
鯛のお頭の塩焼きをじっくりとしゃぶり尽くす作業に没頭。
おおよそ、1時間半の幸せなひと時でした。
翌日、実家に行く予定がありましたので、母のために松茸ご飯のお土産を。
帰宅後、私の中の悪魔がそそのかす誘惑を抑えるのに苦しみました^^;


(2016年7月)

7月30日(土)、18時半に予約して娘とふたりで。
お通しの、オクラ新芽と柿しめじのお浸しでビールを飲みながら、
いつもの通り長い巻物に書かれた品々を吟味。
刺身は、取り敢えず鱧の焼き霜、雲丹の烏賊巻き♪
この二品は、私にとっては夏の定番です。
これが美味しくなくなったら、日本の海かこの店か私自身のいずれかが危ない‥
けれど、今年も例年通り美味しく頂けました^^
それに、鳥羽産の岩牡蠣も。
ぷりっぷりながら噛めばとろりとして、ミルキーなところと磯っぽいところと。
これが、旨かった~!

娘が此処の出汁に惚れているので、鱧とじゅんさいの椀物、さえずりと水菜の椀物をシェア。
このお店の本領発揮で、もう素晴らしいの一語に尽きますな。
ピンク色のさえずりと出汁、はりはりの相性の良いこと♪
ほかに、季節野菜の炊き合わせ、新銀杏、京茄子と茗荷の煮浸しで日本酒を飲み、
最後に出てきたおこぜの唐揚げをビールとともに‥
秋には、松茸の土瓶蒸しを頂きに、また伺うつもりです。


(2015年10月)

10月17日(土)の19時半、ひとりで。
ちょうど頃合いになっているはずの、土瓶蒸し目当てで伺いました。
お通しでビールを飲みながら巻物を吟味。
先ずは、戻り鰹、とり貝の刺身を、惣譽のぬる燗で。
すべらんなぁ~
去年の戻り鰹が凄すぎたにしても…

土瓶蒸しは、此処でと決めています。
と言うか、私にとっての土瓶蒸しのイメージは此方のもの。
(イカリスーパーの土瓶蒸しなども頂きますけどね^^;)
もっと高級でもっと美味しい土瓶蒸しもあるのでしょうが、
それでも土瓶蒸しのために毎年通うのは此方でしょう。
あ~、これで満足^^

ところが、今回も驚愕の逸品に出会ってしまいました。
鳴門・白甘鯛のお頭焼きです!
先ず、鰭先をかじってみたら…その香ばしさに、おお~♪
慌てて酒を含み、口の中で鰭酒に。
そして、骨についた皮と身が、感動的に美味いではないか♪♪
ちびちびと酒を呑みながら、もう無心で…
骨を分解しては、しゃぶり尽くしていきました。
素材が良いのはもちろん、焼きの技術あっての代物なのだと再認識。
振り返れば、有尾の時代から焼き魚はあまり食さなかったな。
これからは焼き魚(特に、お頭)も積極的に…などと思いながら、骨をチューチュー。
気が付けば、鎌の部分の身が最後に残っていました。
むしろ、身よりも骨、皮のほうが美味しかったかも。

30分掛けて、もう食べるところはないと思うくらいにしゃぶり尽くしたつもりだったのですが、
一度下げられた骨が出汁とともに再登場。
しつこく骨にこびりついた皮や細かい身が、出汁でふやけて浮き出ていました。
もう意地になって、徹底的にこそげとってやりました。
この吸い物が、また美味しかった♪


(2015年8月)

8月8日(土)の19時、ひとりで。
毎年、十三の花火大会の日には有尾に伺うのが恒例となっていましたから。
先ずは、モロヘイヤのお浸しをアテにビールを飲みながら巻物を吟味して…
刺身は、鱧の焼き霜、雲丹の烏賊巻きを。
どちらも夏の定番メニューですが、それだけに頂かない訳にはいきません。
メニューになくても素材があれば、せがんだりしたことも。
鱧の焼き霜に真子入りポン酢が添えられたのは、初めてのような?
山葵醤油で頂くのが好みだったけれど、これもありだと思いました。
真子入りポン酢を舐めるだけで、立派な珍味になっていますし♪
続いて、麦わら蛸の柔らか煮、蒸し鮑のバター焼き。
一週間の仕事を終え、寛いで美味しいものばかり頂けて、至福のひとときでした。

8月21日(金)、家族の要望で21時に予約して伺いました。
2週間前に行ったばかりなんですけどね^^;
突き出しは、アスパラと南瓜の和え物。
娘が、出汁を味わえるものが良かったのに…と呟いたのが怖かった。
たぶん、昨年5月の有尾デビューの思い出と比較しているのだろう。
刺身は、鱧の焼き霜、明石鯛、新さんま。
鱧の焼き霜は、肝ポン酢になっていました。
熟成されたとろりとした明石鯛が、絶品!
鯛やさんまには、燗酒のほうが良かったかな…
その後は、各自が食べたいものをチョイスして、
びわ湖のすっぽん小鍋、地鶏のカレー煮、焼き茄子のお浸し、かき揚げ、鴨つくねなど。
娘は、すっぽん鍋をいたく気に入った様子。
ラーメン、カレー、ハンバーグの息子は、地鶏のカレー煮に感動。
こんなカレーは食べたことがないと…
そっちの括りかいっ?!
〆に雑炊と鱧そうめんを分け分けして、みな満足♪
抹茶を頂いて、帰路につきました。


(2014年12月)

北新地の喜川有尾が移転して、大阪天満宮のお膝元に新装開店されました。
店名は尾がとれて、「有(ゆう)」。
娘の帰省に合わせ、12月26日に家族4人で伺いました。

外観、店内とも歴史が醸し出す威厳のある風情はなくなったものの、
あか抜けて明るく、小綺麗になりました。
席数を減らして、より目が行き届くようになり、機動性も向上。
若い女性店員さんも登用されていましたが、この人が柔らかい物腰にして、なかなかに良く動く。
そして、店内は禁煙になりました。

突き出しは、おめでたい紅白なます。
ビールで、お店の繁栄と家族の健康を祈って乾杯。
巻物に目を通してオーダーしたのは、

・刺身の盛り合わせ
・鯨と水菜はりはり鍋
・酢牡蠣
・茄子田楽
・鴨ねぎ焼き
・かにコロッケ

刺身は、鯛、鯖きずし、よこわ、さわら焼き霜、針いかの五種。
紫蘇の葉と花などをあしらった有尾らしい盛り付けは、概ねそのままに。
ただ、大根の飾り切りによる梅の花が添えられ、天神さんをイメージさせてくれます。
味についても、間違いなく有尾の美味を保持♪

他の料理も有尾時代と変わらぬ質だし、品書きも相変わらずの長い巻物で安心しました。
鮑の殻に盛られた和風コロッケは、かにコロッケに変わったとの事。
蟹の身がたっぷり混ざっていました。

この日とにかく感動したのは、「鯨と水菜はりはり鍋」!
こんなクオリティーの鯨は、捕鯨禁止後では初めてです。
島之内や千日前の鯨専門店で、諦めがついていたというのに…
それにしても、何処からどうやって仕入れたのだろう?
ホンマ、ここの大将の仕入れには幾度となく驚かされます。
鯨さえ良ければ出汁は御手の物なので、その時点で旨いの確定です。
そして、実際にコロの入った出汁で作ったはりはり鍋は、超旨かった♪♪
鯨の肉は、全く臭みがなくて鹿の子の赤身も脂身もこのうえなく美味しい。
軽く煮る水菜以外は余計な野菜は入れない(梅の花の人参は例外)ので、
出汁は水っぽくならずに旨みを吸って濃縮していきます。
その出汁があまりに美味しいので、つい飲み過ぎてお替りして…
〆にそうめんまで、出して下さいました。

その結果、皆お腹パンパンになり、第2波のオーダーを控えることに。
ふぐ白子の料理に、若干の未練を残しながらですけどね。
最後に、あまおう(苺)に餡を乗せた甘味と抹茶を頂いて、フィニッシュ。
ええ店が、更に進化を遂げましたね^^]

  • 鯛の松皮造り
  • 戻り鰹
  • 松茸土瓶蒸し

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4位

芦屋川 むら玄 (芦屋川、甲南山手、芦屋(JR) / そば)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥1,000~¥1,999

2018/03訪問 2018/04/10

雰囲気ともどもに味わいたい、手打ち十割そば

3月8日(木)、家内とふたりで伺いました。
奥池へと続く道は途中から山に差しかかってつづら折りとなり、
6kmの道のりを20分ちょっと掛かって、12時少し前にお店に到着。
石畳を挟んで、木造ながら近代風の三角屋根が2棟。
自然に溶け込んでいて美しいし、庭も手入れが行き届いていました。
その間を通り過ぎて駐車場で車を降りると、気温が1~2度低く感じ空気が澄んでいました。
対岸の山との間、眼下には芦屋川の上流。
お店は駐車場から見て左手のほうの建物でしたが、満席。
先待ちのご夫婦が一組いらっしゃって、右手の待合室(寒い)で10分程待って店内に。
高い天井、その天井まで届く大きな窓、太い梁からお洒落な照明…、
スケールの大きい和モダンな雰囲気が、更に気分を良くしてくれます。

頂いたのは、もりそば×2、湯葉そば×1。
もりそばは、十割にしてはしなやかで腰もあり、歯触り、喉ごしが良い。
噛めば、上品な風味と優しい甘み。
食感、風味の両方が揃った秀逸な蕎麦だと思いました。
蕎麦湯は程々に濃く、これも好印象。
その蕎麦湯を頂いている頃に、湯葉そばが到着。
この辺り、目が行き届いています。
湯葉そばはと言うと、さすがに十割の細切り蕎麦は柔らかくなっていて
にゅうめんを啜るような感じになっていましたが、出汁が美味しいこと!
寒い間は、これもありだなと思わせてくれました。

大自然に囲まれた和モダンな雰囲気で、美味しい蕎麦♪
ミニドライブも含め、気分を満たしてくれる素敵なランチとなりました。

  • もりそば
  • 湯葉そば
  • 店内

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5位

串かつ ぼんぼり (夙川、さくら夙川、香櫨園 / 串揚げ、レストラン、創作料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.6
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.6
    • | 酒・ドリンク 3.8 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2018/11訪問 2018/12/10

素材の良さが楽しめ、揚げにも秀でた美味しい串かつ♪

11月24日(土)、19時45分に家族3人で伺いました。
店名は、あーぼん由来か?
夙川には「阿坊」という串かつ屋もありますが、
食べログレビューで比較して此方に。
店内に入ってみたら、こじんまりとした空間はシックで落ち着いた雰囲気。
食欲をそそるラードの香りが優しく漂っておりました。
飲み物をオーダーしたら、串かつの方はおまかせでスタート。
始まりの海老が、いきなり美味しかった♪
カラっと揚がっていて、ラード風味の薄衣はサクッ、殻はパリパリで身は熱々ほっこり。
良質の油と薄衣、揚げの技があって、軽い食感で良い素材をより美味しく…。
コースの串かつは、計18本。
この日は、海老、カニクリームコロッケ、貝柱、蓮根、豚ロース大葉巻き、牡蠣、
豚バラのしめじ巻き、胡麻豆腐、クリームチーズとエリンギの生ハムのせ、椎茸、
鴨ロースと葱、穴子、白子、玉ねぎ、牛、ウインナー、銀杏でした。
基本的には素材を活かすべく比較的シンプルに、時に上乗せの薬味などに工夫しながら…。
そのまま、塩、ソース、マスタードソース、ポン酢醤油で頂きます。
料理としては天ぷらに通じるところがあるけれど、バリエーションの自由度がずっと高い。
総じて素材の味が良く、サクッとしてラードの香る薄衣も美味しい。
牛が旨い…、シャトーブリアン?
味付けして衣が柔らかくなった串より、ただ揚げただけのほうが好みかな。
それだけだと飽きかねないので、変化をつけているのでしょうけど…。
途中で赤ワインを頼んだら、予算に合った3本について店主が詳しく説明してくれました。
後に知ったのですが、店主はソムリエでもあったのですね。
ル・リッシュ カルベネ・ソーヴィニヨンをチョイス。
力強くて旨みの濃い赤ワインで、串かつとのマリアージュを楽しめました。
コースが終わったところで、デザート串は如何と。
5種用意されているなか、私はバナナ、カマンベールチーズのブルーベリーソースを、
家内、娘はその2本に加えて、桜餅、芋羊羹の串揚げを…^^;
最後にデザートの抹茶アイスクリームを頂いたのが、21時57分。
お蔭様で、とても満足のいくひと時を過ごせました。

  • セッティングされた卓上
  • 海老
  • カニクリームコロッケ

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6位

かん袋 (寺地町、御陵前、宿院 / 和菓子、甘味処、かき氷)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ~¥999

2018/08訪問 2018/09/23

甘党ではなくても、かん袋のくるみ餅は格別♪

8月9日、ゲコ亭でご飯を頂いたあと、かん袋に。
昔は、路面電車の通る大通りから細い道に入って行くとお店って感じでしたが、
その大通りからタイムズの大きな駐車場の向こうにお店が見えているではないか…。
大通りからお店までの間の建物がスポッとなくなっていたんです。
そのタイムズは、かん袋を利用すれば90分無料だそう。
ゲコ亭やちく満で食事をして、デザートにくるみ餅を頂くには十分な時間です。
昔はゲコ亭は夏季の間はお休み、かん袋の氷くるみ餅は夏季限定だったので、
ゲコ亭でご飯を食べてからの、かん袋の氷くるみ餅は困難だったんですよ。
それが、今やゲコ亭も氷くるみ餅もオールシーズン。
両方を一度に食することができるようになったのは、手放しでとは言えないけど有り難い。

13時20分に入店。
店内はごった返していましたが、なにしろ回転が速い。
氷くるみ餅シングル(360円)×2、壺入りくるみ餅3人前(1650円)をオーダーし、
番号札を受け取って相席の円卓で待つも、2~3分で呼ばれました。
氷くるみ餅は、くるみ餅にかき氷が乗っただけのものなのですが、絶妙な塩梅。
甘いもの好きとは言えない私ですが、爽やかながら濃厚な旨みのある餡は美味しいと思う。
それでも少し甘いかなというところを氷が薄めてくれつつ、冷やしてくれる。
餅もそれこそもちもちで美味しくて、餡との相性がとても良い。
シンプルにくるみ餅をお茶とともに頂いても美味しいのですが、
氷が乗ったものは「夏の風物詩」的な値打ちを満喫できるんですよねぇ^^
お持ち帰りの壺入りくるみ餅は、息子、家内、お隣さんが当日の夜に。
壺は、塩入れになる予定です。
私の実家の塩入れも、ずっと以前から此方の壺ですし、
ミシュラン☆☆の、はた田さんでも此方の壺が使われていたんですよ^^


  • 氷くるみ餅シングル
  • 氷くるみ餅シングル
  • 壺入りくるみ餅3人前

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7位

活貝 日本酒 おばんざい 福島おちび (新福島、福島、中之島 / 居酒屋、海鮮、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.5
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク 3.7 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2018/12訪問 2018/12/23

まさに、貝つくし♪

12月15日(土)、職場の忘年会で伺いました。
無類の貝好きの強い希望に応えるべく、此方のお店をチョイス。
貝つくしコース(松、7000円)を予約しておりました。
実は私も貝好きだから、この提案に乗ったのですけど…。
お店の場所は、新福島駅の南側の路地のなかで、初めてだと少しわかりにくい。
GPSを頼りに辿り着きました。
我々に用意して下さったのは、一階の掘りごたつ席。
17時半、ビールで乾杯して宴会がスタート。

1品め、バイ貝煮付け、帆立ひもの炙り、小柱の煮物。
帆立ひもの炙りは自家製でしょうか? 旨いんです。
これは、日本酒でしょう。
燗酒と帆立ひも炙りが合うこと!

2品めは、貝刺し。
あわび、北寄貝、赤貝、牡蠣の豪華4種盛りでした。
なんと幸せな光景なのでしょう♪
固すぎないあわびが旨い、プリプリの牡蠣が旨い、結局ぜ~んぶ旨い♪
捌きたてなだけでなく、もちろん仕入れにもこだわっておられるのでしょう。
燗酒が進むこと…。

3品めは、牡蠣の天ぷら。
牡蠣2個に、野菜の天ぷらも添えて…。
残っていたビールとともに。

4~6品めまでは、貝焼きが続き、
4品め、さざえの壺焼き。
5品め、はまぐりと白はまぐりの食べ比べ。
6品め、帆立の醤油バター。
さざえの壺焼きは、食べやすくカットされいて注がれた出汁が美味しい♪
貝焼きと言っても、一品ずつ味付けを変えているので興味が尽きない。
またまた、燗酒が進みます。
(窓の側だったので寒かったのもある)

7、8品めは、牡蠣の釜めし、蛤の味噌汁。
牡蠣の出汁が浸みた牡蠣めしは間違いないし、おこげも美味しい。
蛤の旨みを活かすため、味噌控えめの味噌汁でほっこり。

兎にも角にも、いろいろな貝を様々な調理法で美味しく頂けました。
そして、貝と酒だけでお腹も一杯に♪
めっちゃ、満足。
貝好きなら、一度は行くべきお店だと言えるでしょう!


  • バイ貝煮付け、帆立ひもの炙り、小柱の煮物
  • 貝刺し4種盛り
  • あわび、赤貝アップ

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