ちろりちょこさんのマイ★ベストレストラン 2016

ちろりちょこ、うろちょろり

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マイ★ベストレストラン

レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!

マイ★ベストレストラン

1位

なにわ料理 有 (大阪天満宮、南森町、天満橋 / 日本料理)

2回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.5
    • | 雰囲気 4.5
    • | CP 4.5
    • | 酒・ドリンク 4.5 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2018/10訪問 2018/12/31

なにわ料理「有」の四季・その2

(2018年10月)

1週間前に予約して、10月1日に伺いました。
台風一過の月曜日だったにもかかわらず、ほぼ満席でした。
頂いたのは、鯛の松皮造り、戻りかつお、松茸土瓶蒸し、
和牛生うに炙り巻き、茄子田楽、かにコロッケ、かちん粥。
昨年はちょうど台風が重なってタイミングを逸しましたが、
今年はなんとか此方で土瓶蒸しを頂くことができました。
私にとっては、秋の大事な楽しみとなっています。
この日も美味しい酒と料理を堪能できました。

(2017年7月)

7月22日(土)、19時に伺いました。
冷やし茶碗蒸し、刺身盛り合わせ、蛸柔らか煮、岩牡蠣、
鮎塩焼き、鱧鍋、デザートをコースで。
岩牡蠣は、これまで食べてきたなかでもマイベストでは?!
プリっとした部分は海のミルクなんて形容では語れない濃厚な旨さ♪
磯の香る貝柱側がまた、これはこれで美味しい♪
ぽん酢、カクテルソースは申し訳ないけど不要でした。
鱧鍋がまた、お見事。
淡路の鱧、淡路の玉ねぎ、レタス、それに松茸!
鱧の浮袋、白子も添えられていました。
そもそもベースの出汁が秀逸なので、この味が濁る余計な野菜は不要。
玉ねぎだけ先に放り込み、鱧はしゃぶしゃぶで。
松茸は、慎重に頃合いを見計らって…。
レタスもさっと出汁にくぐらせるくらいで引き上げます。
そういう鱧鍋だからか、河豚・鱧専門店にあり勝ちな、どこか野暮ったい味とは無縁。
輪郭がくっきりしていて、素材の味が引き立っていました。
当然ながら、良い加減に酔ったところで頂いた雑炊もまた、美味でした。


(2017年2月)

2月22日(水)、20時半に家内とふたりで。
お通しは、ちぢみほうれん草と干し柿の和えもの。
何気なく出てきて見た目も地味ですが、美味しい…
今回頂いたのは、

・刺身五種盛り(とり貝、針いか、よこわ、〆さば、ひらめ)
・子芋の生湯葉あんかけ
・宮崎豚ばらの煮込み
・目板かれい唐揚げ
・煮穴子と若ごぼう玉子とじ
・ふぐの白子茶碗蒸し
・若ごぼうのあんかけご飯
・かちん粥

刺身は、よこわ(対馬)以外、とり貝、針いか、ひらめが泉州で鯖は加太のもの。
必要に応じて活きの良いものを仕入れ、それが地産地消にも繋がっている?
若ごぼうも、なにわ野菜ではないものの八尾が特産地なのだそうです。
お酒は、「せき」をぬる燗で。
しっかりと旨みのある酒でした。
豚ばら煮込み(角煮)は、ぷるぷると揺れるほどにとろっとろ。
有尾時代からの定番、目板かれいの唐揚げは、ビールで!
骨まで美味しいと言うか、パリパリの骨が美味しい♪
で、あんかけポン酢出汁が掛かった、ふぐの白子茶碗蒸しで、再び日本酒へ…。
〆には、かちん粥なるものがふと気になり、頂いてみることに。
粥のなかに餅ですと?
私は知らなかったのですが、これも昔からの定番なのだそうです。
一見しただけでは梅干しをあしらった粥ですが、いい塩梅に焦げた餅が封入されていて…
食べ始めると、そのお焦げの風味がじわじわと粥に馴染んでいき、成る程これは沁みるわ~♪


(2016年10月)

10月15日(土)、事前に電話をして19時前に伺いました。
この時期は、此方で松茸の土瓶蒸しを頂くのが、毎年の恒例行事となっております。
松茸は、「今週に入って、やっと良いものが入るようになった」とのこと。
今年は、台風の直撃で東北産が壊滅的だったためです。
大将が今年の松茸に関する裏事情を語ってくれました、書きませんけどね。

先ずは、車海老と本つぶ貝の刺身を。
車海老の刺身は、頭と尾だけ軽く湯引きされていて、さすがな仕事っぷり。
海老や牡蠣って、ちょっとだけ熱が入った状態が一番美味しいな♪
半ダースくらい食べたい…
つぶ貝も、今年は回転寿司やら小料理屋で何度も食してきましたが、
別物か?って思うくらいに甘い旨みがしっかり!
ただ…、一週間前にも戻り鰹を頂いたので今年は敢えて回避しましたが、
他のお客に供される鰹が実に旨そうで少し未練を残しました。

土瓶蒸しの松茸は、信州産でした。
瑞々しくて、それゆえに香りが濃く、しっかりとした歯応え。
お出汁の美味しいこと、このうえない♪♪

あとは、黒牛のぬる燗をちびちびやりながら、
鯛のお頭の塩焼きをじっくりとしゃぶり尽くす作業に没頭。
おおよそ、1時間半の幸せなひと時でした。
翌日、実家に行く予定がありましたので、母のために松茸ご飯のお土産を。
帰宅後、私の中の悪魔がそそのかす誘惑を抑えるのに苦しみました^^;


(2016年7月)

7月30日(土)、18時半に予約して娘とふたりで。
お通しの、オクラ新芽と柿しめじのお浸しでビールを飲みながら、
いつもの通り長い巻物に書かれた品々を吟味。
刺身は、取り敢えず鱧の焼き霜、雲丹の烏賊巻き♪
この二品は、私にとっては夏の定番です。
これが美味しくなくなったら、日本の海かこの店か私自身のいずれかが危ない‥
けれど、今年も例年通り美味しく頂けました^^
それに、鳥羽産の岩牡蠣も。
ぷりっぷりながら噛めばとろりとして、ミルキーなところと磯っぽいところと。
これが、旨かった~!

娘が此処の出汁に惚れているので、鱧とじゅんさいの椀物、さえずりと水菜の椀物をシェア。
このお店の本領発揮で、もう素晴らしいの一語に尽きますな。
ピンク色のさえずりと出汁、はりはりの相性の良いこと♪
ほかに、季節野菜の炊き合わせ、新銀杏、京茄子と茗荷の煮浸しで日本酒を飲み、
最後に出てきたおこぜの唐揚げをビールとともに‥
秋には、松茸の土瓶蒸しを頂きに、また伺うつもりです。


(2015年10月)

10月17日(土)の19時半、ひとりで。
ちょうど頃合いになっているはずの、土瓶蒸し目当てで伺いました。
お通しでビールを飲みながら巻物を吟味。
先ずは、戻り鰹、とり貝の刺身を、惣譽のぬる燗で。
すべらんなぁ~
去年の戻り鰹が凄すぎたにしても…

土瓶蒸しは、此処でと決めています。
と言うか、私にとっての土瓶蒸しのイメージは此方のもの。
(イカリスーパーの土瓶蒸しなども頂きますけどね^^;)
もっと高級でもっと美味しい土瓶蒸しもあるのでしょうが、
それでも土瓶蒸しのために毎年通うのは此方でしょう。
あ~、これで満足^^

ところが、今回も驚愕の逸品に出会ってしまいました。
鳴門・白甘鯛のお頭焼きです!
先ず、鰭先をかじってみたら…その香ばしさに、おお~♪
慌てて酒を含み、口の中で鰭酒に。
そして、骨についた皮と身が、感動的に美味いではないか♪♪
ちびちびと酒を呑みながら、もう無心で…
骨を分解しては、しゃぶり尽くしていきました。
素材が良いのはもちろん、焼きの技術あっての代物なのだと再認識。
振り返れば、有尾の時代から焼き魚はあまり食さなかったな。
これからは焼き魚(特に、お頭)も積極的に…などと思いながら、骨をチューチュー。
気が付けば、鎌の部分の身が最後に残っていました。
むしろ、身よりも骨、皮のほうが美味しかったかも。

30分掛けて、もう食べるところはないと思うくらいにしゃぶり尽くしたつもりだったのですが、
一度下げられた骨が出汁とともに再登場。
しつこく骨にこびりついた皮や細かい身が、出汁でふやけて浮き出ていました。
もう意地になって、徹底的にこそげとってやりました。
この吸い物が、また美味しかった♪


(2015年8月)

8月8日(土)の19時、ひとりで。
毎年、十三の花火大会の日には有尾に伺うのが恒例となっていましたから。
先ずは、モロヘイヤのお浸しをアテにビールを飲みながら巻物を吟味して…
刺身は、鱧の焼き霜、雲丹の烏賊巻きを。
どちらも夏の定番メニューですが、それだけに頂かない訳にはいきません。
メニューになくても素材があれば、せがんだりしたことも。
鱧の焼き霜に真子入りポン酢が添えられたのは、初めてのような?
山葵醤油で頂くのが好みだったけれど、これもありだと思いました。
真子入りポン酢を舐めるだけで、立派な珍味になっていますし♪
続いて、麦わら蛸の柔らか煮、蒸し鮑のバター焼き。
一週間の仕事を終え、寛いで美味しいものばかり頂けて、至福のひとときでした。

8月21日(金)、家族の要望で21時に予約して伺いました。
2週間前に行ったばかりなんですけどね^^;
突き出しは、アスパラと南瓜の和え物。
娘が、出汁を味わえるものが良かったのに…と呟いたのが怖かった。
たぶん、昨年5月の有尾デビューの思い出と比較しているのだろう。
刺身は、鱧の焼き霜、明石鯛、新さんま。
鱧の焼き霜は、肝ポン酢になっていました。
熟成されたとろりとした明石鯛が、絶品!
鯛やさんまには、燗酒のほうが良かったかな…
その後は、各自が食べたいものをチョイスして、
びわ湖のすっぽん小鍋、地鶏のカレー煮、焼き茄子のお浸し、かき揚げ、鴨つくねなど。
娘は、すっぽん鍋をいたく気に入った様子。
ラーメン、カレー、ハンバーグの息子は、地鶏のカレー煮に感動。
こんなカレーは食べたことがないと…
そっちの括りかいっ?!
〆に雑炊と鱧そうめんを分け分けして、みな満足♪
抹茶を頂いて、帰路につきました。


(2014年12月)

北新地の喜川有尾が移転して、大阪天満宮のお膝元に新装開店されました。
店名は尾がとれて、「有(ゆう)」。
娘の帰省に合わせ、12月26日に家族4人で伺いました。

外観、店内とも歴史が醸し出す威厳のある風情はなくなったものの、
あか抜けて明るく、小綺麗になりました。
席数を減らして、より目が行き届くようになり、機動性も向上。
若い女性店員さんも登用されていましたが、この人が柔らかい物腰にして、なかなかに良く動く。
そして、店内は禁煙になりました。

突き出しは、おめでたい紅白なます。
ビールで、お店の繁栄と家族の健康を祈って乾杯。
巻物に目を通してオーダーしたのは、

・刺身の盛り合わせ
・鯨と水菜はりはり鍋
・酢牡蠣
・茄子田楽
・鴨ねぎ焼き
・かにコロッケ

刺身は、鯛、鯖きずし、よこわ、さわら焼き霜、針いかの五種。
紫蘇の葉と花などをあしらった有尾らしい盛り付けは、概ねそのままに。
ただ、大根の飾り切りによる梅の花が添えられ、天神さんをイメージさせてくれます。
味についても、間違いなく有尾の美味を保持♪

他の料理も有尾時代と変わらぬ質だし、品書きも相変わらずの長い巻物で安心しました。
鮑の殻に盛られた和風コロッケは、かにコロッケに変わったとの事。
蟹の身がたっぷり混ざっていました。

この日とにかく感動したのは、「鯨と水菜はりはり鍋」!
こんなクオリティーの鯨は、捕鯨禁止後では初めてです。
島之内や千日前の鯨専門店で、諦めがついていたというのに…
それにしても、何処からどうやって仕入れたのだろう?
ホンマ、ここの大将の仕入れには幾度となく驚かされます。
鯨さえ良ければ出汁は御手の物なので、その時点で旨いの確定です。
そして、実際にコロの入った出汁で作ったはりはり鍋は、超旨かった♪♪
鯨の肉は、全く臭みがなくて鹿の子の赤身も脂身もこのうえなく美味しい。
軽く煮る水菜以外は余計な野菜は入れない(梅の花の人参は例外)ので、
出汁は水っぽくならずに旨みを吸って濃縮していきます。
その出汁があまりに美味しいので、つい飲み過ぎてお替りして…
〆にそうめんまで、出して下さいました。

その結果、皆お腹パンパンになり、第2波のオーダーを控えることに。
ふぐ白子の料理に、若干の未練を残しながらですけどね。
最後に、あまおう(苺)に餡を乗せた甘味と抹茶を頂いて、フィニッシュ。
ええ店が、更に進化を遂げましたね^^]

  • 鯛の松皮造り
  • 戻り鰹
  • 松茸土瓶蒸し

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2位

入谷鬼子母神門前のだや (入谷、鶯谷、上野 / うなぎ、海鮮、日本料理)

1回

  • 夜の点数: 4.5

    • [ 料理・味 4.5
    • | サービス 4.2
    • | 雰囲気 4.2
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥8,000~¥9,999 -

2016/06訪問 2016/08/05

匠の技で焼き上げられた共水うなぎは、まさに絶品♪

6月3日(金)、18時に予約して伺いました。
メトロ日比谷線入谷駅で下車して地上へと出てみたら、東西南北が分からない‥
すぐ目の前にあったたこ焼き屋さんで聞いてみるも、「ここの者じゃないんで」と。
そこで、大きな十字路に掛かった歩道橋に上って探してみることに。
うっすら霞んで見えるスカイツリーの存在感にすげぇ~と思いつつ
反対側へと身をひるがえすと、すぐ近くにお店を発見。
赤~小豆色の壁に大きな「う」の字が目立っていました。

入店して予約していた旨と名前を伝えると、店内を抜けて離れに通されました。
庶民的な感じの外観・店内とはちょっと異なった上品で落ち着いた空気感。
来店した有名人のサインなどが額入りで飾ってあったりもするのだけれど‥
2年前の横浜出張の時にBMして以来、念願だった共水うなぎはあるのか?
恐る恐る店員さんに尋ねてみたら、ありました^^v
せっかくなので、きょうすい大(うな重、6千円)を。
30分程掛かるとのことでしたが、望むところです。
うざく(1550円)で瓶ビール中(630円)を頂きつつ本を読み、
まったりと癒しの時間を過ごすことができました。
うざくの鰻は、焼きムラがなく、ほんのりと温かい。
しっかりとした身であっさりながら、旨みはしっかり♪
優しく自然な旨みのある酢に、ポリッとした食感の胡瓜との相性も良く、
夏の到来を感じさせてくれる逸品でした。

ちょうど30分後に「きょうすい重」が到着。
均質に焼き上がった明るめの色合いの鰻が、ほぼぴったりとお重の表面を覆っています。
匠ならではの、美しい仕上がりです。
立派な肝入りの肝吸い、漬物がついてきました。
早速頂いてみると、適度に脂、水分が落ちて、ふわっとした食感。
とろけるというより、口の中で消えゆくような感じかな?
鰻の味が濃く、これは旨いわ~♪♪
唐突に脳裏をかすめたのは、子供の頃(40年以上前)に食した鰻の味。
確か、こんな味だった。
たぶん天然鰻だっただろうから、共水はそれに匹敵する鰻なのでしょう。
控えめなタレが絶妙に合っているし、ご飯も良い具合だし。
甘辛過ぎるタレの浸みたご飯がダメな私にも、此方のタレとご飯の相性は程よい。
途中、肝吸いで味を切りながら、或いは漬物とお茶で味覚を改めながら、
うな重の味にいちいち感動しつつ、お重を一角ずつ切り崩していったのでした。

幻の共水うなぎを匠の技で仕上げたら、こんな絶品になるのですね。
千葉駅のホテルに帰ってからも、旨かったなぁとの余韻にしばし浸っていたくらい。
鰻職人としての仕事については一切妥協せず、一方では新作メニューを創作し続ける姿‥
譲れないところと柔軟なところのメリハリに関しては、私自身の仕事にも学ぶところがあるな。
東京に来て鰻が食べたくなったら、もう此処でいいやん‥とも。

  • きょうすい重(大)
  • うざく
  • 肝吸い

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3位

酒肆 門 (東梅田、北新地、大阪梅田(阪神) / 居酒屋)

1回

  • 夜の点数: 4.2

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 4.2
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥10,000~¥14,999 -

2016/02訪問 2016/04/09

行きは怖いが、帰りは酔い良い

2月27日(土)、19時に伺いました。
同業のおっさん3人の飲み会でした。
この界隈をこよなく愛する同僚に誘われて、なかでもお気に入りという此方に。
なかなかにハードルの高い人気店だそうで、予約がないと入店も困難らしい。
今回はメールのやり取りをしたのが1ヶ月前だったので、「予約取れましたよ!」と。
私もサバサンドでこの店の名前くらいは知っていましたし、大体の場所も把握済み。
職場からも近いので10分前に出て、露天神社(お初天神)の境内を横切って、
その南側に面する路地へと…
すぐに、黄色い下地に黒で「門」のネオン看板を発見して、楽勝~。
ところが、門がないどころか店の入口らしき扉さえ見当たらないんです。
まさかこれ?な扉をちらっと開けたら、薄暗いなかに上へと急勾配の階段。
この上か? 裏社会へのゲートということはないのか?
恐る恐る息を凝らして階段を昇った先の猫の額の半分程の踊り場には、
70~80センチの棚の上に土鍋が積まれていました。
これって店の玄関じゃないよな?と思いましたが、左手の壁越しにワイワイと話し声が聴こえる…
あ!此処って通用口かも?って引き戸を開けたら、「いらっしゃいませ!」の声に迎えられました。
そこが、この店の正規の玄関でした^^;

怖い暗闇から明るい店内に辿り着いた安堵感もあったのでしょうが、
活気があって気さくながらきちんと行き届いた雰囲気が好印象。
此処って、かなり期待できる感じじゃないの^^
出て来たお通しでビールを飲みながらメニューに目を通すうちに、期待が確信に変わりました。
遅れた一人を待つ間、ふたりで先に「虎河豚の唐揚げ」を。
三人揃ったところで、「刺身盛り合わせ」、「ずぼがに」、「青森名物・貝焼き」をオーダー。
刺身盛り合わせは、本鮪はらかみ、天然真鯛、金目鯛、鯖きずし、鰹、おばけ、くらげ。
本鮪はらかみ(腹上)は、中~大トロの間くらいの脂のりで、筋がなくとろける絶品!
キンメも鰹も…、全部美味しい♪
仕入れ、仕込みには相当にこだわっておられるのでしょう。
脱皮したての越前蟹は、身と殻の間に隙間があって身がずぼっと抜けることから「ずぼがに」と呼ばれます。
身の詰まりが悪くミソも食せないため、比較的安価で出回るのだそうです。
今回初めて頂きましたが、瑞々しく柔らかくてそれなりに十分美味しい。
お代のほうは2千5百円ほどでしたから、間違いなくお値打ちの品です。
卵とじの青森名物・貝焼きも旨いわ~で、酒が進むこと♪

けど、まだ食べたい、飲みたいで、「坂越牡蠣の昆布塩焼き」、「鱈白子ポン酢」、
「伝助穴子・白焼き」をお願い。
プツッと軽くはじけてトロリな鱈白子の濃厚な旨みには、「プリン体、バンザイ!」
その間に坂越牡蠣の陶板焼きに火が通り、店員さんがもういけますよと。
プリプリの牡蠣を噛めば、熱々エキスがビュッとほとばしる。
鱈白子にしても牡蠣にしても、そこいらのとは物が違うな…と。
食べ物が旨い、地酒が旨いで話も弾み、気がつけば21時過ぎ。
〆には、「名物・サバサンド」を頂きました。
これがまた美味しくて、酒にも合うんですよね^^
お代のほうは、地酒2合×5本で、一人1万千円。
一度行ったらリピートしたくなる!、素敵な隠れ家だと思いました。

  • お通し3種
  • 虎河豚の唐揚げ
  • 刺身盛り合わせ

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4位

東京竹葉亭 西宮店 (西宮(阪神)、香櫨園 / うなぎ、日本料理、海鮮)

1回

  • 夜の点数: 4.1

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ¥4,000~¥4,999 -

2018/01訪問 2018/02/22

鰻丼(桜)、ひつまぶし(柳)は、間蒸し入りでした♪

(2018年1月)

1月18日(木)、ぼんやりとテレビを見ていたら、
今年のシラスウナギの漁獲高が昨年の50分の1というショッキングなニュースがぁ!
今年の夏以降のことを考えると暗澹たる思いでしたが、それなら今のうちに食べておくとするか…
という訳で、14時前に竹葉亭に伺いました。
ひょっとしてニュースを見た人で溢れかえっているのではと心配しましたが、そんなことはなく…
ニュースに踊らされて慌てて来店した人はどうやら私だけ?
前々回は鰻かば焼きとご飯、前回が鰻丼だったので、今回はひつまぶしにしよう。
ケチっている場合ではないので、ひつまぶし(柳)4500円を頂くことに。

竹葉亭の鰻は、とろりと柔らかい食感も然ることながら鰻の味がしっかりとあって、
それに竹葉亭ならではお上品な風味が漂うのですよ♪
一杯めはそのままで、二杯めは薬味と共に、三杯めは出汁茶漬けにして頂きました。
で、四杯めはまたそのままで。
中程に間蒸しの層があり、鰻の量も余裕たっぷり^^
鰻って、やっぱり美味しいよ~♪
ただ、此方の鰻はどちらかと言うと鰻重のほうが美味しさが引き立つようにも思えました。
タレも繊細でそんなに濃くないですから。
それに、当然のことながら肝吸いが付かないのも寂しいし…。
とは言え、鰻を喰ったぞ~と取り敢えず満足できました^^v


(2016年11月)

11月3日(木・祝)、14時に伺いました。
奮発して、鰻丼(桜)4300円を頂くことに。
約10分後、肝吸い、漬物とともに鰻丼(桜)が到着。
大きい鰻一匹分が丼を覆っておりました。
鰻はフワッと柔らかく、竹葉亭に特有の上品な風味が拡がります♪
タレがあっさり上品めなので、鰻丼にしてもしつこくない。
肝吸いは薄味と言っても、塩分がちょうど程良い塩梅。
漬物ひとつ取っても、洗練されています。
西宮・芦屋には何店か美味しい鰻屋があるけれど、マイベストはやっぱり此方かな…
食べ進めると、ご飯の間から間蒸しの鰻がこんにちは^^
どうも鰻蒲焼き(竹)より鰻が少ないような気がしていましたが、間蒸しがあったとは♪
なんか、めっちゃハッピーでした。

(2016年3月)

3月21日(月・祝)、17時に伺いました。
食べログの情報では土・日・祝は通し営業となっていたので
16時過ぎに行ったら、夜の部は17時からでした。
近くのスタバで、カフェラテを飲みながら待つことに…
読書(「海賊女王」 皆川博子著)に耽っていたら、気付いた時には開店5分前。
店が入っている白鷹禄水苑の、道を挟んで北隣りの専用駐車場に車を移動。
開店と同時に入店しました。

とても広くて天井の高い店内に、着物姿の店員さんが多数。
賃貸料、人件費…
今のご時世、これほど大箱の高級鰻屋で、経営が成り立っているのが凄いと思う。
まあ、それは客である私には与り知らぬことなんですけどね^^;
鰻蒲焼&ごはんをセパレートで食べたかったので、その旨を店員さんに伝えると、
単品の鰻蒲焼に、ごはん、吸い物を別注してもらうことになるとのこと。
そして、鰻蒲焼の(松)は小さい鰻一匹、(竹)は大きい鰻が一匹分になるとも。
なので、鰻蒲焼(竹)、ご飯、肝吸いをお願いしました。

十数分後、目の前に注文した品々が仰々しく並べられていきました。
鰻蒲焼は冷めないようにとの工夫が念入りに施されているようでしたが、
金属製の容器の上に鰻の蒲焼きが乗った様はちょっと抵抗がありました。
けれど、頂いてみれば、これぞ竹葉亭の鰻!って味♪
上品なだけでなく、竹葉亭に特有の風味があるんです。
社会人になった直後から、かつての土佐堀のお店で頂いた、あの味が…
懐かしいな~
ビミョーな風味なので、安易に山椒を振って欲しくないですね。
ご飯はと言うと、そもそも丼や櫃まぶし前提なのか、固め。
薄味の肝吸いには、肝が驚く程にたっぷり入っていました。
これって、幾らなんだろう??
刷り込み効果や懐かしさもあってのことなのでしょうが、
「竹葉亭の鰻は、やっぱり旨いな」としみじみ思いました。

  • ひつまぶし(柳)(2018,1)
  • ひつまぶし(柳)(2018,1)
  • ひつまぶし、出汁茶漬け(2018,1)

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5位

大阪麺哲 (東梅田、大阪梅田(阪神)、梅田 / ラーメン)

1回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.2
    • | サービス 3.3
    • | 雰囲気 3.3
    • | CP 3.5
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    ~¥999 -

2016/11訪問 2016/11/29

スープが美味しい♪麺が美味しい♪ 超美人な一杯!

(2016年11月)

2015年は2度伺い、醤油雲吞(900円)を。
雲吞は、デフォの良いところを邪魔せず、満足感を高めてくれます^^
その後、2015年~2016年にかけて徐々に外待ちができるようになり、
土曜日の夜は早い時間に行かないとすぐには入れなくなりました。
行っては外待ち多数で諦めて帰ることを繰り返していたのですが、
2016年4月30日、20時前に行ってみたら待ちなしで入れて「醤油」を。
なかなか入れないとなると、替え玉まで堪能したくなるのが人の心(いやしいだけ?)。
という事で、スープを飲むのを控え気味にして替え玉を追加オーダー。
替え玉はラーメンタレを垂らして出されるので、スープの味が薄まることはありませんでした。
替え玉の皿の底には、チャーシューのヘタが3切れ。
これで、なんと+100円なんです!
麺を啜る快感と美味しさで、替え玉を食べ尽すまでただひたすらに啜り続けました。
当初の替え玉への懐疑的な思いはどこへやら、すっかり替え玉肯定派に^^;

2016年11月12日(土)、18時半にまたまた(7回目)伺いました。
手前のネタケース付近が3席続いて空いていましたが、私は奥のほうの客と客の間に入り込みます。
隣りの客のチラ見に、「あっちが空いているのに…」という抗議の念を感じましたけど、無視。
肉醤油(1000円)を頂くことに。
麺が旨い♪スープが旨い♪
美人と呼ばれる女性には個性的なタイプも含まれていて好みが大きく左右するけど、
超美人となると均整のとれた顔立ちで、むしろ個性的ではないですよね?
それでいて一際光っているのが、超美人。
此方のラーメンも、そういう感じの深キョン的な超美人。
パンチ、インパクトという通常理解しかねる味はないそうで^^;、ただただ美味しい。
肉醤油に替え玉をすると更に肉が追加されて、これはかなり苦しかったけれど…
それでも、この日も替え玉をしました^^
ひたすらアルデンテな麺を啜り続ける快感は、他では得難い。
スープが美味しいからこそ、成り立つんだろうなとも…。


(2014年10月)

10月4日(土)、19時半頃に伺いました。
外待ちはなく、店内に先客数人。
レジの横、カウンターの一番手前に座りました。
豊中の店に何度か伺ったことがありますが、この店は初めてです。
醤油(700円)をオーダーしたら、3~4分で着丼。
先ず、スープをひと口…。
薄味のなかに、なんと旨みを湛えたスープだろう!
昆布と鰹に下支えされた肉スープは、パンチとか奥行きでなく、ただ静かにしっかりと旨い♪
麺は、今でも真空ミックスなのでしょうか?
アルデンテのパスタのようにプリッと跳ねるような食感で、滑らかな喉越し。
スープがよく絡むわけではなく、それ故に麺そのものの味がくっきり♪
そこにスープを啜ると、ほぉ~となるくらいに美味しい♪♪
水彩画のような繊細なタッチなのに、押し寄せる力感!
もう、しばらくはスープと麺を繰り返してしまいます。
やがて着手したチャーシューは、豚の肩ロース一枚分弱?
麺とスープに足らないワイルドさを演出しています。
チャーシューとスープが、また合うんですぅ♪
メンマも旨いし、麺哲グループ伝統の縦切り青葱が薬味として効いています。
海苔だけは、見た目重視かも?
とにかく、味の好みが合う私には極めて完成度の高い、究極の一杯という印象。
ただ…、席の前のネタケースから魚の生臭い臭いが漂うのは、どうにもいただけない。
これだけのラーメンを出すのに、何故こういう所に気がまわらない?
それに、替え玉ってのもどうかな?
美味しいスープが薄まって、麺とスープの絶妙のバランスが崩れてしまうじゃないですか。
まあ、ネタケースから離れた奥の席に座って、替え玉をしなければそれで済むことですけどね。

10月18日(土)18時40分、昼食抜きの空腹で満を持して再訪。
ネタケースから離れた、カウンター奥に座れました。
今回は、肉醤油(1000円)に、ホタテご飯(300円)を。
ホタテご飯は、ひもメインで磯臭さが過ぎるかも?
そして、肉醤油は(わかっていたけど、やっぱり)チャーシュー多過ぎ。
ホタテご飯とチャーシューを片付ける間に麺がのびてしまった…。
デフォの完成度、バランスが素晴らしいだけに、トッピングやサイドメニューの追加が仇となる感じ?
それでも、やっぱり美味しい♪

11月15日(土)18時過ぎに再再訪。
「塩(800円)」を頂きました。
豊中店で経験した不思議な薬草の風味はなくて、シンプルに塩。
これも旨いけど、私は醤油のほうが好みかな…。

  • 肉醤油(2016,11)
  • 替え玉(2016,11)
  • 醤油(2016,4)

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6位

丸五 (秋葉原、御茶ノ水、新御茶ノ水 / とんかつ)

1回

  • 昼の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 4.0
    • | 雰囲気 4.0
    • | CP 3.8
    • | 酒・ドリンク - ]
  • 使った金額(1人)
    - ¥2,000~¥2,999

2016/06訪問 2016/08/05

極厚!の、特ロースかつが旨い♪

6月4日(土)、12時前に伺いました。
店の前の道を挟んで、行儀よく行列が十数名。
もとより覚悟のうえです、待たせてもらうとしましょう‥
と思ったわりには意外に回転が速く、20分程で入店できました。
特ロースかつ(1850円)を、ご飯・赤だし・お新香のセット(+450円)でお願いしました。
卓上のセッティングが整然としていて、店員さんはきびきび動くし目が行き届いています。
こういうお店は、ほぼ間違いなく美味しい。
あとは、どれだけ自分の好みに合うかだけど‥

15分程で、特ロースかつセットが到着。
とんかつの衣は、低温揚げの薄茶色。
断面の写真を撮るために転がしてみると、ネットで知ってはいたけれど改めて分厚いと思う。
ピンクを残すか残さないかという微妙な熱の入りようは職人芸ですね。
少々のキャベツを噛みつつ赤だしをひと口啜ってから、おもむろに‥
先ずは、控えめの岩塩で頂いてみました。
赤身が驚くほど柔らかくジューシーで、この豚肉は旨い~♪
低温揚げの衣はあまり好みじゃないのだけど、此処のはそんなには気にならない‥。
次に、ソースで頂いてみると、これがまた美味しい。
とんかつ自体は高評価なのにソースがイマイチってお店を何度か経験しましたが、
此方のソースはあっさりフルーティーでとんかつによく合っています。
特に、脂身が多いところにはソースがベターだと思いました。
ご飯も美味しくてガンガン進んでしまい、お替わりを^^
最後にジャスミン茶を頂き、すっきり。
並んで待った甲斐は、十分過ぎるほどありました。

  • 特ロースかつ、ご飯・赤だし・お新香のセット
          
          
          渡井九
  • 特ロースかつ、断面
  • 店の外観

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7位

香住 北よし お初天神店 (東梅田、大阪梅田(阪神)、梅田 / 居酒屋、かに、海鮮)

3回

  • 夜の点数: 4.0

    • [ 料理・味 4.0
    • | サービス 3.8
    • | 雰囲気 3.8
    • | CP 4.0
    • | 酒・ドリンク 4.0 ]
  • 使った金額(1人)
    ¥20,000~¥29,999 -

2019/02訪問 2019/03/27

3回目。やっぱり番がにコースがお値打ち!

2月4日(月)20時に、家族3人で伺いました。
2部制になっていて、20時に他のお客さんたちと一緒に入店。
席は予め決まっていて、私たちはテーブル席に案内されました。
前回のズワイガニフルコースがイマイチだったので、今回は再びの番がにコースです。
始めに、水槽からすくったばかりの番がにを見せてくれました。
ずわいがにのイラスト入りアサヒスーパードライで乾杯していると、
早々に香住ガニのかに酢、のどぐろの焼き霜が届き、すぐに香住鶴をオーダー。
続いて、カニ刺し、背子ガニ酢、鮮魚3種盛りが到着。
ボリュームのあるカニ刺し、うめぇ~♪
背子ガニは12月で漁が終わるので、たぶん冷凍もの?
私は背子ガニが好きで、こんなものではないのを知っているだけに歯がゆい…。
焼きガニ、カニチリになると、かにの大きさが物を言います。
食べ応えが全然違うのです。
特に、かにしゃぶの1本で満たされるか満たされないかは大きい。
甲羅焼きは、以前は生のものを自分で焼いた記憶がありますが、今回は焼きあがったもの。
自分の好きなように育てたかった…。
雑炊が美味しいのは言わずもがなですが、背子ガニは要らなかったような。
茹でたての背子ガニならそのままでも大歓迎ですが、この日のクオリティなら要らない。
かにと香住鶴だけで十分堪能できるので、香住ガニのかに酢、鮮魚の刺身盛りも私は不要だと思いました。
しかし、焼きガニの時の葱と椎茸は、はずせない。あれは、美味しい!
まあ、いろいろと不満も書きはしましたが、番がにコースはやっぱりお値打ちだと思いました。
このカニが、この値段で、大阪で頂けるということは、ありがたい限りです。
12月10日、職場の忘年会に使わせて頂きました。
経費なので、番かには控えて「松葉ガニフルコース」で…。

・かに酢(ペースト状のかにみそ添え)
・刺身盛り(松葉ガニ、背子ガニ、もさえび、鰹)

と続くものだから、いきなり香住鶴の燗酒がガンガン進みます。
背子ガニは甲羅の中に身、内子、外子、みそが収まって食べやすかったのですが、
拵えの手間を考えるとやむを得ないとは言え、ちょっと渇き気味でした。
もさえびは、こちらでは珍しいですね^^
しっかりとした甘みがあり、みそも美味しい。
ただ、松葉ガニの刺身は、番がにを知ってしまった者には貧相に思えてしまう…。

・焼きがに
・かにしゃぶ&かに鍋

やはり、大きさだけでなく身の張りっぷりなど、あの番がにの充足感には程遠い。
こんなに違うもんなんだと実感しました。
かに酒は、なかなかにイケてましたね^^
背子ガニも入った雑炊を頂き、デザートに柿。
皆、とても喜んでいたので取り敢えず良かったけど、私はちょっと不完全燃焼。
しかも、昨シーズンは松葉ガニコースが1万円、番ガニコースが1.5万円だったのが、
今シーズンは、それぞれ12800円、15800円になっていたんです。
わずか?3千円の差なら、そもそも相応の出費を覚悟して伺うんだし、年に1回のことでしょ?
絶対に!「番ガニフルコース」にすべきだった‥。
それ程に、松葉ガニの質も量も格が違いましたね。
3月26日(土)、飲み仲間4人で伺いました。
飲み食いに多少の出費は厭わないおっさんばかりだったので、
ちょっと奮発して「番がにコース(15000円)」を予約しておりました。
番がには、水揚げされる松葉蟹の中でも選りすぐりの希少品。
当日にならないと、揃うかどうか分からないと言われていました。

予約していた19時に入店すると、玄関を入ってすぐの左手に水槽があり、
松葉蟹がうようよと重なっていました。
右手に拡がる店内は、向かって奥にカウンター席、手前にテーブル席。
天満店とは違って、随分と大箱でした。
けれど、通されたテーブル席の狭いこと^^;
此処に4人はきついなと思っていたら、幸い小上がりの座席席が空いていて、
そちらにどうぞと案内してもらえました。
番がにも入手できたとのことで、ひと安心。

お通しは、かにの酢の物。
さすがにこれは番がにではないだろうけど、初っ端から本物ならではのお味。
すぐさま、香住鶴をお願いしました。
香住鶴は各種揃っていますので、いろいろと飲み比べもできます。
4人揃ったところで、店主が番がにを見せに来てくれました。
グレー掛かった薄茶色で、甲羅の下部に粒々がたくさん寄生した、
大きくて立派な松葉がにでした。

しばらく待って届いたのは、刺身。
醤油に浸けて持ち上げて、上を向いてパクリ。
身を噛みながらひっぱり離すと、瑞々しくて甘い旨みがもう…
堪りませんな♪

お次は、焼き蟹。
焼けた殻の香ばしさも相俟って風味が良く、ぐいぐい酒が進みます。
茹で蟹派か、焼き蟹派かって、意見が別れるところなのかも知れませんが、
私はと言うと甲乙つけ難くどちらも食べたい派ですw
昨年11月に茹で蟹は堪能していたので、焼き蟹は望むところ^^v
脇役の葱焼き、椎茸焼きも、意外なほどに美味しかったな。
それに…、何と言っても甲羅に盛られたみそが、もうヤバ過ぎ♪
熱を加えて混ぜ混ぜしてチョイ舐めしたら、もう酒が止まらん!
その後も蟹やら野菜やらを焼く間にこまめに熱を加えていたら、
とろみが出てきて旨みもどんどん濃厚に。
しかし、店員さん勧めに従って、みそは半分残しておきます。

4品目は、かにしゃぶ&かに鍋。
先ずは、ひとりに1本ずつ、かにしゃぶ。
湯の中で軽くしゃぶしゃぶすると、ふわっと花が開いて。
その半生のかにの身を残しておいた甲羅のみそに潜らせて。
これが旨くない訳がないじゃないか…
わくわくしながら頂いてみたら、その期待の上を行く感涙ものでした♪♪
このひと口だけでこの日、此処に来た甲斐があったな…
その余韻に浸っていたためか、かに鍋のことはあまり憶えていません^^;
ただ、爪の数からして番がに2匹に、+αでかにを足してくれていて、
かにたっぷりの鍋でした。
〆の雑炊がまた、滅茶苦茶美味しかったです♪

お会計は、ひとり1万9千円。
その値打ちは十分にあったと思います。
オフシーズンなら一人で天満店、かにのシーズンは何人かで此方へ通うとしましょうか。
来シーズンも、是非にでも伺いたいものです。

  • かにしゃぶに、かにみそ
          をたっぷりと絡ませて♪
  • かに刺し
  • 焼きがに

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