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1位
1回
2012/12訪問 2013/02/01
(2012年12月)
12月8日(土)、おそらく生まれて2回目の都島。
5番出口から地上に出て、右へ。
お店へのショートカットを敢行しました。
CoCo壱、まんぷくキッチン、ロイヤルホスト…
信号のある2つ目の交差点には、中華、洋食、ピザの宅配店。
通りの左向こうには、セルフステーキARITA。
この交差点で右に折れ、少し歩くと左前方に黄色いテントが見えました^^
お客の入りは、五分ほど。
カウンターの奥から二番目の席に腰を落ち着け、すぐさま品書きをジ~~
この日もわくわくするようなアテがずらりと並んでいました♪
黒まぐろの脳天は売り切れでしたが、頬肉と目玉周りの肉があるとのこと。
即座にそいつをお願いし、燗酒と鯛の子煮も。
渡り蟹のケジャンが残り一人分と聞き、それもキープ。
黒まぐろの頬肉と目玉、いきなりのヒットでした。
表面を炙ってあるけどガス臭くなく、肉のたたきのようでいて
鮪の食感と旨さも併せ持つ逸品!
これはビールで頂きたい…ので、ビール大瓶をオーダー^^
鯛の子煮は、燗酒で。
私の好みより少々甘めながら、小料理屋のレベルだし量もありますよ?
なのに、450円なんです。
渡り蟹のケジャンは、唐辛子、生姜、葱で味付けした和風ケジャン。
なので、日本酒にも合いました。
ぬめりの生じた身をしゃぶりながら酒を舐め、濃厚なミソを少しずつ口にしては酒を舐め…
すぐに酒がなくなり、熱燗を追加です^^
熱燗の途中で蟹のケジャンがなくなり、冬牡蠣の関東煮を追加。
牡蠣の関東煮の途中で熱燗がなくなり、三光正宗を追加。
三光正宗をほとんど残して牡蠣の関東煮がなくなり、焼むかごを追加。
もう腹八分だったので、たっぷりの焼むかごを爪楊枝に刺しつつ、しばし読書。
くつろぐわぁ~ (´-`*)
〆に、牛ホホデミグラス(丼)を。
デミの煮込みが浅いようでコクのある深い味とはいかないけれど、牛ホホはトロトロ。
和で押してきただけに、最後に洋の満足感は大でした。
ホンマ、いい店ですわ^^
正直言って、秘密基地でいて欲しい気持ちと繁盛して欲しい気持ちの葛藤に苛まれます。
そうそう、カウンターの奥から2番目も特等席ですよ^^
(2012年11月)
11月10日(土)20時過ぎ、おそらく生まれて初めての都島です。
地下鉄谷町線の都島駅5番出口から地上に出てみると、
大きな通りが斜めにクロスしているし東西南北が全くわからん^^;
北東に向かったはずが西?だったりして駅前に舞い戻る…
仕方がないので、駅前の派出所で「都島警察署ってどう行くのですか?」と尋ねました。
若い婦警さんが「そこの横断歩道を渡って3つ目の信号を左です」と教えてくれるも、
そのあと視線がこちらに向いたまま。
「今から自首します」と言ってやろうかと思ったけど、純情そうなのでやめておく。
5番出口から東に信号3つ進んで、左折。
なんだか美味しそうなカレー屋さんが♪
都島警察署の前は早足で通過してずっと進んで行き、
なんとかお店に辿り着くことができました。
店頭に黄色い品書き看板を出し、黄色いテント庇(ひさし)、
紺の暖簾に白抜きで「大衆酒場 金盃」。
なんの変哲もない、どこにでもありそうな店構えです。
カウンターの手前から2番目に座り、カウンター奥に掛かった黒板の品書きをしばし…
品書きの左下がお客の頭で微妙に見えませんが、わくわくするアテがずらり。
〆サバ、セコガニをお願いして、燗酒から始めました。
〆サバは、浅く締めた鯖が4切れ、昆布締めが2切れ。
浅締めの鯖は、ちょいと醤油をつけて頂くと脂がのって旨みたっぷり♪
酒が進みます^^
しっかり締めた昆布締めの鯖は、そのままで。
これもまた、酒が進みます。
口直しに、大根の桂剥きと胡瓜が添えてありました。
胡瓜は仕事が施されていて、ちょっと噛むとクラッシュします。
山葵だって、手抜かりありません。
なんぼ程仕事してんねん?の充実ぶりで、500円。
セコガニは、甲羅を除いた小振りなものが一杯分。
今年度のお初です^^
足先は折って噛んでしがむにとどまりましたが、
残りはちびちび酒を舐めながら、しゃぶり尽くしました。
内子、ミソで熱燗はやはり堪りませぬ♪
これで650円って、大丈夫かなぁ…
燗酒の2本目途中で、関東煮(おでん)を頂くことに。
コロ、山しめじ、貝割れとろろをお願いしました。
ひと品ずつ、おでん汁を火にかけて別鍋で煮て出してくれます。
少し甘みのある薄味のお汁が絶妙。
しゃきしゃき感と辛みを残した貝割れにとろろ…、やられました♪
関東煮の途中で喉が渇いたのでビール(大瓶380円!)を頼み、
今度は関東煮がなくなったのでアテに豚足とろとろを。
ここまで小料理屋顔負けの品が続きましたが、
こんなのもあるところは大衆酒場っぽい。
両方のいいとこ取りで、嬉しすぎます。
ただ、できれば焼酎のお湯割りで頂きたかった…
ほぼ満腹でしたが、最後に気になる四川麻婆豆腐をご飯で。
この四川麻婆豆腐が、麻が効いていて旨いんです♪
レシピはどうやって入手したのかと聞いてみたら、ネットで検索してとサラリ。
もちろん、プロの料理人だからこそ完成形に仕上げられるのでしょうけど。
元々、天満でフランス料理屋をやってたんですけどね…と店主は語る。
スタンドアサヒが好きで、それも動機づけとなってこの店を始めたそう。
食べ歩きも欠かさないとのことでした。
その「客目線」が仕事に活かされていると思います。
美味しいだけでなく、幸せな気分になれるのだから。
加えて、店主と奥様のお人柄。
これは、☆5つ?
kazuchiさんのレビューのお蔭で、穴場中の穴場の酒場を満喫できました。
「年内に、必ずまた」と勝手に宣言して、店を後にしました。
そうそう、カウンター手前から2番目の席は特等席ですよ^^
2位
1回
2012/01訪問 2012/02/07
五島のあら(くえ)、八幡浜の白甘鯛、大間のまぐろ、山形ののどぐろ…
1月20日、19時半に伺いました。
くえを食べたことがないという仕事仲間のF女史をお連れして^^
この方、美食家にして小食。
脂っこいのもダメそうです。
なので九絵家よりこちらのお店でお初をと…
先ずは、ビールで乾杯です。
お通しは、寄せ豆腐。
美味しいだけに、ふりかけは邪魔かも。
煮干しの箸置きが、本物そっくり^^
確か、神戸まで行って買ってきたとか…
次は、お刺身。
大間のまぐろ中トロ、淡路島の針いか、まながつお(皮を炙ったもの)、
北海道の雲丹です。
もちろん、燗酒で頂きます。
3品目は、白甘鯛の塩焼き。
八幡浜産白甘鯛、それも大物に限って仕入れておられます。
それを数日かけて低温熟成させるのだそうです。
厳選素材の旨味が見事に引き出しされていて、
この店の真髄を堪能できる逸品です。
皮が、また美味しいこと♪
この日は2人でカウンターだったので1人前ずつで供されましたが、
4~5名でテーブル席だと、人数相応の切り身がドンと塊で出てきます。
そのほうがいろいろな部位が頂けて、お得ですね。
4品目は、山形産のどぐろ煮付け。
巨大としか言いようのない、のどぐろです。
柔らかくて脂がのっています。
反面、やや大味かも知れません。
好みが分かれるところかな…
熱燗が進むことは間違いないけど。
5品目に、くえ鍋。
九州人は、あらとくえは違うと主張するので、
その立場に立って厳密に言えば、あら鍋です。
五島産の20kg前後の物に限って仕入れているそう。
和歌山のくえは脂がのり過ぎているのに対して、
五島のあらは東シナ海の潮流に揉まれて身が引き締まっている、
特に20kgくらいがベストとのことでした。
あら、椎茸、豆腐、レタスのちり鍋を、ポン酢と薬味で頂きます。
あらの身はホクホクです。
皮のゼラチン質とで良い塩梅^^
ポン酢であっさりと頂けます。
さっぱりしているなかに旨味が凝縮されています。
白菜でなく、レタスというのもポイントですね。
雑炊も、美味くなかろうはずもなく~♪
デザートは、こだわりの高級フルーツが出てきます。
この日は、紅まどんな。
口に含むと、果汁が溢れ出ます。
甘みが濃く、爽やかな酸味…
みかんとオレンジの中間のような味でしょうか。
この日は、あら鍋、白甘鯛塩焼き、のどぐろ煮付けを予約して伺いました。
お初のF女史のために、あらは身の部分をお願いしましたが、
タイミングが良ければ「あらのあら」を頂くこともできます。
これがまた、美味いこと!
未練がましく、皮を剥がれたお頭の写真を撮らせて頂きました。
高度肥満のおこぜも美味しそうだったなぁ…
以前に頂いて感動したのは、鮭児塩焼き、姫島(大分)のすずきなど。
いちご(あわび、うに)丼も思わず頬が緩む名物ですね。
仕入れ、仕込みに妥協を許さない、こだわり職人の大将。
明るく元気な、広報兼務の女将さん。
なんとも相性のいい二人三脚^^
記憶に残る逸品が頂ける、旬魚料理のお店です。
3位
1回
2012/10訪問 2012/10/08
(2012年10月)
長らくご無沙汰だったので、ふらり森岡へ。
暖簾から顔だけ覗かせてみたら、ちょっとびっくりされました。
電話も入れずに突然の訪問だったもんで^^;
それでもビールを飲むうちにテキパキと準備を整えて、突き出しにずわいがに。
アテをもう一品お願いして、戻りかつお。
戻りかつおは皮をさっと炙ってあるので、皮下の脂がジュワ♪
浦霞の冷酒で頂きます。
ちなみに、冷酒は「浦霞」と「ひとめぼれ」しか置いていません。
この日はアテ一品で酒一本、にぎり5~6貫で小粋に〆るつもりだったので、
にぎりに移ります。
平目、烏賊、雲丹。
小ぶりな鮨が皿(蓮の葉の形をしている)の右隅にちょこんと置かれます。
ネタによっては、置く場所が変わります。
雲丹は、胡瓜の桂剥きを被せて塩を振って出されます。
どれも間違いなく素晴らしい♪
けど、私のすぐ後に来られた常連さんのアテが気になって仕方がない。
鰻が取り出されたのを見て、もう堪らず…
「にぎり中断で、その鰻、こっちにも下さい!」
天然鰻を、塩とタレで。
女将さん(この日は用事で不在)オリジナルのもろきゅうも添えてあります。
「この前、帰る時にもろきゅう忘れてたって言ってはったから」と大将。
恐るべき記憶力ですが、やっぱ嬉しいですね^^
ふぐ皮湯引きもお願いしました。
これは、燗を頼まざるを得ません。
十分にアテと酒を堪能し、にぎりに戻ります。
大トロ(かまとろ)、穴子、鯵。
見事としか言いようがない♪
大将に、「やっとうちの客になってくれはった」と言ってもらいましたが、なぜ?
初めて、ひとりで来たからだそうです。
鮨屋は、カウンター越しに1対1でやりとりするのが本来の関係ってことなのかな?
(2011年8月)
8月23日、接待でご馳走になりました。
森岡を指定したのは私ではなく、同僚です^^;
まぐろ中トロのイクラ掛け、とり貝、煮あわびと、いきなり豪勢なツマが続きます♪
同僚が貝好きなことも大将はよく憶えておられるようで。
鮨はたんまりと頂きましたが、接待であんまり写真ばかり撮るわけにもいかず…
なので、忘れましたw
トロは端っこを切って捨てようとするのを「それだけは捨てないで~」と懇願して
オマケにつけてもらいました。
最後は松茸の吸い寿司で〆。
何処かで飲食したあと、〆に吸い寿司だけ食べに来てお替りして帰る人がいるそうで…^^;
(2010年10月)
以前の店舗の時から贔屓にさせてもらっています。
自他共に認めるクリリン似の大将は、たたき上げの腕の良い職人ですが、
軽快、ちょこまかという感じで、凄い人オーラは感じられません。
大将の手仕事を見ていると、きっとリズミカルにささっと寿司を握り続けているうちに、
身のこなしや話し方まで、そのテンポになってしまったんだろうな~と思います。
美味しいから通っているのはもちろんなのですが、
通ううちに職人技やこだわり(仕入れや下拵えも含めて)に少しずつ気付いて感心し、
カウンター越しのやりとりで店にいる時間と空間を楽しむようになりました。
そうなって初めて、自分がこの店に馴染めていると思うようになりました。
柑橘系を上手く使う鮨屋という印象もあります。
10月8日、鱧を食べたいと言っていた母(と妹)を連れて伺いました。
母は蛸も好物なので、柔らか煮を小鉢で多めにしてもらいました。
鱧しゃぶは、湯引きを熱い出汁で食べるという趣向でしたが、
これが鮨屋の限界かな~という印象でした。
酒を楽しみたい私と妹は、アテをもう一品。
さざえと平目の刺身セットが供せられ、酒が進みます。
その後の鮨は「なんでも言って」とのことでしたが、
あまかせにして随時こちらの希望を入れてもらうことに。
烏賊、中トロ、大トロ炙り、赤貝と山芋の手巻き、鯵、煮穴子(必食)、鯖などを頂きました。
トロの炙りだけは、どうもガスの臭いが移って苦手ですが、他はさすがの鮨ばかり。
女性が二人いたからか、是非ということで玉子を食べました(今まで勧められたことはなかった)。
玉子に関しては、二人は絶賛。
私は、別に~って感じでした。
最後は、吸い寿司。
要は、寿司飯を使った松茸の出汁茶漬けです。
8月末に来た時よりずっと松茸の風味が増して美味しかったです。
それは早生だっただけでなく、夏の暑い間は冷たく出すのを常温にしたからやと
大将が耳打ちしてくれました。
なるほど~、合点がいきました。
裏方に徹する女将さん考案の、マイルドなナッツ風味のもろきゅうも
寿司の合間の酒のアテとして重宝します。
基本、アテより寿司メインの店なので、小粋に寿司数貫で早々に店を後にする客も歓迎だそうです。
4位
1回
2012/05訪問 2012/07/02
大牡丹海老の大人喰い、天然ホヤの遊び喰い、ゴジラ海老、ガメラ握り…
5月24日(木)、18時半に伺いました。
昼間は大阪と変わらぬ陽気でしたが夕方から一気に涼しくなり始め、
18時過ぎのすすきのは肌寒く感じるほど。
予約時間まで少し間があったので、近辺を散策しました。
人通りが多くて賑やかな街頭。
「お~い、お~い、北海道」のスピーカー音。
その音をベースに様々な宣伝音が入り混じる。
更には居酒屋の呼び込みの声。
色取り取りのネオンサインに、ライトアップされた観覧車。
路面電車、広い道路…
裏手にまわると怪しげな店が並ぶ歓楽街。
大都市らしい光景と喧噪です。
けれども、そこはかとなく漂う異郷の雰囲気。
各所の光景は夕暮れ時であることも手伝って煤けた色調に映り、
北国らしい物悲しさ、それ故の人恋しさを覚えました。
18時30分ジャストに入店。
ビルの外観やエレベーターに若干の懸念を抱いていましたが、
店内はシンプルにまとまっていて、小綺麗。
美しい女将さんが出迎え、カウンター左奥に通して下さいました。
オーダーは「有楽」が前日までに要予約だったので、「寿(15000円)」に。
取り敢えず、生ビールで喉を潤しました。
サッポロ クラシックで、北海道限定だそう。
程なく、むらさきうにのジュレのせ(photo1)。
見目麗しい♪
国稀の特別純米で頂きます。
この時期の淡く軽やかな雲丹とジュレが良く合っています。
匙で掬い損ねると、うに殻のトゲの間に挟まって回収不能となります。
軽微ながら犠牲者を出してしまいました。
次は、刺身盛りです。
やなぎ蛸、真つぶ貝肝刺、ゴジラ海老(photo2)。
醤油と山葵の他に、トリュフ塩が供されます。
香りの強い白トリュフ、味の濃い黒トリュフを混ぜた塩なのだそう。
例えば蛸に合うとのことだったので、その勧めに従って…
おぉ~、柔らかくて口の中でまとわりつくような食感のやなぎ蛸に濃厚なトリュフの風味♪
面白い趣向ですね~^^
しばらく口の中でもて遊んで、その風味と食感を楽しみました。
真つぶ貝は、少し柔らかめのコリコリでほんのり甘い。
途中で一切れをトリュフ塩で。
ブワッとトリュフの香りが立ちますが、淡い磯の香りがぶっ飛んでしまいました^^;
肝も全く臭みがなく美味で、これも酒に合うこと^^
肝の尻尾の部分が網の下に落ちましたが、こちらは後ほど網を持ち上げて救出。
でもって、ゴジラ海老。
イバラモエビが正式名称なのですが、誰も憶えてくれないそうで…
そのため、増毛漁協がゴジラ海老の名で売り出したそうです。
頭部の背側にゴジラのようなトゲトゲがあることが命名の由来だとか。
食してみると、味は牡丹海老に似て美味なうえに、
もっと身のしまりが良くてプリッとした食感が楽しめます。
これは良いものを頂いたわ~って、お値打ち感のある海老でした。
話のネタにもなるしw
大将がネタケースから生きたゴジラ海老を出して、見せてくれました。
目をちょこ、ちょこっと動かす様がなんとも可愛い^^(photo4)
3品目は、天然ホヤの遊び喰い(photo5)。
天然の帆立貝に付着して成長したものだとか。
滅菌消毒した海水に浸されて供されます。
鮮やかな朱~緋色で表面に透明なゼリーをまとっています。
大将が、「まず、お酒を飲んで味を憶えておいて下さい」と。
飲みましたよ。
いつの間にか2杯目の、国稀あらしぼり。
「ホヤを食べて下さい」と言われて、一口。
臭みゼロ、苦み~渋みもなく、爽やかな甘みが拡がります。
これがホヤ?
物足りなくさえ感じます。
「もう一度、酒を飲むと先程と味が変わってますよ。」
なので、遊び喰いなのだそうです。
ホヤやこのわたを食したあとに酒を飲むと甘く感じるのは、経験積み。
たぶんそうなるんだろうなぁ~と思いながら酒を飲む…
が、味はさほど変わず不発。
あまりに新鮮すぎてクセのない天然物だったから?
4品目は、かずべ笹蒸しと白アスパラガス(photo6)。
かすべとはエイで、要はエイヒレの笹蒸しです。
味付けは、今流行りの塩麹。
味そのものは、基本的には炙ったエイヒレに似ています。
軟骨のコリコリ感が快い…
焼酎にも合いますね、これほ。
5品目は酒肴(干物)3種で、
糠にしんチップ、干し甘海老、鮭山漬(photo7)。
あらしぼりが残っていましたが、もちろん燗酒(国稀佳選)で頂きます。
糠にしんチップが気に入りました。
家でTVでも観ながら、少しずつ齧ってはちびちび酒を舐めてみたい…
6品目は、お隣りの〆に付き合う形で山わさび巻き(photo9)。
北海道の春の旬だそう。
白くて、西洋わさびのような味でした。
1~3品は北海道(留萌)満喫の刺身ネタが次々出てきて盛り上がり、
4~6品目はたぶん敢えてのトーンダウン。
そろそろ次あたりと思っているところに…
出ました!
7品目は、大牡丹海老の大人喰い(photo11~16)。
大きな牡丹海老を「生雲丹と海老味噌醤油にまぶして」頂くという、
なんとも贅沢な料理です。
尻尾の殻をはずし、生雲丹と海老味噌醤油をたっぷりまぶしてと♪
イメージを覆すまでには至らなかったものの、うふふな美味しさ。
大人喰い?
そりゃ、そうでしょ。
18禁です!
残った生雲丹と海老味噌醤油のために酢飯が用意されていましたが、
たっぷり絡め過ぎて残らなかった…
しょぼくれた様子に気付いた大将が、酢飯にいくら醤油漬けをかけてくれました。
8品目は、ずわい蟹と内子、こごみの茶碗蒸し(photo17)。
内子のコク、ずわい蟹の風味、こごみのバランスが良く、
冷えた胃袋をリセットしてくれました。
9品目の蝦蛄(シャコ)(photo18)は北海道産だと味が異なるかと思ってオーダーしてみましたが、
あまりにも普通でした^^;
ここから握りに移ります。
蝦蛄をアテに酒をやっていると、「ガメラ握りというのがあるんですけど?」
お願いしますと即答。
出てきたガメラ握り(photo19)は、蒸した蝦夷あわびの握りでした。
確かに、細かく切り込みを入れたあわびの身を軽く反らせた様はがメラの甲羅のよう。
この細工で、柔らかくて食べ易くなってもいます。
ゴジラ海老と抱き合わせで話のネタになりますねw
その後、〆鯖棒寿司(photo20)、たて巻き(photo21)、かじかのこ(photo22)、
海老おぼろ重ね手まり(photo23)と続きました。
この頃には酔いがまわり、お腹もいっぱいになっていて、惰性で食していました^^;
たて巻きは、蕎麦の三立てに倣って名付けたそうですが、
叩きたてのトロが入っている他は、何が「たて」なのかよく分かりませんでした。
かぶりつくと反対側からネタが押し出され、やむなく皿の上に落としたところ、
大将が雲丹を加えて巻き直してくれたのが嬉しかったなぁ…
いわゆる、アテ系鮨屋。
素材を活かした料理で、新鮮な魚介類が存分に堪能できます。
鮨にうるさい人には勧めませんが、魚好きなら垂涎必至のお店です。
カウンターがお勧め。
大将との会話を楽しみながら頂くに限ります。
おしどり夫婦が営むお店ゆえ、とても心地の良い雰囲気でした。
5位
1回
2013/03訪問 2013/05/17
(2013年3月)
3月8日の18時過ぎに伺いました。
この日は、大テーブルの端(厨房側)にて。
醤油麹漬けの大豆と辛み大根で冷や酒をやり始めると、
もう条件付けられているのか即座に寛げました。
頂いたのは前回と同じ、豆皿3種、鴨椀、もりそば1.5枚。
豆皿の途中で酒をお替りし、醤油麹漬け大豆をもう一度リクエストして
酒半分弱を残したところで鴨椀。
薄切りの鴨肉と葱で酒を終え、すぐにもりそばをお願い。
蕎麦汁と鴨汁で蕎麦を頂きました。
この日は、蕎麦がとりわけ美味しく感じられたので、評価を上方修正させて頂きます。
雰囲気、接客は毎度安定して素晴らしいと思います。
(2012年2月)
2月4日、谷町六丁目の交差点で悩んだ挙句、
莫久来(そば切り文目堂)に未練を残しつつも蔦屋へ。
ちょびっと辛いことがあったんですよ…
なので、蔦屋。
18時半に入店。
まねき猫がお出迎えしてくれました。
先客は、奥の大テーブルに2組のみ。
どこでもどうぞと言われ、入口側の6人テーブルに座ってみました。
ストーブの横、店内に背を向ける形で。
さすがに、こうも寒いと空いてるわ…と思っていたら、
19時過ぎにはほぼ満席となり、蕎麦が売り切れました^^;
私が入店した時点で、手挽きと田舎そば、鯖寿司は売り切れ。
豆皿3種、鴨椀、もりそば一枚半をお願いしました。
酒は、秋鹿「山」(山廃仕込み)。
付き出しは、やはり醤油麹漬けの大豆、辛子大根添え。
これで秋鹿をくいっとやった時の、ほっこり緩む感じが堪らない…
豆皿3種は、赤大根と赤蓮根に菜の花、冷や奴、牛蒡醤油炊きとすじこん。
酒のアテとしては、結構なボリュームです。
時間がゆっくり流れるのを心地良く感じながら、本を読みつつ秋鹿を。
しばらくして、鴨椀が届きます。
鴨は薄切りで、鴨肉の味と食感が損なわれる代わりに汁が美味しい。
酒がなくなったので、「石鎚」を追加しました。
こちらは秋鹿よりも淡麗。
2杯目には良いかもしれません。
長椅子なので、右手奥に座った女性客がもたれたり前に乗り出すたびに
背もたれのしなりが伝わってきます。
袖振り合うも多生の縁…
この店ではそう思えます。
約1時間、まったりとした気分に浸ったあと、
ほろ酔いで蕎麦を頼みます。
振り返って店員さんに視線を送ると、すっと席まで来てくれて
「お蕎麦、ご用意しましょうか?」
アイコンタクトが通じる店員さんです。
もりそばは、やっぱり短め。
箸で摘んで、そば汁にちょい浸けして頂きます。
細打ちながら、しっかりした蕎麦で、しなやか。
今回のほうが風味も豊かに感じられました。
わさびを舐めながら蕎麦湯を頂く頃には、少し癒された気分。
やっぱり、なんかいいお店です。
この日も残念ながら、すすわたりは出ませんでしたけどね^^
(2011年11月)
11月12日の18時頃に伺いました。
店の前に着くと、全面ガラス張りの向うに暖かい照明。
引き戸を開けると、大きな招き猫がお出迎えです。
店に入った途端、古い製材の風趣を活かしたレトロな情景に包まれます。
歩けばコツコツと板が鳴り、机も椅子も木製で味のある拵え。
壁際のあちこちに浅い棚が設けられ、猪口や徳利がびっしり。
それに、和箪笥、調度品、品書きの貼り紙…
個々は雑然としてるようで、全体として繊細な風情が感じられます。
天井の隅は薄暗く、すすわたり(まっくろくろすけ)が顔を出しそうでもあります。
こういう店では大抵、お客もまたその風情を保つべく、協力的です。
行儀よく座り、遠慮勝ちにぽつりぽつりと声をひそめて話しています。
酒を呑む人、蕎麦を啜る人…
その間を若い女店員さん2人が行き来します。
それらの人の動きが加わって空間は息づき、
心地良い雰囲気が成り立っているように思いました。
頂いたのは、秋鹿、鯖寿司、もりそば、鴨汁そば。
鴨汁そばは、太い田舎を選びました。
先ずは、付き出しの煮豆の醤油麹漬けと辛味大根で、秋鹿の冷や酒を。
なんとも素朴ながら、酒に合うこと…
これぞ、蕎麦屋のアテって感じです。
はぁ~と溜息が出そう。
一週間が終わった安堵、温泉につかった時のような、はぁ~ (´ー`)
鯖寿司で酒を飲み進めるうちに、すっかり店の雰囲気に馴染んで
まったり、ほっこりした気分に浸ることができました。
もりそばは、歯触りが良く飽きのこない感じの細打ちでした。
短いので、手繰るというより摘む感じだったのが少し残念。
新蕎麦が出る直前だったのか、香りはほのか。
噛んでから空気を鼻に抜くと、穀物的な香りが感じられました。
つゆは辛く、ちょい浸けで頂けました。
続いて、鴨汁そばです。
この鴨汁は美味い!
焼きに使う油の邪魔がなく、正味の鴨汁の旨味が味わえます。
折角の田舎そばの風味はよくわからなかったけど。
蕎麦を平らげ、残りの鴨汁と秋鹿を代わる代わる…
蕎麦湯も美味しかったなぁ~
木とガラスが織り成す、閑寂として温もりもある空間にすっかり癒され、
酒を飲みながら美味しい蕎麦を食べて、
ほっこり幸せな気分で店を後にすることができました。
6位
1回
2016/07訪問 2016/09/06
(2016年7月)
7月23日(土)、20時に伺いました。
前々日の21日に洋食SAEKIでビーフカツを頂いた時に、
やっぱりビーフカツならゲンジだなと思い出し、食べたくてたまらなくなってしまって‥
2014年4月以来の、久々の訪問です。
ビーフカツ定食(70g、1280円)に、魚フライ(410円)をトッピングしてオーダー。
前回、妙に魚フライが美味しかったんです。
ゆっくりとビールを飲む間もなく、ビーフカツ定食&魚フライが到着しました。
ビーフカツをひと口食べて、「あ~、これこれ♪」
きめ細かく薄い衣、デミグラスソースも素晴らしいけど、なんたって肉が旨いんやもん!
魚フライとタルタルソースも、なかなか。
洋食SAEKIと同様、「昔の洋食屋の味」がするんです。
これらに比べると、ライス、サラダ、味噌汁は意外なほどに大衆的?で、脇が甘い‥
けど、やはり此方のビーフカツに、☆4.0は授けたい。
サラダのドレッシングは、胡麻風味からさっぱりイタリアンに変わっていました。
(2012年8月)
此方のお店の看板はなんと言ってもビーフカツでしょう。
というか、ビーフカツならゲンジと言っても過言でもない。
特選エビフライってのも密かに狙っているのですが、この日の気分はビーフカツ。
で、ビーフカツ上定食(100g、1700円)に海老フライ(440円)をトッピングしてもらうことに。
待っている間、モヒカン店主と奥様が交わす会話が微笑ましい^^
実は、かなり良い人達っぽい…
あ~~、やっぱりビーフカツが美味しすぎる♪♪
きめ細かく薄い衣にデミが浸みこんでいて
そこに「ウチヒラ」のレアな赤味の旨みがじわっと加わって…
4000円~5000円のビーフカツ(グリルモリタ、洋食おかもと)はもちろん美味しかったのですが、
やり過ぎって感じ?
ゲンジのビーフカツが分相応で、今のところマイベストかな?
エビフライは…、普通に美味しかったです。
さて、特選エビフライはどうなのでしょうね??
う~ん、やっぱり気になる…
(2011年10月)
10月9日、18時半に伺いました。
Meetsの洋食特集で拝見してから、いつの日か必ず…と思っていたお店です。
店内は思いのほか広く、かなりの席数です。
店の奥には、小さい子供さん連れの家族でも気兼ねの要らない
離れのテーブル席もありました。
カウンター席に座り、オーダー。
ビーフカツ大定食(140g、2300円)にエビクリームコロッケ(390円)をトッピング、
ライスを大(+80円)にしてもらいました。
目の前で料理がどんどん出来ていきます。
サラダは、大きなボウルに入れてドレッシングを掛け、
よくシャッフルしてから皿に盛っていました。
傍にマカロニを添えて、スタンバイ。
そこに揚がったばかりのフライ物が置かれ、ソースを掛けて出来上がり。
先客オーダーのエビフライのデカいこと!
慌ててメニューを見ます。
どうやら、特選セットの特選エビフライらしい‥
いつか、あのエビフライも是非頂いてみなければ‥
などと思っていると、注文の品が届きました。
すんごいボリューム! (*゚O゚) ノ
ビーフカツ大と言ってもたったの140gかと思っていたのですが、
目の当たりにしてみると相当なボリューム。。。
その横のエビクリームコロッケもかなりデカイ。
冷凍食品の俵型クリームコロッケとは別物でした。
ライスは、皿に山盛り。
写真を撮りながら、ふっふっと笑けている自分が怖い。
まずは、ビーフカツです。
12分割されたビーフカツのひとつを倒してみると、鮮やかな紅色^^
たっぷりとソースをまとわせて頂きます。
紅いレアな仕上がりながら、熱は通っていて旨味が活性化されています。
細長い形状と厚さ加減がそれを可能にしているように思います。
また、これ以上熱が通り過ぎても美味しくなくなるんでしょうね。
浅めのデミグラスソースも赤身の旨味を損ねることなく、よく合っています。
いや~、美味しいです♪
途中でエビクリームコロッケを。
サクサクの衣を箸で抑えると、プスンと抵抗がなくなり、
その中は滑らかなホワイトソースたっぷりです。
まあまあ美味しいんだけど、ホワイトソースがもっと熱々でとろけ気味だったらなぁ。
そうもいかないのかなぁ…
サラダたっぷりが、ありがたいです。
口直しに十分足る量です。
ドレッシングも効き過ぎていないし^^
ただ、あまりに欲張りすぎて、終盤しんどくなりました。
クリームコロッケとライス大が、ボディーブローのようにじわじわと効いてきて。
美味しいビーフカツまで苦しくなり、もったいないことをしました。
それにしても、こちらのビーフカツはハイレベル。
次に伺うときもビーフカツか? 或いは特選エビフライを頂くか?
う~ん、悩ましい‥
7位
1回
2014/03訪問 2014/05/06
(2014年3月)
3月23日、午前中で仕事を済ませて浅草へ。
3連休だったため、浅草寺界隈はごった返していました。
あちこちの店の前に行列が発生していたので、逆に空いている店には入る気がしません。
本当は天藤狙いだったのですが、行ってみると十数人の行列。
わずかながら列の短かった天健さんのほうに並びました。
前回、此方のかき揚げ丼には感動しましたし。
前に並ぶは10人余りで、25分待ちでした。
深夜にタクシーを待っている時のような?
今回もカウンター席に座れました。
そして、今回は上天丼をお願いしました。
そのあとは、ビールを飲みながらお店の方が天ぷらを揚げるのを見ていました。
丼を仕上げていく職人さんの仕事っぷりは、見ていて楽しい。
10分程で上天丼が到着。
蓋から海老と穴子の尻尾がはみ出していました。
上天丼は、海老×2尾、きす×2、穴子でした。
まだサクッとした部分を残しながら丼汁も絡んだ海老天。
そこにご飯をかき込んで、旨い!
あとは、ひたすらパクつきました。
思ったのは、丼汁が旨いんだなぁ~ってこと。
素材と衣とご飯をまとめる丼汁は、天丼の生命線なのですね。
いやぁ~、今回も美味しかった♪
関西には、こんな丼汁ないんですよねぇ…
ただ、初めての方にかき揚げ丼か?上天丼か?と聞かれたら、
私はかき揚げ丼をお勧めします。
(2012年9月)
東京スカイツリーの影響で連休の浅草はさぞ混み合っているのかと思いきや、
小雨だったこともあって意外に人出は少なめ。
それでも仲見世はゆっくり小幅にしか進めませんでしたが。
浅草寺に参って煙も浴びて、いざ参らん。
なんと、大黒家の前に行列がない?
思い返すに、此処の天丼はカルチャーショックでした。
黒くて、汁を吸った衣がぶよぶよで。
使い回しの胡麻油みたいな、あの独特の臭いはなんだ?
それを皆、美味しそうに食べよるんです。
慣れればヤミツキなのか、此処の前に行列は付き物なのですが。
13時半、店に到着。
こちらも、外待ちなし。
けれども、ガラガラと引き戸を開けてみると、中は客がごった返していました。
カウンター席が空いていて、待たずに入れましたけどね^^v
店内にわいわいと話し声が錯綜し、まるで居酒屋のような活気^^;
いいねぇ~、下町だね^^
お店の人にお勧めを確認すると、やはりかき揚げ丼とのこと。
かき揚げ丼を頼み、ビールを飲みながらお店の方が天ぷらを揚げるのを見ていました。
その手際のいいこと!
いいねぇ~、職人だね^^
待ちを覚悟していたのですが、5分少々でかき揚げ丼が到着。
かき揚げのあまりの厚さで半開きになった蓋を乗っけてのお目見えです。
見た目良し!
胡麻油と醤油の混ざったような香りもまた良し!
ビールが半分以上残ってしまったと思いながらも、顔がにやけて仕方ない。
おもむろに蓋を取り去り、分厚いかき揚げの割れた一片をパクリ…
おっほぅ~♪
カラリと揚がったかき揚げはたっぷりと空気をはらみ持ち、
口に入るや衣がサクッと軽く崩れて融けて具にあたる。
具は、小海老、小柱、烏賊で、十二分な量が贅沢に♪
返しのきいた辛めの丼汁が、うめぇ~♪
いいねぇ~、江戸前だね^^
8位
1回
2012/01訪問 2012/01/12
こってりでもなく、あっさりでもなく、元タレがとんこつの旨味を裏打ちしていて…
1月9日(月)、15時00分にお店に到着。
祝日なので混雑を避けようと、逆算しての結果です。
10時59分さくらで新大阪発、13時39分博多着。
博多デイトス2Fの博多めん街道をぷらぷら歩き、
地下鉄空港線で天神に移動してスタバで時間を潰し、
地下鉄七隈線で天神南を14時30分発、賀茂駅に51分着。
なので、駅から店まで徒歩9分(天神南からだと30分)ですね。
賀茂駅の1番出口から地上に出ると、目の前に高速道路。
その向うに、「天下のたい焼き」
郊外ののどかな光景をイメージしていたので、面食らいました。
視界を左に移していくと、次郎丸中学校を発見!
ここを起点に食べログの地図通りにまっすぐ歩いて行くと
右前方にお店が見えてきます。
周りは閑散としているのに、広い駐車場には車がびっしり。
外待ち、10名様。
ああ、待ちますよ。
朝からアイスコーヒー(S)1杯のみで、西宮から来たんやもの。
けど…
どうせ待つのなら、時間潰さずにさっさと来ればよかった^^;
とんこつの臭い、否、「匂い」が外まで漂っておりました。
外待ち15分、中待ち10分。
テーブル席が2席空いたので後ろのカップルに譲りましたが、
1~2分で手前カウンター席左端が空きました。
(善行ぶって、実は一人なのでカウンターに座りたかった)
15時29分、ラーメン(カタ)到着です。
スープを一口…、熱々です。
続いて二口、三口…、旨い~♪
表面に油膜が張っているけど、脂っこくない。
こってりドロドロでもなく、あっさりでもなく、
とんこつの旨味がしっかりと味わえ、鼻の奥に抜けていきます。
されども、その風味はキツ過ぎることなくスープ全体との調和がとれています。
元タレにしっかり裏打ちされていて力強いし、飽きない。
(後で知りましたが、隠し味に生にんにくが入っていたんですね。なるほど!)
久留米ラーメンのような骨っぽい風味は感じられません。
どのベクトルも尖らずバランスが取れていて、滋味深いとんこつスープ…
そんな印象でした。
麺は、中細ストレート麺。
この食感、めっちゃ気に入りました。
極細麺のバリカタよりずっと好み。
啜り応えもあるし、スープに合ってるし、
低加水麺の割りに硬さを保っているし…
チャーシューは厚めで噛み応えがあります。
スープの味を変えてしまうような味付けはされておらず、
むしろチャーシューを噛みながらスープを含むと、
スープにもう一層深みが増す感じです。
残り3分の1辺りで、生にんにく投入。
合いますね~
ぐんとパンチが増します。
それにしても、スープの量の多いこと!
替え玉前提って感じですね。
スープ優先なら、替え玉より大盛りかな?
ここだけで満腹になる訳にはいかない個人的事情のため、
泣く泣くラーメンのみで止めました(チャーハンも食べたかったよぉ~)が、
未練たらしく水を飲んではスープを味わい…を繰り返しておりました。
その段になって、相当に塩辛いスープであることに気付きました。
振り向くと、外待ちずらっ~
慌てて店を出たのが、15時40分。
2時間待ちのジェットコースターに乗って、3分で終わった後みたいな感じ?
ふくちゃんの一杯は、それに値する満足感がありました。
9位
1回
2012/07訪問 2015/12/02
(2012年7月)
昨年12月、「ガーリック風味のトッピングは、カレールーと合っているのか?」
というタイトルでレビューを投稿しました。
美味しい気もするけど、どうもしっくりこない感が拭えなかったもので…
ところがその頃、黒毛和牛煮込みカレーが新しくメニューに加わっていたのです。
レビューの参考にとHPを見ていて気付き、ガーン Σ(゚Д゚|||)
7月28日(土)の21時に伺いました。
さすがに空いている^^
黒毛和牛煮込みカレー大盛り(1000円、大盛り無料)を頂きました。
ボールに盛られたサラダもお替りしましたよ^^
黒毛和牛煮込みカレー、めっちゃ美味しいやん!
要は牛肉ゴロゴロのビーフカレーなのですけど、
美味しいルーと、結構張り込んでいる感の柔らかいビーフ…
肉汁がルーの味を深め、牛肉の食感も相俟って飽きません。
パクパクと食べすすめ、王道にして贅沢なカレーに満足♪
どうしてこの組み合わせが最初からなかった??
ビーフだけ取り上げるとカルダモンかもですが、総合的にはこっち。
梨花食堂のメニューのなかでも、圧倒的にマイベスト!でした。
(2011年11月)
11月26日20時前に伺いました。
待ちなしで入れましたよ、ラッキー^^
脂を欲していたので、豚トロステーキカレーを頂きました。
カレーが出来るまでの間を持たせてくれるサラダが嬉しいですね^^
ボウルにたっぷり、お替わりOK。
半分にはイタリアンドレッシングを、
残りの半分はフレンチドレッシング&辛味スパイスで。
そうこうするうちに、豚トロステーキカレーが。
先ずはルーとライスだけで頂きます。
甘み、旨味があり、ピリッと辛いカレーです。
この手のルーが多いのは、大阪だけなのかな?
インデアンカレーという巨人がそうさせる?
それでも、旨味に関しては各店に個性があります。
梨花食堂の人気は、ルーの旨味にあるのでしょうね。
少し甘すぎる気もするのだけど…
なるほど、モミジを使っているというだけあって
とろみがあり、少し唇ペタペタ感があります。
問題は、ガーリックのきいた豚トロとルーの相性です。
以前伺った時、合ってないと思っていたら
同行者が開口一番、相性バッチリだと。
どうだろう?
ルーと豚トロを混ぜながら頂いてみました。
う~ん、美味しい…かな?
なんやかやで、結局「おいしいカレー」は、やっぱりおいしかった。
それにしても、蕎麦の後のカレーはどうしてこんなに美味しいの?
10位
1回
2012/09訪問 2012/09/11
8月末の某日、もはやセミプロ?な饂飩博士に教えを請う機会があり…
イチオシだったのが穂乃香。
9月4日(火)、仕事が早く終わった(強引に終えた?)ので早速伺ってみることに。
尼崎中央商店街を尼崎から出屋敷方面に歩いていくと、
ベビー服専門店のある十字路(4番街のなかほど)で左手奥にお店を発見。
駅そばにありがちな看板、訪れる者をちょっと不安にさせる店の外観。
情報がなければ、完全スルーの佇まいです。
16時過ぎに入店。
店内は、空間を持て余している感じ^^;
壁には品書きやらPOPが乱立し、情報が錯綜気味。
先客は、お二人。
足を組んで折った新聞を読みながら、半身でうどんを啜るご年配に心が和みますw
入口すぐ左に盆が積まれ、給水器があります。
その向こうはなんの囲いもなく、いきなり製麺エリア…
で、盆を取って水を入れて真っ直ぐ奥に進んで、ひやかけ(280円)を注文。
一玉でいいんですね?と念を押されるも、踏み留まって「はい。」
受け取ったひやかけに葱をトッピングして、壁際のカウンター席に。
このひやかけ、朴訥とした見た目のなかに只者ではないオーラ!
わくわくと昂ぶる気持ちを抑えつつ、早速うどんを…
箸で摘まんで持ち上げると、ずっしり重い手応え。
啜ると、にゅるぅ~っと滑らかに入り込んでくる。
そして、どっしりと凄いコシ!
噛むともっちりとして、やがて小麦の風味がふわっと抜ける♪
でもって、いりこ出汁が出色の出来栄え♪♪
冷えすぎておらず、なおかつスッキリ。
うどんを啜って、いりこ出汁をぐいっと飲む。
目を閉じれば、中讃ののどかな田園風景が…
まさに、本場そのままのひやかけです。
ただ、うどんの量は本場よりもずっと多め。
多くの人は一玉で十分だと思います。
振り返って店内を見れば、なんと落ち着く空間でしょう。
壁に貼られた幾多のPOPは飽きさせません。
店内に露出した製麺コーナーで店主の実演を見ることができますし、
店に入ってすぐ盆を持ったら一番奥の受け取り口に行くイミフな手順が
本場にあり勝ちなツッコミ所(それやったら、受け取り口の傍にお盆を置かんかい!)で、
雰囲気を盛り上げてくれます。
あ~、満足。
280円でこの満足感は素晴らしすぎる♪
9月6日(木)、気が付いたら尼崎に向かって車を走らせていました^^;
ベビー服専門店の角でそそくさと左に折れ、再訪。
ひやかけと玉子天(100円)を…
今年、初訪で「おっ!」と感動したのは、「穂乃花」のひやかけ、「天健」のかき揚げ丼、
それに都島の大衆酒場「金盃」でした。
金盃の料理は、何を頂いても軽く大衆酒場のレベルを越えています。
なのに、お値段は大衆酒場なんです♪
「梨花食堂」の黒毛和牛煮込みカレーは、まさに私があればいいのにと夢見たトッピングが実現!
嬉しいわ美味しいわで、その後も2度頂きました。
「ゲンジ」は、ビフカツでの評価です。
此処に勝るビフカツは、今のところ知りません。
魚・寿司の店は、押しも押されぬ実力店揃い。
それなりのお値段ながら、満足必至なはずです。