『初めてのボランティア活動 ~東日本大震災 復興支援ボランティアバスツアー@株式会社めもりー旅行~』アロレさんの日記

アロレのナンセンス食記録

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日記詳細

初めてのボランティア活動についてのレポートを書きます。
本当はこっそりと行って来るつもりだったけど自分がボランティアツアーを探しているときに不安でいろんな人のボランティアツアーのブログなどを見てイメージしていたので、もしこれから行こうと思っている人でこれを見てなにかの役に立てたらと思い書きます。

《きっかけ》

今回の震災で母方の実家や親戚も津波の被害にあいました。
辛うじて人は無事だったけれど車や小屋は流され被害にあいました。
それも要因のひとつではあるけれど
でもだからといってボランティアまではしなかったかと思います。
参加するきっかけとなったのは

要因1 ツイッター
多分これがハード的な要因
自主的に調べなくてもリアルタイムな情報が流れてくる
人の思いや現地の情報を伝えてくれて考えるきっかけを与えてくれました。

要因2  友人
やはり情報だけでも動かなかったかなと
私の周りにいる友人達の震災に対する思いや行動が一番の要因でした。
きっかけを与えてくれた友人達に感謝。

きっかけはなんとも受動的
聞いちゃったから。知っちゃったから。

前日に母親に「なんで行くの?」と聞かれ咄嗟にでた答は「誰かがやらないといけないから」でした。
そしたら母親に「あんたじゃなくてもいいんじゃない」と返されたので一瞬言葉が詰まりましたが出てきた言葉は「私でもいいじゃん」でした。

私じゃなくてもいいけど
様々な理由でボラに行きたいと思っていても行けない人もいるんだし
私がやってもいいんじゃないかって

《ツアー選び》

行こうと考え始めたのは結構前だったがどのツアーに行こうかと調べたけれど
なかなかいいツアーが見つからず
・初めてで不安一杯。
・条件が厳しいものばかり。
・流石に寝袋持っては不安すぎて。
そこで見つけたのが今回のボラツアー

株式会社めもりー旅行
http://memory-travel.com/shien/shitigahama.html
東日本大震災 復興支援ボランティアバスツアー

不安いっぱいの初心者にはもってこいのツアーです。
実際不安を吹っ切るぐらいに年配の方や女性の方が多かったこと
30代だし年齢的にも体力大丈夫かなぁ~と心配していた自分が恥ずかしくなるくらいでした。
普通に40~50代のお姉さま達が元気に参加しているし60代後半のお兄様達も参加されていました。
しかもほぼ一人参加なので、一人参加でも全然さびしくない感じです。
宿泊は相部屋なのですが始めて会う人々なのにすぐに打ち解けられました。

とにかくガイドさんが一緒なので基本指示してくれますし不安な事わからない事は相談にのってくれます。
今回の担当の植松さんがなかなかの面白い人で、たまに不安要素もありますが人間味あふれる愛嬌といつも笑顔で楽しそうなのが印象的でした。
ボランティア活動ってもっと重々しいものだと思っていたけれどそういうことではなく、もちろん被災者の方への配慮は必要ですがただ重苦しいだけでは続かないし楽しんでもいいんじゃないかって思いました。
またボランティアツアーなのに温泉?と思う方もいるかと思いますがこれも地元観光地の復興支援のひとつです。
このツアー会社のボランティアツアーに対する思いは参加されたときに聞いてみてください。
本当このツアーに参加してよかったと思います。

《スケジュール》 

これは今回のツアーの大体の流れであり必ずではありません。
現地の状況によって臨機応変になると思われます。

===1泊3日スケジュール===

【一日目】
24:30 池袋バス出発 (車中泊)
サービスエリア休憩あり
車中泊といってもほぼ寝られないこと覚悟で事前に寝られたら寝といたほうがGOODです。

【二日目】
5:00頃 朝食
サービスエリアで一時間ぐらい休憩。お弁当が用意されています。

7:00~8:30 現地案内
被災地に行きガイドさんが現場の被害等を話してくれます。

8:30 七ヶ浜ボランティアセンター(以下ボラセン)到着
    受付
9:00 朝礼
本日の連絡事項 活動マッチング

9:30~10:00 準備や現地移動

10時~11時30分 作業
途中休憩あり

12:00~13:00ボラセンにて 昼食
基本午前中の作業が終わったら一度ボラセンに戻り午後またみんなで作業場に行きます。

13:30~15:30 作業
途中休憩あり

15:30~16:00 ボラセン戻り片付け等

17:30頃 作並温泉到着

La楽リゾートホテル・グリーングリーン
http://www.ohshokaido.co.jp/hotelgg/

【三日目】
7:30 出発

8:30 ボラセン到着
    受付
9:00 朝礼
本日の連絡事項 活動マッチング

9:30~10:00 準備や現地移動

10時~11時30分 作業
途中休憩あり

12:00~13:00ボラセンにて 昼食
基本午前中の作業が終わったら一度ボラセンに戻り午後またみんなで作業場に行きます

13:00 帰途

19:00 池袋到着

《作業について》

※活動マッチング
ボラセンには自分たちのツアー以外にも
各地からいろんなツアー参加者や地域や企業団体さんが参加されています。
そういう人を全員含めてその日の作業マッチングをします。
『●●の作業をしたい人手を挙げてー』といった感じです。
私たちはツアーガイドさんが事前に作業内容を確認してくれて割り振ってくれました。

作業は大まかに分けて2種類あり
内作業と外作業です。

内作業はボラセン内の細かな作業や仮設住宅の方との交流などです。
(実際やってないので詳細わかりません。)

外作業は瓦礫撤去などです。
2日とも外作業をしました。
ボラセンより現地に向かい
そこでチームリーダの指示に従い作業を始めます。

1日目は個人宅の瓦礫の撤去作業
既に家は解体されていてその解体後の瓦礫の撤去などです。
ぱっと見すぐ終わるんじゃないかなと思っていたのですが
草むしりから始まり
小石や瓦礫や砂利を土嚢に詰め込みそしてその土嚢を運びます。
全て手作業なのでかなりの肉体労働。
60人ぐらいで2軒を作業しましたが終わりませんでした。

2日目は松林の瓦礫撤去となぎ倒された松の撤去作業
なぎ倒された松は地元の方がチェンソーで切りその丸太を運んだりしました。
ぱっと見瓦礫もそれほどないようにみえましたが
実際松林の中にはいると色々なものがまだありました。
この作業も一部の場所のみ行い終了

時期的にかなりの猛暑できつかったのですが
実際作業をするとつい夢中になって休憩することすら忘れそうになります。
そこでちゃんとチームリーダが決められた時間に休憩するよう指示してくれます。
時間的に作業時間が短い気もしますが
体力と集中力を考えるとこの時間ぐらいが限度なのかもしれません。
がんばりすぎてケガや事故するのが一番の問題です。
リーダーから現地の人に迷惑をかけないよう
仕事しなくてもいいからケガだけはしないでと忠告されます。

作業をしていると色んな物が出てきて胸に刺さることもありましたが
出来るだけただ単純に
現地を津波前の元の状態に戻すことだけを考えるようにしました。
本当に地味で時間のかかる作業です。
まだまだ復興には時間がかかり人手が必要だと思い知らされました。

私は2日とも外作業だったのですが
現地の方をお話する機会がなかったので内作業もすればよかったかなとちょっと後悔です。
でも作業中に帰宅途中の小学生から「ボランティアさんありがとう」の言葉にきてよかったと本当思いました。

《瓦礫撤去作業服装準備》

瓦礫撤去作業は本当危険と隣り合わせです。
それでも周りに迷惑がかからないようにかすり傷一つしない防備が必要です。

●長袖長ズボン
暑くても傷などを負わないように長袖長ズボンで肌を露出しないほうがいいと思います。
私は長袖持って行ったのですが一日目でかなり汗をかいて着れなくなって2日目半袖で作業したのですが長袖の方が傷など気にしないので楽でした。
長袖も2日間用そろえたほうがいいと思います。
夏場はかなり汗をかいてびっしょりなるので作業後の着替えも準備したほうがいいと思います。

●軍手 ゴム手袋(厚手の奴)
軍手のうえにゴム手袋をします。

●安全靴
スニーカータイプよりかは濡れてもいい長靴とかブーツタイプがいいと思います。
[変えの靴] 安全靴は汚れますので変えの靴が必要です汚れた靴のままバスに乗れません。

●帽子
とにかく熱中症防止に帽子です。

●タオル
帽子の中に頭巻く用に一枚
首巻く用に一枚
×二日分

基本的なものはボラセンにあります。
ただ用意できるなら自分で揃えた方がいいかと

※これは個人的お勧め準備ですが。
体力に自信がない方は市販の栄養ドリンク剤などを飲むよりかはニンニク注射をお勧めします。病院で注射してもらえます。詳しくはWEBで検索してください。ツアー前日ちょっと風邪気味だったのですがこの注射のおかげでかなり良好だったと思います。
価格は1000円~2000円程度です。探せばいろんな病院にあります。

《感想》
とにかく参加して良かった。というのが一番の感想です。
友人がボラに参加してみなよと勧めた理由がようやくわかった気がします。
まだまだボラについてはわからない事だらけだけど今後もなにか活動しようと思う力にはなったと思います。
また今回のツアーに参加してよかったのは一緒にボラに参加した方々からも色んな話を聞けたことみんな色んな思いで参加していました。
ボラに対する思いはなんでもいいのかもしれない誰でもが出来ること。
私が役に立てたかどうかはわからないがでも私でも参加できることは確かでした。
今はまだよくわからないけれどきっとなにかを得た気がします。

正直最初現地を見たときそれほどでもないなぁ~と思いました。
実際以前よりかは全然良くなったとの事ですが。。。
すぐに復興できるんじゃないかって最初は思いました。
しかしいざ活動してみると全然作業がはかどらないことにビックリしました。
そう考えてもみればそれほど広くないこの地域で逆に手付かずのところが残っている事自体
容易なことではないんだということを改めさせられました。
まだまだ復興には時間がかかると思い直しました。

作業後の昼食のおにぎりがとっても美味しかったです。
地元の民宿の方が作ってくれました。普通の梅干と昆布のおにぎりだけれど☆いくつに相当するのかわからないくらい美味しかったです。


※被災地の写真も撮ったのですが人によって被災地の写真に対する思いもさまざまなので私的に判断できないのでとりあえず載せない事にしました。
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