レビュアーの皆様一人ひとりが対象期間に訪れ心に残ったレストランを、
1位から10位までランキング付けした「マイ★ベストレストラン」を公開中!
2位
1回
2013/09訪問 2013/09/08
初めてお伺いしてから7年ぶり、今回はお祝いの席です。
お店:
代官山に佇む洋館。
入ってすぐのダイニングスペースの奥に、半個室があり、
さらに螺旋階段を上るとまた客席があります。
ハレの日にふさわしい、老舗らしく時を重ねたクラシックな空間です。
料理:
素材が魅力的だったので16800円のメニューCを選択。
鮎、フォアグラ、鱧、黒アワビと黒トリュフ、鳩(もしくは牛)とポルチーニ茸という素材が続きます。
鮎はムースに姿を変えているものの、味はまさしく香ばしい鮎そのもの。
和食で親しんだ素材をこうやってフレンチ仕立てでいただける幸せ。
フォアグラのポアレは白桃、無花果、生ハム、ハーブと合わせることで
複雑な味の組む合わせがこれ以上ないレベルで完成していました。
鮑のお皿は底の肝のプリンの苦味と柔らかい鮑をトリュフの風味が引き立ててあります。
何より素晴らしかったのがメインの鳩。
身が引き締まって弾力のある鳩を濃厚なソースでまとめ上げてあります。
添えてあるポルチーニ茸も香り高い。
夏の終わりと秋の訪れをこれほど贅沢にまとめ上げたコースは
既に満足という言葉を通り越しているレベル。
最後のデザートはワゴンで好きなだけ。
正統派の甘いものが並び、これも甘党には至福の時でした。
お酒:
グラスシャンパーニュで乾杯の後は料理に合わせて白と赤をグラスで。
グラスの選択肢もそれなりにあり、好みに合わせてお勧めしてもらいました。
この日のシャンパーニュは、状態良く、味も私好みで美味しかった。
サービス:
テーブルを担当いただいた方が素晴らしかった。
料理が完成する直前にテーブルに来て、とても丁寧にご説明いただき
説明が終わった瞬間に料理が運ばれてきて、すぐにそれを食べ始めることができます。
これだと説明もしっかり聞くことができるし、お料理も最高のコンディションでいただける。
何よりもこのサービスの方がお店のお料理を愛していることが伝わってきました。
とても良い方でした。
まとめ:
お祝いの席にふさわしい何もかもが最上級の体験をすることができました。
7年前初めてお伺いしたとき、メインダインニングも喫煙可だったという苦い思い出が嘘のようです(苦笑)
これ以上ない料理とおもてなしで、この日こちらにお伺いして本当に良かったと思いながらお店を後にしました。
またぜひお伺いしたいです。
3位
1回
2013/05訪問 2013/05/06
お店:
内装はシックでありながら、窓の外の生垣には電飾が仕込んであり、さながらクリスマスのような雰囲気。
ダイニングの真ん中にはモナリザのレプリカが飾ってあります。
GW中のこの日は満席。客層はご家族(※大人のみ)のグループも多くいらしたような。
料理:
メインが魅力だった13000円のCコースを選択。
春メニューを謳うだけあって、どれも季節の素材をふんだんに組み込んだ彩りも美しいお皿が続きました。
どれもおいしかったのですが出色は
仔羊ロース肉とフォワグラのチョコレートパイ包み トリュフソース
メイン素材の仔羊とフォアグラ自体が柔らかくとろけて、さらにそれをまとめ上げるソースの素晴らしいこと。
要所要所にスパイスが利いていて、本当においしかった。
カワハギのグリエ 蛤と筍、春キャベツのマリアージュ
春爛漫な素材で作り上げられたお皿。たくさんの素材をアクセントを効かせたソースでまとめ上げるという
完成度の高い一皿でした。
美味しさは多重構造で、お皿の中の部分によって味がちょっとずつ違うけど、どの部分も美味しい。
味覚にはいつも新しい刺激が続いてさながら食のエンターテイメントでした。
お酒:
予約時にホームページを見ましたと伝えるとウェルカムカクテルがサービスになります。
この日はキウィを使ったもので、とても凝った1杯。これがサービスって申し訳ないくらい。
そのあとはグラスワインをいただきました。900円/杯~2500円/杯まで幅広いラインナップ。
嬉しい品揃えです。
まとめ:
お料理は美味しいだけでなく見た目も美しく、そして記念日サービスでは
そのコンセプトに沿ったメロディーが流れるオルゴール付きのプレゼンテーションという
お客を徹底的に楽しませたいという姿勢を感じました。
美味しくて楽しめるフレンチとしてこの日も満席だったのも納得です。
ハレの日をお祝いするのにぴったりなお店でした。
4位
1回
2013/06訪問 2013/06/15
激務で身体を壊していながらもどうしても行きたくて行きたくて
更に無理して仕事をこなし時間を作ってお伺いしましたが
今のうちに行っておいて本当に良かったと思えるお店でした。
これはすぐに予約が取れなくなりそう。
お店:
住所は赤坂ですが、赤坂~青山~六本木にまたがる感じのエリアにある
奥まったマンションの1階にあります。土地勘がないと難しいかな。
入るとレセプション。そして通路を通ってダイニングへ。
コンクリートむき出しの内装でありながら、テーブルには長いクロスがかかっていて
落ち着いた照明の店内はとてもシックで居心地の良い空間でした。
席間隔もゆったり。
丸テーブルに着席しました。
料理:
6800円のお任せコースのみ。
HPには8皿前後と記載がありますが、私は9皿でした。
・前菜は野菜が中心のお皿が続きます。新鮮で滋味深い素材を絶妙にグリルしてあり
焦げによりほんの少し感じる苦味が最高。
・魚介は「磯の風味」が残してあり、下手すると「生臭い」になってしまいそうなものを
絶妙に「旨味」に変身させてありました。ビックリするレベル。
・「鰯のプラチナ仕立て」もお皿の中が本当にプラチナに仕上がっていて
そんなお皿を作り上げ、それに素敵な名前を与えるそのセンスが素晴らしい。
・8皿だと思っていたので、鴨が出てきたときに「とても美味しいけど、このお値段だと
やっぱりメインはポーションが小さくなっちゃうんだなぁ」とちょっと残念に感じていたところ
本当のメインは次に出てきたフランス産牛肉。これが凄いボリューム!!!
しかも(味付けも美味しいのですが)お肉自体の味わいが濃い!!
ものすごく美味しかった。
・デザートの「ババ・オ・ラム」はラム酒を4種類から選べます。自分の好みのラムをかけていただいた
ババ・オ・ラムは絶品でした。
お酒:
シャンパーニュ製法のCAVAで乾杯。その後白と赤をグラスで1杯ずつ。
白、赤、どちらも3~4種類の選択肢があり、好みが違う2人でもお互いドンピシャの味に巡り合えました。
まとめ:
これだけ大満足でお会計は一人1万円を切りました。
野菜、魚介、お肉、そして価格、全てが非凡すぎる凄いお店でした。
「美味しいものがある限り生きていたい」
お店を出るときにそんな気持ちになって、明日からまた頑張ろうと思えた今回の訪問でした。
5位
1回
2013/07訪問 2013/07/21
かねてよりお伺いしてみたかったラ・フィネス。
ドキドキしながら開けたドアの奥には・・・・え??レオナルドがいる!!??
なんと目黒の名店ルベロを6月末で退職し、ラ・フィネスで働き始めて2週間とのこと。
まさかの再会に最高の気分でスタートした食事でした。
お店:
新橋サラリーマン街を抜けたところにある新しいビルの地下1階にあります。
といってもお店の入り口は地上から吹き抜けとなっているので広々とした空間です。
入るとレセプション。左に入っていくとバーカウンター席。その奥にダイニングが。
まずバーカウンターでシャンパーニュをいただきながらシェフからメニューのご説明を受けます。
そしてそのままアミューズ・ブーシェもそちらで。
その後メインダイニングにお通しいただきます。
壁沿いの2人掛けの丸テーブル席は、L字型のソファに座るようになっています。(椅子じゃなくて)
このソファ席が居心地良くて最高。とてもリラックスできました。
料理:
15000円のお任せコースにしました。
贅沢な素材に丁寧に手をかけたお皿の数々。
シェフは香辛料をほとんど使わないとおっしゃってましたが
ソースはとても濃厚で奥行きがあるものでした。でも食後感は決して重くない。
それぞれの素材がとても良いものだったので、どのお皿も大変満足できましたが
出色はやはり仔鳩の丸ごとロースト。
鳩が見えないくらいトリュフが振りかけられており
奥深いソースと、幾重にも重なる香りで仔鳩はとても美味しいものに仕上がっていました。
お酒:
特選のグラスワインのラインナップを全ていただけるデギュスタシオンをハーフポーションでお願いしました。
なんといってもソムリエがレオナルドなので、これ以上ない信頼で安心してお任せ。
サーブの仕方、タイミング、量、全て私にとってカンペキ。さすがです。
なんとムルソーを華麗にデキャンタージュしていただいたり、
メインの仔鳩には赤3種類を一度に合わせて飲み比べをしたりと、最高に楽しむことができました。
良いワインをボトルで、というのもあるかと思いますが
このデギュスタシオンはいろいろなものが楽しめてとて良かったです。
アルザスの甘いタイプが多かったので、私好みのスッキリ辛口があったらもっと嬉しかったかな。
料金体系:
過去のレビューを拝見すると料金体系が今と違うようなので、改めて2013年7月時点のシステムを。
料理は15000円、もしくは22000円の完全お任せ。料理による追加料金はありません。
食後のカフェまでコース料金に込みでした。
ワインはデギュスタシオンをお願いしたので料金は一定。
コース料理とワインの合計料金にサービス料10%というお会計でした。
まとめ:
まず私がこの日体調万全だったので料理もお酒も最高の状態で楽しむことができました。
それだけでも幸運。
完成度の高い料理を素晴らしいワインに合わせることで、両方のパフォーマンスも最大。
丸ごと身をゆだねて、シェフとソムリエによる最高のおもてなしをいただくことができる空間でした。
またお伺いいたします。
予約が取れなくて凹んでいたのですが
キャンセルが出た日を押さえた方から残り1席にお誘いいただきました。
何と言う幸運。
お店:
元麻布の住宅街のマンションの2階。
予約時間のちょっと前にはマダムがエントランスの前で待っていてくださいました。
寒いのに恐縮です。
入って左側がMAX6名までの個室。その奥がカウンター席。
今回は個室にお通しいただきました。
料理:
全10皿のディナーBスペシャル。
小前菜/前菜2皿/フォアグラ料理/お魚料理/グラニテ/お肉料理
フロマージュ盛り合わせ/デザート/カフェ/プティフール
※HPにはお肉料理は(牛ヒレ肉のみのご用意となります)とありますが
この日はいくつか選択肢があり、小鳩をチョイスしました。
10皿もありましたが、これが全て外れなしの全打席ホームラン。
お皿の中のどの部分をいただいてもしっかりと味付けがされていて100%の美味しさ。
それらいろいろな部分を組み合わせて食べるとさらに美味しさが増します。
本当に美味しいものってこういう料理なんだと最初から最後まで感動が続きました。
お酒:
シャンパン、白、赤をグラスで、料理に合わせてマダムに選んでいただきました。
いただいたワインはどれも美味しいものでしたが、銘柄を読み上げるだけでなく
もう少し風味の説明があると飲む前に心構えが出来て良かったと思います。
でも普段こちらにこられるお客さんはそういう説明が不要なくらい
ワインにお詳しい方が多いんでしょうね。申し訳ございません。。。
サービス:
マダムはドレスアップされていて丁寧な対応をされているのですが
ハコがマンションの個室だったのでなんとなくアットホーム感もあり
グランメゾンとはまた方向性が違う暖かいおもてなしとなりました。
まとめ:
余裕を持ったおもてなしを目指すシェフとマダムが作り上げる空間に
おもてなしいただききたい人が大挙して予約を目指す名店。
私も絶対にまたお伺いしたいと思い、予約メールの送り方をマダムに相談させてもらいました。
(一回のメールに複数の希望日を書いて良いのか等がわからなかったので)
またお伺いできる日を夢見て。