maffinさんが投稿した花仙庵 仙仁温泉 岩の湯(長野/須坂)の口コミ詳細

The days of wine and roses

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花仙庵 仙仁温泉 岩の湯須坂/料理旅館、カフェ

1

  • 夜の点数:5.0

      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.5
  • 昼の点数:5.0

      • 料理・味 4.2
      • |サービス 4.5
      • |雰囲気 5.0
      • |CP 3.5
      • |酒・ドリンク 3.5
1回目

2013/07 訪問

  • 夜の点数:5.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5
  • 昼の点数:5.0

    • [ 料理・味4.2
    • | サービス4.5
    • | 雰囲気5.0
    • | CP3.5
    • | 酒・ドリンク3.5

特別な時間の流れる美しい宿

この宿の前を通る国道406号は古くは大笹街道と呼ばれていた峠越えの街道であるけれど、須坂の街から宿をめざし、そのまま宿を通り過ぎて峠方向に向かって行くと菅平方面までまったく民家が見当たらない。つまり宿の奥はもうほとんど山と森ばかりなのである。
須坂の街の奥、人里離れた場所に忽然と現れるのがこちら、日本を代表する名旅館のひとつである「花仙庵 仙仁温泉 岩の湯」です。

昨年の7月に初めて一泊しすっかり魅了されました。今年も7月に二度目の滞在をはたしました。

個人的には今まで泊まった温泉旅館のなかで「あさば」と並んで「できれば毎年泊まりたい宿」。魅力はいろいろあるけれど、結局のところ次の三つが大きいかと思う。

*宿全体の雰囲気がとてもいい。ここにだけ、特別な時間が流れているかのよう。部屋の調度だけでなく、館内に点在するライブラリーやテラスなど、すべてに上質な気配りが感じられ心からくつろげる。部屋以外に過ごせるパブリックエリアの充実も嬉しい。
*温泉の概念をやぶる「洞窟風呂」の温泉力。そしてゆったりとした貸し切り湯のクオリティも高い。
*地のものを生かした心づくしの料理。


宿はアプローチから小さな川を橋で渡って母屋に迎えられる造り。宿のスタッフの方々のサービスはさりげないながらにあたたかい。
庭の池を眺めながらお茶とお菓子をいただいたあと通された部屋は今年も離れの一室で大変に広い。大きな和室に次の間、そしてリラックスできる山の書斎、という雰囲気の洋室があり、庭に向けてテラスがもうけられ、そこにロッキングチェアもおかれている。
庭には紫陽花と小さな滝、水の音が心地よい。
「あさば」もそうだけれど、プラスチック的なものをできるだけ排除した部屋の調度は日常からの解放を感じさせてくれる。

ここの宿から菅平方面に10キロほど行ったところに「峰の原高原」というスキーリゾートがあり、夏はその一角にあるランニングのクロスカントリーコースが利用できる。今年もそのコースで気持ちよく走ったあとのチェックインだったため、まずはお風呂!とばかりに貸し切り風呂にでかけてみた。貸し切り風呂は空いていればいつでも利用できる。まずは「野守の湯」を利用。貸し切り湯といっても開放的な内風呂に結構ゆったりした露天風呂もついていて、かなり贅沢な雰囲気、ゆったりできます。

お風呂の後は館内のテラスで山の風景を眺めながらしばしくつろいだり、何箇所かもうけられたライブラリーの本を読んでみたり、部屋のテラスでロッキングチェアに揺られてみたり、たいして何にもしないで過ごすことの贅沢さと開放感を思い切り楽しむことができる演出が嬉しい。

夜の食事は昨年同様、地のものを中心にしたこの宿ならではのおもてなし。
夏らしく寒天で寄せた茄子にはジュレがあしらわれていたり、川魚の小さな寿司やジュンサイなどの涼しげな前菜のあと、山里のお造りと題された、鮎の刺身、馬刺、鯉の洗い、が供されて北信州の食の恵みを感じられる。冷たくフレッシュな鯉の洗いは実においしいし、赤身の強いここの馬刺は表面をちょっとだけあぶったタタキになっていて味わい深い。鮎の刺身というのはここでしか食べたことがないのですが、こちらも澄んだ味わいを感じる。

これらの川と山の幸のあと、鮎の塩焼きがたっぷり敷いた笹の葉とともにアツアツの状態で登場。アツアツを頭から手でがぶり、というのが嬉しい。今年はこのあと、宿の畑で作っているというアスパラガスのソテー。こちらもバターとオニオンのソースの具合がよく、アスパラの火の入り具合も絶妙だった。

そのあとやはり畑でとれた玉葱とズッキーニのスープ、そして和牛フィレ肉の杉の香焼き。杉の葉の上に熱々の石盤がおかれ、そこに和牛フィレ肉が載っている。こちらもシズル感あふれる演出で肉は柔らかく、香ばしく、特に今年は添えられた味噌が朴葉味噌のように感じられ、信州の味を懐かしく思いだす気分だった。

かなりお腹いっぱいではあるけれど口直しの梅ゼリーに土地ならではの八町きゅうりの葛煮、そして枝豆ごはんとみそ汁。
最後にデザート。

地元のお酒、渓流などを片手にいただく料理は昨年以上にパワーアップしたように感じた。(あるいは昨年よりお腹がすいていたのか?)いずれにしろ、温泉旅館でいただく食事としてはかなりハイレベル。「あさば」のような思わず唸ってしまうようなクオリティの高さではないにしろ、宿の畑で育てた野菜を中心に川や山の幸をふんだんに取り入れた料理には現代的な工夫も多く見られ、どの料理も大変楽しめたのが大きい。

食事のあとは大浴場へ。。平日の滞在でもあり、浴場はだいたい空いている。森を眺めながらの内風呂や露天風呂も気持ちいいけれど、
なんといってもここの真骨頂は洞窟岩風呂。こちらは混浴なのだが、ちゃんと専用の湯浴み着が用意されているので心配はいらない。
洞窟風呂は男女の大浴場の奥の入り口からそれぞれ入ることができるが、中はびっくりするほどひろく、圧倒的な湯量が驚くほど贅沢に溢れでてきているのにまず驚いてしまう。洞窟の中の方まで「探検気分」で入っていくこともできるが湯温がもともと高くないのでのぼせたりすることもなく、でもお湯に入っているうちに体の芯から温まっているのを感じる優れた泉質です。間違いなく名湯だと思います。ここまでの規模の自然の恵みたる温泉を維持するのはかなり大変だろうと想像する。ここの宿の料金は結構なものだけれど、この洞窟岩風呂、それぞれの貸し切り風呂のメンテナンスを考えれば納得の価格だと思った。

部屋に戻る前に離れの部屋の前にもうけられたテラスで川の音を聞きながらくつろぐ。来年も是非また来たいなあと思う夜。

翌朝は再度大浴場に行った後、食事どころのテラス席で朝ご飯。この宿の嬉しいところは朝ご飯の時間を事前に決めなくていいところ。好きな時間にふらっと行っていいんです。ここで朝いただく蕎麦粥は本当にしみじみ、地の恵みを感じる味わいです。あ、小松菜のジュース、今年もありました。これもフレッシュで本当に嬉しい。

チェックアウトが正午なのも嬉しいところ。だから食事のあと再度貸し切り風呂に行ってみました。今度は無想の湯。4つある貸し切り風呂の中で一番広いお風呂。木立の中の露天風呂は本当に気持ちがいいです。

できればここに連泊してもっとくつろいでいたいところだけれど今晩は別の街で泊まるということで、後ろ髪ひかれながらもチェックアウト、仁礼の森の空気をあとにしました。
ここまでのところ二度とも7月の訪問になりましたが次回はまた違う季節にも来てみたいと思います。

  • 2013年7月:鮎。笹に包まれアツアツ。

  • 2013年7月:部屋

  • 2013年7月:部屋

  • 2013年7月:ウェルカムティーのお菓子、サマークリスタルと葛

  • 2013年7月:ライブラリー

  • 2013年7月:蔵書

  • 2013年7月:おぼろ寄せ茄子

  • 2013年7月:涼月のおもてなし

  • 2013年7月:鮎の刺身、桜肉のたたき、鯉のあらい

  • 2013年7月:宿でとれたアスパラ

  • 2013年7月:畑玉葱とズッキーニのスープ

  • 2013年7月:和牛フィレ肉の杉の香焼き

  • 2013年7月:梅ゼリー

  • 2013年7月:八町きゅうりの葛煮

  • 2013年7月:枝豆ご飯とみそ汁

  • 2013年7月:デザート

  • 2013年7月:部屋の洋室とテラス

  • 2013年7月:大浴場

  • 2013年7月:朝食の蕎麦粥

  • 2013年7月:朝ご飯

  • 2013年7月:無想の湯(貸し切り湯)

  • 2013年7月:無想の湯(貸し切り湯)

  • 2013年7月:野守の湯(貸し切り湯)

  • 2013年7月:館内のテラス

  • 2012年7月:ウェルカムティーのお菓子

  • 2012年7月:宿の入り口門

  • 2012年7月:部屋

  • 2012年7月:部屋

  • 2012年7月:涼月のおもてなし

  • 2012年7月:山里のお造り

  • 2012年7月:フォアグラ

  • 2012年7月:玉葱のスープ

  • 2012年7月:茄子や野菜の料理

  • 2012年7月:枝豆ご飯

  • 2012年7月:デザート

  • 2012年7月:朝ご飯の小松菜ジュース

  • 2012年7月:朝ご飯

  • 2013年7月:朝ご飯

  • 2012年7月:朝食のサラダ

  • 2012年7月:朝ご飯

  • 2013年7月:日本酒メニュー

2013/07/28 更新

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