Ⅰ.デカルト積(プロ,素人)
二項対立概念である「プロ/アマ」と「玄人/素人」は、同一あるいは類似対立概念と勘違いされることがまま見受けられるが、実は別の対立概念——前者は「生活基盤の違い」、後者は「あるジャンルに対する経験・知識・造詣の深浅」で区別される——と捉えるべきだろう。
してみると、組み合わせとして、
①(アマ,素人)
②(アマ,玄人)
③(プロ,素人)
④(プロ,玄人)
が存在することになる。
上記のうち、③は健全な競争原理が働いていれば淘汰されてしかるべき、つまりは現実にはありえない存在のはずだが、最近はどうもそうじゃないようだ。
たとえば、近頃のタクシーの運転手の中には、驚くべきことに「道をロクに知らない」輩が多い。「●●信託銀行本店」とか、「地下鉄東京メトロ●●駅」とか、まともな職業(プロ)意識があれば当然知っていて然るべき場所を指定しても、客である当方に「道順」を尋ねてきたり、黙っていると目的地に到着しなかったり、酷い目にあったことが何度もある。
客である当方は、忙しかったり疲れていたりその他色んな理由があって、わざわざ高いカネ払って公共交通機関の代わりに利用しているのに、説明するだけで疲れてしまう。これじゃ料金を割り引いてもらわないと合わないな。
蛇足ながら、某職業校閲者に、無料で添削指導してやったら(諸般の事情により後略)
Ⅱ.プロのエチカ(仮題)へ つづく・・・・・・かどうかわかんない