久しぶりに平麺を堪能 : めん処 くら田

古町の集客率は下がったままですが、くら田さんには客足が戻ってきたようです。
この日はお昼過ぎで、普段ならひと段落の時間帯でしたがカウンターを含め7割ほど先客で埋まっていました。（新型コロナ対策を考えると好ましい状況ではないのかも：笑）
ただし常連さんならご存知でしょうが、店主の配慮なのか以前と比べて椅子数が間引かれているので、満席になったとしても昔ほど密にはならない工夫がありました。

コロナ以降で初めて伺いましたが、店主から「平麺ダブル？」と聞かれてハッとなり、聞き直したらとっくに復活してるとの事。そういえば前回お邪魔した時に「試しに少しづつ出し始めている、今は売り切れてないけど」と言われた記憶が・・・・。
嬉しさのあまり、写真は2口くらい食べた後のものです（笑

以前の平麺の風味が戻っています。適当な叉焼・ほうれん草の盛り付けもそのままです。
普通600（大盛まで可）、平+50、ダブル+100。ここ数年の価格のままです。
この+50がホントに嬉しいなぁ～‼
あっという間に完食してしまいましたが、なんだかとても感慨深く幸せなひとときでした。
味とは関係ありませんが、なぜか私が伺うとESPの「夕暮れ時はさみしそう」が流れる率が高めだなぁと思いました。懐メロチャンネルが定番のBGMですので、昭和世代はほっこりする感じがマシマシですね。

本当は教えたくない店です。
よく行くので、ただでさえ混みあっていてこれ以上は待ちたくないので・・・。
しかし、訳あって部分的ながら、くら田断ちをしようと思い
自分にケジメをつける意味で投稿します。

あっさり派には超おススメなラーメンです。
スープは澄んだ醤油ベース（塩も選べる）でのみ飽きしないアッサリ味。
麺は普通の細めんと太目の平麺（限定品）が選べます。

メニューはラーメン、チャーシュー麺、ワンタン麺の３種。
去年の秋におにぎりもやめた潔い構成です。
いずれも普通、大盛、Ｗと量が選べ
残さない限りは同一料金です。

チャーシュー、メンマ、ほうれん草が載ったラーメンは
いつ食べても美味しい普遍な旨さ。
朝７時頃から開いている点もポイントです。
その分３時ころには閉まってしまいますのでご注意ください。

年配のリピーターが多く、常に混んでいるので
相席、同席、離れ離れもお構いなしでお願いします。
元競輪選手（？）の親父とお手伝いさんのおばちゃんで切り盛りしていますので
暖かい心で麺の出来上がりを待ってください。

きっと、皆さんがまた来たくなる、納得できる味です。
優しい心になれるくら田、近くに来たら是非どうぞ。


2017.03.07 追記

あれから幾としつき、ガラケーがスマホに代わり
アッサリ系といえばラーチャンメインか、
煮干し風味と世間の相場が決まって来た昨今です。

久しぶりに伺ってみると衝撃の事実が待ち受けていました。


平麺廃止。

・・・・・・・ついに、平（ヒラ）がまぼろしの味になってしまいました。

それに加えて夜営業がスタートしていました。


コアなファンの方々は既にご存じだったでしょうが
うっかり１年半ぶりに行った身には立っていられない程の変更でした。
大勢いた平麺好きが私同様
転勤・定年、転居などで年々需要が減っていた事、
人の流れが大きく変って一見さんが減った事、親父さんが一時体調を崩した事など
複雑な要因が重なって廃番にしたそうです。
（現在の親父さんはすこぶるお元気そうで、体力が余っている感じでしたが：笑）

加えて夜営業。
不規則な時間で動く私にはありがたい半面、
親父さんの体力的、スープ・麺の味的に大丈夫だろうかと
若干心配な部分はありますが、「夕方～夜は混まないよ」とのことで
コチラは古町に出かけた際に重宝しそうです。


久しぶりの細麺でしたが、相変わらず旨い。

しかし、この味に戻るまでには相当な葛藤があったそうで・・・

・・・・というのも、現在麺を打っているのは親父さんではなくご子息。
最初はご子息まかせで、粉も違えば打ち方も柔らかかったり固かったり
舌の肥えた常連さんの不評をかっていたようですが
幸い(？)にもそのバージョンは知りませんので
以前の（平麺が無いときに食べていた）一杯と何ら変わりませんでした。
くら田さんでは、他と違ってスープ完飲率が非常に高いのですが
今日も最後の一滴まで美味しくいただきました。


現時点の営業時間・メニューも写真に収めてきました。
古町にお越しの際は、時間に余裕があったら是非どうぞ。


2019.0501 追記

GWに古町へ行った際、珍しく家人と共に夜訪問したのでその感想を。

人通りがめっきりと減った古町界隈、本町通りも同様でシャッター街にまた一歩近づいた感があります。ただしなぜか飲食業だけは入れ替わりや新規開店もポツポツとあり、知らないお店も出てきました。
家人は普段ラーメンの塩気が苦手でほとんどスープを飲まないのですが、ここでは違いました。どんどん飲めるほど、くら田のスープが優しく美味しいと自分でもビックリしていました。以前のくら田さんも訪問済みでしたが、その時はこれほど美味しい印象のラーメンでは無かったとも。
味覚は些細な違いで変化するので、この印象が永く続いてくれるといいなと思います。
私はいつものダブルをいただきましたが、相変わらず旨い。親父さんはチャーシューの出来が不満そうでしたが、そのこだわりが美味しさの復活に繋がったのだなぁと嬉しく思った夜でした。

古町と本町をつなぐ6番町の小路にあります、お近くに来たら是非どうぞ。


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