〜再訪〜手打ち拉麺の美味しさが味わえるお店 : 天門

【2014.9】
宮崎に来て駅前で時間があると必ずここへ寄るんですが、気がつけば４年ぶりです。
福岡と言えば豚骨ラーメン以上にうどんが主流で、ここ宮崎も隠れた名物がうどん（特に釜揚げうどん）
なのですが、個人的には当店の手打ち拉麺も加えて麺Best3にしたいほど気に入っています。

手打ち麺というと東京は歌舞伎座近くのヤンヤン、館林の佐野ラーメン系と思われるやまや食堂本町店
などが浮かびますが、コシの強さはここが一番でしょう。

暑い最中、またまた涼拌麺(600)を堪能してきました。（増税後も価格据え置きとはご立派）
涼拌麺にはゴマダレ（醤油などの味付けはナシ）と練り芥子が別々に出されますが、これらもちゃんと
冷やしてあるという徹底ぶり。こういう細やかさ、いいです。
案外細麺なのにグイグイと感じる麺の力強さは麺を熟知するご主人の技の賜物でしょう。
温厚なご夫婦の笑顔もあり旅の疲れも取れました。

繁華街とは離れて静かな場所にありますが宮崎駅からは４〜５分の距離にあるので乗り換えで時間が
ある時にものぞいて見てはどうでしょう。

【2010.9】～駅至近、麺良し・味良し・コスパ良し～
昨年夏のチキン南蛮探しの旅の際見つけた掘り出しもの。
豚骨スープと細いストレート麺が多数を占める宮崎では貴重な手打ちラーメン屋。

今まででもそうそうこんな手打ち麺にはお目にかかっていません。
敢えて言えば北京の王府井の裏道にある食堂で食べた麺の食感をイメージできるような、、、
ツルツル・モチモチという食感に冷水で締めたときのコシが堪りません。
ハマってしまい２日連続で行きまして店主ご夫婦に覚えてもらいました（笑）

駅から西橘商店街に向かうメインではない裏道を進むと麺打ちコーナーがガラス張りになってますから
すぐにわかります。

店内カウンター12席くらいの小さなお店です。
決して新しい店じゃないけど清潔なダスターが置いてあり好感が持てます。

変形コの字カウンターが囲む真ん中の調理場、その中心には年季の入った「茹で釜」があります。
大きな中華鍋の風で使い込んだ土台から何からが、北京とかでの光景を思い出し期待が高まります。

麺は９種類。
ラーメン（手打ち麺で¥500ですよ)、チャーシュー麺、チャンポン、レタス五目麺、天津麺、ジャージャン麺、
冷麺（凉拌麺）、揚げ麺あんかけ、しょうゆ焼そば。

ご飯ものが中華丼、天津丼、チャーハンの３種類。

あれこれ悩んでジャージャン麺（¥600）をオーダー。
ここからご主人の麺打ちが始まります。

食パンの型に入れる塊のように並べたパッドには、麺の塊が一食分ずつ軽く油を塗り冷蔵後で寝かせてあり
これを取り出して「バン ! バン！」とすごい音がしますが、打ってねじって練りこんでと繰り返しながら
直径5cmくらいの三つ編み状にしては、麺を身の丈ほどに延ばしてクルクルねじり、また延ばしてねじる。
これを繰り返していると2本→4本→8本と最後は64本にまで麺が出来上がります。

すかさず、奥さんが釜の蓋を開けてご主人が麺を投入。
茹で時間はわずか２分程度。
すぐに冷水で締めて、奥さんが待つ丼のほうへとバトンタッチ。
さすがご夫婦ならではの息のぴったりあった流れ作業は見ているだけでも楽しいです。

用意されたアツアツの肉味噌を上からかけてキュウリとモヤシをトッピング。
よ～くかき混ぜてから「いただきま～す」
肉味噌餡もからさ（しょっぱさ）控えめ、甘さも控えめで自分にはぴったり。

ツルツル・モチモチなのは言うまでもないですけど、日本で見かける手打ち系のプツッと切れやすいというか
やわらかさとは違い、このモチモチ感＝コシのようなものが他の手打ち麺より明らかに強いので
麺を遠慮なく手繰り上げても簡単に千切れません。
この独特な食感、本当にハマりました。

たまらず、追加でしょうゆ焼きそば（¥600）を頼んでしまったらクスッと笑われちゃいました。

今度も同じ工程で麺を打ち、茹で、締めたのち、さっと湯にくぐらせてから、待ち構える奥さんが
炒めかけていた具とさっと絡める感じで仕上げます。
これまた味わいが違うので麺の食感はもちろん、塩コショウと野菜の甘さと楽しむことができました。

でまた翌日はまた笑顔で迎えられまして、
チャーシュー麺（¥700）に半チャーハン（¥300）をまずいただきました。
想像したとおり、こちらの麺は汁系以外のほうが合いますね。
決してのびやすいわけではないものの、モチモチ感は劣ります。
スープは豚骨王国宮崎ですけど白濁トンコツではなく、鶏がらととんこつブレンドの澄まし系スープ。
チャーシューは普通に美味しい。
こちらはどちらかというと汁系との相性をみようと頼んだので、スープは軽く味わう程度。

チャーハンは奥さん専門。王道のチャーハンでございました。

追加で凉拌麺（¥600）。また笑われました。いや微笑んでもらいました。
キュウリ、錦糸玉子、モヤシ、宮崎の干し椎茸を戻して味付けしたもの、そして細切りチャーシュー。
酸味のある甘さ控えめのタレ。ゴマ油とかはいわゆる中華屋さんのようには効かせていません。
うん、こちらの麺、こっちの食べ方が合うと思います。

店主ご夫婦の息のあった動きといい、満腹の２日間でした。

宮崎訪問の際は駅からも至近ですし、また寄らせてもらいます。
ご馳走様でした。