とろりん親子丼に大満足、六波羅でのお昼時 : 力餅食堂

3.5[ 料理・味3.5 | サービス3.5 | 雰囲気3.9 | CP3.5 | 酒・ドリンク- ］ が私の評価です。


私最近ときどき、以前はめったになかった「もろランチタイム昼食」があります。ある程度時間に自由がきくので、お店のため、自分のため、そして時間が決められた方たちのためにもほんとはこういうの避けなければいけないのですが。

ということで12時すぎにこの店の近くにおります。たしかに腹は減っている。でもこの時間だから力餅さん満席かしら、と思ってみてると、なんと、修学旅行の中学生グループ、先生らしい大人とともに総勢9名が出てきました。これは！チャンスですがな。

というわけで無事入店。さっそく親子丼を注文して、あとはのんびりテレビを見ながら待ちます。

本日すわらせていただいたところは、厨房の一部が見える絶好の位置。大将の加藤さんがフロアと厨房を行ったり来たり。あと男性2名がフル回転で調理をこなしています。

さて、出てきましたよ私の親子ちゃん。うーん見た目とってもいい感じ。漬物2種付で780円。

たまごのとろーり具合が何とも言えない。鶏肉もけっこうたっぷり入っています。途中で山椒を投入してさらに薫り高くいただきます。溌剌とした一杯、あっという間に私のお腹に収まりました。

私の背後にいる、どうも寺社巡りが趣味の男女3人組、いろいろと京都の拝観情報を尋ねてきます。大将とおかみさんが丁寧に教えておられる。この店らしいほほえましい情景。

あー満足。おいしかったなあ。また来よう。もう少し家や職場から近いといいのですが、まあこれは贅沢。

ごちそうさまでした。

3.5［ 料理・味3.5 | サービス3.5 | 雰囲気3.9 | CP3.5 | 酒・ドリンク- ］ が私の評価です。


投稿していると、「連食」にはなりませんが「偏食」にはなる私。一つのものを続けて食べて、さらにもっと食べたくなり、それらを比較もしてみたい。まあこれはしかたないことかと思ってあきらめています。

ということで最近週一回はいただいております、カレー丼。今回は六波羅のこちらにて。
注文するとおかみさんが「牛肉でよろしか」と丁寧に聞いてくださいます。というのは、ここには「鶏カレー丼」というメニュー（未食）があるから。どっちも820円です。

自家製と思われる漬物がついて、登場しました。

いい香りがプンとします。そして、カレー丼にはスプーンがついてきて、またおかみさんがやさしくお水（ふつうはセルフ）もくださいました。

さあてどんなものか。お肉が目立ちますねえ。大き目の薄切りがいっぱい入っております。カレーの中で優しく煮られたもの。うまい。ごはんは少し柔らかめで、これも全体として調和しています。ううう。これはほんとにうまい一杯でございました。

ごちそうさまでした。

東山松原西入る。六波羅あたりにある力餅さん。お昼時を外して、2時過ぎに一人で入店。すると、おりょりょっ、人がいっぱい。
石づくりの重厚なテーブルに着席して、メニューを見ているうちにわかりました。ここ、単なる食堂じゃなくて甘味処でもあるのですわ。そして、男性も含めてかなりの方が、かき氷をしゃくしゃくと食べてはる。そうか、今はおやつどきってわけですか。

かなり年配の大将が水とお茶をもってきてくれましたので、中華そば(650円)をお願いしました。奥の厨房は少ししか見えないけど、2，3人の方が立ち働いています。大将は接客とかき氷を担当。

ご近所さんが集まって、なんだか楽しそう。おそらく今まで訪問した力餅のなかでも最も活気あふれるお店です。とくに今は、六道参りを明日に控えてますからよけいにそうなのでしょう。

そう、ここは六道珍皇寺（ろくどうちんのうじ）がすぐそこ。京都では、盂蘭盆（8月13日から16日）でそれぞれの家で祖先の霊を供養するにさきだって、8月7日から10日までの4日間に、霊を迎えるためにこのお寺におまいりする風習がありまして、これを「六道参り」と称するのです。これは、平安時代この付近が、「六道の辻」と呼ばれた葬送の地であったため、冥界への入口として、お盆に冥土から帰ってくる霊たちがここを通るものと信じられているからだそうです。参拝は自由ですが、めちゃ混みを覚悟する必要あり。

里帰り中とおぼしき若いお母さんが、彼女の父親と2人の女児とともにやってきて、私と相席に。大将が満面の笑みでお出迎え、そして子供たちのためにかき氷をつくります。

中華そばがやってきました。お母さんがおもわず、「わーおいしいそう！」。私もそう思います。
これぞ日本の正しい中華そば。具は、ねぎ、しなちく、もやし、叉焼大き目が二枚。醤油ベースのスープには心地よいコクがあります。麺は少し柔らかめで、これがスープとよく合う。そして、何よりよかったのが叉焼。潤おいのある、でも脂っこすぎない、うまみの強い叉焼でした。

半分くらいいただいて、テーブルコショーに手を伸ばそうとすると、ん？

向かいで4歳くらいのお嬢さんが、まじまじと私の顔を見ている。よっぽどうまそうに食ってたのかな。ちょい恥ずかしい。するとですね、彼女、「あたし、わかめうどん食べたい」ときたよ。お嬢さん、あんた今氷ミルク食べてるやん。大丈夫？お腹こわさない？

でもお母さんがあっさりと「わかめうどん一つ！」とオーダー。厨房から「はーい」の声。

なんだかね、お店と客がかもしだす、ほっとする雰囲気の食堂兼甘味処。重要文化財指定ものです。

ごちそうさまでした。