知らないうちに百名店になっていたのだ、の巻 : Curry&herb Cherry blossom

金曜日の夜です。

新百合ヶ丘駅です。

まさかの発熱で、正月三が日がホントの寝正月になってしまったラッコ。それもこれも、年末の暴飲暴食と自堕落な不摂生にあること、疑い無し。

いやぁ、それにしても、いくら身体がダルいとは言え、一日十二時間も眠れるもんやな、アハッ

それに食欲に飲欲はいささかも縮んでいないので、栄養摂取はタップリポン。お陰でなんとか昨日からの仕事初めに体調を整えることができました。

仕事仲間との新年会は来週に回し、今夜は新年度最初の外食曜日。アルコールは控えて肝臓を休ませるとして、そしたら何やろ？

町中華かな？
町蕎麦の鍋焼きかな？
回転寿司でも良いや、グフッ\(//∇//)\

ということで、新百合ヶ丘で途中下車。
改札を出て思い出したのがこちらの【Curry&herb Cherry blossom】さん。

レビューを紐解くと、何と八年ぶり。
うん、そうだそうだ、ビーフカレーが美味しかったのねん。
それに、百名店に名乗りをあげている！

即決して正面に出ると、幸いカウンターが空いておりました。中にはマスク姿のお母様がお一人。

『こんちは。ビーフね』と呟き、端っこに座るラッコ。

『あらぁ、ご飯はこれくらいの量で宜しかったかしら？』

フムゥ、ご常連のどなたかと勘違いされているのかも？

『うん、そうそう』なんて適当に相槌を打っていると、丼一杯の大盛りになってしまいました。

そして着膳。

『はい、どうぞぉ〜。身体に優しいルーなので、三が日の疲れも吹き飛んじゃいますよ。お肉も多めに入れといたし、アハッ』

いきなり懐に飛び込まれてしまった。
何だよぉ〜、モテてんじゃん、オレ（＾◇＾）

照れ笑いを隠しながら、薬味を端っこに乗っけて、ハムハムハム。

ルーの中に見える黒い粒は雑穀かな？
フムフムフム、刺さるような刺激は無いけれど、たくさんの野菜が溶け込んだ優しい香りがする・・・

身体には良さそうじゃん。薬膳系って言うのかな？
カレー偏差値が低いから、良く分かんないや、グフッ\(//∇//)\

ルーが無くなりかけた頃合いを見計らい、『足しときましょうねぇ』とレードルを一振り。

足した後に言われてもなぁ、断れんやないかい！
それに今度はご飯が足りなさそう・・・

見れば、ご飯を乗っけたシャモジを握る女将が仁王立ち。

『えっ？』

『たくさん食べないと、ホラ、寒くなってきたし、ウフッ』

もしかして、口説かれてんの、オレ\(//∇//)\

どぶろっく並みの勝手な勘違いに、ただもう笑うしか無いラッコ。

ハハッ、八年前ってこんな感じだったかな？
それはともかく楽しいひとときを感謝するとともに、そしてご馳走さまでした。

木曜日の夕方です。
新百合ケ丘です。

急行への乗り換え待ちは退屈なので、改札の外に出ます。以前隣駅に住んでいたことがあり、今は亡き家内と休みの日に良く散歩に来ていました。

開店当初に何度かお伺いして以来なので、10数年振りでしょうか？ 変わらず同じ場所にありました。階段下の有休スペースを上手く利用されています。繁盛されているんでしょう。外にもテーブルと椅子が用意されていました。

ガラス張りのドアを開けようとすると、その前に椅子が置いてあり、closedのプレートがちょこんと乗っかっています。

店内では若い女性が一人、ストゥールに座ってスマホをいじっています。厨房ではおば様が鍋の中をゆっくりとかき混ぜています。私に気が付いたのか、おば様が申し訳なさそうに、開いた手のひらをお顔の横にかざされます。

うん？

『5分、待って、ていうこと？』と呟くと、聞こえているわけもないのに、口の動きを察したのか、ウンウンと頷かれます。

仕方なく周囲をブラついて戻ると、ちょうど準備が整ったところでした。離れたところから歩いて来る私を見つけたおば様が、優しい笑顔で手招きされます。なんかワンコになったように感じるのは気のせい？

『お待たせしてすいませんねぇ。どうぞごゆっくりしてください』年齢的には私のお姉様くらいかな。どうもオーナーさんのようです。

スマホをいじっていた若い女性に色々と指示をされてお帰りになりました。会話の温度からして、娘さんかな？

その娘さんらしき方が『良くいらっしゃるんですか？』と聞いてきます。『いえいえ10数年ぶりですよぉ〜』と恥ずかしそうに答えると『それじゃあ開店してすぐの頃ですねぇ。18年目ですからぁ』と、真っ直ぐこちらの目を見て頷かれます。

間違いない。娘さんだ、と勝手に確信しました。当時は女子高生だったんやろうなぁ。ルーズソックス履いてたんやろうなぁ、と妄想が膨らみます。

話が逸れました。本題に戻ります。

カレーですが、ベースはビーフとハーブの二種類です。相盛りにしたり、トッピングを加えてバリエーションを楽しむようです。

ビーフを注文します。ご飯の量を聞かれ、大盛りにしました。勿論追加料金はありません。
程なくして、ベッキオホワイトのような真っ白なお皿が目の前に。ルーは黒に近い焦げ茶色。ご飯の上にはチャービルが品良く飾られています。

この白と焦げ茶と薄い緑色のコントラストが、小デブの琴線に触れます。思わず鼻息が荒くなります。

お皿に固まりが一切れ入っていました。スネ肉です。ランプかバラ肉が好みですが、煮込んだスネ肉も嫌いではありません。スペシャルビーフカレーというメニューもあるので、恐らくそちらはヒレかランプかバラかもしれません（全くの憶測です）ルーは程よい辛さで、薬膳系の風味に身体と心が弛緩していきます。

食べ終わると、レモングラスのハーブティーをサービスしていただきます。口の中のスパイスのざらつき感が綺麗に洗われました。

これは女性に愛されますね。

ご馳走様でした。